JPS61922A - 放射線硬化型磁気記録媒体 - Google Patents

放射線硬化型磁気記録媒体

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JPS61922A
JPS61922A JP12233384A JP12233384A JPS61922A JP S61922 A JPS61922 A JP S61922A JP 12233384 A JP12233384 A JP 12233384A JP 12233384 A JP12233384 A JP 12233384A JP S61922 A JPS61922 A JP S61922A
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Yoshiichi Kodera
宣一 小寺
Yasuo Yoshinaka
吉中 安生
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気特性および機械特性の優れた放射線硬化型
磁気記録媒体に関するものである。
(従来技術との関係) 汎用的磁気テープは長袖1μm以下の針状磁性粒子を適
描な添加剤(分散剤、潤滑剤、帯電防止剤等)と共にバ
インダー溶液中に分散させて磁性塗料を作り、これをポ
リエチレンテレフタレートフィルムに塗布して作られる
。さらに、放射硬化型バインダーを結合剤とする磁性塗
料を塗布した後、放射線処理をすることにより、熱処理
工程が簡略化でき、品質が安定化することもよく知られ
ている。
磁気記録媒体では磁気記録の高密度化、高再生出力が要
求され、そのためには高保磁力の磁性粒子を高充填、高
配向させることが必要である。高充填、高配向させるに
は、磁性粒子を一次粒子まで分散させなければならない
。磁性粒子の分散には、バインダーの影響が大きく、い
かに分散効率のよい分散機を用いてもバインダーの分散
能が低いと塗料中に磁性粒子は分散しない。寸た高保磁
力の磁性粒子が開発されているが、保磁力が大きくなる
にしたがって磁性粒子は分散しにくくなる。
従来、磁性塗料のバインダーとしては、塩化ビ、=ル・
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル1ビニル
アルコール共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重
合体、熱可塑ポリウレタン樹脂、熱硬化ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、アクリロニトリル・ブタジェン
共重合体、ニトロセルロース、セルロース・アセテート
−フチレート、エポキシ樹脂あるいはアクリル樹脂等が
使用され、放射線硬化型バインダーとして、アクリル系
二重結合を有する塩化ビニル・酢酸ビニル共重子計算機
用テープのような高性能を要求される用途には、特に、
磁気特性において十分なものとはいえないのが現状であ
る。磁気特性の向上のために界面活性剤を分散剤として
使用することが知られているが、磁性塗膜中に低分子量
の界面活性剤が存在することによる物性の低下、経時変
化を生じる欠点がある。
磁気テープは優れた磁気特性だけではなく、耐摩耗性、
走行性、可撓性、支持体との接着性等の機械的特性が優
れていなくてはならない。ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂をバインダートシて使用した磁気テープは、特
公昭44−17947、特公昭44−18222、特公
昭45−24900.特公昭44−23500、特公昭
45−24902、特公昭49−48126、特公昭4
8−31611.特公昭48−31610、特公昭42
−15432、特公昭51−6522号公報にみられる
ように、機械的特性が優れ、磁気テープバインダーとし
て有用な素材である。
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂にスルホン酸の金
属塩を導入すること釦より磁性粒子の分散性が飛躍的に
向上することは特開昭54−28603゜%M昭54−
157603号公報に開示されているが、スルホン酸の
金属塩の効果は、その親水性によるものであシ、ホスフ
ィン酸、ホスボン酸等のリン化合物の金属塩も同様な効
果が期待でき、さらKは放射線硬化型樹脂r(おいても
同様な効果が期待される。しかしホスフィン酸、ボスポ
ン酸等のリン化合物の金属塩はポリエステル樹脂の製造
時に触媒の失活現象が起きたり、エーテル結合が生成し
て得られるポリマーの物性が低下したり、あるいは極性
が異るため均一に反応することなく分離してしまったり
する。ポリウレタン樹脂でもホスフィン酸、ホスホン酸
等のリン化合物の金属塩は無機性が大きいため、汎用溶
剤中あるいは無溶剤中の反応で、樹脂中に、この親水基
を導入することは不可能であった。
°(発明の目的) 本発明者等は、以上のような事情に鑑み、放射線硬化し
た塗膜がポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂の有する
機械的特性を保持したまま、磁性粒子の分散性を向上さ
せることを目的として、鋭意検討した結果、特定のリン
化合物を用いれば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂の安定した製造が可能であシ、目的とする磁性粒子の
分散性の著しい向上が得られることを見出した。
(発明の構成) すなわち、本発明は非磁性体支持体上に、強磁性粉末を
結合剤中に分散させた磁性材料を塗布した後、放射線照
射した放射線硬化型磁気記録媒体中において、該結合剤
として分子内に2個以上のアせたポリエステル樹脂およ
び/またはポリウレタン樹脂を使用することを特徴とす
る放射線硬化型磁気記録媒体である。
(式中tR,R2ti同じかまたは相異なる基であって
、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数16以下の
炭化水素基を示す。R3、R4は同じかまたは相異なる
基で水素原子、炭素原子数7以下の炭化水素基または+
R5−に−)−Hで示される基を示す。R5はエチレン
、プロピレンまたはブチレン基を示し、rは1〜10の
整数を示す。またt%mViOまたは1〜4の整数、n
は0.1または2を示す。)(式中、RS、R2は炭素
原子数10以下の炭化水素基を示し、R’l 、R’2
の中の1種が2個のエステル形成性基を有するか、また
は2種が少なくとも1個のエステル形成性基を有する。
Mはアルカリ金属塩の残基である。tは0または1を示
す。)本発明の結合剤として用いる分子内にアクリル系
二重結合を2個以上有し、上記式(I)および/または
(n)で示される化合物を反応させたポリエステル樹脂
としては、式(1)および/またはQl)で示されるリ
ン化合物を共重合した原料ポリエステル囚とアクリル系
二重結合含有化合物の)との反応により得られ、アクリ
ル系二重結合含有化合物CB)がエステル結合、エーテ
ル結合、アミド結合のうち少なくとも1種の結合を介し
て原料ポリエステル(2)の分子鎖の末端に結合してい
るものが挙げられる。
具体的にはヒドロキシ基末端ポリエステル(A−1)と
カルボキシル基含有アクリル系化合物(B−1)との反
応生成物、カルボキシル基末端ポリエステル(B−2)
とヒドロキシ基含有アクリル系化合物(B−2)との反
応生成物、カルボキシル基末端ポリエステル(A−2)
とグリシジル基含有アクリル系化合物(B−3)との反
応生成物、カルボキシル基末端ポリエステル(A−2)
とアミノ基含有アクリル系化合物(B−4)との反応生
成物などがある。
この原料ポリエステル囚は式(I)および/または式(
II)で示されるリン化合物を反応させた、分子量50
0〜10.000のポリエステルが望ましく、分子鎖の
末端がヒドロキシル基および/まだはカルボキシル基で
ある。
本発明において使用される原料ポリエステル囚のカルボ
ン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オル
ソフタル酸、1,5−ナフタル酸などの芳香族ジカルボ
ン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ
)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、
アジピノ酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカ
ルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸、トリメリット酸、
トリメシン酸、ピロメリット酸などのトリおよびテトラ
カルボン酸などを挙げることができる。特にテレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸が好ましい
また原料ポリエステル(8)のグリコール成分としては
エチレングリコール、プロピレングリコール、1.3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、■、5−
ベンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、2゜2.4−)ジメチル−1,3−ベン
タンジオール、1.4−シクロヘキサンジメタツール、
ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプ
ロピレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAの
エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド付加物
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
、ポリテトラメチレングリコールなどがある。またトリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールなどのトリおよびテトラオー
ルを併用してもよい。
本発明におい゛て使用されるポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂を特徴とする特定のリン化合物とは、前記式
(1)および/または式(11)で示されるリン化合物
である。
これらのリン化合物の代表例の構造式を以下に示す。
原料ポリエステル囚を製造する際、上記式(1)および
/または式(If)で表わされるリン化合物を原料ポリ
エステル囚の重合完結前の任意の段階で添加し、反応さ
せることができるが、製造時の操業上の点からエステル
交換反応後またはエステル化反応後の段階で添加するの
が好ましい。
アクリル系二重結合含有化合物(B)としては(メタ)
アクリル酸などのカルボキシル基含有アクリル系化合物
(B−1)エチレングリコール、ジエチレングリコール
、ヘキサメチレングリコール等のグリコールのモノ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、トリメチロールエタン等のトリオール化合物のモノ
(メタ)アクリレートおよびジ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等の4
価以上のポリオールのモノ(メタ)アクリレート、ジ(
メタ)アクリレート、トリ(メタ)アクリレートなどの
ヒドロキシル基含有アクリル系化合物(B−2)、グリ
セリンモノアリルエーテル、グリセリンジアリルエーテ
ル等のヒドロキシル基含有アクリル系化合物(B−2)
、グリシジル(メタ)アクリレートなどのグリシジル基
含有アクリル系化合物(B−3)、(メタ)アクリルア
ミド、モノメチロール(メタ)アクリルアミド等のアミ
ノ基含有アクリル系化合物(B−4)などがある。
本発明に用いるポリエステル樹脂は上記原料ポリエステ
ル囚とアクリル系二重結合含有化合物の)とを公知の方
法に従い、溶剤中または無溶剤中で反応させることによ
シ得られる。原料ポリエステル囚と′アクリル系二重結
合含有化合物(6)の望ましい配合比率は原料ポリエス
テル囚のカルボキシル基/アクリル系二重結合金有化合
物(6)の(グリシジル基+ヒドロキシル基+アミノ基
)=ン〜ン1(当量比)であるか、原料ポリエステル(
2)のヒドロキシル基/(6)のカルボキシル基= 1
/、、〜2/1(当量比)である。得られるポリエステ
ル樹脂の分子量は600〜15000であることが望ま
しい。
本発明の結合剤として用いる分子内にアクリル系二重結
合を2個以上有し、上記式(1)および/または(II
)で示されるリン化合物を反応させたポリウレタン樹脂
とはポリヒドロキシ化合物とイソシアネート化合物とを
含む反応により得られるものであ抄、ポリヒドロキシ化
合物の−・部あるいは全部が前記式(1)および/また
は式(It)で示されるリン化合物又はこれを共重合さ
せた原料ポリエステル(4)であ)、この原料ポリエス
テル囚は分子量300〜io、oooのものが好ましい
。具体的には前記原料ポリエステル(4)、特にヒドロ
キシル基末端ポリエステル(A−1)とインシアネート
基含有アクリル系化合物(C−1)との反応生成物、ヒ
ドロキシ基末端ポリエステル(A−1)とポリイソシア
ネー)(C−2)とヒドロキシ基含有アクリル系化合物
(B−2)および必要によシその他のポリヒドロキシ化
合物の反応生成物である。
前記式(1)および/または式(II)で示されるリン
化合物を共重合させた原料ポリエステル(2)、特にヒ
ドロキシ末端ポリエステル(A−1)としては、前記ポ
リエステル樹脂において使用する原料ポリエステルと同
様のものが挙げられる。
インシアネート基含有アクリル系化合物(C−1)とし
ては、例えばイソシアネートエチルアクリレートなどが
挙げられる。
またポリイソシアネート(C−2)としては2,4−ト
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、p−フエ社ジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート
、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジ
イソシアネート、3.3′−ジメトキシ−4,4′−ビ
フェニレンジイソシアネート、2,4−ナフタレンジイ
ソシアネート、:う、3′−ジメチル−4,4′−ビフ
ェニレンジイソシアネート、4.4’−ジフェニレンジ
イソシアネート、4.4’−ジイソシアネート−ジフェ
ニルエーテル、1,5−ナフタレンジイソ    □シ
アネート、p−キシリレンジインシアネート、m−キシ
リレンジイソシアネート、1.3−ジイソシアネートメ
チルシクロヘキサン、1.4−ジイソシアネートメチル
シクロヘキサン、4.4’−ジインシアネートジシクロ
ヘキサン、4.4’−ジイソシアネートジシクロヘキシ
ルメタン、イソホロンジイソシアネート等が挙げられる
が、必要により2,4.4’−)リイソシアネートジフ
ェニル、ベンゼントリイソシアネート等を少量使用する
ことができる。
原料ポリエステル囚はリンを含有しないその他のポリヒ
ドロキシ化合物、例えば通常のポリエステルポリオール
、ポリエーテルポリオール、アクリルポリオール、ヒマ
シ油の誘導体、1・−ル油誘導体、その池水酸基含有化
合物と併用してもよい。
また本発明のポリウレタン樹脂を製造する際、鎖延長剤
としてグリコール類、ジアミン類、アミノアルコール類
等公知の化合物を1種咬たは2種以上使用することがで
きる。特にグリ1−ル類が好ましい。
本発明のポリウレタン樹脂の筒中には実質的にポリエス
テルセグメントの繰返しがなく、ウレタン結合を介して
分子鎖末端にのみ、アクリル系二重結合を有するものお
よびポリエステルセグメントがウレタン結合を介して少
なくとも2個繰返すものが挙げられる。
本発明のポリウレタン樹脂は公知の方法によりポリヒド
ロキシ化合物とインシアネート化合物とを含む原料を溶
剤中、または無溶剤中で反応させ金物の一〇H基=Z〜
−である。得られるポリウレタン樹脂の分子量は1,0
00〜io、o、oooであることが望ましい。
上記一般式(1)および/または式(II)で示される
リン化合物は、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂中
にリン原子として200 ppm−40,000ppm
含まれるように使用するのが適当であり、上記範囲より
小さくなれば磁性粒子に対する分散性が低下し、一方、
上記範囲より大きくなれば吸湿性の増大、物理的特性の
低下、ポリエステルフィルムに対する密着性の低下等を
生じ、実用性が少なくなる。
本発明においては分子内にアクリル系二重結合を2個以
上有し、一般式(1)および/または式(II)で示さ
れるリン化合物を反応させたポリエステル樹脂、ポリウ
レタン樹脂以外に、磁気テープの可撓性の調整、耐熱性
・耐寒性の向上、耐摩耗性の向上環の目的で他の相溶性
のある樹脂を添加するか、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂と反応して架橋する化合物を混合することが望
ましい。本発明で用いるポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂と相溶性のある樹脂としては、塩化ビニル系樹脂
、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂等が挙げられ
る。一方上記のポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂と
架橋する化合物としてはエポキシ系アクリルオリゴマー
、スピラン環含有アクリル系オのアクリル系オリゴマー
がある。
本発明において使用される強磁性粒子としてはr−Fe
203. r−Fe203とFe304の混晶、(::
rO2−コバルトフェライト、コバルト吸着酸化鉄、F
e  Co+Fe −Co−Ni等の強磁性合金粉末な
どをあげることができる。
本発明の磁気記録媒体には必要に応じてジブチルフタレ
ート、トリフェニルホスフェートのような可1剤、ジオ
クチルスルホキナトリウムサクシオー1・、t−ブチル
フェノール−ポリエチレンエーテル、エチルナフタレン
−スルホン酸ソーダ、ジラウリルックシネート、ステア
リン酸亜鉛、大豆油レシチン、ンリコニンオイルのよう
な潤滑油や種々の帯電防止剤を添加することもできる。
強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性材料は一般に溶
剤を使用するが、その溶剤としては、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、メタノールなどのアルコール類、■
[酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酪酸エチルなど
のエステル類、エチレングリコールジメチルエーテル、
エチレンクリコールモノエチルエーテル、ジオキサンな
どのクリコールエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタンなど
の脂肪族炭化水素類またはこれらの混合物などが使用で
きる。
本発明の放射線硬化型磁気記録媒体は上記磁性材料を非
磁性支持体上に塗布する。使用できる非磁性支持体の素
材としては、例えばポリエチレンテレフタレートなどの
ポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、
セルローストリアセテートやセルロースジアセテートな
どのセルロース誘導体、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリイミド、アルミニウムや銅などの金属、紙な
どが挙げられる。
磁性材料を非磁性支持体上に常法に従って塗布し乾燥さ
せた後、その塗膜を必要によりカレンダー処理してから
放射線処理する。放射線処理後にカレンダー処理するこ
ともできる。照射する放射線としては、電子線のほかに
中性子線、γ線などの電離性放射線が使用できる。また
その照射量は約1〜10 Mradがよく、特に約2〜
8 Mradであることか好ましい。
(発明の効果) 本発明では分子内にアクリル系二重結合を2個以上有し
、かつ特定のリン化合物を共重合したポリエステル樹脂
またはポリウレタン樹脂を結合剤として用いることによ
り、放射線硬化した塗膜がポリエステル樹脂またはポリ
ウレタン樹脂の有する機械的特性を保持したま\、磁性
粒子の分散性を向上させることができる。
(実 施 例) 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。実施
例中、単に部とあるのは重量部を示す。
原料ポリエステルの製造例 温度計、攪拌機を具備したオートクレーブ中にジメチル
テレフタレート485部、ジメチルイソフpv−)17
5部、エチレングリコール409部、ネオペンチルグリ
コール458部およびテトラプトキシチタネー)0.6
8部を仕込み、150〜230℃で120分間加熱しエ
ステル交換を行い、次いでアジピン酸219部、前記リ
ン化合物(4)36部を仕込み、220〜230℃で更
に1時間反応を行った。次いで反応系を30分間で25
0℃まで昇温し、系の圧力を徐々に減じ45分後に10
 m Hf!とし、この条件で更に60分間反応を続け
た。得られた原料ポリエステルへの分子量は2、 OO
O、リン含有率は3,000 ppmであった。同様の
製造方法により得られた原料ポリエステルB〜Mを第1
表に示した。
樹脂組成はNMRより分析した。第1表中の原料ポリエ
ステルJおよびLは重合中に粘度の上昇がみられなかっ
た。また原料ポリエステルには、リン化合物のナトリウ
ム塩が凝集し粒状となり、樹脂と完全に分離した。原料
ポリエステル、1〜Mの構成単位は原料仕込み時の酸成
分及びグリコール成分のモル比をあられす。
ポリエステル樹脂の製造例 温度計、攪拌機、還流式冷却器を具備1〜だ反応容器中
にトルエン55部、メチルエチルケトン55アミンクロ
リド0.05部を仕込み、70〜80℃で6時間反応さ
せ、固形分濃度50重量%のポリエステル樹脂溶液を得
た。得られたポリエステル樹脂(M)の分子量は3,8
00で、リン含有量は、2.800 ppmであった。
ポリウレタン樹脂の製造例 (1) 温度計、撹拌機、還流式冷却器を具備した反応容器中に
トルエン72部、メチルエチルケトン72チル錫ジラウ
レート0.05部を仕込み、70〜80℃で3時間反応
させた後、更にペンタエリスリトールトリアクリレート
を33部を加え、70〜80℃で10時間反応させ、固
形分濃度50重量%のポリウレタン樹脂溶液を得た。反
応液より溶剤を蒸発させた。ポリウレタン樹脂間の分子
量はスフ00であり、リン含有量は2,900PPMで
あった0同様の製造方法により得られたポリウレタン樹
脂CB)、(C−1)、(D−1)、(E−1)、(F
)、CG−1)、(H)、(I)を第2表に示した。
ポリウレタン樹脂の製造例 (2) 温度計、撹拌機、還流式冷却器を具備した、反応容器中
にトルエン65部、メチルエチルケトン65部、原料ポ
リエステルC100部を溶解後、ジフェニルメタンジイ
ンシアネート17.1部およびジブチル錫ジラウレー)
0.05部を仕込み、70〜80℃で3時間反応させた
。その後60℃に冷却しペンタエリスリトールトリアク
リレート10部を加えた後、70〜80℃に昇温し、2
時間反応させた。次にネオペンチルグリコール4部を加
え、70〜80℃で6時間反応させ、固形分濃度50重
量%のポリウレタン樹脂溶液を得た。反応液より溶剤を
蒸発させたポリウレタン樹脂(C−2)の分子量は12
,000 であり、リン含有量は3、000 PPMで
あった。同様の製造方法によシ得られたポリウレタン樹
脂(’D−2)、(D−3)、(i−2)、(G−2)
を第2表に示した。
実施例1〜8、比較例1〜7 磁性粉末(コバルト被着 r−Fe203 )    
  60部ポリウレタン樹脂A溶液       30
部メチルエチルケトン      25部ト     
ル     エ     ン            
  25部メチルイソブチルケトン        2
5部上記組成物をボールミルで24時間混合した後、こ
の磁性塗料を25μのポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に乾燥後の厚みが6μmとなるように塗布した。
次いで0.05秒間、2,500ガウスの直流磁場によ
シフイルムの長さ方向に磁場配向処理を行ない、100
℃、1分間熱風乾燥した後、カレンダー処理を行い、5
Mradの放射線処理を行なった。得られたテープのB
r/Bm (角型比)値は0.89であった。次に磁性
塗膜面に市販のセロハンテープを密着させた後、セロバ
ンチニブを剥がしたが磁性塗膜がポリエステルフィルム
よシ剥離することなく密着性も良好であった。
第2表に示したポリエステル樹脂またはポリウレタン樹
脂のメチルエチルトン/トルエン(1/1重量比)溶液
を用いて同様の方法によりポリエチレンテレフタレート
フィルム上に磁化可能層を形成させた。各々の磁化可能
層の測定結果を第3表に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体上に、強磁性粉末を結合剤中に分散させた
    磁性材料を塗布した後、放射線照射した放射線硬化型磁
    気記録媒体において、該結合剤として分子内にアクリル
    系二重結合を2個以上有し、下記式( I )および/ま
    たは(II)で示される化合物を反応させたポリエステル
    樹脂および/またはポリウレタン樹脂を使用することを
    特徴とする放射線硬化型磁気記録媒体。 式( I ):▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R_1、R_2は同じかまたは相異なる基であ
    って、水素原子、ハロゲン原子または炭素原子数6以下
    の炭化水素基を示す。 R_3、R_4は同じかまたは相異なる基で水素原子、
    炭素原子数7以下の炭化水素基または−(R_5−O)
    −_rHで示される基を示す。 R_5はエチレン、プロピレンまたはブチレン基を示し
    、rは1〜10の整数を示す。 またl、mは0または1〜4の整数、nは0、1または
    2を示す。) 式(II):▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R′_1、R′_2は炭素原子数10以下の炭
    化水素基を示し、R′_1、R′_2の中の1種が2個
    のエステル形成性基を有するか、または2種が少なくと
    も1個のエステル形成性基を有する。 Mはアルカリ金属塩の残基である。 lは0または1を示す。)
JP12233384A 1984-06-14 1984-06-14 放射線硬化型磁気記録媒体 Granted JPS61922A (ja)

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