JPH026424A - α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法 - Google Patents

α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法

Info

Publication number
JPH026424A
JPH026424A JP63156336A JP15633688A JPH026424A JP H026424 A JPH026424 A JP H026424A JP 63156336 A JP63156336 A JP 63156336A JP 15633688 A JP15633688 A JP 15633688A JP H026424 A JPH026424 A JP H026424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
isobutylphenyl
propionaldehyde
isobutylstyrene
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63156336A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0798767B2 (ja
Inventor
Isoo Shimizu
清水 五十雄
Yasuo Matsumura
泰男 松村
Yuichi Tokumoto
徳本 祐一
Kazumichi Uchida
内田 和道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Petrochemicals Co Ltd filed Critical Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority to JP63156336A priority Critical patent/JPH0798767B2/ja
Publication of JPH026424A publication Critical patent/JPH026424A/ja
Publication of JPH0798767B2 publication Critical patent/JPH0798767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
酸の前駆体であるα−(4−イソブチルフェニル)プロ
ピオンアルデヒドを経済的に、かつ高純度で製造するこ
とを可能ならしめる方法に間するものである。さらに詳
しくは、p−イソブチルエチルベンゼンを気相で脱水素
触媒の存在下に脱水素ざす、p−イソブチルスチしンを
製造する工程、および得られたp−イソブチルスチレン
を、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在下、一酸化炭
素および水素と反応させることにより、α−(4−イソ
ブチルフェニル)プロピオンアルデヒドを製造する工程
からなる、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
アルデヒドの経済的な製造方法に間するものである。
本発明の目的生成物であろα−(4−イソブチルフェニ
ル)プロピオンアルデヒドは、公知の方法により酸化す
れば容易にα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
酸に変換できることが知られている。このα−(4−イ
ソスチルフェニル)プロピオン酸は、英国特許第971
700号公報、フランス特許第1549758号公報、
特公昭40−7178号公報および特公昭40−749
1号公報に記載されているように、解熱、鎮痛、消炎効
果を持つ有用な医薬品(商品名;イブプロフェン)とな
る化合物である。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]α−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはα−(
4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドは、従
来より極めて多くの化合物を出発物質として、種々の方
法により合成されている。
たはα−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデ
ヒドを安価で経済的に、かつ高純度に合成するためには
、(イ)単純な化合物を出発原料とすること、(ロ)各
工程における中間体もできる限り単純で安定な化合物が
使える反応を利用すること、 (ニ)高価な試薬を利用せず安価な試薬または触媒を利
用すること、(ホ)工程数はできる限り少ないこと、お
よび(・\)イソブチル基は異性化を起こしやすいので
、各工程の反応の隙に、異性化などを起こざない反応を
利用すること、なとが要求される。
しかるに、例えば、α−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオンアルデヒドのの合成方法として提案されている
特開昭51−100042号公報では、イソブチルベン
ゼンのグリニヤール化合物から出発しているが、グリニ
ヤール試薬という不安定で取扱いの困難な試薬を用いて
いるほか、BF3などのルイス酸をも使用しているので
、イソブチル基が異性化しやすい、また、特開昭53−
82740号公報では、金属リチウムなどの取扱いが困
難な化合物を利用している。
また、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸の
製法を開示している特開昭49−13351号公報およ
び特開昭50−4040号公報は、いずれもイソブチル
ベンセンを出発原料としているが、触媒として塩化アル
ミニウムを用いているので、イソブチル基が異性比しや
すく、また、高価な試薬を使用している。
さらに、フランス特許第1549758号公報、特公昭
47−24550号公報、特開昭49−95938号公
報、特開昭52−57338号公報、特開昭52−97
930号公報、特開昭52−131553号公報、特開
昭53−7843号公報、特開昭53−18535号公
報および特開昭58−154428号公報に記載された
方法は、p−イソブチルアセトフェノンを出発物質とす
る方法である。
しかし、p−イソブチルアセトフェノンは、後述の如く
安価な化金物とは言えない。これはイソブチルベンゼン
から合成するのが最も経済的であるが、イソブチルベン
ゼンからp−イソブチルアセトフェノンに変換すること
自体経済的観点からは好ましいことではない。すなわち
、p−イソブチルアセトフェノンへ変換するためには、
高価でかつ不安定な原料である塩化アセチルを使用せざ
るを得ず、しかも反応触媒として水分に対して非常に敏
感な無水塩化アルミニウムを、少なくとも塩化アセチル
と同じモル数、すなわち大量に使用しなくてはならない
0例えば、この変換反応が化学量論的に100%の収率
であったと考えても、p−イソブチルアセトフェノンを
1トン製造するためには、700kgという大量の無水
塩化アルミニウムを使用する必要がある。また反応終了
後には、無水塩化アルミニウムを失活した結果生ずる水
酸化アルミニウムが410kgおよび塩素イオン750
kgと、目的とするp−イソブチルアセトフェノンの製
造量を大幅に上回る1160kgもの廃棄物を無害な形
にまで処理する必要がある。従って出発物質としてのp
−イソブチルアセトフェノン自体か1IIi@であるこ
とはいうまでもない。ざらにp−イソブチルアセトフェ
ノンからα−(4−イソブチルフェニル)プロピオンア
ルデヒドへの変換も、*nな中間生成物を経由するなと
、工業的観点からは必ずしも経済的な方法とは言い難い
また、特開昭(31−24534号公報によると、イソ
ブチルベンゼンとアセトアルデヒドとを硫酸触媒の存在
下に縮合反応させてl。
l−ビス(p−イソブチルフェニル)エタンとし、これ
を酸触媒により接触分解してp−イソブチルスチレンと
し、このp−イソブチルスチレンと一酸化炭素および水
素とをカルボニル化錯体触媒の存在下に反応させてα−
(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドを製
造する方法を開示している。しかし上記公報に記載され
ているように、硫酸を用いる方法では、1.1−ビス(
p−イソブチルフェニル)エタンを製造する工程で貴重
な原料であるイソブチルベンゼン自体のスルホン化反応
を避けることはできず、その結果一部のイソブチルベン
ゼンはスルホン化物として損失となるために経済的に好
ましくない。また、この縮合反応は脱水反応であるため
、tJを一度使用した後は、生成した水のために触媒と
してのtR酸の濃度が低下し、そのために使用済みの硫
酸の濃度を、例太ば、装置の腐食などが懸念される高温
蒸留などにより回復させなければ、触媒は再使用できな
い。その上、硫酸相には多量のスルホン化物が溶解して
おり、単なる蒸留では触媒1度の回復は容易ではない。
従って、無水@酸あるいは発煙硫酸などを加えることに
よって、生成した水を化学反応で除去するなどの方法を
用いざるを得ないため、触媒コストも割高になる。
以上述べてきたように、α−(4−イソブチルフェニル
)プロピオンアルデヒドの製造に間する従来の技術はま
だまだ経済的な方法であるとは言えず、より経済的な製
造方法の開発が望まれていた。
本発明は、p−イソブチルエチルベンゼンをス相で脱水
素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチレン
を製造する工程、および得られたp−イソブチルスチレ
ンを、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在下、一酸化
炭素および水素と反応させてα−(4−イソブチルフェ
ニル)プロピオンアルデヒドを製造する工程からなる、
α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド
の新規な、かつ経済的な製造方法に間するものである。
芳香族炭化水素の脱水素反応における従来技術をみると
、構造の異なるアルキル基を複数もち、かつとのアルキ
ル基も脱水素される可能性のあるようなポリアルキルヘ
ンゼンの、特定の1つの[!l置換基みを選択的に脱水
素するような技術は、今まで知られていない。
例えば、特公昭62−6528号、特開昭56−13!
5425号、特開昭58−189034号、特開昭59
−120243号、特開昭61−158940号なとの
公報に見られるようなメチルエチルヘンセンを脱水素し
てメチルスチレンを製造する方法、あるいは特開昭56
−155648号、特開昭56−155649号、特開
昭56−155650号、特開昭56−155651号
、特開昭56−155652号、特開昭60−1155
34号などの公報に見られるようなターシャリ−ブチル
エチルベンゼンを脱水素してターシャリ−ブチルスチレ
ンを製造する方法、さらには特開昭62−29537号
公報などに見られるようなジエチルベンゼンを脱水素し
てエチルスチレンまたはジビニルベンゼンを製造する方
法などが開示されている。しかし、メチルエチルベンゼ
ンおよびターシャリ−ブチルエチルベンゼンは、脱水素
される可能性のあるエチル基をどちらも持っているが、
もう一つの置換基はメチル基とターシャリ−ブチル基で
あり、共に脱水素される可能性のないものである。従っ
て、これらの化合物の脱水素反応にお略する副反応はク
ラッキング反応であり、脱水素反応そのものの選択性は
問題とならない。また、ジエチルベンゼンを脱水素する
場合は、脱水素される可能性のあるアルキル基、すなわ
ちエチル基を二つ持っているが、どちらのエチル基が一
つ脱水素されても生成するのはエチルスチレンただ一つ
であり、二つの置換基のどちらか一方を選択する必要は
ない上、目的生成物はジエチルベンゼンであるので、前
記エチルスチレンの残りのエチル基をさらに脱水素すれ
ばよい。つまり二つのエチル基に区別がなく、特に問題
ではないのである。
本発明におけるp−イソブチルエチルベンゼンの選択的
脱水素によるp−イソブチルスチレンの製造技術は、こ
れらの公知の従来技術と根本的に異なる。具体的には、
原料のp−イソブチルエチルベンゼンのベンゼン核に結
合している置換基はエチル基とイソブチル基であり、こ
れらはどちらも脱水素されてそれぞれビニル基とイソブ
テニル基などになる可能性を持っている。すなわち、p
−イソブチルエチルベンゼンのエチル基のみが脱水素さ
れるとp−イソブチルスチレンとなり、イソブチル基の
みが脱水素されるとp−イソブチルエチルベンゼンなど
になる。また、エチル基とイソブチル基の両方が脱水素
されると、p−イソブテニルスチレンなどとなる。
このように、p−イソブチルエチルベンゼンは脱水素さ
れ得る異なるアルキル基を二つ持ち、しかもどちら力5
脱水素されるかによって生成物が全く異なる。
さらに、報文、Journal  of  Catal
ysis  34゜167〜174(I974)による
と、クメンの脱水素の反応速度定数は、B 12UOa
一酸化ウラン系触媒を用いた場合、エチルベンゼンの脱
水素反応速度定数の約218であると報じている。また
、報文Azerb、Khim、Zh、196B、(2)
、59−62 (Ru s s)によると、イソプロピ
ルエチルベンゼンを脱水素して同一分子内のアルキル基
の脱水素選択性を比較すると、イソプロピル基のみ脱水
素されたイソプロペニルエチルベンゼンの生成量の、エ
チル基のみ脱水素されたイソプロピルスチレンの生成量
に対する比は2以上であり、選択率を上げるために反応
温度を下げると、この比は3以上になると報じている。
これらの公知文献かられかることは、分岐型のイソプロ
ピル基と直鎖型のエチル基とでは、約2〜3倍分岐型の
イソプロピル基の方が脱水素され易いということである
また、本発明者らの検討によると、酸化鉄系触媒の存在
下にp−5ec−ブチルエチルベンゼンを脱水素した場
合、反応温度550℃、p−5ec−ブチルエチルベン
ゼンに対するスチームのモル比93、p−5ec−ブチ
ルエチルベンゼンの触媒との接触時間0.2秒の条件で
、p−8ec−ブチルエチルベンゼンの転化率が43.
4重量%、p−5ec−ブテニルエチルベンゼン:p−
5ee−ブチルスチレンの比がおよそ2:1となり、5
eC−ブチル基の方がエチル基の約2倍脱水素されやす
く、反応条件等を変化させても、この傾向が逆転するこ
とはないことが確かめられた。この事実から、前述のイ
ソプロピルエチルベンゼンの文献と同様に、分岐型の炭
素数4の5ec−ブチル基の方が、直鎖型のエチル基よ
りも脱水素されやすいと考えられる。しかし、このよう
な方法では本発明の目的を達成することはできない。
すなわち、本発明の目的生成物は、エチル基のみ脱水素
されたp−イソブチルスチレンである。そのため、p−
イソブチルスチレンの選択率の高いp−イソブチルエチ
ルベンゼンの脱水素方法、すなわち、p−イソブチルエ
チルベンゼンのもつエチル基とイソブチル基のうちエチ
ル基のみを選択的に脱水素する方法の開発が切に望まれ
ていた。
またさらに、p−イソブチルエチルベンゼンを脱水素し
て得られる脱水素反応液中にはp−イソブチルエチルベ
ンゼンおよびp−イソブテニルスチレンが副生成物とし
て含有されており、これらはヒドロフオルミル化に対し
て活性であり、脱水素反応液をそのままヒドロフオルミ
ル化反応の原料とするには問題があった。そこで、これ
らの副生成物を含有する脱水素反応液をそのままヒドロ
フオルミル化の反応の原料として使用できる方法の開発
も同時に望まれていた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下記の工程(I)および工程(II)からな
ることを特徴とするα−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオンアルデヒドを工業的、経済的に製造可能ならし
める方法を提供するものである。
工程(I):p−イソブチルエチルベンゼンを気相で脱
水素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチレ
ンを製造する工程。
工fi(II):前記工程(I)で得られたp−イソブ
チルスチレンを、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在
下、一酸化炭素および水素と反応させることにより、α
−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドを
製造する工程。
以下、本発明の技術をさらに具体的に説明する。
本発明の方法における工程(I)は、p−イソブチルエ
チルベンゼンを脱水素することにより、p−イソブチル
スチレンを製造する工程である。さらに詳しくは、脱水
素触媒の存在下、p−イソブチルエチルベンゼンのエチ
ル基のみを選択的に脱水素してp−イソブチルスチレン
を製造する方法に間するものである。
脱水素触媒には、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、パラジウム
、白金。
コバルト、ロジウム、イリジウム、ルテニウム、クロム
、バナジウム、ニオブ、モリブデン、チタン、ジルコニ
ウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、マグネシ
ウム、セリウム、セシウム、ルビジウムなとの金属化合
物があり、これらを適宜組み合わせたものも有効に使用
しうる。好ましくは鉄、銅、クロームから選ばれる少な
くともlf!の金属を含む触媒である。特に酸化鉄系触
媒、銅−クロム系触媒なとはp−イソブチルスチレンへ
の選択性が高く、本発明の目的には有効である。一般に
、脱水素触媒は長時間使用しているとコーキング等によ
りしだいに少しづつ活性が低下してくるので、その場合
は触媒を、例えは500°C程度の高温で、空気等てデ
コーキングすることにより、初期の活性を再現すること
ができる。また、必要であれば、200〜500°Cの
温度て水素の流れの中に置くことによる水素処理を行っ
てもよい。
脱水素温度は、触媒の組成、接触時間、希釈モル比など
に応じて400〜700’C1好ましくは450〜65
0℃の範囲内で選択することができる0反応層度がこの
範囲より高くなると、p−イソブチルスチレン生成反応
との競争反応のみならず、生成したp−イソブチルスチ
レンがざらに脱水素されたりあるいは分解されるといっ
た副反応が急激に多くなり、p−イソブチルスチレンの
選択率が著しく低下する。これはp−イソブチルエチル
ベンゼンの損失が大きいだけてなく、生成物分布が非常
に複雑になって1留等によるp−イソブチルスチレンお
よびp−イソブチルエチルベンゼンなどの分離が困難に
なるので好ましくない。また、反応温度がこの範囲より
低いと、p−イソブチルエチルベンゼンの週択率は高い
が反応速度が著しく低下して経済性が悪くなるのでこれ
も好ましくない。
脱水素反応によって生成するオレフィンは重合性である
ため、反応層中てのオレフィン濃度が高い状態を高温で
続けると、せっかく生成したp−イソブチルスチレンの
一部が重合して損失となる。これを避けるためには、非
還元性ガス、例えば窒素ガス、l\リウムガス、アルゴ
ンガス、スチーム、酸素ガスなどを同伴させて水素カス
1度を希釈により下げたり、あるいは酸化性雰囲気を保
ったりすることが有効である。ベンゼンなとの脱水素さ
れにくい溶媒で希釈することもてきる。 また、脱水素
の触媒活性を維持するために、反応層にスチームを同伴
して脱水素を行うのもよい、スチームは一般に触媒の活
性を高く深つ効果をもつが、そのためにp−イソブチル
スチレンの選択率を幾分下げる効果も合わせもっている
が、スチームの量には、特に制限はない。
脱水素工程(I)における反応形式は固定床、移動床、
流動床のいずれを用いても、本発明の目的を達成できる
反応圧力は、上記反応条件下で生成したp−イソブチル
スチレンが寛化しうる範囲であれば特に制限はないが、
通常常圧ないし10kg/cm2以下が経済的である。
本発明の脱水素工程<X>における原料p−イソブチル
エチルベンゼンと触媒の接触時間は、0.005〜20
秒、好ましくは0゜01〜10秒の範囲で適宜選択でき
るが、更に好ましくは0.05〜5秒の範囲で選択する
のが適当である。接触時間がこれより短いと、反応率が
低くて好ましくない。また、接触時間がこれより長いと
、生成したp−イソブチルスチレンがさらに脱水素され
るなとの副反応が大きくなり、p−イソブチルスチレン
の選択率が下がるので、これも好ましくない。反応形式
、反応ガス組成、触媒の組成、反応温度、あるいは原料
ガスの予熱温度等の種々の組合せの相違により、上記範
囲内で適宜変化せしめろことができる。
さらに当然ながら、上記工程(I)を連続して行うこと
もてき、またバッチ式で行うこともてきる。いずれにせ
よ本発明では、p−イソブチルエチルベンゼンを脱水素
して目的物のp−イソブチルスチレンに効率良く転化せ
しめることが肝要である。
以上、反応条件およびそれぞれの因子の反応に及ぼす影
響について述べてきたが、本発明の条件でp−イソブチ
ルエチルベンゼンの脱水素を行うと、反応条件およびそ
れぞれの因子の反応に与える影響については、p−イソ
ブチルエチル・ベンゼンの転化率とp−イソブチルスチ
レンの選択率との関係でまとめることができることが本
発明者等の研究から明らかになった。すなわち、前記反
応条件下で得られるp−イソブチルエチルベンゼンの任
意の転化率Xに対して、p−イソブチルスチレンへの選
択率yは一次閏数y=ax+b (a、 bは触媒固有の定′F1) の間係にある0図1に、後述の実施例で得られたp−イ
ソブチルエチルベンゼンの転化率とp−イソブチルスチ
レンの選択率の間係(以後、脱水素性能直線と呼ぶ)の
例を示す0例えば、前記反応条件内で、ある条件を設定
すれば、そのときの転化率に対応する脱水素性能直線上
の点は、実際に得られるp−イソブチルスチレンの選択
率を示している。従って、使用する脱水素触媒の性能直
線に応じて、望みの選択率に対応するp−イソブチルエ
チルベンゼンの転化率を与えるような反応条件を選べば
良い。例えば、鋼−クロム系触媒の場合、本発明におい
ては、p−イソブチルエチルベンゼンの転化率を好まし
くは40重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下
に保つのが適当である。また、例えば、酸化鉄系触媒の
場合、本発明においては、p−イソブチルエチルベンゼ
ンの転化率を好ましくは70重量%以下、さらに好まし
くは50重量%以下に保つのが適当である。転化率がこ
れらの範囲を越えるとp−イソブチルスチレンへの選択
率が急激に低下し、副生成物であるp−イソブテニルエ
チルベンゼン、p−イソブテニルスチレンのみならず、
クラッキング生成物も多くなり好ましくない、転化率が
これらの範囲内の場合、転化率が低ければ低いほと選択
率は高くなるが、p−イソブチルスチレンの生成率は前
記転化率と選択率の積であるから、あまり転化率を低く
とるのも、後に続く蒸留などによる未反応p−イソブチ
ルエチルベンゼンの分離回収操作にかかる負担が大きく
なり好ましくない。経済的には5!量%以上の転化率に
深つのが適当てあろう。
本発明の工程([1)では、工程(I)の方法で得られ
たp−イソブチルスチレンを、一酸化炭素と水素による
ヒドロフオルミル化によりp−イソブチルスチレンを貴
金属錯体触媒を用いてα−(4−イソブチルフェニル)
プロピオンアルデヒドへ変換する。
上記のヒドロフオルミル化に使用される貴金属錯体触媒
としては、パラジウム、ロジウム、イリジウム、ルテニ
ウム等の貴金属錯体である。これらの貴金属は、酸価数
0〜最高位酸価数まで使用でき、ハロゲン原子、三価の
リン化合物、π−アリル基、アミン、ニトリル、オキシ
ム、オレフィンあるいはカルボニル錯化合物などとして
一酸化炭素、水素などを配位子として含有するもの有効
である。
触媒の具体例としては、ビストリフェニルホスフィンジ
クロロ錯体、ビストリブチルホスフィンジクロロ錯体、
ビストリシクロへキシルホスフィンジクロロ錯体、π−
アリルトリフェニルホスフィンジクロロ錯体、トリフェ
ニルホスフィンピペリジンジクロロ錯体、ビスベンゾニ
トリルジクロロ錯体、ビスシクロヘキシルオキシムジク
ロロ錯体、1,5.9−シクロドデカトリエン−ジクロ
ロ錯体、ビストリフェニルホスフィンジカルボニル錯体
、ビストリフェニルホスフィンアセテート錯体、ビスト
リフェニルホスフィンシナイトレート錯体、ビストリフ
ェニルホスフィンスルフェート錯体、テトラキストリフ
ェニルホスフィン錯体および一酸化炭素を配位子の一部
に持つ、クロロカルボニルビストリフェニルホスフィン
錯体、七ト;丹カルボニルトリストリフェニルホスフィ
ン錯体、ビスクロロテトラカルボニル錯体、ジカルボニ
ルアセチルアセトナート錯体等を挙げることができる。
触媒は、錯体として反応系に供給して使用することもて
き、また、配位子となる化合物を別回に反応系に供給し
、反応系内において錯体を生成させて使用することもで
きる。すなわち、上記貴金属の酸化物、硫酸塩、塩化物
などに対して配位子となり得る化合物、すなわち、ホス
フィン、ニトリル、アリル化合物、アミン、オキシム、
オレフィン、あるいは一酸化炭素、水素等を同時に反応
系に存在させる方法である。
ホスフィンとしては、例えばトリフェニルホスフィン、
トリトリルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリシ
クロヘキシルホスフィン、トリエチルホスフィン等、ニ
トリルとしては、例えばベンゾニトリル、アクリロニト
リル、プロピオニトリル、ヘンシルニトリル等、アリル
化合物としては、例えばアリルクロライド、アリルアル
コール等、アミンとしては、例えばベンジルアミン、ピ
リジン、ピペラジン、トリーn−ブチルアミン等、オキ
シムとしては、例えばシクロへキシルオキシム、アセト
オキシム、ベンズアルドオキシム等、オレフィンとして
は、例えば1,5−シクロオクタジエン、1.5.9−
シクロドデカトリエン等が挙げられる。
錯体触媒、または錯体を作り得る化合物の使用量は、p
−イソブチルスチレン1モルに対してo、ooot〜0
.5モル、好ましくは0.001〜0.1モルである。
また、配位子となり得る化合物の添加量はパラジウム、
ロジウム、イリジウム、ルテニウムなどの錯体の核とな
り得る貴金属1モルに対して0.8〜10モル、好まし
くは1〜4モルである。
さらに、反応を促進する目的で塩化水素、三フッ化ホウ
素などの無機ハロゲン化物やヨウ化メチル等の有機ヨウ
化物等を添加しても良い。
これらハロゲン化物を添加する場合は、錯体触媒、また
は、錯体を作り得る化合物1モルに対し、ハロゲン原子
として0.1〜30倍モル、好iシ<2は1〜゛1う倍
モルを使用する。添加量が0.1モル未満の場合、触媒
の種類によっても異なるが、添加の効果が見られないこ
ともある。また、30倍モルを越える時は、触媒活性が
かえって低下するとともに、p−イソブチルスチレンの
二重結合にハロゲンが付加する等、目的の反応が抑制さ
れる。
ヒドロホルミル化反応は、反応温度は40〜150℃、
好ましくは55〜110’Cで行う。反応温度が40℃
未満ては、反応速度が著しく遅くなり、実用上実施する
ことができない、また、150℃を越える温度では、重
合、水素付加等の副反応や錯体触媒の分解が生し・好ま
しくない。
反応圧力は5kg/cm/以上あれは適宜選択できろ@
 5 kg/ c m’未満ては実用上実施できないほ
と反応が遅くなる。また、圧力は高いほと反応が速やか
に進行し好ましいが、高すぎる圧力は反応器の耐圧を非
常に高くする必要がでてくるなど、製造装置の点からお
のずと限界がある。従って、実用上は500kg/cv
/以下の圧力で充分である。
反応は一酸化炭素および水素の混合ガスの吸収が見られ
なくなるまで行えばよく、通常は4〜20時間の反応時
間で充分である。
反応に必要な一酸化炭素と水素とは、あらかじめ混合さ
れた混合ガスの状態でも、各々別に反応器に供給しても
よい0反応系に供給する場合の一酸化炭素と水素とのモ
ル比は、適宜選択できる。rなわち、本発明の工程(I
I)であるカルボニル化反応では、一酸化炭素と水素と
は正確にl:1のモル比で吸収消費されていく。従って
、反応器の大きさ、反応の形式にもよるが、一酸化炭素
対水素のモル比はl:1で供給すれば最も効率的である
本発明のカルボニル化において、カルボニル化に不活性
な溶媒を反応熱除去等の目的で用いることもてきる。カ
ルボニル化に不活性な溶媒としては、エーテル、ケトン
、アルコール等の極性溶媒や、パラフィン、シクロパラ
フィン、芳香族炭化水素のような無極性溶媒が挙げられ
る。しかし、一般には無溶媒の状態で充分好ましい結果
が得られる。
ヒドロフオルミル化反応において、p−イソブチルスチ
レンを一酸化炭素と水素の存在下で反応させるとα−く
4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドが得ら
れる。
ヒドロフオルミル化反応の終了後、反応物は好ましくは
減圧下で蒸留分離すれば、容易に目的化合物であるα−
(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドと触
媒とに分離することができる。
回収された錯体触媒は再度使用することができる。
本発明によって得られるα−(4−イソブチルフェニル
)プロピオンアルデヒドは、常法によりこれを酸化する
ことにより、容易にα−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸が得られる。
本発明の工程(I)の方法で得られる脱水素反応液は、
蒸留などによりp−イソブチルスチレンを分離して、あ
るいは反応液をそのまま、工程(n)の原料として供す
ることができる。特に、工程(II)の原料として工程
(I)の反応液をそのまま用いる場合、反応液中に含ま
れる不純物であるp−イソブテニルエチルベンゼンおよ
びp−イソブテニルスチレンなとはヒドロフオルミル化
の反応に対して活性であるが、本発明の方法によれば、
これらの不純物のイソブテニル基に対する活性がエチニ
ル基に対して驚くほど抑制されることがわかった。すな
わち、p−イソブテニルエチルベンゼンは上記反応条件
下ではほとんど反応せず、p−イソブテニルスチレンに
ついては、そのエチニル基のみヒドロフオルミル化され
、イソブテニル基の方はほとんど変化されない。従って
この場合、工程(■)の後、反応液を水素添加して蒸留
などにより精製すれば、上記不純物はそれぞれ工程(I
)の原料となるp−イソブチルエチルベンゼンおよび目
的生成物のα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
アルデヒドとして回収できる。このことは本発明の方法
をさらに経済的な方法とする上で非常に重要なことであ
る。
[発明の効果コ 本発明の方法は、p−イソブチルエチルベンゼンのエチ
ル基を選択的に脱水素してこれを効率よくp−イソブチ
ルスチレンに転化せしめ、かつこのp−イソブチルスチ
レンをヒドロフオルミル化することによって、工業的か
つ経済的な実施を可能にしたものである。
本発明の工程(I)の条件てp−イソブチルエチルベン
ゼンの脱水素を行うと、高い選択率でp−イソブチルス
チレンを製造できる。
従って前述したように、本発明の方法で得られた脱水素
反応液を、例えば水層と分液、乾燥後、蒸留などといっ
た二〜三の簡単な単位操作だけで、高純度のp−イソブ
チルスチレンおよび未反応のp−イソブチルエチルベン
ゼンが得られる。またこの未反応p−イソブチルエチル
ベンゼンは、回収して再び脱水素の!、Nとすることが
でき、副生成物であるp−イソブテニルエチルベンゼン
および/またはp−イソブテニルスチレンは、水素添加
してp−イソブチルエチルベンゼンとして再び脱水素原
料とすることもてきる。また、前述のように工程(I)
の反応液をそのまま工[(n)の原料として用いること
もてきる。
本発明の方法では、イソブチル基の骨格異性化反応は実
質上起こっておらず、p−イソブチルスチレンの重合反
応も少ない。このことは経済的観点、すなわち本発明の
方法を安価にかつ経済的なものとするために重要なこと
である。このような経済上大変有利な効果を実現し得た
のは、脱水素される可能性のあるイソブチル基とエチル
基を同時に持っても2るp−イソブチルエチルベンゼン
の、エチル基のみを高い選択率で脱水素し効率的にp−
イソブチルスチレンと成す技術を確立し、さらにこのp
−イソブチルスチレンを有効にα−く4−イソブチルフ
ェニル)プロピオンアルデヒドに変換する方法を確立し
得たからである。
以下、実施例により本発明を詳述する。
[実施例] 以下の実施例に示すように、脱水素工fW (r )お
よびヒトσフォルミル化工程(■)を行った。
Th上:p−イソブチルエチルベンゼンの脱水素〔工程
(I)〕 カリおよびクロムを助触媒とする酸化鉄系の脱水素触媒
(日産ガードラー(株)!!、商品名:G−64A)を
粒径1++n〜2−に調整し、内径12閾、長さ1mの
ステンレス管に20m1充填した。
p−イソブチルエチルベンゼン(PBE)を10al/
hr、および水90m1/hrを、予熱管を経て、温度
550℃で触媒層に通し脱水素させた(触媒との接触時
rJ0.2秒、p−イソブチルエチルベンゼンに対する
スチームのモル比93)、脱水素物は冷却し、M液を分
離したのち、有機相についてガスクロマトグラフィーに
よりp−イソブチルエチルベンゼンの転化率およびp−
イソブチルスチレン(PBS)の選択率を確認した。
脱水素物の有機相は、主としてp−イソブチルエチルベ
ンゼン(以下、PBEと称することがある)、p−イソ
ブチルスチレン(以下、PBSと称することがある)、
p−イソブチルエチルベンゼン(以下、EDSと称する
ことがある〉、およびp−インブテニルエチニルベンゼ
ン(以下、VDSと称することがある)から成り、その
組成は、表1のよってあった。
表1 成分基 含有率(lj1%) PBE      69.3  wt%PBS    
  24.7  wt%EDS       2.2w
t% VDS       0.9  wt%不明分    
 2.9wt% これから、p−イソブチルエチルベンゼンの転化率は3
1%、p−イソブチルスチレンの選択率は83%である
ことがわかり、高い選択率でPBSに脱水素されている
ことが確認できた。
脱水素物の各成分を分離し、Mass、IR,NMRで
確認したところ、p−イソブチルエチルベンゼンについ
ては原料に用いたものと全く同一であり、5ec−プチ
ルヘンゼンやtert−プチルヘンゼンの生成は認めら
れず、イソブチル基の異性化等の副反応は生じていない
ことを確認できた。またp−イソブチルスチレンについ
ても、ブチル基はイソブチル基であり、その置換位置は
p−位であった。
叉應医瓦立工λ二互 実施例No、1に準じて、反応温度を変えて脱水素反応
を行った。
得られた結果を実施例No、1の結果と一緒に表2に示
した。
表λ 実施ηすNo。
反応温度(’C)  450 500 550  Bo
接触時間(秒)0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 スチームモル比 93 PBE転化率(%)1 PBS選択率(%)99 1NO16〜i。
実施例No、1に準じて、接触時間を変えて脱水素反応
を行った。
得られた結果を表3に示した。
表呈 実施例NO06 O No、11〜1.5 Cu043重量%、Cr20342重量%、5i021
5重量%からなる鋼−クロム系の脱水素触媒を使用して
、実施例N011に準じて、反応温度を変えて脱水素反
応を行った。得られた結果を表4に示した。
表A 実施例No、11   12   13   14  
 15反反応度(℃)550 反応温度(’C)450  500  550  60
0  850接触時間(秒) 0.06 0.10 0.21 0.28 0.38ス
チ一ムモル比 96 PBE転化率(%)21 PBS進択率(%)89 接触時間(秒)0.2  0.2  0.2  0.2
  0.2スチ一ムモル比93   94   92 
  93   94PBE転化率(%)5    B 
   20   50   92PBS道j択率 く%
)8079      74      58    
    5LL!;L、    〜20 Cr203181量%、CuO39重量%、ZnO38
重量%からなる鋼−クロム系脱水素触媒を使用して、実
施例No、1に準じて脱水素反応を行った。得られた結
果を表5に示した。
表呈 比較例No、   16   17   18   1
9   20反反応度(’C)450  500   
ぎ50  600  650接触時間(秒)0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 スチームモル比 93 !J!a、旦工λ1:ヒドロフォルミル化〔工程(II
)〕実施例No、1で得られた脱水素反応液を蒸留によ
り精製して得られた純度97.81量%のp−イソブチ
ルスチレン30g、ロジウムヒドリドカルボニルトリス
トリフェニルホスフィン0.3gを内容積500m1の
攪拌器付きオートクレーブに入れ、攪拌しながら60℃
に加熱し、水素と一酸化炭素との等モル混合ガスにより
60 kg/ CTn″まて加圧した後、反応によって
一酸化炭素の吸収が無くなるまで反応を続けた。
反応終了後室温まで冷却して反応液を回収し、減圧単蒸
留器に移して、留出温度範囲60〜b ルフェニル)プロピオンアルデヒド留分34gを得た。
その組成は次の通りであった。
PBE転化率(%)2 PBS退択率(%)7日 粗α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒ
ドローイソブチルエチルベンゼン    0.3!量%
p−イソブチルスチレン       O,1重量%α
−(4−イソブチルフェニル〉 プロピオンアルデヒド  89.9重量%α−(4−n
−ブチルフェニル) プロピオンアルデヒド   9.74量%この粗α−(
4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド留分を
再度減圧蒸留を行って、沸点範囲70〜76℃/3mm
Hgであるα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
アルデヒド27gを得た。このα−(4−イソブチルフ
ェニル)プロピオンアルデヒドの純度は99.6重量%
であった。また、IR分析などにより標品と比較し、そ
の構造を確認した。
実施■凡立、22 0ジウムヒドリド力ルボニルトリストリフエニルホスフ
インの代わりに、酸化ロジウム0.1gとトリフェニル
ホスフィン0.6gとを用いて、実施例No、21と同
様にして実施した。その結果p−イソブチルエチルベン
ゼン0.3重量%、p−イソブチルスチレン0.134
j1%、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンア
ルデヒド83.5重量%、およびα−(4−n−ブチル
フェニル)プロピオンアルデヒド16.1fI量%の粗
α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド
留分31gを得た。
大施阿反立、λ旦 実施例No、1で得られた脱水素反応液121.5g、
ロジウムヒドリドカルボニルトリストリフェニルホスフ
ィン0.3gを内容積500m1の攪拌器付きオートク
レーブに入れ、実施例No、21と同様にして実施した
。その結果p−イソブチルエチルベンゼン0.2重量%
、p−イソブチルスチレン0.1i量%、α−(4−イ
ソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド85.7重量
%、およびα−(4−n−ブチルフェニル)プロピオン
アルデヒド14.0重量%の粗α−(4−イソブチルフ
ェニル)プロピオンアルデヒド留分29gを得た。
実庄皿瓦立、λユニ α−(4−イソプチルフエニノリ
ブコビオンフルデヒドの酸化によるイブプロフェンの製
造実施例21で得られた沸点範囲70〜b4−イソブチ
ルフェニル)プロピオンアルデヒド25グラムを容量が
200ミリリツトルの攪はん機付フラスコに入れ、濃塩
酸1グラム及び溶媒としてアセトン40ミリリツトルも
いれ、温度を一15℃まで冷却した0次に温度を一12
℃から一16℃に深ちながら10%次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液36グラムを徐々に潤油した。′a加終了後更
に1時間攪はん反応させた。反応終了後5%苛性ソーダ
水溶液をAuえ中和し、PH8,5に調製した。混合物
を静置分離させ下層の水相をノルマルヘキサンて洗浄し
た。
水相に5%塩酸を加えpHを2に調製し、分離した油分
をノルマルヘキサンで抽出し水洗した。ノルマルヘキサ
ンを減圧で蒸発公社し、淡黄色の阻イブプロフェン結晶
26.7グラムを得た。
粗イブプロフェンをノルマルヘキサン溶媒で再結晶させ
白色の精製イブプロフェン(融点75−76)結晶を2
2.4グラムを得た。スペクトルなどは標品と一致した
比較」五旦ユ1 実施例No、3に準して、p−5ec−ブチルエチルヘ
ンゼン(純度97.5重量%)の脱水素反応を行った。
結果は表6の通りであった。
表呈 反応温度(℃) 接触時間(秒) スチームモル比 PBE転化率(%) 反応物の組成 BE p−3eC−ブチル スチレン p−5ec−ブテニル エチルベンゼン p−8ec−ブテニル スチレン 不明分
【図面の簡単な説明】
0.20 43.4 55.4wt% 6.5wt% 13.3wt% 14.23wt% 10.2wt% 図は脱水素反応におけるp−イソブチルエチルベンゼン
の転化率とp−イソブチルスチレンの選択率の関係を示
す、ll!lにおいて実線は本発明の実施例を示し、破
線は同じく本発明の比較例を示す。 特 許出願人 日本石油化学株式会社 転化率 (%) 手続補正書 ■、小事件表示 昭和63年特許願 第15[i33[i号2、発明の名
称 α−(4−インブチルフェニル)プロピオンアルデヒド
の製造方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 名 称     日本石油化学株式会社4、代理人 住 所 東京都港区南青山−丁目1番!号0 。 補正圧命令の日付(自発) 7、補正の内容 (I)明細書第3頁14行の「(ニ)」を「(ハ)」と
補正する。 (2)同第3頁15行の「(ホ)」を「(ニ)」と補正
する。 (3)同第3頁I行の「(へ)」を「(ホ)」と補正す
る。 (4)同第10頁16行の「目的生成物は」を「脱水素
の目的生成物は」と補正する。 (5)同第13頁11行の「p−イソブチルエチルベン
ゼン」を「p−インブチルスチレン」と補正する。 (6)同第13頁17行の「水素ガス」を「オレフィン
」と補正する。 (7)同第13頁18行の「たり、あるいは酸化性雰囲
気を保ったりず」を削除する。 (8)同第14頁1〜3行の「スチームは一般に〜合わ
せもっているが、」を削除する。 (9)同第16頁7〜8行の「p−イソブチルスチレン
への選択率が急激に低下し」を削除する。 (I0)同第16頁IO行の「生成物も多くなり」を「
生成物も急激に多くなり」と補正する。 (II)同第17頁5行の「含育するのも宵効である。 」を「含存するものも育効である。」と補正す(I2)
同第19頁13行の「ヒドロホルミル化」を「ヒドロフ
オルミル化」と補正する。 (I3)同第21頁16行の「エチニル基に対して」を
「エチニル基に比べて」と補正する。 (I4)同第24頁3行の「カリ」を「カリウム」と補
正する。 (+5)同第24頁G行のrPBEJを削除する。 (I6)同第24頁12行のrPBSJを削除する。 (I7)同第24頁17行の「エチニルベンゼン」を「
スチレン」と補正する。 (I8)同第25頁7行のro、9Jをr3.OJと補
正する。 (I9)同第25頁8行のr2.9Jをro、8Jと補
正する。 (20)同第30頁5行のr500mJをrloomJ
と補正する。 (21)同第31頁7行の「a−(4−n−ブチル」を
「β−(4−イソブチル」と補正する。 (22)同第32頁4行の「α−(4−n−ブチル」を
「β−(4−イソブチルjと補正する。 (23)同第32頁10行のr500mJをr200m
Jと補正する。 (24)同第32頁14行のra−(4−n−ブチル」
を「β−(4−イソブチル」と補正する。 (25)同第33頁4行の「ミリリットルもいれ、」を
rミリリットルをいれ、」と補正する。 (2B)同第33頁17行の「実施例No、3」を「実
施例No、IJと補正する。 (27)同第34頁B行のrPBE転化率」をrp−8
eC−ブチルエチルベンゼン転化率」と補正する。 (2日)同第34頁3行のrSBEJをrp−8eC−
ブチルエチルベンゼン」と補正する。 (29)同第35頁2行の「実施例を示し、破線は同じ
く本発明の比較例を示す。」を「実施例No。 1〜10を示す。」と補正する。 (30)添付図面を図を別紙のように補正する。 以上 転化率 (%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次の工程( I )および工程(II)からなることを
    特徴とするα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
    アルデヒドの製造方法。 工程( I ):p−イソブチルエチルベンゼンを気相で
    脱水素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチ
    レンを製造する工程。 工程(II):前記工程( I )で得られたp−イソブチ
    ルスチレンを、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在下
    、一酸化炭素および水素と反応させることにより、α−
    (4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドを製
    造する工程。 2)得られたα−(4−イソブチルフェニル)プロピオ
    ンアルデヒドを酸化することによりα−(4−イソブチ
    ルフェニル)プロピオン酸を製造する請求項1記載のα
    −(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの
    製造方法。 3)前記脱水素触媒が鉄、銅、クロームから選ばれる少
    なくとも1種の金属を含む触媒である請求項1記載のα
    −(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの
    製造方法。
JP63156336A 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法 Expired - Lifetime JPH0798767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63156336A JPH0798767B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63156336A JPH0798767B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH026424A true JPH026424A (ja) 1990-01-10
JPH0798767B2 JPH0798767B2 (ja) 1995-10-25

Family

ID=15625547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63156336A Expired - Lifetime JPH0798767B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0798767B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003810A1 (de) * 1997-07-18 1999-01-28 Studiengesellschaft Kohle Mbh Hydroformylierung mit unmodifizierten rhodiumkatalysatoren in überkritischem kohlendioxid

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7627552B2 (en) 2003-03-27 2009-12-01 Microsoft Corporation System and method for filtering and organizing items based on common elements

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999003810A1 (de) * 1997-07-18 1999-01-28 Studiengesellschaft Kohle Mbh Hydroformylierung mit unmodifizierten rhodiumkatalysatoren in überkritischem kohlendioxid
US6388141B1 (en) 1997-07-18 2002-05-14 Studiengesellschaft Kohle Mbh Hydroformylation with unmodified rhodium catalysts in supercritical carbon dioxide

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0798767B2 (ja) 1995-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930010405B1 (ko) α-(3-(1-페닐에테닐)페닐)프로피온알데히드
JP2782363B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのエステルの製造方法
CA2005845C (en) Method for preparing a-(4-isobutylphenyl) propionic acid or its precursor
JPH026424A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
EP0282063B1 (en) 1-(3-vinylphenyl)-1-phenyl-hydrocarbons and method for producing the same
KR960007385B1 (ko) 1,2-디(4-이소부틸페닐) 탄화수소, 그의 제법 및 중간체로서의 용도
EP0422235B1 (en) PRODUCTION OF alpha-(3-BENZOYLPHENYL)PROPIONIC ACID DERIVATIVE
JPH0742247B2 (ja) 〔(1−フェニルエテニル)フェニル〕プロピオン酸および/またはそのエステルの製造方法
JPH026431A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
JPH0615498B2 (ja) α−(p−イソブチルフエニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
KR960009677B1 (ko) 4-이소부틸스티렌의 제조방법
JPH0742243B2 (ja) 〔(1−フェニルエテニル)フェニル〕プロピオンアルデヒドの製造方法
JP2851276B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPS6124534A (ja) α−(p−イソブチルフエニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPH082833B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸誘導体の製造方法
JPH02169538A (ja) α―(4―イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPH0749382B2 (ja) オレフイン混合物の選択的ヒドロフオルミル化方法
JPH026418A (ja) p−イソブチルスチレンの製造方法
WO1990010615A1 (fr) Procede de production d'alcenylbenzophenone
JPS63290844A (ja) m−ヒドロキシフェニルプロピオン酸エステルの製造方法
JPH02117636A (ja) オレフイン混合物の選択的ヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化方法
JPH02160744A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
JPH0798759B2 (ja) p−イソブチルスチレンの製造方法