JPH0254842B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0254842B2
JPH0254842B2 JP20798584A JP20798584A JPH0254842B2 JP H0254842 B2 JPH0254842 B2 JP H0254842B2 JP 20798584 A JP20798584 A JP 20798584A JP 20798584 A JP20798584 A JP 20798584A JP H0254842 B2 JPH0254842 B2 JP H0254842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isobutylene
maleic anhydride
methyl acrylate
solvent
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20798584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6187714A (ja
Inventor
Hidetoshi Shimada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP20798584A priority Critical patent/JPS6187714A/ja
Publication of JPS6187714A publication Critical patent/JPS6187714A/ja
Publication of JPH0254842B2 publication Critical patent/JPH0254842B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は三元共重合体の製造方法に関し、詳し
くは接着剤、塗料等の素材として極めて優れた三
元共重合体の効率の良い製造方法に関する。 従来より、イソブチレン−無水マレイン酸−ア
クリル酸メチル三元共重合体は知られており、接
着剤などに用いられている。この共重合体の製造
方法において、使用する溶媒として各種の炭化水
素が知られているが、いずれの溶媒も生成する共
重合体を溶解せず、系外へ沈殿するタイプのもの
であり、そのため共重合反応は沈殿重合法と呼ば
れている。ところが、この方法では生成した共重
合体が重合反応器内壁や撹拌翼に強固に付着する
などの不都合があり、生産性の低いものであつ
た。 そこで、本発明者は上記の如き不都合が生じ
ず、生産性の向上した三元共重合体の製造方法に
ついて鋭意研究した結果、特定の溶媒を用いるこ
とにより上記問題点が解消されることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成した。 すなわち本発明は、イソブチレン、無水マレイ
ン酸およびアクリル酸メチルをラジカル共重合さ
せてイソブチレン−無水マレイン酸−アクリル酸
メチル三元共重合体を製造するにあたり、重合用
溶媒として溶解度係数が11以上である有機溶媒を
用いることを特徴とするイソブチレン−無水マレ
イン酸−アクリル酸メチル三元共重合体の製造方
法を提供するものである。 本発明において、原料であるイソブチレン、無
水マレイン酸、アクリル酸メチルエステルを共重
合させるにあたり、これら原料の配合量の割合は
特に制限はなく、目的とする共重合体の物性等に
より決定される。通常、イソブチレン1モルに対
して無水マレイン酸0.5〜1.5モル、好ましくは0.7
〜1.2モル、アクリル酸メチル0.01〜1.5モル、好
ましくは0.05〜1.2モル程度である。 本発明によりラジカル共重合を行なうために触
媒を使用するが、この触媒としては種々のラジカ
ル触媒が使用でき、通常は過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル、クメンパーヒドロオキシド、t
−ブチルヒドロパーオキシド、ジクミルパーオキ
シドなどの過酸化物、アゾビスイソブチロニトリ
ルなどのアゾ化合物、過硫酸塩などが挙げられ
る。触媒の使用量は、全モノマー100重量部に対
して0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部
である。触媒はそのまま、または希釈して使用す
る。その添加時期は重合の初期に全てを加えても
よく、または重合中に分割して添加してもよい。 次に、本発明で使用する溶媒としては溶解度係
数が11以上、好ましくは11〜13の有機溶媒を用い
るべきである。ここで溶解度係数とは、液体間の
混合性の尺度となる液体の特性値である。溶解度
係数が11未満の溶媒は、反応により生成する共重
合体をほとんど溶解せず、重合反応系外に沈澱す
る。 溶解度係数11以上の有機溶媒の具体例としては
アセトニトリル(11.9)、ジメチルスルホキサイ
ド(12.0)、アセチルモルフオリン(11.6)、アセ
チルピペリジン(11.2)、アセチルピロリジン
(11.4)、アクリル酸(12.0)、アリールアルコー
ル(11.8)、ベンジルアルコール(12.1)、ブタン
ジオール−1,3(11.6)、ブタンジオール−1,
4(12.1)、ブタンジオール−2,3(11.1)、ブチ
ルアルコール(11.4)、N、N−ジメチルホルム
アミド(12.4)、ニトロメタン(12.7)、ニトロエ
タン(11.1)などが挙げられる。 このように本発明で使用される溶媒は溶解度係
数が11以上であることが必要であるが、この場
合、水素結合力を3段階(弱い、中程度、強い)
評価したとき、弱い、中程度のものが好ましい。 また、この溶媒の使用量は生成する共重合体を
溶解するに足る量であつて、通常は全モノマー
100重量部に対して少なくとも50重量部以上、好
ましくは100〜500重量部である。 上記の如き原料、触媒および溶媒を用いて行な
う本発明の共重合反応の条件は特に制限はなく、
使用する原料の種類、配合量、溶媒の種類などを
考慮して適宜定めれば良い。通常は温度30〜200
℃、好ましくは45〜150℃、圧力常圧から30Kg/
cm2G、好ましくはは常圧〜10Kg/cm2Gにて0.5〜
20時間、好ましくは1〜10時間行なう。このよう
にして得られるイソブチレン−無水マレイン酸−
アクリル酸メチル三元共重合体は溶媒に溶解した
状態であつて、イソブチレン繰り返し単位 無水マレイン酸繰り返し単位
【式】および アクリル酸メチル繰り返し単位 からなる共重合体であつて、分子量は3000〜
400000、好ましくは5000〜200000程度である。 本発明の方法により得られる三元共重合体は溶
媒に溶解しているので、その溶液をそのままある
いは溶媒の一部または全部を除去して特定の用
途、たとえば接着剤、塗料バインダー、無機物バ
インダー、分散剤、乳化重合安定剤、金属補修
剤、感熱記録紙用塗布剤、螢光体被覆材、鋳型材
料、水溶性中子、液晶表示素子、配向制御膜、ス
ケール防止剤、金属防蝕材、釉薬用材料、アルカ
リ電池用材、廃タイヤ粉末ゴム用バインダー、炭
酸カルシウム処理剤等として有効に使用できる。
また、この溶液にアンモニア、水酸化ナトリウ
ム、尿素、ホルムアミド等のアルカリ性物質を加
え加熱してアルカリ水溶液とすることにより接着
剤等として極めて有用なものとなる。 このように、本発明の方法によれば、イソブチ
レン−無水マレイン酸−アクリル酸メチル三元共
重合体が溶液状態で得られるため、該共重合体が
反応器内、撹拌翼等に付着することがない。した
がつて、本発明の方法は生産性も良好である。 それ故、本発明の方法によれば、接着剤、塗料
等に有効に用いられるイソブチレン−無水マレイ
ン酸−アクリル酸メチル三元共重合体が極めて生
産性良く製造することが出来る。 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。 実施例1〜3および比較例1、2 第1表に示す所定の溶媒、無水マレイン酸、ア
クリル酸メチルおよび過酸化ベンゾイルを第1表
に示す所定量1オートクレーブに仕込み、充分
に冷却し、脱気を行なつた。次いで、第1表に示
す所定量のイソブチレンを仕込み、第1表に示す
条件下で2時間、400r.p.m.にて撹拌して共重合
反応を行なつた。 反応終了後、重合反応液をエバポレーターにて
2mmHg、90℃にて3時間処理して溶媒を留去し
て共重合体を得た。共重合体の容器への付着の有
無および収量を第1表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 イソブチレン、無水マレイン酸およびアクリ
    ル酸メチルをラジカル共重合させてイソブチレン
    −無水マレイン酸−アクリル酸メチル三元共重合
    体を製造するにあたり、重合用溶媒として溶解度
    係数が11以上である有機溶媒を用いることを特徴
    とするイソブチレン−無水マレイン酸−アクリル
    酸メチル三元共重合体の製造方法。
JP20798584A 1984-10-05 1984-10-05 三元共重合体の製造方法 Granted JPS6187714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20798584A JPS6187714A (ja) 1984-10-05 1984-10-05 三元共重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20798584A JPS6187714A (ja) 1984-10-05 1984-10-05 三元共重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6187714A JPS6187714A (ja) 1986-05-06
JPH0254842B2 true JPH0254842B2 (ja) 1990-11-22

Family

ID=16548768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20798584A Granted JPS6187714A (ja) 1984-10-05 1984-10-05 三元共重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6187714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635325U (ja) * 1992-10-16 1994-05-10 丸五基礎工業株式会社 場所打鉄筋コンクリート杭における鉄筋篭偏心防止装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5237027A (en) * 1991-08-22 1993-08-17 Kuraray Company, Ltd. Alkaline water-soluble thermoplastic resin and adhesive comprising the same
WO2015117857A1 (de) * 2014-02-06 2015-08-13 Basf Se Polymerisation in n-formylmorpholin
CN111040826B (zh) * 2018-10-15 2022-03-11 中国石油化工股份有限公司 一种润滑油组合物其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635325U (ja) * 1992-10-16 1994-05-10 丸五基礎工業株式会社 場所打鉄筋コンクリート杭における鉄筋篭偏心防止装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6187714A (ja) 1986-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0567128B1 (en) Crosslinking aqueous pigment dispersion
JP2993787B2 (ja) 不飽和フェノン誘導体及び触圧接着剤としてのそれらの使用
EP0735052A2 (en) Rate enhanced polymerization processes for producing polymers having narrow polydispersitylydispersität
JPS63117007A (ja) アセトキシスチレンのポリマーをビニルフエノールのポリマーとする水酸化アンモニウム加水分解方法
US4622425A (en) Process for the preparation of aqueous solutions of low molecular weight polyacrylic acids or their salts
US4374235A (en) Anhydride containing polymers derived from alkenyl succinic anhydride
JPH0254842B2 (ja)
US4299979A (en) Polymerizable monoethylenic carboxylic acids which decarboxylate on heating
EP0260104A2 (en) Process for the preparation of poly (vinylphenol) by simultaneous methanolysis and polymerization of 4-acetoxystryene
JP2847242B2 (ja) カルボキシル基含有マクロモノマーの製造方法
EP0618238B1 (en) Aqueous crosslinking resin composition
GB2058801A (en) Process for the preparation of aqueous solutions of low molecular weight polyacrylic acids or their salts
US5847061A (en) Process for producing polymers having terminal functional group which may be protected
JP3889852B2 (ja) 無機多孔質基材促進養生用の水性下塗剤
JPH0254843B2 (ja)
JPH093290A (ja) N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合した単位を含む水性のポリマー乳濁液
JPH0254871B2 (ja)
JPH0254841B2 (ja)
JPS61138679A (ja) 接着剤
JPS63341A (ja) 共重合体溶液
JPS595201B2 (ja) オリゴマ−を用いた乳化重合法
JPH0689079B2 (ja) 共重合体の製造方法
JPH06228227A (ja) ポリビニルアセタール樹脂の製造方法
JPS6346762B2 (ja)
JPH04372605A (ja) ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体