JPH082833B2 - α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸誘導体の製造方法 - Google Patents

α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸誘導体の製造方法

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JPH082833B2
JPH082833B2 JP63156335A JP15633588A JPH082833B2 JP H082833 B2 JPH082833 B2 JP H082833B2 JP 63156335 A JP63156335 A JP 63156335A JP 15633588 A JP15633588 A JP 15633588A JP H082833 B2 JPH082833 B2 JP H082833B2
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五十雄 清水
泰男 松村
祐一 徳本
和道 内田
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日本石油化学株式会社
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、消炎鎮痛薬として有用なα−(4−イソブ
チルフェニル)プロピオン酸(以下イブプロフェンと言
う)及びその前駆体である誘導体を製造する方法に関す
るものである。
本発明の目的物であるイブプロフェンは、英国特許第
971700号、フランス特許第1549758号、特公昭40−7178
号及び特公昭40−7491号の記載にあるよう消炎鎮痛効果
が高い有用な化合物として知られている。
「従来技術とその課題」 イブプロフェンは有用な物質である為、従来から種々
の製造方法が提案されてきている。例えば特開昭51−10
0042号、特開昭53−82740号、特開昭49−13351号、特開
昭50−4040号、特公昭47−24550号、特開昭52−57338、
特開昭52−131553号、特開昭53−7643号、特開昭53−18
535号、特開昭56−154428号及びフランス特許第1549758
号等イソブチルベンゼン又はイソブチルアセトフェノン
を原料とする方法等が提案されている。しかし高価な原
料を使用する、収率が好ましくない、工程数が多いなど
実用上は解決すべき点が少なくない。
本発明者らは、効率のよい製造法について検討した結
果、基礎的化学品であって安価な4−エチルトルエンを
原料とし、少ない工程で目的のイブプロフェン又はその
誘導体を製造する方法を見いだし本発明を完成したもの
である。
「課題を解決するための手段」 即ち本発明は、下記工程(1)および工程(2)と工
程(3A)又は工程(3B)とからなることを特徴とするイ
ブプロフェン又はその前駆体である誘導体を製造する方
法を提供するものである。
工程(1);1モルの4−エチルトルエンに対し3ミリグ
ラム原子以上のアルカリ金属の存在下、温度150℃以上2
50℃以下、圧力15Kg/cm2以上で4−エチルトルエンとプ
ロピレンとを反応させ、4−イソブチルエチルベンゼン
を含む沸点範囲190℃以上220℃以下(常圧換算)の留分
を製造する工程。
工程(2);工程(1)で得られた留分を不活性気体の
存在下、温度450℃以上650℃以下で酸化鉄、酸化クロ
ム、酸化銅から成る群から選ばれた少なくとも1種の酸
化金属脱水素触媒と接触させ、4−イソブチルスチレン
を含む留分を製造する工程。
工程(3A);工程(2)で得られた4−イソブチルスチ
レンを含む留分をカルボニル化触媒の存在下一酸化炭素
と水素と反応させα−(4−イソブチルフェニル)プロ
ピオンアルデヒドを製造する工程。
工程(3B);工程(2)で得られた4−イソブチルスチ
レンを含む留分をカルボニル化触媒の存在下一酸化炭素
と水又は低級アルコールと反応させα−(4−イソブチ
ルフェニル)プロピオン酸又はそのアルキルエステルを
製造する工程。
本発明の方法の概要を化学式で表すと次のようにな
る。
<発明の概要説明> 本発明の方法を概説すると次のようになる、 本発明の方法は、4−エチルトルエンを出発物質とす
るものである。
工程(1)は、4−エチルトルエンとプロピレンとを
アルカリ金属触媒の存在で4−エチルトルエンのメチル
基をイソプロピル化し4−イソブチルエチルベンゼンと
する工程である。
工程(2)は、4−イソブチルエチルベンゼンを脱水
素触媒に接触させ4−イソブチルエチルベンゼンのエチ
ル基を脱水素し4−イソブチルスチレンとする工程であ
る。
工程(3)は、4−イソブチルスチレンをロジウム、
パラジウム、ニッケル等のカルボニル化触媒の存在下で
カルボニル化しイブプロフェン及びその誘導体であるα
−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒド、
イブプロフェンのアルキルエステルとする工程である。
これらの誘導体は、イブプロフェンの前駆体であり酸
化、加水分解等公知の方法で容易にイブプロフェンにす
ることができる。
<発明の説明> 以下本発明の方法を更に詳しく説明する。
本発明の工程(1)で使用する出発原料となる4−エ
チルトルエンは公知の何れの方法で製造された物でも使
用できる。安価に入手でき、工業規模で実施する原料と
して好ましい例としては、パラメチルスチレンを製造す
る目的で生産されている4−エチルトルエンが挙げられ
る。
<工程(1)の説明> 本発明の工程(1)は、アルカリ金属触媒の存在下、
4−エチルトルエンをプロピレンでアルキル化する工程
である。
本発明のアルキル化の触媒は、周期律表I族に属する
アルカリ金属であるが、ナトリウム、カリウム金属が経
済的観点から望ましい。これらアルカリ金属は、各々金
属単体を単独で使用しても混合して用いても好いが、ナ
トリウム金属とカリウムの無機化合物とを混合して用い
ても好い。このカリウムの無機化合物としては、例えば
水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム等の
外アルミン酸カリウムの様なカリウムを含む無機化合物
でも好い。カリウムの無機化合物は固体である場合、微
細な粒径のものを用いることが反応性の点から好まし
い。反応に使用するアルカリ金属は、4−エチルトルエ
ン1グラムモルに対し5ミリグラム原子以上であれば適
宜選択できる。又ナトリウムとカリウムの無機化合物と
の混合物を用いるときは、4−エチルトルエン1グラム
モルに対しカリウムとして3ミリグラム原子以上であれ
ば適宜選択できる。アルカリ金属又はカリウムの無機化
合物の使用量が上記未満の時は、反応速度が著しく低下
し実用上好ましくない。又使用量の上限についての制限
はないが、反応終了後に分離される高アルカリ廃棄物の
処理等の問題が生ずるので実用上は、ナトリウム使用量
200ミリグラム原子、カリウム化合物を用いるときはカ
リウムとして300ミリグラム原子以上使用する必要はな
い。
本発明のアルキル化に於て、反応系にベンゼン環に共
役する二重結合を持つ芳香族化合物を添加すれば触媒分
散の効率が更に改善される。この芳香族化合物の具体例
としては、スチレン、α−メチルスチレン、β−メチル
スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、インデ
ン等が挙げられる。これらの芳香族化合物を添加すると
きは、ナトリウム1グラム原子当り0.005−0.15グラム
モルの範囲が好ましい。0.005グラムモル未満では添加
の効果が発揮されず、0.15グラムモルを越えるときはか
えって触媒の活性を低下させる。
アルキル化の反応温度は、150℃以上250℃以下で行う
のが好ましい。150℃未満では、反応が遅く実用的では
ない。反応温度が高いほど反応は早くなり反応時間の短
縮になるが、高すぎる反応温度では、スラッジの発生、
分解など副反応が顕著になり好ましくない。
反応圧力は、5Kg/cm2以上であれば反応が進行する。
これ未満の反応圧力では、反応が遅すぎて実用にならな
い。又、反応圧力についての上限は特に無く高いほど反
応が速やかに進行するが、圧力が高ければ高いほど反応
器の耐圧性が要求されるため、実用上は150Kg/cm2以下
で充分である。
<工程(2)の説明> 本発明の工程(2)は、脱水素触媒の存在下、4−イ
ソブチルエチルベンゼンのエチル基を脱水素して4−イ
ソブチルスチレンを製造する工程である。
本発明における脱水素の触媒は、酸化鉄、銅、クロム
から成る群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む脱
水素触媒であり、前記の金属の外、亜鉛、ニッケル、パ
ラジウム、白金、コバルト、ロジウム、イリジウム、ル
テニウム、バナジウム、ニオブ、モリブデン、チタン、
ジルコニウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、
マグネシウム、セリウム、セシウム、ルビジウムなどの
化合物を適宜添加したものも有効に使用しうる。触媒の
成型性を改良したり、触媒の細孔を増して表面積を大き
くする目的で、酸化珪素、アルミナ、マグネシアなどを
適宜含有させてもよい。
脱水素触媒は、長時間使用しているとコーキング等に
よりしだいに活性が低下することもある。その場合は触
媒を、例えば500℃程度の高温で空気等希釈された酸素
と接触させ活性を再現することができる。
脱水素温度は、450℃以上650℃以下の範囲が好まし
い。温度が650℃を越えるときには、生成した4−イソ
ブチルスチレンがさらに脱水素されたり、分解されると
いった副反応が急激に多くなり好ましくない。また、反
応温度が450℃未満では反応速度が著しく低下して経済
性が悪くなるのでこれも好ましくない。
反応圧力は、上記反応条件下で生成した4−イソブチ
ルスチレンが気化しうる範囲であれば特に制限はない
が、通常常圧ないし10kg/cm2までの圧力が経済的であ
る。
脱水素反応によって生成するオレフインは重合性であ
るため、反応層中でのオレフイン濃度が高い状態を高温
で続けると、せっかく生成した4−イソブチルスチレン
の一部が重合して損失となる。これを避けるためには、
脱水素工程では例えば窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴ
ンガス、スチーム、酸素ガスなどを同伴させてオレフイ
ン濃度を希釈により下げることが好ましい。又ベンゼン
などの脱水素されにくい溶媒で希釈することもできる。
これらの希釈には、スチームが取扱が容易であり実用上
は好ましい例である。希釈は、スチームを用いる場合水
として等重量以上の使用が好ましい。他の希釈剤を用い
る場合には、これに相当するモル数以上が好ましい。
反応形式は固定床、移動床、流動床のいずれを用いて
も、本発明の目的を達成できる。
本発明の方法において、脱水素原料の4−イソブチル
エチルベンゼンの転化率を好ましくは65モル%以下、さ
らに好ましくは50モル%以下に保つのが適当である。転
化率が65モル%を越えると、クラッキング生成物が多く
なり4−イソブチルスチレンへの選択率が急激に低下し
好ましくない。転化率が65モル%以下の場合、転化率が
低ければ低いほど選択率は高くなるが、極端に低い転化
率では、未反応4−イソブチルエチルベンゼン留分の分
離回収の負担が大きくなり実用上効率が悪くなる。従っ
て経済的には5モル%以上の転化率に保つのが適当であ
る。
<工程(3)の説明> 三段目の工程(3)はカルボニル化を行う工程であっ
て、一酸化炭素/水素を用いて行う工程(3A)または一
酸化炭素/水もしくはアルコールを用いて行う工程(3
B)である。以下に各々について説明する。
<工程(3A)の説明> 本発明の第三段目の反応の一つである工程(3A)は、
工程(2)で得られた4−イソブチルスチレンをカルボ
ニル化しα−(4−イソブチルフェニル)プロピオンア
ルデヒドを製造する工程である。この方法は、オレフィ
ン性不飽和化合物をカルボニル化錯体触媒の存在下に、
水素と一酸化炭素とを反応させる公知のカルボニル化方
法に準じて行うことが出来る。
使用されるカルボニル化錯体触媒としては、Rh、Ir、
Pt、Ru等の貴金属の錯体がある。貴金属としては、酸価
数は0から最高位酸価数まで使用できハロゲン族原子、
3価の燐化合物、π−アリル基、アミン、ニトリル、オ
キシム、オレフィンあるいは一酸化炭素、水素等を配位
子として含有しているものが有効である。
具体例としては、ビストリフェニルホスフィンジクロ
ロ錯体、ビストリブチルホスフィンジクロロ錯体、ビス
トリシクロヘキシルホスフィンジクロロ錯体、π−アリ
ルトリフェニルホスフィンクロロ錯体、トリフェニルホ
スフィンピペリジンジクロロ錯体、ビスベンゾニトリル
ジクロロ錯体、ビスシクロヘキシルオキシムジクロロ錯
体、1,5,9−シクロデドカトリエンジクロロ錯体、ビス
トリフェニルホスフィンジカルボニル錯体、ビストリフ
ェニルホスフィンアセテート錯体、ビストリフェニルホ
スフィンジナイトレート錯体、ビストリフェニルホスフ
ィンスルフェート錯体、テトラキストリフェニルホスフ
ィン錯体及び一酸化炭素を配位子の一部に持つ、クロロ
カルボニルビストリフェニルホスフィン錯体、ヒドリド
カルボニルトリストリフェニルホスフィン錯体、ビスク
ロロテトラカルボニル錯体、ジカルボニルアセチルアセ
トナート錯体等を挙げることが出来る。
また、反応系に於て上記の錯体を形成し得る化合物も
用いることができる。すなわち上記貴金属の酸化物、硫
酸塩、塩化物等に対して配位子となり得る化合物、すな
わちホスフィン、ニトリル、アリル化合物、アミン、オ
キシム、オレフィン、あるいは一酸化炭素等を同時に反
応系に存在させる方法である。
ホスフィンとしては、例えばトリフェニルホスフィ
ン、トリトリルホスフィン、トリブチルホスフィン、ト
リシクロヘキシルホスフィン、トリエチルホスフィン
等、ニトリルとしては、例えばベンゾニトリル、アクリ
ロニトリル、プロピオニトリル、ベンジルニトリル等、
アリル化合物としては、例えばアリルクロライド、アリ
ルアルコール等、アミンとして、例えばベンジルアミ
ン、ピリジン、トリ−n−ブチルアミン等、オキシムと
しては、シクロヘキシルオキシム、アセトオキシム、ベ
ンズアルドオキシム等、オレフィンとしては、1、5−
シクロオクタジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン等
が挙げられる。
錯体触媒、または錯体触媒を作り得る化合物の使用量
は、4−イソブチルスチレン1モルに対して0.0001−0.
5モル、好ましくは0.001モル−0.1モルである。又、錯
体を作り得る化合物を使用する場合の配位子となり得る
化合物の添加量は、錯体を作り得る化合物1モルに対し
て0.8−10モル、好ましくは1−4モルである。
更に反応速度を向上させる目的で、塩化水素、三弗化
ホウ素等の無機ハロゲン化物等を添加することも出来
る。これらハロゲン化物を添加する場合には、錯体触媒
又は、錯体を作り得る化合物1モルに対し、ハロゲン原
子として0.1−30倍モル、好ましくは1−15倍モルを使
用する。添加量が0.1モル未満の時は、触媒の種類によ
っても異なるが、添加の効果が見られないこともある。
また、30倍モルを越えるときは、触媒活性がかえって低
下すると共に4−イソブチルスチレンの二重結合にハロ
ゲンが付加する等目的の反応が抑制される。
工程(3A)の反応では、反応温度40℃−150℃、好ま
しくは55℃−110℃で行う。反応温度40℃未満では反応
速度が著しく低下し実用上実施できなくなる。又150℃
を越える温度では、4−イソブチルスチレンの重合、水
素付加等の副反応や錯体触媒の分解が生じ好ましくな
い。
反応圧力は、5Kg/cm2以上であれば適宜選択できる。5
Kg/cm2未満では実用上実施できなくなるほど反応が遅く
なる。反応圧力は、高いほど反応が速やかに進行し好ま
しいが、高過ぎる圧力は反応器の耐圧を高くする必要が
でて来るなど製造設備の点からおのずと限界がある。従
って実用上は、500Kg/cm2以下の圧力で充分である。反
応は、一酸化炭素及び水素の混合ガスの吸収による圧力
減少が認められなくなるまで行えばよく、通常は4−20
時間の反応時間で充分である。
反応に必要な一酸化炭素と水素とは、予め混合された
状態でも、各々別に反応器に供給してもよい。反応系に
供給する場合の一酸化炭素と水素とのモル比は、適宜選
択できる。即ち本発明の工程(3A)であるカルボニル化
反応では、一酸化炭素と水素とは正確に1:1のモル比で
吸収消費されていく。過剰に供給された一方の成分が反
応せずに残留するため、圧力減少が認められなくなった
時点で他方の成分を供給すれば再び反応が進行する。従
って、反応器の大きさ、反応の形式にもよるが、一酸化
炭素対水素のモル比は1:1で供給すれば最も効果的であ
る。本発明のカルボニル化において、反応に不活性な溶
媒を反応熱除去等の目的で用いることもできる。不活性
な溶媒としては、エーテル、ケトン等の極性溶媒や、パ
ラフィン、シクロパラフィン、芳香族炭化水素のような
無極性溶媒が挙げられる。しかし、一般には無溶媒の状
態で充分好ましい結果が得られる。
この様にして得られた反応物は、好ましくは減圧下で
生成物を蒸留分離すれば、容易に目的のα−(4−イソ
ブチルフェニル)プロピオンアルデヒドと触媒とに分離
できる。
工程(3A)で得られるα−(4−イソブチルフェニ
ル)プロピオンアルデヒドは、公知の方法で酸化すれば
容易にイブプロフェンを得ることができる。酸化によっ
て得られたイブプロフェンは例えばメタノール、ノルマ
ルヘキサン等の溶剤を用い再結晶すれば、容易に精製イ
ブプロフェンを得ることが出来る。
<工程(3B)の説明> 本発明の第三段目の反応の他の一つである工程(3B)
は、工程(3A)に類似したカルボニル化反応を行う工程
であるが、水素に替え水又はアルコールの存在下で反応
させるものである。一酸化炭素と水とを用いたときは最
終目的物であるイブプロフェンが直接得られ、一酸化炭
素とアルコールとを用いた時はイブプロフェンのアルキ
ルエステルとして得られる。この方法は、オレフィン性
不飽和化合物をカルボニル化錯体触媒の存在下に、水又
はアルコールと一酸化炭素とを反応させる公知のカルボ
ニル化方法に準じて行うことが出来る。
使用されるアルコールは、炭素数1−4の低級脂肪族
アルコールであり、例えば、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等が好ましい。炭素数の大き
すぎるアルコールを用いた時は、生成したイブプロフェ
ンのエステルの沸点が高くなり過ぎ精製が難しくなる。
使用されるカルボニル化錯体触媒としては、Pd、Rh、
Ir、Pt、Ru等の貴金属あるいはNi、Co、Fe等のカルボニ
ル化合物の錯体が好ましい。貴金属は、酸価数は0から
最高位酸価数まで使用できハロゲン族原子、3価の燐化
合物、π−アリル基、アミン、ニトリル、オキシム、オ
レフィンあるいは一酸化炭素、水素等を配位子として含
有しているものが有効である。
具体例としては、ビストリフェニルホスフィンジクロ
ロ錯体、ビストリブチルホスフィンジクロロ錯体、ビス
トリシクロヘキシルホスフィンジクロロ錯体、π−アリ
ルトリフェニルホスフィンクロロ錯体、トリフェニルホ
スフィンピペリジンジクロロ錯体、ビスベンゾニトリル
ジクロロ錯体、ビスシクロヘキシルオキシムジクロロ錯
体、1,5,9−シクロドデカトリエンジクロロ錯体、ビス
トリフェニルホスフィンジカルボニル錯体、ビストリフ
ェニルホスフィンアセテート錯体、ビストリフェニルホ
スフィンジナイトレート錯体、ビストリフェニルホスフ
ィンスルファート錯体、テトラキストリフェニルホスフ
ィン錯体及び一酸化炭素を配位子の一部に持つ、クロロ
カルボニルビストリフェニルホスフィン錯体、ヒドリド
カルボニルトリストリフェニルホスフィン錯体、ビスク
ロロテトラカルボニル錯体、ジカルボニルアセチルアセ
トナート錯体等を挙げることが出来る。
また、反応系に於て上記の錯体を形成し得る化合物も
用いることができる。すなわち上記貴金属の酸化物、硫
酸塩、塩化物等に対して配位子となり得る化合物、すな
わちホスフィン、ニトリル、アリル化合物、アミン、オ
キシム、オレフィン、あるいは一酸化炭素等を同時に反
応系に存在させる方法である。
ホスフィンとしては、例えばトリフェニルホスフィ
ン、トリトリルホスフィン、トリブチルホスフィン、ト
リシクロヘキシルホスフィン、トリエチルホスフィン
等、ニトリルとしては、例えばベンゾニトリル、アクリ
ロニトリル、プロピオニトリル、ベンジルニトリル等、
アリル化合物としては、例えばアリルクロライド、アリ
ルアルコール等、アミンとしては、例えばベンジルアミ
ン、ピリジン、トリ−n−ブチルアミン等、オキシムと
しては、シクロヘキシルオキシム、アセトオキシム、ベ
ンズアルドオキシム等、オレフィンとしては、1、5−
シクロオクタジエン、1,5,9−シクロドデカトリエン等
が挙げられる。
錯体触媒、又は錯体触媒を作り得る化合物の使用量
は、4−イソブチルスチレン1モルに対して0.0001−0.
5モル、好ましくは0.001モル−0.1モルである。又、錯
体を作り得る化合物を使用する場合の配位子となり得る
化合物の添加量は、錯体を作り得る化合物1モルに対し
て0.8−10モル、好ましくは1−4モルである。
更に反応速度を向上させる目的で、塩化水素、三弗化
ホウ素等の無機ハロゲン化物等を添加することも出来
る。
これらハロゲン化物を添加する場合には、錯体触媒又
は、錯体を作り得る化合物1モルに対し、ハロゲン原子
として0.1−30倍モル、好ましくは1−15倍モルを使用
する。添加量が0.1モル未満の時は、触媒の種類によっ
ても異なるが、添加の効果が見られないこともある。ま
た、30倍モルを越えるときは、触媒活性がかえって低下
すると共に4−イソブチルスチレンの二重結合にハロゲ
ンが付加する等目的の反応が抑制される。
工程(3B)の反応では、反応温度40℃−150℃、好ま
しくは60℃−110℃で行う。反応温度40℃未満では反応
速度が著しく低下し実用上実施できなくなる。又150℃
を越える温度では、4−イソブチルスチレンの重合等の
副反応や錯体触媒の分解が生じ好ましくない。
反応圧力は、30Kg/cm2以上であれば適宜選択できる。
反応は、一酸化炭素ガスの吸収による圧力減少が認めら
れなくなるまで行えばよく、通常は4−20時間の反応時
間で充分である。
本発明のカルボニル化において、反応に不活性な溶媒
を反応熱除去等の目的で用いることもできる。不活性な
溶媒としては、エーテル、ケトン等の極性溶媒や、パラ
フィン、シクロパラフィン、芳香族炭化水素のような無
極性溶媒が挙げられる。しかし、一般には無溶媒であっ
ても充分好ましい結果が得られる。
この様にして得られた反応物は、好ましくは減圧下で
生成物を蒸留分離すれば、容易に目的のイブプロフェン
またはそのアルキルエステルと触媒とに分離できる。
工程(3B)で得られるイブプロフェンのエステルは、
公知の方法で加水分解すれば容易にイブプロフェンを得
ることができる。例えば、水酸化ナトリウム水溶液と共
に還流させ、酸性化して析出した酸を分離し、エタノー
ル、ノルマルヘキサン、石油エーテル等の溶剤から再結
晶させれば、純度の高いイブプロフェンが得られる。
「発明の効果」 本発明は、工業的に容易に入手できる安価なp−エチ
ルトルエンを出発原料とし、工程数もアルキル化反応、
脱水素反応、カルボニル化反応と少ない工程でイブプロ
フェンに誘導することが出来る。安価で安定な副原料を
使用する工程でありその工程数も少ないためにイブプロ
フェンの製造方法として工業的な意味が大きいものであ
る。
「実施例」 次に実施例により本発明を説明する。
工程(1)アルキル化の実施例 実施例1. 内容積0.5リットルの撹はん機付き耐圧反応器に、4
−エチルトルエン180グラム(1.5モル)、固形ナトリウ
ム金属0.6グラム(0.026モル)、炭酸カリウム粉末6グ
ラム(0.043モル)、スチレン0.054グラム(0.52ミリモ
ル)を仕込み、180℃まで加熱し撹はんした。加熱後プ
ロピレンで40Kg/cm2に加圧し、反応を24時間行った。反
応終了室温まで冷却し、未反応のプロレンを放出分離
し、、メチルアルコール10ミリリットル加えて30分間撹
はんしナトリウムを失活させた。更に水洗液が中性にな
るまで水洗して、油状混合物280グラムを得た。
油状混合物を蒸留し留出温度60−70℃のプロピレンの
二量体であるヘキセン留分54グラム、留出温度160−170
℃の原料4−エチルトルエン留分25グラム、留出温度19
5−215℃の目的成分である4−イソブチルエチルベンゼ
ンを含む留分148グラム、蒸留残渣53グラムを得た。
実施例2−4 実施例1.と同様にして4−エチルトルエンとプロピレ
ンとの反応を実施し下記表1の結果を得た。
工程(2)脱水素の実施例 以下の工程(2)の実施例では、いずれも上記工程
(1)の実施例1−4の目的留分を再度精密蒸留し留出
温度範囲10〜220℃の留分を用いた。
実施例5 酸化鉄系の脱水素触媒(日産ガードラー(株)製、G
−64A)を粒径1mm〜2mmに調整し、内径12mm長さ1mのス
テンレス管に20ml充填した。
前記実施例で得られた4−イソブチルスチレン留分を
30g/hrおよび水90g/hrを温度550℃に保った触媒層に通
し反応させた。反応器出口を冷却しガス成分及び凝縮水
を分離し、4−イソブチルエチルベンゼンの26モル%が
脱水素された4−イソブチルスチレンを含む油相を得
た。
脱水素物の各成分は、GLC及び質量分析により確認し
た。回収された4−イソブチルエチルベンゼン留分につ
いては原料に用いたものと全く同一であり、イソブチル
基の異性化等の副反応は生じていないことを確認でき
た。また4−イソブチルスチレンを含む留分中の4−イ
ソブチルスチレンも、ブチル基はイソブチル基であり、
その置換位置はp−位であった。
実施例No.6−9 実施例5に準じて、反応温度を変えて脱水素反応を行
った。得られた結果を下記表2に示した。
実施例10−14 実施例No.5に準じて、接触時間を変えて脱水素反応を
行った。得られた結果を下記表3に示した。
実施例15−17 実施例5に準じて、スチームの希釈比を変えて脱水素
反応を行った。得られた結果を下記表3に示した。
実施例18−22 CuO 43重量%、Cr203 42重量%、SiO2 15重量%か
らなる銅−クロム系の脱水素触媒を使用して、実施例N
o.5に準じて、反応温度を変えて脱水素反応を行った。
得られた結果を下記表5に示した。
工程(3A)ヒドロホルミル化の実施例 以下の工程(3A)の実施例では、工程(2)の実施例
5−22で得られた4−イソブチルスチレンを含む反応物
を精密蒸留にかけ留出温度範囲55−85℃/2mmHgの留分
(以下4−イソブチルスチレン留分という)を用いた。
実施例23 4−イソブチルスチレン留分150g、ロジウムヒドリド
カルボニルトリストリフェニルホスフィン0.15gを、内
容積500mlの撹はん器付オートクレーブに入れ、60℃に
加熱し、水素と一酸化炭素との等モル混合ガスで70kg/c
mまで、加圧し、反応による混合ガスの吸収が認められ
なくなるまで反応させた。反応終了後室温まで冷却し、
残存混合ガスを放出し、内容物を減圧蒸留器に移し、留
出温度範囲101−108℃/3mmHgのα−(4−イソブチルフ
ェニル)プロピオンアルデヒドを15.1g得た。このもの
の融点、スペクトルなどは標品と一致した。
実施例24 ロジウムヒドリドカルボニルトリストリフェニルホス
フィンの代わりに、酸化ロジウム0.05gとトリフェニル
ホスフィン0.3gとを用いて、実施例23と同様にしてカル
ボニル化を行った。その結果α−(4−イソブチルフェ
ニル)プロピオンアルデヒドを収率14.4g得た。
工程(3B)ヒドロエステル化の実施例 以下の工程(3A)の実施例では、工程(2)の実施例
5−22で得られた4−イソブチルスチレンを含む反応物
を精密蒸留にかけ留出温度範囲55−85℃/2mmHgの留分
(以下4−イソブチルスチレン留分という)を用いた。
実施例25 4−イソブチルスチレン留分200g、20%塩酸水溶液20
g、水20g、ビスジクロロトリフェニルホスフィンパラジ
ウム0.6g、を内容積500mlのオートクレーブに入れ、常
温で一酸化炭素により100Kg/cm2まで加圧した。加熱し
て温度100℃に達したのち、更に一酸化炭素で300Kg/cm2
まで加圧し、反応による一酸化炭素の吸収がなくなるま
で反応させた。
反応終了後、冷却し一酸化炭素を放出させた。静置分
離後の上層を5%苛性ソーダ水溶液50mlで3回抽出し、
この苛性ソーダ水溶液層を20mlのノルマルヘキサンで洗
浄した。苛性ソーダ水溶液層がPH2になるまで塩酸を加
え、クロロホルムで抽出した。クロロホルムを減圧で除
き、淡黄色のイブプロフェン粗結晶17.5gを得た。
上記の粗結晶をノルマルヘキサンを用いて再結晶し精
製イブプロフェン(融点75−76℃)14gを得た。スペク
トルなどは標品と一致した。
実施例26 4−イソブチルスチレン留分200g、5%塩化水素メチ
ルアルコール溶液50ml、ビスジクロロトリフェニルホス
フィンパラジウム0.5gを一酸化炭素により50Kg/cm2まで
加圧し、加熱して、110℃に達したのち、一酸化炭素で
更に100Kg/cm2になるまで加圧し、一酸化炭素の吸収が
見られなくなるまで反応させた。
反応終了後、オートクレーブを冷却し、未反応一酸化
炭素を除去し、内容物が中性になるまで0.1%炭酸カリ
ウム水溶液で洗浄した。その後減圧蒸留し、留出温度10
7−123℃/2mmHgのイブプロフェンメチルエステル24gを
得た。
実施例27 容量500mlのかき混ぜ機付き耐圧容器に、210gの4−
イソブチルスチレン0.036gのPdC12、0.107gのトリフェ
ニルフォスフィン、10gのメタノール及び20.2mgのCuCl2
を入れ、一酸化炭素によって圧力75Kg/cm2にまで加圧
し、加圧状態を保った。加圧下で、撹はんしながら温度
90℃に於て一酸化炭素の吸収が認められなくまで反応さ
せた。反応終了後冷却した後、一酸化炭素を放出し得ら
れた反応物を減圧蒸留し留出温度範囲107−123℃/2mmHg
のイブプロフェンメチルエステル留分25.5gを得た。
参考例(1)α−(4−イソブチルフェニル)プロピオ
ンアルデヒドの酸化によるイブプロフェンの製造 容量が200ミリリットルの撹はん機付フラスコに、実
施例23及び24で得られたα−(4−イソブチルフェニ
ル)プロピオンアルデヒド留分25グラム、濃塩酸1グラ
ム及び溶媒としてアセトン40ミリリットルをいれ、温度
を−15℃まで冷却した。次に温度を−12℃から−16℃に
保ちながら10%次亜塩素酸ナトリウム水溶液36グラムを
徐々に滴加した。滴加終了後更に1時間撹はん反応させ
た。反応終了後5%苛性ソーダ水溶液を加え中和し、PH
8.5に調製した。混合物を静置分離させ下層の水相をノ
ルマルヘキサンで洗浄した。
水相に5%塩酸を加えPHを2に調製し、分離した油分
をノルマルヘキサンで抽出し水洗した。ノルマルヘキサ
ンを減圧で蒸発分離し、淡黄色の粗イブプロフェン結晶
26.7グラムを得た。
粗イブプロフェンをノルマルヘキサン溶媒で再結晶さ
せ白色の精製イブプロフェン(融点75−76)結晶を22.4
グラムを得た。スペクトルなどは標品と一致した。
参考例2 イブプロフェンメチルエステルの加水分解に
よるイブプロフェンの製造 実施例26及び27で得られたイブプロフェンメチルエス
テル30グラムと10%の苛性曹達水溶液150ミリリットル
とを撹はんしながら還流させ約3時間加水分解を行っ
た。冷却後混合物を静置分離させ下層の水相をノルマル
ヘキサンで洗浄した。
水相に5%塩酸を加えPHを2に調製し、分離した油分
をノルマルヘキサンで抽出し水洗した。ノルマルヘキサ
ンを減圧で蒸発分離し、淡黄色の粗イブプロフェン結晶
23.9グラムを得た。
粗イブプロフェンをノルマルヘキサン溶媒で再結晶さ
せ白色の精製イブプロフェン(融点75−76℃)結晶を2
0.7グラムを得た。このもののスペクトルなどは標品と
一致した。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 51/14 67/38 69/612 // B01J 23/86 X 27/232 X 31/24 X C07B 61/00 300

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記工程(1)および工程(2)と工程
    (3A)とからなることを特徴とするα−(4−イソブチ
    ルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法。 工程(1);1モルの4−エチルトルエンに対し5ミリグ
    ラム原子以上のアルカリ金属の存在下、温度150℃以上2
    50℃以下、圧力5Kg/cm2以上で4−エチルトルエンとプ
    ロピレンとを反応させ、4−イソブチルエチルベンゼン
    を含む沸点範囲190℃以上220℃以下(常圧換算)の留分
    を製造する工程。 工程(2);工程(1)で得られた留分を不活性気体の
    存在下、温度450℃以上650℃以下で酸化鉄、酸化クロ
    ム、酸化銅から成る群から選ばれた少なくとも1種の酸
    化金属脱水素触媒と接触させ、4−イソブチルスチレン
    を含む留分を製造する工程。 工程(3A);工程(2)で得られた4−イソブチルスチ
    レンを含む留分をカルボニル化触媒の存在下一酸化炭素
    と水素と反応させα−(4−イソブチルフェニル)プロ
    ピオンアルデヒドを製造する工程。
  2. 【請求項2】下記工程(1)および工程(2)と工程
    (3B)とからなることを特徴とするα−(4−イソブチ
    ルフェニル)プロピオン酸又はそのアルキルエステルの
    製造方法。 工程(1);1モルの4−エチルトルエンに対し5ミリグ
    ラム原子以上のアルカリ金属の存在下、温度150℃以上2
    50℃以下、圧力5Kg/cm2以上で4−エチルトルエンとプ
    ロピレンとを反応させ、4−イソブチルエチルベンゼン
    を含む沸点範囲190℃以上220℃以下(常圧換算)の留分
    を製造する工程。 工程(2);工程(1)で得られた留分を不活性気体の
    存在下、温度450℃以上650℃以下で酸化鉄、酸化クロ
    ム、酸化銅から成る群から選ばれた少なくとも1種の酸
    化金属脱水素触媒と接触させ、4−イソブチルスチレン
    を含む留分を製造する工程。 工程(3B);工程(2)で得られた4−イソブチルスチ
    レンを含む留分をカルボニル化触媒の存在下一酸化炭素
    と水又は低級アルコールと反応させα−(4−イソブチ
    ルフェニル)プロピオン酸又はそのアルキルエステルを
    製造する工程。
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