JPH0739219Y2 - プラスチックマグネット射出成形機 - Google Patents

プラスチックマグネット射出成形機

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JPH0739219Y2
JPH0739219Y2 JP1987125121U JP12512187U JPH0739219Y2 JP H0739219 Y2 JPH0739219 Y2 JP H0739219Y2 JP 1987125121 U JP1987125121 U JP 1987125121U JP 12512187 U JP12512187 U JP 12512187U JP H0739219 Y2 JPH0739219 Y2 JP H0739219Y2
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platen
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movable
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JP1987125121U
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JPS6430819U (ja
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靖 宇▲高▼
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 異方性プラスチックマグネットを成形するための射出成
形機に関するものである。
(従来の技術) 一般的にプラスチックマグネット射出成形機においては
高性能なプラスチックマグネットを得るため、成形工程
中に、予め磁性材料を磁気配向させる方法がとられてい
る。そしてそのためには、成形品(キャビティ部)に強
力磁束を集中させることが望ましい。
ところで励磁コイルに同じ磁力を発生させても磁気回路
の途中で漏洩磁束があるとキャビティ部に導びかれる磁
束は変化するため、磁束がキャビティに導かれるまでに
いかに漏洩磁束が少なくするかによって効率が左右され
る。このため従来より、種々の工夫がなされている。
その代表的なものとして 金型内或いは実開昭59-122216号、実開昭57-146306
号等公報に記載されている如く金型の外周面に近接し
て、励磁コイルを設けたもの。
特開昭57-105327号公報に記載の如く射出成形機の
タイバーの外周に励磁コイルを設けたもの。
或は、金型と該金型を装着するプラテンとの間に強
磁性材ブロックを設け、該ブロックに励磁コイルを装着
したもの等が知られている。
(従来技術の問題点) 金型内或いは金型外周面に近接して励磁コイルを設
けた場合、これをタイバー間の内側に収納しなければな
らないため励磁コイルが占める分だけ金型の有効断面積
が小さくなるから必然的に大型の射出成形機が必要とな
ると共にコイルの内周面からキャビティ(金型)までの
距離も小さいためにタイバー或いはリターンヨークに短
絡する漏洩磁束も多くなりキャビティ部に磁束を集中さ
せることも難かしい等の不具合がある。
また、タイバーの外周に励磁コイルを設けた場合、
金型の有効断面積は大きくなるが前者とは逆に励磁コイ
ルと金型との間隔が広くなりすぎて効率が悪いため励磁
コイルが大型化し、高価となると共に、コイルが大型化
するとコイルで金型の略全周を覆うことになりコイルが
成形品の離型の邪魔になるからコイルの移動装置等の付
帯設備も必要となる等の不具合がある。
更に、金型とプラテンとの間に設けたブロックに励
磁コイルを装着した場合、金型の有効断面積は大きくと
れるが、金型とプラテンとの間にブロックを設けるため
その分だけ実質的に型締方向の金型厚さが長くなるから
この場合も成形機が大形化することは避けられない。
等の不具合を免れなかった。
(考案の目的) 本考案は前記従来の問題点を解決するためになしたもの
で成形機を大型化することなくキャビティ部に磁束を効
率よく集中させ成形品の品質の向上を図ることを目的と
する。
(問題を解決するための手段) キャビティ部端面から固定プラテン及び可動プラテン側
に向って30度乃至60度の角度をもって拡開した截頭錐状
の磁性材ブロックと、該ブロックに嵌合した非磁性材ブ
ロックとにより構成した固定金型及び可動金型、を各々
磁性材で形成した固定プラテンおよび可動プラテンに装
着し、かつ、前記固定プラテン及び可動プラテンの外周
部に夫々励磁コイルを内蔵せるリターンヨークを、該リ
ターンヨークが型締時に互いに接触或いは略接触可能に
装着すると共に、固定金型及び、可動金型と励磁コイル
内周面との間に非磁性材のタイバーが位置する如く、該
タイバーに前記固定プラテン及び可動プラテンを挿通し
たことを特徴とする。
(実施例) 考案者はプラスチックマグネット射出成形機の金型(キ
ャビティ)部に流れる磁束と励磁コイルの取付位置及び
タイバー及びリターンヨーク等との関係につき種々研究
を行った。励磁コイルを複数本のタイバーの内側に設け
た場合と励磁コイルの外周及び一側面をヨークで覆った
場合とのタイバー或はヨークに流れる磁束は、前者に比
較し後者の方が2倍程度多かった。これは、ヨークの方
がタイバーよりも励磁コイルにより発生した磁束を漏れ
なく吸収できるためと思われる。
また、金型の外周面に近接して励磁コイルを設けた場合
と金型の外周面から離して励磁コイルを設けた場合とで
は前者に比較し、後者の方がキャビティに導びかれる磁
束は多かった。これは、励磁コイルの外側にリターンヨ
ーク或いはタイバー(磁束リターン用の)があるために
磁束の一部が空中を通り、これらに漏洩するためと思わ
れる。上記の試験結果に基ずき、本考案者はキャビティ
にできるだけ多くの磁束を導びき得るプラスチックマグ
ネット成形機を創作した。
以下、本考案に係るプラスチックマグネット成形機を図
面に基づいて説明する。図中1は可塑化装置、2は型締
装置、3は非磁性材タイバー(実施例では4本)であ
る。4は固定プラテン、5は可動プラテンで、該両プラ
テン4,5は夫々固定金型6及び可動金型7に対向して装
着されている。該金型6,7は夫々プラテン4,5側から角錐
状或いは円錐状に傾斜した截頭錐状の磁性材ブロック8,
9と該ブロック8,9に嵌合した非磁性材ブロック10,11と
により構成されている。そして金型6,7を閉じた時、両
金型6,7によりキャビティAを形成する。
前記タイバー3は前記金型6,7の外周面から所定の空間
を置いて一端を前記固定プラテン4に他端を固定板12に
夫々固着されており、かつこのタイバー3には可動プラ
テン5が型締装置2により固定プラテン4に対し、摺動
可能に装着されている。
前記両プラテン4,5には該プラテン4,5の金型側外端に断
面鉤状のリターンヨーク13,14の一端が夫々装着されて
おり、該リターンヨーク13,14の他端は型締め状態で互
に接触するように対向して配置されている。そして、夫
々のリターンヨーク13,14の内側角部には励磁コイル15,
16が外周面及びプラテン側側面をリターンヨーク13,14
に接するように設けられている。このリターンヨーク1
3,14の断面積は、リターン磁束が磁気飽和して漏洩しな
いだけの十分な大きさを有している。
また、前記励磁コイル15,16の内周面と前記金型6,7の外
周面との間には、磁束が固定プラテン4側からコイル1
5,16の内側を通り、リターンヨーク13,14側にショート
パスしないために十分な空隙が設けられている。
(作用) 型締装置2を作動し、可動プラテン5を固定プラテン4
に向って移動させ金型6と7を型締をした後、可塑化装
置により予め混練した磁性材料を混合した成形材料キャ
ビティAに充填しながら或いは充填した後、励磁コイル
15,16に通電すると第1図に矢印Bで示すように固定プ
ラテン4、固定側磁性材ブロック8、キャビティA、可
動側磁性材ブロック9、可動プラテン5を経てリターン
ヨーク13,14、固定プラテン4に戻る閉磁路を形成す
る。
この時励磁コイル15,16プラテン側端面及び外周面がリ
ターンヨーク13,14によって覆われていると共にリター
ンヨーク13,14の先端は互に接触しているので励磁コイ
ル15,16に発生した磁束はリターンヨーク13,14に漏れな
く流れ十分な透磁性を有する固定プラテン4から磁性材
ブロック8により収束されキャビティAを経て固定側の
磁性材ブロック9に導かれる。
この時金型6,7とリターンヨーク13,14及び励磁コイル1
5,16との間には十分な空隙があるため、非磁性材金型1
0,11を横切ってリターンヨーク13,14に流れる漏れ磁束
は殆んどなく、キャビティAに磁束を漏れなく導くこと
ができる。
従って、キャビティAに強力な磁束が均一に印加される
のでキャビティA内に充填した磁性材料は軸方向に効率
よく配向される。しかる後に冷却すれば成形材料は、磁
性材料の配向状態を保持したまま固化される。そして、
固化した成形品を離型する前に消磁すれば、成形品は容
易に離型できる。
なお、金型6,7の磁性材ブロック8,9の形状についてキャ
ビティからプラテンに向かう傾斜角度を30度、45度、60
度に変えて3種類のものについて磁束の流れを比較した
がいずれの場合もキャビティ部に導びかれる磁束密度は
格別大きな差は生じなかった。これは励磁コイル15,16
と金型6,7との間に十分な空間を空けているため、プラ
テン4,5側からリターンヨーク13,14に漏洩する磁束が少
なく、しかも非磁性材ブロック10,11による磁気遮断は
この程度の角度の差であればいずれも十分なためであ
る。
(考案の効果) 以上の通り本考案は、励磁コイルに発生する磁束を効率
良くキャビティに導くことができるから配向度の高い高
性能な成形品を成形できる。また、金型を直接磁性材で
形成したプラテンに装着し、金型のプラテン側外周部に
励磁コイルを設け、金型と前記コイル内周面との間に位
置させて非磁性材のタイバーを配設すると共に、磁性材
ブロックの傾斜角を大きくしても非磁性材ブロックを介
してリターンヨーク或いは磁性材ブロック間に短絡する
磁束は少なく、金型の型締方向の寸法を短くできるか
ら、成形機全体を小型化することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部の正面、断面図。 1……可塑化装置、2……型締装置、3……タイバー、
4……固定プラテン、5……可動プラテン、6,7……金
型、8,9……磁性材ブロック、10,11……非磁性材ブロッ
ク、12……固定板、13,14……リターンヨーク、15,16…
…励磁コイル、A……キャビティ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ部A端面から固定プラテン4及
    び可動プラテン5側に向って30度ないし60度の角度をも
    って拡開した截頭錐状の磁性材ブロック8、9と、該ブ
    ロックに嵌合した非磁性材ブロック10、11とにより構成
    した固定金型6及び可動金型7を各々磁性材で形成した
    固定プラテン4および可動プラテン5に装着し、かつ、
    前記固定プラテン4及び可動プラテン5の外周部に夫々
    励磁コイル15、16を内蔵せるリターンヨーク14、13を、
    該リターンヨーク14、13が型締時に互いに接触或いは略
    接触可能に装着すると共に、固定金型6及び、可動金型
    7と励磁コイル15、16内周面との間に非磁性材のタイバ
    ー3が位置する如く、該タイバー3に前記固定プラテン
    4及び可動プラテン5を挿通したことを特徴とするプラ
    スチックマグネット射出成形機。
JP1987125121U 1987-08-19 1987-08-19 プラスチックマグネット射出成形機 Expired - Lifetime JPH0739219Y2 (ja)

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JPS6430819U JPS6430819U (ja) 1989-02-27
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