JPH0273967A - 高効率スパッタリング方法 - Google Patents

高効率スパッタリング方法

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JPH0273967A
JPH0273967A JP63224733A JP22473388A JPH0273967A JP H0273967 A JPH0273967 A JP H0273967A JP 63224733 A JP63224733 A JP 63224733A JP 22473388 A JP22473388 A JP 22473388A JP H0273967 A JPH0273967 A JP H0273967A
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JP
Japan
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plasma
target
sheet
substrate
sheet plasma
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Pending
Application number
JP63224733A
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English (en)
Inventor
Takuji Oyama
卓司 尾山
Satoru Takagi
悟 高木
Takeshi Harano
原納 猛
Koichi Suzuki
巧一 鈴木
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、導電性ターゲットを均一にスパッタリングし
て薄膜を形成することを特徴とする高効率スパッタリン
グ方法に関するものである。
[従来の技術] 液晶パネルの表示電極や太陽電池の表面電極等に用いら
れている透明導電膜は、ITO(錫ドープ酸化インジウ
ム)やF−3nOz  (フッ素ドープ酸化錫)等の導
電性金属酸化物膜が使用されている。これらの膜を基板
上に形成する手段としては蒸着、イオンブレーティング
、スパッタリング、CVD等の方法があるが、高品質(
低抵抗、高透過率、低欠陥)膜を大面積基板上に均一に
形成するためには、スパッタリング法が最も有力な手法
であると考えられる。そこでマグネトロン方式のスパッ
タリングで、導電性金属酸化物、特にITOの焼結体タ
ーゲットを用い、わずかに酸素ガスを流した雰囲気でス
パッタリングを行い、透明導電膜付基板を得ることが行
われている。
[発明の解決しようとする課題] しかしながら、この従来のマグネトロン方式のスパッタ
リングにおいては、ターゲット自体がグロー放電の陰極
となっており、プラズマの密度を高めるため、ターゲッ
ト裏側に配置された永久磁石により、プラズマがターゲ
ット表面でドーナツ状に局在した格好になっている。こ
のため、ターゲットの入射するイオンはこの局在したプ
ラズマの形状を反映した密度分布を持ち、結果として、
ターゲット表面がスパッタリングにより、ドーナツ状に
侵食されていくことになる。
即ち、従来のマグネトロンスパッタ方式では第2図に示
したように、プラズマ領域22が、ターゲット21表面
上でドーナツ状に局在しているために、ターゲットに入
射するイオンはこのプラズマ22に対応して、ドーナツ
状の分布を持つことになる。その結果、ターゲット21
は第2図の25で示したような侵食部を持ってしまう。
ターゲットの寿命はこの侵食の深さで決まるので、この
ような従来のマグネトロンスパッタリングにおいては、
ターゲットの使用効率はせいぜい15〜25%程度であ
った。しかも、ITO等の導電性酸化物ターゲットは焼
結セラミックスなので、金属ターゲットと異なり、再生
が困難であるため、ターゲットに関わるコストが高くな
ってしまうという欠点があった。
E問題点を解決するための手段] 本発明の目的は、従来技術の有していた前述の欠点を解
消しようとするものであり、具体的には、ターゲットを
均一にスパッタリングしてその使用効率を飛躍的に向上
させるスパッタリング方法を提供することである。
即ち、本発明はアーク放電によって発生したプラズマを
磁場手段によってシート状に変形したプラズマに面して
導電性ターゲットを平行に配置し、該導電性ターゲット
に直流電源によつて上記シートプラズマより負の電位を
与えて、該シートプラズマ中のイオン化された粒子を上
記導電性ターゲット表面に均一に入射させて該導電性タ
ーゲットのスパッタリングを行い、シートプラズマを挟
んでターゲットの反対側に対向して配置した基体上にス
パッタリングされた粒子を付着させて薄膜を形成するこ
とを特徴とする高効率スパッタリング方法を提供するも
のである。
以下、本発明を図面にしたがって説明する。
第1図は本発明の基本的構成を示す断面図である。11
は導電性ターゲットの断面を示している。こ、れに用い
られる材料としては、金属、合金、これらの酸化物、硼
化物、炭化物、珪化物、あるいはこれらのうち1又は2
種類以上を含む混合物などのうち、導電性を有するもの
ならよく、特に限定されるものではない。導電性金属酸
化物膜を形成する場合には、金属酸化物ターゲットを用
いると、製膜条件の制御が容易で良質の膜が得られるの
で好ましい。透明導電性金属酸化物膜を形成する場合に
は、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、アンチモンド
ープ酸化錫、アルミニウム又はシリコンドープ酸化亜鉛
等を用いることができる。特に、錫を含む酸化インジウ
ム膜を形成する場合には、非常に低抵抗の膜が得られる
という理由から錫を5〜10重量%含む酸化インジウム
ターゲットが好ましい。
12はシート状に変形されたプラズマの断面である。か
かるシートプラズマの形成法については後述する。
13は本発明において薄膜を形成する基体の断面を示し
ており、かかる基体としては、ガラス、プラスチック、
金属、セラミックスからなる基板やフィルムなどを使用
でき、特に限定されるものではない。
14は陰極のアースシールドの断面を示している。
15のハツチングで示された部分がターゲットの侵食さ
れた部分である。
第3図は本発明の方法によってコーティングを行うにあ
たって用いる装置の一例を示したものである。第3図の
ターゲット40と基板39を通り、紙面に垂直な断面を
、アーク放電プラズマ流発生源31からアノード32へ
向かう方向から見たところが、第1図のようになる。
本発明においては、アーク放電によりプラズマ流を用い
る。かかるアーク放電プラズマ流は、アーク放電プラズ
マ流発生源31とアノード32の間で、プラズマ発生用
直流電源34によってアーク放電を行うことで生成され
る。
かかるアーク放電プラズマ流発生源31としては、複合
陰極型プラズマ発生装置、又は、圧力勾配型プラズマ発
生装置、又は両者を組み合わせたプラズマ発生装置が好
ましい。このようなプラズマ発生装置については、真空
第25巻第1O号(1982年発行)に記載されている
複合陰極型プラズマ発生装置とは、熱容量の小さい補助
陰極と、LaB、からなる主陰極とを有し、該補助陰極
に初期放電を集中させ、それを利用して主陰極LaB 
6を加熱し、主陰極LaB5が最終陰極としてアーク放
電を行うようにしたプラズマ発生装置である。例えば、
第6図のような装置が挙げられる。補助陰極としてはw
、Ta。
Mo等の高融点金属のコイル又はバイブ状のものが挙げ
られる。
このような複合陰極型プラズマ発生装置においては、熱
容量の小さな補助陰極62を集中的に初期放電で加熱し
、初期陰極として動作させ、間接的にLaBgの主陰極
61を加熱し、最終的にはLa5sの主陰極61による
アーク放電へと移行させる方式であるので、補助陰極6
2が2500℃以上の高温になって寿命に影響する以前
にLaB、の主陰極61カ月500℃〜1800℃に加
熱され、大電子流放出可能になるので、補助陰極62の
それ以上の温度上昇が避けられるという点が大きな利点
である。
又、圧力勾配型プラズマ発生装置とは、陰極と陽極の間
に中間電極を介在させ、陰極領域をI Torr程度に
、そして陽極領域を10−”Torr程度に保って放電
を行うものであり、陽極領域からのイオン逆流による陰
極の損傷がない上に、中間電極のない放電形式のものと
比較して、放電電子流をつくりだすためのキャリアガス
のガス効率が飛躍的に高く、大電流放電が可能であると
いう利点を有している。
複合陰極型プラズマ発生装置と、圧力勾配型プラズマ発
生装置とは、それぞれ上記のような利点を有しており、
両者を組み合わせたプラズマ発生装置、即ち、陰極とし
て複合陰極を用いると共に中間電極も配したプラズマ発
生装置は、上記利点を同時に得ることができるので本発
明のアーク放電プラズマ流発生源1として大変好ましい
第3図にはアーク放電プラズマ発生源31として第6図
のような複合陰極51と、環状永久磁石を含む第1中間
電極52、空芯コイルを含む第2中間電極を有する第2
中間電極53を有するものを用いた場合を示した。
本発明においては、プラズマ発生源31とアノード32
を、両者間にスパッタリング領域35が位置するように
配置し、2個以上の空芯コイル36によってプラズマ発
生源31からアノード32方向に向かう磁場37を形成
し、プラズマ発生源31から発生したアーク放電による
高密度のプラズマ流を真空室33に引き出す。さらに、
引き出したプラズマをシート状にするために、一対の永
久磁石38をプラズマ発生源31とスパッタリング領域
35の間で、同極面を対向させてプラズマをターゲット
40と基体39方向から挟み(例えば、N極とN極を対
向させる)、かつ、永久磁石のN極、あるいは、S極面
をターゲット40面、あるいは、被膜を形成する基体3
9面と平行になるように配置し、プラズマをターゲット
40、基板39と平行な方向におしつぶし、シート状プ
ラズマ41を形成する。又、シートプラズマ41を挟む
ようにターゲット40と基板39を配置し、ターゲット
40がシートプラズマ41に対して負になるように、タ
ーゲット40にスパッタリング電源42によってスパタ
リング電圧を印加する。
第3図において、永久磁石38によってシート状に変形
されたシートプラズマ41は、第3図の上から下方向の
厚さ及び第3図に垂直な方向に幅を有している。ガス導
入口13からは、放電用ガスが導入される。かかる放電
用ガスとしては、特に限定されない。放電のしやすさと
、スパッタリング効率の点からAr、 He等の不活性
ガスを用いることが望ましい。不活性ガスとしてHeを
用いると、Heは原子半径が小さいので、膜中に混入し
ても、内部応力発生の原因とはなりにくいので、内部応
力の大きい膜、例えばTiN等を形成する場合には有利
である。又、真空室33内のガス雰囲気は、スパッタリ
ングガスとしてのAr等の不活性ガスの他に、第3図に
は図示していないが、真空室33に設けられたガス導入
手段により、反応ガスとしてOz、Nx等を、O〜40
体積%添加してもよい。又、真空室33は、排気手段に
よって10−”Torr程度又はそれ以下に保たれるこ
とが望ましい。
又、本発明において基体9上に形成される薄膜としては
、金属膜、合金膜、金属の酸化物、窒化物、硼化物、珪
化物、炭化物、あるいはこれらのうち1又は2種類以上
を含む混合物からなる薄膜等が形成でき、特に限定され
るものではないが、本発明の方法は、低抵抗で高透過率
の透明導電膜を得るのに最適である。かかる透明導電膜
としては、錫を含む酸化インジウム膜、アンチモンを含
んだ酸化錫膜、アルミニウムを含んだ酸化亜鉛膜、シリ
コンを含んだ酸化亜鉛膜等が好適な例として挙げられる
本発明において、製膜中、基体39は静止していても良
いし、搬送されてもよい。特に、第3図において基体を
紙面に垂直な方向、第1図において矢印16方向に、即
ち、ターゲット40(第1図では11)を横切る方向に
基体を搬送しながらスパッタリングを行うと、装置の配
置の点でも有利であり、連続して製膜な行うことができ
、量産性を高めることができるので好ましい。
さらに、第4図(a) (b)のように、2以上のブラ
ズマ発生源31から発生したプラズマを磁場手段(具体
的には、第4図においては永久磁石38)によってシー
ト状に変形したシートプラズマを同一平面内に隣接させ
て大面積のシートプラズマを形成し、このシートプラズ
マに対し導電性ターゲット40を平行に配置し、該大面
積シートプラズマ43を挟んでターゲット40の反対側
に対向して配置した基体上に薄膜を形成することもでき
る。第4図(a) (b)は、第3図のような装置を3
つ隣接させた場合を第3図の上から下へ向かって見た所
を示す図である。このように複数のシートプラズマを隣
接させる場合、永久磁石38による、シートプラズマの
幅方向の磁場成分Bつの対称性を保つために、複数の永
久磁石38を結ぶ線の延長線上、かつシートプラズマの
両端の外側には、もう−組ずつの永久磁石44を配する
必要がある。
ターゲット40は、第4図(a)のように大面積のもの
一個でもよいし、第4図(b)のように複数であっても
良い。
第4図(a) (b)どちらの場合も、薄膜が形成され
る基体は静止していてもよいし、搬送してもよい。第4
図(a)の場合は矢印45方向に基体を搬送すると、大
面積の薄膜が非常に高速で製膜できる。又、第4図(b
)の場合は、3個のタゲット40として互いに異なる材
質のターゲットを用い、基体を矢印45方向に搬送しな
がらスパッタリングを行えば、基体上に多層膜からなる
膜を形成することができる。
又、第4図のように直接シートプラズマを隣接させず、
第5図のように、第3図のような真空室33を連結して
多層膜を形成するできるようにすることもできる。第5
図は真空室33 (a) 。
(bl 、 (c)を磁界、電界及び雰囲気ガスを遮蔽
する手段55を介して連結された装置を示しており、基
体13は矢印56方向に搬送されれば、基体側からター
ゲット11(c)、11(b)、11(a)の材質から
なる膜が積層された多層膜が形成される。
又、真空室ごとに雰囲気ガスを変えることができるので
、反応性スパッタリングによってできる膜の多層膜も作
成できる。
本発明においては、アーク放電プラズマ流発生源31に
印加する直流電源34や、プラズマ流をシート状に変形
する永久磁石38等を調整すれば、厚さ0.5〜3 c
m、幅10〜50cm、長さ20cm〜3m程度のシー
トプラズマを容易に形成できる。又、本発明において、
シートプラズマ41表面と基体39の間の距離は2〜3
0cm程度であることが好ましい。これより近づけると
基体の温度が大幅に上昇してしまい、耐熱性の弱い基体
には適用できなくなる。又、これより離すとスパッタリ
ングによってターゲットからたたきだされた粒子が有効
に基体に付着しな(なる。
又、本発明において、シートプラズマ41表面とターゲ
ット40の間の距離は1−10cm程度であることが好
ましい。これより近づけるとターゲットの温度が大幅に
上昇してしまい、低融点のターゲットが使用できな(な
る。又、これより離すとスパッタリングパワーが有効に
投入されなくなってしまう。
本発明においては、1000〜10000人/see程
度の成膜速度が得られ、マグネトロスパックリング等の
従来の成膜方法に比べ2〜5倍程度の高速で良質の膜が
成膜できる。
例えば、錫を含む酸化インジウムのターゲットを用いて
ITO膜を製膜する場合、2000〜5000人7se
c程度の製膜速度で比抵抗3 X 10”’Ω・cl!
1以下の低抵抗のITO膜が得られる。
本発明の方法は、液晶表示素子等のデイスプレー用の透
明電極、太陽電池等の電極、熱線反射ガラス、電磁遮蔽
ガラス、低放射率(Low−E+n1ssivity)
ガラス等の製造にも適用できる。
[作用] 本発明において、シートプラズマ12はスパッタリング
のイオン源として作用する。即ち、このシートプラズマ
12中のイオンが、ターゲット11に印加された負電圧
により加速されてターゲット11表面に入射しく第1図
矢印17方向)、スパッタリングによりターゲット原子
をたたきだして基板13上に膜として堆積させるのであ
る。
ここで、このプラズマシート状に形成されており、全体
に亘って均一な密度を持つことから、入射イオンはター
ゲット11表面全面に亘って均一な密度で入射するため
に、第1図に示した如く、ターゲット11は均一に侵食
されていくことになる。
又、本発明において、使用される高密度シートプラズマ
は、アーク放電を利用しているため、従来のマグネトロ
ンスパッタやイオンブレーティングに利用されているグ
ロー放電型プラズマに比べて、プラズマの密度が50〜
100倍高く、ガスの電離度は、数十%となり、イオン
密度、電子密度、中性活性種密度も非常に高い。
このような高密度のプラズマにターゲットと基板を対向
させ、プラズマに対して、ターゲットに負の電圧を印加
すると、ターゲット方向に非常に多数のイオンを取り出
すことが可能となり、従来のマグネトロンスパッタリン
グに比較して、2〜5倍の高速スパッタリングを実現で
きる。さらに、酸素、アルゴン等の雰囲気ガスの多くは
、反応性の高いイオンや中性の活性状態を取り、加えて
スパッタリングされたインジウムや酸素原子も基板に到
達する前に、高密度のプラズマの中を通り、反応性の高
いイオンや中性の活性種となる。その結果、基板上での
反応性が高まり、基板加熱がなくとも、比抵抗の低い透
明導電膜が、従来よりも高速の成膜速度で実現できる。
[実施例1] 厚み8 m1mのITO(錫を含み酸化インジウム)タ
ーゲットを用いて、本発明によるスパッタリングをター
ゲットの侵食深さが4 m1mになるまで断続的に行っ
た。このときターゲット表面はほぼ平坦であった。この
時点でターゲットの重量減少分から、その使用効率を計
算したところ84%であった。
[比較例1] 厚み8 m/mのITOターゲットを用いて、マグネト
ロンスパッタリングをターゲットの侵食深さが4 m/
mになるまで断続的に行った。このときターゲット表面
はドーナツ状にえぐられていた。この時点でターゲット
の重量減少分から、その使用効率を計算したところ14
%であった。
実施例2 第6図に示すような複合陰極51を有する圧力勾配型の
アーク放電プラズマ流発生源31を配置した第3図のよ
うなスパッタリング装置を用い、ターゲット40として
錫を7.5重量%添加した酸化インジウムの焼結体(l
 Ocm X 40cfflX厚さ8mm)を使用し、
加熱していないノンアルカリガラス基板上(旭硝子社製
ANガラス(商品名) 、 10cmX 30cm)に
以下の通りの方法によりITO膜を以下の方法によりコ
ーティングした。
まず、スパッタリング装置内をI X 10−’Tor
r以下に排気した後、プラズマガンにアルゴンガスな導
入し、放電電流を180Aに設定し、シートプラズマ1
1を発生させた。この後、スパッタリング圧力がl X
 In−”Torrで、酸素分圧が2%になるように、
アルゴン、および酸素ガスをスパッタリングチャンバー
内に導入した。ここで、ターゲットに一400vのスパ
ッタリング電圧を印加し、基板静止の状態で1分間IT
O膜を成膜した。ターゲットとシートプラズマ間は約3
cm、シートプラズマと基板間は約4cm、ターゲット
と基板間は約8cmであった。この時のスパッタリング
電流は、9.3Aであり、成膜中の基板温度上昇は11
(1℃以下であった。コーティングされたITO膜の特
性は、膜厚: 4800人、比抵抗:  2.5X10
−’Ωcm、波長550止での透過率:82%であった
。このような製膜プロセスを約5000回繰り返した後
ターゲット40を取り出して調べたところターゲット表
面はほぼ平坦であり、均一なエロージョンを示していた
比較例2 実施例2と同程度のターゲットサイズを持つDCマグネ
トロンスパッタリング装置を用い、ターゲットとして、
実施例2と同様の錫を7.5重量%添加した酸化インジ
ウムの焼結体を使用し、実施例1と同様のガラス基板上
にITO膜を以下の方法によりコーティングした。
まず、スパッタリング装置内をI X 10−’Tor
r以下に排気した後、スパッタリング圧力が1×10−
”Torrで、酸素分圧が2%になるように、アルゴン
、および酸素ガスをスパッタリングチャンバー内にガス
導入口35から導入する。ここで、ターゲット32に一
400vのスパッタリング電圧をスパッタリング電源3
4により印加し、基板静止の状態で1分間ITO膜を成
膜した。この時のスパッタリング電流は、 3.OAで
あった。ターゲット32と基板31間は約8cmであり
、成膜中の基板温度上昇は150℃以下であった。
コーティングされたITO膜の特性は、膜厚:1800
人、比抵抗:  7.2X 10−’Ωam、波長55
0nmでの透過率:80%であった。このような製膜プ
ロセスを約10000回繰り返した後ターゲットを取り
出して調べたところターゲット表面はわずかながらドー
ナツ状にえぐられており、明らかにドーナツ状のエロー
ジョンを示していた。
[発明の効果] 以上により明らかなように、本発明はターゲットの侵食
領域を全面に亘らせるという効果により、高価で再生の
困難な導電性金属酸化物ターゲットの使用効率を80〜
90%まで飛躍的に高めることができる。
又、本発明によれば大面積基体へ連続的に高速で、かつ
均一な薄膜を形成することもできる。又、多層膜も形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の基本的構成を示す断面図、第2
図は従来のマグネトロンスパッタリング法の基本的構成
を示す断面図、第3図は本発明の方法によってコーティ
ングを行うに当たって用いる装置の一例を示す断面図、
第4図は複数のシートプラズマを隣接させて形成した大
面積のシートプラズマを用いた本発明のスパッタリング
法示す基本的構成図、第5図は第3図のような真空室を
連結して多層膜を形成する場合の装置の概略を示す断面
図、第6図は本発明におけるプラズマ流発生源の陰極と
しての複合陰極の一例を示す断面図ある。 11:導電性ターゲット 12:シートプラズマ 13:基 体 14:アースシールド 15:ターゲットの侵食された部分 16二基体の搬送方向 17:シートプラズマ12中のイオンのターゲット11
への入射方向 21:ターゲット 22:プラズマ 23:基 体 24:アースシールド 25:ターゲットの侵食された部分 31:アーク放電プラズマ流発生源 32ニアノード 33:真空室 34:プラズマ発生用直流電源 35ニスバツタリング領域 36: 37: 38: 39: 40: 41 = 42: 43: 51コ 52: 53: 44: 45: 46: 55: 56= 61= 62: 63二 64: 空芯コイル 空芯コイルによって作られる磁場の方向永久磁石 基体 ターゲット シートプラズマ スパッタリング電源 ガス導入口 複合陰極 環状永久磁石を内蔵した第1中間電極 空芯コイルを内蔵した第2中間電極 永久磁石 基体の搬送方向 大面積シートプラズマ 遮蔽手段 基体の搬送方向 Lad6主陰極 Taバイブの補助陰極 陰極を保護するためのWからなる円板 Moからなる円筒 65: 66= 67: 68: Moからなる円板状の熱シールド 冷却水 ステンレスからなる陰極支持台 ガス導入口 ア 手続補正書 平成1年12月7 日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アーク放電によって発生したプラズマを磁場手段に
    よってシート状に変形したシートプラズマに面して導電
    性ターゲットを平行に配置し、該導電性ターゲットに直
    流電源によって上記シートプラズマより負の電位を与え て、該シートプラズマ中のイオン化された粒子を上記導
    電性ターゲット表面に均一に入射させて該導電性ターゲ
    ットのスパッタリングを行い、シートプラズマを挟んで
    ターゲットの反対側に対向して配置した基体上にスパッ
    タリングされた粒子を付着させて薄膜を形成することを
    特徴とする高効率スパッタリング方法。 2、導電性ターゲットが導電性金属酸化物からなること
    を特徴とする請求項1記載の高効率スパッタリング方法
    。 3、導電性金属酸化物が、錫をドープした酸化インジウ
    ム、アンチモンをドープした酸化 錫、シリコンをドープした酸化亜鉛、アルミニウムをド
    ープした酸化亜鉛のうち1種であることを特徴とする請
    求項は2記載の高効率スパッタリング方法。 4、基体を、シートプラズマを挟んでターゲットの反対
    側を、シートプラズマに平行に、かつシートプラズマと
    ターゲットを横切る方向に搬送して薄膜を形成すること
    を特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の高効率ス
    パッタリング方法。 5、2以上のプラズマ発生源から発生したプラズマを磁
    場手段によってシート状に変形したシートプラズマを同
    一平面内に隣接させて大面積のシートプラズマを形成し
    、該大面積シートプラズマに面して導電性ターゲットを
    平行に配置し、該大面積シートプラズマを挟んで上記タ
    ーゲットの反対側に配置した基体上に薄膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項1〜4いずれか一項記載の高効率
    スパッタリング方法。 6、2以上のプラズマ発生源から発生したプラズマを磁
    場手段によってシート状に変形したシートプラズマを同
    一平面内に隣接させて大面積のシートプラズマを形成し
    、該大面積シートプラズマの一方の側に異なる材質から
    なる複数のターゲットを該大面積シートプラズマの幅方
    向に配置し、該大面積シートプラズマの他方の側を上記
    複数のターゲットに対向する部分を横切る方向に基体を
    搬送して多層からなる膜を形成することを特徴とする請
    求項1〜4いずれか一項記載の高効率スパッタリング方
    法。 7、ターゲット表面と、シートプラズマのターゲット側
    の表面との間の距離を1〜10cm、基体とシートプラ
    ズマの基体側の表面との間の距離を2〜30cmとして
    薄膜を形成することを特徴とする請求項1〜6いずれか
    一項記載の高効率スパッタリング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008056546A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Ihi Corp 炭素構造体の製造装置及び製造方法
JP2019073788A (ja) * 2017-10-19 2019-05-16 株式会社不二越 プラズマスパッタリング成膜装置

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