JPH0262292B2 - - Google Patents

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JPH0262292B2
JPH0262292B2 JP58038609A JP3860983A JPH0262292B2 JP H0262292 B2 JPH0262292 B2 JP H0262292B2 JP 58038609 A JP58038609 A JP 58038609A JP 3860983 A JP3860983 A JP 3860983A JP H0262292 B2 JPH0262292 B2 JP H0262292B2
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JP
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spectrum
complex
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pfp
silica gel
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JP58038609A
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JPS59162924A (ja
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Kyoshi Ejima
Etsuo Hasegawa
Yoichi Matsushita
Hidetoshi Tsuchida
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Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
Original Assignee
Seisan Kaihatsu Kagaku Kenkyusho
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属−2−置換−5,10,15,20−
テトラ〔α,α,α,α−(o−ピバラミド)フ
エニル〕ポルフイリン錯体を有効成分とする酸素
吸脱着剤、特には金属イオンが鉄価であり、置
換基が末端にイミダゾール核を有する形のもので
ある酸素吸脱着剤に関する。 5,10,15,20−テトラ〔α,α,α,α−
(o−ピバラミド)フエニル〕ポルフイリン(以
下、これをピケツトフエンスポルフイリンと呼
ぶ)の鉄価錯体は活性であり、大過剰モル量の
軸塩基例えば1−アルキルイミダゾールまたは1
−アルキル−2−メチルイミダゾールが共存する
と、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン
(以下、これをTHFを略す)、またはN,N−ジ
メチルホルムアミド(以下、これをDMFと略す)
など多くの非プロトン性溶剤中、室温において酸
素分子を可逆的に結合できる(J.P.Collman他、
J.Am.Chem.Soc.,97,1427(1975).)。固体状態
での酸素結合機能も認められている(J.P.
Collman他、Pure & Appl.Chem.,50,951
(1978).)。ホスフアチジルリン脂質類からなるリ
ポソームに包理させることによつて、水系媒質中
においても同様の機能が発揮されることが最近報
告されている(E.Hasegawa他、Biochem.
Biophys.Res.Commun.,105,1416(1982).)。 この様な有効な機能を持つ鉄()−ピケツト
フエンスポルフイリン(以下、これをピケツトフ
エンスヘムとも呼ぶ)の性質を保持でき、しかも
近位塩基としてのイミダゾールを共有結合した形
の金属−2−置換ピケツトフエンスポルフイリ
ン、特には2−置換ピケツトフエンスヘムが得ら
れたならば、以下に示すようなさらに多くの有用
性が提供されることになるであろう。 (1) 軸塩基として、外部から過剰のイミダゾール
類化合物を添加することなく、それ自体酸素吸
脱着機能を持つた活性物質となつている。 (2) ピケツトフエンスヘムの機能発現に不可欠な
軸塩基としてのイミダゾール類化合物(以下、
これを単にイミダゾールと呼ぶ)では、脂溶性
のものが好ましいとされているが、これらは薬
理活性を示す場合があり、一般に生体内高毒性
である。イミダゾールを共有結合させると、以
上の可能性を持つイミダゾールの大量添加を必
要としない。 (3) イミダゾールが高分子量のポルフイリンに共
有結合した形の活性物質からなつており、見掛
けの毒性も少ない。 (4) 活性物質が唯一成分からなつており、物性が
一定である。例えばピケツトフエンスヘムとイ
ミダゾール類を混合してなる2成分系錯体で
は、その混合比によつて酸素吸脱着特性が変化
し易いがそのような欠点が解消される。 従つて、本発明は、上記のようなさらに多くの
利点を持つところのポルフイリン化合物を有効成
分とする酸素吸脱着剤を提供することを目的とす
る。 本発明によれば、一般式 〔ここで、Mは鉄()イオン、Rは式 (ただし、mは1または2、nは3ないし5の整
数、Xは−OCONH−または−CONH−、R1
R2およびR3は各々独立に水素原子またはメチル
基)で示されるイミダゾール誘導体基〕で示され
る金属−2−置換−5,10,15,20−テトラ
〔α,α,α,α−(o−ピバラミドフエニル〕ポ
ルフイリン錯体を有効成分とする酸素吸脱着剤が
提供される。 すなわち、本発明によれば多くの有機溶剤中、
例えばベンゼン、トルエン、THF、DMFまたは
トリグルセライド中など、固相中、もしくは界面
活性剤を用いることにより、水系媒質中、例えば
水、生理食塩水中などにおいて酸素分子を可逆的
吸脱着できる材料が提供されることになるが、特
に医用目的を考慮した場合、生体成分であるホス
フアチジルコリン類リン脂質との組み合わせによ
り、生体内安全性の高い酸素吸脱着剤が提供され
る。 この発明で使用する一般式 で示される金属−2−置換ピケツトフエンスポル
フイリン錯体では、生体内投与することを考慮す
れば、Mは鉄価イオンであることが好ましく、
それ自体活性を示すためにはRが (ここで、mは1〜2、nは3〜5、−X−は−
OCONH−または−CONH−)の形で末端にイ
ミダゾール核を持ち、これがポルフイリン中心鉄
イオンに配位できる長さの−(CH2)−nX−(CH2)−o
基(好ましくはm+nの総和が4〜7)を持つて
いる必要がある。なお、R1〜R3は水素原子また
はメチル基である。 式(1)で示される金属−2−置換−ピケツトフエ
ンスポルフイリン錯体は例えば次の過程を経て合
成することができる。 (以下、ピケツトフエンスポルフイリン骨格を
【式】で示す) この様にして得られる金属−2−置換ピケツト
フエンスポルフイリン錯体を水系媒質に分散する
場合、使用される界面活性剤として、水系媒質中
で上記の錯体を包理できる疎水性領域が確保され
るものであれば何れでも良いが、特に医用目的を
考慮した場合では生体成分またはこれに類似する
ものが好ましい。例えば卵黄レシチン、大豆レシ
チン、ジパルミトイルホスフアチジルコリン、ジ
ミリストイルホスフアチジルコリン、ジステアロ
イルホスフアチジルコリン、ホスフアチジルエタ
ノールアミン、ホスフアチジルイノシトール、ス
フインゴミエリン、コレステロールが選ばれる。
これらは単独もしくは混合成分として用いられ
る。 上記錯体のポルフイリン中心鉄を有機溶剤中で
価の形に還元する方法としては、例えばベンゼ
ン、トルエン、ジクロルメタン、THFまたは
DMFなどの有機溶剤中、水素気流下少量の不均
一還元触媒、好ましくは活性炭担持パラジウムま
たはパラジウム黒を加える方法、またはT.G.
Traylor他、Bioinorg.chem.,2,409(1978).
記載の方法に従つて18−クラウン−6のNa2S2O4
との錯体を当モル以上添加する方法、もしくは
Na2S2O4水溶液を添加して二層系で不均一還元す
る方法が選ばれる。 この様にして得られた溶液から溶媒を留去し、
脱酸素下で上記界面活性剤を用いて水中分散すれ
ば鉄価錯体の水溶液が調製される。 水系媒質中で還元する方法としては、例えばE.
Hasegawa他、Biochem.Biophys.Res.
Commun.,104,793(1982)に記載の方法に従つ
て、錯体をホスフアチジルコリン類リン脂質リポ
ソーム中に包埋し、水中分散した形において、室
温でNADP+、グルコース−6−リン酸、グルコ
ース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、フエレドキ
シン、フエレドキシン−NADP−リダクターゼ、
及びカタラーゼを過剰モル量、添加する方法、ま
たは土田他、日化誌、255(1983)、記載の方法に
従つて、鉄価錯体に対して約20倍モル量のアス
コルビン酸を添加する方法が選ばれる。 この発明によれば、それ自体多くの溶剤中で可
逆的な酸素吸脱着機能が発揮される他、多くの界
面活性剤、例えばホスフアチジルリン脂質を用い
てその疎水領域に包埋させた形では水系媒質中で
も同様の機能を持つことから、医用目的にも好都
合な酸素吸脱着剤となる。 次に本発明を、実施例により詳細に説明する
が、それに先立つてこの発明に使用する錯体の合
成例を示す。 合成例 1 (i) J.P.Collman他、J.Am.Chem.Soc.,97,
1427(1975).に記載された方法に従つて調製さ
れたピケツトフエンスポルフイリン20.2g
(20mmol)をクロロホルム1.5に溶解し、沸
点還流下Cu(CH3CO22・H2O6.0g(30mmol)
を溶解したメタノール飽和溶液を加えた。30分
間還流継続後減圧濃縮し、メタノールを加えて
結晶化させた。クロロホルム−メタノールから
再結晶すると、ピケツトフエンスポルフイリン
の銅二価錯体(Cu()−PFP(H))が得られ
た。 収量20.1g(収率93.8%)、融点(mp)>300℃ TLC Rf=0.49(シリカゲルプレート、ベン
ゼン/エーテル(1/1(v/v)) IRスペクトル(KBr)1690(νC=O、アミド)
cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λmax411,534,
568(肩吸収)nm FDMSスペクトルm/s1071(M+ .) 元素分析(C64H64N8O4Cuとして) 分析値(計算値)H;5.87(6.01)、C;71.40
(71.65)、N:10.29(10.44)% (ii) Cu()−PFP(H)19.0g(17.7mmol)をジク
ロルメタン1.5に溶解した。別に、DMF68.5
ml(0.885mol)とPOCl382.5ml(0.885mol)を
氷冷下室温以下で混合することにより調製した
Vilsmeier錯体を先の溶液に30分かけて室温で
滴下した。8時間沸点還流した後室温に戻し
た。得られた暗緑色のインモニウ塩溶液を氷水
1.5に注入後、室温で濃アンモニア水500mlを
加えて1時間反応する。ベンゼン/エーテル
(2/1(v/v))溶媒を用いたシリカゲルカ
ラム(7cmφ×35cm)で精製後アセトン−メタ
ノールから再結晶すると、2−ホルミルピケツ
トフエンスポルフイリンの銅二価錯体(Cu
()−PFP(CHO))が得られた。 収量12.8g(収率65.7%)、mp260〜262℃ TLC Rf=0.26(シリカゲルプレート、ベン
ゼン/エーテル(1/1(v/v)) IRスペクトル(KBr)1690(νC=O、アミド)、
1675(νc=p、アルデヒド)cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λmax423,545,
586nm FDMSスペクトルm/s1099(M+ .) 元素分析(C65H64N8O5Cu1として) 実測値(計算値)H;5.88(5.86)、C;70.66
(70.92)、N;9.96(10.18)% (iii) Cu()PFP(CHO)6.0g(5.6mmol)を濃硫
酸120ml中に均一溶解して2時間、室温で反応
させた。氷冷下、7.5N−アンモニア水/ジク
ロルメタン(1/1(v/v))1.2中に注入
した。クロロホルム層を水洗、乾燥の後減圧乾
固し、残渣をベンゼン/エーテル(1/1
(v/v))溶媒を用いたシリカゲルカラム
(5.5cmφ×35cm)で精製した。アセトン−メタ
ノールから再結晶して、2−ホルミルピケツト
フエンスポルフイリン(2H−PFP(CHO))を
得た。 収量3.54g(収率60.9%)、mp258〜260℃ TLC Rf=0.44(シリカゲルプレート、ベン
ゼン/エーテル/アセトン(8/8/1(v/
v/V))) IRスペクトル(KBr)1690(νC=O、アミド)、
1675(νc=p、アルデヒド)cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λmax429,521,
559,599,655nm FDMSスペクトルm/e1038(M+ .) 元素分析(C65H66N8O5として) 実測値(計算値)H;6.16(6.40)、C;74.83
(75.12)、N;10.65(10.78)% PMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)−2.41
(一重線、2H、ピロールN−H)、0.068、
0.120、0.125(各々一重線、36H、−CH3)、7.09
〜8.87(多重線、26H、フエニル環、ポルフイ
リン環水素、−CONH−)、9.41(1重線、H、
【式】)、9.47(一重線、H、− CHO)。 CMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)26.45
(−CH3)、38.95、38.83(−C(CH33)、115.07
〜149.94(フエニル環ポルフイリン環炭素)、
175.39、175.51、175.60(−CONH−)、188.69
(−CHO)。 (iv) 2H−PFP(CHO)2.29g(2.20mmol)をクロ
ロホルム/メタノール(5/1(v/v))に溶
解し、NaBH4330mg(8.72mmol)を加えた後
室温で10分間反応させた。実施例4と全く同様
に精製することにより、2−ヒドロキシメチル
ピケツトフエンスポルフイリン(2H−PFP
(CH2OH))が得られた。 収量2.22g(収率96.8%)mp>300℃2 TLC Rf=0.51)クロロホルム/メタノール
(10/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1690(νC=O、アミド)、
1060(νc-OH)cm-1他、1675(νC=O、アルデヒド)
cm-1消失 可視スペクトル(CHCl3)λmax417,511,
542(肩吸収)、585、640nm FDMSスペクトルm/e1040(M+ .) 元素分析(C65H68N8O5として) 実測値(計算値)H;6.80(6.58)、C;74.78
(74.97)、10.65(10.76)% PMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)−2.62
(一重線、2H、ピロールN−H)、0.036、
0.051、0.058、0.083(各々一重線、36H、−
CH3)、2.79(三重線、H、−OH)、4.95(二重
線、2H、−CH2OH)、7.15〜8.83(多重線、
26H、フエニル環、ポルフイリン環水素、−
CONH−)、8.99(一重線、H、
【式】)。 CMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)26.42
(−CH3)、38.87(−C(CH33)、60.15(−
CH2OH)、114.02〜148.20(フエニル環、ポル
フイリン環炭素)、175.51、175.77、175.90(−
CONH−)。 (v) 2H−PFP(CH2OH)104mg(0.10mmol)を
ジクロルメタン20mlに溶解して0℃に冷却し
た。ホスゲン1.0mmolを含む四塩化炭素溶液
0.23mlを加えた後、1時間反応させた。室温に
戻してさらに1時間反応させた後、溶媒及び過
剰のホスゲンを減圧留去して乾燥すると、2−
クロロカルボニルオキシメチルピケツトフエン
スヘポルフイリン(2H−PFP(CH2OCOCl))
が塩酸塩の形で定量的に得られた。 TLC Rf=0.68(シリカゲルプレート、ベン
ゼン/エーテル/アセトン(5/5/1(v/
v/v))、 2H−PFP(CH2OH)は同条件でRf=0.44 FDMS m/e 1102(M+ .) (vi) 上記(v)で得た2H−PFP(CH2OCOCl)110mg
(0.10mmol)をジクロルメタン20mlに溶解し、
1−(3−アミノプロピル)イミダゾール125mg
(1mmol)、トリエチルアミン0.14ml(1mmol)
を加えて室温で16時間反応させた。溶媒を減圧
留去後水洗、乾燥し、クロロホルム/メタノー
ル(10/1(v/v))溶媒を用いたシリカゲル
カラム(2cmφ×20cm)で精製することによ
り、 が得られた。 収量75mg(収率59.5%) TLC Rf=0.39(シリカゲルプレート、クロ
ロホルム/メタノール(10/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1720(νC=O、ウレタ
ン)、1690(νC=O、アミド)cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λmax418,512,
544(肩吸収)、585、640nm 元素分析(C72H77N11O6として) 実測値(計算値)H;6.37(6.51)C;72.23
(72.52)、N;12.78(12.92)% PMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)−2.60
(一重線、2H、ピロールN−H)、0.007、
0.051、0.075、0.117(各々一重線、36H、−
CH3)、2.03(五重線、2H、OCONHCH2C
2CH2)、3.19(四重線、2H、OCONHC
2CH2CH2)、4.09(三重線、2H、
OCONHCH2CH2C 2)、5.04(二重線、H、C
2OCONH)、5.73(多重線、2H、C 2OCON
H)、7.03〜8.83(多重線、30H、フエニル環、
ポルフイリン環、及びイミダゾール環水素、−
CONH−)。 CMRスペクトル(CDCl3)δ(ppm)26.45
(−CH3)、31.43、37.78、44.21
(CH2CH2CH2)、38.89(−C(CH33)、61.32
H2OCONH)、114.37〜151.22(フエニル環、
ポルフイリン環、及びイミダゾール環炭素)、
156.37(−OCONH−)、175.46、175.72、176.16
(−CONH−)。 (vii) )38mg(0.032mmol)をTHF10mlに溶解して
窒素気流中、沸点還流下にFeBr2・4H2O92.1
mg(0.32mmol)とピリジン0.026ml
(0.32mmol)を加え。2.5時間同温度で反応さ
せた後減圧乾固し、クロロホルム/メタノール
(10/1(v/v))を溶媒としたシリカゲルカ
ラム(2cmφ×20cm)で精製する方法で鉄三価
イオンが対イオンBrをもつて導入された形
の錯体 を得た。 収量30mg(収率71.0%) TLC Rf=0.27(シリカゲルプレート、クロ
ロホルム/メタノール(10/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1725(νC=O、ウレタ
ン)、1690(νC=O、アミド)cm-1他 可視スペクトル(CHCl3)λmax417,505,
575、640、657(肩吸収)nm 元素分析(C72H75N11O6Fe1Br1として) 実測値(計算値)H;5.60(5.70)、C;64.80
(65.21)、N:11.38(11.62)% 合成例 2 (i) Cu()−PFP(CHO)88mg(0.08mmol)を
トルエン25mlに溶解し、
【式】(mp162〜163 ℃)400mg(1.2mmol)を添加後20時間沸点還
流した。反応後10%−クエン酸水溶液、水、5
%−炭酸ナトリウム水溶液、水の順で洗浄後、
硫酸マグネシウム上で乾燥、次に減圧乾固し
た。残渣をベンゼン/エーテル(1/1(v)
v))を溶媒としたシリカゲルカラム(2cmφ
×20cm)を用いて精製することにより、シス、
およびトランス−体のCu()−PFP(CH=CH
−CO2CH3)を得た。 (A) トランス−Cu()−PFP(CH=CH−
CO2CH3) 収量54.0mg(収率58.4%) TLC Rf=0.33(シリカゲルプレート、ベ
ンゼン/エーテル(4/5(v/v)))。 IRスペクトル(KBr)1725(νC=O、エステ
ル)、1690(νC=O、アミド)、1625(νC=C
【式】)cm-1他。 可視スペクトル(CHCl3)λmax422,
542,581nm FDMSスペクトルm/e1156(M+ .) 元素分析(C68H68N8O6Cu1として) 実測値(計算値)H;5.78(5.92)、C;
70.33(70.60)、N;9.60(9.69)% (B) シス−Cu()−PFP(CH=CH−
CO2CH3) 収量9.3mg(収率10.1%) TLC Rf=0.47(シリカゲルプレート、ベ
ンゼン/エーテル(4/5(v/v)))。 IRスペクトル(KBr)1720(νC=O、エステ
ル)、1690(νC=O、アミド)、1630(νC=C
【式】)cm-1他。 可視スペクトル(CHCl3)λmax416,
538,574nm FDMSスペクトルm/e1156(M+ .) 元素分析(C68H68N8O6Cu1として) 実測値(計算値)H;5.85(5.92)、C;
70.39(70.60)、N;9.55(9.69)% (ii) トランス−Cu()−PFP(CH=CH−
CO2CH3) 54mg(0.047mmol)をTHF20mlに溶解した。
10%−活性炭担持パラジウム100mgを添加して、
水素気流下常温常圧で接触還元反応を6時間お
こなつた後、触媒を去し、次いで溶媒を減圧
留去した。残渣を、ベンゼン/エーテル(1/
1(v/v))溶媒を用いたシリカゲルカラム
(2.8cmφ×40cm)で精製することにより、2−
(2−メトキシカルボニル)エチルピケツトフ
エンスポルフイリンの銅二価錯体(Cu()−
PFP((CH22CO2CH3))が得られた。 量35.5mg(収率65.6%) TLC Rf=0.50(シリカゲルプレート、ベン
ゼン/エーテル(1/1(v/v)))。 IRスペクトル(KBr)1730(νC=O、エステ
ル)、1690(νC=O、アミド)cm-1他、1625(νC=C
【式】)cm-1消失。 可視スペクトル(CHCl3)λmax415,
538572(肩吸収)、622nm。 FDMSスペクトルm/e1158(M+ .) 元素分析(C68H70N8O6Cu1として) 実測値(計算値)H;5.89(6.09)、C;70.20
(70.48)、N;9.44(9.67)% (ii) Cu()−PFP((CH22CO2CH3)23.2mg
(0.02mmol)をアセトンに溶かし、常法に従つ
て水酸化ナトリウム水溶液共存下で加水分解す
ることにより、2−カルボキシエチルピケツト
フエンスポルフイリンの銅二価錯体(Cu()
−PFP((CH22COOH)が得られた。 収量16.7mg(収率72.9%) TLC Rf=0.25(シリカゲルプレート、クロ
ロホルム/メタノール(20/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1710(νC=O、カルボン
酸)、1690(νC=O、アミド)cm-1他、1730(νC=O
エステル)cm-1消失。 可視スペクトル(CHCl3)λmax415,537,
573(肩吸収)、622nm FDMSスペクトルm/e1143(M+ .) 元素分析(C67H68N8O6Cu1として) 実測値(計算値)H;5.84(5.99)、C;70.00
(70.29)、N;9.54(9.79)% (iv) Cu()−PFP(CH22COOH)15mg
(0.013mmol)をジクロルメタン1mlに溶解し
て塩化チオニル0.05ml(0.69mmol)を加えた。
2時間沸点還流後減圧乾固した。ジクロルメタ
ン10mlに再溶解後氷冷し、0〜5℃の溶液とし
た。1−(5−アミノペンチル)−2−メチルイ
ミダゾール・2塩酸塩(mp142〜143℃;合成
法については、例えばE.Tsuchida他、Bull.
Chem.Soc.Jpn.,55,1890(1982)に詳述され
ている)3.2mg(0.013mmol)を常法に従つて
脱塩酸し、トリエチルアミン0.01ml(0.072ml)
を含むジクロルメタン5mlに溶解した。これを
先の溶液中に滴下し、0〜5℃で1時間反応し
た後室温に戻し一夜放置した。同量の水で2回
洗浄後、乾燥、減圧濃縮した。残渣をクロロホ
ルム/メタノール(10/1(v/v))溶媒を用
いたシリカゲルカラム(2mφ×20cm)で精製
することにより、 が得られた。 収量12.0mg(70.8%) TLC Rf=0.27(シリカゲルプレート、クロ
ロホルム/メタノール(10/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1690、1665(νC=O、ア
ミド)cm-1他、1710(νC=O、カルボン酸)cm-1
消失。 可視スペクトル(CHCl3)λmax415,537,
572(肩吸収)、620nm 元素分析(C76H83N11O5Cu1として) 実測値(計算値)H;6.21(6.46)、C;70.28
(70.54)、N;11.69(11.90)% (v) 9mg(0.007mmol)を合成例1(iii)で示したと全
く同様にして脱銅イオン化をおこなつた後合成
例1(vii)に従つて鉄イオン導入すると、全く同様
にして鉄価錯体 が得られた。 収量7.1mg(収率74.2%) TLC Rf=0.24(シリカゲルプレート、クロ
ロホルム/メタノール(10/1(v/v))) IRスペクトル(KBr)1690、1665(νC=O、ア
ミド)cm-1他。 可視スペクトル(CHCl3)λmax416,508,
576,640,674(肩吸収)cm-1。 FDMSm/e1285((M+1)+ . 元素分析(C76H83N11O5Fe1Br1として) 実測値(計算値)H:5.97(6.12)、C:66.54
(66.81)、N:11.02(11.28)% 以下に実施例を示す。 実施例 1 1.3mgをベンゼン10mlに溶解し、これに10%−活
性炭担持パラジウム2mgを添加した。水素気流下
10分間接触還元した後、水素気流下上記の触媒を
別することにより鉄価錯体溶液を得た。この
場合のQ帯スペクトルはλmax539nm(第1図曲
線a)であつた。得られた溶液に室温で酸素ガス
(1気圧)を30秒間吹き込むことによつてスペク
トルλmaxは544nm(第1図曲線b)に移行した。
次に窒素ガス(1気圧)を2分間導入することに
よつて、λmaxは完全に元の位置に戻つた。次に
大気と接触させて放置し、10分間隔毎にスペクト
ル測定した(第1図曲線b〜c)ところ、酸素を
吸着した状態(酸素錯体)の半寿命が5時間であ
つた。なお同条件下でピケツトフエンスヘムとN
−メチルイミダゾールとの錯体(両者の比1対
5)は半寿命3時間であつた。 実施例 2 1.4mgを用いた他は実施例1でおこなつたと全く
同様にして鉄価錯体を調製し、次に酸素ガスを
導入することによつて酸素錯体を得た。各々に対
応して得られたQ帯スペクトル変化は、ベンゼン
(25℃)中でのピケツトフエンスヘムと1,2−
ジメチルイミダゾールからなる錯体のスペクトル
変化挙動(J.P.Collman他、J.Am.Chem.Soc.,
97,1424(1975).参照)によく対応しており、窒
素、酸素の吹き込みに伴つて、スペクトルの可逆
的な繰り返し変化(表1)が認められた。 【表】 錯体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔ここで、Mは鉄()イオン、Rは式 (ただし、mは1または2、nは3ないし5の整
    数、Xは−OCONH−または−CONH−、R1
    R2およびR3は各々独立に水素原子またはメチル
    基)で示されるイミダゾール誘導体基〕で示され
    る金属−2−置換−5,10,15,20−テトラ
    〔α,α,α,α−(o−ピバラミドフエニル〕ポ
    ルフイリン錯体を有効成分とする酸素吸脱着剤。
JP58038609A 1983-03-09 1983-03-09 酸素吸脱着剤 Granted JPS59162924A (ja)

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