JP4229307B2 - 耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板およびその製造方法 - Google Patents

耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板およびその製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
航空機のストリンガーは、航空機の胴体内部の長手方向および円周方向に取り付けられる断面ハット型、Z型、J型などの形状を有する7000系アルミニウム合金材からなる補強材である。従来、この航空機ストリンンガー材には、材質、製造方法について多くの提案がなされており(特許第1405136号、1337646〜1337649号、1339927号など)、代表的な製造工程は以下のとおりである。
【0003】
JIS A7075合金の鋳塊を、約450℃で約16時間均質化処理した後、約400℃の温度で熱間圧延を行って6mm程度の厚さの板とし、約410℃で約1時間の中間焼鈍を行った後、炉冷し、さらに、冷間圧延を行って厚さ3〜4mmとし、11℃/分を越える平均昇温速度で320〜500℃の温度に加熱し1時間程度保持して軟化した後、冷却し、この冷却の際の冷却速度を30℃/時以上として、200〜500℃の温度に再加熱し、再加熱温度が200℃以上350℃未満の場合には、空冷または30℃/時以下の平均冷却速度で冷却し、再加熱温度が350〜500℃の場合には、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することによりストリンガー素材を製造する。
【0004】
ついで、このストリンガー素材に、例えば図1に示すように、長さ方向に圧延加工度を変え、加工度0の部分A、比較的低加工度の部分B、中間の加工度の部分C、高加工度の部分Dなどを有する形態に加工する加工度0〜90%の段付き冷間圧延を施した後、溶体化処理を行ってストリンガー材とし、さらに、セクションロール成形によりハット型などの断面に成形し、T6に調質することによりストリンガーとしている。
【0005】
上記の工程により製造されたストリンガーは、段付き冷間加工前の素材において25μm以下の平均結晶粒径を有し、この素材に加工度0〜90%の段付き冷間圧延を施した後、溶体化処理を行っても、加工度が30%未満では25μm以下、加工度が30〜90%の範囲では40μm以下の平均結晶粒径が維持されるため、セクションロール成形時に肌荒れや割れを生じることがなく、すぐた機械的性質、伸び、破壊靱性値、ケミカルミーリング性、疲労強度などが得られる。
【0006】
しかしながら、T6調質で使用されるJIS A7075合金など7000系アルミニウム合金材は、T7調質と比較すると耐応力腐食割れ性が劣る傾向にあり、実験室で十分な耐応力腐食割れ性を有していると判断された場合でも、想定された以上に厳しい環境下で使用された場合、問題が生じるおそれがあることから、ストリンガー材の耐応力腐食割れ性をさらに改善することが要求されている。7000系アルミニウム合金においては、図2に示すように、結晶粒のアスペクト比(結晶粒長さ÷結晶粒厚さ)と応力腐食割れ性との関係が明らかにされており、アスペクト比が大きいほど応力腐食割れの敷居応力が高くなるため、アスペクト比が大きい材料が耐応力腐食割れ性を与える上で好ましいことが知られている。
【0007】
上記従来の製造工程により製造されたストリンガー材のアスペクト比を調査した結果では、段付冷間圧延加工度0〜90%の加工後において、アスペクト比が2.1〜4.2で、応力腐食割れの敷居応力の最低値は150MPa程度であり、さらに改善の余地がある。段付冷間圧延工程と溶体化処理工程との間で予加熱処理工程を行ってアスペクト比を大きくし、耐効力腐食割れ性を向上させようとする提案も行われている(特開平9−241811号公報)が、0〜90%の段付冷間圧延後、350〜375℃で1〜2時間の予加熱を行い、溶体化処理したものの結晶粒を調査した結果、平均結晶粒厚さは、加工度が30%未満では25μm以下、加工度が30〜90%の範囲では40μm以下と小さかったが、アスペクト比は2.4〜15.6の範囲で、加工度によってはアスペクト比の改善が認められない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、航空機ストリンガー用アルミニウム合金板における上記従来の問題点を解消して、耐応力腐食割れ性をさらに高めたアルミニウム合金板を得るために、7000系アルミニウム合金の合金成分とその組合わせ、ストリンガー素材の製造工程を見直し、これらとアスペクト比の関連について多角的な実験、検討を行った結果としてなされたものであり、その目的は、段付冷間圧延加工後のアスペクト比を改善し、優れた耐応力腐食割れ性を有する航空機ストリンガー用アルミニウム合金板およびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1に記載の本発明による耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板は、Zn:5.1〜8.4 %、Mg:1.8〜3.0 %、Cu:1.2〜2.6 %を含有し、さらにCr:0.35 %以下、Mn:0.35 %以下、Zr:0.25 %以下のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなり、結晶粒の平均厚さが25μm以下で、アスペクト比が4以上のアルミニウム合金板であり、該アルミニウム合金板に加工度90%以下の範囲で部分的に異なる加工度の冷間圧延を行い、その後、350〜400℃の温度での予加熱処理後溶体化処理を行っても、前記加工度が30%未満では結晶粒の平均厚さ25μm以下、アスペクト比4以上を維持し、前記加工度が30〜90%の範囲では結晶粒の平均厚さ40μm以下、アスペクト比4以上を維持することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の航空機ストリンガー用アルミニウム合金板は、請求項1記載のアルミニウム合金が、さらにTi:0.2%以下、B:0.001%以下を含有していることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法は、請求項1または2に記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することにより軟化することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法は、請求項1または2に記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱することにより軟化させ、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却した後、さらに200℃以上350℃未満の温度に再加熱し、空冷あるいは30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法は、請求項1または2に記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱することにより軟化させ、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却した後、さらに350〜500℃の温度に再加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による航空機ストリンガー用アルミニウム合金板における合金成分の意義およびその限定理由について説明する。
Znは強度向上に寄与する元素であり、好ましい含有量は5.1 〜8.4 %の範囲である。5.1 %未満ではT6処理後の強度が十分でなく、8.4 %を越えて含有すると、靱性が低下し、応力腐食割れを起こし易くなる。
【0015】
MgはZnと同様、強度向上のために機能する元素であり、好ましい含有量は1.8 〜3.0 %の範囲である。1.8 %未満ではT6処理後の強度が低く、3.0 %を越えると軟化材の冷間加工性が悪くなり、T6処理後の素材の靱性が低下する。
【0016】
Cuは、Zn、Mgと同じく合金の強度を高める元素であり、好ましい含有量は1.2 〜2.6 %の範囲である。1.2 %未満ではT6処理後の強度が低く、2.6 %を越えるとT6処理後の靱性が低下する。
【0017】
TiおよびBは、鋳造組織の微細化および鋳造時の鋳塊割れの防止に有効に作用するもので、好ましい含有範囲は、それぞれ0.2 %以下および0.001 %以下である。Ti、Bが上限を越えて含有すると、巨大な金属間化合物が晶出して加工性を害する。
【0018】
Cr、MnおよびZrは、いずれも結晶粒微細化のために有効に機能する元素であり、好ましい含有量は、Cr:0.35 %以下、Mn:0.35 %以下、Zr:0.25 %以下、さらに好ましい含有量は、Cr:0.18 〜0.25%、Mn:0.10 〜0.30%、Zr:0.05 〜0.25%の範囲であり、それぞれ上限を越えると巨大な金属間化合物が晶出して鋳造性や加工性を害する。
【0019】
また、本発明においては、溶湯の酸化防止のために、Beを0.005 %以下の範囲で添加することができる。不純物としてFeは、0.50%を越えると、合金材中の不溶性化合物の量が増加し靱性が低下し易くなるため、0.50%以下、好ましくは0.30%以下に規制するのが好ましい。Siについても、0.40%を越えると、合金材中の不溶性化合物の量が増加し靱性が低下し易くなるため、0.40%以下、好ましくは0.15%以下に規制するのが好ましい。
【0020】
本発明の航空機ストリンガー用アルミニウム合金板を製造するには、まず、上記の組成を有するアルミニウム合金鋳塊を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延する。均質化処理は、400〜490℃で2〜48時間加熱する条件で行うのが好ましく、均質化処理により、Zn、Mg、Cuなどの元素を十分に固溶させるとともに、Cr、Mn、Zrを微細な金属間化合物として析出させる。400℃未満の低温加熱、短時間加熱では熱間加工性が劣り、耐応力腐食割れ性の低下、結晶粒の粗大化を招く。490℃を越える高温加熱では共晶融解を生じるおそれがある。
【0021】
熱間圧延は350〜470℃の温度で開始するのが好ましく、350℃未満では変形抵抗が大きくなって圧延加工性が低下し、470℃を越えると、脆化のため加工割れが生じ易くなる。
【0022】
熱間圧延後、必要に応じて軟化処理を行う。軟化処理は300〜460℃の温度に加熱保持後、平均冷却速度30℃/時以下の冷却速度で260℃程度の温度まで冷却することにより行われる。この軟化処理はつぎの冷間圧延工程の加工度を高くとる場合には特に重要である。冷間圧延の加工度は20%以上が望ましく、加工度が低い場合には製造されるストリンガー材の結晶粒が粗大化して、加工性低下、性能低下の原因となる。
【0023】
本発明においては、冷間圧延後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することにより軟化することを製造上の第1の特徴とする。
【0024】
冷間圧延後の軟化処理はストリンガー材のアスペクト比を大きくし、さらに段付冷間圧延材の加工度が、例えば20%前後のように比較的小さい場合の結晶粒の異常成長を防止するために必要な処理であり、軟化処理の温度が200℃未満では、アスペクト比の向上および結晶粒の異常成長の抑制に十分な効果が得難く、350℃を越えると、最終軟化処理後の耐力が高くなり、O材規格から外れ易くなるとともに、ストリンガーへのテーパーロール加工(段付冷間圧延加工)で割れが生じ易くなる。
【0025】
軟化処理後の冷間圧延は5〜40%の加工度で行われる。加工度が下限未満および上限を越えた場合には、ストリンガー材のアスペクト比が小さくなり、所望の耐応力腐食割れ性が得られない。
【0026】
冷間圧延終了後、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で急速加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することにより軟化処理を行う。上記の冷間圧延後の軟化処理工程、冷間圧延工程に、この軟化処理工程を組合わせることによって、結晶粒の平均厚さが25μm以下で、アスペクト比が4以上の再結晶粒を有するストリンガー素材が得られる。
【0027】
加熱温度が320℃未満では軟化、再結晶が十分でないためストリンガーへのテーパーロール加工(段付冷間圧延)で割れが生じ易く、500℃を越えると、材料の融解が生じるおそれがあり、異常結晶粒成長が起こり再結晶粒が著しく粗大化するおそれもある。
【0028】
平均昇温速度が11℃/分を越える加熱速度で急速加熱を行った場合には、加熱途上におけるMg−Zn系化合物の析出が少なく、冷間圧延により導入される転位組織が、急速加熱による軟化を行うことにより均一なセル組織に変化する。このような組織を有する材料に、弱加工のテーパーロール加工(加工度5%以上30%未満)を行い、ついで350〜400℃での予加熱処理後、溶体化処理を行った場合には、均一微細なセル組織を核として再結晶が進行するため、再結晶粒の平均厚さが25μm以下で、アスペクト比が4以上の均一微細な再結晶組織が得られる。30%以上の加工度でテーパーロール加工を行い、上記の予加熱処理および溶体化処理を行った場合にも、再結晶粒の平均厚さが40μm以下で、アスペクト比が4以上の均一微細な再結晶組織が得ることができる。
【0029】
これに対して、平均昇温速度が11℃/分以下の場合には、加熱中にMg−Zn系化合物の不均一な析出が生じるとともに、転位組織が完全に消滅するかあるいは粗大且つ不均一なセル組織が残留する。このような組織の材料に、弱加工のテーパーロール加工を行い、ついで350〜400℃での予加熱処理後、溶体化処理を行った場合には、結晶粒は著しく粗大化し、結晶粒厚さが25μmを越えることが少なくない。30%以上の加工度でテーパーロール加工を行い、上記の予加熱処理および溶体化処理を行った場合には、再結晶粒の平均厚さは40μm以下となるが、結晶粒長さが小さくなるため、アスペクト比は4未満となり易く、耐応力腐食割れ性が不十分なものとなる。
【0030】
上記急速加熱による軟化処理後の冷却速度が大きい場合には、焼きが入って時効硬化し、通常の焼鈍材(O材)より強度が高くなるため、比較的加工度の低いストリンガー材としては適用し得るが、高加工度を必要とするストリンガー材への適用には加工度の点で問題がある。
【0031】
このため、本発明においては、軟化処理後、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却し、さらに200℃以上350℃未満の温度に再加熱して、空冷あるいは30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを製造上の第2の特徴とし、軟化処理後、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却した後、さらに350〜500℃の温度に再加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを製造上の第3の特徴とする。
【0032】
すなわち、再加熱後に再び焼きが入らないようにするために、再加熱後の冷却速度を小さくして、急速加熱による軟化処理後の冷却速度が大きい場合でも、高加工度の圧延加工を可能とする。
【0033】
上記の合金組成および製造工程の組合わせにより、段付冷間圧延前の素材の状態で、厚さ方向の結晶粒の平均厚さが25μm以下で、結晶粒のアスペクト比が4以上であり、0〜90%のテーパーロール加工、350〜400℃の温度での予加熱処理および溶体化処理後の結晶粒が、加工度が30%未満では平均厚さ25μm以下、アスペクト比4以上であり、加工度が30〜90%の範囲では平均厚さ40μm以下、アスペクト比4以上で、敷居応力が250MPa以上の優れた耐応力腐食割れ性を有し、セクションロール成形性も良好なストリンガー用アルミニウム合金板を得ることができる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明する。
実施例1
半連続鋳造により、表1に示す組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、室温まで冷却後、冷間圧延して厚さ3.7mmとし、ついで250℃で1時間の軟化処理後、炉冷し、さらに加工度19%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0035】
得られた板材を、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。水焼入れ後、さらに、室温で4日間の自然時効を行い、120℃で24時間の人工時効処理を行ってT6調質材とした。
【0036】
得られたO材について、室温での引張耐力を測定した。また、T6調質材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定し、冷間加工度が80%のものについては、室温での引張強さを測定した。測定結果を表2および表3に示す。表2にみられるように、本発明に従う試験材No.1〜6はいずれも、全ての加工度において結晶粒のアスペクト比は4以上で、結晶粒厚さは、加工度が0%および20%(30%未満)では25μm以下、加工度が40%、60%および80%(30〜90%)では40μm以下であり、表3にみられるように、引張強度も優れていた。
【0037】
【表1】
Figure 0004229307
【0038】
【表2】
Figure 0004229307
【0039】
【表3】
Figure 0004229307
【0040】
比較例1
半連続鋳造により、表4に示す組成のアルミニウム合金を造塊し、実施例1と同じ工程によりO材およびT6調質材を製造した。得られたO材について、室温での引張耐力を測定し、T6調質材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した。冷間加工度が80%のものについては、室温での引張強さを測定した。測定結果を表5および表6に示す。
【0041】
表5に示すように、試験材No.7はMn量、Cr量、Zr量が下限値未満であるため、結晶粒が微細化せず、等軸晶に近い結晶となったため、アスペクト比が小さく、結晶粒の厚さが大きいものとなった。試験材No.8は、Mn量、Cr量、Zr量が上限値を越えているため、巨大な金属間化合物が晶出し、健全な鋳塊が製造できなかった。試験材No.9はZn量、Mg量、Cu量が上限値を越えているため鋳塊が時期割れを起こし、板材の製造ができなかった。試験材No.10はZn量、Mg量、Cu量が下限値未満であるため、T6調質材の強度が劣っている。
【0042】
【表4】
Figure 0004229307
【0043】
【表5】
Figure 0004229307
【0044】
【表6】
Figure 0004229307
【0045】
比較例2
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、冷間圧延を行わずに、250℃で1時間の軟化処理後、炉冷し、さらに加工度50%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0046】
得られた板材を、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。
【0047】
得られた焼入れ材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した結果は、表7に示すように、加工度が20%の場合において、結晶粒の異常成長が生じ、健全なストリンガー材が得られなかった。
【0048】
【表7】
Figure 0004229307
【0049】
比較例3
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、室温まで冷却後、冷間圧延して厚さ3.7mmとし、ついで250℃で1時間の軟化処理後、炉冷し、さらに加工度19%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0050】
得られた板材を、平均昇温速度50℃/時で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。
【0051】
得られた焼入れ材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した結果は、表8に示すように、結晶粒厚さは、いずれも25μm以下であったが、アスペクト比は一部4未満であった。
【0052】
【表8】
Figure 0004229307
【0053】
比較例4
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ8mmの板材とし、続いて冷間圧延して厚さ6.0mmとし、ついで250℃で1時間の軟化処理後、炉冷し、さらに加工度50%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0054】
得られた板材を、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。
【0055】
得られた焼入れ材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した結果は、表9に示すように、結晶粒厚さはいずれも25μm以下であったが、アスペクト比は一部4未満であった。
【0056】
【表9】
Figure 0004229307
【0057】
比較例5
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、続いて冷間圧延して厚さ3.0mmとし、250℃で1時間の軟化処理後、炉冷した。その後の冷間圧延は行わなかった。
【0058】
得られた板材を、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。
【0059】
得られた焼入れ材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した結果は、表10に示すように、結晶粒厚さは、加工度が0%および20%(30%未満)では25μm以下、40%、60%および80%(30〜90%)では40μm以下であったが、アスペクト比は一部4未満であった。
【0060】
【表10】
Figure 0004229307
【0061】
比較例6
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、続いて冷間圧延して厚さ3.7mmとし、410℃で1時間の軟化処理後、炉冷し、さらに19%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0062】
得られた板材を、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却しO材とした。これを加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。水焼入れ後、さらに室温で4日間自然時効を行い、120℃の温度で24時間の人工時効処理を行いT6調質材とした。
【0063】
得られたO材について、室温での引張耐力を測定し、T6調質材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した。冷間加工度が80%のものについては、室温での引張強さを測定した。
【0064】
測定結果は、表11に示すように、結晶粒の厚さ、アスペクト比は、全ての加工度において満足すべきものであったが、O材の耐力が165MPaと大きく、JIS規格を外れる結果となった。なお、T6調質材の引張強さは570MPaであった。
【0065】
【表11】
Figure 0004229307
【0066】
実施例2〜3
半連続鋳造により、表1に示す試験材No.1と同じ組成のアルミニウム合金を造塊し、実施例1と同様に、460℃で16時間の均質化処理後、400℃の温度で熱間圧延して厚さ6mmの板材とし、室温まで冷却後、冷間圧延して厚さ3.7mmとし、ついで、250℃の温度で1時間の軟化処理を行った後、炉冷し、さらに19%の冷間圧延を行って厚さ3mmとした。
【0067】
続いて、平均昇温速度1200℃/分で450℃に加熱し、3分間保持した後、50℃/時の冷却速度で冷却した。得られた板材を、280℃の温度に再加熱して1時間保持した後、空冷しO材とした。また、得られた板材を、400℃の温度に再加熱して1時間保持した後、25℃/時の冷却速度で冷却してO材とした。
【0068】
これらのO材を、加工度20%、40%、60%および80%で冷間圧延し、加工しないもの(加工度0%)も併せて、375℃で1時間の予加熱処理後、ソルトバス中で470℃で40分間の溶体化処理を行い、水焼入れした。水焼入れ後、さらに室温で4日間自然時効を行い、120℃の温度で24時間の人工時効処理を行いT6調質材とした。
【0069】
得られたO材について、室温での引張耐力を測定し、T6調質材について、結晶粒の平均厚さおよびアスペクト比を測定した。冷間加工度が80%のものについては、室温での引張強さを測定した。結果を表12および表13に示す。
【0070】
【表12】
Figure 0004229307
《表注》試験材No.16:280 ℃に再加熱した試験材
試験材No.17:400 ℃に再加熱した試験材
【0071】
【表13】
Figure 0004229307
【0072】
表12および表13にみられるように、本発明に従う試験材No.16、試験材No.17は、結晶粒の厚さはいずれも25μm以下、アスペクト比4以上の満足すべき特性をそなえている。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、段付冷間圧延前の素材の状態で、厚さ方向の結晶粒の平均厚さが25μm以下で、結晶粒のアスペクト比が4以上であり、段付冷間圧延、予加熱処理および溶体化処理後の結晶粒において、段付冷間圧延の加工度が30%未満では結晶粒の平均厚さ25μm以下、アスペクト比4以上を維持し、加工度が30〜90%の範囲では結晶粒の平均厚さ40μm以下、アスペクト比4以上を維持し、敷居応力が250MPa以上の優れた耐応力腐食割れ性を有し、セクションロール成形性も良好なストリンガー用アルミニウム合金板およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストリンガー材の加工状態を示す斜視図である。
【図2】7000系アルミニウム合金材の結晶粒のアスペクト比と耐応力腐食割れ性の関係を示す図である。

Claims (5)

  1. Zn:5.1〜8.4%(重量%、以下同じ)、Mg:1.8〜3.0%、Cu:1.2〜2.6%を含有し、さらにCr:0.35%以下(0%を含まず、以下同じ)、Mn:0.35%以下、Zr:0.25%以下のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不純物からなり、結晶粒の平均厚さが25μm以下で、アスペクト比(平均結晶粒長さ/平均結晶粒厚さ(結晶粒の平均厚さと同一、以下同じ))が4以上のアルミニウム合金板であり、該アルミニウム合金板に加工度90%以下の範囲で部分的に異なる加工度の冷間圧延を行い、その後、350〜400℃の温度での予加熱処理後溶体化処理を行っても、前記加工度が30%未満では結晶粒の平均厚さ25μm以下、アスペクト比4以上を維持し、前記加工度が30〜90%の範囲では結晶粒の平均厚さ40μm以下、アスペクト比4以上を維持することを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板。
  2. アルミニウム合金板が、さらにTi:0.2%以下、B:0.001%以下を含有することを特徴とする請求項1記載の耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板。
  3. 請求項1または2記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することにより軟化することを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法。
  4. 請求項1または2記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱することにより軟化させ、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却した後、さらに200℃以上350℃未満の温度に再加熱し、空冷あるいは30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法。
  5. 請求項1または2記載のアルミニウム合金を常法に従って均質化処理、熱間圧延および冷間圧延した後、200〜350℃の温度で軟化処理を行い、5〜40%の加工度で冷間圧延して所定の厚さとし、ついで、320〜500℃の温度域に11℃/分を越える平均昇温速度で加熱することにより軟化させ、30℃/時を越える平均冷却速度で冷却した後、さらに350〜500℃の温度に再加熱し、30℃/時以下の平均冷却速度で冷却することを特徴とする耐応力腐食割れ性に優れた航空機ストリンガー用アルミニウム合金板の製造方法。
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