JPH0258043A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0258043A
JPH0258043A JP20844888A JP20844888A JPH0258043A JP H0258043 A JPH0258043 A JP H0258043A JP 20844888 A JP20844888 A JP 20844888A JP 20844888 A JP20844888 A JP 20844888A JP H0258043 A JPH0258043 A JP H0258043A
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JP
Japan
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resin
coating layer
capillary
density polyethylene
substrate
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JP20844888A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kamiya
神谷 昌博
Tsunehisa Omotani
重谷 恒久
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
    • G03C1/775Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers the base being of paper
    • G03C1/79Macromolecular coatings or impregnations therefor, e.g. varnishes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真印画紙用支持体に関するものである。更
に詳しく述べるならば、本発明は熔融押出しダイを用い
る溶融押出しラミネート工程において、ダイリップの先
端に針状、又はつらら状の付着物あるいは汚れを生ずる
ことなく製造され、面質に欠陥の少ない写真印画紙支持
体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、写真印画紙用支持体としてバライタ祇が使用され
ていたが、近年、シート状基体の両面にポリオレフィン
樹脂を主成分とした組成物からなる樹脂被覆層が設けら
れた耐水性支持体が用いられるようになってきた。この
耐水性支持体は、それから製造される印画紙の現像時に
おける水洗および乾燥時間を短縮し、フェロタイプを不
要とし、薬品消費量を節減し、剛度および諸強度を高レ
ベルに保持し、かつ薬品浸透による汚れを少なくするな
どの利点を有している。
また支持体の、写真乳剤を塗布する面(表面)側の樹脂
被覆層を、得られる写真の鮮鋭度を良好にするために二
酸化チタンを分散したポリオレフィン組成物から形成す
るのが普通であった。
しかし、二酸化チタンを分散したポリオレフィン樹脂組
成物、特にポリエチレン樹脂組成物をスリットダイから
フィルム状に溶融押出ししてシート状基体を被覆する際
に、短時間の押出し操作中にダイリップの先端に、針状
あるいはつらら状の付着物もしくは汚れ(以下ダイリッ
プ汚れと称する)が発生する傾向があり、更にこのダイ
リップ汚れは溶融押出し時間の経過とともに大きく成長
する傾向がある。
ポリオレフィン樹脂組成物を溶融押出し被覆する際に、
このダイリップ汚れが発生すると、このような状態で製
造された写真印画紙用支持体には、表面に縦方向のスジ
が発生したり、また時には、その汚れがシート状基体又
は被覆層に付着して、製品に異物の混入という結果にな
ったりする。従って上記のような状態で製造された写真
印画紙用支持体は、その面質が著しく損われているので
、優れた面質が要求される写真印画紙用支持体としては
まったく商品価値の無いものとなってしまう。
また、−度発生したダイリップ汚れを完全に除去するた
めには、生産を停止してダイリップの掃除をする以外に
有効な手段はなく、その掃除には多大の労力と時間を要
し、これが支持体製造工程における生産性の著しい低下
の原因となっている。
上述のようなダイリップ汚れの発生は、使用されている
二酸化チタンの表面状態と密接な関係があるとされてい
る。
従来から写真印画紙用支持体の被覆層に使用されている
二酸化チタンとしては、例えば特開昭52−35625
号に記載されているように、二酸化チタンの粒子表面に
、含水酸化アルミニウム、或は含水酸化アルミニウム及
び含水二酸化珪素を沈殿固着させたものなどがある。
写真印画紙用支持体を製造するにあたり、この様に高度
に表面処理された二酸化チタンを使用する理由は、特開
昭52−35625号にも記載されているように、表面
処理されていない、あるいは極軽度にしか表面処理され
ていない二酸化チタンを使用した場合には下記のような
欠点があるためである。
(1)写真乳剤に悪影舌を及ぼす。
(2)二酸化チタンの分散性が悪く、樹脂被覆層にピン
ホールなども発生し易い。
(3)被覆樹脂層と乳剤層との接着が悪い。
(4)写真処理薬品の吸着残留により、写真の白色背景
が経時変化し易い。
(5)螢光増白染料による増白効果が劣る。
したがって、上記のような欠点を有する(表面処理のな
い)二酸化チタンが写真印画紙用支持体に使用されるこ
とはほとんどない。
しかし一方、写真印画紙用支持体として必要な要件を満
すために、二酸化チタンに、この様に高度に表面処理を
施すとき、その表面被覆量が増大する程ポリオレフィン
樹脂組成物の溶融押出被覆工程において、ダイリップl
ηれが発生し易くなるという問題を生ずる。そこで、写
真印画紙用支持体の、乳剤を塗布する面(表面)に形成
される表面樹脂被覆層中に二酸化チタンを含有させない
か、またはその含有量を少なくするときは、ダイリップ
汚れの発生は少なくなる。しかし、表面樹脂被覆層の隠
蔽力が小さくなり、写真印画紙として使用した場合の鮮
鋭度が低くなるという問題を生ずる。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の問題点、すなわち、二酸化チタン含有
ポリオレフィン樹脂組成物の溶融押出し被覆工程におい
て発生するダイリップの汚れがなく、かつ、印画紙とし
たときに隠蔽性が高く、鮮鋭な写真画像を形成すること
の可能な、面質のすぐれた写真印画紙用支持体を提供し
ようとするものである。
〔課題を解決するための手段、および作用〕本発明の写
真印画紙用支持体は、シート状基体と、前記シート状基
体の表面(写真乳剤塗布面)に形成され、かつ二酸化チ
タンを含有するポリオレフィン樹脂を母材とする組成物
からなる表面樹脂被覆層と、および、前記シート状基体
の裏面に形成され、かつポリオレフィン樹脂を母材とす
る組成物からなる裏面樹脂被:W層とを含んでなり、前
記表面樹脂被覆層中のポリオレフィン樹脂が35〜80
重量%の低密度ポリエチレンを含み、この低密度ポリエ
チレンが、0.920 g / cra以下の密度と、
I〜5g/10分のメルトインデックスとを有し、更に
、長さが8諷鳳、内径が1龍のキャピラリーを通して、
溶融樹脂を、樹脂温度240°C1および剪断速度24
01/秒の条件下で押し出す溶融樹脂押出試験において
、下記式(1)により定義される前記低密度ポリエチレ
ンの溶融樹脂膨張係数S: S=d/D          (1)〔但し、上式中
、dはキャピラリーから押出された溶融樹脂流の、キャ
ピラリー出口から10fl離れた位置における直径(m
+=)を表わし、Dはキャピラリーの内径(龍)を表わ
す〕 が、1.8〜2.1の範囲内にあることを特徴とするも
のである。
本発明者らは、ポリオレフィン樹脂を母材とし、二酸化
チタンを含有する組成物を、溶融押出し被覆法によりシ
ート状基体に被覆する際のダイリップ汚れの発生を軽減
乃至防止するべく鋭意研究し、その結果、表面樹脂被覆
層の母材として使用するポリオレフィン樹脂が、溶融押
出し特性を所定値にコントロールさrLだ低密度ポリエ
チレンを所定型含有することが有効であることを発見し
、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の写真印画紙用支持体において、表面
樹脂被覆層に含まれるポリオレフィン樹脂中に、密度0
.920 g / crA以下、メルトインデックス1
−5 低密度ポリエチレンが35〜80重量%配合されている
ことが重要である。
低密度ポリエチレンの密度は、J Is−に6760 
(ポリエチレン試験法)で定義、測定されるものであり
、また、そのメルトインデックス(以下MIという)は
、JIS−に6760のMl測定法で定義、測定される
ものである。また、低密度ポリエチレンのS値は前記(
1)式により定義されるが、具体的には次のような方法
で測定される。
すなわち、低密度ポリエチレン樹脂は、キャピラリーレ
オメータ−による溶融押出し試験に供される。
キャピラリーレオメータ−の構成の概要は第1図および
第2図に示されている。
第1図および第2図において、シリンダーブロック4の
中央に、シリンダー5が形成されていて、シリンダーブ
ロック4の下に配置されたキャピラリーフロック6の中
央部には、上記シリンダー5に連続しており、かつ長さ
Lおよび内径りを有する円形断面形状のキャピラリー7
が形成されている。シリンダーブロック4、およびキャ
ピラリーブロック6は、それらを包囲している恒温槽8
により所定温度に加熱される。また、シリンダー5に装
入された樹脂を加圧するために、上下に移動可能な降下
梁1と、それに連結されているロードセル2と、および
それから伸び出ているプランジャー3とからなる加圧装
置が設けられている。
本発明において、低密度ポリエチレンのS値を測定・算
出するには、先づ供試ポリエチレン樹脂に対し、キャピ
ラリーレオメータ−により、キャピラリーの長さL =
 8 龍、キャピラリーの内径D=1mm,溶融樹脂温
度240℃、剪断速度−2401/秒の条件下で、溶融
押出し試験を施す。
すなわち、第1、第2図において、シリンダー5中に供
試ポリエチレン樹脂粉末(ベレット)が装入され、24
0’Cに加熱溶融される。次にこの溶融体が、一定速度
で降下する加圧装置のプランジャー3により加圧され、
キャピラリー7を通って、キャピラリー外に押し出され
る。キャピラリー出口から101寵離れた位置9におい
て、この押し出されたポリエチレン樹脂の溶融樹脂流1
0の直径dを、光学的に(例えばレーザー光による投影
方式、又は口盛付き拡大鏡による)非接触法により測定
する。
次に、この測定値dから、S値を下記式(1)%式%(
1) により、算出する。
式(1)により定義されるS値は、ポリエチレン樹脂溶
融体が、キャピラリー内において、剪断力を負荷されて
いる状態から、キャピラリー外に押し出されて無負荷状
態に解放されたときの、キャピラリー内径に対するポリ
エチレン樹脂溶融体の膨張の割合を表わすものである。
一般にシート状基体と、ポリオレフィン樹脂組成物から
なる表裏樹脂被覆層とからなる写真印画紙用支持体では
、特公昭48−9963にも記述されているように、乳
剤塗布面(表面)側の樹脂被覆層中のポリオレフィン樹
脂として、その密度が、反対面(裏面)側の樹脂被覆層
中のポリオレフィン樹脂の密度より低いものを用い、こ
の支持体から得られた印画紙のカール形成をコントロー
ルを行っている。従って表面樹脂被覆層中のポリオレフ
ィン樹脂の密度をある程度低いものにすることが必要で
あり、そのため一般には高密度ポリエチレンと低密度ポ
リエチレンを混合して使用するのが普通である。
低密度ポリエチレンの配合量が35重量%未満であると
得られる表面樹脂被覆層のポリオレフィン樹脂の密度が
充分に低くならず得られる印画紙のカール形成をコント
ロールすることが困難となる。
また低密度ポリエチレンの配合量が80重量%を越えて
多くなると得られる表面樹脂被覆層の耐傷性が低下して
、写真印画紙用支持体の製造中、あるいは支持体に乳剤
塗布中に、表面樹脂被覆層の表面に傷がつきやすくなり
、支持体、或は印画紙の商品価値が低下してしまう。
表面樹脂被覆層に配合される低密度ポリエチレンが、本
発明の密度0.920g/cffl以下、メルトインデ
ックス1〜5 g / 10分、S値1.8〜2.1の
要件の少なくともいづれか一つを満さないものであると
、溶融押出被覆工程におけるダイリップ汚れ防止の効果
が全くなくなるか、或は、効果があっても不十分なもの
となってしまう。
表面樹脂被覆層において、低密度ポリエチレンに混合さ
れる他のポリオレフィン樹脂には格別の限定はないがご
般に、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、およびそれらのブレンド品などから選ぶこ
とができる。
また裏面樹脂被覆層に用いられるポリオレフィン樹脂に
も格別の限定はないが、一般に、高密度ポリエチレン、
中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピ
レン、およびそれらのブレンド品などから適宜選択する
ことができる。
本発明の支持体において、表面樹脂被覆層に含有させる
二酸化チタン顔料としては、硫酸法により製造されたも
の、塩素法により製造されたもののいづれでもよく、又
、ルチル型、アナターゼ型のいずれでもよいが、白さの
点から、アナターゼ型を用いることが有利である。
また二酸化チタンの表面に、例えば含水酸化アルミニウ
ムの如き無機表面処理剤を施したもの、例えばオルガノ
ポリシロキサンのような有機表面処理剤を施したもの、
或は、無機表面処理剤及び有機表面処理剤を適宜組合せ
たもので被覆したものなどのいづれも使用出来るが、少
くともへβ203分として0.2〜2.0%の含水酸化
アルミ処理したものを用いることが望ましい。
また、表面樹脂被覆層中の二酸化チタンの含有量は、5
〜30重量%であることが好ましい。二酸化チタンの含
有率が5重量%より少なくなると、前述したように樹脂
被覆層の隠蔽力が不足し、印画紙として使用した場合の
鮮鋭度が低くなってしまうごとがある。また、30重量
%よりも多くなると、溶融押出し被覆の際に、溶融ポリ
オレフィン樹脂組成物の発泡などを生じて、被覆層が完
全に成膜しない現象が起り、支持体の製造が困難になる
ことがある。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂組成物は脂肪酸
の金属塩を含有していてもよい。
このような脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸亜鉛
、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム
、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸ジルコニール
、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カルシウム、
ラウリン酸ナトリウムなどがあげられる。
また、その添加量は、樹脂組成物全量に対し、0.01
〜5重世%の範囲にあることが好ましい。
また、本発明に用いられるポリオレフィン樹脂組成物中
には、脂肪酸金属塩の他に、更に酸化亜鉛、タルク、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウムなど
の白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキシン酸アミド
などの脂肪酸アミド、テトラキス〔メチレン−3(3・
5−ジーter tブチル−4−ヒドロキシ−フェニル
)プロピオネートコメタン、2・6−シーtert−ブ
チル−4メチルフエノールなどの酸化防止剤、群青、ベ
ンガラ、カーボンブラック、チタンイエローなどの着色
顔料、ガラス、アスベスト、ホイスカー等の繊維状物質
、また螢光増白剤などが通常の添加量で含まれていても
よい。
本発明の支持体に用いられるシート状基体は、通常の天
然パルプ紙、合成繊維紙、あるいは合成樹脂フィルムを
紙状化したいわゆる合成紙のいずれであってもよいが、
針葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプ
の木材パルプを主成分とする天然パルプ紙が有利に用い
られる。また、シート状基体の厚みについては特に制限
はないが、表面の平滑性のよいものが好ましく、その坪
量は、50〜250g/mであることが好ましい。
本発明の支持体に用いられる天然パルプを主成分とする
紙基体には、各種の高分子化合物添加剤を含有せしめる
ことができる。例えば、乾燥紙力増強剤として、カチオ
ン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化
ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコ
ール、ゼラチンなど、サイズ剤として、脂肪酸塩、ロジ
ン誘導体、ジアルキルケテンダイマー乳化物、アルケニ
ル、或はアルキルコハク酸塩乳化物、石油樹脂エマルジ
ョン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエス
テルのアンモニウム塩など、顔料として、クレー、カオ
リン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンなど
、湿潤紙力増強剤として、メラミン樹脂、尿素樹脂、エ
ポキシ化ポリアミド樹。脂、定着剤として、硫酸アルミ
ニウム、塩化アルミニウムなどの多価金属塩、カチオン
化澱粉などのカヂオン変性ポリマーなど、pt1gF]
節剤として、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸など、無機
電解質として、食塩、芒硝など、そのほか染料、螢光増
白剤、ラテックスなどを適宜組み合わせて紙基体に含有
させることができる。
本発明の支持体の製造に際し、シート状基体にポリオレ
フィン樹脂組成物が溶融押出し法により被覆されるが、
その際の溶融押出し温度は200〜350℃が適当であ
り、その際に用いられるスリットダイとしてはT型ダイ
、L型ダイなどのフラットダイを用いることが好ましい
また、樹脂組成物を基体に被覆する前に、基体にコロナ
放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すのが好まし
い。樹脂被覆紙の樹脂層の厚さとしては、特に制限はな
いが、−iに5ミクロン乃至50ミクロン程度の厚さに
押出塗工したものが好ましい。また、基体の両面が樹脂
によって被覆された通常の樹脂被覆支持体においては、
二酸化チタン顔料を含む樹脂層の表面は、その用途に応
して光沢面、マント面、絹目面などを有し、その反対側
面(裏面)は通常無光沢面であり、表面あるいは必要に
応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理などの活
性化処理を施してもよい。また要すれば、表面樹脂被覆
層の上に写真乳剤との接着性を向上するためのサブコー
ト或は裏面樹脂被覆層の上に印刷筆記性や帯電防止性を
向上するためのバンクコート等を塗布してもよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
1〜4および   1〜6 実施例1〜4および比較例1〜6の各々において、第1
表記載のメルトインデックスおよび密度を有するポリエ
チレン50重量部と、アルミナ処理アナターゼ型二酸化
チタン50重量部と、およびステアリン酸亜鉛2.5重
量部とをバンバリーミキサ−を使用して160℃で混練
し、50%二酸化チタン含有マスターバッチを作成した
シート状基体として下記の上質紙を準備した。
すなわち、カナデイアンスタンダードフリーネス(JI
S P−8121−76)250−まで叩解した針葉樹
晒亜硫酸パルプ(NBSP) 20%と、上記フリーネ
ス28〇−まで叩解した広葉樹晒硫酸塩パルプ(LBK
P) 80%との混合物を製紙原料として用い、これに
下記製紙用添加剤を対パルプ絶乾重量に対し下記の添加
量で使用した。
カチオン化澱粉           2.0%アルキ
ルケテンダイマー樹脂     0.4%アニオン性ポ
リアクリルアミド樹脂  0.1%ポリアミドポリアミ
ン エピクロールヒドリン樹脂     0.7%苛性ソー
ダ          pH7,5に調節上記原料のス
ラリーから抄紙し、ドライヤー、サイズプレス、マシン
カレンダーを通し、米坪量170g/m、緊度1.0 
g /ca、水分含有率8%の紙基体を製造した。サイ
ズプレス薬品は、カルボキシル変性PVAと塩化ナトリ
ウムとを2:1の比率で混合し、これを水に溶解し、5
%サイズ液として紙の両面に25g/mの塗布量で塗布
した。
得られた紙基体にコロナ放電処理を施した後これを、次
の耐水性樹脂被覆試験に供した。即ち、紙基体の裏面に
高密度ポリエチレン(密度0.951 g/−1MI=
9.0)と低密度ポリエチレン(密度0.9188 /
crl、 M I = 4)の1:1混合物を樹脂温度
330”Cで押出塗布し、クーリングロールでセント型
付を行い、厚さ30声の裏面樹脂被覆層を形成した。
表面樹脂被覆層形成のために、前記50%二酸化チタン
含有マスターハツチと、希釈樹脂としてそれぞれ第1表
に記載の密度およびMIを有する高密度ポリエチレンと
、それぞれ第1表記載の密度、MlおよびS値を有する
低密度ポリエチレンとを第1表記載の重量比で乾式混合
した。この混合樹脂組成物を、溶融押出機を用いて紙基
体の表面上に塗工速度14 m /min 、溶融温度
320℃で、フィルム厚さ30J!mになるように溶融
押出被覆し表面樹脂被覆層を形成した。尚、溶融押出機
は東洋精機社製(商品名ラボプラストミル50 C−1
50)の押出口径20鰭、L/D=25のスクリュー式
押出機と150u+幅のT型ダイを有する溶融押出機を
用いた。
また、各実施例および比較例に使用しているポリオレフ
ィン樹脂のS値の測定および、被覆工程におけるダイリ
ップ汚れ発生状況の評価を次の如く行なった。
S 値:キャピラリーレオメータ−(東洋精機社製、商
品名キャビログラフ)により下記測定条件により測定さ
れたdの値から式(1)により算出された。
キャピラリーの長さ:3mm、キャピラリーの内径:1
龍、溶融樹脂温度:240℃、剪断速度=2401/s
ec ダイリップ汚れ:溶融押出し開始から1時間後の命中試
料中のダイリップ汚れにもとずく汚れスジ本数を測定し
た(本数/ 150mm巾)。
また溶融押出被覆された写真印画紙用支持体の耐傷性を
下記の如く測定した。
耐傷性:写真印画紙用支持体の乳剤を塗布する面側表面
に、他の支持体の裏面側を重ね合せ、0.4kg / 
cdの加重をかけて40℃で72時間静置した。
供試乳剤塗布側表面の、上記処理前および処理後の光沢
度(入射角60°、反射角60°で測定)の差により耐
傷性を評価した。光沢度の差が4ポイント以下を良好、
4〜6ポイントをやや不良、6ポイント以上を不良の3
段階で評価した。
更に、支持体の表面側の二酸化チタンを配合した樹脂被
覆層の表面に、コロナ放電を施し、その上に白黒写真用
乳剤(ロックランド、コロイド社製、商品名リキッドラ
イト)を151Mの厚さに塗布し、印画紙を作成した。
得られた印画紙の耐カール性を下記の如く評価した。
カール性: I QcmX I Qcmに切断した印画
紙を20°C165%R1+の雰囲気内に16時間放置
した後、これを、その湾曲した内側の面を上向きにして
平面上に置き、その四隅端部と平面との平均距離を観察
し、その結果を良好、不良、不可の3段階に官能評価し
た。
低密度ポリエチレンのSの値と、ダイリップ汚れ、耐傷
性およびカール性を第1表に示す。
以下余白 第1表から明らかなように低密度ポリエチレンを含む表
面樹脂被覆層を有する実施例1〜4の支持体の製造工程
においてグイリップ汚れの発生がなくまた、この支持体
から常法により得られた印画紙の耐カール性および、耐
傷性も良好であった。
しかし比較例1〜4においては、使用された低密度ポリ
エチレンの密度、MISS値のいずれかが本発明により
規定された範囲外であり、このため、溶融押出被覆工程
において多数のグイリップ汚れが発生した。また比較例
5.6では、低密度ポリエチレンの配合量が本発明に規
定された範囲外であったので、得られた比較支持体から
常法に°より製造された印画紙は、その耐傷性および耐
カール性が不良で、商品価値のないものであった。
〔発明の効果〕
本発明の支持体において、その表面樹脂被覆層に用いら
れる樹脂母材に、特定範囲の特性を有する低密度ポリエ
チレン樹脂が特定範囲の量で配合されており、それによ
って本発明の支持体は、グイリツプ汚れの発生なしに製
造され、従って面質の欠陥がなく、従って、耐カール性
および、耐傷性の良好な高品質の印画紙を製造するのに
極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はキャピラリーレオメータ−のキャピラリ一部の
構成を示す断面説明図であり、第2図は第1図のキャピ
ラリ一部におけるポリオレフィン樹脂組成物押出状況を
示す断面説明図。 1・・・降下梁、    2・・・ロードセル、3・・
・加圧用プランジャー 4・・・シリンダーブロック、 5・・・シリンダー  6・・・キャピラリーブロック
、7・・・キャピラリー、8・・・恒温槽、9・・・押
出された溶融樹脂流の直径dを測定する位置、 10・・・溶融樹脂流。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シート状基体と、前記シート状基体の表面(写真乳
    剤塗布面)に形成され、かつ二酸化チタンを含有するポ
    リオレフィン樹脂を母材とする組成物からなる表面樹脂
    被覆層と、および、前記シート状基体の裏面に形成され
    、かつポリオレフィン樹脂を母材とする組成物からなる
    裏面樹脂被覆層とを含んでなり、 前記表面樹脂被覆層中のポリオレフィン樹脂が35〜8
    0重量%の低密度ポリエチレンを含み、この低密度ポリ
    エチレンが、0.920g/cm^3以下の密度と、1
    〜5g/10分のメルトインデックスとを有し、更に、
    長さが8mm、内径が1mmのキャピラリーを通して、
    溶融樹脂を、樹脂温度240℃、および剪断速度240
    l/秒の条件下で押し出す溶融樹脂押出試験において、
    下記式( I )により定義される前記低密度ポリエチレ
    ンの溶融樹脂膨張係数S: S=d/D(1) 〔但し、上式中、dはキャピラリーから押出された溶融
    樹脂流の、キャピラリー出口から10mm離れた位置に
    おける直径(mm)を表わし、Dはキャピラリーの内径
    (mm)を表わす〕 が、1.8〜2.1の範囲内にあることを特徴とする、
    写真印画紙用支持体。
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