JPH0260178B2 - - Google Patents

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JPH0260178B2
JPH0260178B2 JP59028273A JP2827384A JPH0260178B2 JP H0260178 B2 JPH0260178 B2 JP H0260178B2 JP 59028273 A JP59028273 A JP 59028273A JP 2827384 A JP2827384 A JP 2827384A JP H0260178 B2 JPH0260178 B2 JP H0260178B2
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electrophotographic photoreceptor
conductive layer
image
substrate
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Shigeto Tanaka
Fumio Sumino
Hitoshi Toma
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Canon Inc
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Priority to DE19853505322 priority patent/DE3505322A1/de
Priority to GB08504069A priority patent/GB2156089B/en
Publication of JPS60172047A publication Critical patent/JPS60172047A/ja
Publication of JPH0260178B2 publication Critical patent/JPH0260178B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/10Bases for charge-receiving or other layers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真感光体などの光受容体及び
その画像形成法に関し、詳しくはレーザビームを
像様にライン走査する方式の電子写真プリンタに
適した光受容体及びその画像形成法に関するもの
である。
これまで、レーザビームをライン走査する方式
の電子写真プリンタは、レーザビームとしてヘリ
ウム−カドミウムレーザ、アルゴンレーザやヘリ
ウム−ネオンレーザなどの比較的短波長のガスレ
ーザが使用され、しかもそれに用いる電子写真感
光体としては肉厚の感光層を形成するCdS−バイ
ンダ系感光層、電荷移動錯体(IBM Journal of
the Reseach and Development,1971年1月、
P.75〜89)が用いられていたので、感光層内でレ
ーザビームが多重反射を生じることがなく、従つ
て実際上画像形成時に干渉縞模様の画像が現われ
ることがなかつた。
ところが、前述のガスレーザに代つて、装置を
小型化、低コスト化に設計するために近年になつ
て半導体レーザが使用される様になつて来た。こ
の半導体レーザは一般的に750nm以上の長波長領
域で発振波長を有しているもので、このため長波
長領域で高感度特性をもつ電子写真感光体が必要
となり、このための電子写真感光体が開発されて
来た。
これまで知られている長波長光(例えば600nm
以上)に感光性をもつ感光体としては、例えば銅
フタロシアニン、アルミニウムクロライドフタロ
シアニンなどのフタロシアニン顔料を含有させた
電荷発生層と電荷輸送層の積層構造を有する積層
型電子写真感光体あるいはセレン−テルルフイル
ムを用いた電子写真感光体が知られている。
この様な長波長光に対して感光性をもつ感光体
をレーザビーム走査方式の電子写真プリンタに取
り付けて、レーザビーム露光を行なうと、形成さ
れたトナー画像には干渉縞模様が現出し、良好な
再生画像が形成できない欠点を有していた。この
理由の1つとしては、例えば長波長レーザが感光
層内で完全に吸収されず、その透過光が基体表面
で正反射し、このため感光層内でレーザビームの
多重反射光を生じ、それが感光層表面の反射光と
の間で干渉を生じることが原因とされている。
この欠点を解消する方法としては、これまで電
子写真感光体で用いている導電性基体の表面を陽
極酸化法やサンドブラスト法などにより粗面化す
る方法、感光層と基体の間に光吸収層あるいは反
射防止層を用いる方法などにより感光層内で生じ
る多重反射を解消することが提案されて来ている
が、実際問題として画像形成時に現出する干渉縞
模様を完全に解消することができるものではなか
つた。特に、導電性基体の表面を粗面化する方法
では画像形成時に現出する干渉縞模様を解消する
には十分な大きさの平均表面粗さをもつことが必
要であるが、サンドブラスト法では平均表面粗さ
を大きくするに応じて最大表面粗さが増大し、そ
の粗さ分布においてもその大きい粗さの数が増大
する傾向がある。このためこの大きな粗さ部が感
光層内へのキヤリア注入部として作用し、画像形
成時の白ポチ(あるいは反転現像方式を用いた場
合では黒ポチとなつて現われる)の原因となり、
好ましい方式ではなかつた。しかも、大きな平均
表面粗さをもつ場合では製造上同一ロツト内で平
均表面粗さの許容範囲内の粗面をもつ導電性基体
を歩留よく製造することが困難で、改善すべき点
が数多く存在している。又、光吸収層あるいは反
射防止層を用いる方法についても十分に干渉縞模
様を解消することができず、しかも製造上コスト
が上昇するなどの欠点を有している。
本発明の目的は、前述の欠点を解消した新規な
光受容体(例えば電子写真感光体)及びその画像
形成法を提供することにある。
さらに、本発明の主な目的は画像形成時に現出
する干渉縞模様と反転現像時の黒斑点の現出を同
時にしかも完全に解消した電子写真感光体及びそ
の画像形成法を提供することにある。
本発明者らは、画像形成時に現出する干渉縞模
様を解消するに必要な程度で基体の表面を粗面化
すると、却つて粗面の程度に応じて画像形成時に
白斑点(反転現像方式を用いた場合では黒斑点と
なつて現われる)の数が増大し、非常に不良なコ
ピーとなつていたが、基体と導電層の表面を前述
の白ポチ又は黒ポチが画像形成時に発生しない程
度に粗面とすることにより、同時に干渉縞模様を
も防止できることを見い出し、本発明を完成させ
ることができた。
従つて、本発明のかかる目的は、粗面を有する
基体上に光受容層(以下、単に感光層という)と
粗面を有する導電層を備えた光受容体(例えば電
子写真感光体)に帯電電荷を印加する第1のプロ
セス、可干渉光を照射する第2のプロセスとトナ
ーを有する現像剤で現像する第3のプロセスを有
する画像形成法によつて達成される。
本発明の電子写真感光体で用いる基体と導電層
の表面状態としては、λ/2(λ;像露光時の入射 光の波長)以上(好ましくは0.5μm〜30μm、特
に好ましくは0.3μm〜20μm)の平均表面粗さを
有しているものを用いることができる。
本発明においては、基体の平均表面粗さと導電
層の平均表面粗さの和がλ/2(λ;像露光時の
入射光の波長)以上であり、好ましくは0.5μm〜
30μm、特に好ましくは0.3μm〜20μmが適してい
る。この際、導電層の平均表面粗さを基体の平均
表面粗さより小さい値、具体的には基体の平均表
面粗さの70%以下の値、特に好ましくは10%〜40
%の値に設定することが好ましい。
又、基体又は導電層の粗面状態としては
1000μm当り1個〜30個、好ましくは5個〜15個
程度の突起体が形成されているものが適してい
る。
基体の平均表面粗さと導電層の平均表面粗さの
和が30μmを越えると最大表面粗さが100μmを越
え、このため導電層の上に形成するバリヤー層が
この粗面を形成している突起部を完全に覆うこと
ができず、その突起部から感光層内へのキヤリア
注入が生じ、このためキヤリア注入部が画像形成
時には白斑点となつて現出し、(反転現像の場合
には黒斑点となつて現出する)画像形成上望まし
いことではない。
又、その和がλ/2以下の平均表面粗さの場合で は画像形成時には十分に干渉縞模様の発生を解消
することができない。
尚、本明細書における「平均表面粗さ」は、小
坂研究所製の万能表面形状測定器「SE−3C」に
より測定した値を指称する。
本発明の電子写真感光体を作成する際に用いる
粗面化加工法としては、サンドブラスト法、ブラ
シ研磨法、陽極酸化法を用いることができ、特に
直径0.1mm〜1mm程度のガラスビーズを例えば1
Kg/cm2〜10Kg/cm2の空気圧ととも基体又は導電層
の表面に吹き付けるサンドブラスト法あるいは基
体を例えば特公昭47−5125号公報に開示された方
法、すなわち陽極酸化処理した後にアルカリ金属
珪酸塩の水溶液に浸漬処理する方法により粗面化
することができる。前述の陽極酸化処理法は、例
えばリン酸、クロム酸、硫酸、硼酸などの無機酸
あるいは修酸、スルフアミン酸などの有機酸の水
溶液又は非水溶液中で導電性基体を陽極として電
流を流すことにより実施することができる。ま
た、導電層は、チキソ性の高い塗料で粗面支持体
上に塗布することで粗面化できる。具体的な粗面
化方法としては、導電層中の導電性粉体と顔料の
含有率を高くすることでチキソ性を上げ、粗面支
持体上の導電層表面の面粗さを粗くする方法が挙
げられる。本発明の導電層に適する粗面を得るた
めには、導電性粉体と顔料の含有率は30重量%以
上95重量%以下が好ましく、更には40重量%以上
90重量%以下が好ましい。
第1図は、本発明の好ましい態様の電子写真感
光体を表わしている。突起部19が形成されてい
る粗面12を有する導電性基体11としては、ア
ルミニウム、真ちゆう、銅、ステンレスなどの金
属あるいはアルミニウム、酸化錫、酸化インジウ
ムをポリエステルなどのプラスチツクの上に蒸着
したフイルムなどを用いることができる。又、そ
の形状としては円筒形状、シート形状又はプレー
ト形状であつてもよい。
突起部20が形成されている粗面14を有する
導電層13としては、例えばアルミニウム、錫や
金などの導電性金属の蒸着膜又は樹脂中に導電性
粉体を分散含有せしめた被膜を用いることができ
る。この際に用いる導電性粉体としては、アルミ
ニウム、錫、銀などの金属粉体、カーボン粉体や
酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛や酸化錫な
どの金属酸化物を主体とした導電性顔料などを挙
げることができる。又、この導電層13に光吸収
剤を含有させることもできる。
導電性顔料を分散する樹脂は、(1)基体に対する
密着性が強固であること、(2)粉体の分散性が良好
であること、(3)耐溶剤性が十分であること、など
の条件を満たすものであれば使用できるが、特
に、硬化性ゴム、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル−メラミン樹脂等の熱硬化性樹
脂が好適である。導電性顔料を分散した樹脂の体
積抵抗率は1013Ωcm以下、好ましくは1012Ωcm以
下が適している。そのため、塗膜において、導電
性顔料は塗膜中10〜60重量%の割合で含有されて
いることが好ましい。導電性粉体を樹脂中に分散
させる方法としては、ロールミル、ボールミル、
振動ボールミル、アトライター、サンドミル、コ
ロイドミルなどの常法によることができ、基体が
シート状である場合には、ワイヤーバーコート、
ブレードコート、ナイフコート、ロールコート、
スクリーンコートなどが適しており、基体が円筒
状である場合には、浸漬塗布法が適している。
導電層13は、一般に1μm〜50μm、好ましく
は5μm〜30μm程度の膜厚で被膜形成することが
できる。
導電層13と感光層18の中間に、バリヤー機
能と接着機能をもつバリヤー層15を設ける。バ
リヤー層15は、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸コ
ポリマー、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキ
シメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラ
チンなどによつて形成できる。
バリヤー層15の膜厚は、導電層13に形成し
ている粗面14の平均表面粗さの2倍以上とする
ことができ、具体的には0.1ミクロン〜10ミクロ
ン、好ましくは0.5ミクロン〜5ミクロンが適当
である。
感光層18としては、電荷発生層16と電荷輸
送層17の積層構造を有する感光層を用いること
ができ、この電荷発生層16は、スーダンレツ
ド、ダイアンブルー、ジエナスグリーンBなどの
アゾ顔料、アルゴールイエロー、ピレンキノン、
インダンスレンブリリアントバイオレツトRRP
などのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン
顔料、インジゴ、チオインジゴ等のインジゴ顔
料、インドフアーストオレンジトナーなどのビス
ベンゾイミダゾール顔料、銅フタロシアニン、ア
ルミクロル−フタロシアニンなどのフタロシアニ
ン顔料、キナクリドン顔料や特願昭57−165263号
に記載のアズレン化合物から選ばれた電荷発生性
物質を、ポリエステル、ポリスチレン、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルピロリドン、メチルセ
ルロース、ポリアクリル酸エステル類、セルロー
スエステルなどの結着剤樹脂に分散して形成され
る。その厚さは0.01〜1μ、好ましくは0.05〜0.5μ
程度である。
また、電荷輸送層17は主鎖又は側鎖にアント
ラセン、ピレン、フエナントレン、コロネンなど
の多環芳香族化合物又はインドール、カルバゾー
ル、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾー
ル、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾー
ル、ピラゾリン、チアジアゾール、トリアゾール
などの含窒素環式化合物を有する化合物、ヒドラ
ゾン化合物等の正孔輸送性物質を成膜性のある樹
脂に溶解させて形成される。これは電荷輸送性物
質が一般的に低分子量で、それ自身では成膜性に
乏しいためである。そのような樹脂としては、ポ
リカーボネート、ポリメタクリル酸エステル類、
ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエステル、
ポリサルホン、スチレン−アクリロニトリルコポ
リマー、スチレン−メタクリル酸メチルコポリマ
ー等が挙げられる。
電荷輸送層17の厚さは5〜20μである。又、
前述の電荷発生層16を電荷輸送層17の上に積
層した構造の感光層18とすることができる。
又、前述の感光層18としては前述の形式のも
のに限らず、例えば前掲のIBM Journal of the
Reseach and Development,1971年1月、P.75
〜89に開示されたポリビニルカルバゾールとトリ
ニトロフルオレノンからなる電荷移動錯体、米国
特許第4315983号公報、米国特許第4327169号公報
などに記載されたピリリウム系化合物を用いた感
光層あるいはよく知られている酸化亜鉛や硫化カ
ドミニウムなどの無機光導電性物質を樹脂中に分
散含有させた感光層やセレン、セレン−テルルな
どの蒸着フイルムを使用することも可能である。
本発明の電子写真感光体は、比較的長波長(例
えば750nm以上)の半導体レーザを使用した電子
写真方式プリンタに使用することができるが、そ
の他のレーザビーム例えばヘリウム−ネオンレー
ザ、ヘリウム−カドミウムレーザやアルゴンレー
ザなどを用いた電子写真方式プリンタにも適して
いる。本発明は、この様なレーザビームなどの可
干渉光を光源として使用した際に従来の方法で現
出していた画像形成時の干渉縞模様を完全に解消
することができる他に、黒ポチ(黒斑点)をも有
効に解消することができる利点を有している。
すなわち、一般にレーザビームを使用した電子
写真方式プリンタは、電子写真感光体を帯電した
後にレーザビームを画像信号に応じたポジ像様ス
キヤン露光(イメージスキヤン露光)を与えてバ
ツクイメージに静電潜像を形成し、次いでこの静
電潜像がもつている極性と同一極性のトナーを有
する現像剤を静電潜像面に与えることによりイメ
ージスキヤンされたポジ像様露光部にトナーを付
着させる反転現像方式が採用されているが、この
反転現像方式の場合では形成画像中に黒斑点状の
不要トナー付着が生じていた。これは、前述した
様にサンドブラスト法により形成した粗面では小
さい高さの突起体から大きい高さの突起体の間の
分布状態が大きく、均一な粗面が形成されず、こ
のため不必要に大きい突起部から電荷発生層中に
キヤリアが注入され、帯電時には突起部から注入
されたキヤリアが帯電電荷と静電気的に中和さ
れ、電気的には既に像露光された状態となり、ト
ナー現像時にはトナーの付着を惹き起し、これが
黒斑点を形成する原因となつている。
これに対して、本発明では粗面を有する導電性
基体と粗面を有する導電層を用いることにより、
従来の方法では画像形成時に現出していた干渉縞
模様と黒ポチの発生を同時に解消することができ
る。この点については下述の実施例で詳述する。
勿論、本発明では前述の反転現像方式に限らず、
各種の現像法、例えばカスケード現像法、磁気ブ
ラシ現像法、パウダークラウド現像法、ジヤンピ
ング現像法や液体現像法などを採用することもで
きる。
以下、本発明を実施例に従つて説明する。
実施例 1 直径60mm、長さ258mmの円筒状アルミニウムの
表面に直径1mm以上の球形ガラスビーズを重量で
18%含有している平均直径0.5mmの球形ガラスビ
ーズ粉体を空気圧5Kg/cm2下で吹き付けてサンド
ブラスト加工した。この様にしてサンドブラスト
加工した円筒状アルミニウムの表面を小坂研究所
製の万能表面形状測定器「SE−3C」により測定
したところ、平均表面粗さが8μmであることが判
明した。
次に、チタン工業(株)製の酸化チタン(ECT−
62)25重量部、堺工業(株)製の酸化チタン(SR−
1T)25重量部と大日本インキ(株)製のフエノール
樹脂(プライオーフエンJ325)50重量をメタノー
ルとメチルセロソルブ(メタノール/メチルセロ
ソルブ=4重量部/15重量部)500重量部に混合
し、撹拌した後、直径1mmのガラスビース50重量
部とともにサンドミル分散機で10時間分散した。
この導電層形成用塗布液の前述のサンドブラス
ト加工した円筒状アルミニウムの表面に乾燥後の
膜厚が20μmとなる様に浸漬塗布し、その後140℃
で30分間加熱乾燥して、導電層を形成した。この
表面を小坂研究所製の万能表面形状測定器「SE
−3C」により測定したところ平均表面粗さは
1.5μmであつた。
次に共重合ナイロン樹脂(商品名:アミラン
CM−8000、東レ(株)製)10重量部をメタノール60
重量部とブタノール40重量部からなる混合液に溶
解し、上記導電層上に浸漬塗布して3.5μ厚のポリ
アミド樹脂層をもうけた。
次にε型銅フタロシアニン(リオノールブル−
ES、東洋インキ(株)製)1重量部、ブチラール樹
脂(エスレツクBM−2;積水化学(株)製)1重量
部をシクロヘキサノン10重量部を1mmφガラスビ
ーズを入れたサンドミル分散機で20時間分散した
後、20重量部のメチルエチルケトンで希釈した。
この液を先に形成したポリアミド樹脂層の上に浸
漬塗布し乾燥させて電荷発生層を形成した。この
時の膜厚は0.3μであつた。
次いで、下記構造式のヒドラゾン化合物10重量
部 K1198 およびスチレン−メタクリル酸メチル共重合樹脂
(商品名:MS200;製鉄化学(株)製)15重量部をト
ルエン80重量部に溶解した。この液を上記電荷発
生層上に塗布して100℃で1時間の熱風乾燥をし
て、16μ厚の電荷輸送層を形成した。
この様にして作成した電子写真感光体を発振波
長778nmの半導体レーザを備えた反転現像方式の
電子写真方式プリンタであるキヤノンレーザビー
ムプリンタLBP−CX(キヤノン(株)製)に装填し
た後に、全面にラインスキヤンを行ない全面が黒
色トナー像となる画像を形成したところ、この全
黒色画像中には干渉縞模様が全く現われていなか
つた。
次に、レーザビームを文字信号に従つてライン
スキヤンし、画像として文字を形成させる操作を
温度15℃で相対湿度10%の条件下で2000回繰り返
して、2000枚目のコピー文字画像を取り出した。
このコピー文字画像中の直径0.2mm以上の大きさ
をもつ黒斑点(黒ポチ)の数を測定したところ、
全く黒斑点は見い出せなかつた。
又、前述の電子写真感光体を作成した時に用い
たポリアミド樹脂層の膜厚を2μmとしたほかは同
様の方法で電子写真感光体を作成し、同様のテス
トを行なつたが、2000枚目のコピー文字画像中に
黒斑点の数が増加していることが判明した。
比較例 1 比較実験として、実施例1の電子写真感光体を
作成した際に使用したサンドブラスト法により表
面加工した円筒状アルミニウムに代えて、鏡面性
をもつ円筒状アルミニウムを採用したほかは前述
の実施例1と全く同様の方法で電子写真感光体を
作成した。
この比較用電子写真感光体を実施例1で用いた
レーザビームプリンタに取り付けて、同様の測定
を行なつたところ、全面黒色画像中には明瞭な干
渉縞が形成されていた。
比較例 2 実施例1と同様の円筒状アルミニウムを用意
し、この表面に直径1mmの球形ガラスビーズを重
量で18%含有している平均直径0.5mmの球形ガラ
スビーズ粉体を空気圧9.5Kg/cm2下で吹き付けて
サンドブラスト加工した。このサンドブラスト加
工した円筒状アルミニウム表面を小坂研究所製の
万能表面形状測定器「SE−3C」により測定した
ところ、平均表面粗さは32μmであつた。
この基体上に実施例1で用いた導電層、ポリア
ミド樹脂層、電荷発生層と電荷輸送層を順次設け
て比較用電子写真感光体を作成した。
この比較用電子写真感光体を実施例1で用いた
レーザビームプリンタに取り付けて、同様の測定
を行なつたところ、全面黒色画像中に干渉縞模様
の現出はなかつたが、2000枚目の文字コピー中に
は直径0.2mm以上の黒斑点が10cm2当り約30個の割
合で形成されていた。
実施例 2 微粒子酸化亜鉛(堺化学(株)製Sazex2000)10
g、アクリル系樹脂(三菱レーヨン(株)製ダイヤナ
ールLR009)4g、トルエン10gと下記構造式の
アズレニウム化合物10mgをボールミル中で十分に
混合して感光層用塗布液を調製した。
アズレニウム化合物(特願昭57−165263号に記
載のもの) K1199 この感光層用塗布液を乾燥後の膜厚が21μmと
なる様に、実施例1で用いた電荷発生層と電荷輸
送層からなる積層構造の感光層に代えて設けたほ
か、実施例1と同様の方法で電子写真感光体を調
製した。
この電子写真感光体を実施例1で使用したレー
ザビームプリンタ(但し、帯電が正極性で、トナ
ーが正極性となる様に帯電器と現像剤を変更し
た)に取り付けて、同様の測定を行なつたとこ
ろ、全面黒色画像中には干渉縞模様がなく、しか
も2000枚目の文字コピー中には直径0.2mm以上の
黒斑点が全く見い出せず、極めて良好な画像であ
ることが判明した。
実施例 3 直径60mm、長さ258mmの円筒状アルミニウムの
表面に直径0.2mmの球形ガラスビーズを重量で8
%含有する平均直径0.1mmの球形ガラスビーズ粉
体を空気圧3Kg/cm2下で吹き当ててサンドブラス
ト加工した。この表面を実施例1と同様の方法で
測定したが、その平均表面粗さは3μmであつた。
次に導電性カーボン塗料(藤倉化成(株)製;ドー
タイト)100重量部とメラミン樹脂(大日本イン
キ(株)製;スーパーベツカミン)70重量部をトルエ
ン100重量部の溶剤に混合した。この液を先にサ
ンドブラスト加工したアルミシリンダー上に浸漬
塗布法により塗布した後150℃で30分間に亘つて
熱硬化し、膜厚6μmの導電層を設けた。この導電
層の平均表面粗さを実施例1と同様の方法で測定
したところ、2μmであつた。
次に、この導電層の上に実施例1で用いたポポ
リアミド樹脂層(但し、膜厚4.5μmとした)、電
荷発生層と電荷輸送層を順次設けて電子写真感光
体を作成した。
これを実施例1で使用したレーザビームプリン
タに取り付けて同様の画像を形成させたところ、
実施例1と同様に全面黒色画像中には干渉縞模様
は全く現われておらず、又2000枚目のコピー文字
画像中には黒斑点は全く見い出せないことが判明
した。
又、前述の電子写真感光体を作成した時に用い
たポリアミド樹脂層の膜厚を1.5μmとしたほかは
同様の方法で電子写真感光体を作成し、同様のテ
ストを行なつたが、2000枚目のコピー文字画像中
に黒斑点の数が増加していることが判明した。
比較例 3 実施例3で用いたサンドブラスト加工した円筒
状アルミニウムの表面に鏡面加工を施した。この
表面を実施例1と同様の方法で測定したところ、
その平均表面粗さは0.2μmであつた。次に、この
円筒状アルミニウムの上に実施例3で用いた導電
層、ポリアミド樹脂層、電荷発生層と電荷輸送層
を順次設けて比較用電子写真感光体を作成した。
この比較用電子写真感光体を実施例1で使用し
たレーザビームプリンタに取り付けて同様の画像
を形成させたところ、全面黒色画像中には干渉縞
模様が現われていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子写真感光体の断面図であ
る。 11……基体、12,14……粗面、13……
導電層、15……バリヤー層、16……電荷発生
層、17……電荷輸送層、18……感光層、1
9,20……突起体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体上に感光層と導電層を有する被覆層を備
    えた電子写真感光体において、前記基体と導電層
    の平均表面粗さの和がλ/2(λ;像露光時の入
    射光の波長)以上であることを特徴とする電子写
    真感光体。 2 前記導電層と感光層の間に該導電層の平均表
    面粗さの2倍以上の膜厚を有するバリヤー層を有
    する特許請求の範囲第1項記載の電子写真感光
    体。 3 基体上に感光層と導電層を有する被覆層を備
    えた電子写真感光体において、前記基体と導電層
    の平均表面粗さの和がλ/2(λ;像露光時の入
    射光の波長)以上である電子写真感光体に帯電電
    荷を印加する第1のプロセス、可干渉光を照射す
    る第2のプロセスとトナーを有する現像剤で現像
    する第3のプロセスを有することを特徴とする画
    像形成方法。 4 前記可干渉光がレーザービームである特許請
    求の範囲第3項記載の画像形成方法。 5 前記第3のプロセスが第1のプロセスで印加
    した帯電電荷と同一極性のトナーを有する現像剤
    で現像するプロセスである特許請求の範囲第3項
    記載の画像形成方法。
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