JPH0342043Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0342043Y2
JPH0342043Y2 JP2293387U JP2293387U JPH0342043Y2 JP H0342043 Y2 JPH0342043 Y2 JP H0342043Y2 JP 2293387 U JP2293387 U JP 2293387U JP 2293387 U JP2293387 U JP 2293387U JP H0342043 Y2 JPH0342043 Y2 JP H0342043Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
titanium plate
titanium
coated
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2293387U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63131764U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2293387U priority Critical patent/JPH0342043Y2/ja
Publication of JPS63131764U publication Critical patent/JPS63131764U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0342043Y2 publication Critical patent/JPH0342043Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電解用の複合電極に関し、さらに詳し
くは、芯材にチタン板を拡散接合した第一の電極
基体とそれに着脱可能に接合された外側面に電極
触媒物質が被覆されている第二の電極基体とから
成る電解用複合電極に関する。
近年、電気メツキの分野では高速メツキ化と共
にメツキ電流も高くなりつつある。時に鋼板への
亜鉛メツキやスズメツキ、電気メツキ法による金
属箔の製造等においては、30〜250A/dm2とい
う高いメツキ電流密度が採用されており、しかも
フープ状でその幅が500〜2000mmという大きなサ
イズの材料にメツキすることが要求されている。
そのため、そのような大きなサイズの材料をメツ
キするために使用される不溶性陽極も大型のもの
とならざるをえない。
このように高電流密度で操作される大型の不溶
性陽極には、電導性及び経済性等の観点から、一
般に、銅、鉄、アルミニウム、鉛、スズ等の電導
性金属材料を芯材とし、この芯材をチタン板で被
覆した複合電極基体が使用されつつある。
しかしながら、そのような大型の複合電極基体
はかなりの重量があり、さらに加工処理をする場
合の取扱が困難であるのみならず、電極触媒物質
の被覆処理を施す場合に次のような問題が生ず
る。
(イ) 大型重量電極基体はその熱容量が大きく、特
に、400〜700℃の高温での熱処理を繰り返すこ
とにより白金族金属又はその酸化物の如き電極
触媒物質をコーテイングする熱分解法では、熱
処理時のエネルギー損失が大きく、また、昇温
及び冷却にも多大の時間がかかる。
(ロ) 複合電極基体は、電極触媒物質を被覆処理す
る場合に、異種金属の接合部分に歪が発生した
り損傷が生じたりしやすい。
(ハ) 電極触媒物質の被覆加工には数ミクロンのオ
ーダーの精密さが要求されるので、大型の電極
基体を加工するためにかなりの設備コストがか
かる。
本考案者らは、このような問題を生じない大型
の複合電極を開発することを目的として鋭意研究
を行なつた結果、複合電極基体の芯材に被覆され
るチタン板のうち、電極触媒物質で被覆処理され
る側のチタン板を2枚の板に分割し、そのうちの
1枚を芯材に拡散接合し、そして残りの1枚を拡
散接合されたチタン板に機械的に着脱可能に接合
するようにすれば、上記目的を達成することがで
きることを見い出し、本考案を完成した。
しかして、本考案によれば、銅、鉄、アルミニ
ウム、鉛、スズ又はこれら金属を主体とする合金
の板を芯材とし、該芯材の一面にチタン板が拡散
接合され且つ該芯材の少なくとも電解液と接触す
る部分がチタン板で被覆されている第一の電極基
体と、片面が電極触媒物質で被覆されたチタン板
よりなる第二の電極基体とから成り、該第二の電
極基体は該電極触媒物質による被覆面を外側にし
て、該第一の電極基体の上記拡散接合されたチタ
ン板にチタンボルトによつて着脱可能に接合され
ていることを特徴とする電解用複合電極が提供さ
れる。
以下、本考案の複合電極を、添付図面に示す実
施例を参照しつつさらに具体的に説明する。
第1図は本考案の一実施例の複合電極の部分断
面図であり、本図から明らかなように、本考案の
複合電極は、銅、鉄、アルミニウム、鉛、スズ又
はこれら金属を主体とする合金の板を芯材1と
し、この芯材の一面にチタン板2が拡散接合され
且つ該芯材1の少なくとも電解液と接触する部分
〔チタン板2が接合されている面意外の芯材の各
面のうち、少なくとも電解液と接触する可能性の
ある部分〕がチタン板3で被覆されている第一の
電極基体と、片面が電極触媒物質の層5で被覆さ
れたチタン板4よりなる第二の電極基体とから成
る。そして、上記第二の電極基体は、電極触媒物
質の被覆層5が外側になるようにして、上記第一
の電極基体のチタン板2に、チタンボルト6,
7、…によつて機械的に着脱可能に接合されてい
る。
第二の電極基体を構成するチタン板4がチタン
ボルトで接合せしめられるチタン板2は爆着等の
方法により芯材1に対して拡散接合され、それに
よつて両者の間の接触電気抵抗を実質的になくす
ことができる。芯材1の残りの各面の少なくとも
電解液と接触する可能性のある部分は、電解液に
よる腐食又は侵食から保護するために、チタン板
3で被覆される。チタン板3による被覆は拡散接
合によつて行なう必要はなく、例えば、スポツト
溶、ネジどめ等の方法で芯材に固着せしめること
ができる。そして、板材(チタン)のつきあわせ
部などの液が浸透する箇所はアーク溶接により密
閉すればよい。
芯材1の大きさは、最終の複合電極の用途等に
応じて自由に決定することができるが、一般には
(巾100〜1000)mm×(長さ100〜2000)mm×(厚さ
50〜200)mm程度の大きさとすることができる。
また、芯材1を保護するためのチタン板3の厚さ
は0.5〜2mm程度で充分である。一方、チタン板
2とこれにチタンボルトで接合されるチタン板4
とは合計で約15〜約50mmの厚さであることがで
き、両者の厚さの比率は、チタン板2/チタン板
4=1/10〜1/2となるようにするのが好都合であ
る。
チタン板4をチタン板2に着脱可能に接合する
ためのチタンボルトは、脚部先端がチタン板2を
貫通して芯材にまで達するような長さでなく、図
示のようにチタン板2中にとどまるような長さで
あることが望ましく、また、その本数は図では2
本しか示されていないが、チタン板4の大きさ、
通電の大きさ等に応じて、チタン板4を充分に支
えるだけの本数をすることができる。
チタン板4の外側面に被覆される電極触媒物質
は、本考案の電極の用途に応じて変えることがで
きるが、一般には、白金族金属又はその酸化物で
ありうる。該電極触媒物質の層5をチタン板4の
片面に形成するには、チタンボルト6,7をゆる
めてチタン板4を第一の電極基体から取り外し、
その片面に電極触媒物の被覆加工をすることによ
つて行なうことができる。該被覆加工はそれ自体
既知の方法で行なうことができ、例えば、電極触
媒物質が白金族金属又はその酸化物である場合に
は、白金族金属化合物の水溶液又はアルコール溶
液を上記チタン板4の片面に塗布し、乾燥後約
400〜700℃に加熱して該白金族金属化合物を熱分
解し、白金族金属又は、その酸化物をチタン板4
の表面に沈積させ、白金族金属又はその酸化物の
被覆層の厚さが所望の厚さに達するまで上記の操
作を繰り返すことにより、チタン板4の片面に白
金族金属又はその酸化物よりなる電極触媒物質の
層5を形成することができる。
このようにして電極触媒物質で被覆されたチタ
ン板4は、被覆面を外側にして第一の電極基体に
チタンボルトで取り付けることにより、本考案の
複合電極を完成することができる。また、電極触
媒物質が使用により消耗した場合にも、上記と同
様に、チタン板4を取り外し、再び電極触媒物質
の被覆加工を施すことができる。
さらに、上記の如く電極触媒物質で被覆された
チタン板4を取り付けるために使用されるチタン
ボルトは、図中8,9で示すように、少なくとも
その頭部が、チタン板4に被覆されていると同じ
電極触媒物質、好ましくは白金族金属又はその酸
化物で被覆されていることが望ましい。
第2図は本考案の別の実施例の複合電極の部分
断面図であり、第1図に示す実施例の複合電極に
比べて、第一の電極基体と第二の電極基体との間
に中間材10がはさみ接合されている点で相違す
る以外は第1図と同じである。
この中間材10は、白金族金属又はその酸化物
で被覆された厚さ0.05〜1mmのチタン材の板、穴
あき板又はラスよりなることができ、この中間材
をはさみ接合することによつて、第一の電極基体
と第二の電極基体の間の電気的な接触抵抗を減ら
すことができ、さらにチタン板の酸化を防ぐこと
もできる。
以上に述べた構成からなる本考案の複合電極
は、 (1) 芯材に導電性の良い金属を用いているので、
導電性が向上し、さらにコストの低減も期待で
きる。
(2) 電極触媒物質の被覆加工において、その加工
部が必要最少限になるように工夫されているの
で、熱ヒズミが生じにくく、また、被覆加工の
精度が向上する。
(3) 電極使用時に被覆層が破損した場合でも、そ
の修正が容易である。
等の利点がある。しかして、本考案の複合電極
は、主として大型重量基体で且つ大電流を通電す
るメツキライン用の不溶性電極として用いること
ができる。例えば、鋼板への錫メツキおよび亜鉛
メツキ、さらに、銅箔等の電解による箔製造等の
メツキラインにおいて有利に使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の複合電極の部分断
面図であり、第2図は本考案の別の実施例の複合
電極の部分断面図である。 図中、1……芯材、2,3,4……チタン板、
5,8,9……電極触媒物質、6,7……チタン
ボルト、10……中間材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 銅、鉄、アルミニウム、鉛、スズ又はこれら
    金属を主体とする合金の板を芯材とし、該芯材
    の一面にチタン板が拡散接合され且つ該芯材の
    少なくとも電解液と接触する部分がチタン板で
    被覆されている第一の電極基体と、片面が電極
    触媒物質で被覆されたチタン板よりなる第二の
    電極基体とから成り、該第二の電極基体は該電
    極触媒物質による被覆面を外側にして、該第一
    の電極基体の上記拡散接合されたチタン板にチ
    タンボルトによつて着脱可能に接合されている
    ことを特徴とする電解用複合電極。 2 該電極触媒物質が白金族金属又はその酸化物
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載の複
    合電極。 3 第一の電極基体と第二の電極基体との間に、
    白金族金属又はその酸化物で被覆された厚さ
    0.05〜1mm××のチタン材の板、穴あき板又は
    ラスよりなる中間材がはさみ接合されている実
    用新案登録第1項記載の複合電極。 4 該チタンボルトの少なくとも頭部が白金族金
    属又はその酸化物で被覆されている実用新案登
    録第1項記載の複合電極。
JP2293387U 1987-02-20 1987-02-20 Expired JPH0342043Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2293387U JPH0342043Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2293387U JPH0342043Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63131764U JPS63131764U (ja) 1988-08-29
JPH0342043Y2 true JPH0342043Y2 (ja) 1991-09-03

Family

ID=30820787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2293387U Expired JPH0342043Y2 (ja) 1987-02-20 1987-02-20

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0342043Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997034029A1 (fr) * 1994-12-30 1997-09-18 Ishifuku Metal Industry Co., Ltd. Electrode composite pour electrolyse
KR102532620B1 (ko) * 2023-01-10 2023-05-16 에이티엑스 주식회사 코일 강판의 고효율 도금장치
KR20240017876A (ko) * 2021-12-01 2024-02-08 에이티엑스 주식회사 동박 제조장치

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730689Y2 (ja) * 1989-04-13 1995-07-12 日本鋼管株式会社 不溶性電極
JP2963266B2 (ja) * 1992-01-28 1999-10-18 ペルメレック電極株式会社 不溶性電極構造体
WO1998017845A1 (fr) * 1996-10-24 1998-04-30 Ishifuku Metal Industry Co., Ltd. Electrolyseur
JP5900213B2 (ja) * 2012-07-18 2016-04-06 Jfeスチール株式会社 電気めっき鋼板の製造装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997034029A1 (fr) * 1994-12-30 1997-09-18 Ishifuku Metal Industry Co., Ltd. Electrode composite pour electrolyse
KR20240017876A (ko) * 2021-12-01 2024-02-08 에이티엑스 주식회사 동박 제조장치
KR102532620B1 (ko) * 2023-01-10 2023-05-16 에이티엑스 주식회사 코일 강판의 고효율 도금장치
KR102535568B1 (ko) * 2023-01-10 2023-05-30 에이티엑스 주식회사 코일 강판의 고효율 도금장치
KR102535570B1 (ko) * 2023-01-10 2023-05-30 에이티엑스 주식회사 코일 강판의 고효율 도금장치
KR102535569B1 (ko) * 2023-01-10 2023-05-30 에이티엑스 주식회사 코일 강판의 고효율 도금장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63131764U (ja) 1988-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3637551A1 (en) Joint of copper terminal and aluminium conductor and ultrasonic welding method thereof
US6427904B1 (en) Bonding of dissimilar metals
CN1496304A (zh) 带承载箔的电解铜箔及其制造方法和使用该电解铜箔的包铜层压板
CN110834139B (zh) 一种电阻点焊异种金属的方法
JPH0342043Y2 (ja)
US4240894A (en) Drum for electrodeposited copper foil production
KR20030045149A (ko) 브레이즈된 상이한 금속 성분의 조립품 제조방법
US4923583A (en) Electrode elements for filter press membrane electrolytic cells
EP0519407B1 (en) Spot-weldable aluminum sheet and production thereof
US20030010630A1 (en) Method for manufacturing an electrode and an electrode
EP1105245A1 (en) Bonding of dissimilar metals
JPS5858299A (ja) 金属電極
US4551219A (en) Flush edge protected metal laminates
JP2615863B2 (ja) 電解用陰極板
JP2985012B2 (ja) 電着ドラムの製造法
JP2927726B2 (ja) 金属箔電着ドラム
JP3531136B2 (ja) 金属箔用電着ドラム
JPH0470400B2 (ja)
TWI706820B (zh) 點銲電極件及鋁合金點銲方法
JPH01150000A (ja) 電気メッキ用不溶性陽極
JPS5825881A (ja) 抵抗溶接法
JPS5842453Y2 (ja) 不溶性アノ−ド
SU688308A1 (ru) Способ подготовки к контактной точечной сварке изделий из алюмини и его сплавов и состав материала дл его осуществлени
JP2878435B2 (ja) チタン材と銅材との接合方法
CN116314845A (zh) 集流体及含其的极片、其制备方法