JPH0260055B2 - - Google Patents

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JPH0260055B2
JPH0260055B2 JP10442984A JP10442984A JPH0260055B2 JP H0260055 B2 JPH0260055 B2 JP H0260055B2 JP 10442984 A JP10442984 A JP 10442984A JP 10442984 A JP10442984 A JP 10442984A JP H0260055 B2 JPH0260055 B2 JP H0260055B2
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substrate
sputter etching
wafer
etching
quartz
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Nobuyuki Takahashi
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Anelva Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、真空処理装置におけるスパツタエツ
チング装置に関し、特にほぼ同じ形状寸法の多数
の板状基体を自動的に処理する装置における基体
のスパツタエツチング機構に関するものである。
〔従来技術〕
たとえばシリコン製のモノリシツク集積回路の
薄膜製造工程においては、直径約125mm厚み約0.5
mm程度の円形薄板状シリコンウエハの上に約1ミ
クロン程度の金属薄膜や絶縁薄膜を形成すること
が必要とされる。作成すべき薄膜に必要とされる
電気的・機械的・物理的諸特性は一般的に真空容
器内の不純物ガス分圧が低いほどすぐれたものが
得られるので、スパツタリングにより薄膜作製を
行なう処理室は可能な限り大気に晒らす時間を短
かくすることが望ましい。また同じ目的から処理
室には不純物ガス発生の原因となる物体をできる
だけ持ち込まないようにする必要があり、ウエハ
の移送に最低限必要な物体に限定することが望ま
れ、理想的には薄膜を作成すべくウエハだけを処
理室に持ち込む構造の装置が望まれる。大量のウ
エハに均質な薄膜を能率よく作成するためにはウ
エハの操作はできる限り作業者が直接手を触れず
に自動的に移送処理することが望ましい。一般に
薄膜作成前にシリコンウエハはイオン衝撃により
エツチングを行ない表面酸化層または表面汚染層
を除去する過程を経る。
このようなシリコンウエハの表面酸化層または
表面汚染層を除去するために用いられた従来のス
パツタエツチング機構はたとえば米国特許第
4405435号に示される通り真空器内に配置された
スパツタエツチングステージ上に、処理すべきシ
リコンウエハのような基体を基体搬送機構の載置
アーム上に載せて移動させ、ついで前記スパツタ
エツチングステージ上に基体を載置した後、スパ
ツタエツチングを行なうようになつている。しか
しこの従来機構は基体を載置するアームおよびそ
の支持機構のすべてが金属材によつて構成されて
おり、このためスパツタエツチングを行なうとき
にはこのアームをスパツタエツチングステージ上
から排除しなければならない。
すなわち基体を載置するアームを金属材で構成
すると、スパツタエツチング処理時にこのアーム
にイオンが衝突したときに飛び出す金属が基体表
面を汚染して基体に好ましくない影響を与えてし
まう。
このため、通常はスパツタエツチングステージ
上までアームを回転し、ついで下降させてステー
ジ上にウエハを載置した後、再びアームを上昇さ
せ、回転させてスパツタエツチングに支障のない
位置までアームを移動させていた。このようなア
ームの移動作業は再びアームをスパツタエツチン
グステージ上に移動させ、その後スパツタエツチ
ング処理の行なわれた基体をつぎの工程に搬送す
る工程を必要とし、基体搬送機構の制御回路にこ
の機能を付加しなければならず真空処理装置のコ
ストアツプの要因ともなつている。
〔発明の目的および構成〕
それ故、本発明の主目的はスパツタエツチング
処理時にの基体を載置するアームをスパツタエツ
チングステージ上から排除する必要のない改善さ
れたスパツタエツチング装置を提供するにある。
本発明の他の目的は、ウエハに汚染をもたらし
にくい構造のスパツタエツチング装置を提供する
ことである。
本発明の別の目的は、生産性の高い自動的なウ
エハ搬送系と結合したスパツタエツチング装置を
提供することである。
本発明の別の目的は、多数のウエハを再現性よ
くエツチングできるような、安定した放電を行な
うことのできるスパツタエツチング装置を提供す
るものである。
このような目的を達成するために、真空容器内
に収容されたスパツタエツチングステージと、処
理すべき基体を載置する形状の載置アームを持つ
た基体搬送機構とを備え、載置アーム上に載置し
た基体をスパツタエツチングステージ上に位置さ
せてスパツタエツチングを行なうようにし、この
スパツタエツチングステージを、高周波電極と、
この高周波電極の表面をおおうように設けられた
石英製下板と、この石英製下板上に固定され石英
製下板の外周線より少なくとも一部の外周線が内
側になるように配置された石英製上と、これら石
英製上板および石英製下板にかん合して表面が平
坦なエツチングテーブルの一部を構成する石英製
の前記載置アームとにより構成し、これによりツ
チングテーブルに基体を載置した状態でスパツタ
エツチング処理を行なうようにしたものである。
以下図面により本発明の具体的実施例を説明す
る。
〔実施例〕
第1図は本発明によるスパツタエツチング装置
の一実施例を示し、特にスパツタ装置に適用した
場合を示す。同図においてスパツタ装置は4個の
連結してはいるが相互にバルブを介在することに
より独立して排気することのできる4個の真空
室、即ちロードロツク室10、バツフアー室2
0、エツチング処理室30、およびスパツタ室4
0で構成され、それぞれの真空室は図示されてい
ない真空ポンプにより排気することができる。
ロードロツク室10は、図示されていない扉か
らウエハを収容したカセツト11を挿入しその内
部に設置することができ、またウエハへの膜付処
理終了後、扉からウエハを収容したカセツト11
を取出すことができる。バツフア室20には2個
のウエハ収容棚21および22が設けられロード
ロツク室10の未処理ウエハAは矢印101に示
す如く水平に搬送され末処理ウエハ収容棚21の
位置Bに移送される。また処理済ウエハ収容棚2
2の位置Jのウエハは、矢印109に示す如く移
送してロードロツク室10内のカセツト11に移
送することができる。バツフア室20とロードロ
ツク室10の接続口ゲートバルブ12が設けられ
ている。ロードロツク室10の図示されていない
扉を開き大気圧にしてロードロツク室10に末処
理ウエハ入りカセツトを挿入したり、あるいは処
理済ウエハ入りカセツトをロードロツク室10か
ら取出すときには、ゲートバルブ12は閉じら
れ、ロードロツク室10とバツフア室20が共に
真空状態となりウエハを矢印101あるいは10
9に示す如く移送するときには、ゲートバルブ1
2が開いている。
エツチング処理室30は、スパツタエツチング
ステージ31及び加熱ステージ32と、本発明に
よつて特徴ずけられ後述する基体載置アームを備
えた基体搬送機構を備えている。またバツフア室
20とエツチング処理室30の接続口にはゲート
バルブ23が、エツチング処理室30とスパツタ
室40との接続口にはゲートバルブ33がそれぞ
れ設けられ、それぞれ独立に開閉できるように構
成されている。バツフア室20の末処理ウエハB
は、矢印102に従つて反時計方向に搬送されて
エツチングステージ31に載置され、スパツタエ
ツチング処理が行なわれる。このスパツタエツチ
ング処理が終ると、つぎに矢印103に従つてス
パツタ室40に搬送され、ウエハホルダ41に取
付けられてDの位置に移される。またスパツタ室
40において膜付処理されたウエハは、矢印10
7に従いエツチング処理室30の加熱ステージ3
2に移送される。加熱ステージ32において、ウ
エハHは膜付後加熱処理されることもあるが、加
熱はしないで放置冷却されることもある。更に処
理済みウエハは、矢印108に従いバツフア室2
0の処理済みウエハ棚22に移送される。エツチ
ング処理室30におけるウエハの搬送は本発明の
特徴とするところであり、後に更に詳細な説明を
行なう。スパツタエツチングを行なう場合には、
図示していないガス導入系により、一般にアルゴ
ンガスをエツチング処理室30に導入し
10-3Torrないし10-2Torrの範囲のある特定の圧
力を維持しながら、スパツタエツチングステージ
31の高周波電極とアース電位の真空容器壁の間
に高周波電圧を印加し、プラズマを発生せしめ、
エツチングテーブル上のウエハにアルゴンイオン
を衝撃せしめてスパツタエツチングを行なう。こ
の場合、必要ならばエツチングテーブルをアース
電位にして別にこれと対向する位置に高周波電極
を設けてもよい。絶対必要な訳ではないが、通常
ロードロツク室10とバツフア室20の間の接続
口が開いて両者の間でウエハの相互移送が行なわ
れているときには、ゲートバルブ23を閉じるこ
とが、スパツタエツチング処理室30の真空の質
を良好に維持する上で望ましい。また同様に、エ
ツチング処理室30から汚染されたガスがスパツ
タ室40へ拡散して浸入するのを抑制するため
に、絶対必要ではないが、エツチング処理をして
いる時間内はゲートバルブ33を閉じて、エツチ
ング処理を行なつていない時間内にゲートバルブ
33を開き、エツチング処理室30とスパツタ室
40の間のウエハの相互移送を行なうことが望ま
しい。
スパツタ室40においては、エツチング処理室
30から搬送されたウエハは図示されていない機
構によりウエハホルダ41に垂直に取付けられ
る。スパツタ室40の壁で、エツチング処理室3
0との境界壁を除く3つの垂直な壁の内側には、
加熱機構42、スパツタ電極43および44がそ
れぞれ設けられている。ウエハホルダ41はその
中心軸のまわりに約90゜間隔で回転して静止する
ことができる。エツチング処理室30から移送さ
れ、ウエハホルダ41に自動的に挿通されたウエ
ハDは、矢印104に従いEの位置に移送され、
ランプ421と反射板422で構成される加熱気
構により、その表面から加熱される。ついで矢印
105に従い位置Fに移送され、ここでターゲツ
ト431から放出されるスパツタ原子の付着が行
なわれる。更に反時計方向の矢印106に従い位
置Gに移送され、ここでターゲツト441から放
出されるスパツタ原子の付着が行なわれる。そし
て矢印107に従い、ウエハは位置Dを経てスパ
ツタ室40からエツチング処理室30に移送され
る。
これまでの説明において、各室内及び各室相互
間のウエハ移送はすべて一枚に着目しておこなわ
れたが、実際には、これらの搬送は時間的に同時
進行して行なわれる。従つて例えばスパツタ室に
おいて、ウエハホルダ41には同時に4枚のウエ
ハD,E,F,Gが挿入されているし、また一方
でスパツタエツチング処理中のウエハC、処理済
みウエハH等もすべての調和をとりながら同時に
搬送される。
第2図は、第1図に示されるエツチング処理室
30を中心に本発明の特徴とするスパツタエツチ
ング装置をより具体的に示している。なお同図に
おいて真空容器壁及びバルブは断面をハツチング
で示している。バツフア室20とエツチング処理
室30の間のウエハの相互水平搬送は、ベルト機
構23Aおよび35によつて行なわれる。またエ
ツチング処理室30とスパツタ室40の間のウエ
ハの相互水平搬送は、ベルト機構36および45
によつて行なわれる。エツチング処理室30のほ
ぼ中央部に、回転中心軸340をもつ基体搬送機
構34が設けられている。基体搬送機構34の回
転・上下運動を行なう駆動軸341には、ほぼ水
平に張り出した基体載置アームの基体サポート部
342,343,345,346が取付けられて
いる。ウエハの搬送とエツチング処理を効率よく
行ない、装置全体の単位時間当りウエハ処理数を
充分多くするためには、基体載置アームの数は複
数であることが必要で、この図には4個の組合わ
せ例が示されている。図の状態において第1の基
体ポート部342は、ベルト機構23Aおよび3
5を経由してバツフア室20より搬送された未処
理ウエハを、二点鎖線で示す位置Kに保持するこ
とができ、また既に処理されたウエハKを載せて
いる場合には、ここからベルト機構35および2
3Aを経由してバツフア室20に処理済みウエハ
を搬送することができる。第1の基体サポート部
342とベルト機構35の間のウエハの受け渡し
については、後に第3図により詳細に説明を行な
う。第2の基体サボート部343は未処理ウエハ
Cを保持したままスパツタエツチングステージ3
1の一部を構成し、この場所においてスパツタエ
ツチング処理が所定の時間行なわれる。スパツタ
エツチングステージ31の構成については後に第
4図ないし第7図により詳細な説明を行なう。第
3の基本サポート部345に載せられたスパツタ
エツチング処理済みウエハLには、ベルト機構3
6および45を経由して、スパツタ膜をその表面
に付着するためにスパツタ室40に搬送され、ま
たスパツタ室40からベルト機構45および36
を経由して搬送されてくる、スパツタ膜が付着し
たウエハを、外周を示す二点鎖線Lの位置に受取
ることができる。第3の基体サポート部345と
ベルト機構36の間のウエハの受け渡しについて
は、後に第3図により詳細な説明を行なう。第4
の基体サポート部346は、処理済みウエハHを
保持して加熱ステージ32上にあり、ここでウエ
ハの加熱処理を行なう。必要応じて加熱のかわり
に放置冷却を行なうこともできる。しかしこの図
の状態における第4の基体サポート部346の上
に載せられたウエハの処理は、本発明の要旨とは
直接関連しないのでこれ以上の説明は省略する。
前述した4個の基体サポート部におけるウエハ
の受け渡し、スパツタエツチング処理、加熱ある
いは放置冷却は、いずれも別々の場所でほぼ同時
に行なわれる。駆動軸341は矢印3411の方
向に回転することができ、第1の基体サポート部
345は、ウエハを載せたまま約90゜回転して、
第2の基体サポート部が以前に存在していた場所
に移動し停止することができ、次の約90゜の転に
より、第3の基体サポート部が以前存在していた
場所に移動して停止し、更に約90゜の回転により、
第4の基体サポート部が以前存在していた場所に
移動して停止し、もう一度約90゜回転して最初の
位置に戻る。
第3図は第2図の−線方向からみた装置の
縦断面を示す。バツフア室20とエツチング処理
室30の間のウエハの相互移送は、ベルト233
とプリー231,232からなるベルト機構23
Aおよびベルト353とプリー351,352か
らなるベルト機構35によつて、ベルト上にウエ
ハをほぼ水平に配置して行なわれる。またエツチ
ング室30とスパツタ室40の間のウエハの相互
移送は、ベルト363とプリー361,362か
らなるベルト機構36およびベルト453とプリ
ー451,452からなるベルト機構45によつ
て、ベルト上にウエハをほぼ水平に配置して行な
われる。ウエハK及びLをそれぞれ載せた基体サ
ポート部342および345は、駆動軸341に
取付けられたまま、駆動源37により軸340の
まわりに回転することと、矢印3412および3
413に示す方向に上昇あるいは下降の運動をそ
れぞれ独立に行なうことができる。本図の状態に
おいて駆動軸341は上昇して上限に停止してい
るが、このまま回転ができる。また駆動軸341
を下降して下限に位置するとウエハK及びLはそ
れぞれベルト353および363の上に載り、プ
リーの駆動により基体サポート部342および3
45からそれぞれ移動することができる。ウエハ
の基体サポートの部の受け渡しも同様にして行な
うことができる。なお図示されていないスパツタ
エツチングステージ31および加熱または放置冷
却ステージ32へのウエハの載置をすることは、
駆動軸341を下降して下限に停止した状態でな
される。またこの基体搬送機構の上述した上下お
よび回転運動を行なわせる機構は公知であり、こ
こでは省略されている。
第4図は、第2図の−線方向からみたとき
のスパツタエツチングステージ31の縦断面構造
を示す。図において、真空容器の壁1に高周波電
極311が円柱状絶縁部材316を介して取付け
られ、エツチング処理室30に組込まれている。
真空容器壁1と高周波電極311の間の気密シー
ルは2本のOリング317および318によつて
なされ、高周波電極311はねじ2により絶縁体
3を介して真空容器壁1の内側に押しつける力を
与えられている。また高周波電極311には冷却
水の導入管312および排水管314が設けら
れ、矢印314に示す方向に冷却水を流すことが
でき、高周波電力の投入により電極全体の過度の
温度上昇が抑制される。高周波電極311の外周
には外周側面3111はほぼ円筒状をしており、
これを包囲するように円筒状のアースシールド3
19が配置され、このアースシード319の内周
面3191とエツチング用高周波電極311の外
周側面3111との間に間隙が設けられている。
この間隙は、この空間において放電を生じないよ
う充分狭い間隔に定められる。高周波電極311
の表面は円筒状になつており、その上に石英製下
板320、石英製上板330および石英板の基体
サポート部343で構成される石英製エツチング
テーブルが載置され、更にこの上のエツチングす
べきウエハCが載置される。エツチングテーブル
はほぼ水平状に配置されるので、エツチングすべ
きウエハCは自身の重量で動かずに静止してい
る。エツチングテーブルを構成する要素について
は後に第5図ないし第7図により説明する。真空
容器内10に図示していない手段によりアルゴン
ガスを導入し、10-3ないし10-1Torrの圧力に設
定し、高周波電源40より整合回路41を経由し
てアース電位との間に電力を投入すると、エツチ
ングテーブルの表面に接する空間近傍でプラズマ
が発生し、アルゴンイオンが発生し、シリコンウ
エハCの表面が衝撃を受け、クリーニングが行な
われる。通常1回でクリーニングでエツチングさ
れるウエハ表面層の厚みは約100オングストロー
ムのごくわずかな量であるが、何回か繰返すと、
エツチングされた試料から飛出した物質は真空容
器の内壁面および内部構造物の表面に付着して薄
膜を形成する。エツチングを何回も繰返すに従い
前記薄膜が厚くなり、付着面から剥離して塵埃と
なり落下するが、この内の一部は高周波電極31
1とアースシールド319の間の空隙に入り込
み、高周波電極とアース電位の間の絶縁耐圧を劣
化させる原因となる。本発明いおいてはそれらの
危険性を最小限に抑制するために、高周波電極3
11の表面3112はアースシールド円筒319
の端部3192より上の高い位置に設置され、か
つエツチングテーブルを構成する部材320,3
30,および基体サポート部343が作る円の外
周側面3201の直径は、アースシールド319
の内周面3191の直型より大きくしてある。ま
たエツチングテーブルと接する高周波電極311
の表面には、ピン315aおよび315bを挿入
して石英製エツチングテーブルの裏面に設けられ
た陥没部にはめあいせしめ、両者の相対的位置関
係も固定している。
このような構造により、スパツタエツチング処
理によるウエハのクリーニングを多数回繰返し行
なつて、真空容器内壁面および内部構造物の表面
に付着した不要薄膜が剥離して落下してきても、
これが高周波電極311とアースシールド319
の間の空隙に入り込む確率は極めて少なくなり、
従つて長期間にわたり安定かつ再現性よくスパツ
タエツチング処理を行なうことができる。
第5図はエツチングテーブルを構成する石英製
下板320と石英製上板330の相対的位置関係
を示す。石英製下板320はほぼ完全な円形の平
板であり、石英製上板330はそれより直径の小
さい円形平板2箇所を切り欠いた形状をとり、2
本の直線3301,3302と2本の円弧330
3,3304からなる外周を持つている。
第6図は、基体載置アームの基体サポート部3
43の更に詳細な構造と、そこに載せられるウエ
ハCを、第7図は第6図の−線方向の断面を
示す。アームの円周は、第5図の石英製上板33
0の外周よりわずかに広く、エツチングステージ
31の上で若干の間隙を隔てて、その内側に石英
製上板330を包囲するように配置することがで
きる。その際に基体サポート部343の内周辺3
436,3437と内周円弧3438は、狭い間
隙を隔てて石英製上板330の外周辺3301,
3302と外周辺円弧3303にそれぞれ対向
し、また基体サポート部343の外周円弧343
9aおよび3439bは、石英製上板330の外
周辺円弧3304とほぼ連続した同じ直径の1つ
の円弧を形成する。基体サポート部343の表面
は2段階になつおり、一対の棚3432aおよび
3432bを有し、これらの棚でウエハCの裏面
を支持してウエハの搬送を行なうが、エツチング
ステージ31上ではこれらの棚3432aおよび
3432bの高さは石英製上板330表面の高さ
より極めてわずかに低くなり、ウエハCの裏面は
第4図に示すように石英製上板330の表面に接
して支持され、棚3432aおよび3432bに
接するか、非常に狭い間隔で隔てられるかのいず
れかの状態をとる。基体サポート部343は、基
体載置アームの接続部3434によつて駆動軸3
41に固定され、接続部3434と基体サポート
部本体3431は、ピン3435によつて固定さ
れ、これにより駆動軸341と連動せしめられ
る。駆動軸341および接続部3434は一般に
金属製であり、かつアース電位であるために、ウ
エハに触れる部分のエツチングテーブル31を構
成する各材質は絶縁物であることが望ましく、実
用的には石英ガラスが最も利用しやすい。したが
つて、石英アーム3431、石英製上板330、
石英製下板320の3個の物体は、円形表面31
12をもつ高周波電極311の上にほぼ円形平板
上の絶縁物エツチングテーブルを構成し、自動的
にウエハをこの上に移送し、またこの上から別の
場所へ移送することができる。石英製下板320
は、石英製上板330の外周と石英アーム343
1の内周の間に生ずる間隙を通過して高周波電極
に加速されるイオンが、直接、金属電極311の
表面3112を衝撃して汚染を発生することを防
止する役割を果すものである。なお、エツチング
テーブルを構成する各部材ま基体よりもエツチン
グ速度の遅い絶縁材料であればよく、たとえば基
体としてシリコンを用いる場合には石英ガラス、
アルミナ等をあげることができる。
前述した第2図の説明において、4個の基体サ
ポート部342,343,345,346には特
別に差異を設けなかつた。しかし第1図に示すよ
うな構成のスパツタ装置において最も効率よく生
産を行なうためには、第2図における4個の基体
載置アームの基体サポート部を、未処理ウエハ搬
送用と処理済みウエハ搬送用に区別をつけること
が有益である。以下再び第2図に戻り第8図Aな
いし第8図Dを併用して説明する。図において、
第1および第3の基体サポート部342,345
は処理済みウエハ搬送専用に、第2および第4の
基体サポート部343,346は未処理ウエハ搬
送専用にすることができる。第8図Aの状態にお
いて第1の基体サポート部342は、処理済みウ
エハKを搬送してきてベルト機構35,23Aと
連動し、バツフア室20へ移送する。同時に第2
の基体サポート部343は、末処理ウエハCを移
してきてエツチングステージ31上でスパツタエ
ツチング処理を行なう。また同時に第3の基体サ
ポート部345は、スパツタ室20において膜付
処理されたウエハLをベルト機構45,36と連
動して受けとる。つぎに、前述の駆動軸341の
上昇および約90゜の回転運動と、それに続く駆動
軸の下降運動を経て第8図Bの状態に移行する。
ここで第4の基体サポート部346は、ベルト機
構23A,35と連動して未処理ウエハK′を受
け取り、他方第2の基体サポート部343からス
パツタエツチング処理が施されたウエハCが、ベ
ルト機構36,45と連動して送り出される。ま
た第3の基体サポート部345は処理済みウエハ
Lの加熱または冷却を行なう。更に再び駆動軸3
41の運動により第8図Cの状態に移行する。こ
こで第3の基体サポート部345の処理済みウエ
ハLはバツフア室20に移送され、同時に第1の
基体サポート部342はスパツタ室40から処理
済みウエハL′を受け取り、また第4の基体サポー
ト部346に載せられたウエハK′はエツチング
ステージ31でスパツタエツチングを施される。
ついで繰返される駆動軸341の運動により第8
図Dの状態に移行し、第2の基体サポート部34
3は未処理ウエハK″を受けとり、第4の基体サ
ポート部346の未処理ウエハK′はスパツタ室
20へ移送され、同時に第1の基体サポート部3
42の処理済みウエハL′が加熱または冷却され
る。このようにして駆動軸341を約90゜ステツ
プで回転することを繰返し、未処理ウエハと処理
済みウエハの搬送用基体サポート部を区別して用
いることにより、搬送のための基体サポート部と
ベルト機構との相互間のウエハの受け渡しと、エ
ツチングステージ31および加熱または冷却ステ
ージにおける処理の時間の配分を適切に調整し
て、生産性をあげることができる。この場合に
は、未処理ウエハを搬送する第2、第4の基体サ
ポート部343,346は、エツチングステージ
31で高周波スパツタエツチング処理に関与し、
処理済みウエハを搬送する第1、第2の基体サポ
ート部342,345はスパツタエツチング処理
に関与しない。従つて4個の基体載置アームの基
体サポート部のうち、相対向する2本の基体サポ
ート部は石英製とし、他の相対向する2本の基体
サポート部は金属製としておけばよい。
以上で本発明の具体的実施例を説明したが、エ
ツチング機構における基体載置アームの数は4個
に限定されるものではない。
またIC製造プロセスにおけるウエハを基体と
する場合の真空処理装置について説明したが、ス
パツタ装置と組合されるスパツタエツチング装置
に限定されるものではない。
〔発明の効果〕
本発明によるスパツタエツチング装置は以上説
明した通りであつて、多数の基体を自動的に搬送
し再現性よく汚染の危険性を低くしてスパツタエ
ツチングすることができる。その生産性は極めて
高く、本発明が半導体装置の製造等に寄与すると
ころは大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるスパツタエツチング装置
が適用されるスパツタ装置の構成を示す図、第2
図は第1図におけるスパツタエツチング装置を示
す図、第3図は第2図の−線方向から見た縦
断面図、第4図はエツチングステージの縦断面
図、第5図はエツチングテーブルを構成する石英
製下板と上板を示す図、第6図は基体載置アーム
の基体サポート部の平面図、第7図は基体サポー
ト部の縦断面図、第8図A,B,C,Dは本発明
の変形例を示す基体サポート部とウエハの搬送と
停止状態の説明図である。 10……ロードロツク室、20……バツフア
室、30……エツチング処理室、40……スパツ
タ室、23A,35,36,45……ベルト機
構、34……基体搬送機構、341……駆動軸、
342,343,345,346……基体サポー
ト部、31……エツチングステージ、311……
高周波電極、320……エツチングテーブル石英
製下板、330……エツチングテーブル石英製上
板、3111……高周波電極の外周側面、311
2……高周波電極のほぼ平坦な円形表面、312
……水導入管、313……水排出管、314……
冷却水の流れの方向、315a,315b……ピ
ン、316……絶縁体、317,318……真空
シールOリング、319……アースシールド、3
431……基体サポート部本体、3432a,3
432b……棚、3434……接続部、3435
……ピン、A,B,C,D,E,F,G,H,
J,K,K′,K″,L,L′……ウエハ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 真空容器と該真空容器内に収容されたスパツ
    タエツチングステージと、処理すべき基体を載置
    する形状の載置アームを持つた基体運搬機構とを
    備え、前記載置アーム上に載置した基体を前記ス
    パツタエツチングステージ上に位置させてスパツ
    タエツチングを行なうようにしたスパツタエツチ
    ング装置において、 前記スパツタエツチングステージは、 高周波電極と、 この高周波電極の表面をおおうように設けられ
    た石英製下板と、 この石英製下板上に固定され石英製下板の外周
    線より少なくとも一部の外周線が内側になるよう
    に配置された石英製上板と、 これら石英製上板および石英製下板にかん合し
    て表面が平坦なエツチングテーブルの一部を構成
    する石英製の前記載置アームと からなることを特徴とするスパツタエツチング装
    置。 2 該基体サポート部分は、基体よりもエツチン
    グ速度の遅い絶縁材料によつて構成されることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスパツタ
    エツチング装置。 3 回転・上下運動を行なう前記基体搬送機構
    は、その回転中心軸のまわりに約90゜の間隔で配
    置された4個の石英製基体サポート部を有する基
    体載置アームを備えたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のスパツタエツチング装置。 4 回転・上下運動を行なう前記基体搬送機構
    は、その回転中心軸のまわりに約90゜の間隔で配
    置された4個の基体サポート部を有する基体載置
    アームを備え、これらの基体サポート部のうち向
    いあう2個は石英製であり別の向いあう2個は金
    属性であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のスパツタエツチング装置。
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