JPS6124534A - α−(p−イソブチルフエニル)プロピオンアルデヒドの製造方法 - Google Patents

α−(p−イソブチルフエニル)プロピオンアルデヒドの製造方法

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JPS6124534A
JPS6124534A JP14659484A JP14659484A JPS6124534A JP S6124534 A JPS6124534 A JP S6124534A JP 14659484 A JP14659484 A JP 14659484A JP 14659484 A JP14659484 A JP 14659484A JP S6124534 A JPS6124534 A JP S6124534A
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英樹 野村
Kazumichi Uchida
内田 和道
Atsushi Sato
篤 佐藤
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、α−(p−イソブチルフェニル)プロピオン
酸の全躯体であるα−(p−イソブチルフェニル)プロ
ピオンアルデヒドを、経済的に高純度で製造する新規な
方法に関するものである。
本発明の目的物であるα−(p−イソブチルフェニル)
プロピオンアルデヒドから容易に誘導されるα−(p−
イソブチルフェニル)プロピオン酸は、英国特許第97
1700号、フランス特許第1549758号、特公昭
40−7178号および特公昭40−7481号に記載
されているように、消炎、鎮痛および解熱作用を有する
有益な化合物として知られている。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕α
−(p−イソブチルフェニル)プロピオン酩CIPA)
、 またはa−(p−イソブチルフェニル)プロピオン
アルデヒド(JPN)は、従来よリ、極めて多くの化合
物を出発物質として、種々の方法により合成されている
しかしながら、IPAまたはIPNを安価で経済的に合
成するためには、 (イ)単純な化合物を出発原料とすること、(ロ)反応
中間体もできる限り単純で安定な化合物が使えるような
反応を利用すること、(ハ)反応の間、原料も異性化な
どを起さない反応を利用すること、および (ニ)安価な試薬または触媒を利用することなどが要求
される。
しかるに1例えば、IPNの製法である特開昭51−1
00042号では、イソブチルベンゼン・のグリニヤー
ル化合物から出発しているが、グリニヤール試薬という
不安定で取扱い難い化合物を用いているほか、BF3な
どのルイス酸をも使用しているので、イソブチル基が異
性化し易い、また、特開昭53−8274Q号では、金
属リチウムなどの取扱いが困難な化合物を利用している
また、IPAの製法を開示している特開昭48−133
51号および同50−4040号は、いずれもイソブチ
ルベンゼンを出発原料としているが、触媒として塩化ア
ルミニウムを用いているので、イソブチル基が異性化し
易く、また、高価な試薬を使用している。
さらに、フランス特許第1549758号、特公昭47
−24550号、特開昭49−95938号、特開昭5
2−57338号、特開昭52−97930号、特開昭
52−131553号、特開昭53−7843号、特開
昭53−18535号および特開昭56−154428
号に記載された方法は、p−インブチルアセトフェノン
を出発物質とする方法である。
しかし、p−イソブチルアセトフェノンは、後述の如く
安価な化合物とはいえない。これはイソブチルベンゼン
から合成するのが、最も経済的であるが、イソブチルベ
ンゼンからp−イソブチルアセトフェノンに変換するこ
と自体経済的観点からは好ましいことではない、すなわ
ちp−インブチルアセトフェノンへ変換するためには、
高価でかつ不安定な原料である塩化アセチルを使用せざ
るを得す、しかも反応触媒として水分に対して非常に敏
感な無水塩化アルミニウムを、少なくとも塩化アセチル
と同じモル数、すなわち大量に使用しなくてはならない
。例えば、この変換反応が化学量論的に100%の収率
であったと考えても。
p−イソブチルアセトフェノンを1トン製造するために
は、700kgという大量の無水塩化アルミニウムを使
用する必要がある。また反応終了後には、無水塩化アル
ミニウムを失活した結果束ず゛る水酸化アルミニウムが
410kgおよび塩素イオン750に、と、目的とする
p−イソブチルベンゼンの製造量を大巾に上回る116
0kgもの廃棄物を無害な形にまで処理する必要がある
。従って出発物質としてのp−イソブチルアセトフェノ
ン自体が高価であることはいうまでもない。さらにp−
イソブチルアセトフェノンからα−(p−イソブチルフ
ェニル)プロピオンアルデヒドへの変換も、複雑な中間
生成物を経由するなど、工業的観点からは必ずしも経済
的な方法とは言い難い。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は1次の工程(I)、(II )および(III
)からなることを特徴とするα−(p−イソブチルフェ
ニル)プロピオンアルデヒドの製造方法に関するもので
ある。すなわち、 (I)イソブチルベンゼンとアセトアルデヒドとを硫酸
触媒の存在下に反応させ、1,1−ビス(p−イソブチ
ルフェニル)エタンを製造する工程、 (II )プロトン酸および/または固体酸触媒により
、上記1.1−ビス(p−イソブチルフェニル)エタン
を温度200〜650℃で接−分解することにより、イ
ソブチルベンゼンとP−イソブチルスチレンを製造する
工程、および (III)上記P−イソブチルスチレンと、水素および
一酸化炭素とを、遷移金属カルボニル化触媒の存在下に
、温度40〜l 50 ’Cで反応させることによりα
−(p−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドを
製造する工程からなるものである。
本発明の方法を反応式で表わすと下記の通りである。
工程(I) (IBB) 工程(II ) p−イソブチルスチレン(PBS) 工程(III) すなわち、本発明の方法によれば、IBB、アセトアル
デヒド、−酸化炭素および水素のごとく工業的に安価に
供給されている通常の原料を使用でき、わずか3段階で
基本的出発物質であるIBBから目的物であるIPNが
容易に得られる。
本発明の出発物質であるイソブチルベンゼン(IBB)
には、特開昭59−381327号、特開昭57−48
927号に開示されている製造方法、および英国特許8
57894号や英国特許1289280号に記載されて
いるアルカリ金属触媒でトルエンとプロピレンとから製
造する方法等公知のいずれの方法によって製造されたI
BBでも用いられる。
以下に、各反応についてその実施方法を具体的に説明す
る。
本発明の方法における第一段の反応である工程(I)は
、IBBとアセトアルデヒドとを硫酸触媒の存在下に反
応させ、対称型のジアリールアルカンである1、1−ビ
ス(p−イソブチルフェニル)エタン(B B E)を
得ることを目的としている。
工程(1)では収率よく、しかもIBB中のイソブチル
基が異性化することなく、p−位の選択性良<BBEを
得られる方法を用いることが必須条件である。
例えば、硫酸または硫酸と水銀とを触媒としてアセチレ
ンを用いる方法、l\ロゲン化金金属触媒として1.1
−ジクロルエタンや塩化ビニルを用いる方法、およびリ
ン酸またはリン酸と/\ロゲン化金金属の錯体を触媒と
してアセトアルデヒドを用いるJj法などでは、BBH
の収率が著しく低く実用的ではない。また、イソブチル
基の異性化および生成物であるジアリールエタンが目的
であるBBHの他、多量のm−位置換物を含んでいる等
いずれも好ましい方法ではない。
工程(I)において、反応中の硫酸濃度は75重量%以
上(硫酸と水との合計に対して)、好ましくは80〜9
5重量%に保持される。反応液中の硫酸濃度が95重量
%より高い場合には、重合物の生成が増加するのみなら
ず、IBHの芳香核がスルホン化されるなどの副反応が
起り、有効に目的が達成されない、また、反応液中の硫
酸濃度が75重量%よりも低い場合には1反応が有効に
達成されず、アルデヒドの液中濃度が高くなり、重合物
の生成または中間体である1−(p−イソブチルフェニ
ル)エタノールの生成が多くなり好ましくない。
この反応は脱水反応であるので、反応の経過と共に水が
生成し、反応液中の硫酸水の硫酸濃度は反応の経過と共
に低下し反応を阻害するので、反応液中の硫酸水の硫酸
濃度を所定のレベルに維持することが必要である。
この目的のためには1反応中に濃硫酸等を連続的に添加
することも好ましい方法である。硫酸濃度の維持のため
に添加するものとしては、濃硫酸の他、発煙硫酸、無水
硫酸などの硫酸濃度が90重量%を越えるものを添加す
ることが好ましい。
また4添加する硫酸の濃度が90重量%以下の場合には
、使用する硫酸量が多くなるので経済的ではない。
工程(1)において使用する硫酸の量は、通常使用する
アセトアルデヒドに対して1〜lO倍モル、より好まし
くは2〜8倍モルである。硫酸の量がこの範囲より少な
過ぎると反応が有効に達成されず、かつ重合物の生成が
多くなり好ましくない。一方、硫酸の量がこの範囲より
多過ぎる場合は経済的でない、また、工程(、I)で使
用する硫酸は、使用後に所定の濃度に調節して再度使用
することができる。
工程CI)において用いるアセトアルデヒドとしては、
パラアルデヒド、含水アセトアルデヒド等でもよい。
工程(I)においては、反応系におけるアセトアルデヒ
ドの濃度を1重量%以下に保持して実施すればより好ま
しい結果が得られる。アセトアルデヒドの濃度が1重量
%より大であれば、中間体である1−(p−イソブチル
フェニル)エタノールの生成量が増す。また、重合反応
等の副反応が増加するのみならず、使用した硫酸の純度
がより低下し、回収再使用が困難になり好ましくない。
工程(I)において用いるIBBは、純品は勿論、不活
性溶剤、例えば、ヘキサン、ペンタンなどの脂肪族炭化
水素により希釈されたものも使用できる。IBBは、通
常アセトアルデヒドに対して過剰になるように加えられ
、添加量はアセトアルデヒドの2倍モル以上、より好ま
しくは2.2倍モル以−ヒである。I 、B Bがこの
範囲より少な過ぎると、反応が有効に達成されず重合物
が生成する。IBBの使用量は多いほど好ましい結果と
なるが、それだけ処理すべき量が増加するので、その上
限使用量は経済的観点から決定されるべきである。従っ
て通常は100倍モル、より好ましくは20倍モルの使
用が実用的である。
工程(1)においては、撹拌下に、反応温度を40℃以
下、好マシくは−20〜20 ”C軸保持することが必
要である。40 ’Cを越えると重合反応やIBBのス
ルホン化反応などの副反応が急増するので好ましくない
。このため反応器を外部または内部から冷却することが
望ましい。
工程(1)における好ましい反応形式は1反応器に一方
の反応物であるIBBおよび所定濃度の硫酸を仕込み、
所定量のアセトアルデヒドまたはそのIBB溶液を2時
間以上にわたって少量ずつ逐次添加反応させると同時に
1反応液中の硫酸水より高濃度の硫酸を反応液中に添加
して、反応系中の硫酸水の硫酸濃度を維持することであ
る。
アセトアルデヒドまたはそのIBB溶液の添加時間が2
時間より短いと1反応液、中のアセトアルデヒドの濃度
が増大し1重合物の量が増加する。
本発明の反応は、比較的反応速度が大きいので長時間の
反応は必ずしも必要ではない。好ましくは3〜10時間
である。
反応圧力については、特に制限はないが、好ましくは常
圧または密閉反応器の反応温度における自圧で実施する
反応終了後、撹拌を停止し、反応混合物を反応器内で、
あるいは静置槽へ移行させて静置する。
下層は副反応のスルホン化反応で生成したIBB等のス
ルホン化物の大部分を溶解する硫酸層であ   するが
、これは回収し所定濃度に調整して再使用す   −る
ことができる、上層の炭化水素層にはBBE、   1
未反応IBBおよび副生成物の炭化水素の大部分   
口が含有される。この上層を分離し、残存する硫酸ヲN
aOH,KOH,Ca(OR)2. Na2GO3など
のアルカリまたはその水溶液で中和し、水洗する。
この際、スルホン化物等によるエマルジョンの発生を防
ぐ目的で、エーテル、n−ヘキサン等の溶媒を添加する
こともできる。
中和後の炭化水素層を好ましくは減圧下で蒸留すること
によってIBBとBBEとが得られる。
本発明の方法では、未反応物としてのIBHの異性化は
全く生じないので、蒸留によって得られたIBBは特別
の精製を行なうことなく循環させて・再使用できる。ま
た、得られたBBEは選択性の高いp−位W換体であっ
て、対称型であるため次の分解反応である工程(II 
)の原料として好ましいものである。
本発明の第2段目の工程(II )は、プロトン酸。
固体酸、またはプロトン酸担持固体酸触媒の存在rで工
程(I)により得られたBBEを接触分解し、p−イソ
ブチルスチレン(P、83)と、前記[程(I)の出発
原料たるIBBを製造する工程である。
接触分解温度は、触媒の種類、気相または液相などの反
応形式に応じて、200〜650℃の範囲内で選択する
ことができる。
接触分解の触媒は、リン酸、硫酸、塩酸、およびケイタ
ングステン酸などのへテロポリ酸等の無機プロトン酸、
ならびにP−)ルエンスルホン酸等の有機プロトン酸が
好ましい他、シリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、シ
リカ・マグネシア、合成ゼオライト等の合成シリカ・ア
ルミ士系触媒や、カオリン、アタパルジャイト、酸性白
土、フラー上等の天然白土鉱物から製造される白土系シ
リカ・アルミナ等の固体酸、あるいは前記のプロトン酸
をこれら固体酸に担持させた担持固体酸もまた好ましく
使用される。これに対して、フッ化珪素、塩化アルミニ
ウム、塩化鉄、臭化鉄、環化亜鉛等のハロゲン化金属に
代表される非プロトン酸である所謂ルイス酸系触媒では
、接触分解の際、イソブチル基が5ec−ブチル基など
に異性化したり、また一旦生成したPBSの重合を促進
するので好ましくない。
反応相は液相または気相のいずれによっても接触分解す
ることができるが、好ましくは、プロトン酸触媒で液相
下で分解する方法、および固体酸または前記のプロトン
酸相持の固体酸触媒で気相で接触分解する方法を採用す
ることができる。特に装置の腐食、連続化などを考慮す
ると、固体酸触媒による気相接触分解が好ましい。
プロトン酸触媒で液相で接触分解するためには、反応温
度は200〜350℃が好ましく、250〜325℃が
特に好ましい。反応温度がこの範囲より高過ぎる場合に
は、副反応が多くなり11選択率が悪くなる。また、反
応温度がこの範囲より低過ぎる場合には、反応速度が小
さくなり経済性が悪くなるので好ましくない。
工程(II )の液相分解において、使用するプロトン
酸は、BBEに対してo、oot〜100倍モル、好ま
しくは0.005〜10倍モルが適当である。
プロトン酸の使用量がこの範囲より少ない場合にはBB
Eの転化率が低くなり過ぎる。
また、プロトン酸の使用量がこの範囲より多い場合には
、反応上特に不都合はないが、経済性が悪くなるので好
ましくない。
この際に使用する酸は、リン酸、硫酸、ヘテロポリ酸等
の無機酸、またはP−トルエンスルホン酸などの有機ス
ルホン酸等のプロトン厳か用いられるが、この中では特
にリン酸が好ましい。リン酸としては、オルトリン酸、
ピロリン醜、ポリリン酸、メタリン酸などの態様がある
が、いかなるものでも使用n(能である。
本発明において使用する酸は、市販品をそのまま用いて
もよく、また水溶液の状態で使用することもできる。
反応圧力は、反応条件下で生成したPBSおよびIBB
が気化し得る範囲であれば特に制限はないが、通常常圧
ないし減圧下が好ましい。
本発明における原料のBBEと触媒との接触時間は適宜
選択できるが0.001”1000 hr、g、cat
/gが好ましく、特に0.01〜+00 hr、g、c
at/gが好ましい。
一方、固体酸および担持固体酸を用い気相接触分解をす
る工程にお(する反応圧力は1反応ガスがその温度条件
下で気相を保つ範囲でさえあれば、常圧、高圧、減圧の
いずれであってもよい。更に反応相は固定床、移動床、
流動床のいずれを用いても本発明の目的を達成すること
ができる。更に本発明に適用される固体酸について述べ
ると、ある程度の表面積を有するものであれば更によく
例えば、表面積が2501TI27g以−し、好ましく
は350〜1000m’/gであればよい。表面積の小
さいものは大きいものに比べて転化率が幾分低下するこ
ともある。
反応ガスの固体酸との接触時間は、通常0.05〜5秒
が適当であるが、反応ガス組成、固体酸の種類、反応温
度、あるいは反応ガスの予熱温度などの種々の組合せの
相違によって、更に任意に変化せしめることができる。
分解反応温度は300℃〜650℃が好ましく、350
℃〜500℃が特に好ましい。反応温度がこの範囲より
高過ぎる場合は副反応が多くなり選択性が悪くなる。ま
た、反応温度がこの範囲より低過ぎる場合には分解速度
が小さくなり経済性が悪くなるので好ましくない。
また、液相分解、気相分解のいずれの分解においても、
生成したPBSを速やかに留出させる目的や、触媒の劣
化を防止する目的のために、不活性ガスで稀釈すること
ができる。、これらの−不活性ガスとしては、水素、窒
素、ヘリウム、メタンおよびこれらの混合ガスの他、水
蒸気が挙げられる。
特に気相分解の場合、副生物であるP−イソブチルエチ
ルベンゼン(PBE)の生成を抑制し。
またPBSの収率を向上させるためには、水蒸気の存在
下で行なうことが好ましい。水蒸気はBBEに対して、
2重量倍以上、好ましくは4重量倍以上である。共存さ
せる水蒸気量の上限は特に限定されないが、経済的観点
から通常はBBEに対して、100重量倍を越えないこ
とが好ましい。
接触分解反応である工程(II )に使用するBBEは
対称型のジアリールアルカンである。このため工程(I
I )により生成するものは、主として工程(I)の出
発原料、すなわち本発明の出発原料であるIBBと1次
の工程(III)の出発原料となるPBSおよび、触媒
の種類にもよるが、少量の副反応生成物としてp−イソ
ブチルエチルベンゼンのようなPBSのビニル基が飽和
された炭化水素がある。従って、生成したIBBは勿論
、安定なPBSも単蒸留などの簡単な精製のみで充分に
純度の高いものが回収できる。それ故回収したIBBは
前記工程(I)に戻して再度出発原料として使用する。
またPBSは、次のカルボニル化の工程[工程(■)]
の原料として供することができる。このことは経済的観
点、すなわち本発明の方法を安価に、かつ経済的なもの
とするために重要なことである。
本発明の第三段目の反応である工程(III)は、工程
(II )で得られたPBSをカルボニル化して、α−
(p−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド(I
PN)を製造するものである。この方法は、オレフィン
性不飽和化合物をカルボニル化錯体触媒の存在下に、水
素と一酸化炭素とを反応させる公知のカルボニル化方法
に準じて行なうことができる。
使用されるカルボニル化錯体触媒としては、Rh、Ir
、 Pt、 Ru等の貴金属の錯体がある。貴金属とし
ては、酸価数は0から最高位酸価数まで使用できハロゲ
ン族原子、3価のリン化合物、π−アリル基、アミン、
ニトリル、オキシム、オレフィンあるいは一酸化炭素等
を配位子として含有しているものが有効である。
具体例としては、ビストリフェニルホスフィンジクロロ
錯体、ビストリブチルホスフィンジクロロ錯体、ビスト
リシクロへキシルホスフィンジクロロM体、  π−ア
リルトリフェニルホスフィンクロロ錯体、トリフェニル
ホスフィンピペリジンジクロロ錯体、ビスベンゾニトリ
ルジクロロ錯体。
ビスシクロヘキシルオキシムジクロロ錯体、■、5゜9
−シクロドデカトリエン−ジクロロ錯体、ビストリフェ
ニルホスフィンジカルボニル錯体、ビストリフェニルホ
スフィンアセテート錯体、ピスト・リフェニルホスフィ
ンジナイトレニト錆体、ビストリフェニルホスフィンス
ルフアートm体、テトラキストリフェニルホスフィン錯
体および一酸化炭素を配位子の一部に持つ、クロロカル
ボニルビストリフェニルホスフィン錯体、ヒドリドカル
ボニルトリストリフェニルホスフィン錯体、ビスツ  
 −ロロテトラ力ルポニル錯体、ジカルボニルアセチル
アセトナート錯体等を挙げることができる。
また、反応系において上記の錯体を形成し得る化合物も
用いることができる。すなわち、上記貴金属の酸化物、
硫酸塩、塩化物などに対して配位子となり得る化合物、
すなわちホスフィン、ニトリル、アリル化合物、アミン
、オキシム、オレフィン、あるいは−酸化炭素等を同時
に反応系に存在させる方法である。
ホスフィンとしては、例えばトリフェニルホスフィン、
トリトリルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリシ
クロヘキシルホスフィン、トリエチルホスフィン等、ニ
トリルとしては、例えばベンゾニトリル、アクリロニト
リル、プロピオニトリル、ベンジルニトリル等、アリル
化合物としては、例えば、アリルクロライド、アリルア
ルコール等、アミンとしては、例えばベンジルアミン、
ピリジン、ピペラジン、トリーn−ブチルアミン等。
オキシムとしては、シクロへ午シルオキシム、アセトオ
キシム、ベンズアルドオキシム等、オレフィンとしては
、1.5−シクロオクタジエン、  1,5゜9−シク
ロI・デカトリエン等が挙げられる。
錯体触媒、または錯体を作り得る化合物の使用量は、P
BSIモルに対して010001〜0.5モル、好まし
くはo、oot〜O81モルである。また、錯体を作り
得る化合物を使用する場合の配位子どなり得る化合物の
添加酸は、錯体を作り得る化合物1モルに対して0.8
〜lOモル、好まビくは1〜4モルである。
更に反応速度を向上させる目的で、塩化水素、三弗化ホ
ウ素等の無機ハロゲン化物やヨウ化メチル等の有機ヨウ
化物等を添加することができる。
これらハロゲン化物を添加する場合は、錯体触媒または
、錯体を作り得る化合物1モルに対し、ハロゲン原子と
して0.1〜30倍モル、好ましくは1−15倍モルを
使用する。添加量が091モル未満の場合、触媒の種類
によっても異なるが、添加の効果が見られないこともあ
る。また、30倍モルを越える時は、触媒活性が却って
低下すると共に、PBSの二重結合にハロゲンが付加す
る等目的の反応が抑制される。
工程(III)の反応であるカルボニル化反応は、反応
温度40〜150℃、好ましくは55〜110℃で行な
う。反応温度40℃未満では、反応速度が著しく遅くな
り、実用上声施することができない8また150℃を越
える温度では、重合。
水素付加などの副反応や錯体触媒の分解が生じ好ましく
ない。
反応圧力は5 kg/crr?以上であれば、適宜選択
できる。 5 kg/crn2未満では実用上実施する
ことができない程反応が遅くなる。また圧力は高い程反
応が速やかに進行し好ましいが、高過ぎる圧力は反応器
の耐圧を非常に高くする必要がでてくるなど、製造装置
の点から自づと限界がある。従って実用」二は500 
kg/crt+2以下の圧力で充分である。
反応は−・酸化)?素および水素の混合ガスの吸収によ
る圧力減少がみられなくなるまで行なえばよく、通常は
4〜20峙間の反応時間で充分である。
反応に必要な一触化炭素と水素とは、あらかじめ混合さ
れた混合ガスの状態でも、各々別に反応器に供給しても
よい。反応系に供給する場合の一触化炭素と水素とのモ
ル比は、適宜選択できる。
すなわち本発明の工程(III)であるカルボニル化反
応では、−酸化炭素と水素とはσ三値に1:1のモル比
で吸収消費されて行く。従って、過剰に供給された成分
が反応せずに残留するため、圧力減少が認められなくな
った時点で他方の成分を供給すれば再び反応が進行する
。従って、反応器の大きさ、反応の形式にもよるが、−
酸化炭素対水素のモル比はl:lで供給すれば最も効率
的である。
本発明のカルボニル化において、カルボニル化に不活性
な溶媒を反応熱除去等の目的で用いることもできる。カ
ルボニル化に不活性な溶媒としては、エーテル、ケトン
、アルコール等の極性溶媒や、パラフィン、シクロパラ
フィン、芳香族炭化水素のような無極性溶媒が挙げられ
る。しかし、一般には無溶媒の状態で充分好ましい結果
が得られる。
このようにして終了した反応物は、好ましくは減圧下で
生成物を蒸留分離すれば、容易にIPNと触媒とに分離
することができる。回収された錯体触媒は再度カルボニ
ル化反応に使用することができる。
本発明の工程(III)においては、工程(II )か
ら得られる安定で高純度のPBSを原料としてカルボニ
ル化反応を行なうため、生成したIPNは副生物として
若干のβ−(p−イソブチルフェニル)プロピオンアル
デヒド(NPN)を含むのみであるので、精製も容易で
あり、高純度のIPNが得られる。
本発明の方法によりIPNが極めて高純度で得られるの
で、これを従来公知の方法により酸化すれば、容易にα
−(p−イソブチルフェニル)プロピオン酸(IPA)
が得られる。
〔本発明の効果〕
本発明の工程(I)においては、IBBを硫酸触媒によ
りアセトアルデヒドと反応させるため、イソブチル基の
異性化などは生じない。また、p−位の選択率良く新規
化合物であるBBEが得られる。従って、工程(I)の
結果、未反応のIBBも有効に回収でき、またBBEも
好収率で製造できる。
また、工程(II )では、対称型のジアリールアルカ
ンである工程(I)のBBEを接触分解する。
対称型のジアリールアルカンを分解するので、主な分解
生成物はPBSとIBBである。IBBは前記工程(I
)の出発原料として再使用することができるので1本発
明の方法を経済的に価値あるものにしている。
接触分解の触媒は、プロトン酸や固体酸などを使用して
いるので、イソブチル基の異性化や。
PBSの重合などが生じることが少ない。それ故IBB
やPBSが好収率で得られる。またPBSが安定である
ので、夾雑物である分解時の副生物を分離、除去する精
製も容易で、高純度のものが得られる。工程(II )
からの高純度のPBSは、工程(III)によりカルボ
ニル化されjPNが製造される。PBSのカルボニル化
においてはNPNも少なく、高純度でIPNが製造され
る。
以りに説明したように、本発明は、工業的に容易に入手
でき、しかも取扱い上特殊な処置を施す必要のない安全
で安定なしかも安価な原料であるイソブチルベンゼン(
IBB)、アセトアルデヒド、硫酸、−酸化炭素および
水素から、わずか3段階の工程を経るだけで、板木的原
料であるIBBから、IPAに容易に誘導し得るα−(
p−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド(IF
N)を簡単な操作で、しかも工業的に容易に精製し得る
安定な中間体を経ることによって製造することができ、
工業規模で実施する場合、容易で経済的な方法を完成し
たものと言える。
また、本発明は新規化合物のBBEに着目することによ
り、従来法に比較して安価な原料を使用して、簡単な操
作し易い中間体を経ることにより、効率良<IPNを製
造する方法を完成したものであり、画期的な発明という
ことができる。
以下実施例により本発明を詳述する。
実施例 1」 実験NO9■ IBB402g (3モル)と95重量%濃度の硫酸6
00g(5,8モル)″を撹拌機付き21丸底フラスコ
に供給し、外部を水冷して10℃以Fに保持した。撹拌
下にアセトアルデヒド44g (1モル)とIBB67
g(0,5モル)の混合液を4時間かけて徐々に消却し
た。反応温度は10℃以下に保持した。消却終了後さら
に2時間撹拌した。
反応路r後この反応液を分液ロートに移し静置した。−
ド層の硫酸を除去した後、振盪しながら約2%NaOH
水溶液を中性になるまで加えた。下の水層を抜きとり、
油層を蒸留釜に入れ生成物を減圧蒸留で精製し、後記の
物性を示すBBE260gを得た。BBEの収率はアセ
トアルデヒドの基準で88モル%であった。
なお、アセトアルデヒド溶液故加中の、反応液中のアセ
トアルデヒド濃度t* 0.5重量%以下であり、反応
終了時の反応液中の硫酸濃度は93重量%であった。
また、圧力3 +e+aHgで留出温度範囲60〜80
℃の留分について、GLC,NMRにより分析したとこ
ろ、原料として用いたIBBと全く同一の物質であるこ
とが確かめられた。
BBEの物性 沸点 180−183℃/ 3 mmHg (s色液体
)赤外吸収スペクトル(液膜法) 2960cm  、1540cm  、1480cm−
11390c1g 、1370cm−’、1210cm
−’850c+a  、  800 cm−’核磁気共
鳴スペクトル(Ge14溶媒、δpp+* )6.95
    (8H1重線) 3.7〜4.2  (IH4重線) 2.39    (4H2重線) 1.58    (3H2重線) 0.87    (12H2重線) 1.6〜2.2  (2H多重線) 元素分析 理論値 C:89.80   H:10.20分析値 
C:89.83’  H:10.06実験No、2〜4 IBBとアセトアルデヒドのモル比を変化させた他は、
実験No、 lと同様にして反応させ、BBEを製造し
た。結果は表1に示す。
実験No、5〜8 硫酸濃度を変化させた他は、実験No、 1と同様に反
応させ、BBEを製造した。その結果を表2に示す。
実験NO99 IBB402g(3モル)と95重量%濃度の硫酸60
0g(5,8モル)を、撹拌機付き2文丸底フラスコに
供給し、外部を水冷して10’0以下に保持した。撹拌
下にアセトアルデヒド44g(1モル)とIBB67g
(0,5モル)の混合液を4時間かけて徐々に滴加した
。また同時に98重量%濃度の硫酸100g (1モル
)を4時間かけて徐々に滴加した。反応温度は10’C
!以下に保持した。それぞれの消却終了後、さらに2時
間撹拌した。
反応終了後、この反応液を分液ロートに移し静置した。
下層の硫酸を除去した後、振盪しながら約2%NaOH
水溶液を中性になるまで加えた。下層の水層を抜取り、
油層を減圧蒸留して精製したところBBEの収率はアセ
トアルデヒド基準で89%であった。なお、アセトアル
デヒド溶液添加中の反応液中のアセトアルデヒド濃度は
0.5重量%以“下であり、また反応終了後の硫酸濃度
は95重量%であった。
実−No、10 IBB402g (3モル)と85重量%濃度の硫酸4
00g(3,5モル)とを、撹拌機付き2交丸底フラス
コに供給し、外部を水冷して10℃以下に保持した。撹
拌下にアセトアルデヒド44g(1モル)とIBB67
g(0,5モル)との混合液を4時間かけて徐々に滴加
した。また、同時に30%発煙硫酸150gを4時間か
けて徐々に滴加した。反応温度は10”C以下に保持し
た。消却終了後、さらに2時間撹拌した。
反応終了後、実験No、 lと同様にしてBBEを得た
。BBEの収率は、アセトアルデヒド基準で87%であ
った。また、反応路r後の硫酸濃度は88重事務であっ
た。
比較実験No、1〜6 IBBとアセトアルデヒドとからT&酩を使用してBB
Eを製造する代りに、触媒どしての硫酸およびIBBに
対するアルキル化剤を次表の如く変え、他は実験No、
 1と同様にして実施した。
IBBに対するアルキル化剤はいずれも0.2モル使用
した。
次の表3に示す結果から解るように、BBEを収率よく
、−シかもP−位の選択性よく製造することができず、
IBBを用いるときは、アセトアルデヒドを硫酸の存在
下に反応させることが最も経゛済的であることが解る。
工mつ− 1,1−ビス(p−イソブチルフェニル)エタンCB 
B E)の分°解による p−イソブチルスチレン(FBS)およびイソブチルベ
ンゼン(IBB)の製造 実験No、11 蒸留冷却装置、撹拌装置およびガス導入装置を取付けた
容量500m1の反応器に、実験No、lで得たBBE
14Bg(0,5モル)および触媒として珪タングステ
ン酸50g(0,02モル)を仕込み、280℃まで加
熱して分解させた。温度が200℃を越えた時点で、ガ
ス導入装置から水素を1文/分の速度で流し1分解生成
物と共に蒸留冷却装置に導き、冷却し分解生成物を捕集
した。
分解生成物の留出が認められなくなるまで分解操作を行
なった。
留出物をGLC分析した結果、PBSの二重結合が水素
化された形のp−イソブチルエチルベンゼン(PBE)
7%、IBB47%、PB339%および原料のBBE
6%であった。
各成分を分離し、MASS、’ I R,NMRで確認
したところ、IBBおよびBBEは共に原料に用いたも
のと全く回−・であり、イソブチル基のw性化等副反応
は生じていないことを確認できた。
また、PBE、PBSについても、ブチル基はイソブチ
ル基であり、その置換位置はp−位であった・ 実験No、12−14および比較実験N017実験No
、11に準して、触媒を変えて接触分解反応を実施した
。その結果を表4に示す。
表  4 実験No、15 合成シリカ・アルミナ系のFCC−!(A触媒(触媒化
成工業l!!1製)を粒径0.5WII〜ll1mニ調
整し、内径10mm、&:さ60cmのステンレス管に
51充填した。実験No、 1 テ得たBBEを5ml
/hr、水素200 ml/ff1inおよび水30m
1/hrを、予熱管を経て温度450℃で触媒層に通し
分解させた。分解物は水冷し、気液を分離した後、有機
層についてGLC分析により分解率および選択率を確認
した。
分解物の組成はIBB30wt%、PBE6wt%、P
BS26wt%、BBE37wt%で、不可分1wt%
と高い選択性で分解されていることが確認でSた。また
各成分について構造分析を実験No、11の場合と同様
に行い、イソブチル基が異性化されていないこと、およ
び分解生成物のP−位選択性が高いことを確認した。
実験No、16〜25 FC:C−)IA触媒の代りに、各種の固体酸について
、実験No、15と同様に、実験No、1で得たBBE
を接触分解した。その結果を表5に示す。
表  5 [非対称ジアリールアルカンの合成と分解]参考実験N
001 非対称ジアリールアルカンの合成 IBB670g(5モル)と95%硫酸100gとを3
文の撹拌機付きフラスコに入れ、氷冷し温度10℃まで
冷却した。温度10″Cに保持してIBB134g(1
モル)とスチレン104g(1モル)の混合物を4%間
で消却した。消却終r後、さらに1時間撹拌して反応を
終了した。硫酸層を分離除去した後、中和水洗し、3 
+uaHgの減圧で蒸留し、留出温度145〜160℃
の留分である1−(p−イソブチルフェニル)−1−フ
ェニルエタン(PBPE)120gを得た。
参考実験NO12 参考実験N091と同様にして、スチレンの代りにP−
メチルスチレン11Bg(1モル)を用いて、留出温度
150〜165℃の留分である1−(p−イソブチルフ
ェニル)−1−(p−トリル)エタン(PBTE)80
gを得た。
比較実験NO38 参考実験No、 1および2で合成したPBPEとPB
TEとを実験No、 15と同様にして接触分解させた
。いずれの場合も重量分解率は55〜60%であった。
しかし、下の化学式で示すように、Aにおける分解とB
における分解との比がA−/B=9〜8であり、目的物
のPBSよりも、Aにおける分解、すなわち原料である
スチレンまたはp−メチルスチレンにもどる方向で圧倒
的に分解した。
R:HまたはCH3 また、分解生成物の組成はPBPEの場合は以下の通り
であった。
wt% ベンゼン        2 エチルヘンゼン     2 スチレン       17 I  BB                20PB
E                  IPB3  
               2FBPE     
         55以上の結果から、PBSへの分
解効率が悪いと共に、原料であるIBBを再使用するた
めには、複雑な精製工程を経る必要があることが解る。
:棺■」y p−イソブチルスチレン(PBS)からα−(p−イソ
ブチルフェニル)プロピオンアルデヒド(、IPN)の
製造 実駆動、26 実駆動、15で得たPBS  30g、ロジウムヒドリ
ドカルボニルトリストリフェニルホスフィン0.3gを
、内容積500m1の撹拌器付オートクレーブに入れ、
60℃に加熱し、水素と一酸化炭素との等モル混合ガス
で50 kg/crn2まで加圧し、反応による混合ガ
スの吸収が認められなくなるまで反応させた。反応終了
後室温まで冷却し、残存混合ガスを放出し、内容物を減
圧単蒸留器に移し、留出温度範囲60−90 ’C/ 
2 mraHg(1)粗IPN留分34gを得た。その
組成は次の通りであった。
粗IPN留分の組成 PBE        O,3wt% PBS        Q、l  ttIPN    
   89.9  /INPN        9,7
  ttこの粗IPN留分を再度減圧蒸留を行なって、
沸点範囲70〜76℃/ 3 mmHgであるlPN2
7gを得た。このIPNの純度は99.6%であった。
また、IR分析などにより機品と比較し、その構造を確
認した。
実施例25 0ジウムヒドリドカルポニルトリストリフエニルホスフ
インの代りに、酸化ロジウム0.1gとトリフェニルホ
スフィン0.6gとを用いて、実駆動、26と同様にし
て実施した。その結果PBEO,3wt%、P B S
 0.1 wt%、IPN83.5wt%、およびN 
P N 16.1 i*t%の粗IPN留分31gを得
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の工程( I )、(II)および(III)からなる
    ことを特徴とするα−(p−イソブチルフェニル)プロ
    ピオンアルデヒドの製造方法、 ( I )イソブチルベンゼンとアセトアルデヒドとを硫
    酸触媒の存在下に反応させ、1,1−ビス(p−イソブ
    チルフェニル)エタンを製造する工程、 (II)プロトン酸および/または固体酸触媒により、上
    記1,1−ビス(p−イソブチルフェニル)エタンを温
    度200〜650℃で接触分解することにより、イソブ
    チルベンゼンとp−イソブチルスチレンを製造する工程
    、および (III)上記p−イソブチルスチレンと、水素および一
    酸化炭素とを、カルボニル化触媒の存在下に、温度40
    〜150℃で反応させることによりα−(p−イソブチ
    ルフェニル)プロピオンアルデヒドを製造する工程。
JP14659484A 1984-07-14 1984-07-14 α−(p−イソブチルフエニル)プロピオンアルデヒドの製造方法 Granted JPS6124534A (ja)

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CA000486724A CA1314051C (en) 1984-07-14 1985-07-12 Method for producing –-(p-isobutylphenyl)-propionic acid or its alkyl esters
KR1019850005008A KR920010471B1 (ko) 1984-07-14 1985-07-13 α-(p-이소부틸페닐)프로피온산 또는 그의 알킬 에스테르의 제조방법
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6413047A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Nippon Petrochemicals Co Ltd Selective hydroformylation
US5436011A (en) * 1993-04-16 1995-07-25 Bristol-Myers Squibb Company Solid pharmaceutical dosage form and a method for reducing abrasion

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