JPH0260203B2 - - Google Patents
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- JPH0260203B2 JPH0260203B2 JP10265286A JP10265286A JPH0260203B2 JP H0260203 B2 JPH0260203 B2 JP H0260203B2 JP 10265286 A JP10265286 A JP 10265286A JP 10265286 A JP10265286 A JP 10265286A JP H0260203 B2 JPH0260203 B2 JP H0260203B2
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Landscapes
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、インダクタの製造方法に関し、さ
らに詳しくいうと、コアの両端に金属製の電極端
子が取り付けられたリード線の無いチツプ形のイ
ンダククタの製造方法に関する。
らに詳しくいうと、コアの両端に金属製の電極端
子が取り付けられたリード線の無いチツプ形のイ
ンダククタの製造方法に関する。
この種の従来のインダクタは、第7図で示すよ
うに、両端にフランジ2,2を有するドラム状の
コア1と、このフランジ2,2の間の捲線部3に
巻装されたコイル4と、上記コア1の両端に固着
された金属製の電極端子5,5とからなる。コイ
ル4の引出線6,6は、コア1の両端側へ引き出
され、電極端子5,5に半田付等の手段によつて
接続されている。さらに、このコイル4からコア
1のフランジ2,2にわたるインダクタの周面
が、樹脂等による絶縁塗料7で覆われている。
うに、両端にフランジ2,2を有するドラム状の
コア1と、このフランジ2,2の間の捲線部3に
巻装されたコイル4と、上記コア1の両端に固着
された金属製の電極端子5,5とからなる。コイ
ル4の引出線6,6は、コア1の両端側へ引き出
され、電極端子5,5に半田付等の手段によつて
接続されている。さらに、このコイル4からコア
1のフランジ2,2にわたるインダクタの周面
が、樹脂等による絶縁塗料7で覆われている。
このようなチツプ形のインダクタの製造方法で
は、配線基板の接続用電極への半田付のため、予
め半田付性の良いニツケルメツキ8を施した電極
端子5,5を使用し、これをコア1の両端に設け
た取付穴に嵌め込んで接着している。しかし、ニ
ツケルメツキ8を用いた上記電極端子5,5は、
いわゆる近接効果によるQの低下を招く。そこで
これを避けるため、コア1と電極端子5,5との
間に、或る程度のギヤツプδを設けることが提案
されている。
は、配線基板の接続用電極への半田付のため、予
め半田付性の良いニツケルメツキ8を施した電極
端子5,5を使用し、これをコア1の両端に設け
た取付穴に嵌め込んで接着している。しかし、ニ
ツケルメツキ8を用いた上記電極端子5,5は、
いわゆる近接効果によるQの低下を招く。そこで
これを避けるため、コア1と電極端子5,5との
間に、或る程度のギヤツプδを設けることが提案
されている。
これに対し、本件発明者らは、Qの低下を招く
ことなくインダクタの小型化を図る手段として、
予め非磁性金属メツキ、特に半田や錫等の低融点
金属メツキを施した銅等の非磁性金属からなる電
極端子5,5を用い、これをコア1の両端面に密
着して固着するインダクタの製造方法を試みた。
ことなくインダクタの小型化を図る手段として、
予め非磁性金属メツキ、特に半田や錫等の低融点
金属メツキを施した銅等の非磁性金属からなる電
極端子5,5を用い、これをコア1の両端面に密
着して固着するインダクタの製造方法を試みた。
しかし、予め低融点金属がメツキされた電極端
子5,5をコア1の両端の取付穴に嵌み込んで接
着した場合、絶縁被膜を設ける工程やインダクタ
を配線基板へ取り付ける時等の加熱に際して、電
極端子5,5とコア1の間の低融点金属が溶融
し、電極端子5,5がコア1から外れたり、緩ん
でしまうという問題を生じる。
子5,5をコア1の両端の取付穴に嵌み込んで接
着した場合、絶縁被膜を設ける工程やインダクタ
を配線基板へ取り付ける時等の加熱に際して、電
極端子5,5とコア1の間の低融点金属が溶融
し、電極端子5,5がコア1から外れたり、緩ん
でしまうという問題を生じる。
この発明は、従来のインダクタの製造方法にお
ける上記の問題点を解決するためなされたもの
で、半田付性の向上を図ることができると共に、
電極端子取付後の加熱に際して容易にコアから電
極端子が外れてしまわないインダクタの製造方法
を提供することを目的とする。
ける上記の問題点を解決するためなされたもの
で、半田付性の向上を図ることができると共に、
電極端子取付後の加熱に際して容易にコアから電
極端子が外れてしまわないインダクタの製造方法
を提供することを目的とする。
第1図〜第6図を参照しながら、この発明の構
成を説明すると、まず、電極端子15,15から
突出した突起18,18を、コア11の端面に設
けられた取付穴17,17に嵌め込んで熱硬化性
樹脂接着剤19,19で接着し、これによつて電
極端子15,15をコア11の両端に固着する。
その後電極端子15,15の表面に低融点金属メ
ツキ22を施すと共に、コイル14を巻装し、そ
の引出線16,16を電極端子15,15に接続
する。
成を説明すると、まず、電極端子15,15から
突出した突起18,18を、コア11の端面に設
けられた取付穴17,17に嵌め込んで熱硬化性
樹脂接着剤19,19で接着し、これによつて電
極端子15,15をコア11の両端に固着する。
その後電極端子15,15の表面に低融点金属メ
ツキ22を施すと共に、コイル14を巻装し、そ
の引出線16,16を電極端子15,15に接続
する。
この発明によるインダクタの製造方法では、電
極端子15,15に低融点金属メツキ22を施す
前に、予め電極端子15,15の突起18,18
が取付穴17,17に嵌め込んで熱硬化性樹脂接
着剤19,19で接着されるため、その後のメツ
キ工程で突起18,18と取付穴17,17との
間に低融点金属が介在されない。
極端子15,15に低融点金属メツキ22を施す
前に、予め電極端子15,15の突起18,18
が取付穴17,17に嵌め込んで熱硬化性樹脂接
着剤19,19で接着されるため、その後のメツ
キ工程で突起18,18と取付穴17,17との
間に低融点金属が介在されない。
このため、インダクタが高温にさらされても、
低融点金属の溶融により、電極端子15,15が
コア11から外れたり緩んだりしない。
低融点金属の溶融により、電極端子15,15が
コア11から外れたり緩んだりしない。
次に、図面を参照しながら、この発明の実施例
について説明する。
について説明する。
この発明では、第1図及び第2図で示すような
コア11と電極端子15,15を使用する。コア
11は、一般にフエライトの焼結体等の軟質磁性
体で作られ、両端側の径の太いフランジ12,1
2と、その間の一段径が細くなつた捲線部13と
からなる。また、このコア11の両端面には、中
心に取付穴17,17が開設されている。電極端
子15,15は、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛、
金、銀等の非磁性金属からなり、そのフランジ状
の本体の中央から突起18,18が突出してい
る。
コア11と電極端子15,15を使用する。コア
11は、一般にフエライトの焼結体等の軟質磁性
体で作られ、両端側の径の太いフランジ12,1
2と、その間の一段径が細くなつた捲線部13と
からなる。また、このコア11の両端面には、中
心に取付穴17,17が開設されている。電極端
子15,15は、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛、
金、銀等の非磁性金属からなり、そのフランジ状
の本体の中央から突起18,18が突出してい
る。
まず、上記電極端子15,15の突起18,1
8に、エポキシ樹脂、フエノール樹脂、ポリエス
テル、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を主体とし
た耐熱性のある熱硬化性樹脂接着剤19,19を
塗布し、第3図で示すように、突起18,18を
コア11の取付穴17,17に嵌め込んで接着す
る。その後、第4図で示すように、電極端子1
5,15の表面に半田や錫等の低点金属メツキ2
2を施す。
8に、エポキシ樹脂、フエノール樹脂、ポリエス
テル、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を主体とし
た耐熱性のある熱硬化性樹脂接着剤19,19を
塗布し、第3図で示すように、突起18,18を
コア11の取付穴17,17に嵌め込んで接着す
る。その後、第4図で示すように、電極端子1
5,15の表面に半田や錫等の低点金属メツキ2
2を施す。
さらに、第5図と第6図で示すように、コア1
1の捲線部13にコイル14を巻装し、その引出
線16,16をコア11の両端側に引出し、これ
を半田付23等の手段によつて電極端子15,1
5に接続する。
1の捲線部13にコイル14を巻装し、その引出
線16,16をコア11の両端側に引出し、これ
を半田付23等の手段によつて電極端子15,1
5に接続する。
最後に、上記コイル14からコア11のフラン
ジ12,12にわたつて全周に樹脂等を塗布し、
これを硬化させることによつて、絶縁被膜20を
形成する。
ジ12,12にわたつて全周に樹脂等を塗布し、
これを硬化させることによつて、絶縁被膜20を
形成する。
次に、この発明のより具体的な実施例について
説明する。
説明する。
第1図及び第2図で示すような形状を有するフ
エライト製のコア11と、銅製の電極端子15,
15を使用し、まずこれらを洗浄し、乾燥した
後、電極端子15,15の突起18,18にフエ
ノール樹脂を主体とした熱硬化性樹脂接着剤1
9,19を塗布し、同突起18,18をコア11
の取付穴17,17に嵌め込んだ。続いて、上記
熱硬化性樹脂接着剤19,19を加熱、硬化させ
ることによつて、第3図で示すように、電極端子
15,15をコア11の両端面に密着させて固着
した。
エライト製のコア11と、銅製の電極端子15,
15を使用し、まずこれらを洗浄し、乾燥した
後、電極端子15,15の突起18,18にフエ
ノール樹脂を主体とした熱硬化性樹脂接着剤1
9,19を塗布し、同突起18,18をコア11
の取付穴17,17に嵌め込んだ。続いて、上記
熱硬化性樹脂接着剤19,19を加熱、硬化させ
ることによつて、第3図で示すように、電極端子
15,15をコア11の両端面に密着させて固着
した。
次に、アルカリ脱脂、水洗、過硫酸アンモニア
希釈液での酸処理等の工程を経た後、電気メツキ
法により、電極端子15,15の表面に低融点金
属メツキ22として、厚み2〜8μmのフエノー
ルスルホン酸半田メツキを施した。なお、上記半
田メツキは、重量比9:1の割合の錫と鉛からな
る。続いて、ワークを水洗し、100〜150℃の温度
で乾燥した。
希釈液での酸処理等の工程を経た後、電気メツキ
法により、電極端子15,15の表面に低融点金
属メツキ22として、厚み2〜8μmのフエノー
ルスルホン酸半田メツキを施した。なお、上記半
田メツキは、重量比9:1の割合の錫と鉛からな
る。続いて、ワークを水洗し、100〜150℃の温度
で乾燥した。
次に、コア11の捲線部13にコイル14を巻
装した後、この引出線16,16をコア11の両
端側へ引出し、電極端子15,15の周面に添え
て半田付23した。最後に、コイル14から電極
端子15,15の一部にわたつてエボキシ樹脂と
ブタジエン樹脂からなる塗料を下塗りし、さらに
この上に耐熱性エポキシ樹脂塗料を上塗りし、絶
縁被膜20を形成した。
装した後、この引出線16,16をコア11の両
端側へ引出し、電極端子15,15の周面に添え
て半田付23した。最後に、コイル14から電極
端子15,15の一部にわたつてエボキシ樹脂と
ブタジエン樹脂からなる塗料を下塗りし、さらに
この上に耐熱性エポキシ樹脂塗料を上塗りし、絶
縁被膜20を形成した。
こうして作られたインダクタに270℃の温度を
3分間加える試験を行つたところ、コア11と電
極端子15,15の固着部の緩みや外れ等は全く
認められなかつた。
3分間加える試験を行つたところ、コア11と電
極端子15,15の固着部の緩みや外れ等は全く
認められなかつた。
以上のように、この発明によれば、電極端子1
5,15の非磁性の低融点金属メツキ22を施し
たイダクタにおいて、高温にさらされても、電極
端子15,15が緩んだり、外れたりしにくいも
のが製造できる。即ち、配線基板への半田付等に
も充分耐え得るインダクタが製造できる。
5,15の非磁性の低融点金属メツキ22を施し
たイダクタにおいて、高温にさらされても、電極
端子15,15が緩んだり、外れたりしにくいも
のが製造できる。即ち、配線基板への半田付等に
も充分耐え得るインダクタが製造できる。
第1図は、この発明で使用される主要部品の一
例を示す分解斜視図、第2図は、同主要部品の一
部切欠の分解側面図、第3図は、同部品の結合状
態を示す一部切欠の側面図、第4図は、第3図の
A部拡大図、第5図は、完成したインダクタを示
す一部切欠の側面図、第6図は、第5図のB部拡
大図、第7図は、従来の方法で製造されたインダ
クタの一例を示す縦断側面図である。 11……コア、12……フランジ、13……捲
線部、14……コイル、15……電極端子、16
……引出線、17……コアの取付穴、18……電
極端子の突起、19……熱硬化性樹脂接着剤、2
2……低融点金属メツキ。
例を示す分解斜視図、第2図は、同主要部品の一
部切欠の分解側面図、第3図は、同部品の結合状
態を示す一部切欠の側面図、第4図は、第3図の
A部拡大図、第5図は、完成したインダクタを示
す一部切欠の側面図、第6図は、第5図のB部拡
大図、第7図は、従来の方法で製造されたインダ
クタの一例を示す縦断側面図である。 11……コア、12……フランジ、13……捲
線部、14……コイル、15……電極端子、16
……引出線、17……コアの取付穴、18……電
極端子の突起、19……熱硬化性樹脂接着剤、2
2……低融点金属メツキ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 両端にフランジ12,12を有するドラム状
のコア11と、同コア11のフランジ12,12
の間の捲線部13に巻装されたコイル14と、上
記コア11の両端に固着された金属製の電極端子
15,15とからなるインダクタを製造する方法
において、電極端子15,15から突出した突起
18,18を、コア11の端面に設けられた取付
穴17,17に嵌め込んで熱硬化性樹脂接着剤1
9,19で接着し、その後電極端子15,15の
表面に低融点金属メツキ22を施すと共に、コイ
ル14の引出線16,16を電極端子15,15
に接続することを特徴とするインダクタクの製造
方法。 2 低融点金属メツキ22が半田メツキである特
許請求の範囲第1項記載のインダクタの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265286A JPS62259413A (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | インダクタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10265286A JPS62259413A (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | インダクタの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62259413A JPS62259413A (ja) | 1987-11-11 |
JPH0260203B2 true JPH0260203B2 (ja) | 1990-12-14 |
Family
ID=14333175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10265286A Granted JPS62259413A (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | インダクタの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62259413A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0528007U (ja) * | 1991-09-18 | 1993-04-09 | 富士電気化学株式会社 | インダクタンスコア |
JP4710824B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2011-06-29 | Tdk株式会社 | 巻線型電子部品の製造方法 |
-
1986
- 1986-05-02 JP JP10265286A patent/JPS62259413A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62259413A (ja) | 1987-11-11 |
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