JPH0255845B2 - - Google Patents

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JPH0255845B2
JPH0255845B2 JP12233384A JP12233384A JPH0255845B2 JP H0255845 B2 JPH0255845 B2 JP H0255845B2 JP 12233384 A JP12233384 A JP 12233384A JP 12233384 A JP12233384 A JP 12233384A JP H0255845 B2 JPH0255845 B2 JP H0255845B2
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Japan
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polyester
magnetic
group
radiation
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JP12233384A
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JPS61922A (ja
Inventor
Yoshiichi Kodera
Yasuo Yoshinaka
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Publication of JPS61922A publication Critical patent/JPS61922A/ja
Publication of JPH0255845B2 publication Critical patent/JPH0255845B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は磁気特性および機械特性の優れた放射
線硬化型磁気記録媒体に関するものである。 (従来技術との関係) 汎用的磁気テープは長軸1μm以下の針状磁性粒
子を適当な添加剤(分散剤、潤滑剤、帯電防止剤
等)と共にバインダー溶液中に分散させて磁性塗
料を作り、これをポリエチレンテレフタレートフ
イルムに塗布して作られる。さらに、放射硬化型
バインダーを結合剤とする磁性塗料を塗布した
後、放射線処理をすることにより、熱処理工程が
簡略化でき、品質が安定化することもよく知られ
ている。 磁気記録媒体では磁気記録の高密度化、高再生
出力が要求され、そのためには高保磁力の磁性粒
子を高充填、高配向させることが必要である。高
充填、高配向させるには、磁性粒子を一次粒子ま
で分散させなければならない。磁性粒子の分散に
は、バインダーの影響が大きく、いかに分散効率
のよい分散機を用いてもバインダーの分散能が低
いと塗料中に磁性粒子は分散しない。また高保磁
力の磁性粒子が開発されているが、保磁力が大き
くなるにしたがつて磁性粒子は分散しにくくな
る。 従来、磁性塗料のバインダーとしては、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・
塩化ビニリデン共重合体、熱可塑ポリウレタン樹
脂、熱硬化ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ニ
トロセルロース、セルロース・アセテート・ブチ
レート、エポキシ樹脂あるいはアクリル樹脂等が
使用され、放射線硬化型バインダーとして、アク
リル系二重結合を有する塩化ビニル・酢酸ビニル
共重合体、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂、アクリル樹脂等が提案されてい
るが、ビデオテープ、電子計算機用テープのよう
な高性能を要求される用途には、特に、磁気特性
において十分なものとはいえないのが現状であ
る。磁気特性の向上のために界面活性剤を分散剤
として使用することが知られているが、磁性塗膜
中に低分子量の界面活性剤が存在することによる
物性の低下、経時変化を生じる欠点がある。 磁気テープは優れた磁気特性だけではなく、耐
摩耗性、走行性、可撓性、支持体との接着性等の
機械的特性が優れていなくてはならない。ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂をバインダーとし
て使用した磁気テープは、特公昭44−17947、特
公昭44−18222、特公昭45−24900、特公昭44−
23500、特公昭45−24902、特公昭49−48126、特
公昭48−31611、特公昭48−31610、特公昭42−
15432、特公昭51−6522号公報にみられるように、
機械的特性が優れ、磁気テープバインダーとして
有用な素材である。 ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂にスルホ
ン酸の金属塩を導入することにより磁性粒子の分
散性が飛躍的に向上することは特開昭54−28603、
特開昭54−157603号公報に開示されているが、ス
ルホン酸の金属塩の効果は、その親水性によるも
のであり、ホスフイン酸、ホスホン酸等のリン化
合物の金属塩も同様な効果が期待でき、さらには
放射線硬化型樹脂においても同様な効果が期待さ
れる。しかしホスフイン酸、ホスホン酸等のリン
化合物の金属塩はポリエステル樹脂の製造時に触
媒の失活現象が起きたり、エーテル結合が生成し
て得られるポリマーの物性が低下したり、あるい
は極性が異るため均一に反応することなく分離し
てしまつたりする。ポリウレタン樹脂でもホスフ
イン酸、ホスホン酸等のリン化合物の金属塩は無
機性が大きいため、汎用溶剤中あるいは無溶剤中
の反応で、樹脂中に、この親水基を導入すること
は不可能であつた。 (発明の目的) 本発明者等は、以上のような事情に鑑み、放射
線硬化した塗膜がポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂の有する機械的特性を保持したまま、磁性
粒子の分散性を向上させることを目的として、鋭
意検討した結果、特定のリン化合物を用いれば、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂の安定した
製造が可能であり、目的とする磁性粒子の分散性
の著しい向上が得られることを見出した。 (発明の構成) すなわち、本発明は非磁性支持体上に、強磁性
粉末を結合剤中に分散させた磁性材料を塗布した
後、放射線照射した放射線硬化型磁気記録媒体中
において、該結合剤として分子内に2個以上のア
クリル系二重結合を有する下記式()および/
または式()で示される基を有し、リン化合物
を反応させたポリエステル樹脂および/またはポ
リウレタン樹脂を使用することを特徴とする放射
線硬化型磁気記録媒体である。 式(): (式中、R1,R2は同じかまたは相異なる基で
あつて、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子
数6以下の炭化水素基を示す。R3,R4は同じか
または相異なる基で水素原子、炭素原子数7以下
の炭化水素基または(−R5−O)−rHで示される基
を示す。R5はエチレン、プロピレンまたはブチ
レン基を示し、rは1〜10の整数を示す。また
l,mは0または1〜4の整数、nは0,1また
は2を示す。) 式():
【式】 (式中、R1′,R2′は炭素原子数10以下の炭化水
素基を示し、R1′,R2′の中の1種が2個のエステ
ル形成性基を有するか、または2種が少なくとも
1個のエステル形成性基を有する。Mはアルカリ
金属塩の残基である。lは0または1を示す。) 本発明の結合剤として用いる分子内にアクリル
系二重結合を2個以上有し、上記式()およ
び/または()で示される化合物を反応させた
ポリエステル樹脂としては、式()および/ま
たは()で示されるリン化合物を共重合した原
料ポリエステルAとアクリル系二重結合含有化合
物Bとの反応により得られ、アクリル系二重結合
含有化合物Bがエステル結合、エーテル結合、ア
ミド結合のうち少なくとも1種の結合を介して原
料ポリエステルAの分子鎖の末端に結合している
ものが挙げられる。具体的にはヒドロキシ基末端
ポリエステルA−1とカルボキシル基含有アクリ
ル系化合物B−1との反応生成物、カルボキシル
基末端ポリエステルB−2とヒドロキシ基含有ア
クリル系化合物B−2との反応生成物、カルボキ
シル基末端ポリエステルA−2とグリシジル基含
有アクリル系化合物B−3との反応生成物、カル
ボキシル基末端ポリエステルA−2とアミノ基含
有アクリル系化合物B−4との反応生成物などが
ある。 この原料ポリエステルAは式()および/ま
たは式()で示されるリン化合物を反応させ
た、分子量500〜10000のポリエステルが望まし
く、分子鎖の末端がヒドロキシル基および/また
はカルボキシル基である。 本発明において使用される原料ポリエステルA
のカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソ
フタル酸、オルソフタル酸、1,5−ナフタル酸
などの芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香
酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸などの
芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカル
ボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、トリメリツト
酸、トリメシン酸、ピロメリツト酸などのトリお
よびテトラカルボン酸などを挙げることができ
る。特にテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン
酸、セバシン酸が好ましい。 また原料ポリエステルAのグリコール成分とし
てはエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフエノールAのエチレンオキサイド付加物およ
びプロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフエ
ノールAのエチレンオキサイドおよびプロピレン
オキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコールなどがある。またトリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペン
タエリスリトールなどのトリおよびテトラオール
を併用してもよい。 本発明において使用されるポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂を特徴づける特定のリン化合物
とは、前記式()および/または式()で示
されるリン化合物である。 これらのリン化合物の代表例の構造式を以下に
示す。 原料ポリエステルAを製造する際、上記式
()および/または式()で表わされるリン
化合物を原料ポリエステルAの重合完結前の任意
の段階で添加し、反応させることができるが、製
造時の操業上の点からエステル交換反応後または
エステル化反応後の段階で添加するのが好まし
い。 アクリル系二重結合含有化合物Bとしては(メ
タ)アクリル酸などのカルボキシル基含有アクリ
ル系化合物B−1、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール等の
グリコールのモノ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、トリメチロール
エタン等のトリオール化合物のモノ(メタ)アク
リレートおよびジ(メタ)アクリレート、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール等の4
価以上のポリオールのモノ(メタ)アクリレー
ト、ジ(メタ)アクリレート、トリ(メタ)アク
リレートなどのヒドロキシル基含有アクリル系化
合物B−2、グリセリンモノアリルエーテル、グ
リセリンジアリルエーテル等のヒドロキシル基含
有アクリル系化合物B−2、グリシジル(メタ)
アクリレートなどのグリシジル基含有アクリル系
化合物B−3、(メタ)アクリルアミド、モノメ
チロール(メタ)アクリルアミド等のアミノ基含
有アクリル系化合物B−4などがある。 本発明に用いるポリエステル樹脂は上記原料ポ
リエステルAとアクリル系二重結合含有化合物B
とを公知の方法に従い、溶剤中または無溶剤中で
反応させることにより得られる。原料ポリエステ
ルAとアクリル系二重結合含有化合物Bの望まし
い配合比率は原料ポリエステルAのカルボキシル
基/アクリル系二重結合含有化合物Bの(グリシ
ジル基+ヒドロキシル基+アミノ基)=1/2〜
2/1(当量比)であるか、原料ポリエステルA
のヒドロキシル基/Bのカルボキシル基=1/2
〜2/1(当量比)である。得られるポリエステ
ル樹脂の分子量は600〜15000であることが望まし
い。 本発明の結合剤として用いる分子内にアクリル
系二重結合を2個以上有し、上記式()およ
び/または()で示されるリン化合物に反応さ
せたポリウレタン樹脂とはポリヒドロキシ化合物
とイソシアネート化合物とを含む反応により得ら
れるものであり、ポリヒドロキシ化合物の一部あ
るいは全部が前記式()および/または式
()で示されるリン化合物又はこれを共重合さ
せた原料ポリエステルAであり、この原料ポリエ
ステルAは分子量300〜10000のものが好ましい。
具体的には前記原料ポリエステルA、特にヒドロ
キシル基末端ポリエステルA−1とイソシアネー
ト基含有アクリル系化合物C−1との反応生成
物、ヒドロキシ基末端ポリエステルA−1とポリ
イソシアネートC−2とヒドロキシ基含有アクリ
ル系化合物B−2および必要によりその他のポリ
ヒドロキシ化合物の反応生成物である。 前記式()および/または式()で示され
るリン化合物を共重合させた原料ポリエステル
A、特にヒドロキシ末端ポリエステルA−1とし
ては、前記ポリエステル樹脂において使用する原
料ポリエステルと同様のものが挙げられる。 イソシアネート基含有アクリル系化合物C−1
としては、例えばイソシアネートエチルアクリレ
ートなどが挙げられる。 またポリイソシアネートC−2としては2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、p−フエニレジイソシアネー
ト、ジフエニルメタンジイソシアネート、m−フ
エニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、テトラメチレンジイソシアネー
ト、3,3′−ジメトキシ−4,4−ビフエニレン
ジイソシアネート、2,4−ナフタレンジイソシ
アネート、3,3′−ジメチル−4,4−ビフエニ
レンジイソシアネート、4,4′−ジフエニレンジ
イソシアネート、4,4′−ジイソシアネート−ジ
フエニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソシ
アネート、p−キシリレンジイソシアネート、m
−キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソ
シアネートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイ
ソシアネートメチルシクロヘキサン、4,4′−ジ
イソシアネートジシクロヘキサン、4,4′−ジイ
ソシアネートジシクロヘキシルメタン、イソホロ
ンジイソシアネート等が挙げられるが、必要によ
り2,4,4′−トリイソシアネートジフエニル、
ベンゼントリイソシアネート等を少量使用するこ
とができる。 原料ポリエステルAはリンを含有しないその他
のポリヒドロキシ化合物、例えば通常のポリエス
テルポリオール、ポリエーテルポリオール、アク
リルポリオール、ヒマシ油の誘導体、トール油誘
導体、その他水酸基含有化合物と併用してもよ
い。 また本発明のポリウレタン樹脂を製造する際、
鎖延長剤としてグリコール類、ジアミン類、アミ
ノアルコール類等公知の化合物を1種または2種
以上使用することができる。特にグリコール類が
好ましい。 本発明のポリウレタン樹脂の範中には実質的に
ポリエステルセグメントの繰返しがなく、ウレタ
ン結合を介して分子鎖末端にのみ、アクリル系二
重結合を有するものおよびポリエステルセグメン
トがウレタン結合を介して少なくとも2個繰返す
ものが挙げられる。 本発明のポリウレタン樹脂は公知の方法により
ポリヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物と
を含む原料を溶剤中、または無溶剤中で反応させ
ることにより得られるが、望ましい配合比率はイ
ソシアネート化合物の−NCO基/ポリヒドロキ
シ化合物の−OH基=1/2〜2/1である。得
られるポリウレタン樹脂の分子量は1000〜100000
であることが望ましい。 上記一般式()および/または式()で示
されるリン化合物は、ポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂中にリン原子として200ppm〜
40000ppm含まれるように使用するのが適当であ
り、上記範囲より小さくなれば磁性粒子に対する
分散性が低下し、一方、上記範囲より大きくなれ
ば吸湿性の増大、物理的特性の低下、ポリエステ
ルフイルムに対する密着性の低下等を生じ、実用
性が少なくなる。 本発明においては分子内にアクリル系二重結合
を2個以上有し、一般式()および/または式
()で示されるリン化合物を反応させたポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂以外に、磁気テー
プの可撓性の調整、耐熱性・耐寒性の向上、耐摩
耗性の向上等の目的で他の相溶性のある樹脂を添
加するか、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
と反応して架橋する化合物を混合することが望ま
しい。本発明で用いるポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂と相溶性のある樹脂としては、塩化ビ
ニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系
樹脂等が挙げられる。一方上記のポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂と架橋する化合物としては
エポキシ系アクリルオリゴマー、スピラン環含有
アクリル系オリゴマー、エーテルアクリル系オリ
ゴマー、アクリル系多価アルコール等の分子量
200〜10000のアクリル系オリゴマーがある。 本発明において使用される強磁性粒子としては
γ−Fe2O3,γ−Fe2O3とFe3O4の混晶、CrO2
コバルトフエライト、コバルト吸着酸化鉄、Fe
−Co,Fe−Co−Ni等の強磁性合金粉末などをあ
げることができる。 本発明の磁気記録媒体には必要に応じてジブチ
ルフタレート、トリフエニルホスフエートのよう
な可塑剤、ジオクチルスルホナトリウムサクシネ
ート、t−ブチルフエノール−ポリエチレンエー
テル、エチルナフタレン−スルホン酸ソーダ、ジ
ラウリルサクシネート、ステアリン酸亜鉛、大豆
油レシチン、シリコーンオイルのような潤滑油や
種々の帯電防止剤を添加することもできる。 強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性材料は
一般に溶剤を使用するが、その溶剤としては、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、メタノ
ールなどのアルコール類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酪酸エチルなどのエステル類、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジオキサンなど
のグリコールエーテル類、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘ
プタンなどの脂肪族炭化水素類またはこれらの混
合物などが使用できる。 本発明の放射線硬化型磁気記録媒体は上記磁性
材料を非磁性支持体上に塗布する。使用できる非
磁性支持体の素材としては、例えばポリエチレン
テレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピ
レンなどのポリオレフイン、セルローストリアセ
テートやセルロースジアセテートなどのセルロー
ス誘導体、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、
ポリイミド、アルミニウムや銅などの金属、紙な
どが挙げられる。 磁性材料を非磁性支持体上に常法に従つて塗布
し乾燥させ後、その塗膜を必要によりカレンダー
処理してから放射線処理する。放射線処理後にカ
レンダー処理することもできる。照射する放射線
としては、電子線のほかに中性子線、γ線などの
電離性放射線が使用できる。またその照射量は約
1〜10Mradがよく、特に約2〜8Mradであるこ
とが好ましい。 (発明の効果) 本発明では分子内にアクリル系二重結合を2個
以上有し、かつ特定のリン化合物を共重合したポ
リエステル樹脂またはポリウレタン樹脂を結合剤
として用いることにより、放射線硬化した塗膜が
ポリエステル樹脂またはポリウレタン樹脂の有す
る機械的特性を保持したまゝ、磁性粒子の分散性
を向上させることができる。 (実施例) 以下、本発明を実施例によつて具体的に説明す
る。実施例中、単に部とあるのは重量部を示す。 原料ポリエステルの製造例 温度計、撹拌機を具備したオートクレーブ中に
ジメチルテレフタレート485部、ジメチルイソフ
タレート175部、エチレングリコール409部、ネオ
ペンチルグリコール458部およびテトラブトキシ
チタネート0.68部を仕込み、150〜230℃で120分
間加熱しエステル交換を行い、次いでアジピン酸
219部、前記リン化合物A36部を仕込み、220〜
230℃で更に1時間反応を行つた。次いで反応系
を30分間で250℃まで昇温し、系の圧力を徐々に
減じ45分後に10mmHgとし、この条件で更に60分
間反応を続けた。得られた原料ポリエステルAの
分子量は2000、リン含有率は3000ppmであつた。
同様の製造方法により得られた原料ポリエステル
B〜Mを第1表に示した。 樹脂組成はNMRより分析した。第1表中の原
料ポリエステルJおよびLは重合中に粘度の上昇
がみられなかつた。また原料ポリエステルKは、
リン化合物のナトリウム塩が凝集し粒状となり、
樹脂と完全に分離した。原料ポリエステルJ〜M
の構成単位は原料仕込み時の酸成分及びグリコー
ル成分のモル比をあらわす。
【表】 ポリエステル樹脂の製造例 温度計、撹拌機、還流式冷却器を具備した反応
容器中にトルエン55部、メチルエチルケトン55
部、原料ポリエステルM100部を溶解後、グリシ
ジルメタクリレート10部、テトラエチルアミンク
ロリド0.05部を仕込み、70〜80℃で6時間反応さ
せ、固形分濃度50重量%のポリエステル樹脂溶液
を得た。得られたポリエステル樹脂Mは分子量は
3800で、リン含有量は、2800ppmであつた。 ポリウレタン樹脂の製造例 (1) 温度計、撹拌機、還流式冷却器を具備した反応
容器中にトルエン72部、メチルエチルケトン72
部、原料ポリエステルA100部を溶解後、2,4
−トリレンジイソシアネート10.8部およびジブチ
ル錫ジラウレート0.05部を仕込み、70〜80℃で3
時間反応させた後、更にペンタエリスリトールト
リアクリレートを33部を加え、70〜80℃で10時間
反応させ、固形分濃度50重量%のポリウレタン樹
脂溶液を得た。反応液より溶剤を蒸発させた。ポ
リウレタン樹脂Aの分子量は2700であり、リン含
有量は2900ppmであつた。同様の製造方法により
得られたポリウレタン樹脂B、C−1,D−1,
E−1,F,G−1,H,Iを第2表に示した。 ポリウレタン樹脂の製造例 (2) 温度計、撹拌機、還流式冷却器を具備した、反
応容器中にトルエン65部、メチルエチルケトン65
部、原料ポリエステルC100部を溶解後、ジフエ
ニルメタンジイソシアネート17.1部およびジブチ
ル錫ジラウレート0.05部を仕込み、70〜80℃で3
時間反応させた。その後60℃に冷却しペンタエリ
スリトールトリアクリレート10部を加えた後、70
〜80℃に昇温し、2時間反応させた。次にネオペ
ンチルグリコール4部を加え、70〜80℃で6時間
反応させ、固形分濃度50重量%のポリウレタン樹
脂溶液を得た。反応液より溶剤を蒸発させたポリ
ウレタン樹脂C−2の分子量は12000であり、リ
ン含有量は3000ppmであつた。同様の製造方法に
より得
【表】 られたポリウレタン樹脂D−2,D−3,F−
2,G−2を第2表に示した。 実施例1〜8、比較例1〜7 磁性粉末(コバルト被着 γ−Fe2O3) 60部 ポリウレタン樹脂A溶液 30部 (固型分濃度50%、溶剤メチルエチルケトン/
トルエン=1/1重量比) メチルエチルケトン 25部 トルエン 25部 メチルイソブチルケトン 25部 上記組成物をボールミルで24時間混合した後、
この磁性塗料を25μのポリエチレンテレフタレー
トフイルム上に乾燥後の厚みが6μmとなるように
塗布した。次いで0.05秒間、2500ガウスの直流磁
場によりフイルムの長さ方向に磁場配向処理を行
ない、100℃、1分間熱風乾燥した後、カレンダ
ー処理を行い、5Mradの放射線処理を行なつた。
得られたテープのBr/Bm(角型比)値は0.89で
あつた。次に磁性塗膜面に市販のセロハンテープ
を密着させた後、セロハンテープを剥がしたが磁
性塗膜がポリエステルフイルムより剥離すること
なく密着性も良好であつた。 第2表に示したポリエステル樹脂またはポリウ
レタン樹脂のメチルエチルトン/トルエン(1/
1重量比)溶液を用いて同様の方法によりポリエ
チレンテレフタレートフイルム上に磁化可能層を
形成させた。各々の磁化可能層の測定結果を第3
表に示した。
【表】
【表】 たこすり回数)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 非磁性支持体上に、強磁性粉末を結合剤中に
    分散させた磁性材料を塗布した後、放射線照射し
    た放射線硬化型磁気記録媒体において、該結合剤
    として分子内にアクリル系二重結合を2個以上有
    し、下記式()および/または()で示され
    る化合物を反応させたポリエステル樹脂および/
    またはポリウレタン樹脂を使用することを特徴と
    する放射線硬化型磁気記録媒体。 式(): (式中、R1,R2は同じかまたは相異なる基で
    あつて、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子
    数6以下の炭化水素基を示す。R3,R4は同じか
    または相異なる基で水素原子、炭素原子数7以下
    の炭化水素基または(−R5−O)−rHで示される基
    を示す。R5はエチレン、プロピレンまたはブチ
    レン基を示し、rは1〜10の整数を示す。また
    l,mは0または1〜4の整数、nは0,1また
    は2を示す。) 式():【式】 (式中、R1′,R2′は炭素原子数10以下の炭化水
    素基を示し、R1′,R2′の中の1種が2個のエステ
    ル形成性基を有するか、または2種が少なくとも
    1個のエステル形成性基を有する。Mはアルカリ
    金属塩の残基である。lは0または1を示す。)
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