JP2003197428A - チップ型コモンモードチョークコイル - Google Patents

チップ型コモンモードチョークコイル

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JP2003197428A
JP2003197428A JP2001399895A JP2001399895A JP2003197428A JP 2003197428 A JP2003197428 A JP 2003197428A JP 2001399895 A JP2001399895 A JP 2001399895A JP 2001399895 A JP2001399895 A JP 2001399895A JP 2003197428 A JP2003197428 A JP 2003197428A
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coil
insulating layer
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mode choke
type common
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Tomokazu Ito
知一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対をなすコイル導体及び引出電極を合わせた
コイル巻線の形状を相互に一致させて、対をなすコイル
部間のインピーダンス値を等しくし、ノーマルモード特
性にノイズを与えない磁気結合の優れたチップ型コモン
モードチョークコイルを提供する。 【解決手段】 第1の絶縁層1の表裏面に対をなす同一
形状のコイル導体11,12を形成し、表側のコイル導
体上層に第2の絶縁層2を、裏側のコイル導体上層に第
3の絶縁層3をそれぞれ形成し、前記第2及び第3の絶
縁層2,3に形成されたスルーホールを通して前記表裏
面のコイル導体11,12に表裏同一形状の引出電極1
4a,14b,15a,15bの一端をそれぞれ接続
し、各引出電極の他端を実装用外部電極にそれぞれ接続
し、前記実装用外部電極は各コイル導体形成面が実装表
面と垂直になるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に侵
入するノイズ対策に用いられる電子部品に係り、特にチ
ップ型コモンモードチョークコイルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ型のコモンモードチョーク
コイルとしては、積層タイプが知られている。この部品
はフェライト等の磁性体シート表面にコイル導体パター
ンが形成されて第1コイルを形成する第1コイル用磁性
シートと、同様な第2コイル用磁性シートとを交互に積
層した構造である。
【0003】また、薄膜工法を使用したものとして、特
開平8−203737号公報に示されたコイル部品が知
られている。このコイル部品は図8及び図9に示すよう
に、磁性基板40上に、絶縁層41、引出電極53,5
4、絶縁層42、第1コイル導体51、絶縁層43、第
2コイル導体52、絶縁層44を順に配し、その上面よ
り磁性基板45で挟み込んだ構造である。また、外部電
極55は図9のように磁性基板40,45の側面に形成
されている。なお、スルーホール56は第1コイル導体
51と引出電極53とを接続して第1のコイル巻線を形
成するためのものであり、スルーホール57a,57b
は第2コイル導体52と引出電極54とを接続して第2
のコイル巻線を形成するためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の積層タイプ
では、第1コイル導体、第2コイル導体間に磁性体シー
トが存在し、コモンモードチョークコイルとして使用す
る場合には2個のコイル部の磁気的結合が低下し特性上
問題となる。
【0005】また、図8及び図9に示す薄膜工法を使用
した薄膜タイプのコモンモードチョークコイルは、2個
のコイル導体51,52間が非磁性の絶縁層であり、上
下より磁性基板40,45により挟み込んでいるため、
磁気的結合の問題点は解決されている。しかしながら、
この構造では、外部電極の取り出しの為に、第1コイル
導体51、第2コイル導体52と引出電極53,54を
合わせた両コイル巻線の巻き数,線路長に差が発生し、
これにより対を成す2個のコイル部のインピーダンス値
に差が生じる。このため、ノーマルモード特性にノイズ
発生等の大きな悪影響を与える。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、対をなすコイ
ル導体及び引出電極を合わせたコイル巻線の形状を相互
に一致させて(巻き方向、巻き数及び線路長も同じにな
るようにして)、対をなすコイル部間のインピーダンス
値を等しくし、ひいてはノーマルモード特性にノイズを
与えない磁気結合の優れたチップ型コモンモードチョー
クコイルを提供することを目的とする。
【0007】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係るチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、第1の絶縁層の表裏面に対をなす同一
形状のコイル導体を形成し、表側のコイル導体上層に第
2の絶縁層を、裏側のコイル導体上層に第3の絶縁層を
それぞれ形成し、前記第2及び第3の絶縁層に形成され
たスルーホールを通して前記表裏面のコイル導体に表裏
同一形状の引出電極の一端をそれぞれ接続し、各引出電
極の他端を実装用外部電極にそれぞれ接続し、前記実装
用外部電極は各コイル導体形成面が実装表面と垂直にな
るように形成したことを特徴としている。
【0009】本願請求項2の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1において、前記第1
の絶縁層の厚さをt1、前記第2の絶縁層の厚さをt
2、前記第3の絶縁層の厚さをt3としたとき、 t1+t2+t3≧100μm であることを特徴としている。
【0010】本願請求項3の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1又は2において、前
記第1の絶縁層がポリイミド、エポキシ樹脂等の絶縁樹
脂シートであることを特徴としている。
【0011】本願請求項4の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1又は2において、前
記第1の絶縁層がガラス基材のエポキシ樹脂基板等の絶
縁基板であることを特徴としている。
【0012】本願請求項5の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1,2,3又は4にお
いて、前記対をなす同一形状のコイル導体及び前記引出
電極を挟むように磁性材を配置してなることを特徴とし
ている。
【0013】本願請求項6の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項5において、前記コイ
ル導体内周側の前記第1、第2及び第3の絶縁層に貫通
穴を形成し、該貫通穴及び前記コイル導体外周側にも磁
性材を設けて閉磁路構造としたことを特徴としている。
【0014】本願請求項7の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1.2,3,4,5又
は6において、前記対をなす同一形状のコイル導体及び
前記引出電極の組が複数個設けられていることを特徴と
している。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るチップ型コモ
ンモードチョークコイルの実施の形態を図面に従って説
明する。
【0016】図1及び図2は本発明に係るチップ型コモ
ンモードチョークコイルの第1の実施の形態を示す。実
際の作製時は複数個のチップ型コモンモードチョークコ
イルを同時に基板上で作製するが、本実施の形態では1
素子分で説明する。
【0017】図1及び図2において、チップ型コモンモ
ードチョークコイルは、第1の絶縁層1の表裏面に同一
形状(巻き方向、巻き数、線路長も同じ)の第1及び第
2のコイル導体11,12を形成し、両面とも順次に第
2及び第3の絶縁層2,3、表裏同一形状の引出電極1
4a,14b,15a,15b(14aと15aとが同
一形状、14bと15bとが同一形状)を形成し、さら
にコイル導体11,12及び引出電極14a,14b,
15a,15bを挟み込むように磁性材4,5を設けた
構成を有する。
【0018】前記同一形状の第1及び第2のコイル導体
11,12は、第1の絶縁層1の両面に薄膜形成工法で
形成され、それぞれの端部は第2及び第3の絶縁層2,
3のスルーホール2a,2b,3a,3bでそれぞれ各
層で2箇所、両面で計4箇所で引出電極と電気的に接続
されている。つまり、第2の絶縁層2のスルーホール2
a,2bを通してコイル導体11の端部と引出電極14
a,14bの一端が接続され、同様に第3の絶縁層3の
スルーホール3a,3bを通してコイル導体12の端部
と引出電極15a,15bの一端が接続される。引出電
極14a,14b,15a,15bの他端は外部電極3
1a、31b、32a、32bにそれぞれ接続されてい
る。
【0019】この構造により、コイル導体11と引出電
極14a,14bとを直列接続してなる第1のコイル巻
線と、コイル導体12と引出電極15a,15bとを直
列接続してなる第2のコイル巻線とは、相互の形状が同
一な(巻き方向、巻き数及び線路長も同一な)一対のコ
イル部を形成することになる。ここでの同一形状とは微
細な差異はあっても実質的に同一とみなせる形状であ
る。
【0020】前記コイル導体11,12間の第1の絶縁
層1は加工性、絶縁性、導体への耐腐食性等を考慮しポ
リイミド樹脂、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂シート、FR
−4(耐熱性ガラス基材のエポキシ樹脂積層基板)等が
使用される。また、コイル導体11,12、引出電極1
4a,14b,15a,15bの材料はCu,Ag,A
l等の優れた電気伝導度を有する金属が採用される。ま
た、コイル導体及び引出電極を両側より挟み込む磁性材
4,5は、焼結フェライト、複合フェライト等の磁性基
板が採用される。これらの磁性材4,5の一体化には必
要に応じて接着剤、樹脂封止(複合フェライト自体によ
る封止も含まれる)等を併用する。
【0021】図2に示すように、実装用外部電極31
a,31b,32a,32bは、前記磁性材4,5を一
体化した後に得られたチップ素体10に形成されるもの
であり、各コイル導体形成面が実装表面と垂直になるよ
うに設けられる。チップ素体10の一方の端面に引出電
極14a,15aの端部が導出され、他方の端面に引出
電極14b,15bの端部が導出されているため、一方
の端面側に実装用外部電極31a,32aを、他方の端
面側に実装用外部電極31b,32bを形成する際に、
引出電極14a,14b,15a,15bの導出端と実
装用外部電極31a,31b,32a,32bとが電気
的に接続される。
【0022】次に、本実施の形態に係るチップ型コモン
モードチョークコイルの製造手順を図1及び図2を参照
し説明する。
【0023】第1の絶縁層1(シート又は基板)の両面
(表裏面)に第1及び第2のコイル導体11,12を形
成する。形成工法はスパッタ、蒸着、めっき等の薄膜形
成工法が採用される。フォトリソグラフィー工法では感
光性レジストを使用し露光現像後、不要金属部分をエッ
チングし、その後前記レジストは剥離する。または、レ
ジストパターンニング後、アディティブ工法でパターン
を形成し、その後前記レジストを剥離する工法もある。
なお、この時の成膜は表裏同時処理で効率良く行うこと
が可能であり、パターンニングも表裏両面同時露光、現
像で効率良くかつ精度良くコイル導体のパターン形成を
行う事ができる。
【0024】次に、表裏面のコイル導体11,12上層
に第1及び第2の絶縁層2,3を形成する。形成方法と
しては、印刷法、スプレイ法、ディップ法、スピンコー
ト法、貼り付け等が採用される。
【0025】なお、それら第1、第2及び第3の絶縁層
厚は、実装用外部電極間距離Dを確保する為、 L1−(100μm×2)≧t1+t2+t3≧100μm …(1) 但し、t1:第1の絶縁層1の厚さ(コイル導体間絶縁
層厚) t2:第2の絶縁層2の厚さ(コイル導体11・引出電
極14a,14b間絶縁層厚) t3:第3の絶縁層3の厚さ(コイル導体12・引出電
極15a,15b間絶縁層厚) L1:チップ素体の外部電極形成面の長さ(図2参照) を満足する絶縁層厚である必要がある。ここで100μ
mを下限の基準値とした理由は以下の通りである。
【0026】一般的な電子部品実装機の実装位置精度は
±100μm程度であり、実装時の位置ずれを考慮した
場合、外部電極の間隔は最低でも100μmは必要であ
る。このためには図2の接合部24a,25a(引出電
極導出端と外部電極とが接触する部分)にこの間隔が必
要となり、前記絶縁層厚(t1+t2+t3)の合計が
100μm以上であることが必要となる。
【0027】また、式(1)の上限の基準値がL1−
(100μm×2)である理由は、チップ素体10の両
側の磁性材4,5としての基板又はコーティング厚が各
々100μm以上必要であるためである(磁性基板の場
合は割れ等の不具合を考えた生産性、磁性コーティング
の場合は磁気特性を確保するために必要)。例えば、L
1=1mmの場合、L1−(100μm×2)=800μ
mとなり、式(1)は 800μm≧t1+t2+t3≧100μm となる。
【0028】また、第2及び第3の絶縁層2,3には、
コイル導体11と引出電極14a,14b、コイル導体
12と引出電極15a,15bとの接続のため、フォト
リソグラフィー工法を使用しスルーホール2a,2b,
3a,3bをそれぞれ形成する。これらのスルーホール
2a,2b,3a,3bでそれぞれ各引出電極14a,
14b,15a,15bとコイル導体11,12端が電
気的に接続される。
【0029】次に、引出電極14a,14b,15a,
15bの形成であるが、前記コイル導体形成工法と同様
で問題はないが、(1)式より決定される絶縁層厚t
2,t3が厚く、スパッタ、蒸着工法でスルーホール部
段差をカバー出来ない場合等は電気めっき等で厚い導体
を形成することが効果的である。引出電極14a,14
b,15a,15bを厚いめっき導体として形成するこ
とは、外部電極31a,32aとの接合部24a,25
aの面積の増加にも効果がある(図示は省略したが外部
電極31b,32bとの接合部についても同様であ
る。)。
【0030】なお、図中では省略しているが、必要に応
じ引出電極14a,14b,15a,15bと磁性材
4,5間に絶縁層を形成する場合もある。
【0031】上述の工法により作成されたコイル形成部
を磁性材料4、5で挟み込んだり、封止(樹脂封止、あ
るいは磁性材として樹脂を含む複合材料を用いて封止)
した後、外部電極31a,31b,32a,32bを形
成しチップ型コモンモードチョークコイルが完成する。
【0032】上記説明は1個の素子での説明であるが、
実際は複数個の素子が同時にシートもしくは基板上に作
製される。このシート、基板上に作製されたものを1素
子形状に切断後、側面部に外部電極を形成しチップ型コ
モンモードチョークコイルが完成する。
【0033】本実施の形態で得られたチップ型コモンモ
ードチョークコイルは、同一形状の2個のコイル巻線
(コイル導体と引出電極との直列接続)が第1の絶縁層
1を介して重なった構造であり、外部電極と接続する接
合部24a,25aも積層方向に重なっている。従っ
て、従来例の図8及び図9の様な実装面とコイル形成面
が平行に実装される外部電極形成は不可能であり、コイ
ル形成面が実装面に対し垂直となる様に実装用外部電極
31a,31b,32a,32bを形成し、同時に外部
電極間隔D(D≧100μm)を確保する。
【0034】この第1の実施の形態によれば、対をなし
たコイル巻線(コイル導体と引出電極との直列接続)と
して同一形状のものが形成され、かつ外部電極も同一形
状に揃えて作製することが可能となる。これにより、2
個のコイル部のインピーダンスの差が殆ど無く、磁気特
性が優れかつノーマルモード信号へのノイズ発生等の悪
影響が無視できる部品を生産できる。また、前記対をな
したコイル巻線を磁性材4,5で挟み込むか若しくは封
止することにより、より高いインピーダンスが得られ、
より高いコモンモードノイズ抑圧効果が得られる。
【0035】図3及び図4は本発明の第2の実施の形態
であって、一対のコイル巻線を形成して成るコイル形成
部の中央の一部が貫通しており外周部との間で磁性材が
閉磁路構造を形成している場合を示す。この第2の実施
の形態における製造手順は第1の実施の形態と同様であ
る。異なる点は、第1、第2及び第3の絶縁層1,2,
3に、コイル導体11,12の内周側位置において貫通
穴16が形成してあり、磁性材6がこの部分に充填さ
れ、さらにコイル形成部の外周側(コイル導体11,1
2の外周側)を前記磁性材6で封止することで、磁性材
4,5と共に閉磁路を構成している。磁性材6の充填方
法としては、樹脂状の磁性材料を磁性基板からなる磁性
材4,5に塗布し、基板貼り合わせ後、前記樹脂状磁性
材料を硬化させ接着する工法等が考えられる。
【0036】なお、第1の実施の形態と同一又は相当部
分は同一符号を付して説明を省略する。
【0037】この第2の実施の形態によれば、前記第1
の実施の形態の作用に加えて閉磁路構造となることによ
り、より高い磁気結合を得ることが可能となり、インピ
ーダンスのさらなる増大、コモンモードノイズ抑圧効果
のいっそうの向上が得られる。
【0038】図5及び図6は本発明の第3の実施の形態
であって、コイル形成部の中央の一部が貫通しており外
周部との間で磁性材が閉磁路構造を形成している場合の
他の例を示す。第1、第2及び第3の絶縁層1,2,3
に、コイル導体11,12の内周側位置において貫通穴
16が形成してある点は第2の実施の形態と同様であ
り、相違するのは、コイル形成部を挟み込む磁性材の形
状である。つまり、一方の磁性材5に前記貫通穴16に
嵌入する中央凸部5a及びコイル形成部の外周部を覆う
外周凸部5bを形成しておき、コイル形成部を挟み込む
ように磁性材4と磁性材5とを突き合わせることで閉磁
路構造を成している。
【0039】この構造でも高い磁気結合が得られ、イン
ピーダンスのさらなる増大、コモンモードノイズ抑圧効
果のいっそうの向上が得られる。
【0040】なお、上記第3の実施の形態では、一方の
磁性材のみに絶縁層側の貫通穴に嵌入する中央凸部及び
コイル形成部の外周部を覆う外周凸部を形成したが、コ
イル形成部を挟み込む両側の磁性材のそれぞれに中央凸
部及び外周凸部を設けてもよい。
【0041】また、いままで述べた実施の形態では、1
素子に一対のコイル巻線(コイル導体と引出電極との直
列接続)を設けたが、1素子中にコイル巻線が複数対含
まれた部品であっても本発明は適用可能である。この場
合を本発明の第4の実施の形態として図7に示す。この
図7の第4の実施の形態では、前記第1又は第2の実施
の形態の構造を有する一対のコイル巻線を内蔵したチッ
プ構造体20を非磁性層8を介して複数個一体化した構
成である。なお、図7中、前述の第1の実施の形態と同
一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0042】この第4の実施の形態によれば、1素子中
に複数個のコモンモードチョークコイルが含まれた複合
部品を実現できる。
【0043】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。例えば、コイル導体の形状、引
出電極の形状、磁性材の形状が各実施の形態と異なった
ものでもよい。また、製造手順についても前述製造手順
ではコイル間絶縁層より開始しているが、これに限定せ
ず引出電極より順次形成する手順でもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るチッ
プ型コモンモードチョークコイルによれば、互いに同一
形状(巻き方向、巻き数及び線路長も同じ)の対をなす
コイル巻線を有し、対をなすコイル部のインピーダンス
差が殆ど無く、これにより磁気特性が優れかつノーマル
モード信号へのノイズ発生等の悪影響が無視できる部品
を実現できる。
【0045】また、コイル巻線が配されたコイル形成部
を磁性体により挟み込む構成としたり、さらには閉磁路
構造とする場合、より高い磁気結合とコモンモードイン
ピーダンスを得ることが可能となり、コモンモードノイ
ズ抑圧効果の更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図4】同斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図6】同斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図8】従来技術の分解斜視図である。
【図9】同斜視図である。
【符号の説明】
1 第1の絶縁層 2 第2の絶縁層 2a,2b,3a,3b スルーホール 3 第3の絶縁層 4,5,6 磁性材 5a 中央凸部 5b 外周凸部 10 チップ素体 11,12 コイル導体 14a,14b,15a,15b 引出電極 16 貫通穴 20 チップ構造体 24a,25a 接合部 31a,31b,32a,32b 外部電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁層の表裏面に対をなす同一形
    状のコイル導体を形成し、表側のコイル導体上層に第2
    の絶縁層を、裏側のコイル導体上層に第3の絶縁層をそ
    れぞれ形成し、前記第2及び第3の絶縁層に形成された
    スルーホールを通して前記表裏面のコイル導体に表裏同
    一形状の引出電極の一端をそれぞれ接続し、各引出電極
    の他端を実装用外部電極にそれぞれ接続し、前記実装用
    外部電極は各コイル導体形成面が実装表面と垂直になる
    ように形成したことを特徴とするチップ型コモンモード
    チョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁層の厚さをt1、前記第
    2の絶縁層の厚さをt2、前記第3の絶縁層の厚さをt
    3としたとき、 t1+t2+t3≧100μm である請求項1記載のチップ型コモンモードチョークコ
    イル。
  3. 【請求項3】 前記第1の絶縁層がポリイミド、エポキ
    シ樹脂等の絶縁樹脂シートである請求項1又は2記載の
    チップ型コモンモードチョークコイル。
  4. 【請求項4】 前記第1の絶縁層がガラス基材のエポキ
    シ樹脂基板等の絶縁基板である請求項1又は2記載のチ
    ップ型コモンモードチョークコイル。
  5. 【請求項5】 前記対をなす同一形状のコイル導体及び
    前記引出電極を挟むように磁性材を配置してなる請求項
    1,2,3又は4記載のチップ型コモンモードチョーク
    コイル。
  6. 【請求項6】 前記コイル導体内周側の前記第1、第2
    及び第3の絶縁層に貫通穴を形成し、該貫通穴及び前記
    コイル導体外周側にも磁性材を設けて閉磁路構造とした
    請求項5記載のチップ型コモンモードチョークコイル。
  7. 【請求項7】 前記対をなす同一形状のコイル導体及び
    前記引出電極の組が複数対設けられている請求項1.
    2,3,4,5又は6記載のチップ型コモンモードチョ
    ークコイル
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