JPH026431A - α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法 - Google Patents

α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法

Info

Publication number
JPH026431A
JPH026431A JP63156337A JP15633788A JPH026431A JP H026431 A JPH026431 A JP H026431A JP 63156337 A JP63156337 A JP 63156337A JP 15633788 A JP15633788 A JP 15633788A JP H026431 A JPH026431 A JP H026431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
isobutylstyrene
catalyst
isobutylphenyl
propionic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63156337A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH089568B2 (ja
Inventor
Isoo Shimizu
清水 五十雄
Yasuo Matsumura
泰男 松村
Yuichi Tokumoto
徳本 祐一
Kazumichi Uchida
内田 和道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Petrochemicals Co Ltd filed Critical Nippon Petrochemicals Co Ltd
Priority to JP63156337A priority Critical patent/JPH089568B2/ja
Publication of JPH026431A publication Critical patent/JPH026431A/ja
Publication of JPH089568B2 publication Critical patent/JPH089568B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高純度のα−(4−イソブチルフェニル〉プ
ロピオン酸またはそのアルキルエステルを経済的に、か
つ工業的規模で製造することを可能ならしめる方法に間
するものである。ざらに詳しくは、p−イソブチルエチ
ルベンゼンを気相で脱水素触媒の存在下に脱水素させ、
p−イソブチルスチレンを製造する工程、および得られ
たp−イソブチルスチレンを、遷移金属錯体カルボニル
化触媒の存在下、一酸化炭素および水またはアルコール
と反応させろことにより、α−(4−イソ1チルフエニ
ル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルを製造す
る工程からなる、α−(4−イソブチルフェニル)プロ
ピオン酸またはそのアルキルエステルの経済的な製造方
法に間するものである。
ルを常法により加水分解してα−(4−イソブチルフェ
ニル)プロα−(4−イソブチルフェニル〉プロピオン
酸は、英国特許第971700号公報、フランス特許第
1549758号公報、特公昭40−7178号公報お
よび特公昭40−7491号公報に記載されているよう
に、解熱、鎮痛、消炎効果を持つ有用な医薬品(商品名
イブプロフェン)となる化合物である。
α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸アルキル
エステルは、酸またはアルカリにより加水分解して、α
−(4−イソブチルフェニル)が得られる。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]α−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのア
ルキルエステルは、従来より極めて多くの化合物を出発
物質として、種々の方法により合成されている。
しかしながら、α−(4−イソブチルフェニル)プロピ
オン酸またはそのアルキルエステルを安1石で経済的に
、かつ高純度に合成するためには、 (イ)単純な化合物を出発原料とすること、(ロ)各工
程における中間体もてきる限り単純で安定な化合物か使
える反応を利用すること、 (ニ)高価な試薬を利用せず安価な試薬または触媒をf
ll用すること、(ホ)工程数はできる限り少ないこと
、および(・\)イソブチル基は異性化を起こしやすい
ので、各工程の反応の際に、異性化などを起こさない反
応を利用すること、なとが要求される。
しかるに、例えば、α−(4−イソブチルフェニル)プ
ロピオン酸またはそのアルキルエステルの合成方法とし
て提案されている特開昭50−40541号公報、特開
昭51−10042号公報および特rjIB& 52−
65243号公報などでは、いずれも出発物質それ自体
として、複雑で高価なものを利用しているか、またはグ
リニヤール試薬のような不安定で取扱いの困難な試薬を
用いているので、安価な経済的な方法とは言い難い。
さらに、フランス特許第1549758号公報、特公昭
47−24550号公報、特開昭49−95938号公
報、特開昭52−57338号公報、特開昭52−97
930号公報、特開昭52−131553号公やは、挿
間昭53−7643号公報、特開昭53−18535号
公報および特開昭56−154428号公報に記載され
た方法は、p−イソブチルアセトフェノンを出発物質と
する方法である。
しかし、p−イソブチルアセトフェノンは、後述の如く
安直な(ヒ合物とは言えない、これはイソブチルベンゼ
ンから合成するのか最も経済的であるが、イソブチルベ
ンゼンからp−イソブチルアセトフェノンに変換するこ
と自体経済的観点からは好ましいことではない、すなわ
ち、p−イソブチルアセトフェノンへ変換するためには
、高価でかつ不安定な原料である塩化アセチルを使用せ
ざるを得ず、しかも反応触媒として水分に対して非常に
敏感な無水塩化アルミニウムを、少なくとも塩化アセチ
ルと同しモル数、すなわち大量に使用しなくてはならな
い。例えば、この変換反応が1ヒ学童論的に100%の
収率であったと考えても、p−イソブチルアセトフェノ
ンを1トン製造するためには、700kgという大量の
無水塩化アルミニウムを使用する必要がある。また反応
終了後には、無水塩化アルミニウムを失活した結果生ず
る水酸化アルミニウムが410kgおよび塩素イオン7
50kgと、目的とするp−イソブチルアセトフェノン
の製造量を大幅に上回る1160kgもの廃棄物を擾害
な形にまで処理する必要がある。従って出発物質として
のp−イソブチルアセトフェノン自体が高価であること
はいうまでもない。ざらにp−イソブチルアセトフェノ
ンからα−(4−イソブチルフェニル)プロピ。
オンアルデヒドへの変換も、痕雑な中間生成物を経由す
るなと、工業的観点からは必ずしも経済的な方法とは言
い難い。
また、特開昭61−24537号公報によると、イソブ
チルベンゼンと7セトアルデヒドとをfIR酸触媒の存
在下に縮合反応させてl。
l−ビス(p−イソブチルフェニル)エタンとし、これ
を酸触媒により接触分解してp−イソブチルスチレンと
し、このp−イソブチルスチレンと一酸1ヒ炭素および
水またはアルコールとをカルボニル化錯体触媒の存在下
に反応させてα−(4−イソブチルフェニル)プロピオ
ン酸またはそのアルキルエステルを製造する方法を開示
している。しかし上記公報に記載されているように、l
l1t酸を用いる方法では、1.1−ビス(p−イソブ
チルフェニル)エタンを製造する工程で貴重な原料であ
るイソブチルベンゼン自体のスルホン化反応を避けろこ
とはできず、その結果一部のイソブチルベンゼンはスル
ホン化物として損失となるために経済的に好ましくない
、また、この縮合反応は脱水反応であるため、@酸を一
度使用した後は、生成した水のために触媒としての@酸
の1度が低下し、そのために使用済みの硫酸の濃度を、
5りえば、装置の腐食などが懸念されろ高温蒸留などに
より回復ざすなけれは、触媒は再演用できない。その上
、@酸相には多量のスルホン化物が溶解しており、単な
る蒸留では触媒1度の回復は容易ではない。従って、無
水硫酸あるいは発煙@酸などを加えることによって、生
成した水を化学反応で除去するなとの方法を用いざるを
得ないため、触媒コストも割高になる。
以上述べてきたように、α−(4−イソブチルフェニル
)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造に間
する従来の技術はまだまだ経済的な方法であるとは言え
ず、より経済的な製造方法の開発が望まれていた。
本発明は、p−イソブチルエチルベンゼンを気相で脱水
素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチレン
を製造する工程、および得られたp−イソブチルスチレ
ンを、遷移金属錯体カルボニル1と触媒の存在下、一酸
化炭素および水またはアルコールと反応させることによ
り、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸また
はそのアルキルエステルを製造する工程からなる、α−
(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのア
ルキルエステルの新規な、かつ経済的な製造方法に間す
るものである。
芳香族炭化水素の脱水素反応における従来技術をみると
、構造の異なるアルキル基を複数もち、かつとのアルキ
ル基も脱水素される可能性のあるようなポリアルキルヘ
ンゼンの、特定の1つの置換基のみを選択的に脱水素す
るような技術は、今まで知られていない。
例えば、特公昭62−6528号、特開昭56−135
425号、特開昭58−189034号、特開昭59−
120243号、特開昭61−158940号なとの公
報に見られるようなメチルエチルベンゼンを脱水素して
メチルスチレンを製造する方法、あるいは特l′s+f
fFm 06 155648号、特開昭56−1556
49号、特開昭56−155850号、特開昭56−1
55651号、特開昭56−155652号、特開昭6
0−115534号なとの公報に見られるようなターシ
ャリ−ブチルエチルベンゼンを脱水素してターシャリ−
ブチルスチレンを製造する方法、さらには特開昭62−
29537号公報などに見られるようなジエチルベンゼ
ンを脱水素してエチルスチレンまたはジビニルベンゼン
を製造する方法なとがrWi示されている。しかし、メ
チルエチルベンゼンおよびターシャリ−ブチルエチルベ
ンゼンは、脱水素される可能性のあるエチル基をどちら
も持っているが、もう一つの置換基はメチル基とターシ
ャリ−ブチル基であり、共に脱水素される可能性のない
ものである。従って、これらの化合物の脱水素反応にお
cfる副反応はクラッキング反応であり、脱水素反応そ
のものの選択性は問題とならない。また、ジエチルベン
ゼンを脱水素する場合は、脱水素される可能性のあるア
ルキル基、すなわちエチル基を二つ持っているが、どち
らのエチル基が一つ脱水素されても生成するのはエチル
スチレンただ一つであり、二つの置換基のどちらか一方
を選択する必要はない上、目的生成物はジエチルベンゼ
ンであるので、前記エチルスチレンの残りのエチル基を
さらに脱水素すればよい。つまり二つのエチル基に区別
がなく、特に問題ではないのである。
本発明におけるp−イソブチルエチルベンゼンの選択的
脱水素によるp−イソブチルスチレンの製造技術は、こ
れらの公知の従来技術と根本的に異なる。具体的には、
原料のp−イソブチルエチルベンゼンのベンゼン核に結
合している置換基はエチル基とイソブチル基であり、こ
れらはとちらも脱水素されてそれぞれビニル基とイソブ
テニル基などになる可能性を持っている。すなわち、p
−イソブチルエチルベンゼンのエチル基のみが脱水素さ
れるとp−イソブチルスチレンとなり、イソブチル基の
みが脱水素されるとp−イソブテニルエチルベンゼンな
どになる。また、エチル基とイソブチル基の両方が脱水
素されると、p−イソブテニルスチレンなどとなる。
このように、p−イソブチルエチルベンゼンは脱水素さ
れ得る異なるアルキル基を二つ持ち、しかもどちらが脱
水素されるかによって生成物が全く異なる。
さらに、報文Journal  of  Cataly
sis  34゜167〜174(I974)によると
、クメンの脱水素の反応速度定数は、B12UO6一酸
化ウラン系触媒を用いた場合、エチルヘンゼンの脱水素
反応速度定数の約2培であると報している。また、報文
、へzerb、Khim、Zh、1968.(2)、5
9−62 (Russ)によると、イソプロピルエチル
ベンゼンを脱水素し・て同一分子内のアルキル基の脱水
素選択性を比較すると、イソプロピル基のみ脱水素され
たイソブテニルエチルベンゼンの生成量の、エチル基の
み脱水素されたイソプロピルスチレンの生成量に対する
比は2以上であり、選択率を上げるために反応温度を下
げろと、この比は3以上になると報している。これらの
公知文献かられかることは、分岐型のイソプロピル基と
直鎖型のエチル基とでは、約2〜3倍分岐型のイソプロ
ピル基の方が脱水素され易いということである。
また、本発明者らの検討によると、酸化鉄系触媒の存在
下にp−5ec−ブチルエチルベンゼンを脱水素した場
合、反応温度550”C1p−5ee−1チルエチルベ
ンゼンに対するスチームのモル比93、p−5ec−ブ
チルエチルベンゼンの触媒との接触時間0.2秒の条件
で、p−5ec−ブチルエチルベンゼンの転化率が43
.4重量%、p−5ec−ブテニルエチルベンゼン:p
−5ec−ブチルスチレンの比がおよそ2:1となり、
5ec−ブチル基の方がエチル基の約2倍脱水素されや
すく、反応条件等を変化させても、この傾向が逆転する
ことはないことが確かめられた。この事実から、前述の
イソプロピルエチルベンゼンの文献と同様に、分岐型の
炭素数4の5ee−ブチル基の方が、直鎖型のエチル基
よりも脱水素されやすいと考えられる。しかし、このよ
うな方法では本発明の目的を達成することはできない。
すなわち、本発明の目的生成物は、エチル基のみ脱水素
されたp−イソブチルスチレンである。そのため、p−
イソブチルスチレンの選択率の高いp−イソブチルエチ
ルベンゼンの脱水素方法、すなわち、p−イソブチルエ
チルベンゼンのもつエチル基とイソブチル基のうちエチ
ル基のみを選択的に脱水素する方法の開発が切に望まれ
ていた。
またさらに、p−イソブチルエチルベンゼンを脱水素し
て得られる脱水素反応液中にはp−イソブテニルエチル
ベンゼンおよびp−イソブテニルスチレンが副生成物と
して含有されており、これらはヒドロカルボキシル化あ
るいはヒドロエステル化に対して活性であり、脱水素反
応液をそのままヒドロカルボキシル化反応またはヒドロ
エステル化反応の原料とするには問題があった。そこで
、これらの111生成物を含有する脱水素反応液をその
ままヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化の反
応の原料として使用できる方法の開発も同時に望まれて
いた。
[課題を解決するための手1.i] 本発明は、下記の工程(I)および工fi(Il)から
なることを特徴とするα−(4−イソブチルフェニル)
10ピオン酸またはそのアルキルエステルを工業的、経
済的に製造可能ならしめる方法を提供するものである。
工程(D:p−イソブチルエチル・ベンゼンをス相で脱
水素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチレ
ンを製造する工程。
工程(II):前記工程(Dて得られたp−イソブチル
スチレンを、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在下、
一酸化炭素および水またはアルコールと反応させること
により、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸
またはそのアルキルエステルを製造する工程。
以下、本発明の技術をざらに具体的に説明する。
本発明の方法における工程(I)は、p−イソブチルエ
チルベンゼンを脱水素することにより、p−イソブチル
スチレンを製造する工程である。ざらに詳しくは、脱水
素触媒の存在下、p−イソブチルエチルベンゼンの工t
ル基のみを選択的に脱水素してp−イソブチルスチレン
を製造する方法に間するものである。
脱水素触媒には、鉄、銅、亜鉛、ニッケル、パラジウム
、白金、コバルト、ロジウム、イリジウム、ルテニウム
、クロム、バナジウム、ニオブ、モリブデン、チタン、
ジルコニウム、カリウム、アルミニウム、カルシウム、
マグネシウム、セリウム、セシウム、ルビジウムなとの
金属化合物があり、これらを適宜組み合わせたものも有
効に使用しうる。好ましい触媒は、鉄、鋼、クロームの
少なくとも1種を含む触媒である。持に好ましい酸化鉄
系触媒、銅−クロム系触媒なとはp−イソブチルスチレ
ンへの選択性が高く、本発明の目的には有効である。一
般に、脱水素触媒は長時間使用しているとコーキング等
によりしだいに少しづつ活性が低下してくるので、その
場合は触媒を、例えば500℃程度の高温で、空克等で
デコーキングすることにより、初期の活性を再現するこ
とができる。また、必要であれば、200〜500℃の
温度で水素の流れの中に置くことによる水素処理を行っ
てもよい。
脱水素温度は、触媒の組成、接触時間、希釈モル比など
に応じて400〜700℃好ましくは450〜650’
Cの範囲内で選択することができる。反応温度がこの範
囲より高くなると、p−イソブチルスチレン生成反応と
の競争反応のみならず、生成したp−イソブチルスチレ
ンがさらに脱水素されたりあるいは分解されるといった
副反応が急激に多くなり、p−イソブチルスチレンの選
択率が著しく低下する。これはp−イソブチルエチルベ
ンゼンの損失が太きいだけてなく、生成物分布が非常に
複雑になって蒸留等によるp−イソブチルスチレンおよ
びp−イソブチルエチルベンゼンなとの分離か困難にな
るので好ましくない。また、反応温度がこの範囲より低
いと、p−イソブチルエチルベンゼンの選択率は高いが
反応速度が著しく低下して経済性が悪くなるのでこれも
好ましくない。
脱水素反応によって生成するオレフィンは重合性である
ため、反応層中てのオレフィン1度が高い状態を高温で
続けると、せっかく生成したp−イソブチルスチレンの
一部が重合して損失となる。これを避けるためには、非
還元性ガス、例えは窒素ガス、・\クロムカス、アルゴ
ンガス、スチーム、酸素ガスなどを同伴させて水素カス
1度を希釈により下げたり、あるいは酸化性雰囲寛を保
ったりすることが有効である。ベンゼンなとの脱水素さ
れにくい溶媒で希釈することもてきる。 また、脱水素
の触媒活性を維持するために、反応層にスチームを同伴
して脱水素を1テうのもよい。スチームは一般に触媒の
活性を高く保つ効果をもつが、そのためにp−イソブチ
ルスチレンの選択率を幾分下げる効果も合わせもってい
るが、スチームの量には、特に制限はない。
脱水素工程(I)における反応形式は固定床、移動床、
流動床のいずれを用いても、本発明の目的を達成できる
反応圧力は、上記反応条件下で生成したp−イソブチル
スチレンが気化しうる範囲であれば特に制限はないが、
通常常圧ないし10kg/cm’以下が経済的である。
本発明の脱水素工程(+)における原料p−イソブチル
エチルベンゼンと触媒の接触時間は、0.005〜20
秒、好ましくは0゜01〜10秒の範囲で適宜進択でき
るが、更に好ましくは0.05〜5秒の範囲で選択する
のが過当である。接触時間がこれより短いと、反応率が
低くて好ましくない。また、接触時間がこれより長いと
、生成したI)−イソブチルスチレンがさらに脱水素さ
れるなとの副反応が大きくなり、p−イソブチルスチレ
ンの選択率が下がるので、これも好ましくない。反応形
式、反応ガス組成、触媒の組成、反応温度、あるいは原
料ガスの予熱温度等の種々の組合せの相違により、上記
範囲内で適宜変化せしめることができる。
さらに当然ながら、上記各工程を連続して行うこともて
き、また各工程をバッチ式で行うこともできる。いずれ
にせよ本発明では、p−イソブチルエチルベンゼンを脱
水素して目的物のp−イソブチルスチレンに効率良く転
化せしめることが肝要である。
以上、反応条件およびそれぞれの因子の反応に及ぼす影
響について述べてきたが、本発明の条件でp−イソブチ
ルエチルベンゼンの脱水素を行うと、反応条件およびそ
れぞれの因子の反応に与える影響については、p−イソ
ブチルエチルベンゼンの転化率とp−イソブチルスチレ
ンの選択率との間係てまとめることができることが本発
明者等の研究から明らかになった。すなわち、前記反応
条件下で得られるp−イソブチルエチルベンゼンの任意
の転化率Xに対して、p−イソブチルスチレンへの選択
率yは一次閏数y=ax+b (a、 bは触媒固有の定数) の間係にある。図1に、後述の実施例で得られたp−イ
ソブチルエチルベンゼンの転1ヒ串とp−イソブチルス
チレンの選択率の間vh(以後、脱水素性能直線と呼ぶ
)の例を示す。例えば、前記反応条件内で、ある条件を
設定すれば、そのときの転化率に対応する脱水素性能直
線上の点は、実際に得られるp−イソブチルスチレンの
選択率を示している。従って、使用する脱水素触媒の性
能直線に応して、望みの選択率に対応するp−イソブチ
ルエチルベンゼンの転化率を与えるような反応条件を選
べば良い。例えば、銅−クロム系触媒の場合、本発明に
おいては、p−イソブチルエチルベンゼンの転化率を好
ましくは40重量%以下、さらに好ましくは30重量%
以下に保つのが適当である。また、酸化鉄系触媒の場合
、本発明においては、p−イソブチルエチルベンゼンの
転化率を好ましくは70重量%以下、さらに好ましくは
50重量%以下に保つのが適当である。
転化率がこれらの範囲を越えるとp−イソブチルスチレ
ンへの選択率が急激に低下し、副生成物であるp−イソ
ブチルエチルベンゼン、p−イソブテニルスチレンのみ
ならず、クラッキング生成物も多くなり好ましくない。
転化率がこれらの範囲内の場合、転化率が低けれは低い
ほと選択率は高くなるが、p−イソブチルスチレンの生
成率は前記転化率と]!!1択率の積であるから、あま
り転化率を低くとるのも、後に続く蒸留などによる未反
応p−イソブチルエチルベンゼンの分離回収操作にかか
る負担が大きくなり好ましくない。経済的には5重量%
以上の転化率に塚つのが適当てあろう。
本発明の工程(II)では、工程(I)の方法で得られ
たp−イソブチルスチレンを、ヒドロカルボキシル化ま
たはヒドロエステル化によりp−イソブチルスチレンを
貴金属錯体触媒を用いてα−(4−イソブチルフェニル
)プロピオン酸またはそのアルキルエステルへ変換する
上記のヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化に
使用される貴金属錯体触媒としては、パラジウム、ロジ
ウム、イリジウム等の貴金属錯体であり、特にパラジウ
ムの錯体である。これらの貴金属は、ハロゲン原子、三
価のリン化合物あるいはカルボニル錯化合物などとして
一故化炭素を配位子として含有するものが用いられる。
貴金属、例えはパラジウムは、0〜2簡のものが使用さ
れる。
触媒の具体例としては、ビストリフェニルホスフィンジ
クロロパラジウム、ビストリブチルホスフィンジクロロ
パラジウム、ビストリシクロへキシルホスフィンジクロ
ロパラジウム、π−アリルトリフェニルホスフィンジク
ロロパラジウム、トリフェニルホスフィンピペリジンシ
クロロバラジウム、ビスベンゾニトリルジクロロパラジ
ウム、ビスシクロへキシルオキシムジクロロパラジウム
、l、5゜9−シクロドデカトリエン−ジクロロバラジ
ウム、ビストリフェニルホスフィンジカルボニルパラジ
ウム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムアセテー
ト、ヒストリフェニルホスフィンパラジウムシナイトレ
ート、ビストリフェニルホスフィンパラジウムスルフェ
ート、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウムな
どが挙げられる。
触媒は、錯体として反応系に供給して使用することもて
き、また、配位子となる化合物を別個に反応系に供給し
、反応系内において錯体を生成させて使用することもて
きろ。
その触媒量は、p−イソブチルスチレン1モルに対して
0.0001〜0.5モル、好ましくは0.001〜0
.1モルである。また、配位子となり得ろ化合物の添加
量はパラジウム、ロジウム、イリジウムなとの錯体の稜
となり得ろ貴金属1モルに対して0.8〜lOモル、好
ましくは1〜4モルである。
ヒドロエステル化反応は、反応温度は40〜150℃、
好ましくは70〜120℃で行う。一酸化炭素圧は30
〜700kg/am2、好ましくは90〜500kg/
am2の圧力て1テう。また、反応を促進する目的で塩
化水素、三フッ化ホウ素なとの酸を添加しても良い。
ヒドロカルボキシル化反応において、p−イソブチルス
チレンを水の存在下で反応させるとα−(4−イソブチ
ルフェニル)10ピオン酸であるカルボン酸が得られる
。またヒドロエステル化反応において、p−イソブチル
スチレンを任意のアルキル基を有する低級アルコールの
存在下で反応させた場合、α−(4−イソブチルフェニ
ル)プロピオン酸の低級アルコールエステルが得られ、
例えばメチルアルコールではα−(4−イソブチルフェ
ニル)プロピオン酸メチルエステルが得られる。
アルコールはメチルアルコール、エチルアルコール、n
−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−
ブチルアルコール、5ec−ブチルアルコール、ter
 t−ブチルアルコールおよびイソブチルアルコールな
どの炭素数1〜4の低級アルコールであるが、好ましく
はメチルアルコールである。
ヒドロカルボキシル化反応またはヒドロエステル(ヒ反
応の終了後、反応物は好ましくは減圧下で蒸留分離すれ
は、容易に目的化合物であるα−(4−イソブチルフェ
ニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルと触媒
とに分gtすることができろ。回収された錯体触媒は再
度使用することができる。
α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸のアルキ
ルエステルが得られるときは、常法によりこれを加水分
解することによりα−(4−イソブチルフェニル)プロ
ピオン酸が得られる。
本発明の工程(I)の方法で得られる脱水素反応液は、
蒸留などによりp−イソブチルスチレンを分離して、あ
るいは反応液をそのまま、工程(n)の原料として洪す
ることができる。特に、工程(II)の原料として工程
(I)の反応液をそのまま用いる場合、反応液中に含ま
れる不純物であるp−イソブテニルエチルベンゼンおよ
びp−イソブテニルスチレンなとは、ヒドロカルボキシ
ル化あるいはヒドロエステル化の反応に対して活性であ
るが、本発明の方法によれば、これらの不純物のイソブ
テニル基に対する活性がエチニル基に対して驚くほど抑
制されることがわかった。すなわち、p−イソブテニル
エチルベンゼンは上記反応条件下ではほとんど反応せず
、p−イソブテニルスチレンについては、そのエチニル
基のみヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化さ
れ、イソブテニル基の方はほとんど変化されない。従っ
てこの場合、工程(It)の後、反応液を水素添加して
蒸留などにより精製すれば、上記不純物はそれぞれ工程
([)の原料となるp−イソブチルエチルベンゼンおよ
び目的生成物のα−(4−イソブチルフェニル)プロピ
オン酸またはそのアルキルエステルとして回収できる。
このことは本発明の方法をさらに経済的な方法とする上
で非常に重要なことである。
[発明の効果] 本発明の方法は、p−イソブチルエチルベンゼンのエチ
ル基を退択的に脱水素してこれを効率よくp−イソブチ
ルスチレンに転化せしめ、かつこのp−イソブチルスチ
レンをヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化す
ることによって、工業的かつM済的な実施を可能にした
ものである。
本発明の工fM([)の条件でp−イソブチルエチルベ
ンゼンの脱水素を行うと、高い選択率でp−イソブチル
スチレンを製造できる。
従って前述したように、本発明の方法で得られた脱水素
反応液を、例えば水層と分液、乾燥後、蒸留などといっ
た二〜三の簡単な単位操作だけで、高純度のp−イソブ
チルスチレンおよび未反応のp−イソブチルエチルベン
ゼンが得られる。またこの未反応p−イソブチルエチル
ベンゼンは、回収して再び脱水素の原料とすることがで
き、副生成物であるp−イソブテニルエチルベンゼンお
よび/またはp−イソブテニルスチレンは、水素添加し
てp−イソブチルエチルベンゼンとして再び脱水素原料
とすることもてきる。また、前述のように工程(I)の
反応液をそのまま工程(II)の原料として用いること
もできる。
本発明の方法では、イソブチル基の骨格異性化反応は実
質上起こっておらず、p−イソブチルスチレンの重合反
応も少ない。このことは経済的観点、すなわち本発明の
方法を安価にかつ経済的なものとするために重要なこと
である。このような経済上大変有利な効果を実現し得た
のは、脱水素される可能性のあるイソブチル基とエチル
基を同時に持っているp−イソブチルエチルベンゼンの
、エチル基のみを高い選択率で脱水素し効率的にp−イ
ソブチルスチレンと成す技術を確立し、さらにこのp−
イソブチルスチレンを有効にα−(4−イソブチルフェ
ニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルに変換
する方法を確立し得たからである。
以下、実施例により本発明を詳述する。
[実施例コ 以下の実施例に示すように、脱水素工程(I)およびカ
ルボニル化工程(n)を行った。
カリおよびクロムを助触媒とする酸化鉄系の脱水素触媒
(日産ガードラ=(抹)製、G−64A)を粒径1ml
11〜2鮒にyA整し、内径12mm、長さ1mのステ
ンレス管に2011充填した。
p−イソブチルエチルベンゼン(以下、PBEと称する
ことがある)を101111/hr、および水90m1
/hrを、予熱管を経て、温度550°Cて触媒層に通
し脱水素させた(触媒との接触時間0.2砂、p−イソ
ブチルエチルベンゼンに対するスチームのモル比93)
脱水素物は冷却し、気液を分離したのち、有機相につい
てガスクロマトグラフィーによりp−イソブチルエチル
ベンゼンの転化率およびp−イソブチルスチレン(以下
、PBSと称することがある)の選択率を確認した。
脱水素物の有機相は、主としてp−イソブチルエチルベ
ンゼン、p−イソブチルスチレン、p−イソブテニルエ
チルベンゼン(以下、EDSと称することがある)、お
よびp−イソブテニルエチニルベンゼン(以下、VDS
と称することがある)から成り、その組成は、表1のよ
うであった。
表1 成分基 含有率(重量%) PBE      69.3  wt%PBS    
  24.7  wt%EDS       2.2w
t% VDS       O,9wt% 不明分     2.9wt% ところ、p−イソブチルエチルベンゼンについては原料
に用いたものと全く同一てあり、5ec−7チルベンゼ
ンやtert−プチルヘンゼンの生成は認められず、イ
ソブチル基の異性化等の副反応は生じていないことを確
認できた。またp−イソブチルスチレンについても、ブ
チル基はイソブチル基であり、その置換位置はp−bl
であった。
大施伍瓦立、λ二旦 実施例No、1に準じて、反応温度を変えて脱水素反応
を行った。
得られた結果を実施例No、1の結果と一緒に表2に示
した。
これから、p−イソブチルエチルベンゼンの転化率は3
1%、p−イソブチルスチレンの選択率は83%である
ことがわかり、高い選択率でp−イソブチルスチレンに
脱水素されていることが確認できた。
脱水素物の各成分を分離し、Mass、IR,NMRて
確認した表2 髭 実施例No、  2 実施例NO06 反応温度(’C)450 反応温度(’C)550 接触時間(砂)0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 スチームモル比 93 PBE転化率(%)1 PBS選択率(%)99 接触時間(秒) o、 os  (I,100,210,280,38ス
チ一ムモル比 96 PBE転化率(%)21 PBS選択率(%)89 実施五瓦立工旦二工旦 実施例No、1に準じて、接触時間を変えて脱水素反応
を行った。
得られた結果を表3に示した。
0、11〜5 Cu043重量%、Cr20342重量%、5i021
5重量%からなる銅−クロム系の脱水素触媒を使用して
、実施例No、1に準じて、反応温度を変えて脱水素反
応を1テつた。得られた結果を表4に示した。
表呈 表ま 実施例No。
実施例No、11 反応温度(’C)450 500 反応温度(℃)4δO 接触時間(秒)0.20.2 0.2 0.2 0.2 接触時間(秒)0.2 0.2 0.2 0.2 0、2 スチームモル比 93 スチームモル比 93 PBE転化率(%)2 PBE転(ヒ率 (%) 5 PBS退択fS(%)7876   72   64 
  47PBS退択率(%)8079   74   
58    51No、  16〜20 Cr2031B重量%、CuO39重量%、Zn038
重量%からなる銅−クロム系脱水素触媒を使用して、実
施例No、]に準して脱水素反応を行った。得られた結
果を表5に示した。
大旅鞍謄レムー1上:ヒトロカルボキシル(ヒ〔工程(
II)〕実施例No、]で得られた脱水素反応液を蒸留
により精製して得られた純度97.8重量%のp−イソ
ブチルスチレン50g、ビスジクロロトリフェニルホス
フィンパラジウム5.5g、10%塩酸水溶【α80g
、それに溶媒としてトルエン80m1を500m1オー
トクレーブに人り、撹拌しながら常温で一酸化炭素によ
り100に1H/ c m’まで加圧した後、120℃
に達するまで昇温しながら昇圧し、300J/ c m
’まで加圧した。反応によって一酸化炭素の吸収が無く
なった後、24時間反応を続けた。
反応終了後冷却して反応液を回収し、分液ロートで油層
と水層を分離し、油層を8%苛性ソーダ水溶液50m1
で3回抽出した後、抽出水、a液を分液後の水層と混合
し、塩酸を加えてpH2にした。
しかる後にクロロホルム500m1で3回抽出し、抽出
液を減圧にしてクロロホルムを留去してα−(4−イソ
ブチルフェニル)プロピオン酸の淡黄色の結晶57.3
gを得た。p−イソブチルスチレンの転化率100%、
α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸への選択
率89.0%を得た。
宜皇聞笠立ユ2λ 実施例No、1で得られた脱水素反応i夜202.43
g、ビスジクロロトリフェニルホスフィンパラジウム5
.5g、10%塩酸水溶液80gを500m1オートク
レーブに入れ、撹拌しながら常温で一酸化炭素により1
00kg/cm’まで加圧した後、120°Cに達する
まで昇温しながら昇圧し、300kg/am”まで加圧
した。反応によって一酸化炭素の吸収が無くなった後、
24時間反応を続けた。
反応終了後冷却して反応液を回収し、分1αロートで油
層と水層を分離し、油層を8%苛性ソーダ水溶液50m
1で3回抽出した後、抽出水溶液を分1夜後の水層と混
合し、塩酸を加えてI)H2にした。
しかる後にクロロホルム500m1で3回抽出し、抽出
液を減圧にしてクロロホルムを留去してα−(4−イソ
ブチルフェニル)プロピオン酸の淡黄色の結晶56i、
2gを得た。p−イソブチルスチレンの転化率400%
、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸への選
択$87.3%を得た。
実丘EILQニー21−:ヒトロエステル化〔工程(I
I)〕実施例No、117得られた脱水素反応液を蒸留
により精製して得られた純度97.8重量%のp−イソ
ブチルスチレン70.4g。
メタノール25.5ml、それに溶媒としてトルエン4
0m1、触媒としてPdCl2 0.0756g、助触
媒としてCuCl20゜0292g、ざらに配位子のト
リフェニルホスフィン 0.2161gを200m1オ
ートクレーブに入れ、撹拌しながら90℃に昇温したの
も、一酸化炭素で70kg/Cm’の圧力に保ち、8時
間反応させた。反応終了後冷却し、反応i夜をガスクロ
マトグラフィーで分析した結果、p−イソブチルスチレ
ンの転化率99.6%、α−(4−イソブチルフェニル
)プロピオン絞メチルエステルへの選択率90.9%を
得た。
実施別■立、2ユ 実施例N001で得られた脱水素反応液285.0g、
メタノール25.5ml、触媒としてPdCl20.0
758g、助触媒としてCuC1a  O,0292g
、ざらに配位子のトリフェニルホスフィン 0.216
1gを500m1オートクレーブに入れ、攪拌しながら
90℃に昇温したのち、一酸化炭素で70kg/c−の
圧力に保ち、8時間反応させた0反応終了後冷却し、反
応液をガスクロマトグラフィーで分析した結果、p−イ
ソブチルスチレンの転化率99.8%、α−(4−イソ
ブチルフェニル)プロピオン酸メチルエステルへの選択
率88.9%を得た。
実施例No、25  :  メチルエステルの加水分解
によるイブプロフェンの製造 上記実施例23のα−(4−イソブチルフェニル)プロ
ピオン酸メチルエステル30グラムと10%の苛性曹達
水溶t1150ミリリツトルとを撹はんしながら還流さ
せ約3時間加水分解を行った。冷却後混合物を静置分離
させ下層の水相をノルマルヘキサンで洗浄した。
水相に5%塩酸を加えPHを2に調製し、分離した油分
をノルマルヘキサンで抽出し水洗した。ノルマル・\キ
サンを減圧で蒸発分離し、淡黄色の粗イブプロフェン結
晶23.9グラムを得た。
粗イブプロフェンをノルマルヘキサン溶媒で再結晶させ
白色の精製イブプロフェン(融点75−76℃)結晶を
20.7グラムを得た。このもののスペクトルなどは標
品と一致した。
比較阻に立、1 実施例No、3に準じて、p−5ec−ブチルエチルベ
ンゼン(純度97.5i量%)の脱水素反応を行った。
結果は表6の通りであった。
社 反応温度(”C) 接触時間(秒) スチームモル比 PBE転化率(%) 0.20 43.4 の SBE           55.4  wt%p−
5ec−ブチル スチレン     6.5wt% p−5ec−ブテニル エチルベンゼン   13.3wt% p−5ec−ブテニル スチレン    14.13wt% 不明分        10.2wt%
【図面の簡単な説明】
図は脱水素反応におけるp−イソブチルスチレンゼンの
転化率とp−イソブチルスチレンの選択率の関係を示す
図である。図において、実線は本発明の実施1tl+を
示し、破線は同しく本発明の比較例をボす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)次の工程( I )および工程(II)からなることを
    特徴とするα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
    酸またはそのアルキルエステルの製造方法。 工程( I ):p−イソブチルエチルベンゼンを気相で
    脱水素触媒の存在下に脱水素させ、p−イソブチルスチ
    レンを製造する工程。 工程(II):前記工程( I )で得られたp−イソブチ
    ルスチレンを、遷移金属錯体カルボニル化触媒の存在下
    、一酸化炭素および水またはアルコールと反応させるこ
    とにより、α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン
    酸またはそのアルキルエステルを製造する工程。 2)α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸アル
    キルエステルを常法により加水分解してα−(4−イソ
    ブチルフェニル)プロピオン酸を製造する請求項1記載
    のα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸または
    そのアルキルエステルの製造方法。 3)前記脱水素触媒が鉄、銅、クロームから選ばれる少
    なくとも1種の金属を含む金属触媒である請求項1記載
    のα−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸または
    そのアルキルエステルの製造方法。
JP63156337A 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法 Expired - Lifetime JPH089568B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63156337A JPH089568B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63156337A JPH089568B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH026431A true JPH026431A (ja) 1990-01-10
JPH089568B2 JPH089568B2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=15625567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63156337A Expired - Lifetime JPH089568B2 (ja) 1988-06-24 1988-06-24 α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH089568B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5166419A (en) * 1989-08-25 1992-11-24 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Method for preparing α-(4-isobutylphenyl) propionic acid or its precursor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5166419A (en) * 1989-08-25 1992-11-24 Nippon Petrochemicals Co., Ltd. Method for preparing α-(4-isobutylphenyl) propionic acid or its precursor

Also Published As

Publication number Publication date
JPH089568B2 (ja) 1996-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920010471B1 (ko) α-(p-이소부틸페닐)프로피온산 또는 그의 알킬 에스테르의 제조방법
KR930010405B1 (ko) α-(3-(1-페닐에테닐)페닐)프로피온알데히드
CA2005845C (en) Method for preparing a-(4-isobutylphenyl) propionic acid or its precursor
EP0282063B1 (en) 1-(3-vinylphenyl)-1-phenyl-hydrocarbons and method for producing the same
JP2782363B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのエステルの製造方法
JPH026431A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
KR960007385B1 (ko) 1,2-디(4-이소부틸페닐) 탄화수소, 그의 제법 및 중간체로서의 용도
JPH0615498B2 (ja) α−(p−イソブチルフエニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
JPH026424A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPH0742247B2 (ja) 〔(1−フェニルエテニル)フェニル〕プロピオン酸および/またはそのエステルの製造方法
KR960009677B1 (ko) 4-이소부틸스티렌의 제조방법
CA1292998C (en) 1-(3-vinylphenyl)-1-phenylhydrocarbons and method for producing the same
JPS6124534A (ja) α−(p−イソブチルフエニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPS63287745A (ja) 2−(置換アリ−ル)プロピオン酸またはエステルの製造方法
JPS63275530A (ja) 4−イソブチルスチレンの製造方法
JPH082833B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸誘導体の製造方法
JPH02169538A (ja) α―(4―イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法
JPH02169540A (ja) α―(4―イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
JPH0791215B2 (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオン酸またはそのアルキルエステルの製造方法
JPH02117636A (ja) オレフイン混合物の選択的ヒドロカルボキシル化またはヒドロエステル化方法
JPH10182541A (ja) α−(4−イソブチルフェニル)プロピオンアルデヒドの製造方法