JPH0257054B2 - - Google Patents

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JPH0257054B2
JPH0257054B2 JP18081383A JP18081383A JPH0257054B2 JP H0257054 B2 JPH0257054 B2 JP H0257054B2 JP 18081383 A JP18081383 A JP 18081383A JP 18081383 A JP18081383 A JP 18081383A JP H0257054 B2 JPH0257054 B2 JP H0257054B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
allyl alcohol
caprolactone
parts
reaction
modified
Prior art date
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Expired
Application number
JP18081383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6075444A (ja
Inventor
Kyoshi Okitsu
Shosaku Moriki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP18081383A priority Critical patent/JPS6075444A/ja
Publication of JPS6075444A publication Critical patent/JPS6075444A/ja
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Granted legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、可撓性かつ反応性の高い水酸基を有
する変性アリルアルコールの製造法に関する。
アリルアルコールは、工業的に有益な種々の有
機薬品あるいは樹脂類の原料として広く利用され
ている。
例えば、アリルアルコールとフタル酸の反応物
であるジアリルフタレートおよびそのプレポリマ
ーは、さらに熱硬化させることによつて耐熱性、
電気特性、寸法安定性のすぐれた成型物を与え、
電気部品、化粧板等に広く使われている。
また、アリルアルコールとメタクリル酸のエス
テルであるアリルメタクリレートは、種々なアク
リル系樹脂の変性用モノマーとして、あるいはシ
ランカツプリング剤の中間原料としても有用であ
る。
あるいは、アリルアルコールとジエチレングリ
コールおよびホスゲンとの反応物であるジエチレ
ングリコール・ビス・ジアリルカーボネートの重
合物は光学樹脂レンズとして広く使われているこ
とは周知のとおりである。
しかしながら、これらの用途において、その硬
化成形物は非常に硬いという特徴のある反面、可
撓性に劣り、基材との密着性に欠けるという欠点
がある。
その解決のため、可塑剤を添加することも考え
られるが、可塑剤が硬化物の表面にブリードする
等の問題があつた。そのため、そのような問題を
生じない反応性可塑剤が必要とされていた。
また、アリルアルコールは、その強い刺激、催
涙性の故、アリルアルコール誘導体の製造におい
ては、特別の設備を必要とする等、ハンドリング
の面で大きな問題があつた。
以上述べたようなアリルアルコールそれ自身の
問題およびその誘導体あるいはその硬化物におけ
る緒問題を解決せんと鋭意検討した結果、アリル
アルコールの代りに、アリルアルコールにε−カ
プロラクトンを開環付加反応させた反応組成物が
それらの目的を満たすことを見い出し、本発明に
到つた。
すなわち、本発明はアリルアルコールにε−カ
プロラクトンを開環付加重合させることを特徴と
する変性アリルアルコールの製造法に関する。
また、本発明はアリルアルコール95〜5重部の
水酸基の全部または一部にε−カプロラクトンを
5〜95重量部、開環付加重合させて得られるε−
カプロラクトン変性アリルアルコール組成物を提
供するものである。
本発明に用いるε−カプロラクトンはシクロヘ
キサノンを過酢酸でバイヤービリガー反応によつ
て酸化することによつて工業的に製造されてい
る。ε−カプロラクトン以外に4員環のプロピオ
ラクトン等、他のラクトン類を本発明の特徴を損
なわない限りにおいてε−カプロラクトンと併用
することも可能である。
本発明のラクトン変性アリルアルコール中に占
めるアリルアルコールの割合は合計100重量部中
95〜5重量部を用いる。その理由は、多すぎる場
合は、目的とする充分な可撓性等を得ることがで
きず、反対に少な過ぎる場合は、樹脂が柔かくな
り過ぎるからである。
アリルアルコールの水酸基へのε−カプロラク
トンの開環重合は100〜170℃、好ましくは140〜
150℃で行なう。100℃より低い場合は反応速度が
小さく、また170℃より高い場合はアリルアルコ
ールが沸騰し、反応系外に逃げてしまうからであ
る。
この反応には触媒を用いることが好ましい。触
媒としてはテトラブチルチタネート、テトラプロ
ピルチタネート、テトラエチルチタネート等のチ
タン化合物、オクチル酸スズ、ジブチルスズオキ
シド、ジブチルスズジラウレート等の有機スズ化
合物、さらには塩化第1スズ、臭化第1スズ、ヨ
ウ化第1スズ等のハロゲン化スズ化合物を用いる
ことができる。使用量は1000ppmから0.01ppm、好ま
しくは500ppmから0.2ppmである。
反応は無溶剤で行なつてもよいし、トルエン、
キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等の活性水素を持たない溶剤中で行なつ
ても良い。但し、エステル結合を有する溶剤は好
ましくない。なぜなら、反応中にポリカプロラク
トンのエステル基とエステル交換反応を起し、ア
リルアルコールに結合していないポリカプロラク
トンが生成する恐れがあるからである。
塩化第1スズを触媒に用いる場合には、エステ
ル交換反応をほとんど促進しないので、分子量分
布の狭いラクトン変性アリルアルコールが得ら
れ、更にエステル系の溶剤を用いることも可能で
ある。しかし、チタン系の触媒を用いる場合に
は、エステル交換反応を促進するため、特にエス
テル系溶剤は避けるのが望ましい。
以上のようにして得られたラクトン変性アリル
アルコールはフタル酸(無水フタル酸)、イソフ
タル酸とエステル化反応、またはフタル酸ジメチ
ル、イソフタル酸ジメチルとエステル交換反応す
ることによつてラクトン変性ジアリルフタレート
またはラクトン変性ジアリルイソフタレートと
し、これらをジアリルフタレート系樹脂の一成分
として用いることによりジアリルフタレート系樹
脂の耐熱性、電気特性をほとんど低下させない
で、可撓性を付与すると共に密着性の改良も期待
できるため、電子材料、化粧板等の分野以外に
も、例えば積層板、成形材料分野への応用も可能
である。
さらに、ラクトン変性アリルアルコールを用い
てラクトン変性アリルメタノールを合成すれば、
可撓性のあるシランカツプリツブ剤としての応用
も可能である。
本発明のラクトン変性アリルアルコールについ
て以下例を挙げて説明するが、これによつて本発
明を限定するものではない。なお、例中、部は重
量部を意味する。
実施例 1 窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備え
た4ツ口フラスコにアリルアルコール366.3部、
ε−カプロラクトン1434.1部、テトラブチルチタ
ネート0.018部を仕込み、窒素雰囲気下145℃で約
6時間反応させることにより未反応ε−カプロラ
クトンは0.52wt%となつた。得られたラクトン変
性アリルアルコールは 外 観 (APHA) 60 酸 価 (mgKOH/g) 0.54 OH価 (mgKOH/g) 196.2 粘 度 (CP/25℃) 51.2 の性状を有していた。
実施例 2 実施例1と同様な装置にアリルアルコール
261.3部、ε−カプロラクトン1538.7部、テトラ
ブチルチタネート0.018部を仕込み、窒素雰囲気
下150℃で約6時間反応させることにより未反応
ε−カプロラクトンは0.31wt%となつた。
得られたラクトン変性アリルアルコールは 外 観 (APHA) 80 酸 価 (mgKOH/g) 0.96 OH価 (mgKOH/g) 140.3 粘 度 (CP/25℃) 58.8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アリルアルコールの水酸基にε−カプロラク
    トンを開環付加重合させることを特徴とする変性
    アリルアルコールの製造方法。
JP18081383A 1983-09-30 1983-09-30 変性アリルアルコ−ルの製造方法 Granted JPS6075444A (ja)

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JPS6075444A JPS6075444A (ja) 1985-04-27
JPH0257054B2 true JPH0257054B2 (ja) 1990-12-03

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072719A (ja) * 1998-09-01 2000-03-07 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 2−ヒドロキシイソ酪酸アリルの製造方法

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JPS6075444A (ja) 1985-04-27

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