JP3131784B2 - 磁気シールド型インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

磁気シールド型インダクタ及びその製造方法

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JP3131784B2 JP02027977A JP2797790A JP3131784B2 JP 3131784 B2 JP3131784 B2 JP 3131784B2 JP 02027977 A JP02027977 A JP 02027977A JP 2797790 A JP2797790 A JP 2797790A JP 3131784 B2 JP3131784 B2 JP 3131784B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子機器等に用いられる小型の磁気シール
ド型インダクタ及びその製造方法に関する。
(発明の概要) 本発明は、巻線を施したドラム状磁気コアを磁性材ケ
ースに収納し固定した磁気シールド型インダクタ及びそ
の製造方法であって、前記磁気コア及び磁性材ケース端
面側に端部電極膜を同時成膜することにより、従来製品
に比べ生産性を改善するとともに、製品寸法精度と端部
電極の取り付け強度を向上させるようにしたものであ
る。
(従来の技術) 従来の磁気シールド型インダクタ(マイクロインダク
タとも呼ばれる)の一例を第3図及び第4図に示す。こ
れらの図において、1Aはドラム状磁気コアとしてのドラ
ム状フェライトコア、2Aは磁性材ケースとしてのフェラ
イトケースを示す。前記フェライトケース2Aには前記フ
ェライトコア1Aが収納されるように円柱状穴部3が設け
られている。そして、フェライトコア1Aの両端面(第4
図斜線部)には導体ペーストの塗布焼き付け及びその後
のめっき処理によるコア電極11Aが設けられ、フェライ
トケース2Aの両端面及びその近傍(第4図斜線部)に
も、導体ペーストの塗布焼き付け及びその後のめっき処
理によるケース電極11Bが設けられている。すなわち、
第3図に示すように、コア電極11Aは導体ペーストの焼
き付けによる厚膜層12Aと金属めっき層13Aの2層構造で
あり、同様にケース電極11Bは導体ペーストの焼き付け
による厚膜層12Bと金属めっき層13Bの2層構造である。
ドラム状フェライトコア1Aにコア電極11Aが設けられ
た後、コアの外周に巻線4Aが設けられる。その巻線4Aの
引き出し端部は、コア電極11Aが設けられている両端面
に沿って折り曲げられる。
巻線4Aが施こされたドラム状フェライトコア1Aは、フ
ェライトケース2Aの穴部3に挿入される。ここで、フェ
ライトコア1Aの端面のコア電極11Aとフェライトケース2
Aの端面のケース電極11Bとにはんだめっき銅箔14をそれ
ぞれはんだ付けすることにより、両端面の電極11A,11B
同士をそれぞれ接続し、かつフェライトコア1Aをフェラ
イトケース2Aに固定する。さらに、はんだめっき銅箔14
で接続した後のコア1A端部とケース2Aの穴部3内面との
間隙を封止し、ケース2Aへのコア1Aの固定を強化するた
めに、封止用樹脂コート15を施こす。
(発明が解決しようとする課題) ところで、第3図及び第4図の従来の磁気シールド型
インダクタは、フェライトケースへドラム状フェライト
コアを挿入した状態で導体ペーストの焼き付け及びめっ
き処理ができず、ドラム状フェライトコアとフェライト
ケースに対して個別に導体ペーストの焼き付け及びめっ
き処理による電極を設けているため、製造に手間がかか
りコスト高になっていた。また、ケース電極とコア電極
とをはんだめっき銅箔を用いてはんだ付けにより接合し
ているが、接合強度が弱いきらいがあった。その上接合
部の封止と強化のため封止用樹脂コートを施す必要があ
るため、製造工程及び製品構成部品が多くなり、生産性
や製品寸法精度の点で改善しなければならなかった。
本発明は、上記の点に鑑み、構造が簡単で、ケースと
コアとの接合強度が充分大きく、しかも製造寸法精度の
向上を図ることのできる磁気シールド型インダクタ及び
その製造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の磁気シールド型
インダクタは、ドラム状磁気コアに巻線を施しかつ巻線
の引き出し端部を当該磁気コアの両端面に沿ってそれぞ
れ折り曲げたものを、磁性材ケースの貫通した穴部に配
置し、前記磁気コア端部と前記穴部内面との間隙を封止
部材としての接着樹脂で封止するとともに、前記磁気コ
ア及び磁性材ケースの両方の端面部並びに前記封止部材
の表面にわたって、前記巻線の引き出し端部に接続する
端部電極膜を被着、形成した構成としている。
また、本発明に係る磁気シールド型インダクタの製造
方法は、ドラム状磁気コアに巻線を施しかつ巻線の引き
出し端部を当該磁気コアの両端面に沿ってそれぞれ折り
曲げたものを、磁性材ケースの貫通した穴部に配置し、
前記磁気コア端部と前記穴部内面との間隙を封止部材と
しての接着樹脂で封止する工程と、前記磁気コア及び磁
性材ケースの両方の端面部並びに前記封止部材の表面に
わたって、前記巻線の引き出し端部に接続する端部電極
膜をスパッタ、イオンプレーティング、P−CVD等の薄
膜技術で同時に成膜する工程とを備えている。
(作用) 本発明においては、巻線を施したドラム状磁気コアを
磁性材ケースの貫通した穴部に配置し、前記磁気コア端
部と前記穴部内面との間隙を封止部材としての接着樹脂
で封止するとともに、前記磁気コア及び磁性材ケースの
両方の端面部並びに前記封止部材の表面にわたって、巻
線の引き出し端部に接続する端部電極膜を一体に成膜す
るので、製造工程と製品構成部品の減少を図ることがで
きる。また、端部電極膜は、スパッタ、イオンプレーテ
ィング、P−CVD等の薄膜技術で形成可能であり、多数
のコアとケースを同時成膜することができるので量産性
に優れ、製造コスト低減が図れ、製品寸法精度の向上も
図り得る。
(実施例) 以下、本発明に係る磁気シールド型インダクタ及びそ
の製造方法の実施例を図面に従って説明する。
第1図及び第2図において、1はドラム状磁気コアと
してのドラム状フェライトコア、2は磁性材ケースとし
てのフェライトケースを示す。前記フェライトケース2
には前記フェライトコア1が収納されるように円柱状穴
部3が設けられている。
まず、ドラム状フェライトコア1の外周に巻線4が巻
回される。その巻線4の引き出し端部は、第2図の如く
コア1の両端面に沿って折り曲げられる。
次に巻線4が施こされたドラム状フェライトコア1
は、フェライトケース2の穴部3に挿入される。ここ
で、フェライトコア1とフェライトケース2の各両端面
の高さを合わせ、コア1の端部とケース2の穴部3の内
面との間隙に封止部材としての接着樹脂21を注入して封
止し、ドラム状フェライトコア1をフェライトケース2
に固定する。この両端部の間隙を封止することにより、
後述の成膜工程において、フェライトケース2の内部へ
の成膜を防止できる。
それから、第1図に示すように、接着樹脂21で一体化
されたコア1とケース2の両端面部(ケース側面の端寄
り部分も含む)並びに接着樹脂21の表面にわたってCr、
Ni−Cr、Cu、Sn等の金属スパッタ膜を同時に被着形成し
て端部電極膜22とする。この工程でコア1の両端面に引
き出された巻線4の端部と端部電極膜22が電気的に接続
される。端部電極膜22の成膜により、コア1とケース2
の接合がさらに強化される。
なお、スパッタにより、端部電極膜22を形成したが、
他の薄膜技術、例えばイオンプレーティング、P−CVD
等で成膜しても差し支えない。
上記実施例の構成では、従来の製品に比べ製品構成部
品が大幅に少なくなり(9点から5点に減少)、この結
果、原価低減、歩留り向上の効果が得られる。また、従
来品に比べコアとケースとに個別に電極を設けたり、コ
ア側電極とケース側電極とを相互に接続したりする工程
が不要になるから、製造工数の削減も図ることができ
る。また、電極膜形成後の封止用樹脂コートは不要であ
り、かつ端部電極膜22の膜厚の管理は高精度で行うこと
ができるから、製品の寸法精度の向上を図ることができ
る。さらに、コア1及びケース2の端面及び接着樹脂21
の露出面に同時に端部電極膜22を設けることができ、は
んだめっき銅箔を使用する従来の場合に比べて製品強度
を大きくすることができる。
なお、上記実施例では、端部電極膜22をスパッタ等の
薄膜技術による金属薄膜のみで構成した場合を例示した
が、薄膜技術による金属薄膜の成膜後、さらに湿式めっ
きを併用して金属薄膜の上にはんだ等の金属めっき膜を
形成して、端部電極膜を2層以上の構造としてもよい。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、ドラム状磁気
コアと磁性材ケースを封止部材としての接着樹脂で一体
化し、その両端面に、前記コアに施された巻線の引き出
し端部に接続する端部電極膜を成膜することにより、従
来製品に比べて製品構成部品及び製造工数を大幅に削減
することができ、コスト低減と製品の歩留りの向上が図
れる。また、端部電極膜は、スパッタ、イオンプレーテ
ィング、P−CVD等の薄膜技術で形成可能であるので、
多数のコアとケースを同時成膜することが可能で量産性
に優れ、製造コスト低減が図れる。さらに、端部電極膜
の膜厚の管理は容易であり、製品寸法精度の向上も図り
得る。また、コアとケースの端部電極膜の同時成膜によ
り、製品強度の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る磁気シールド型インダクタ及びそ
の製造方法の実施例を示す正断面図、第2図は同分解斜
視図、第3図は従来の磁気シールド型インダクタの一例
を示す正断面図、第4図は同分解斜視図である。 1,1A……ドラム状フェライトコア、2,2A……フェライト
ケース、3……穴部、4,4A……巻線、15……封止用樹脂
コート、21……接着樹脂、22……端部電極膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 源一 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)発明者 斉藤 賢一 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (72)発明者 吉原 信也 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−163411(JP,A) 実開 昭63−12809(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/00 - 27/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラム状磁気コアに巻線を施しかつ巻線の
    引き出し端部を当該磁気コアの両端面に沿ってそれぞれ
    折り曲げたものを、磁性材ケースの貫通した穴部に配置
    し、前記磁気コア端部と前記穴部内面との間隙を封止部
    材としての接着樹脂で封止するとともに、前記磁気コア
    及び磁性材ケースの両方の端面部並びに前記封止部材の
    表面にわたって、前記巻線の引き出し端部に接続する端
    部電極膜を被着、形成したことを特徴とする磁気シール
    ド型インダクタ。
  2. 【請求項2】ドラム状磁気コアに巻線を施しかつ巻線の
    引き出し端部を当該磁気コアの両端面に沿ってそれぞれ
    折り曲げたものを、磁性材ケースの貫通した穴部に配置
    し、前記磁気コア端部と前記穴部内面との間隙を封止部
    材としての接着樹脂で封止した後、前記磁気コア及び磁
    性材ケースの両方の端面部並びに前記封止部材の表面に
    わたって、前記巻線の引き出し端部に接続する端部電極
    膜を薄膜技術で同時に成膜したことを特徴とする磁気シ
    ールド型インダクタの製造方法。
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