JPH026501B2 - - Google Patents

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JPH026501B2
JPH026501B2 JP57207978A JP20797882A JPH026501B2 JP H026501 B2 JPH026501 B2 JP H026501B2 JP 57207978 A JP57207978 A JP 57207978A JP 20797882 A JP20797882 A JP 20797882A JP H026501 B2 JPH026501 B2 JP H026501B2
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JP
Japan
Prior art keywords
noodles
drying
superheated steam
noodle
moisture content
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP57207978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5998660A (ja
Inventor
Akira Sugisawa
Yozo Yamamoto
Ryusuke Nakanaga
Shinji Takeda
Yoshimasa Fujii
Yoshitaka Hirano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
House Foods Corp
Original Assignee
House Food Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5998660A publication Critical patent/JPS5998660A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は過熱水蒸気を用いて麺類を乾燥する場
合の乾燥方法に関するものであり、その主たる目
的は乾燥ムラのない、均一な品質の即席麺を提供
することにある。 本発明者等は過熱水蒸気を熱媒体とし麺類を乾
燥する方法に着目し種々研究を行なつた結果過熱
水蒸気を用いて乾燥した麺は、膨化程度及び膨化
状態が良好で、かつ多孔質を呈するために復元性
がよく、かつその食感も極めて生麺に近いことを
知つた。又その乾燥段階に於て、乾燥初期から末
期に至る麺の変化が従来から行なわれている油揚
げ乾燥や熱風乾燥、マイクロウエーブ乾燥とは異
なることも知つた。即ち一定の形状に成形された
麺塊は例えば油揚げ乾燥の場合は油中で浮遊する
状態となり、又熱風乾燥の場合は乾燥初期に表面
が乾燥して硬化し、いずれの場合も乾燥前の形状
をほぼ保つたままの状態で乾燥固化される。 これに対して過熱水蒸気を用いて麺類を乾燥す
る場合は、乾燥初期の段階に於て麺塊が軟化し、
又麺線は相互に付着し、これがそのままの状態で
乾燥、固化される。従つて所定の形状を保つこと
ができないばかりでなく、乾燥効率も極めて悪
く、乾燥ムラが生じることを知見した。 本発明者等の研究によればかかる現象は下記の
原因によるものと思われる。即ち過熱水蒸気を用
いて麺類を乾燥する場合はその初期の段階に於て
は麺の水分は一旦増加する。その増加の程度は過
熱水蒸気の流速、温度及び麺塊の形状等によつて
異るが、一般に麺の重量に対して約8%を上限と
する。一旦増加した水分はその後減少し、乾燥前
の水分量に迄戻つた後、さらに減少し、一定の限
度まで減少した時点で乾燥を終了する。乾燥を始
めてから乾燥前の水分量に迄戻るまでの時間は過
熱水蒸気の流速、温度、麺塊の形状等によつて変
わるが、通常5秒〜20秒程度である。 本発明は過熱水蒸気を用いて麺類を乾燥する場
合に生じる上述の問題点を解決せんとするもの
で、その要旨は過熱水蒸気を熱媒体として麺類を
乾燥するにあたり、少くとも乾燥初期において水
蒸気が露結して麺類の水分が上昇している期間は
過熱水蒸気を麺類の下方から上向に向けて流速4
m/秒〜12m/秒で麺類に吹付け、以後麺類の上
方から下方に向けて麺類に吹付けて乾燥すること
を特徴とする麺類の乾燥方法である。 以下本発明の方法について詳細に述べる。本発
明ではまず小麦粉等に加水、混〓処理を施し、生
地を得、これを麺線状とした後、通常一食分に分
割し多孔性容器に充填した後、過熱水蒸気乾燥処
理に付す。生地を麺線状にするには通常生地を圧
延して麺帯とした後、切り刃ロールで麺線に切り
出すが、生地をエクストルーダーで押し出し麺線
としてもよい。得られた麺線は従来から行なわれ
ている油揚げ乾燥麺や熱風乾燥麺の場合のように
蒸熱処理を行なつてもよいが、本発明の場合は過
熱水蒸気乾燥の際麺線の火ぶくれや麺線内部のヒ
ビ割れが発生しやすいので、蒸熱処理は採らない
方が好ましい。 過熱水蒸気乾燥に付す前の麺線の水分含量につ
いては、従来の一般的な生地の水分含量即ち30〜
33%程度では過熱水蒸気乾燥の際麺線の膨化が不
十分となり、麺線の内部に層状のヒビ割れが発生
し易い。従つて本発明方法では乾燥前の生地の水
分含量を33〜45%程度にするのが好ましい。 また過熱水蒸気乾燥処理の前に麺線に送風処理
を施しその表面部を硬化させることも可能であ
る。これは主として麺線の表面水分を蒸散させる
ことによつて麺線の表面を硬化させ、後に過熱水
蒸気で乾燥する場合に生じる前述の麺塊の軟化を
軽減させるのに役立つことが判明した。しかしな
がらこの送風処理を施す場合その乾燥程度は水分
の蒸散を麺の水分含量として、せいぜい0.3〜3
%程度にとどめる方が好ましい。この工程で大巾
に水分を蒸散させると、過熱水蒸気乾燥麺の特徴
である膨化程度及び膨化状態が良好で多孔質であ
り、その食感も生麺に近いという特性が失われ易
くなる。 本発明では得られた麺塊に過熱水蒸気処理を施
すことにより、麺を急激に膨化乾燥させる。本発
明に於て重要なことはこの乾燥工程の際少くとも
乾燥初期の水蒸気が露結して麺類の水分が上昇し
ている期間は麺類の下方から上方に向けて過熱水
蒸気を麺類に吹付けること、この時の過熱水蒸気
の流速を4m/秒〜12m/秒とすること、以後麺
類の上方から下向に向けて過熱水蒸気を麺類に吹
付けることである。 麺類を油揚げ乾燥や熱風乾燥に付す場合と違つ
て、過熱水蒸気乾燥の場合は上記の方法を採用し
なければ乾燥ムラのない麺を効率よく乾燥するこ
とは不可能である。即ち、乾燥初期の水蒸気が露
結して麺類の水分が上昇している期間は流速4
m/秒〜12m/秒の過熱水蒸気を麺類の下方から
上方に向けて麺類に吹き付けることによつて、多
孔性容器の中で、麺線が相互に付着することなく
任意の間隙を持つて、浮遊した状態で保持され
る。 この「水蒸気が露結して麺類の水分が上昇して
いる期間」とは過熱水蒸気乾燥に於て麺類の水分
が一旦上昇し、その後乾燥前の水分に戻るまでの
期間をいいこの間乾燥は実質的に進行しておら
ず、以後麺の水分は、乾燥前の初期の水分からさ
らに減少し、実質的な乾燥が始まり、この段階で
は過熱水蒸気を麺類の上方から下方に向けて麺類
に吹付けても麺線相互の付着や麺塊の沈下は生じ
にくいことが判明した。本発明では乾燥初期に用
いる過熱水蒸気の流速を4m/秒〜12m/秒とす
る。4m/秒以下では麺塊の軟化による沈下や麺
水分の上昇による麺線の付着を防止するに十分で
はない。一方12m/秒以上では麺塊の初期の形状
を保持することができず、さらに麺線相互がかえ
つて付着しやすい傾向にある。 本発明は上述のように「水蒸気が露結して麺類
の水分が上昇している期間」を経過後過熱水蒸気
を麺類の上方から下方に向けて麺類に吹付ける。
これは麺を均一に乾燥する上で必要である。この
場合の過熱水蒸気の流速については、特に限定さ
れないが、通常2m/秒以上で実施すればよい。
さらに本発明では、過熱水蒸気の麺塊への吹付け
を上方から行なつた後、以後下方からの吹き付け
と上方からの吹き付けを適宜、繰り返して乾燥す
ることも可能である。 本発明で用いる過熱水蒸気は飽和水蒸気を再加
熱したものである。本発明では通常150℃〜250℃
のものを用いるが、温度が高ければ高いほど膨化
度合の高い麺が得られ、又前述の「水蒸気が露結
して麺類の水分が上昇している期間」は短くなる
傾向にある。次に過熱水蒸気の濃度については
100%のものでももちろんよいが、本発明の場合
はむしろ2%〜15%程度(体積比)の空気を混入
した方が、前述の麺類の軟化を減少させるという
点で好ましいことが判明した。 本発明では以上のように乾燥処理を施すことに
よつて、15%程度以下の水分含量の即席麺とす
る。乾燥に要する時間は過熱水蒸気の温度、流
速、求める最終麺水分等によつて異るが、一般に
は、30秒〜120秒程度である。また本発明では過
熱水蒸気を用いて乾燥した後麺の最終水分の調整
等の目的で熱風等による乾燥を併用することも可
能である。乾燥が終了した麺は通常、コゲ付き防
止等のために冷風等により冷却される。 以上詳述したように本発明方法によれば過熱水
蒸気を用いて麺類を乾燥する場合に問題となる麺
塊の型くずれや麺線相互の付着を防止し、乾燥ム
ラのない麺を効率よく得ることが可能であり、こ
の麺を家庭等で調理する場合には、麺線の各部分
を均一に復元させることができる。 以下に実施例を掲げる。 実施例 1 小麦粉、食塩(対小麦粉1%重量比)、〓水粉
(対小麦粉0.3%重量比)に加水(対小麦粉40%重
量比)して混〓し、常法により圧延(麺厚1.1mm)
した後、角20番の切り刃ロールにて切断し、この
麺線を120g(1食分)に分割した後多孔性容器
に充填し、空気混入率を3%(体積比)に調整し
た過熱水蒸気で乾燥した。乾燥前の麺の水分量は
37%であつた。乾燥に当つては、まず温度180℃
の過熱水蒸気を流速8m/秒の条件で、麺の下方
から上方に向けて麺に吹付け12秒経過した時点で
(この時点の麺の水分量は36%であつた)下方か
らの吹付けを停止し、引き続き上方から下方に向
けて、温度200℃、流速10m/秒の条件で30秒間
過熱水蒸気を麺に吹付けて乾燥を終了した。この
時の麺水分量は5.5%であつた。得られた乾燥麺
はさらに温度10℃の冷風により冷却して即席乾燥
麺を得た。 実施例 2 小麦粉、食塩(対小麦粉3%重量比)に加水
(対小麦粉45%重量比)して混〓し、常法により
圧延(麺厚1.8mm)した後、角12番の切り刃ロー
ルにて切断して麺線となし、これに温度45℃の温
風を10秒間あてて麺線の硬化処理を施し、その後
この麺線を120g(1食分)に分割し、ほぐし処
理を施した後多孔性容器に充填して過熱水蒸気乾
燥に付した。乾燥前の麺の水分量は38%であつ
た。尚、過熱水蒸気は温度200℃空気の混入量7
%体積比のものを用い、他の条件は以下の通り行
なつた。
【表】 以上のようにして乾燥された麺を10℃の空気を
吹付けて冷却を行ない乾燥ムラのない良好な品質
の即席乾燥麺を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 過熱水蒸気を用いて麺類を乾燥するに当り、
    少くとも乾燥初期に於て水蒸気が露結して麺類の
    水分が上昇している期間は過熱水蒸気を麺類の下
    方から上方へ向け流速4m/秒〜12m/秒で麺類
    に吹付け、以後麺類の上方から下方へ向け麺類に
    吹付けて乾燥することを特徴とする麺類の乾燥方
    法。
JP57207978A 1982-11-26 1982-11-26 麺類の乾燥方法 Granted JPS5998660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57207978A JPS5998660A (ja) 1982-11-26 1982-11-26 麺類の乾燥方法

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JP57207978A JPS5998660A (ja) 1982-11-26 1982-11-26 麺類の乾燥方法

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JPS5998660A JPS5998660A (ja) 1984-06-07
JPH026501B2 true JPH026501B2 (ja) 1990-02-09

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