JPH04372605A - ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体 - Google Patents

ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体

Info

Publication number
JPH04372605A
JPH04372605A JP17572891A JP17572891A JPH04372605A JP H04372605 A JPH04372605 A JP H04372605A JP 17572891 A JP17572891 A JP 17572891A JP 17572891 A JP17572891 A JP 17572891A JP H04372605 A JPH04372605 A JP H04372605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl alcohol
anion
pva
radical
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17572891A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihisa Furuno
古野 昭久
Susumu Harashima
進 原島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nitto Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP17572891A priority Critical patent/JPH04372605A/ja
Publication of JPH04372605A publication Critical patent/JPH04372605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラジカル反応によって硬
化可能なポリビニルアルコール誘導体に関するものであ
る。該化合物は特に光によって硬化する水現像可能な画
像形成材料として有用なものである。ラジカル硬化可能
な水溶性重合体は有機溶剤を用いずに使えることから経
済的で安全性や環境衛生上からも好ましく、近年各種バ
インダー、繊維加工糊剤、酵素固定化剤など広い分野に
利用されている。中でも水現像可能な画像形成材料はス
クリーン印刷、樹脂凸版、あるいはエッチングレジスト
など、印刷、情報、電子などの分野で重要な材料となっ
ている。
【0002】
【従来の技術】ポリビニルアルコール(以下、PVAと
いう)は、その優れた被膜形成性、膜の耐水性等からP
VA−重クロム酸塩、PVA−ジアゾニウム塩などの形
で古くから画像形成材料として広く利用されてきた。し
かし、これらの系は保存安定性が悪いこととクロムイオ
ンの毒性から、これに替わる手段の一つとしてPVA自
身に感光基を導入する種々の試みがなされてきた。PV
A自身の変性方法を大別すると、いわゆる光二量化型の
感光基を導入する方法とラジカル重合性二重結合(ビニ
ル基)を側鎖として導入する方法がある。後者の方法は
ラジカル重合の光量子収率に理論的上限が無いこと、す
なわち感度に理論的上限が無いこと、あるいは他の種々
のビニルモノマーと組み合わせて硬化膜の物性を目的に
応じて最適化できることなどの利点があり多くの提案が
なされてきた。
【0003】しかしながら、PVAに二重結合を導入す
るこれらの提案の大部分は有機溶剤中での反応工程を伴
うものであり経済性に乏しい。例えば、特開昭49−4
738 号公報にはPVAをピリジンやジオキサン中で
酸無水物と反応させてカルボキシル基変性PVAとして
一旦精製単離し、これを再度ジメチルホルムアミド等の
溶剤に溶かしてグリシジル基含有不飽和化合物と反応さ
せることによって二重結合を導入することが示されてい
る。また、特公昭48− 6962号公報では有機溶剤
(実施例はジメチルスルホキシドまたはジメチルアセト
アミド) 中でPVAに無水マレイン酸を反応させてい
るが、無水マレイン酸の重合活性が乏しいためにこれを
多量に導入する必要が有り、変性物はもはや水溶性でな
くなる。
【0004】また、PVAへの二重結合導入反応を水中
で行う例として、特開昭54−138090号公報およ
び特公昭49−5923 公報などがあるが、前者はア
クロレインまたはクロトンアルデヒドとPVAとをアセ
タール化反応させるもので、導入された二重結合の反応
性が乏しい。後者にはN−メチロールアクリルアミドを
水中でPVAと反応させることが提案されているが、実
際には反応率が低く充分な光感度の変性物が得られない
【0005】さらに、特開昭58−11931号公報に
おいて、通常の完全または部分鹸化PVAにエポキシ基
と(メタ) アクリロイル基を有する化合物を反応させ
て(メタ) アクリロイル基を導入する方法が提案され
ている。 同提案によると、通常のPVAは酢酸ビニルの重合中に
生じるアセチル基の連鎖移動のため、高分子1箇当たり
最大1箇のカルボキシル基を有し、このカルボキシル基
とエポキシ基が反応して(メタ)アクリロイル基が導入
され、同時にPVAの−OH基もエポキシ基と反応する
としている。しかし、水性媒体中での−OH基のエポキ
シ基との反応は遅く且つ末端カルボキシル基も高分子鎖
1個当り1個以下であるため、導入されるビニル基の量
が極めて少なく充分な光感度が得られない。このため、
同公報では別途調製した光重合性モノマ−を混合してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ラジカル
硬化性二重結合を有するPVAが感光性材料として好適
と考えられるにもかかわらず、これを製造する経済的、
実用的方法がほとんど無いのが現状である。本発明者ら
は、これら従来技術の問題点を解決し、新規且つ経済的
にラジカル硬化可能なPVA誘導体を提供することを目
的とし鋭意検討を行い、先に(特願平1−331169
号明細書参照)、酢酸ビニルと不飽和カルボン酸および
/またはその誘導体との共重合物の鹸化によって得られ
るアニオン変性PVAとグリシジル基含有ビニル化合物
とを水または水と比較的安価な低級アルコールとの混合
溶媒中で酸性条件下に反応させてなるラジカル硬化可能
な側鎖二重結合を有するPVA誘導体を提案した。
【0007】しかし、このPVA誘導体を製版材原料、
スクリ−ン印刷用感剤などに使用した場合、残存する酸
成分がこれと接触する金属成分を腐食したり透明な硬化
膜が得られないなどの不都合を生じることが判った。一
方、反応生成物を精製しようとすると再沈殿のための操
作および使用する溶媒に多大な労力および費用を要する
。また、特願平1−331169号明細書記載の方法で
は、PVA誘導体の生産性が充分でなく且つ副反応が生
じ易いなどの問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況下さらに検討を行った結果、酢酸ビニルと不飽和
カルボン酸および/またはその誘導体との共重合物の鹸
化によって得られるアニオン変性PVAとグリシジル基
含有ビニル化合物との反応を、特定の割合の低級アルコ
−ル/水混合溶媒を用い特定の濃度のアニオン変性PV
A中で行うことにより、上記問題点を一挙に解決し得る
ことを見出し本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、酢酸ビニルと不飽和
カルボン酸および/またはその誘導体との共重合物の鹸
化によって得られるアニオン変性ポリビニルアルコール
とグリシジル基含有ビニル化合物とを、低級アルコール
40重量%以上を含む低級アルコール/水混合溶媒中、
該アニオン変性ポリビニルアルコール40重量%以上の
濃度で反応させてなるラジカル硬化性ポリビニルアルコ
ール誘導体、を要旨とするものである。
【0010】(1) アニオン変性PVA本発明におけ
るアニオン変性PVAは酢酸ビニルと不飽和カルボン酸
および/またはその誘導体との共重合を通常の方法、例
えばメタノール中での重合によって行った後、アルカリ
または酸によって鹸化することによって得られる。不飽
和カルボン酸としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマール酸、イタコン酸などが挙げられる。ま
た、その誘導体としては共重合後の鹸化に際して遊離カ
ルボキシル基またはその塩を生じるものであればよい。 実際には、上記不飽和カルボン酸のエステル、無水物、
塩などである。この共重合を行うに際しての全モノマー
中の不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の割合
は 0.5〜10モル%が適当である。 0.5モル%
より少ないと導入されるビニル基が少なくラジカル硬化
特性が充分でなくなる。一方、10モル%以上になると
製品の物性が本来のPVAの物性と隔たってくる。しか
し、この共重合の組成は製品の使用目的によってはこの
範囲に限定されるものではない。また酢酸ビニルと不飽
和カルボン酸およびその誘導体以外の第三のビニルモノ
マーを少量共重合して最終製品の物性や性能を使用目的
に最適化することもできる。
【0011】鹸化反応もまた通常の方法によって行えば
よく、その際の条件によって最終製品の物性にとって最
も適した鹸化度を選ぶことができるが、アニオン変性P
VAの鹸化度が60モル%未満では水溶性がなくなり本
発明の目的にそぐわなくなる。尚、ここでの鹸化度は共
重合体中の酢酸ビニル単位の鹸化された割合を言うもの
とする。一般に知られているようにPVAは鹸化度80
〜90モル%で水への溶解性が最も高くなり高濃度で溶
かすことができ取扱い性も良いが、本発明においても同
様なことが言える。しかし、乾燥被膜の耐水性の点から
は完全鹸化に近いものが優れており製品の使用目的に応
じて鹸化度を選ぶことが必要である。但し、ここでは、
共重合した不飽和カルボン酸等の性質と量によって製品
の親水性やその他被膜の物性等も変わるので、それらを
勘案し、場合によっては実験を行って鹸化度を決めるこ
とも必要となる。
【0012】アニオン変性PVAの重合度は、共重合を
行うに際して開始剤量や重合温度を選ぶ方法、あるいは
連鎖移動剤を用いる通常の方法によって調節されるが、
一般には 500から3800が適当である。重合度が
高いとラジカル硬化特性(光硬化の感度)の高いものが
作りやすいが、水への溶解性は重合度の低いものがよく
 700〜1000程度のものが取扱いやすい。尚、こ
こで言う重合度は 0.1Mりん酸バッファーを溶離液
とするGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー)法で求めたPEO(ポリエチレンオキサイド)換算
分子量をPVAの重合度に換算した値である。この値は
通常の稀薄溶液粘度から求めた重合度より 1.5倍ほ
ど高い値となっている。
【0013】(2) グリシジル基含有ビニル化合物グ
リシジル基含有ビニル化合物としては、例えばグリシジ
ルアクリレートおよびグリシジルメタクリレートなどが
知られているが、これらを用いることがビニル基の反応
活性の点からも特に好ましい。
【0014】(3) アニオン変性PVAとグリシジル
基含有ビニル化合物との反応 本発明においては、アニオン変性ポリビニルアルコール
とグリシジル基含有ビニル化合物との反応を、低級アル
コール40重量%以上を含む低級アルコール/水混合溶
媒中、アニオン変性PVA40重量%以上の濃度で行う
。このような高濃度のアニオン変性PVA溶液での反応
は、上記のような一定量以上の低級アルコ−ルを含む低
級アルコール/水混合溶媒を用いて初めて行うことがで
きる。このような反応系ではGMAに対する水の量が少
なくGMAと水による副反応も少なくなるため酸触媒な
しでアニオン変性ポリビニルアルコールとグリシジル基
含有ビニル化合物との反応が効率よく進行し、不純物の
少ない製品を生産効率よく得ることができる。グリシジ
ル基含有ビニル化合物の使用量は、アニオン変性PVA
中のカルボキシル基の量を基に決められ、通常カルボキ
シル基の 0.1〜5倍モル、好ましくは0.2 〜2
倍モルとなる範囲で選ぶ。低級アルコ−ルとしては、メ
タノール、エタノールなど炭素数1〜4の工業的に生産
されているものが利用できる。反応は、通常50〜80
℃の温度で行う。また、反応pHは使用原料にもよるが
、通常5〜8の中性付近となる。尚、ビニル基のラジカ
ル的反応を防ぐためこの反応に際してあらかじめハイド
ロキノンモノメチルエーテルなどのいわゆる禁止剤を少
量添加しておくことが推奨される。
【0015】生成物は、通常そのまま精製することなく
ラジカル硬化性材料として使用することができるが、使
用目的によっては、これをメタノール、エタノール、ア
セトンなどの非溶剤に注いで沈澱として取り出し、乾燥
、精製することができる。本発明のPVA誘導体は水溶
液状でラジカル発生剤、例えばレドックス開始剤と混合
して反応させ酵素固定化などのゲルとして利用すること
ができるが、光硬化を行う画像形成材料として用いる場
合特に有用である。すなわち、このPVA誘導体を水あ
るいは水とアルコールとの混合溶剤に溶かして金属板な
どの基板に塗布・乾燥してネガティブマスクを重ねて光
照射し、次いで、水(またはアルカリ水)で現像するこ
とによって優れた画像を与える。この場合、通常、塗布
前の溶液に光開始剤あるいは増感剤と呼ばれる化合物を
添加する。また、他のビニルモノマーや水溶性樹脂など
を通常の感光性樹脂組成物を作る場合と同様に配合して
種々の目的に用いることができる。さらに、水溶性樹脂
のみでなく酢酸ビニルエマルジョンなどの疎水性樹脂の
水性分散物を混合使用することも可能である。このよう
な本発明によるPVA誘導体を用いた感光性樹脂組成物
の使用場面としては、平板、凸版、凹版、スクリーン印
刷などの製版、プリント回路、TVシャドーマスクなど
の微細加工、あるいは繊維加工など多くの場面が挙げら
れる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば水や安価な低級アルコー
ルのみを溶剤として用い、酸触媒なしでアクリル基また
はメタクリル基などのラジカル反応性の強い二重結合を
効率よくPVAに導入することができ、得られたPVA
誘導体は精製することなくそのまま上記画像形成材料な
どとして何ら支障なく使用することができる。
【0017】
【実施例】アニオン変性PVAの製造:製造例A 酢酸ビニルと無水マレイン酸との共重合をメタノール中
で行い、これをアルカリ鹸化してアニオン変性PVAを
作った。すなわち、先ず1リットルのセパラブルフラス
コ中で酢酸ビニル389.2gと無水マレイン酸10.
8gをメタノール100gと共に溶かし65℃に昇温し
た。これに 2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル
)の 0.5重量%メタノール溶液 5.6mlを添加
して同温度で5時間攪拌を続け、さらに85℃に温度を
上げて2時間重合を続けた。その後メタノールを添加し
ながら未反応酢酸ビニルをメタノールと共に留去した。 放冷後、この重合液をメタノールで約8倍に薄め、40
重量%水酸化ナトリウム水溶液24.3gを添加し室温
に放置すると白色の重合体鹸化物が多量に析出した。こ
れをろ別しメタノール中に再度分散して還流加熱するこ
とにより副生酢酸ソーダを洗った。冷却後ろ別、乾燥し
247gの白色ポリマーを得た。このポリマーのGPC
法で求めたPEO換算重合度は2300であり、JIS
−6726法記載の方法に準じて求めた鹸化度は99.
1モル%であった。またpH滴定法によってpH 3.
2〜8.5 の間で消費されるアルカリ量より求めたカ
ルボキシル基含量は 1.03 meq/g であった
。以下の例においてもポリマーの物性の測定は同様に行
った。また、本製造例で得られたアニオン変性PVAを
ポリマーAと略し、以下、これに準じる。
【0018】製造例B〜E製造例Aの方法において、ア
ニオン変性度を変えるため無水マレイン酸仕込量を変え
、また、重合度を調節するためモノマー濃度と開始剤量
を変えて重合を行い、さらに、これらポリマーの鹸化を
アルカリ量を変えて行った。このようにして得られた4
種のアニオン変性PVAの物性を製造例Aと共に表−1
に示した。尚、比較のため市販PVAの物性も示した。
【0019】
【0020】実施例1〜6および比較例1還流冷却器、
温度記録計を備えた5リットルニーダーの中に50重量
%エタノール水溶液3kgとポリマーAの粉末2kgを
混合し、還流温度まで上昇させ攪拌溶解した。ポリマー
が溶解したのちGMA290g(ポリマーA中のカルボ
キシル基に対して等モル)とハイドロキノンモノエチル
エーテル(MQ)0.5gを加えた。この時、液のpH
は 5.2であった。これを還流温度下で30分攪拌し
た。反応後直ちに反応液を抜き出し、SUSバット上で
放冷した。ゲル状となった反応物をスクリュ−押出機の
先端部にスクリューと同時に回転するカッター刃および
多孔板を備えたいわゆる肉挽機を用いて小片にチョッピ
ングし、これを脱イオン水で溶解して多量のアセトンに
投入した。得られたポリマーを常法により精製、乾燥し
た。 精製品につきpH滴定を行って未反応カルボキシル基の
量を求め、ポリマーAとのカルボキシル基含量の差をビ
ニル基導入量とした。また、精製品の一部を水に溶かし
て20重量%溶液とし、この1mlに試験管の中で過硫
酸アンモン25重量%溶液とトリエタノールアミン80
重量%溶液を各0.2ml ずつ加えて振とうしゲル化
テストを行ったところ、1分以内にゲル化した。また、
表−1に示す他のポリマーを用い、ポリマ−濃度、混合
溶媒の組成を変えて同様の実験を行った。これらの反応
条件および結果を表−2にまとめて示した。以下、ゲル
化テストでは5分以内にゲル化したものを○とし、ゲル
化しないものを×とした。
【0021】     使用GMA(対COOH) :等モル、反応温
度:還流温度、反応時間:30分
【0022】実施例7〜11および比較例2還流冷却器
、攪拌器および温度計を備えた5リットルのセパラブル
フラスコの中で50重量%エタノール水溶液5kgとポ
リマーCの粉末2kgを混合し、還流温度まで上昇させ
攪拌溶解した。ポリマーが溶解したのちGMA280g
(ポリマーC中のカルボキシル基に対して等モル)とM
Q0.5gを加え、還流温度で1時間攪拌した。反応後
直ちに反応液を抜き出し放冷した。ゲル状となった反応
物を脱イオン水に溶解し、実施例1と同様にゲル化テス
トを行ったところ、1分以内にゲル化した。また、アセ
トンで再沈殿、精製して、pH滴定によりビニル基導入
量を測定した。同様にポリマーD、Eを用いてGMEの
仕込比を変えて実験を行った。これらの反応条件および
結果を表−3にまとめて示した。
【0023】     溶媒組成:60重量%エタノ−ル水溶液、反応
温度:還流温度、反応時間:1時間
【0024】実施例12 上記実施例1で得られた反応生成物をそのまま水に溶解
し、光開始剤を加えて基板上に乾燥被膜を作り、次の様
にして光硬化特性を調べた。ここで水溶性モノマーを混
合して硬化する場合についても実験した。すなわち、各
成分の濃度が表−4のような溶液を調整し、これをガラ
ス板(GL)または砂目立てしたアルミニウム板(AL
)上にスピンナーを用いて塗布し60℃で10分間乾燥
した。この乾燥被膜を500W超高圧水銀灯直下で15
cmで段階露光して脱イオン水で現像した。得られたパ
ターンから硬化の始まる時間と完了する時間(それ以上
照射してももはや変化のない時間)を記録した。水溶性
モノマーとしてはヒドロキシエチルメタクリレート(H
EMA)、ヒドロキシエチルアクリレート(HEA) 
、アリルアルコール(AOH) およびアクリル酸(A
A)を用いた。また、光開始剤としてはベンジルジメチ
ルケタール(BK)または 4−(2−ヒドロキシエト
キシ)フェニル(2−ヒドロキシ−2− プロピル)ケ
トン(PK ;メルク社製Darocur 2959 
)を用いた。結果を表−4に示した。いずれの場合も数
秒以内で硬化し透明で密着性の良い被膜が得られた。
【0025】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  酢酸ビニルと不飽和カルボン酸および
    /またはその誘導体との共重合物の鹸化によって得られ
    るアニオン変性ポリビニルアルコールとグリシジル基含
    有ビニル化合物とを、低級アルコール40重量%以上を
    含む低級アルコール/水混合溶媒中、該アニオン変性ポ
    リビニルアルコール40重量%以上の濃度で反応させて
    なるラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体。
  2. 【請求項2】  アニオン変性ポリビニルアルコール中
    の未鹸化酢酸エステル残基が40モル%以下である請求
    項1記載のラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体
  3. 【請求項3】  アニオン変性ポリビニルアルコール中
    の不飽和カルボン酸および/またはその誘導体の割合が
     0.5〜10モル%である請求項1記載のラジカル硬
    化性ポリビニルアルコール誘導体。
  4. 【請求項4】  アニオン変性ポリビニルアルコールの
    GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法
    によるPEO(ポリエチレンオキサイド)換算重合度が
     500〜3800である請求項1項記載のラジカル硬
    化性ポリビニルアルコール誘導体。
  5. 【請求項5】  グリシジル基含有ビニル化合物がグリ
    シジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートで
    ある請求項1記載のラジカル硬化性ポリビニルアルコー
    ル誘導体。
JP17572891A 1991-06-21 1991-06-21 ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体 Pending JPH04372605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17572891A JPH04372605A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17572891A JPH04372605A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04372605A true JPH04372605A (ja) 1992-12-25

Family

ID=16001203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17572891A Pending JPH04372605A (ja) 1991-06-21 1991-06-21 ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04372605A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072152A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 感光性樹脂組成物ならびにその用途
JP2008044998A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Denki Kagaku Kogyo Kk コート剤およびその用途
WO2015005153A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 株式会社クラレ ビニルアセタール系重合体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007072152A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Denki Kagaku Kogyo Kk 感光性樹脂組成物ならびにその用途
JP4485436B2 (ja) * 2005-09-07 2010-06-23 電気化学工業株式会社 感光性樹脂組成物ならびにその用途
JP2008044998A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Denki Kagaku Kogyo Kk コート剤およびその用途
JP4611261B2 (ja) * 2006-08-11 2011-01-12 電気化学工業株式会社 コート剤およびその用途
WO2015005153A1 (ja) * 2013-07-11 2015-01-15 株式会社クラレ ビニルアセタール系重合体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0081964B2 (en) Photosensitive polymer composition
JPH0428001B2 (ja)
JPS58136605A (ja) カルボキシル基含有含フツ素重合体の製造方法
JP5060474B2 (ja) 感光性樹脂および感光性樹脂組成物
JP2847308B2 (ja) ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体
JPH04372605A (ja) ラジカル硬化性ポリビニルアルコール誘導体
JPH0314046B2 (ja)
JP2635280B2 (ja) カチオン性重合体エマルジョン、およびその製造方法
US5750313A (en) Photosensitive resin composition and process for producing the same
JP3044500B2 (ja) ブラックマトリックスの形成方法
JP3208602B2 (ja) α,β−不飽和ニトリルを有する脂環式多環族とメタクリレート誘導体との共重合体
JPH0352620B2 (ja)
JPH0416105B2 (ja)
JP3414030B2 (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP3626539B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP3015149B2 (ja) ポリビニルアルコール、ポリビニルエステルおよび感光性組成物
JP4346756B2 (ja) 感光性組成物
JP3643458B2 (ja) 側鎖に二重結合を有するビニル共重合体およびその用途
JP4043884B2 (ja) 水性光重合性樹脂組成物の製造方法及び水性光重合性樹脂組成物
CA2005875A1 (en) Photocurable elastomeric mixture and recording material obtained therefrom for producing relief printing plates
JP2709710B2 (ja) ラジカル硬化性水溶性重合体
JPS60101531A (ja) 水溶性型感光性樹脂組成物
JPS59204999A (ja) 紙用表面サイジング剤
JPH03120550A (ja) 記録材料
JPS60226508A (ja) 水溶性複合樹脂の製造法