JPH025386B2 - - Google Patents

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JPH025386B2
JPH025386B2 JP57196735A JP19673582A JPH025386B2 JP H025386 B2 JPH025386 B2 JP H025386B2 JP 57196735 A JP57196735 A JP 57196735A JP 19673582 A JP19673582 A JP 19673582A JP H025386 B2 JPH025386 B2 JP H025386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodles
drying
superheated steam
air
present
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57196735A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5988055A (ja
Inventor
Akira Sugisawa
Yozo Yamamoto
Ryusuke Nakanaga
Shinji Takeda
Yoshimasa Fujii
Yoshitaka Hirano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
House Foods Corp
Original Assignee
House Food Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by House Food Industrial Co Ltd filed Critical House Food Industrial Co Ltd
Priority to JP57196735A priority Critical patent/JPS5988055A/ja
Publication of JPS5988055A publication Critical patent/JPS5988055A/ja
Publication of JPH025386B2 publication Critical patent/JPH025386B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は乾燥ムラがなく、膨化度合も高くしか
も風味的にも良好な乾燥麺が得られる麺の過熱水
蒸気乾燥方法に関するもので、空気を2〜12%
(体積比)混入した過熱水蒸気を使用することを
要旨とするものである。 従来より復元性及び風味が良好な乾燥麺が効率
よく得られる乾燥法として過熱水蒸気乾燥が知ら
れている。 しかしながら本発明者等が過熱水蒸気により乾
燥麺の試作研究を繰り返し行つたところ、確かに
過熱水蒸気を乾燥媒体とする時は、熱風等を用い
る他の乾燥法に比し麺内水分の蒸散速度が急激で
膨化度合が高く又風味的にも良好な乾燥麺が得ら
れるが、同時に同乾燥法には以下に掲げるような
欠陥もあることが認められた。 即ち過熱水蒸気乾燥の場合、その処理当初に於
いて蒸気が麺表面に露結するため麺線相互の付着
や麺の軟化による変形が起こりこれがそのままの
状態で乾燥固化される結果、乾燥ムラが生じた
り、乾燥効率が低下しさらには全体的に麺が収縮
したり、又は部分的に沈下現象が見られ形状的に
も満足のいく乾燥麺は得られなかつた。又このよ
うな欠陥は乾燥に付す麺の形態を麺塊状とする場
合や麺の膨化度合の向上を期して急速乾燥を行う
場合に一層顕著な傾向として認められた。 本発明者等は過熱水蒸気乾燥に於ける叙上の課
題を解決しその有効性のみを最大限に引き出さん
ものとあるゆる角度より鋭意研究を重ねた結果、
当業界の技術常識では過熱水蒸気乾燥による作用
効果を阻害するものと考えられていた空気を敢え
て過熱水蒸気中に特定量混入することで上記課題
を全面的に解決し得ることを知見した。 かかる知見に基づいて完成されたのが本発明方
法であり、空気が2〜12%(体積比)混入した過
熱水蒸気により麺の乾燥を行うことを特徴とする
もので、これにより乾燥ムラや麺の変形等の過熱
水蒸気乾燥特有の問題点を全て解決し、さらには
麺の膨化度合の向上等、過熱水蒸気による乾燥法
の有効性を最大限に発揮させることに成功した。 本発明は従前の当業界に於ける技術常識を全く
覆す技術思想、即ち積極的な空気の混入をベース
として構成された全く画期的な麺の乾燥法であ
り、その有用性は当業界にとり極めて高いもので
ある。 以下本発明方法の詳細につき説明を加える。 本発明でいう生麺とは小麦粉、食塩等の麺原料
素材を常法に従つて加水、混〓、製麺して得られ
たものであり、又製麺工程は通常の圧延式ロール
を経た後切り出しカツトする方式によるもの、あ
るいはエクストルーダー等押出式によるもの等、
何れの製麺方式の採択も可能である。 又本発明でいう蒸麺とは上記の生麺を常法に従
い蒸熱α化したものをいう。但し本発明方法に於
いて次の過熱水蒸気乾燥処理を150℃以上で行う
場合、蒸麺の使用は製品の表面に火膨れが発生す
る危険性がある点であまり好ましいものとはいえ
ない。 これらの生麺や蒸麺の水分含量については特に
限定は付さないが、33〜45%(重量比)の範囲が
過熱水蒸気乾燥の際の麺のヒビ割れを抑える上
で、望ましい水分含量であるといえる。 本発明では次に同生麺あるいは蒸麺を必要に応
じほぐしそして型枠に疎密のないように枠詰した
後、空気を2〜12%(体積比)混入した過熱水蒸
気によつて乾燥処理を施す。本発明の過熱水蒸気
の温度は特に限定されないが、通常120〜350℃程
度が望ましい。 従来当業界では過熱水蒸気乾燥の際の空気の混
入は過熱水蒸気乾燥法特有の作用効果、即ち麺の
膨化度合の向上や麺の風味の向上効果を低減せし
める阻害要因であるとされており、空気の混入を
避けるべく方策が採られていた。本発明方法は叙
上の当業界に於ける技術常識に敢えて逆行して特
定量の空気の混入を構成上の必須要件とする方法
であり、これによつて初めて本発明方法の効果を
有効に発揮することができる。 即ち空気の混入量が2%に満たない場合は過熱
水蒸気乾燥特有の問題点が解決されず、乾燥ムラ
や麺塊の収縮あるいは部分的な沈下現象が見られ
る。空気の混入量が12%を超える場合は逆に過熱
水蒸気乾燥の利点が全て逸失されてしまう結果と
なり、乾燥麺の膨化度合も低く又風味上も小麦粉
の粉ぽさが残り好ましくない。然るに本発明方法
において規定する特定量の範囲の空気を混入すれ
ば過熱水蒸気乾燥の持つ有効性のみを何らの支障
を生ずることなしに発揮することができ、乾燥ム
ラや麺塊の変形を起こすことなく、膨化状態、風
味共に極めて良好な乾燥麺を得ることが可能とな
る。 本発明方法は過熱水蒸気による急速乾燥処理に
適用するととりわけ有効である。一般に過熱水蒸
気による急速乾燥処理に施すと、一層膨化度合の
高い乾燥麺が得られる反面、乾燥ムラあるいは麺
塊の収縮や沈下現象も顕著なものであつた。しか
しながら本発明方法の適用によりこれらの課題も
ことごとく解決することができた。 因に上記急速乾燥を麺中の水分蒸散速度(過熱
水蒸気が麺の表面へ露結することによつて麺の含
有水分が上昇し、それがピークに達した時点を起
点として過熱水蒸気処理終了時点までの麺の水分
蒸散量をその経過時間により除して得られるもの
であり、実質的にはピークの時点より処理終了時
点までの水分の平均蒸散速度を示す。)を指標と
した加熱条件で示すと同速度が0.15〜1.00g/秒
となるような乾燥処理をいう。 特に同速度が0.25〜1.00g/秒の急速乾燥には
本発明方法がより一層有効である。 本発明方法に於ける具体的な空気混入法として
は過熱水蒸気が充満した乾気室内にコンプレツサ
ーにより空気を圧入する方法あるいは送風機によ
り外気を導入する方法等が挙げられる。又乾燥機
内に蒸気中の空気比率を感知しそれに応じて供給
空気量を制御する空気センサーを設置すれば所望
の乾燥処理を適確に施すことができる。又この際
空気の温度は、予めヒーター等を通すことによつ
て過熱水蒸気温度と略同等に調整しておくことが
乾燥処理を円滑に進める上で望ましい。 このような過熱水蒸気乾燥により麺の水分含量
を最終的に15%以下に低減して本発明の乾燥処理
を完了する。尚本発明では過熱水蒸気乾燥をある
程度施した後に、熱風あるいはマイクロ乾燥等他
の乾燥方法を付加して上記の最終水分含量にまで
乾燥を進めることも一向に差支えなく本発明方法
の効果は充分に奏し得る。 以下に実施例を掲げて本発明をさらに具体的に
説明すると共に対照品との性状の比較を行い、本
発明の効果を一層明らかにする。 実施例 小麦粉、〓粉(対小麦粉1%重量比)等に加水
して、混〓し常法により圧延(麺厚1.5mm)した
後、角18番の切り刃ロールにて切り出すと同時に
カツトして一食分の生麺(120g、水分含量37.3
%)を得た。 次にこれを適宜ほぐした後130×130×30m/m
の角形型枠に疎密のないように枠詰し、然る後空
気が5%(体積比)混入した温度180℃流速10
m/秒の過熱水蒸気により50秒間処理して、水分
含量9.2%の本発明方法による乾燥麺(サンプル
A)を得た。尚同過熱水蒸気乾燥処理に於ける麺
内水分の蒸散速度は、0.7g/秒であつた。 対照例 1 生麺の乾燥を温度180℃、流速10m/秒の熱風
によつて45秒間行う以外は実施例と全く同様にし
て対照品乾燥麺(サンプルB)を得た。 尚同乾燥麺の水分含量は6.3%、又本例に於け
る麺内の水分の蒸散速度は0.69g/秒であつた。 対照例 2 生麺の乾燥を空気が1%(体積比)混入した温
度180℃、流速10m/秒の過熱水蒸気により50秒
間行う以外は実施例と全く同様にして対照品乾燥
麺(サンプルC)を得た。 尚同乾燥麺の水分含量は9.8%、又本例に於け
る麺内水分の蒸散速度は0.66g/秒であつた。 対照例 3 生麺の乾燥を空気が15%(体積比)混入した温
度180℃、流速10m/秒の過熱水蒸気により50秒
間行う以外は実施例と全く同様にして対照品乾燥
麺(サンプルD)を得た。 尚同乾燥麺の水分含量は8.4%、又本例に於け
る麺内水分の蒸散速度は0.70g/秒であつた。 以上得られた乾燥麺サンプルにつきその性状の
比較を行つた。その結果を<表−1>に示す。
【表】 乾燥麺の麺線断面積
○ 膨化度…

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 常法により得られた生麺または生麺を過熱水
    蒸気によつて乾燥するに当たり、空気を2〜12%
    (体積比)混入した過熱水蒸気を使用することを
    特徴とする麺の過熱水蒸気乾燥方法。
JP57196735A 1982-11-11 1982-11-11 麺の過熱水蒸気乾燥方法 Granted JPS5988055A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57196735A JPS5988055A (ja) 1982-11-11 1982-11-11 麺の過熱水蒸気乾燥方法

Applications Claiming Priority (1)

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JP57196735A JPS5988055A (ja) 1982-11-11 1982-11-11 麺の過熱水蒸気乾燥方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5988055A JPS5988055A (ja) 1984-05-21
JPH025386B2 true JPH025386B2 (ja) 1990-02-01

Family

ID=16362718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57196735A Granted JPS5988055A (ja) 1982-11-11 1982-11-11 麺の過熱水蒸気乾燥方法

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