JPH093290A - N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合した単位を含む水性のポリマー乳濁液 - Google Patents

N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合した単位を含む水性のポリマー乳濁液

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JPH093290A
JPH093290A JP8150559A JP15055996A JPH093290A JP H093290 A JPH093290 A JP H093290A JP 8150559 A JP8150559 A JP 8150559A JP 15055996 A JP15055996 A JP 15055996A JP H093290 A JPH093290 A JP H093290A
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Richard Anthony Bafford
リチヤード・アントニー・バフオード
Ning Chen
ニン・チエン
Chung-Ling Mao
チユン−リン・マウ
Walter Louis Renz
ウオールター・ルイス・レンズ
Jr Robert K Pinschmidt
ロバート・クランツ・ピンシユミツト・ジユニア
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 N−ビニルホルムアミドの重合されたミカエ
ル付加物単位を含む水不溶性のビニルポリマー粒子を含
有する水性乳濁液およびこのミカエル付加物を含むビニ
ルアセテートポリマーの乳濁液の提供。 【解決手段】 この乳濁液はN−ビニルホルムアミドの
ミカエル付加物を必要に応じて他のエチレン不飽和モノ
マー例えばビニルアセテートとともに乳化重合すること
により製造される。このN−ビニルホルムアミドのミカ
エル付加物(例、アルチル3−N−ビニルホルムアミド
プロピオネート)は、式 (RはHまたはCH3であり、XはCN、O=CR1、O
=COR1、O=CNR11、またはSO3M、SO31
およびNO2のような電子吸引基であり、C1〜20
アルキル、シクロアルキル、複素環式、アルアルキル、
アルキルオキシまたはアリール基、Mはイオン)により
表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、N−ビニルホルムアミド
のミカエル付加物を含む水性乳濁液に関する。
【0002】
【発明の背景】ある範囲の有用な特性を有するホモポリ
マーおよびコポリマーを製造するためのフリーラジカル
重合反応には、N−ビニルアミドの部類に属する不飽和
モノマーが用いられてきた。これのうち、N−ビニルラ
クタム特にN−ビニル−2−ピロリドンは、それらが商
業的に広く入手できることのためにそしてアクリルエス
テルおよびメタクリルエステルを含めある範囲のコモノ
マーと迅速に重合することから広汎に使用されてきた。
以下の特許にはN−ビニルアミドからつくられるポリマ
ー組成物を得るための様々な方法が記載されている。
【0003】米国特許第5,326,809号には、N−
エテニルホルムアミドをベースとしアミン官能性である
水溶性ポリマーで安定化される不飽和モノマーの乳化重
合により生成される水性ポリマー乳濁液組成物が記載さ
れている。この水溶性のアミンを含有するポリマーはビ
ニルアセテートとN−ビニルホルムアミドとを重合し、
引続いて加水分解することにより生成される。
【0004】米国特許第4,946,762号では、カル
ボニル官能基を有するビニルモノマーとアミン前駆体基
とを重合することにより生成されるポリマーをベースと
する自己架橋性の水性コーティング組成物が開示されて
いる。アミン前駆体基は典型的にはカルボキシル、オキ
サゾリンまたはケチミンの各基である。カルボキシル基
を含むモノマーの例にはアクリル酸およびメタクリル
酸、マレイン酸があり、オキサゾリンには2−イソプロ
ペニルオキサゾリンが含まれ、エチレン不飽和ケチミン
はケトンをアミンに反応させ、次いでエチレン誘導体と
反応させて誘導される。オキサゾリンおよびケチミンは
加水分解を経てアミンへと転化されうる。ポリマーは乳
化重合により生成されうる。
【0005】米国特許第4,957,977号では、ビニ
ルアミンのコポリマーの製造およびそれの凝集剤、製紙
添加剤などとしての使用が開示されている。このポリマ
ーは塊状重合、溶液重合または沈澱重合を用いてN−ビ
ニルホルムアミドを重合することによって製造される。
ホルムアミド基は酸性の水性媒体中で40〜100℃の
温度で加水分解されアミン基に転化される。米国特許第
4,255,548号では水を清澄化するのに凝集剤とし
て使用するためのエチレンとビニルアミンとのコポリマ
ーが開示されている。このポリマーはアルコール媒体中
でエチレンとN−ビニルアセトアミドとを重合すること
により生成される。得られるコポリマーは次いで、これ
をモル過剰の無機酸水溶液と75℃およびそれ以上の温
度において接触することによって加水分解される。
【0006】米国特許第4,319,811号には、トリ
アクリレートモノマーまたはテトラアクリレートモノマ
ーとN−ビニルイミドモノマー、好ましくはN−ビニル
−2−ピロリドンのようなN−ビニルラクタムとからな
る放射線硬化性のコーティングが記載されている。米国
特許第5,281,682号では、N−ビニルホルムアミ
ドと、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
ポリエステルアクリレートおよびこれらの混合物からな
る群から選択されるオリゴマーとを含む、改良された放
射線硬化性処方物が教示されている。米国特許第4,2
05,139号および同4,424,314号では、少な
くとも二つのN−ビニル基が存在しまた少なくとも一つ
のカルボニル基がN−ビニル基の窒素に結合しており、
一方このカルボニル基が窒素または炭素原子に結合して
いるN−ビニル化合物を含有する組成物が教示されてい
る。
【0007】米国特許第4,284,776号では放射線
硬化性のアミドアクリレートのミカエル付加物が開示さ
れている。この化合物はアクリルオキシ化合物をアンモ
ニアまたはアミンと反応させることにより生成される。
アンモニアまたは第1級アミンを使用することにより多
官能性アクリレートが製造される。KurtzおよびDisseln
koetterはシアン化カリウム触媒を利用してベンゼン中
でN−ビニルホルムアミドをアクリロニトリルと反応さ
せることにより3−N−ビニルホルムアミドプロピオニ
トリルを製造することについて述べている(Liebigs An
n. Chem., 764(1972年)、69〜93ページ)。この化合
物に対する応用は報告されていない。しかしながらこの
物質は光硬化性モノマーとしていくつかの欠点をもつこ
とも見出されている。別な不都合はこれを製造するのに
毒性の著しい触媒を使用することである。
【0008】
【発明の概要】本発明はN−ビニルホルムアミドの重合
されたミカエル付加物単位を含む水不溶性のビニルポリ
マー粒子を含有する水性乳濁液およびこの付加物を含む
水不溶性ポリマーのラテックス乳濁液に関する。これら
はこの付加物を乳化重合条件の下でエチレン不飽和モノ
マーと重合することにより製造される。
【0009】N−ビニルホルムアミドモノマーのミカエ
ル付加物は式
【化5】 (式中、RはHまたはCH3であり、XはCN、O=C
1、O=CNR11またはSO3M、SO31およびN
2のような別な電子吸引基であり、R1は1〜約20個
の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアルキル基、シク
ロアルキル基、複素環式基、アルアルキル基、アルキル
オキシ基、アリル基またはアリール基およびこれらの置
換された誘導体でありまたMはイオン、典型的にはナト
リウムまたはカリウムである)によって表される。R1
は1〜12個の炭素原子を有するアルキル基であり、ま
たはアリール基であるのが好ましい。好ましいミカエル
付加物はアルキル3−N−ビニルホルムアミドプロピオ
ネートおよびアルキル2−メチル−3−N−ビニルホル
ムアミドプロピオネートからなる不飽和モノマーであ
る。
【0010】N−ビニルアミドのミカエル付加物を含有
するポリマー乳濁液にはいくつかの利点があり、それら
には下記が含まれる。 ・ラテックスの形で含められた、N−ビニルホルムアミ
ドモノマーのミカエル付加物を含む水不溶性ホモポリマ
ーおよびコポリマーの粒子を製造できること、 ・総体的な安定性が優れた水不溶性ポリマーを含むラテ
ックスを製造できること、 ・架橋性を有する、水不溶性ポリマーを含むラテックス
を製造できること、 ・回分的または連続的反応においてビニル重合の反応性
が一層よく適合しているため、種々のビニルモノマーと
共重合を実施する能力が一層高いこと、 ・アクリレートタイプの官能基またはニトリル官能基を
不規則におよび均一にコポリマー中に高水準においてす
ら含ませうるビニルエステル例えばビニルアセテートコ
ポリマーラテックスを生成できること、および ・ミカエル付加生成物をコモノマーとして使用すること
により、独特な特性を有するビニルポリマーを生成でき
ること。
【0011】
【発明の詳述】N−ビニルホルムアミド(NVF)のミ
カエル付加物は、アミドラテックスポリマーを生成する
乳化重合方法によりエチレン不飽和コモノマーと効率的
に重合または場合により共重合をさせうることが見出さ
れている。N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の
慣用的な乳化重合は独特のもので、そして添加剤、コー
ティングなどにとって有用な興味深い特性を有する新た
な種類のポリマー系が生成できる。
【0012】ラテックスポリマーの製造で使用するミカ
エル付加物は、電子吸引基を有するアルファ不飽和また
はベータ不飽和のモノマー例えばアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルにN−ビニルホルムアミド
(NVF)を親核的に付加することにより容易に製造さ
れる。反応は単味のモノマーのあるいは溶媒中の単純な
混合物中で実施できる。NVFおよび(メタ)アクリレ
ートエステル基は、約1:10〜約20:1のモル比で
反応混合物中に存在し、また(メタ)アクリレート1当
量あたり約1.1モルのNVFの比であるのが好まし
い。N−ビニルアミドの単独重合を防止するためにベン
ゾキノンのようなフリーラジカル抑制剤もまた添加され
る。反応は大気圧または別な圧力で空気中で実施される
のが好ましい。反応は以下の式により最もよく記述でき
る。
【0013】
【化6】 反応はアルカリ金属水酸化物もしくはアルコキシドまた
は第4級アミンの水酸化物またはアルコキシドのような
強塩基性の触媒の存在で実施される。メトキシド、エト
キシド、イソプロポキシドおよびt−ブトキシドである
部類の塩基が好ましい。ナトリウムメトキシドが特に好
ましい。有用な別の触媒には、アリールリチウム、アリ
ールカリウムおよびアリールナトリウムならびにアルキ
ルリチウム、アルキルカリウムおよびアルキルナトリウ
ムがある。触媒は反応体の全重量の約0.0005〜約
5wt%、望ましくは0.1〜0.5wt%の量で反応混合物
中に存在させる。一般に触媒に関する適当な水準は、
(メタ)アクリルエステルの当量および反応体のモル比
に従って変化するであろう。触媒の添加の後、反応体ま
たはその溶液は0〜160℃そして望ましくは20〜6
0℃の温度に保たれる。
【0014】反応剤モノマーは、段階的な添加による回
分方式によりあるいは連続方式により、いずれかより適
当な仕方で反応させることができる。合成は単味のモノ
マーの混合物中で実施するのが有利であるが、両方の反
応体に対する不活性溶媒が使用できる。使用可能な溶媒
にはアミド、低級炭化水素、塩素化炭化水素および芳香
族化合物がある。好ましい溶媒はエステル(例えばエチ
ルアセテート)およびエーテル(例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン)である。
【0015】例えば、精製された3−N−ビニルホルム
アミドプロピオネート付加物は0.01〜約50トルの
真空下での蒸溜により反応混合物から回収されるのが好
ましい。蒸溜は回分方式あるいは例えば膜払拭式蒸発器
内でのように連続方式のいずれかで実施できる。他に可
能な精製方法には触媒の中和に引続く未反応の出発物質
の真空ストリッピング、あるいは溶剤抽出がある。ある
場合には反応混合物から3−N−ビニルホルムアミド付
加物を単離する必要はないであろう。例えば粗生成物
は、未反応のNVFおよび(または)(メタ)アクリル
エステルの量が問題とならない応用に好適であろう。
【0016】この技術においては、アクリルモノマーお
よびメタクリルモノマーのような広範囲の不飽和モノマ
ーが、反応体(つまりミカエル受容体)として有用であ
りうる。これらにはメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレート、t−ブチルアクリレー
ト、シアノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、2−エトキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシルアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、テトラヒドロフルフリルア
クリレート、オクチルアクリレート/デシルアクリレー
ト、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレート、
イソボルニルアクリレート、2−フェノキシエチルアク
リレートおよびメチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レートを含む対応するメタクリレートである、1〜約2
0個の炭素原子を有する1価アルコールの(メタ)アク
リルエステルがある。
【0017】上記のモノエステルに加えてN−ビニルホ
ルムアミドのための別な共反応体は多価アルコールの
(メタ)アクリルエステルである。このような官能性の
より高いミカエル受容体には、2〜約6のヒドロキシル
官能基を有するアルコールのエステル化により得られる
アクリレートおよびメタクリレートがある。これらの化
合物の例にはエチレングリコールジアクリレート、1,
4−ブタンジオールジアクリレート、ヘキサンジオール
ジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレートおよびエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レートを含む対応するメタクリレートなどがある。
【0018】N−ビニルホルムアミドはビニルケトンの
ような別な反応性化合物と反応させることもできる。一
つの例はメチルビニルケトンである。アクリロニトリル
もまたミカエル付加反応性の別な一つの化合物であり、
また例えばポリビニルアセテート/CO−3−N−ビニ
ルホルムアミドプロピオニトリルのように、ニトリル官
能基を含ませるために用いることができる。N−ビニル
ホルムアミドとのミカエル付加が可能な上記の反応体
は、置換基がN−ビニルホルムアミド上の第2級水素と
の反応性をもたない限り、種々の置換基により置換され
てよい。このような反応性はミカエル反応に干渉するで
あろう。
【0019】好ましい付加物にはアクリル酸エステルお
よびメタクリル酸エステルがあり、そして式
【化7】 (式中、Rは水素またはメチル基であり、そしてR1
1〜約20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のそれ
ぞれアルキル、シクロアルキル、複素環式、アリールア
ルキル、アルキルオキシ、アリルまたはアリール基およ
びこれらの置換された誘導体である)により表される。
特定の付加物には、メチル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)−プロピオネート、エチル3−(N−ビニルホルム
アミド)−プロピオネート、ブチル3−(N−ビニルホ
ルムアミド)−プロピオネート、2−エチルヘキシル
3′−(N−ビニルホルムアミド)−プロピオネート、
3−(N−ビニルホルムアミド)−プロピオニトリル、
メチル2−メチル−3−(N−ビニルホルムアミド)−
プロピオネート、N−アセトニル−N−ビニルホルムア
ミドおよびt−ブチル3−(N−ビニルホルムアミド)
−プロピオネートがある。
【0020】種々のコモノマー例えばエチレン不飽和モ
ノマーがN−ビニルホルムアミドのミカエル付加物と共
重合されうる。例えばC1〜C8アルキルビニルエステ
ル、アクリル酸のおよびメタクリル酸のC1〜C18エス
テルおよびアミド、不飽和カルボン酸、ニトリルならび
に炭化水素モノマーがN−ビニルホルムアミドのミカエ
ル付加物と共重合され、種々のポリマーが生成される。
エチレン不飽和モノマーの例には1〜18個の炭素原子
をもつアルコールから誘導される、アクリル酸のおよび
メタクリル酸のエステルがある。これらのエステルを製
造するのに好適なアルコールの例はメタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブチルア
ルコール、イソブチルアルコールおよび第三ブチルアル
コール、ネオペンチルアルコール、2−エチル−ヘキサ
ノール、n−オクタノールおよびイソオクタノール、ド
デカノール、パルミチルアルコールならびにステアリル
アルコールである。好ましいアクリルエステルは1〜8
個の炭素原子をもつアルコールから誘導されるものであ
るのが好ましく、これにはメチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレート
がある。別なものには、2価のC2〜C4アルコールを
1:1のモル比でアクリル酸またはメタクリル酸により
エステル化することにより製造されるヒドロキシエステ
ル、つまりヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロキシブ
チルアクリレートおよびヒドロキシブチルメタクリレー
トがある。アミドの例にはアクリルアミド、メタクリル
アミド、N−ビニルアセトアミド、N−メチロールアク
リルアミド、などがあり、一方ニトリルの例にはアクリ
ロニトリルおよびメタクリロニトリルがある。不飽和酸
の例にはアクリル酸、メタクリル酸およびクロトン酸が
ある。エチレンは好ましい炭化水素モノマーである。好
適な別なモノマーにはN−ビニルピロリドン、塩化ビニ
ルおよびトリアリルシアヌレートがある。マレイン酸、
フマール酸、イタコン酸などとのC1〜C12アルコール
のエステルのようなジカルボン酸エステル例えばジオク
チルマレエートがこのモノマーと重合されうる。
【0021】ビニルアセテートとN−ビニルホルムアミ
ドのミカエル付加物とをベースとするコポリマーは様々
な用途を有するコポリマーの例である。コポリマーは約
1〜95wt%のビニルアセテートを含んでよく、残りは
N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物を含む。典型
的な組成は、約10〜80wt%の酢酸ビニル、5〜40
wt%、一層望ましくは10〜30wt%のエチレンを含み
そして残りはN−ビニルホルムアミドのミカエル付加物
である酢酸ビニル/エチレン/N−ビニルホルムアミド
のミカエル付加物のコポリマーである。おそらく別なコ
モノマー例えばアクリレートエステルが添加されまたは
エチレンとおきかえられまたは酢酸ビニルおよびエチレ
ンの代りに用いられてよく、あるいはこれらとともに用
いられてよく、こうすることでアクリルタイプのコポリ
マーが生成され、コポリマー中の百分率の合計は常に1
00となる。一つの有利な点は、アクリレートエステル
およびメタクリレートエステルに基づいて作られたN−
ビニルホルムアミドのミカエル付加物の割合は、酢酸ビ
ニルの重合で普通に採用される水準より十分に高くでき
ることである。アクリル化合物は、酢酸ビニルと比べる
と、重合速度が一層大きいという理由から高濃度で含ま
せるのは困難である。酢酸ビニルを含有するポリマー中
にアクリル官能基を不規則に一層多く含ませるためには
アクリレートは遅れて添加される。しかしながらミカエ
ル付加物を使用すると、ビニルモノマーの重合速度と似
ているので、ビニルポリマー中にアクリレート官能基を
含ませるのは容易であり、また得られるポリマーは5〜
95wt%の範囲の水準におさまりうるのである。
【0022】ミカエル付加物はまた単独重合されるかま
たは別なミカエル付加物と共重合されて水性乳濁液が生
成される。ホモポリマーの例には、ポリ(エチルヘキシ
ル3−(N−ビニルホルムアミド)−プロピオネー
ト)、ポリ(イソボルニル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)プロピオネート)、ポリ−(第三−ブチル3−(N
−ビニルホルムアミド)プロピオネート)があり、そし
てコポリマーにはそれぞれのミカエル付加物からつくら
れるコポリマーがある。
【0023】ミカエル付加物を含んで得られるポリマー
の利点の一つは、それが加水分解されて第2級アミン官
能基を生成できることである。この個所(サイト)はエ
ポキシ樹脂、イソシアネートなどのような他の基のため
の架橋可能な個所として用いられてよい。ビニルアセテ
ートのようなエチレン不飽和モノマーの乳化重合は周知
であって、上記したミカエル付加物を含む独特なコポリ
マーを生成するために用いることができる。N−ビニル
ホルムアミドのミカエル付加物のエチレン不飽和モノマ
ー例えばビニルエステルそして特に酢酸ビニルとの乳化
重合は、触媒(開始剤)と少なくとも一つの乳化剤との
存在で一般に1000気圧を超えない圧力の下で水性媒
体中で実施され、水性の系は適当な緩衝剤により予め定
めたpHの範囲、典型的には約3〜6のpHに保たれる。乳
化重合工程は、モノマーの一部が水中に懸濁されそして
エチレンのようなコモノマーの存在で完全に撹拌されつ
つ、系が重合温度まで徐々に加熱される均質化期間を有
する回分工程であってよい。この均質化期間の後に、過
酸化物と活性化剤とから一般になる(文献中に記載され
ているように)開始剤系が少量ずつ添加される重合期間
が続く。別法として、コモノマーの分布が所望なもので
あるコポリマーを生成するためにモノマーを少量ずつ添
加することにより乳化重合を行うことができる。この場
合、水と安定化剤を反応器に入れ、モノマーは時間をか
けて少量ずつ添加する(遅延添加)。予め選定した速度
を維持するために、酸化剤と還元剤とからなる、または
熱的開始剤からなる触媒系が添加される。
【0024】モノマーの乳化重合を実施するのに過酸化
物化合物のような種々のフリーラジカル形成開始剤が使
用できる。還元剤と酸化剤とをともに使用する合併型の
開始剤も使用できる。このタイプの合併された開始剤を
使用するのは技術上一般に「レドックス重合」または
「レドックス系」と称される。還元剤はまたしばしば活
性化剤とも称されそして酸化剤は開始剤とも称される。
好適な還元剤つまり活性化剤には重亜硫酸塩、スルホキ
シレート、あるいは第1鉄塩やアスコルビン酸、および
第3級芳香族アミン例えばN,N−ジメチルアニリンの
ような還元性を有する他の化合物がある。酸化剤つまり
開始剤には過酸化水素、ベンゾイルパーオキサイド、第
三−ブチルハイドロパーオキサイドのような有機過酸化
物がある。使用可能な特定の合併型開始剤あるいはレド
ックス系は過酸化水素とナトリウムホルムアルデヒドス
ルホキシレートとである。熱的開始剤には過硫酸アンモ
ニウムもしくは過硫酸カリウム、または過硼酸塩、過酸
無水物、過炭酸塩、アゾ化合物、過酸エステルなどがあ
る。
【0025】開始剤は系に導入されるモノマーの重量に
基づき0.1〜2%、望ましくは0.25〜0.75%の
量で使用される。活性化剤は通常水溶液として添加さ
れ、またその量は一般に開始剤の量の0.25〜1倍で
ある。N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物を含む
モノマー系の乳化重合を実施するのに広汎な種類の乳化
剤が使用できる。乳化ポリマーを安定化するのに非イオ
ンおよび陰イオン界面活性剤が典型的に使用されるが、
陽イオン界面活性剤もまた使用できる。共重合に際して
反応性モノマーは中性の形であるので、反応のために選
定した安定化媒体との許容性に関する特別な考慮を払う
必要はない。
【0026】好適な非イオン乳化剤にはポリオキシエチ
レン縮合物がある。ポリオキシエチレン縮合物は一般式 R(CH2−CH2−O)nH (式中、Rは10〜18個の炭素原子を含む脂肪族アル
コール、アルキルフェノール、10〜18個の炭素原子
を含む脂肪酸、アミド、アミンまたはメルカプタンのそ
れぞれ残基であり、またnは1〜50または50以上の
整数である)によって表わすことができる。使用可能な
ポリオキシエチレン縮合物の特定例のいくつかには、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンヒドロアビエ
チルエーテルなどのようなポリオキシエチレン脂肪族エ
ーテル;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのよ
うなポリオキシエチレンアルカリールエーテル;ポリオ
キシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンオレエー
トなどのような高級脂肪酸のポリオキシエチレンエステ
ル、ならびにエチレンオキサイドの樹脂酸およびトール
油酸との縮合物;N−ポリオキシエチレンラウラシドお
よびN−ラウリル−N−ポリオキシエチレンアミンなど
のようなポリオキシエチレンアミド縮合物およびポリオ
キシエチレンアミン縮合物;およびポリオキシエチレン
n−ドデシルチオエーテルのようなポリオキシエチレン
チオエーテルがある。
【0027】使用できる非イオン乳化剤の一つの部類に
は「Pluronic」として知られる一連の界面活性剤が含ま
れる。「Pluronic」は一般式 HO(C24O)a(C36O)b(C24O)cH (式中、a、bおよびcは1またはそれ以上の整数であ
る)を有する。aとcとが実質的に一定のままである場
合、bが増大するにつれこの化合物の水溶性はより低く
なるか油溶性がより高くなり従って一層疎水性になる。
【0028】Pluronicの商標名で販売される非イオン乳
化剤の使用可能ないくつかの例には、ポリオキシプロピ
レン鎖が1500〜1800の分子量をもちまたポリオ
キシエチレン含有率が分子の全重量が40〜50%であ
り、ポリオキシプロピレンの曇り点が約140°Fであ
り、そして「Pluronic L-64」の商標名で販売されてい
る、上記の「Pluronic」に関する一般式に合致するポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコール;ポ
リオキシプロピレン鎖が1500〜1800の分子量を
もちまたポリオキシエチレン含有率が分子の全重量の8
0〜90%でありまたポリオキシプロピレンの曇り点が
約212°Fであり、そして「PluronicF-68」の商標名
で販売されている、上記の「Pluronic」に関する一般式
に合致するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン
グリコールがある。「Pluronic」はポリプロピレンの基
体にエチレンオキサイドを縮合することにより得られ、
また得られる化合物の親水的−疎水的性質は疎水性の基
体または分子の親水性部分のいずれかの分子量を変える
ことにより調整される。
【0029】別な種類の非イオン界面活性剤はIgepalと
いう商標名で販売されている。この種類に属する1例は
126〜133°Fの曇り点をもち、「Igepal CO-63
0」の商標名で市販されているポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテルであり、他の1例は212°Fを越
える曇り点をもち、「Igepal CO-887」の商標名で市販
されているポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
である。約86°Fの曇り点をもつ類似のポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテルは「Igepal CO-610」の
商標名で市販されている。Igepal界面活性剤に類似する
界面活性剤には、80〜160°Fの曇り点をもち、
「Triton X-100」の商標名で市販されているポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、80〜160°F
の曇り点をもち「Atlas G-3915」の商標名で市販されて
いるポリオキシエチレンオレイルエーテルおよび190
°Fを越える曇り点をもち、「Brij 35」の商標名で市
販されているポリオキシエチレンラウリルエーテルがあ
る。
【0030】重合混合物中には安定化剤として保護コロ
イドも使用できる。乳化重合に慣用される様々なコロイ
ドは、所望に応じて界面活性剤とともに慣用的な量がラ
テックス中に含められてよい。使用できる代表的なコロ
イドには、ポリビニルアルコール、部分的に、例えば5
0%まで、アセチル化されたポリビニルアルコール、カ
ゼイン、ヒドロキシエチル澱粉、カルボキシメチルセル
ロース、アラビアゴムなどがある。
【0031】乳化重合に使用される安定化剤の全量の濃
度範囲は、固形物の含有率とは無関係にラテックスの水
性相に基づき0.5〜10%である。使用される安定化
剤は、コポリマーラテックスの用途によって部分的に決
まる。適当な水準の界面活性剤および(または)保護コ
ロイドを利用することにより、粒子の平均寸法の範囲お
よび分布が様々であるラテックスポリマー粒子を得るこ
とができる。系のpHを所望の値に保つために好都合な任
意のタイプの緩衝剤を添加するのが好適である。安定化
剤との許容性のある任意のアルカリ性物質が緩衝剤とし
て使用できる。緩衝剤の量は系のpHを所望の範囲例えば
2.5〜10、望ましくは3.0〜7.0に調整するのに
十分な量である。
【0032】N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物
を例えば酢酸ビニルのような別のモノマーとともに乳化
重合するため反応温度は慣用の温度である。反応温度は
触媒の添加速度および反応系からの熱の逃散速度によっ
て抑制できる。一般に温度を約50〜90℃に維持する
のが有利である。0℃もの低い温度を用いることができ
るが、経済的にみると温度の下限は約40℃である。反
応時間もまた温度、触媒および所望とする重合度のよう
な他の因子に従って変化するであろう。NVFのミカエ
ル付加物の、あるいはもし用いるとなれば酢酸ビニルの
0.5%より少ない部分が未反応で残るまで反応を続行
するのが一般に好ましい。こういった状況の下では、約
4〜6時間の反応時間が重合を完結するのに十分である
が、3〜10時間にわたる反応時間が採用されておりま
た所望なら別な反応時間を採用できる。
【0033】ポリウレタン/ミカエル付加物の混成物を
生成するのに水分散性のポリウレタンの存在で乳化重合
を行うこともできる。ポリウレタンを生成するには慣用
的なジイソシアネートとポリオールとが使用できる。以
下の実施例はミカエル付加物の合成およびこれをラテッ
クス乳濁液に含ませることおよびこの乳濁液の応用につ
き例示する。
【0034】
【実施例】
実施例 1 メチル3−N−ビニルホルムアミドプロピオネートの調
製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた1000mlの三つ口の丸
底フラスコに215g(2.5モル)のメチルアクリレ
ート、195g(2.75モル)のN−ビニルホルムア
ミドおよび0.1gのベンゾキノンを入れた。混合物を
周囲温度で2時間撹拌しそして1.5gのナトリウムメ
トキシドを一度に添加した。混合物を周囲温度で約2時
間撹拌しそして一晩放置した。反応混合物を真空蒸溜し
そして沸点が75℃(0.8mmHg)の生成物361g
(収率92%)を収集して分析した。1H NMR分析に
より3−N−ビニルホルムアミド付加物が同定された。
【0035】実施例 2 エチル3−N−ビニルホルムアミドプロピオネートの調
製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた100mlの三つ口の丸底
フラスコに30.9gのエチルアクリレートと21.9g
のNVFとを入れた。2分間混合の後、0.20gのナ
トリウムメトキシドを一度に添加した。混合物を3時間
反応させ、次いで蒸溜して沸点が88℃(1.0mmHg)
である生成物を40.3g回収した。 実施例 3 ブチル3−N−ビニルホルムアミドプロピオネートの調
製 実施例2の方法に従って72.5gのn−ブチルアクリ
レートを43.0gのNVFと反応させた。混合物を4
時間反応させ、次いで蒸溜して沸点が96℃(0.5mmH
g)である生成物を101.2g回収した。
【0036】実施例 4 第三ブチル3−N−ビニルホルムアミドプロピオネート
の調製 実施例2の方法に従って21.9gのt−ブチルアクリ
レートを42.0gのNVFと反応させた。混合物を7
2時間反応させ、次いで蒸溜して沸点が80℃(0.5m
mHg)である生成物を51.5g回収した。 実施例 5 エチルヘキシル3−N−ビニルホルムアミドプロピオネ
ートの調製 実施例2の方法に従って83.1gの2−エチルヘキシ
ルアクリレートを34.4gのNVFと反応させた。混
合物を96時間反応させ、次いで蒸溜して沸点が122
℃(0.8mmHg)である生成物を79.8g回収した。
【0037】実施例 6 メチル2−メチル−3−N−ビニルホルムアミドプロピ
オネートの調製 冷水凝縮器、油浴および撹拌機を備えた100mlの三つ
口の丸底フラスコに33.2gのメチルメタクリレート
と23.6gのNVFとを入れた。混合物を室温で2分
間撹拌しそして80mgのブチルリチウム(ヘキサン中の
2.5M溶液として)を一度に添加した。反応混合物を
65℃で8時間撹拌し、次いで蒸溜して沸点が75〜7
7℃(0.5mmHg)である生成物を29.5g回収した。 実施例 7 イソボルニル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオ
ネートの調製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた100mlの三つ口の丸底
フラスコに20.8gのイソボルニルアクリレート、0.
01gのベンゾキノンおよび7.1gのNVFを入れ
た。2分間混合の後、メタノール中のナトリウムメトキ
シドの25%溶液0.1gを一度に添加した。周囲温度
で20時間撹拌した後、着色した混合物を蒸溜し143
〜145℃/0.7mmHgの留分を収集して無色のイソボ
ルニル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネート
を22.3g得た(収率80%)。
【0038】実施例 8 ベンジル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネー
トの調製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた100mlの三つ口の丸底
フラスコに14.6gのベンジルアクリレート、0.01
gのベンゾキノンおよび7.1gのNVFを入れた。2
分間混合の後、メタノール中のナトリウムメトキシドの
25%溶液0.1gを一度に添加した。周囲温度で24
時間撹拌した後、着色した混合物を蒸溜し147〜14
8℃/0.8mmHgの留分を収集して淡黄色の液体として
ベンジル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネート
を16.5g得た(収率76%)。 実施例 9 N,N−ジメチルアミノエチル3−(N−ビニルホルム
アミド)プロピオネートの調製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた100mlの三つ口の丸底
フラスコに14.3gのN,N−ジメチルアミノエチルア
クリレート、0.01gのベンゾキノンおよび7.1gの
NVFを入れた。2分間混合の後、メタノール中のナト
リウムメトキシドの25%溶液0.1gを一度に添加し
た。周囲温度で24時間撹拌した後、着色した混合物を
蒸溜し115〜120℃/1mmHgの留分を収集して淡黄
色の液体としてN,N−ジメチルアミノエチル3−(N
−ビニルホルムアミド)プロピオネートを12.2g得
た(収率57%)。
【0039】実施例 10 2,2,3,4,4,4ヘキサフルオロブチル3−(N−ビ
ニルホルムアミド)プロピオネートの調製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた100mlの三つ口の丸底
フラスコに23.6gの2,2,3,4,4,4ヘキサフルオ
ロブチルアクリレート、0.01gのベンゾキノンおよ
び7.1gのNVFを入れた。2分間混合の後、メタノ
ール中のナトリウムメトキシドの25%溶液0.2gを
一度に添加した。周囲温度で24時間撹拌した後、着色
した混合物を蒸溜し95℃/0.5mmHgの留分を収集し
て淡黄色の液体として2,2,3,4,4,4ヘキサフルオ
ロブチル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネー
トを14.3g得た(収率47%)。
【0040】実施例 11 アリル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネート
の調製 冷水凝縮器と撹拌機とを備えた250mlの三つ口の丸底
フラスコに82.2gのアリルアクリレート、0.01g
のベンゾキノンおよび57.3gのNVFを入れた。2
分間混合の後、メタノール中のナトリウムメトキシドの
25%溶液0.2gを一度に添加した。60℃で24時
間撹拌した後、着色した混合物を蒸溜し100〜110
℃/1mmHgの留分を収集して淡黄色の液体としてアリル
3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネートを5
3.0g得た(収率38%)。
【0041】ラテックス乳濁液の製造 N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の他のモノマ
ーとの重合を実施する場合、すべての反応は撹拌機、熱
電対、および原料の添加孔を備えたガラスまたはステン
レス鋼の反応器内で行った。この反応器は反応温度を適
当に保つためにテンパーした水が循環されるジャケット
を有した。すべての重合は窒素雰囲気下で実施されまた
乳化重合で用いた水はすべて脱イオンされた。ラテック
スの粘度は特に指定のない限りBrookfieldのLTVモデ
ルの粘度計で測定した。ラテックスの非揮発性物質の含
有率は秤量したラテックスを150℃のオーブンで30
分乾燥することにより決定した。
【0042】実施例 12 酢酸ビニル−CO−メチル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)プロピオネートポリマーの分散体 2リットルのガラス反応器に612gの水、82.5g
の、NatrosolTM250GRの非揮発性の2%溶液(Natrosol
はHercules, Inc.により製造される変性されたセルロー
ス)、20.9gのIgepalTMCO-887、10.5gのIgepal
TMCO-630(CO-887およびCO-630はRhone-Poulenc Inc.に
より製造されるエトキシル化ノニルフェノールであ
る)、および2gの、硫酸第二鉄アンモニウムの固形物
が5%の溶液を装入した。
【0043】690gの酢酸ビニル、115gのメチル
3−(N−ビニルホルムアミド)−プロピオネート、1
6gのPluronicTMF-68、9.8gのPluronicTMF-64(F-6
8およびF-64はBASF Wyandotte Corp.により製造される
ポリエチレンオキサイド/ポリプロピレンオキサイドブ
ロックコポリマーである)、および0.94gの70%
のt−ブチルハイドロパーオキサイドからなるモノマー
の混合物を用意した。活性化剤溶液は0.78gのナト
リウムホルムアルデヒドスルホキシレート、0.78g
の安息香酸ナトリウム、および30.4gの水からなっ
た。
【0044】反応器を窒素でパージしそして48.8g
のモノマー混合物を添加した。反応器の内容物を65℃
に加熱しそして1.7gの活性化剤溶液を添加した。重
合を開始すると、混合物が66.9℃となるまで発熱し
た。反応開始後、温度を65℃に維持しつつ残りのモノ
マー混合物と開始剤溶液とを110分にわたって添加し
た。残存する酢酸ビニルが0.5%より少なくなった時
に反応混合物を冷却しそして濾過した。物理的特性を表
1に要約する。
【0045】実施例 13 酢酸ビニル−CO−ブチル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)プロピオネートポリマーの分散体 本実施例の手順および組成物はメチル3−(N−ビニル
ホルムアミド)プロピオネートに対してブチル3−(N
−ビニルホルムアミド)プロピオネートがおきかえられ
ている点を別にすると実施例12と同じであった。物理
的特性は表1に要約する。 実施例 14 酢酸ビニル−CO−メチル2−メチル−3−(N−ビニ
ルホルムアミド)プロピオネートコポリマーの分散体 手順および組成物はメチル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)プロピオネートに対してメチル2−メチル−3−
(N−ビニルホルムアミド)プロピオネートがおきかえ
られている点を別にすると実施例12と同じであった。
【0046】
【表1】 表1は得られるポリマーのガラス転移温度に対するN−
ビニルホルムアミドの特定のミカエル付加物の影響を示
す。
【0047】実施例 15 ラテックスをベースとするペイント 実施例13のポリマー分散体を典型的な無光沢のペイン
トおよび半光沢のペイント中で稀釈媒体として評価し
た。
【表2】
【0048】
【表3】 無光沢ペイントおよび半光沢ペイントの双方の粘度に関
する反応は、実施例13のポリマー分散体の場合は、慣
用的な酢酸ビニル−CO−ブチルアクリレートポリマー
分散体の場合より良好である。実施例13のポリマー分
散体を用いて製造した半光沢ペイントでの光沢の発現は
著しく改善された。これは酢酸ビニルモノマーの、およ
びミカエル付加物モノマーの重合速度が似ているためア
クリレートタイプの官能基がポリマー中に不規則に分散
することの結果であろう。
【0049】実施例 16 酢酸ビニル−CO−ブチル3−(N−ビニルホルムアミ
ド)プロピオネート−CO−エチレンポリマーの分散体 加圧乳化重合のために装備されたステンレス鋼の1ガロ
ンの反応器に400gの水、506.25gの、Airvol
TM205 ポリビニルアルコールの10%溶液、168.7
5gの、AirvolTM523 ポリビニルアルコールの10%溶
液、1150gの酢酸ビニル、10gのクエン酸ナトリ
ウム、4.5gの重亜硫酸ナトリウムおよび200gの
ブチル3−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネート
を装入した。過硫酸ナトリウムの3%溶液300gと過
硫酸ナトリウムの10%溶液115gとを用意した。
【0050】反応器を密閉しそして290gのエチレン
を反応器にポンプで送入した。反応器の内容物を80℃
に加熱した。過硫酸ナトリウムの3%溶液を毎分2.0
gの割合で5分間添加した。2℃の発熱によって反応開
始を知った。温度が安定化した時、過硫酸ナトリウムの
3%溶液を毎分0.25gの割合で180分間添加し
た。添加開始後20分すると、25gのエチレンをポン
プで送入した。添加開始後1時間すると、過硫酸ナトリ
ウムの3%溶液の供給速度を毎分1gに増大した。開始
剤溶液をすべてポンプ送入した後、80℃で30分間反
応を続行した。次に過硫酸ナトリウムの10%溶液を3
0分にわたってポンプ送入しそして80℃でさらに30
分間反応を続行した。
【0051】遊離のモノマーが0.7%より少なくなっ
た時、ポリマーの分散体を25℃に冷却しそして14%
のアンモニア水を7.5g添加した。次に分散体を脱ガ
ス器内に移した。脱ガスされると、分散体を100メッ
シュの袋を通して濾過しそして物理的特性を測定した。
【0052】物理的特性 非揮発性物質、% 53.17 pH 5.56 粘度 3号スピンドルで12rpm 740 cps 3号スピンドルで60rpm 376 cps 2号スピンドルで20rpm 464 cps
【0053】実施例 17 ブチルアクリレート−CO−メチルメタクリレート−C
O−メタクリル酸−CO−N−ブチル3−(N−ホルム
アミド)プロピオネートポリマーの分散体第1段階の重合 2リットルの反応器に735gの水を装入した。水を8
0℃に加熱しそして60gの水中の7.5gの過硫酸ア
ンモニウムの溶液を反応器に加えた。次に124.5g
のメチルメタクリレート、273.8gのブチルアクリ
レート、105gのメタクリル酸、146.6gのα−
メチルスチレンおよび13gのドデシルメルカプタンか
らなる混合物を2時間にわたって反応器内に均一に装入
した。
【0054】次にポリマーの分散体を30分間85℃に
保ち、そして15gの水中に溶解した0.75gの過硫
酸アンモニウムの溶液を添加した。残留する未反応のモ
ノマーが1000ppmより少なくなるまで分散体を85
℃に保った。分散体を室温まで冷却しそして28%のア
ンモニア水を添加することによってpHを5.5に調整し
た。分散体は45%の非揮発性物質を含有した。
【0055】ポリマーの分散体 2リットルの反応器に167.6gの第1段階でのポリ
マー分散体と340.9gの水とを装入した。367.5
gのブチルアクリレート、375gのメチルメタクリレ
ート、7.5gのメタクリル酸および28.5gのn−ブ
チル−3−(N−ビニルホルムアミド)−プロピオネー
トからなるモノマー混合物を用意した。このモノマー混
合物を15g反応器に装入し次いで反応器を65℃に加
熱した。5gの開始剤溶液を添加しそして76℃になる
まで加熱を続けた。温度を76℃に保ちながら、残りの
モノマー混合物と開始剤溶液とを3時間にわたってポン
プ送入した。次に反応混合物を30分間76℃に保っ
た。次に温度を80℃まで上げそして15gの水中の
0.75gの過硫酸アンモニウムの溶液を一度に添加し
た。残存するモノマーが1000ppmより少なくなるま
で加熱を続行した。
【0056】ポリマーの分散体を室温に冷却し、100
メッシュの袋を通して濾過しそして物理的特性を測定し
た。物理的特性 非揮発性物質、% 61.19 pH 6.77 粘度(3号スピンドルで30rpm) 1328 cps (3号スピンドルで60rpm) 856 cps このポリマー分散体は、顔料およびメラミン−ホルムア
ルデヒドと配合されると、コイル用のコーティングとし
て有用であった。
【0057】実施例 18 ブチルアクリレート−CO−2−ヒドロキシプロピルア
クリレート−CO−アクリル酸−CO−2−エチルヘキ
シル3′−(N−ビニルホルムアミド)プロピオネート
ポリマーの分散体第1段階の重合 2リットルのガラス反応器に脱イオン水(440g)を
装入した。460gの脱イオン水、10gのAbex JKB
(Rhone-Poulenc Inc.により製造される専売特許のアル
コールエーテルサルフェート界面活性剤)、416gの
2−エチルヘキシルアクリレート、148gのメタクリ
ル酸、12gのアクリル酸、64gのビニルアセテー
ト、および20gのドデシルメルカプタンからモノマー
乳濁液を調製した。10gの過硫酸アンモニウムと40
gの水とから開始剤溶液を調製した。反応器の内容物を
80℃に加熱しそして開始剤溶液をすべて一度に添加し
た。次にモノマーの乳濁液を2時間にわたってポンプで
送入した。添加終了後、分散体を30分間80℃に保っ
た。次に分散体を90℃に加熱しそして10gの水中の
1gの過硫酸アンモニウムの溶液をすべて一度に添加し
て、残留するすべてのモノマーをポリマーに転化した。
残存物が1000ppmより少なくなった時、混合物を冷
却し、100メッシュの袋を通して濾過しそして28%
のアンモニア水でpH5.5に調整した。
【0058】物理的特性 非揮発性物質、% 39.65% 粘度(3号スピンドルで30rpm) 376 cps (3号スピンドルで60rpm) 260 cps
【0059】第2段階の重合 178.6gの第1段階でのポリマーと140gの脱イ
オン水とを2リットルの反応器に装入した。1.8gの
過硫酸ナトリウム、3gの重炭酸ナトリウムおよび50
gの水から開始剤溶液を調製した。140gの水、4
6.08gのAbexJKB、19.2gのナトリウムビニルス
ルホネート溶液(固形物25%)、3.2gのアクリル
酸、576gのブチルアクリレート、19.2gのヒド
ロキシプロピルアクリレート、および64gの2−エチ
ルヘキシル3′−(N−ビニルホルムアミド)−プロピ
オネートからモノマー乳濁液を調製した。
【0060】このモノマー乳濁液を15g反応器に装入
しそして反応器の内容物を65℃に加熱した。65℃に
おいて5gの開始剤溶液を添加しそして76℃への加熱
を続けた。この温度に到達した時、残りのモノマー乳濁
液と開始剤溶液とを2時間にわたって添加した。添加終
了後、分散体を15分間76℃に保ち、次いで温度を8
0℃に上昇した。残存するモノマーをすべて重合するた
めに、10gの水中に溶解された0.8gの過硫酸ナト
リウムの溶液をすべて一度に添加した。残存するモノマ
ーが1000ppmより少なくなった時、ポリマー分散体
を冷却し、100メッシュの袋を通して濾過し、そして
物理的特性を測定した。
【0061】物理的特性 非揮発性物質、% 59.65 pH 5.80 粘度(3号スピンドルで30rpm) 800 cps (3号スピンドルで60rpm) 512 cps
【0062】接着剤の製造 ポリマー分散体をPressure Sensitive Tape Councilの
標準的な方法を用いて感圧性接着剤として試験した。分
散体をPolysilkTM離型紙(シリコーン加工された、ポリ
エチレンでコートされた紙)上にコートしそして乾燥し
た。この接着剤でコートした紙を2ミルのポリエステル
フィルムに積層した。接着剤はフィルムに移行した。フ
ィルム上への接着剤の付着水準は25g/m2であった。
【0063】 試 験 数 値 PSTC#1.180° 剥離接着 228 N/m PSTC#7.178° 剪断接着(1.6cm2, 500gの負荷) 1.5 時間 ループタック* 175 N/m
【0064】ループタックは、接着剤でコートされたフ
ィルムの2.54×20.32cmの細片がループ状にさ
れ、そして接触面積が6.45cm2(1平方インチ)とな
るように最小の圧力によって巾2.54cmのステンレス
鋼の板にそれを横切るように貼り付けられ、従ってこの
板が接着剤の細片の長手方向に対して垂直であるものを
用いて測定した。次にこの細片をInstronTM試験機を用
いて毎分30.48cmの速度で90°の角度をなすよう
に板から引き剥がした。上記の結果は、アクリレートタ
イプの官能基を含むN−ビニルホルムアミドのミカエル
付加物を用いることにより、優れた感圧性接着剤を製造
できることを示す。これらの結果はすべてのアクリレー
ト系と肩を並べる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチヤード・アントニー・バフオード アメリカ合衆国ペンシルベニア州18062. マキユンジー.ブルツクフイールドサーク ル106 (72)発明者 ニン・チエン アメリカ合衆国ペンシルベニア州18103. アレンタウン.バーンサイドロード1069 (72)発明者 チユン−リン・マウ アメリカ合衆国ペンシルベニア州18049. エメイアス.スウイートブライアーサーク ル4696 (72)発明者 ウオールター・ルイス・レンズ アメリカ合衆国ペンシルベニア州18062. マキユンジー.ラーチレイン6391 (72)発明者 ロバート・クランツ・ピンシユミツト・ジ ユニア アメリカ合衆国ペンシルベニア州18104. アレンタウン.リバテイーストリート2549

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン不飽和モノマー重合した単位を
    含むポリマーを含有する水性乳濁液において、このポリ
    マー中には、式 【化1】 (式中、RはHまたはCH3であり、XはCN、O=C
    1、O=COR1、O=CNR11、SO3M、SO3
    1およびNO2であり、R1は1〜約20個の炭素原子を
    含む直鎖または分枝鎖のアルキル基、シクロアルキル
    基、複素環式基、アルアルキル基、アルキルオキシ基、
    アリル基またはアリール基およびこれらの置換された誘
    導体基でありまたMはイオンである)によって表される
    N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合された
    単位が含まれることを特徴とする、水性乳濁液。
  2. 【請求項2】 R1がC1〜C12アルキル基である請求項
    1記載の水性乳濁液。
  3. 【請求項3】 R1が1〜8個の炭素原子を含む請求項
    2記載の水性乳濁液。
  4. 【請求項4】 XがO=COR1である請求項3記載の
    水性乳濁液。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つのコモノマーがN−ビニ
    ルホルムアミドのミカエル付加物と重合されるものであ
    って、このモノマーがC1〜C8アルキルビニルエステル
    およびアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C10アク
    リルエステルからなる群から選択される請求項4記載の
    水性乳濁液。
  6. 【請求項6】 ビニルエステルが酢酸ビニルでありまた
    ポリマーが10〜80wt%の酢酸ビニルを含む請求項5
    記載の水性乳濁液。
  7. 【請求項7】 ポリマーが5〜40%のエチレンを含む
    請求項6記載の水性乳濁液。
  8. 【請求項8】 ポリマーが5〜95wt%のアクリル酸ま
    たはメタクリル酸のC1〜C8アルキルエステルを含む請
    求項5記載の水性乳濁液。
  9. 【請求項9】 エチレン不飽和モノマーの重合した単位
    を含む水性ラテックス乳濁液において、ポリマーがN−
    ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合された単位
    を含むことを特徴とし、そしてこのミカエル付加物が構
    造 【化2】 (式中、Rは水素またはメチル基であり、そしてR1
    1〜約20個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のアル
    キル基、シクロアルキル基、複素環式基、アリールアル
    キル基、アルキルオキシ基、アリル基またはアリール基
    およびこれらの置換された誘導体基である)を有するも
    のである、水性ラテックス乳濁液。
  10. 【請求項10】 ミカエル付加物がアルキル3−N−ビ
    ニルホルムアミドプロピオネートおよび弗素化アルキル
    3−N−ビニルホルムアミドプロピオネートならびにア
    ルキル2−メチル−3−N−ビニルホルムアミドプロピ
    オネートおよび弗素化アルキル2−メチル−3−N−ビ
    ニルホルムアミドプロピオネートからなる不飽和モノマ
    ーである請求項9記載の水性ラテックス乳濁液。
  11. 【請求項11】 ミカエル付加物がアルキル−3−N−
    ビニルホルムアミドプロピオネートでありまたアルキル
    基がメチル、エチル、ブチルおよびエチルヘキシル基か
    らなる群から選択される請求項10記載の水性ラテック
    ス乳濁液。
  12. 【請求項12】 ミカエル付加物のR1がアリル基であ
    る請求項9記載の水性ラテックス乳濁液。
  13. 【請求項13】 ミカエル付加物のR1がベンジル基で
    ある請求項9記載の水性ラテックス乳濁液。
  14. 【請求項14】 エチレン不飽和モノマーの重合した単
    位を含む請求項1記載の水性ラテックス乳濁液におい
    て、ポリマーがN−ビニルホルムアミドのミカエル付加
    物の重合された単位を含むことを特徴とし、そしてこの
    ミカエル付加物が構造 【化3】 (式中、RはHであり、またXはCNである)を有する
    ものである水性ラテックス乳濁液。
  15. 【請求項15】 エチレン不飽和モノマーの重合した単
    位を含む請求項1記載の水性ラテックス乳濁液におい
    て、ポリマーがN−ビニルホルムアミドのミカエル付加
    物の重合された単位を含むことを特徴とし、そしてこの
    ミカエル付加物が構造 【化4】 (式中、RはHおよびCH3であり、XはSO31およ
    びSO3Mであり、R1は1〜12個の炭素原子を含む直
    鎖もしくは分枝鎖のアルキル基またはアリール基であ
    り、Mはナトリウムまたはカリウムである)を有するも
    のである水性ラテックス乳濁液。
JP8150559A 1995-06-13 1996-06-12 N−ビニルホルムアミドのミカエル付加物の重合した単位を含む水性のポリマー乳濁液 Pending JPH093290A (ja)

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