JPH025527Y2 - - Google Patents

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JPH025527Y2
JPH025527Y2 JP1984045046U JP4504684U JPH025527Y2 JP H025527 Y2 JPH025527 Y2 JP H025527Y2 JP 1984045046 U JP1984045046 U JP 1984045046U JP 4504684 U JP4504684 U JP 4504684U JP H025527 Y2 JPH025527 Y2 JP H025527Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本考案は、プラスチツクマグネツト射出成形機
に関するものである。
(ロ) 従来技術 異方性プラスチツクマグネツトを射出成形する
場合には成形過程において磁場を加える必要があ
るが、従来のプラスチツクマグネツト射出成形機
は、磁場を加える方法によつて２つの形式に分類
することができる。すなわち、金型の内部に磁場
発生用の励磁コイルを組み込む形式のものと、型
締装置の固定盤及び可動盤の外周に励磁コイルを
配置する形式のものとである。
金型の内部に励磁コイルを組み込む形式のもの
には次のような欠点がある。すなわち、金型の内
部に励磁コイルを組み込むためのスペースを必要
とするためその分だけ金型が大きくなり、射出成
形機も大型のものを使用する必要があり、また多
数個取りの金型の場合には取数が減少し、生産性
が低下していた。
一方、固定盤及び可動盤を励磁コイルによつて
取り囲む形式のものには次のような欠点がある。
すなわち、固定盤及び可動盤の外周に励磁コイル
が配置されるため、装置が複雑となつて大型化す
る。また、成形品取り出しの際に、各サイクルご
とに励磁コイルを移動させる必要があり、生産能
率を向上させることが困難であつた。
(ハ) 考案の目的 本考案は、金型内に励磁コイルを設けることな
く、また型締装置を大型化・複雑化することな
く、プラスチツクマグネツトの効率のよい成形が
可能なプラスチツクマグネツト射出成形機を得る
ことを目的としている。
(ニ) 考案の構成 本考案は、強磁性材料製ブロツクの外周に配置
された励磁コイルの先端側に非磁性材料製カバー
を配置し、非磁性材料製カバー及び強磁性材料製
ブロツクによつて形成される面に金型を取り付け
可能とすることにより、上記目的を達成する。す
なわち、本考案によるプラスチツクマグネツト射
出成形機は、固定盤と、固定盤と直交する向きに
配置されると共にこれに一端が連結される複数の
タイバーと、タイバーによつて案内されて固定盤
に近づく方向及びこれから遠ざかる方向に移動可
能な可動盤と、固定盤及び可動盤にそれぞれ取り
付けられる又はこれと一体の固定盤側及び可動盤
側強磁性材料製ブロツクと、固定盤側及び可動盤
側強磁性材料製ブロツクの外周にそれぞれ配置さ
れる固定盤側及び可動盤側励磁コイルと、固定盤
側励磁コイルの固定盤側とは反対側及び可動盤側
励磁コイルの可動盤側とは反対側にそれぞれ配置
される固定盤側及び可動盤側非磁性材料製カバー
と、を有しており、固定盤側強磁性材料製ブロツ
ク及び固定盤側非磁性材料製カバーの可動盤に対
面する側の面は固定盤と平行な同一平面とされて
おり、可動盤側強磁性材料製ブロツク及び可動盤
側非磁性材料製カバーの固定盤に対面する側の面
は可動盤と平行な同一平面とされており、上記両
同一平面にはそれぞれ固定型及び可動型取付用ボ
ルト穴が設けられている。
(ホ) 実施例 以下、本考案の実施例を添付図面の第１〜３図
に基づいて説明する。
外周に可動盤側励磁コイル１０を有する可動盤
側強磁性材料製ブロツク１２（例えば強磁性鋼を
用いる）が可動盤１４の中央部に取り付けられて
いる。可動盤側励磁コイル１０及び可動盤側強磁
性材料製ブロツク１２の外周を包囲するように可
動盤側非磁性材料製カバー１６（例えば非磁性鋼
を用いる）が可動盤１４に取り付けられている。
可動盤側強磁性材料製ブロツク１２及び可動盤側
非磁性材料製カバー１６の可動盤１４に対する取
付面とは反対側の面は同一平面１７となるように
してある。すなわち、可動盤側強磁性材料製ブロ
ツク１２の厚さ寸法と可動盤側非磁性材料製カバ
ー１６の厚さ寸法とは等しくしてある。この可動
盤側強磁性材料製ブロツク１２及び可動盤側非磁
性材料製カバー１６によつて構成される同一平面
１７には、第２図に示すように、複数の可動型取
付用ボルト穴１８が設けられている。可動型取付
用ボルト穴１８を使用してタイバー２０に干渉し
ない範囲の大きさの金型を取り付けることができ
る。固定盤２２に対しても可動盤１４側と同様の
構成の固定盤側励磁コイル２４、固定盤側強磁性
材料製ブロツク２６、及び固定盤側非磁性材料製
カバー２８が設けられており、固定盤側非磁性材
料製カバー２８及び固定盤側強磁性材料製ブロツ
ク２６の固定盤２２への取付面とは反対側の面は
同一平面２９としてあり、この同一平面２９には
固定型取付用ボルト穴３０が設けられている。こ
れらの構成は可動盤１４側のものと基本的に同様
であるが、固定盤側強磁性材料製ブロツク２６の
ノズル進入穴２６ａの径が可動盤側強磁性材料製
ブロツク１２のエジエクタロツド穴１２ａの径よ
りも大きい点のみが相違している。
第３図に型締をして磁場を発生させた状態を概
略的に示してある。すなわち、可動盤側非磁性材
料製カバー１６に可動型３２がボルト３３によつ
て取り付けられ、また固定盤側非磁性材料製カバ
ー２８に固定型３４がボルト３５によつて取り付
けられ、両者は図示してない型締機構によつて密
着状態とされている。可動型３２は強磁性材料部
３２ａ及び非磁性材料部３２ｂから成つており、
また固定型３４も強磁性材料部３４ａ及び非磁性
材料部３４ｂから成つている。型締した状態で可
動盤側励磁コイル１０及び固定盤側励磁コイル２
４に電流を流すと、これによつて発生する磁束流
は強磁性体部を通る。すなわち、固定盤２２→タ
イバー２０→可動盤１４→可動盤側強磁性材料製
ブロツク１２→可動型３２の強磁性材料部３２ａ
→可動型３２及び固定型３４間のキヤビイテイ３
６→固定型３４の強磁性材料部３４ａ→固定盤側
強磁性材料製ブロツク２６→固定盤２２の閉磁路
を作る。こうすることによつて、キヤビイテイ３
６内の成形品中の磁性粉末を磁場によつて配向さ
せることができる。磁束流は完全な閉磁路を形成
しているので、キヤビイテイ３６には有効に磁場
を作用させることができる。しかも、このプラス
チツクマグネツト射出成形機は、外見的には可動
盤１４及び固定盤２２の厚さ寸法が増大しただけ
であり、型締機構が大型化することはなく、スペ
ースは有効に利用されており、可動型３２及び固
定型３４の取り付け及び取り外しも通常の射出成
形機と同様に簡単に行なうことができる。また、
当然のことながら、金型に励磁コイルを組み込む
必要がなく、金型の設計が容易になり、また金型
の価格を低減することができる。更に、可動盤側
励磁コイル１０及び固定盤側励磁コイル２４に電
流を流さない状態では、通常の射出成形機として
使用することもできる。なお、この実施例では、
可動盤側強磁性材料製ブロツク１２は可動盤１４
とは別体であり、これを可動盤１４に取り付ける
ようにしてあるが、可動盤側強磁性材料製ブロツ
ク１２と可動盤１４とを一体に構成しても差し支
えない。また固定盤側強磁性材料製ブロツク２６
と固定盤２２についても一体に構成しても差し支
えない。
(ヘ) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によるプラス
チツクマグネツト射出成形機は、固定盤と、固定
盤と直交する向きに配置されると共にこれに一端
が連結される複数のタイバーと、タイバーによつ
て案内されて固定盤に近づく方向及びこれから遠
ざかる方向に移動可能な可動盤と、固定盤及び可
動盤にそれぞれ取り付けられる又はこれと一体の
固定盤側及び可動盤側強磁性材料製ブロツクと、
固定盤側及び可動盤側強磁性材料製ブロツクの外
周にそれぞれ配置される固定盤側及び可動盤側励
磁コイルと、固定盤側励磁コイルの固定盤側とは
反対側及び可動盤側励磁コイルの可動盤側とは反
対側にそれぞれ配置される固定盤側及び可動盤側
非磁性材料製カバーと、を有しており、固定盤側
強磁性材料製ブロツク及び固定盤側非磁性材料製
カバーの可動盤に対面する側の面は固定盤と平行
な同一平面とされており、可動盤側強磁性材料製
ブロツク及び可動盤側非磁性材料製カバーの固定
盤に対面する側の面は可動盤と平行な同一平面と
されており、上記両同一平面にはそれぞれ固定型
及び可動型取付用ボルト穴が設けられているの
で、装置を大型化・複雑化することなく、通常の
射出成形機と同様にプラスチツクマグネツトの射
出成形が可能となる。従つて、通常の射出成形機
と同様の速い成形サイクルで成形を行なうことが
でき、また金型の設計、製造等も容易となりり価
格も低減される。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案によるプラスチツクマグネツト
射出成形機を示す図、第２図は第１図の−線
に沿つて見た図、第３図は磁束流の流れを概略的
に示す図である。 １０，２４……励磁コイル、１２，２６……強
磁性材料製ブロツク、１４……可動盤、１６，２
８……非磁性材料製カバー、１８，３０……取付
用ボルト穴、２０……タイバー、２２……固定
盤、３２……可動型、３４……固定型、３６……
キヤビイテイ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定盤と、固定盤と直交する向きに配置される
    と共にこれに一端が連結される複数のタイバー
    と、タイバーによつて案内されて固定盤に近づく
    方向及びこれから遠ざかる方向に移動可能な可動
    盤と、固定盤及び可動盤にそれぞれ取り付けられ
    る又はこれと一体の固定盤側及び可動盤側強磁性
    材料製ブロツクと、固定盤側及び可動盤側強磁性
    材料製ブロツクの外周にそれぞれ配置される固定
    盤側及び可動盤側励磁コイルと、固定盤側励磁コ
    イルの固定盤側とは反対側及び可動盤側励磁コイ
    ルの可動盤側とは反対側にそれぞれ配置される固
    定盤側及び可動盤側非磁性材料製カバーと、を有
    しており、固定盤側強磁性材料製ブロツク及び固
    定盤側非磁性材料製カバーの可動盤に対面する側
    の面は固定盤と平行な同一平面とされており、可
    動盤側強磁性材料製ブロツク及び可動盤側非磁性
    材料製カバーの固定盤に対面する側の面は可動盤
    と平行な同一平面とされており、上記両同一平面
    にはそれぞれ固定型及び可動型取付用ボルト穴が
    設けられているプラスチツクマグネツト射出成形
    機。
JP1984045046U 1984-03-30 1984-03-30 プラスチツクマグネツト射出成形機 Granted JPS60158727U (ja)

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