JPS6410584B2 - - Google Patents

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JPS6410584B2
JPS6410584B2 JP17242080A JP17242080A JPS6410584B2 JP S6410584 B2 JPS6410584 B2 JP S6410584B2 JP 17242080 A JP17242080 A JP 17242080A JP 17242080 A JP17242080 A JP 17242080A JP S6410584 B2 JPS6410584 B2 JP S6410584B2
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JP
Japan
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less
alloy
elongation
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lyuders
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JP17242080A
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JPS5798648A (en
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Yoshimitsu Myaki
Yasunori Sasaki
Takehiko Eto
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は成形加工用Al−Mg−Zn系合金及びそ
の製造法に関する。 従来より、高強度成形加工用Al合金としてMg
を2.4〜6%含有するAl−Mg合金(5454、5083、
5182等)の軟質材が実用化されている。 このAl−Mg合金の軟質材は、Mg含有量を多
くすることにより、強度、及び、伸びを高め成形
加工性を向上させている。しかし、成形加工時
に0.2〜2%の引張加工を受けた場合にリユーダ
ースマークが発生し易く、成形加工性(伸び)
を向上させるには、Mg含有量を増加すればよい
が、Mg含有量7%を越ると工業的に製造するこ
とができず、現在ではAl−Mg合金の軟質材の伸
びは高くても、27%程度にしかならずプレス成形
性が劣るという欠点がある。 現在まで、成形加工時に発生するリユーダース
マークを防止する対策として、460℃以上の高
温で焼鈍し、水冷する方法、仕上焼鈍後10%以
下の冷間圧延を行ない、引続き回復焼鈍を実施す
る方法等が行なわれているものの、軟質材よりも
伸びが低く成形加工性が劣るという欠点がある。 また、一方、成形性、即ち、伸びはAl−Mg系
合金においてMg含有量が増加するにつれて向上
するが、延性等の製造性よりみて、Mg含有量は
7%が上限であり、この場合の伸びは27%位が略
限界である。 上記した事実から、プレス成形が主体で成形後
の表面性状の厳しさが要求される材料、例えば、
自動車パネルの外板や、その他のプレス成形品へ
のAl−Mg合金の使用が妨げられており、従つ
て、成形加工性に優れ、かつ、リユーダースマー
クの発生しないAl合金が要望されている。 本発明は、上記に説明したAl合金、特に、Al
−Mg合金の問題点を、鋭意研究を重ね解消する
ことに成功したものであり、リユーダースマーク
の発生しない成形加工用Al−Mg−Zn系合金、及
び、その製造法である。 本発明に係る成形加工用Al−Mg−Zn系合金、
及び、その製造法(以下単に本発明に係る合金、
及び本発明に係る方法ということもある。)は、
(1)Mg3.5〜7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜0.25%、
Ti0.01〜0.1%含み、残部Al、及び、不純物とし
てMn0.1%以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%以下、
V0.1%以下で合計0.12%以下、Fe0.3%以下、
Si0.3%以下からなるリユーダースマークが発生
しない成形加工用Al−Mg−Zn系合金を第1の発
明とし、(2)Mg3.5〜7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜
0.25%、Ti0.01〜0.1%含み、残部Al、及び、不
純物としてMn0.1%以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%
以下、V0.1%以下で合計0.12%以下、Fe0.3%以
下、Si0.3%以下からなるAl合金鋳塊を450℃〜
515℃で均質化処理することを特徴とするリユー
ダースマークが発生しない成形加工用Al−Mg−
Zn系合金の製造法を第2の発明とし、(3)Mg3.5〜
7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜0.25%、Ti0.01〜0.1
%を含み、残部Al、及び、不純物としてMn0.1%
以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%以下、V0.1%以下で
合計0.12%以下、Fe0.3%以下、Si0.3%以下から
なるAl合金を450゜〜515℃で均質化処理し、さら
に、熱間圧延、冷間圧延後の最終処理として450゜
〜550℃で3分以下加熱後、150℃まで1000℃/分
以下の平均冷却速度で冷却する処理を行なうこと
を特徴とするリユーダースマークが発生しない成
形加工用Al−Mg−Zn系合金の製造法を第3の発
明とする3つの発明よりなるものである。 以下本発明に係る成形加工用Al−Mg−Zn系合
金、及び、その製造法について詳細に説明する。 先づ、本発明に係る合金の含有成分、成分割合
について説明する。 Mgは含有量の増加に比例して、強度、及び、
伸びを向上させるが、一方、熱間、及び、冷間圧
延性を低下させるもので、含有量が3.5%未満で
は強度、及び、伸びが低くなり、また、7%を越
えて含有されると工業的に圧延が不可能となる。
よつて、Mg含有量は3.5〜7%とする。 ZnはMg3.5〜7%含有するAl基合金に含有さ
せると、強度、及び、伸びを向上させ、強度は
Znの含有量に比例して向上するが、含有量が0.5
%未満ではこの効果が小さく、また、伸びは0.2
〜2%の範囲の含有量であれば向上するが、2%
を越えて含有されると伸びの効果は逆に低下し、
成形性が低下する。よつて、Zn含有量は0.5〜2
%とする。 CuはMg3.5〜7%、Zn0.5〜2%含有するAl基
合金に含有されると、強度を向上させ、リユーダ
ースマークの発生を防止する効果がある。強度は
Cuの含有量に比例して向上するが、0.1%未満で
はこの効果は小さく、また、リユーダースマー
ク、及び、応力腐食割れはCu含有量が0.3%を越
えると発生し、さらに、Cu含有量0.3%を越える
と鋳造割れ、及び、圧延中の割れが発生して製造
上問題がある。よつて、Cu含有量は0.1〜0.25%
とする。 Tiは組織を微細均一化となし伸び、即ち、成
形性を向上させるが、含有量が0.01%未満ではこ
の効果は期待できず、また、0.1%を越えて含有
されると組織は微細均一となるが粗大な晶出化合
物が生成するため伸びが低下し、成形性を悪くす
る。よつて、Ti含有量は0.01〜0.1%とする。な
お、Tiを含有させるには、Al−Ti中間合金、又
は、Al−Ti−B中間合金を使用する。 なお、本発明に係る合金には、Mn、Cr、Zr、
V、Fe、Siが不純物として含有されることがあ
る。しかして、Mn、Cr、Zr、Vは再結晶粒を微
細にし、伸びを向上させる効果はあるけれども、
本発明に係る合金においては、これらの元素は
0.12%以上含有されると晶出物を形成して伸びを
低下させたり、リユーダースマークを発生させた
りするので、これら、Mn、Cr、Zr、Vは0.1%未
満となるように抑制することが望ましく、また、
Fe、Siは0.3%を越えて含有されると晶出物を生
成し伸びを低下させるようになり、Feは0.25%未
満、Siは0.2%以下に抑制するのが望ましい。 次に、本発明に係る方法について説明する。 本発明に係る成形加工用Al−Mg−Zn系合金の
鋳塊を450゜〜515℃の温度で均質化処理を行なう
のであるが、この温度範囲が伸びが最も高く、
450℃未満、515℃を越える温度では伸びの効果は
期待することができない。また、この均質化処理
の時間は0.5〜48時間が効果的である。 この均質化処理を施した板厚0.3〜2.0mmの合金
板を450゜〜550℃で3分以下(望ましくは、10〜
90秒)加熱するのであるが、550℃を越える温度
では巨大結晶粒が生成し、かつ、バーニングが生
じて強度、及び、伸びが低下し、かつ、3分を越
えるとこれらの不都合なことがより助長されるよ
うになる。 次いで、この高温短時間加熱を終了した合金板
を150℃まで1000℃/分以下の冷却速度で徐冷す
るのであるが、この冷却速度とすることによつて
伸びが向上し、かつ、リユーダースマークを発生
しないものとなる。この場合、従来の350゜〜450
℃×30分加熱後の水冷、又は、徐冷に比して、伸
びは2〜3%向上する。 なお、上記した熱処理終了後、必要に応じて、
レベラー、スキンパス等の手段により板の歪を除
去するが、この時の加工率は3%以下としなけれ
ばならない。これは、3%を越えると成形性が劣
化するからである。 本発明に係る成形加工用Al−Mg−Zn系合金、
及び、その製造法について実施例を説明する。 実施例 1 第1表に示す含有成分、成分割合となるように
Al−Mg−Zn系合金を通常の方法により溶製し、
鋳塊とする。この鋳塊を500℃の温度で8時間の
均質化処理を行なつてから製造した0.8mmtの板
を530℃の温度で60秒間加熱する高温短時間加熱
をし、その後、150℃まで800℃/分の冷却速度で
冷却し、室温に30日放置した後の本発明に係る合
金と比較合金の材料特性を第1表に示す。
【表】 この第1表から明らかであるが、従来より高
成形合金として多用されている比較合金No.5
(5182)に比して、本発明に係る合金は強度、
伸びが高く、リユーダースマークの発生がなく
優れていることがわかる。 また、本発明に係る合金は、リユーダースマ
ークの発生、及び、応力腐食割れの発生がない
が、Cu含有量の多い比較合金ではリユーダー
スマーク、及び、応力腐食割れが発生してい
る。 実施例 2
【表】 第2表に示したものは、実施例1で製造した本
発明に係る合金No.1の鋳塊の均質化処理条件と材
料特性の関係である。 材料を0.8mmtの板となし、530℃×60秒の高温
短時間加熱後800℃/分の冷却速度で150℃まで徐
冷し、室温で30日間放置した後の値である。 即ち、伸びは均質化処理温度が430℃未満では
低く、温度が高くなるに従つて伸びは高くなり、
530℃を越えると再び低くなることがわかる。ま
た、引張強さ、及び耐力はあまり温度の影響を受
けないようである。従つて、均質化温度は450゜〜
515℃が最適温度ということができる。 実施例 3 第3表には、実施例1及び2で使用したと同じ
本発明に係る合金No.1を使用して、500℃×8時
間の均質化処理を施した0.8mmtの板について、
450゜〜560℃×60秒の高温短時間加熱後、150℃ま
での冷却速度と材料特性との関係を示す。なお、
熱処理後室温で30日放置後の値である。この第3
表からみて次のことが明らかである。
【表】 高温短時間加熱後、150℃まで1000℃/分以
下の冷却速度で冷却したものの材料特性、特
に、伸びは、本発明に係る合金の方が従来の方
法に比して2〜3%高くなつている。 高温短時間加熱温度が560℃を越えるように
なると、巨大結晶粒の発生、及び、バーニング
により、伸び、強度が低下している。従つて、
高温短時間加熱温度は450゜〜550℃が最適な温
度である。 尚実施例1、2、及び3においてリユーダース
マークの発生試験、及び、応力腐食割れ試験の方
法はそれぞれ次の通りである。 (1) リユーダースマーク発生試験 30mm幅のタンザク試験片を作り、5mm/分の
引張速度で0.5〜2%の引張歪を与え、板表面
を肉眼で発生の有無を確認判定。 (2) 応力腐食割れ試験 15mm幅×100mmのタンザク試験片を作り、
#320のエメリーペーパーで研磨し、試験片の
中心を内側曲げ半径8tで180゜に曲げ、一方を拘
束した状態で、ASTM法に準じ、R.T.の3.5%
NaCl水溶液中に浸漬し、試験片をに、鉛板
をに接続し、40mmA/in2の電流を900分まで
通電し、割れるか否かで評価判定。 以上説明したように、本発明に係る成形加工用
Al−Mg−Zn系合金、及び、その製造法は上記の
ような構成を有しているものであるから、成形加
工性に優れたAl−Mg−Zn系合金であり、かつ、
成形加工時にリユーダースマークが発生しない
Al−Mg−Zn系合金を得ることができるという効
果を奏するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Mg3.5〜7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜0.25
    %、Ti0.01〜0.1%を含み、残部Al及び不純物と
    してMu0.1%以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%以下、
    V0.1%以下で合計0.12%以下、Fe0.3%以下、
    Si0.3%以下からなるリユーダースマークが発生
    しない成形加工用Al−Mg−Zn系合金。 2 Mg3.5〜7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜0.25
    %、Ti0.01〜0.1%を含み、残部Al及び不純物と
    してMn0.1%以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%以下、
    V0.1%以下で合計0.12%以下、Fe0.3%以下、
    Si0.3%以下からなるAl合金鋳塊を450℃〜515℃
    で均質化処理することを特徴とするリユーダース
    マークが発生しない成形加工用Al−Mn−Zn系合
    金の製造法。 3 Mg3.5〜7%、Zn0.5〜2%、Cu0.1〜0.25
    %、Ti0.01〜0.1%を含み、残部Al及び不純物と
    してMn0.1%以下、Cr0.1%以下、Zr0.1%以下、
    V0.1%以下で合計0.12%以下、Fe0.3%以下、
    Si0.3%以下からなるAl合金鋳塊を450〜515℃で
    均質化処理し、更に熱間圧延、冷間圧延後の最終
    熱処理として450〜550℃で3分以下加熱後、150
    ℃までを1000℃/分以下の平均冷却速度で冷却す
    る処理を行なうことを特徴とするリユーダースマ
    ークが発生しない成形用Al−Mg−Zn系合金の製
    造法。
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