JPH0279818A - 調光材及びその製造方法 - Google Patents

調光材及びその製造方法

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JPH0279818A JP23203688A JP23203688A JPH0279818A JP H0279818 A JPH0279818 A JP H0279818A JP 23203688 A JP23203688 A JP 23203688A JP 23203688 A JP23203688 A JP 23203688A JP H0279818 A JPH0279818 A JP H0279818A
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Koichi Iwata
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は液晶を用いた調光材及びその製造方法に関する
〔従来の技術〕
従来より、電気的に光学的性質に差を生じさせる調光技
術として、TN型液晶の旋光性やエレクトロクロミック
現象を利用した光シヤツター等が知られている。しかし
、これらは構造上或いは製造技術上、大面積のものを得
ることが極めて難しいという問題があった。
そこで、本出願人は、大面積のものでも容易に製造し得
る調光液晶シートを既に提案した(特願昭61−285
546号)。即ち、この調光液晶シート1は、第6図に
示すように、固化した樹脂マトリックス中に液晶が分散
された液晶層11の上下に、透明電極12.12と透明
樹脂フィルム13.13をそれぞれ積層一体化した構造
を有するものである。このような調光液晶シート1をブ
ラインド用、採光ドーム用、或いは間仕切り用の調光材
として使用する場合は、シート端縁の液晶層11とその
上下の透明電極12.12との間にシート端縁全長にわ
たってそれぞれの集電極板を予め設けておき、これらの
集電極板にリード線を接続するのが普通である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、調光箇所が例えばリニアモーターカーや
電車や自動車などの乗り物或いは建物等の玩具の窓のよ
うに小面積で種々の形状を有する場合、その小さな調光
箇所に合致する形状をした集電極板付きの調光液晶シー
トを個別に作製し、その集電極板にリード線を接続して
調光材を製造すると、コスト高になるため到底採算が合
わないという問題があった。
しかるに本発明者らが種々研究を重ねた結果、前記の調
光液晶シートは切断が容易である上に、液晶層上下の透
明電極間で簡単に剥離して透明電極を部分的に露出させ
ることができるという性質を有しており、従って、所望
形状に切断した調光液晶シート片の透明電極を部分的に
露出させてリード線を直接接続すれば、種々の形状を有
する小面積の調光材を簡単且つ安価に製造できるという
事実を見出し、本発明を完成するに至った。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明の調光材は、固化した樹脂マトリックス中
に液晶が分散された液晶層の上下に少な(とも透明電極
と透明樹脂フィルムをそれぞれ積層してなる調光液晶シ
ート片と、該シート片の端縁において部分的に露出され
てリード線を接続できるようにした前記の各透明電極の
露出部から成ることを特徴とするものである。
また、その製造方法は、固化した樹脂マトリックス中に
液晶が分散された液晶層の上下に少なくとも透明電極と
透明樹脂フィルムをそれぞれ積層してなる調光液晶シー
トを所望形状に切断して調光液晶シート片となし、この
シート片の端縁を前記液晶層の上下の透明電極間で部分
剥離させて上下の透明電極をそれぞれ部分的に露出させ
、リード線を接続できるようにした各透明電極の露出部
を形成することを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明の調光材は、リード線を電源に接続して調光液晶
シート片の透明電極間に電圧を印加すると、液晶層中の
液晶が分子配向して液晶の通常光屈折率が樹脂マトリッ
クスの光屈折率と同−又は近似するため透明になり、電
圧無印加のときは、液晶の異常光屈折率と樹脂マトリッ
クスの光屈折率との差に基づく光散乱によって白濁する
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
第1図は本発明調光材の一実施例を示す概略斜視図、第
2図は第1図の1−1線拡大断面図であって、1aは調
光液晶シート片、2はリード線を示す。
この調光液晶シート片1aは、前述の調光液晶シート1
を調光箇所の形状に合わせて切断したもので、第2図に
示すように、固化した樹脂マトリックス中に液晶が分散
された液晶層11を挟んでその上下に透明電極12.1
2と透明樹脂フィルム13.13をそれぞれ積層した五
層構造を有する。このような調光液晶シート片1aは、
上下の透明電極12.12間に電圧を印加しないときは
、液晶層11内の液晶の異常光屈折率と樹脂マトリック
スの光屈折率との差に基づく光散乱によって白濁し、電
圧印加によって液晶層11に電界をかけると、液晶の分
子配向により液晶の通常光屈折率が樹脂マトリックスの
光屈折率と同−又は近似して透明になる。その場合、調
光液晶シート片1aがあまり大きいと、透明電極12.
12の全体抵抗が大きくなるためリード線接続側と反対
側の端部の電圧降下が大きくなり、透明性が低下する恐
れがあるので、調光液晶シート片1aの大きさは、最大
限500d程度であることが望ましい。
調光液晶シート片1aの好適なものとしては、硬化した
エポキシ樹脂マトリックス中にネマティック液晶が相分
離により液滴状態で分散された液晶層11を有し、該液
晶層11の上下両面に、■To等で透明電極12を片面
に形成したポリエチレンテレフタレート、ポリエーテル
サルフォン、ポリカーボネート等の透明樹脂フィルム1
3を積層一体化した調光液晶シートを切断したものが挙
げられる。その中でも、液晶層11の硬化エポキシ樹脂
マトリックスが脂肪族を主体としたエポキシ樹脂を含み
、且つ該マトリックスの光屈折率と液晶の通常光屈折率
との差が0.02以内となるように調節されたものは、
光透過状態と光散乱状態のコントラストが良好で経時的
に黄変しにくいなどの長所を有するため、特に好適に使
用される。
また、上記のように相分離により液滴状態で分′散され
た液晶は均一な粒径を有するので、印加電圧が低くても
高い透明度が得られる。その他、固化したポリビニルア
ルコール樹脂マトリックス中にネマティック液晶が乳化
分散によりカプセル化して含有された液晶層を有する調
光液晶シート片や、上下の透明電極が所望の模様又は図
柄にエツチングされた調光液晶シート片なども使用され
る。
この調光液晶シート片1aの一つのコーナ部分は、液晶
層11と上側の透明電極12と上側の透明樹脂フィルム
13が切除されて下側の透明電極12が部分的に露出し
ており、もう一つのコーナ部分は、液晶層11と下側の
透明電極12と下側の透明樹脂フィルム13が切除され
て上側の透明電極12が部分的に露出している。そして
、これら透明電極12.12の露出部12a、12aに
リード線2,2が銀ペースト、銅ペースト、カーボンペ
ースト等の導電性接着剤あるいは銅箔やアルミ箔等の金
属テープ3.3等で接続され、調光材が構成されている
。この実施例の調光材は、上記のように透明電極12.
12を調光液晶シート片1aの同一辺縁の二つのコーナ
部分で露出させているが、透明電極の露出箇所は、調光
液晶シート片1aの端縁の何処でもよく、例えば同一辺
縁の同一上下箇所、対向辺縁、隣り合う辺縁等、リード
線2の接続し易い端縁に設けるのが好ましい。
また、必要とあらば、リード線2,2を接続した透明電
極の露出部12a、12aをエポキシ系接着剤等の絶縁
性接着剤4,4で被覆したり、調光液晶シートlaの周
囲に前記絶縁性接着剤を塗布したり、絶縁テープ(図示
せず)を巻いたりして、漏電の危険性をな(すようにし
てもよい。
このような構成の調光材は、その調光液晶シート片1a
を例えば乗り物玩具の窓の如き小面積の調光箇所に貼付
けてリード線2.2を電源に接続し、透明電極12.1
2間に電圧を印加して透明としたり、電源を切るか電圧
調整により曇り度を調節して使用する。
次に、上記調光材の製造方法を第3図を参照しながら説
明する。
先ず、第3図(イ)に示すように材料の調光液晶シート
1をハサミ、ナイフ、カッター等の切断具で切断し、調
光箇所に合致した形状の調光液晶シート片1aを得る。
ここに用いる調光液晶シート1は、固化した樹脂マトリ
ックス中に液晶が分散された液晶層11を挟んでその上
下に透明電極12.12と透明樹脂フィルム13.13
を積層した既述の大面積の調光液晶シートであることは
言うまでもない。
この調光液晶シート1の切断が終わると、第3図(ロ)
に示すように、調光液晶シート片1aの端縁を上下の透
明電極12.12間で部分剥離させる。この部分剥離は
例えばポリオレフィン系樹脂製のヘラや爪先等で調光液
晶シート片1aの端縁を擦ることにより簡単に行うこと
ができ、このようにヘラや爪先等で擦ると、液晶層11
と透明電極12.12との接着の強弱により、液晶がそ
の眉間で剥離したり、上側の接着面で剥離したり、下側
の接着面で剥離したりして、−様には剥離しないが透明
電極12.12間では部分剥離する。
次いで、第3図(ハ)に示すように、一方の剥離箇所に
ついては、上側の透明電極12と透明樹脂フィルム13
をナイフ等で部分的に切除し、更に液晶層11を除去し
て下側の透明電極12を部分的に露出させ、他方の剥離
箇所については、下側の透明電極12と透明樹脂フィル
ム13を部分的に切除し、更に液晶層11を除去して上
側の透明電極12を部分的に露出させる。液晶層11の
除去作業は、ヘラや爪先などで液晶層11を掻き落とす
だけでよいが、完全に液晶層11を除去したい場合は、
メチルアルコール、エチルアルコール、アセトン、トル
エン等の溶剤で拭き取るのがよい。尚、液晶層11を除
去せずとも透明電極が一部でも露出しておれば、以下説
明するように導電性接着剤3により通電可能であるから
、液晶層11の除去は必ずしも必要でない。
しかる後、第3図(ニ)に示すように、双方の透明電極
の露出部12a、12aにリード線2゜2を導電性接着
剤3.3等でそれぞれ接続し、必要に応じて該露出部1
2a、12aを既述の絶縁性接着剤4,4で被覆したり
、調光液晶シート片1aの周囲に絶縁性テープを巻きつ
けたりして、調光材を得る。
このように、本発明の調光材は、調光液晶シート片1a
の液晶層上下の透明電極12.12を部分的に露出させ
、その露出部12a、12aにリード線2,2を直接接
続した構造であるため、リード線接続用の集電極板を設
けた専用の調光液晶シート片を別途作製する必要がなく
、前述の調光液晶シート1を材料シートとして使用して
、上記の製造方法により簡単且つ安価に製造することが
でき、調光液晶シート片1aの形状も調光液晶シート1
の切断の仕方如何によって調光箇所に合致する任意の形
状とすることができる。
第4図は本発明調光材の他の実施例を示す断面図であっ
て、この調光材の調光液晶シート片1bは、液晶層11
を挟んで上下に透明電極12.12と透明樹脂フィルム
13.13をそれぞれ積層し、下側の透明樹脂フィルム
13の下面に粘着剤14と剥離紙15を更に積層した七
層構造を有する。粘着剤14としては、例えば酢酸ビニ
ル系、シリコン系、アクリル系、ウレタン系等の透明な
ものが使用され、また、剥離紙15としては透明、不透
明いずれのものも使用される。その他の構成は前記実施
例の調光材と同様であるので、第4図において同一部材
に同一符号を付し、説明を省略する。
かかる調光材は、剥離紙15を剥がせば直ちに調光液晶
シート片1bを調光箇所に貼付けることができるので、
貼付は作業性が頗る良好である。
尚、かかる調光材は、材料シートとして上記のような七
層構造の調光液晶シートを使用し、前述の製造方法に従
って容易に製造されることは言うまでもない。
第5図は本発明調光材の更に他の実施例を示す断面図で
あって、この調光材の調光液晶シート片ICは、液晶層
11の上下に透明電極12.12と透明樹脂フィルム1
3.13をそれぞれ積層すると共に、更にその上下に接
着剤又は粘着剤16゜16を介して透明プラスチック基
材17,17を貼付けた九層構造をしており、調光液晶
シート片lcの周縁と透明電極の露出部12a、12a
が絶縁性接着剤4で被覆されている。透明プラスチック
基材17としては、耐候性が良く光線透過率の高い例え
ばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹
脂等のフィルムやシートやプレートが好適に使用され、
接着剤又は粘着剤16としては、例えばエポキシ系、ア
クリル系、酢酸ビニル系、シリコン系、ウレタン系等の
透明なものが使用される。上記の透明プラスチック基材
17は無色透明でも着色透明でもよく、また、梨地模様
などを表面全体又は部分的に形成したものや、透光性の
模様、図柄を表面に印刷したものであってもよい。その
他の構成は前記実施例の調光材と同様であるので、第4
図において同一部材に同一符号を付し、説明を省略する
かかる調光材は、調光液晶シート片1cの透明プチスチ
ック基材17,17が被覆保護材及び補強材としての働
きをするため、調光液晶シート片ICが丈夫で破損し難
く、しかも調光液晶シート片ICの周縁と透明電極の露
出部12aを絶縁性接着剤4で被覆しであるため、漏電
や水分の侵入、更には調光液晶シート片ICの層間剥離
等を防止できるという利点がある。
尚、かかる調光材は、材料シートとして上記の九層構造
の調光液晶シートを使用し、前述の製造方法に従って製
造してもよいが、その場合は、切断した調光液晶シート
片ICの三箇所を部分剥離させて透明電極12.12を
部分的に露出させる作業が面倒となるので、前述の五層
構造の調光液晶シート1を用いて第1〜2図に示す調光
材を先ず作製し、その調光液晶シート片の上下に透明プ
ラスチック基材17,17を接着剤又は粘着剤16を介
して貼付けることにより製造するのが好ましい。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は実
施例のみに限定されるものではなく、例えば前述の調光
液晶シート片1a、lb、lcの上下両面に熱線カット
フィルムや耐候性改良フィルム等を更に貼付けて様々な
機能を付加するなど、種々の設計的変更を許容し得るも
のである。
〔発明の効果〕
叙上の説明から明らかなように、本発明の調光材は、調
光液晶シート片の透明電極の露出部にリード線を直接接
続した構成であるため、リード線接続用の集電極板を設
けた調光液晶シート片を作製することが不要となり、本
発明の製造方法に従って材料の調光液晶シートを切断す
る作業、切断したシート片端縁を透明電極間で部分剥離
し透明電極を部分的に露出させてリード線を接続できる
ような露出部を形成する作業を行うだけで、調光箇所に
合致する種々の形状の調光材を簡単且つ安価に製造でき
るといった効果を奏する。また、本発明の製造方法は特
別な装置を使用することなく汎用工具を用いて手作業で
行えるものであるから、場所を選ばず何処でも実施する
ことが可能であり、従って乗り物や建物などの玩具を製
造する業者が、必要に応じて乗り物や建物の玩具の窓に
取付ける調光材を製造するような場合に頗る有利である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明調光材の一実施例を示す概略斜視図、第
2図は第1図のI−1線拡大断面図、第3図(イ)〜(
ホ)は本発明製造方法の一実施例の作業工程を順次示し
たもので、同図(イ)は調光液晶シートを切断したとこ
ろを示す斜視図、同図(ロ)は調光液晶シート片の端縁
の異なる箇所を部分剥離したところ示す拡大断面図、同
図(ハ)は調光液晶シート片の透明電極を部分的に露出
させたところを示す拡大断面図、同図(ニ)は調光液晶
シート片の透明電極の露出部にリード線を接続したとこ
ろを示す拡大断面図、第4図は本発明調光材の他の実施
例を示す断面図、第5図は本発明調光材の更に他の実施
例を示す断面図、第6図は本発明製造方法に使用する調
光液晶シートを一部拡大断面で示す側面図である。 1・・・調光液晶シート、 la、lb、lc・・・調光液晶シート片、11・・・
液晶層、 12・・・透明電極、 12a・・・透明電極の露出部、 13・・・透明樹脂フィルム、 2・・・リード線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固化した樹脂マトリックス中に液晶が分散された
    液晶層の上下に少なくとも透明電極と透明樹脂フィルム
    をそれぞれ積層してなる調光液晶シート片と、該シート
    片の端縁において部分的に露出されてリード線を接続で
    きるようにした前記の各透明電極の露出部とから成るこ
    とを特徴とする調光材。
  2. (2)固化した樹脂マトリックス中に液晶が分散された
    液晶層の上下に少なくとも透明電極と透明樹脂フィルム
    をそれぞれ積層してなる調光液晶シートを所望形状に切
    断して調光液晶シート片となし、このシート片の端縁を
    前記液晶層の上下の透明電極間で部分剥離させて上下の
    透明電極をそれぞれ部分的に露出させ、リード線を接続
    できるようにした各透明電極の露出部を形成することを
    特徴とする調光材の製造方法。
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