JP2003332141A - チップ型コモンモードチョークコイル - Google Patents

チップ型コモンモードチョークコイル

Info

Publication number
JP2003332141A
JP2003332141A JP2002139817A JP2002139817A JP2003332141A JP 2003332141 A JP2003332141 A JP 2003332141A JP 2002139817 A JP2002139817 A JP 2002139817A JP 2002139817 A JP2002139817 A JP 2002139817A JP 2003332141 A JP2003332141 A JP 2003332141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
common mode
mode choke
chip
linear
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002139817A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Ito
知一 伊藤
Yoshikazu Fujishiro
義和 藤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2002139817A priority Critical patent/JP2003332141A/ja
Publication of JP2003332141A publication Critical patent/JP2003332141A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル導体の各部分間の容量を小さくしてコ
モンモード特性の共振周波数を高くし、高速差動伝送に
優れたチップ型コモンモードチョークコイルを提供す
る。 【解決手段】 絶縁層1の表裏面に対をなす同一形状の
第1、第2直線状導体11,12を形成し、第1、第2
直線状導体11,12を磁性体4,5で挟み込み、直線
状導体11,12のみで対をなすコイル導体を形成した
構造で、各直線状導体11,12の両端が実装用外部電
極にそれぞれ接続され、前記実装用外部電極は各直線状
導体11,12の形成面が実装表面と垂直になるように
形成される。ここで、絶縁層1の厚さをt1、第1直線
状導体11の厚さをt2、第2直線状導体12の厚さを
t3としたとき、 t1+t2+t3>100μm の
条件を満足することが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子機器に侵
入するノイズ対策に用いられる電子部品に係り、特に高
速伝送用のチップ型コモンモードチョークコイルに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ型のコモンモードチョーク
コイルとしては、積層タイプが知られている。この部品
はフェライト等の磁性体シート表面にコイル導体パター
ンが形成されて第1コイルを形成する第1コイル用磁性
シートと、同様に第2コイルを形成する第2コイル用磁
性シートとを交互に積層した構造である。
【0003】また、薄膜工法を使用したものとして、特
開平8−203737号公報に示されたコイル部品が知
られている。このコイル部品は図11及び図12に示す
ように、磁性基板40上に、絶縁層41、引出電極5
3,54、絶縁層42、第1コイル導体51、絶縁層4
3、第2コイル導体52、絶縁層44を順に配し、その
上面より磁性基板45で挟み込んだ構造である。また、
外部電極55は図12のように磁性基板40,45の側
面に形成されている。なお、スルーホール56は第1コ
イル導体51と引出電極53とを接続して第1のコイル
巻線を形成するためのものであり、スルーホール57
a,57bは第2コイル導体52と引出電極54とを接
続して第2のコイル巻線を形成するためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の積層タイプ
では、コイル導体の各導体部分が厚さ方向に近接してお
り、コイル導体各部分間に図13(A)の等価回路のよ
うに容量成分Clが発生する。
【0005】また、図11及び図12に示した薄膜タイ
プではコイル導体が同一面に螺旋状に形成されており、
コイル導体各部分間は近接しており、このため、積層タ
イプと同様に、近接した導体間に図13(A)に示す容
量成分Clが発生する。この容量成分を考慮したコモン
モードチョークコイルのコモンモード伝送時の簡易等価
回路を図13(B)に示す。図13(B)の容量成分C
l’はコイル導体各部分の導体間容量Clにより発生
し、コモンモード特性の共振周波数特性に大きく影響を
与える。以下に共振周波数(f)の一般式を記載す
る。 f=1/{2π(Lcom×Cl’)1/2} …(1) 但し、Lcom:各コイル導体のインダクタンス 共振周波数は(1)式で表され、導体間容量成分が共振
周波数に影響を与えることが明確である。
【0006】図3(A)は上述した従来のチップ型コモ
ンモードチョークコイルにおけるインピーダンスの絶対
値|Zcom|の周波数特性図であり、この図に示す通
り、共振周波数f以上の高周波ではインピーダンスが
減少し、高速伝送時のノイズ除去の効果が低下する。
【0007】これらの対策として、積層タイプは、容量
成分を低下させるためにコイル導体を構成する各導体間
の絶縁層の厚さを大きくする必要があり、その場合、チ
ップ高さが大きくなり、形状の点で問題が発生する。
【0008】同様に薄膜タイプの場合は、コイル導体各
部分間の間隔を大きくすることが容量成分低下の方法で
あるが、これはチップ形状を大きくすることとなり、同
様に形状の問題がある。
【0009】また、高速伝送時はノーマルモードのイン
ピーダンスのマッチングが重要であるが、従来の積層タ
イプ、薄膜タイプでは特性インピーダンスの制御が容易
ではない。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、コイル導体
の各部分間の容量(図13(A)の容量C1)を小さく
することにより、コモンモード特性の共振周波数を高く
し、ひいては高速差動伝送に優れたチップ型コモンモー
ドチョークコイルを提供することを目的とする。
【0011】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明に係るチップ型コモンモードチ
ョークコイルは、絶縁層の表裏面に対をなす同一形状の
第1及び第2直線状導体を形成し、前記第1及び第2直
線状導体を上層より磁性体で挟み込み、前記直線状導体
のみで対をなすコイル導体を形成した構造であり、各直
線状導体の両端が実装用外部電極にそれぞれ接続され、
前記実装用外部電極は各直線状導体の形成面が実装表面
と垂直になるように形成されていることを特徴としてい
る。
【0013】本願請求項2の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1において、前記絶縁
層の厚さをt1、前記第1直線状導体の厚さをt2、前
記第2直線状導体の厚さをt3としたとき、 t1+t2+t3>100μm の条件を満足することを特徴としている。
【0014】本願請求項3の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1又は2において、前
記絶縁層がポリイミド、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂シー
トであることを特徴としている。
【0015】本願請求項4の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1又は2において、前
記絶縁層がガラス基材のエポキシ樹脂基板等の絶縁基板
であることを特徴としている。
【0016】本願請求項5の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1,2,3又は4にお
いて、前記第1及び第2直線状導体を挟み込んだ前記磁
性体間に磁性材を設けて閉磁路を構成したことを特徴と
している。
【0017】本願請求項6の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1,2,3又は4にお
いて、前記磁性体の少なくとも一方が、前記第1及び第
2直線状導体が配される凹部を形成した磁性基板であ
り、該磁性基板に他方の磁性基板を突き合わせて閉磁路
を構成していることを特徴としている。
【0018】本願請求項7の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1,2,3,4,5又
は6において、前記対をなす同一形状の第1及び第2直
線状導体及び前記実装用外部電極の組が複数対設けられ
ていることを特徴としている。
【0019】本願請求項8の発明に係るチップ型コモン
モードチョークコイルは、請求項1,2,3,4,5,
6又は7において、前記直線状導体は一部に階段状に折
れ曲がった部分を有することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るチップ型コモ
ンモードチョークコイルの実施の形態を図面に従って説
明する。
【0021】図1及び図2は本発明に係るチップ型コモ
ンモードチョークコイルの第1の実施の形態を示す。実
際の作製時は複数個のチップ型コモンモードチョークコ
イルを同時に基板上で作製するが、本実施の形態では1
素子分で説明する。
【0022】図1及び図2において、チップ型コモンモ
ードチョークコイルは、絶縁層1の表裏両面に同一形状
の第1及び第2直線状導体11,12を形成し、絶縁層
1及び第1及び第2直線状導体11,12を挟み込むよ
うに磁性体(磁性基板等)4,5を設けた構成を有す
る。
【0023】この場合、チップ型コモンモードチョーク
コイルの対をなすコイル導体は第1及び第2直線状導体
11,12のみで構成されており、前記第1直線状導体
11の両端(導体端部11a,11b)はそれぞれ実装
用外部電極21a,21bに、前記第2直線状導体12
の両端(導体端部12a,12b)はそれぞれ実装用外
部電極22a,22bに直接接続されている。
【0024】前記対をなすコイル導体としての第1及び
第2直線状導体11,12間の絶縁層1は加工性、絶縁
性、導体への耐食性等を考慮しポリイミド樹脂、エポキ
シ樹脂等の樹脂シート、FR−4(耐熱性ガラス基材の
エポキシ樹脂積層基板)等が使用される。
【0025】また、第1及び第2直線状導体11,12
の絶縁層1への形成は、スパッタ、蒸着、めっき等の薄
膜形成工法を採用可能であり、あるいはまた導体箔を絶
縁層1に貼り付けることで行っても良い。前記第1及び
第2直線状導体11,12の材料はCu,Ag,Al等
の優れた電気伝導度を有する金属が採用される。
【0026】また、対をなすコイル導体としての第1及
び第2直線状導体11,12を両側より挟み込む磁性体
4,5は焼結フェライト、複合フェライト、磁性薄膜等
の磁性材料が採用される。これらの磁性体4,5の一体
化には必要に応じ接着剤、樹脂封止(複合フェライト自
体による封止も含まれる)等の絶縁性の接着乃至封止部
材6を併用する。
【0027】図2に示す様に、実装用外部電極21a,
21b,22a,22bは前記磁性体4,5を一体化し
た後に得られたチップ素体10に形成されるものであ
り、各コイル導体形成面が実装面と垂直になるように設
けられる。チップ素体10の一方には第1及び第2の直
線状導体11,12の端部11a,12aが導出され、
他方の端面には直線状導体11,12の他端部11b,
12bが導出されているため、第1及び第2の直線状導
体11,12の導出端部11a,11b,12a,12
bと実装用外部電極21a,21b,22a,22bと
が電気的に接続される。
【0028】次に、本実施の形態に係るチップ型コモン
モードチョークコイルの製造手順を図1及び図2を参照
し説明する。
【0029】絶縁層1(シート又は基板)の両面(表裏
面)に対をなすコイル導体としての第1及び第2直線状
導体11,12を形成する。形成工法はスパッタ、蒸
着、めっき等の薄膜形成工法を採用するか、又は銅張り
積層板を使用する。パターンニングにはフォトリソグラ
フィー工法を使用した方法がある。フォトリソグラフィ
ー工法では感光性レジストを使用し露光現像後、不要金
属部分をエッチングし、その後前記レジストは剥離す
る。または、導体を厚くしたい場合はレジストパターン
ニング後、アディティブ工法でパターンを形成し、その
後前記レジストを剥離する方法もある。なお、この時の
成膜は表裏同時処理で効率良く行うことが可能であり、
パターンニングも表裏両面同時露光、現像で効率良くか
つ精度良くコイル導体のパターン形成を行う事ができ
る。
【0030】なお、図中では省略しているが、導体保護
のため必要に応じ直線状導体11,12と磁性体4,5
間に絶縁層を形成する場合もある。
【0031】上述の工法により作製された直線状コイル
形成部(絶縁層1及び直線状導体11,12を含む部
分)を磁性体4,5で挟み込んだ後、封止(樹脂封止,
あるいは磁性材として樹脂を含む複合材料を用いて封
止)したり、又は磁性体として両面より磁性薄膜を成膜
した後、実装用外部電極21a,21b,22a,22
bを形成しチップ型コモンモードチョークコイルが完成
する。
【0032】上記説明は1個の素子での説明であるが実
際は複数個の素子が同時にシートもしくは基板上に作製
される。このシート、基板上に作製されたものを1素子
形状に切断後、側面部に外部電極を形成しチップ型コモ
ンモードチョークコイルが完成する。
【0033】尚、このとき実装用外部電極21a,21
b,22a,22bは、実装面がコイル導体形成面(第
1及び第2直線状導体11,12を形成した面)と垂直
になるように形成するが、所要の実装用外部電極間距離
Dを確保して形成する。絶縁層1、直線状導体11,1
2の厚さは、所要の外部電極間距離Dを確保する為、 L1−(100μm×2)≧t1+t2+t3>100μm …(2) 但し、tl:コイル導体(第1及び第2直線状導体)間
絶縁層厚 t2:第1直線状導体厚、 t3:第2直線状導体厚 Ll:チップ素体の幅(外部電極形成面の全幅:図2参
照) を満足する必要がある。ここで100μmを下限の基準
値とした理由は以下の通りである。
【0034】一般的な電子部品実装機の実装位置精度は
±100μm程度であり、実装時の位置ずれを考慮した
場合、外部電極間隔Dは最低でも100μm以上必要で
ある。このためには、図2のそれぞれの直線状導体1
1,12の導出端部11a,12aの少なくとも一部分
が外部電極と接続されるために、絶縁層1とその両面の
直線状導体11,12の厚さの合計(tl+t2+t
3)が少なくとも外部電極間隔Dの最低値100μmよ
り大きいことが必要となる。
【0035】また、(2)式の上限の基準値がLl−
(100μm×2)である理由は、チップ素体10の両
側の磁性体4,5としての基板又はコーティング厚が各
々100μm以上必要であるためである(磁性基板の場
合は割れ等の不具合を考えた生産性、磁性コーティング
の場合は磁気特性を確保するために必要)。例えば、L
1=1mmの場合、L1−(100μm×2)=800μ
mとなり、(2)式は 800μm≧t1+t2+t3>100μm となる。
【0036】この第1の実施の形態によれば、対をなす
コイル導体がそれぞれ直線状導体11,12のみで構成
されており、各コイル導体に相互に近接した導体部分が
存在せず、コイル導体部分相互間の容量は小さくなり、
コモンモードインピーダンスの共振周波数が高くなる。
また、各直線状導体11,12の導体幅を調整すること
により、特性インピーダンスを制御することが容易であ
り、高速伝送特性に大きく影響するインピーダンスマッ
チングも可能となる。また、導体形成層は2層であり、
工程数も少なく容易に作製でき、安価な部品が生産可能
である。
【0037】本実施の形態の場合、導体は直線状であ
り、他の積層、薄膜タイプに比較し低いコモンモードイ
ンダクタンス値となる。しかし、コモンモードインピー
ダンスZは簡易的に Z=R+j2πfL 但し、R:コイル導体の直流抵抗 L:コイル導体のインダクタンス f:周波数 で表され、高速伝送時は周波数fが大きくなり、図3
(B)の実線に示す通りインピーダンスの絶対値|Z
com|が増加する。導体間容量の大きい従来品は、図
3(B)の点線に示すように共振周波数fが低く高周
波ではインピーダンスの低下が発生するが、これに対し
本実施の形態に係る製品は導体間容量が小さくインピー
ダンスの低下が発生し難く、高周波数でインピーダンス
値の絶対値|Z com|が逆転する。
【0038】図4及び図5は本発明の第2の実施の形態
であって、閉磁路構造となっている場合を示す。この場
合、主な構成及び製造手順は前述の第1の実施の形態と
同様である。異なる点は、絶縁層1の両側に第1及び第
2直線状導体11,12を設けてなる直線状コイル形成
部の外周(図示の例では上側と下側)に磁性材7を充填
し、磁性体4,5と共に閉磁路を形成している点であ
る。なお、磁性材7が充填されない残りの空間には第1
の実施の形態と同じく絶縁性の接着乃至封止部材6を設
ければよい。
【0039】第2の実施の形態によれば、前記第1の実
施の形態の作用に加えて閉磁路構造となることにより、
コモンモードインピーダンスのさらなる増大が可能とな
り、コモンモードノイズ抑圧効果のいっそうの向上が得
られる。
【0040】図6及び図7は本発明の第3の実施の形態
であって、閉磁路構造とした他の例である。この場合、
主な構成及び製造手順は前述の第1の実施の形態と同様
であるが、異なる点は、直線状コイル形成部を挟み込む
磁性体の一方を、凹部8aを有する磁性基板8で構成
し、他方の磁性基板9に突き合わせ、一体化すること
で、閉磁路構造を形成している点である。なお、閉磁路
内側の空間には、必要に応じて第1の実施の形態と同じ
く絶縁性の接着乃至封止部材6を設ければよい。
【0041】この構造でもコモンモードインピーダンス
の増大、即ちコモンモードノイズの抑圧効果のいっそう
の向上が得られる。
【0042】なお、上記第3の実施の形態では、一方の
磁性体となる磁性基板のみに凹部を形成したが、両側の
磁性体に凹部を形成してもよい。
【0043】図8及び図9は本発明の第4の実施の形態
を示す。この場合、一部に階段状に折れ曲がった部分1
3a,14aを有する直線状導体13,14を絶縁層1
の両側に設けて直線状コイル形成部を構成している。そ
の他の構成は前述の第1の実施の形態と同様である。
【0044】この第4の実施の形態では、単純な一直線
の導体よりも導体長を長くでき、インダクタンスの増大
を図り得る。
【0045】また、いままで述べた実施の形態では、1
素子に一対のコイル巻線(直線状導体)を設けたが、1
素子中にコイル巻線が複数対含まれた部品であっても本
発明は適用可能である。この場合を本発明の第5の実施
の形態として図10に示す。この図10の第5の実施の
形態では、前記第1の実施の形態の構造を有する一対の
コイル巻線を内蔵したチップ構造体30を非磁性層2を
介して複数個一体化した構成である。なお、図10中、
前述の第1の実施の形態と同一又は相当部分に同一符号
を付して説明を省略する。
【0046】この第5の実施の形態によれば、1素子中
に複数個のコモンモードチョークコイルが含まれた複合
部品を実現できる。
【0047】なお、第5の実施の形態では、前記第1の
実施の形態の構造を有するチップ構造体を非磁性層を介
して複数個一体化したが、前記第2乃至4の実施の形態
の構造を有するチップ構造体を非磁性層を介して複数個
一体化して複合部品を構成してもよい。
【0048】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。例えば、製造手順のついて、前
述の第1の実施の形態における製造手順ではコイル間絶
縁層より開始しているが、これに限定せず一方の磁性体
上に直線状導体11を形成し順次(絶縁層1、直線状導
体12、磁性体の順に)形成する手順でも良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るチッ
プ型コモンモードチョークコイルによれば、直線状導体
により対をなすコイル導体を形成することにより、各直
線状導体における導体間容量を軽減することができ、コ
モンモードインピーダンスの共振周波数を高くでき、高
速伝送時のノイズ除去に有効的な部品を実現できる。
【0050】また、コイル形成部を磁性材で挟み込み閉
磁路構造とする場合、より高いコモンモードインピーダ
ンスを得ることが可能となりコモンモードノイズ抑圧効
果の更なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップ型コモンモードチョークコ
イルの第1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同斜視図である。
【図3】従来及び第1の実施の形態の場合のチップ型コ
モンモードチョークコイルのインピーダンスの周波数特
性であって、(A)は従来、(B)は第1の実施の形態
の場合のインピーダンスの周波数特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図5】同斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図7】同斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図9】同斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態を示す斜視図であ
る。
【図11】従来技術の分解斜視図である。
【図12】同斜視図である。
【図13】チップ型コモンモードチョークコイルの簡易
等価回路であり、(A)は各コイル導体の簡易等価回路
図、(B)はチップ型コモンモードチョークコイルの簡
易等価回路図である。
【符号の説明】
1 絶縁層 2 非磁性層 4,5 磁性体 7 磁性材 8a 凹部 8 磁性基板 10 チップ素体 11,12,13,14 直線状導体 13a,14a 階段状に折れ曲がった部分 21a,21b,22a,22b 実装用外部電極 30 チップ構造体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層の表裏面に対をなす同一形状の第
    1及び第2直線状導体を形成し、前記第1及び第2直線
    状導体を上層より磁性体で挟み込み、前記直線状導体の
    みで対をなすコイル導体を形成した構造であり、各直線
    状導体の両端が実装用外部電極にそれぞれ接続され、前
    記実装用外部電極は各直線状導体の形成面が実装表面と
    垂直になるように形成されていることを特徴とするチッ
    プ型コモンモードチョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層の厚さをt1、前記第1直線
    状導体の厚さをt2、前記第2直線状導体の厚さをt3
    としたとき、 t1+t2+t3>100μm の条件を満足する請求項1記載のチップ型コモンモード
    チョークコイル。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層がポリイミド、エポキシ樹脂
    等の絶縁樹脂シートである請求項1又は2記載のチップ
    型コモンモードチョークコイル。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層がガラス基材のエポキシ樹脂
    基板等の絶縁基板である請求項1又は2記載のチップ型
    コモンモードチョークコイル。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2直線状導体を挟み込ん
    だ前記磁性体間に磁性材を設けて閉磁路を構成してなる
    請求項1,2,3又は4記載のチップ型コモンモードチ
    ョークコイル。
  6. 【請求項6】 前記磁性体の少なくとも一方が、前記第
    1及び第2直線状導体が配される凹部を形成した磁性基
    板であり、該磁性基板に他方の磁性基板を突き合わせて
    閉磁路を構成してなる請求項1,2,3又は4記載のチ
    ップ型コモンモードチョークコイル。
  7. 【請求項7】 前記対をなす同一形状の第1及び第2直
    線状導体及び前記実装用外部電極の組が複数対設けられ
    ている請求項1,2,3,4,5又は6記載のチップ型
    コモンモードチョークコイル。
  8. 【請求項8】 前記直線状導体は一部に階段状に折れ曲
    がった部分を有する請求項1,2,3,4,5,6又は
    7記載のチップ型コモンモードチョークコイル。
JP2002139817A 2002-05-15 2002-05-15 チップ型コモンモードチョークコイル Pending JP2003332141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139817A JP2003332141A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 チップ型コモンモードチョークコイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002139817A JP2003332141A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 チップ型コモンモードチョークコイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003332141A true JP2003332141A (ja) 2003-11-21

Family

ID=29700850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002139817A Pending JP2003332141A (ja) 2002-05-15 2002-05-15 チップ型コモンモードチョークコイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003332141A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1548763A1 (en) * 2003-12-22 2005-06-29 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
JP2006032430A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Tdk Corp コイル部品
JP2006086216A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Tdk Corp インダクタンス素子
US7023313B2 (en) 2003-07-16 2006-04-04 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
JP2006147790A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Tdk Corp インダクタ部品
US7489219B2 (en) 2003-07-16 2009-02-10 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7679347B2 (en) 2004-07-13 2010-03-16 Marvell World Trade Ltd. Closed-loop digital control system for a DC/DC converter
US7760525B2 (en) 2003-08-21 2010-07-20 Marvell World Trade Ltd. Voltage regulator
US7872454B2 (en) 2003-08-21 2011-01-18 Marvell World Trade Ltd. Digital low dropout regulator
US8324872B2 (en) 2004-03-26 2012-12-04 Marvell World Trade, Ltd. Voltage regulator with coupled inductors having high coefficient of coupling
CN104966601A (zh) * 2014-03-26 2015-10-07 莱尔德电子材料(深圳)有限公司 用于共模扼流圈的非磁性铁氧体电介质

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987580B2 (en) 2003-07-16 2011-08-02 Marvell World Trade Ltd. Method of fabricating conductor crossover structure for power inductor
US8028401B2 (en) 2003-07-16 2011-10-04 Marvell World Trade Ltd. Method of fabricating a conducting crossover structure for a power inductor
US7849586B2 (en) 2003-07-16 2010-12-14 Marvell World Trade Ltd. Method of making a power inductor with reduced DC current saturation
US7023313B2 (en) 2003-07-16 2006-04-04 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US8098123B2 (en) 2003-07-16 2012-01-17 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7218197B2 (en) 2003-07-16 2007-05-15 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7307502B2 (en) 2003-07-16 2007-12-11 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7489219B2 (en) 2003-07-16 2009-02-10 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US8035471B2 (en) 2003-07-16 2011-10-11 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7868725B2 (en) 2003-07-16 2011-01-11 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US7882614B2 (en) 2003-07-16 2011-02-08 Marvell World Trade Ltd. Method for providing a power inductor
US7760525B2 (en) 2003-08-21 2010-07-20 Marvell World Trade Ltd. Voltage regulator
US7872454B2 (en) 2003-08-21 2011-01-18 Marvell World Trade Ltd. Digital low dropout regulator
US8299763B2 (en) 2003-08-21 2012-10-30 Marvell World Trade Ltd. Digital low dropout regulator
EP1548763A1 (en) * 2003-12-22 2005-06-29 Marvell World Trade Ltd. Power inductor with reduced DC current saturation
US8324872B2 (en) 2004-03-26 2012-12-04 Marvell World Trade, Ltd. Voltage regulator with coupled inductors having high coefficient of coupling
JP2006032430A (ja) * 2004-07-12 2006-02-02 Tdk Corp コイル部品
US7679347B2 (en) 2004-07-13 2010-03-16 Marvell World Trade Ltd. Closed-loop digital control system for a DC/DC converter
US8183846B2 (en) 2004-07-13 2012-05-22 Marvell World Trade Ltd. Method and apparatus for controlling a DC/DC converter
JP2006086216A (ja) * 2004-09-14 2006-03-30 Tdk Corp インダクタンス素子
JP2006147790A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Tdk Corp インダクタ部品
JP4506425B2 (ja) * 2004-11-18 2010-07-21 Tdk株式会社 インダクタ部品
CN104966601A (zh) * 2014-03-26 2015-10-07 莱尔德电子材料(深圳)有限公司 用于共模扼流圈的非磁性铁氧体电介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3601619B2 (ja) コモンモードチョークコイル
JP6269591B2 (ja) コイル部品
US8050045B2 (en) Electronic component and method of manufacturing the same
US7002446B2 (en) Coil component
JP4477345B2 (ja) 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
US20120119863A1 (en) Common mode filter and method of manufacturing the same
JPWO2006008878A1 (ja) コイル部品
JPH09148136A (ja) 表面実装可能なインダクタ
JP2016515305A (ja) ラミネートポリマーを使用するプレーナ磁気技術に関する装置および方法
JP2005159222A (ja) 薄膜コモンモードフィルタ及び薄膜コモンモードフィルタアレイ
JP2002305111A (ja) 積層インダクタ
JP2003332141A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
JP2007214448A (ja) コモンモードチョークコイル
JP2001313212A (ja) 積層型コイル及びその製造方法
JP3000579B2 (ja) チップコイルの製造方法
JP2006313946A (ja) 薄膜型コモンモードチョークコイル及びコモンモードチョークコイルアレイ
CN212163292U (zh) 复合型电子部件以及电子电路
JP2003197428A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
JP2004260017A (ja) 薄膜型コモンモードチョークコイル及びコモンモードチョークコイルアレイ
JP2005116647A (ja) コモンモードチョークコイル及びその製造方法並びにコモンモードチョークコイルアレイ
JP2002359115A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
JP2001126925A (ja) 積層インダクタ
JP2000306729A (ja) 積層型コイル装置
JP2003332140A (ja) チップ型コモンモードチョークコイル
WO1991019303A1 (en) High frequency coil and method of manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041227

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060718

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061115