JPH0255510B2 - - Google Patents

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JPH0255510B2
JPH0255510B2 JP27387987A JP27387987A JPH0255510B2 JP H0255510 B2 JPH0255510 B2 JP H0255510B2 JP 27387987 A JP27387987 A JP 27387987A JP 27387987 A JP27387987 A JP 27387987A JP H0255510 B2 JPH0255510 B2 JP H0255510B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
outer drum
melting point
metal
inner drum
Prior art date
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Expired
Application number
JP27387987A
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English (en)
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JPH01116093A (ja
Inventor
Noboru Maehara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAIKAI KOGYO KK
Original Assignee
NAIKAI KOGYO KK
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Publication date
Application filed by NAIKAI KOGYO KK filed Critical NAIKAI KOGYO KK
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  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は電着(電解)を利用して銅等の金属箔
を得たり、液中の溶解金属を回収するのに使用す
るインナードラムとその外側のアウタードラムと
からなる複層導電ドラムに関するものである。
〈従来の技術〉 電解液中にドラムを一部浸漬し、このドラム側
を陰極として回転させそれより少し離れた位置に
陽極を設け、それらの両極間に高電流の直流を流
して電解し、ドラムに形成された金属箔を剥離し
ながら巻取ドラムに巻取つて製品の金属箔を得
る、いわゆる電解方式においては、強度と導電性
を考慮して鋼、銅あるいは銅合金、ステンレス、
あるいはアルミニウム材等からなるインナードラ
ムと、その外側に高導電性、剥離性、耐蝕性等の
要求される性質を満足させるためにチタンあるい
はステンレスからなるアウタードラムが外挿され
ている。陰陽両極間に高密度電流が給電されるた
め、インナードラムに対してアウタードラムは密
着性を高めて導電性を良くすることが必要であ
る。そこで、従来は焼ばめにより密着性を高める
と共に、インナードラムとアウタードラムとをメ
ツキ層を介して一体化していた(例えば特開昭55
−18574号)。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、アウタードラムのチタン板等が通常
の板金製缶加工のみの仕上り精度であり、インナ
ードラム側は機械加工精度で仕上り、インナード
ラムとアウタードラムとは機械加工精度に差があ
る等の理由により、双方の寸法精度にギヤツプが
あつて、たとえメツキが施されていても、必ずし
も焼ばめのみでは完全に密着していない場合が見
受けられる。このような接触不良のある場合、イ
ンナードラムとアウタードラムの間の隙間で放電
現象が起き、熱点(部分的に非常に高い温度とな
る点)が生じる場合もある。この熱点が生じる
と、チタン素材が酸化され、強固な酸化皮膜が生
成され、導電性も低下する。
そこで、焼ばめ代を大きくするためにスパイラ
ル状の角型の溝をインナードラムとアウタードラ
ム間に設けたり(特開昭56−112492号)、アウタ
ードラムの内面に金、銀、白金等のメツキを施す
(特開昭55−18574号)などにより、放電によるチ
タンの酸化を防ぐ処理がなされているが、インナ
ードラムとアウタードラム間の接触圧接通電方式
に変わりないため、ドラムの導電性に難点がなお
存在していることは前述の通りで、解決すべき問
題点となつていたのである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明はこのような従来の難点を、インナード
ラム1とそれに外挿されたアウタードラム2を低
融点金属3を介して接着一体化した構造として解
決したのである。その場合、主としてチタン材が
用いられているアウタードラム2は、その内面に
メツキ層を有した構造がより一層の導電性付与に
寄与する。
なお、本発明でいう低融点金属は鋼やチタンな
どより相当低融点である金属をいい、融点が1000
℃以下、好ましくは600℃以下のもので、例えば、
金属アルミニウム、アルミニウム合金、鋼及び銅
合金、鉛や錫あるいはこれらの合金である。なか
でも、ハンダのように一般に金属接合に用いらる
錫と鉛等の合金のような任意な組成の金属を接合
対象の金属によつて適当に選択して使用すること
ができる。
〈作用〉 このような構造は、製造の際には加熱温度が低
融点金属の溶融温度(MAX約250℃)程度と低
いので、アウタードラム2の内面が酸化されず、
アウタードラム2とインナードラム1間が流動充
填可能な低融点金属によりボイドを生じない状態
で接着され、そこで通電抵抗の大幅な減少とな
る。また、アウタードラム2とインナードラム1
間の接着強度を高める。更に、アウタードラム2
とインナードラム1間の電流分布が均一になり、
アウタードラムに熱点が無くなつて、部分的な酸
化を避けることができ、耐久性やこれを用いて得
られる金属箔の品質を向上させる。
〈実施例〉 以下図面によつて本発明の実施例を詳細に説明
する。
第1図は本発明の複層導電ドラムを用いた金属
箔製造装置の要部断面図であり、第2図は第1図
中P部の拡大図である。
第1図にみられるように、電着による金属箔製
造や電解を利用した金属の回収、更に物品の表面
処理(メツキ)においては、電解槽4の電解液中
に陽極5と、それに少し間隔を置いて陰極の導電
ドラム6が液中に一部浸漬されるように、設けら
れる。この導電ドラム6はその回転軸7にコンタ
クトリング(一給電端子)8が接触した状態で回
転可能に設けられ、更に図示しない回転駆動源へ
連結されている。ゆつくり回転する導電ドラム6
へ電着により形成された銅箔等の金属箔は剥離さ
れて巻取ドラムへ連続的に巻取られて製品とな
る。
このような目的に使用される本発明の複層導電
ドラムは、インナードラム1とそれに外挿された
アウタードラム2が低融点金属(ハンダ層)3を
介して接着一体化されている。その構造を製造過
程に従つて説明すると次のようである。
外側のアウタードラム2はNi−Cr鋼、チタン、
ニオブ、ジルコニウム、あるいはタンタル製であ
り、その材質によりNi,Cu,Agメツキを内面に
施す。この例ではアウタードラム2がチタン製で
あり、その内面にAgメツキ層9が形成されてい
る。更にこの内面に本発明の特徴である低融点金
属3であるハンダ層のコーテイング処理を行つ
た。その厚みは10〜300μである。
内側のインナードラム1は、軟鋼(本実施例)
又は高強度で高導電性の銅又は銅合金を用い、そ
の材質によりNi(本実施例)、Cu,Agメツキを外
面に施す。更に、この内面に本発明の特徴である
低融点金属3のハンダ層のコーテイング処理を行
つた。その厚みは20〜500μである。
このようなインナードラム1とアウタードラム
2は、冷間にてインナードラム1を加熱炉中に入
つたアウタードラム2の中に入れ、そのままの状
態でハンダ溶融温度の200℃(約180〜250℃)に
加熱し、不足のハンダを上からつぎ足し、炉中に
て自然冷却させ、アウタードラムとインナードラ
ムをハンダにより完全に密着させ一体にしてい
る。
〈発明の効果〉 従来のインナードラムとアウタードラムとが焼
ばめ等による接触構造であるのに耐して、本発明
の複層導電ドラムは以上のようにハンダによる接
着構造であるから、通電抵抗を大幅に減少出来る
と共に、大電流が通電可能となり生産効率が向上
する。
インナードラムとアウタードラムとが焼ばめ等
による接触構造の場合、取去ることのできなかつ
た不均一な隙間を本発明ではハンダが埋めてしま
うので、電流分布が非常に均一になり、そのこと
により、アウタードラムに熱点が出来ず、部分的
な酸化による劣化が無くなり、ドラムが寿命いつ
ぱい使用できて、高価なアウタードラムの巻き替
えも少なくなる。更に、熱点が無いことから、製
造される金属箔の部分的な欠陥が無くなる効果も
得られた。
これらのことから、本発明品を用いた装置も、
また、それから得られた製品のいずれも低コスト
化が可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複層導電ドラムを用いた金属
箔製造装置の要部断面図であり、第2図は第1図
中P部の拡大図である。 1……インナードラム、2……アウタードラ
ム、3……低融点金属層、4……電解槽、5……
陽極、6……導電ドラム、7……回転軸、8……
コンタクトリング、9……メツキ層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 インナードラム1とそれに外挿されたアウタ
    ードラム2を低融点金属3を介して接着一体化し
    てなる複層導電ドラム。 2 低融点金属3はハンダ層である特許請求の範
    囲第1項記載の複層導電ドラム。
JP27387987A 1987-10-28 1987-10-28 複層導電ドラム Granted JPH01116093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27387987A JPH01116093A (ja) 1987-10-28 1987-10-28 複層導電ドラム

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JP27387987A JPH01116093A (ja) 1987-10-28 1987-10-28 複層導電ドラム

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Publication Number Publication Date
JPH01116093A JPH01116093A (ja) 1989-05-09
JPH0255510B2 true JPH0255510B2 (ja) 1990-11-27

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JP2020090719A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 日進化成株式会社 製箔用電着ドラム及びその製造方法

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JP5032802B2 (ja) * 2006-06-30 2012-09-26 日本ステンレス工材株式会社 電着ドラム

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JPH01116093A (ja) 1989-05-09

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