JPH025380B2 - - Google Patents
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- JPH025380B2 JPH025380B2 JP15223382A JP15223382A JPH025380B2 JP H025380 B2 JPH025380 B2 JP H025380B2 JP 15223382 A JP15223382 A JP 15223382A JP 15223382 A JP15223382 A JP 15223382A JP H025380 B2 JPH025380 B2 JP H025380B2
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- spool
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- reel
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- 238000009987 spinning Methods 0.000 claims description 10
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 240000001973 Ficus microcarpa Species 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、スピニングリール詳しくは、リール
本体に、スプールをもつたスプール軸を、前記リ
ール本体の前後方向に移動自由に支持すると共
に、回転枠を回転自由に支持し、該回転枠を駆動
機構により回動させるごとくしたスピニングリー
ルに関する。
本体に、スプールをもつたスプール軸を、前記リ
ール本体の前後方向に移動自由に支持すると共
に、回転枠を回転自由に支持し、該回転枠を駆動
機構により回動させるごとくしたスピニングリー
ルに関する。
一般に、此種リールは、駆動機構におけるハン
ドル軸に固定した回転部材に円形の偏心カムを設
けると共に、スプール軸に枢支した揺動部材を前
記偏心カムのカム面全周を抱持摺動するごとく連
結して、ハンドル軸の回動操作により、回転枠を
回転させると共に、回転部材に対し偏心回転する
偏心カムを介して揺動部材を揺動させ、スプール
軸を前後方向に往復動すべくしている。
ドル軸に固定した回転部材に円形の偏心カムを設
けると共に、スプール軸に枢支した揺動部材を前
記偏心カムのカム面全周を抱持摺動するごとく連
結して、ハンドル軸の回動操作により、回転枠を
回転させると共に、回転部材に対し偏心回転する
偏心カムを介して揺動部材を揺動させ、スプール
軸を前後方向に往復動すべくしている。
そのため、前記偏心カムにより、前記スプール
軸が前後方向に単位時間当り移動される量は、偏
心カムにおける回転部材の回転中心に対する最偏
心部が、前方側及び後方側に位置しているとき最
も少なく、かつ中央側に位置する程大きくなるご
とく変化するのであり、従つて、スプールに巻取
られた釣糸は、全体に等径状にならず、スプール
の前後方向の両端側程大径で、中央側程小径とな
つてしまう問題があつた。
軸が前後方向に単位時間当り移動される量は、偏
心カムにおける回転部材の回転中心に対する最偏
心部が、前方側及び後方側に位置しているとき最
も少なく、かつ中央側に位置する程大きくなるご
とく変化するのであり、従つて、スプールに巻取
られた釣糸は、全体に等径状にならず、スプール
の前後方向の両端側程大径で、中央側程小径とな
つてしまう問題があつた。
しかして、本発明は、以上の問題を解決すべく
発明したもので、目的とする所は、ハンドル軸を
回転操作することにより、スプール軸を前後方向
のいずれの方向にもほゞ等速運動させられ、釣糸
をスプールの前後方向の全体にほゞ等径状に巻取
ることができて、キヤステイング時の崩れた糸が
からんで糸の繰出しに抵抗を与えることがなく、
しかも、スプールのフランジ径を小さくして全体
を小形にできるスピニングリールを提供する点に
ある。
発明したもので、目的とする所は、ハンドル軸を
回転操作することにより、スプール軸を前後方向
のいずれの方向にもほゞ等速運動させられ、釣糸
をスプールの前後方向の全体にほゞ等径状に巻取
ることができて、キヤステイング時の崩れた糸が
からんで糸の繰出しに抵抗を与えることがなく、
しかも、スプールのフランジ径を小さくして全体
を小形にできるスピニングリールを提供する点に
ある。
本発明は、側壁をもつたリール本体に、スプー
ルをもつたスプール軸を前記リール本体の前後方
向に移動自由に支持すると共に、前記リール本体
の前部に回転枠を回転自由に支持し、該回転枠を
駆動機構により回動させる如くしたスピニングリ
ールであつて、前記リール本体の側壁に、前記駆
動機構に連動して回動する回転部材を回転自由に
支持すると共に、前記スプール軸に、前記リール
本体の前後方向に移動のみ自由に支持した摺動子
を取付け、この摺動子の側面を前記回転部材の内
面に対向させて、前記側面に長径部と短径部とを
もつほゞ楕円形のカム溝を、前記長径部と短径部
とが交差する中心が、前記回転部材の中心に位置
し、かつ、前記長径部が前記リール本体の前後方
向に向かい、前記短径部が上下方向に向かうよう
に形成する一方、前記回転部材で、かつ、該回転
部材の中心から前記カム溝における短径部の半径
より長く離れた半径方向外方位置に、前記カム溝
に係合する係合体を突設したことを特徴とするも
のである。
ルをもつたスプール軸を前記リール本体の前後方
向に移動自由に支持すると共に、前記リール本体
の前部に回転枠を回転自由に支持し、該回転枠を
駆動機構により回動させる如くしたスピニングリ
ールであつて、前記リール本体の側壁に、前記駆
動機構に連動して回動する回転部材を回転自由に
支持すると共に、前記スプール軸に、前記リール
本体の前後方向に移動のみ自由に支持した摺動子
を取付け、この摺動子の側面を前記回転部材の内
面に対向させて、前記側面に長径部と短径部とを
もつほゞ楕円形のカム溝を、前記長径部と短径部
とが交差する中心が、前記回転部材の中心に位置
し、かつ、前記長径部が前記リール本体の前後方
向に向かい、前記短径部が上下方向に向かうよう
に形成する一方、前記回転部材で、かつ、該回転
部材の中心から前記カム溝における短径部の半径
より長く離れた半径方向外方位置に、前記カム溝
に係合する係合体を突設したことを特徴とするも
のである。
以下、本発明スピニングリールの実施例を図面
に基いて説明する。
に基いて説明する。
図面において、1は釣竿への取付脚1aをも
ち、前面に貫通孔1bをもつ中空のリール本体で
あり、2は、このリール本体1の貫通孔1b部分
に軸受3を介して回転自由に支持する筒軸であ
り、4はこの筒軸2を介して、前記リール本体1
に前後方向に往復動自由に支持する、スプール5
をもつたスプール軸であり、また、6は前記リー
ル本体1の側壁1cに支持するハンドル軸7と、
該ハンドル軸7に取付けるマスターギヤ8と、該
マスターギヤ8に噛合い前記筒軸2に駆動を伝達
するピニオン9とから成る駆動機構である。
ち、前面に貫通孔1bをもつ中空のリール本体で
あり、2は、このリール本体1の貫通孔1b部分
に軸受3を介して回転自由に支持する筒軸であ
り、4はこの筒軸2を介して、前記リール本体1
に前後方向に往復動自由に支持する、スプール5
をもつたスプール軸であり、また、6は前記リー
ル本体1の側壁1cに支持するハンドル軸7と、
該ハンドル軸7に取付けるマスターギヤ8と、該
マスターギヤ8に噛合い前記筒軸2に駆動を伝達
するピニオン9とから成る駆動機構である。
前記筒軸2は、一端がリール本体1内に突入
し、他端が外方に突出して、リール本体1内への
突入端部外周に前記駆動機構6のピニオン9を設
け、外方への突出端部外周にベールアームを備え
た回転枠10を固定している。そしてこの回転枠
10には、つまみ11の操作により、この回転枠
10の逆回転を防止可能とした逆回転防止機構
(図示せず)を設けている。
し、他端が外方に突出して、リール本体1内への
突入端部外周に前記駆動機構6のピニオン9を設
け、外方への突出端部外周にベールアームを備え
た回転枠10を固定している。そしてこの回転枠
10には、つまみ11の操作により、この回転枠
10の逆回転を防止可能とした逆回転防止機構
(図示せず)を設けている。
また、前記スプール軸4は、前記筒軸2を貫通
して、一端がリール本体1内に突入し、他端が外
方に突出しており、前記リール本体1内への突入
端には、リール本体1の側壁1cに設けるガイド
溝(図示せず)に突入してスプール軸4の回転を
阻止し、軸方向への移動のみを許す摺動子12を
設け、外方への突出部外周に前記スプール5を回
転自由に支持している。そして、このスプール5
は釣糸収納部の前部フランジ5a及び後部フラン
5bを備えると共に、前端部に、つまみ13の操
作によりスプール軸4に対する回転抵抗を調整す
るドラツグ機構14を設けている。
して、一端がリール本体1内に突入し、他端が外
方に突出しており、前記リール本体1内への突入
端には、リール本体1の側壁1cに設けるガイド
溝(図示せず)に突入してスプール軸4の回転を
阻止し、軸方向への移動のみを許す摺動子12を
設け、外方への突出部外周に前記スプール5を回
転自由に支持している。そして、このスプール5
は釣糸収納部の前部フランジ5a及び後部フラン
5bを備えると共に、前端部に、つまみ13の操
作によりスプール軸4に対する回転抵抗を調整す
るドラツグ機構14を設けている。
しかして、本発明スピニングリールは、基本的
には、前記摺動子12の側面を、前記駆動機構6
の回転部材6aの内面に対面させる一方、前記摺
動子12の側面に、長径部と短径部をもつほゞ楕
円形のカム溝15を前記長径部と短径部とが交差
する中心が、前記回転部材6aの中心に位置し、
かつ前記長径部が前記リール本体1の前後方向に
向かい、前記短径部が上下方向に向かうように形
成する一方、前記回転部材6aで、かつ、該回転
部材6aの中心から前記カム溝15における短径
部の半径より長く離れた位置に、前記カム溝15
のカム面15aに係合する係合体16を突設した
ものである。
には、前記摺動子12の側面を、前記駆動機構6
の回転部材6aの内面に対面させる一方、前記摺
動子12の側面に、長径部と短径部をもつほゞ楕
円形のカム溝15を前記長径部と短径部とが交差
する中心が、前記回転部材6aの中心に位置し、
かつ前記長径部が前記リール本体1の前後方向に
向かい、前記短径部が上下方向に向かうように形
成する一方、前記回転部材6aで、かつ、該回転
部材6aの中心から前記カム溝15における短径
部の半径より長く離れた位置に、前記カム溝15
のカム面15aに係合する係合体16を突設した
ものである。
図面に示したものは、前記駆動機構6として、
前記マスターギヤ8にギヤー歯をもつた小径の回
転部材6bを一体に連結すると共に、前記リール
本体1の側壁1cに円柱状の軸体17を設け、こ
の軸体17に前記回転部材6aを回転自由に支持
し、この回転部材6aを前記回転部材6bに噛合
させて減速回転する如く成している。
前記マスターギヤ8にギヤー歯をもつた小径の回
転部材6bを一体に連結すると共に、前記リール
本体1の側壁1cに円柱状の軸体17を設け、こ
の軸体17に前記回転部材6aを回転自由に支持
し、この回転部材6aを前記回転部材6bに噛合
させて減速回転する如く成している。
また、前記スプール軸4に固定した摺動子12
は、第2図の如く、その側面が前記回転部材6a
の内面に対面し、かつ、側面が前記回転部材6a
の内面に対面し、かつ該内面上を前後方向に摺動
移動する如く形成する。そして、前記駆動機構6
の回転部材6aの内面に対面する摺動子12の側
面において、前記軸体17の周りに、後記する閉
曲線Lから成るカム溝15を形成するのである。
は、第2図の如く、その側面が前記回転部材6a
の内面に対面し、かつ、側面が前記回転部材6a
の内面に対面し、かつ該内面上を前後方向に摺動
移動する如く形成する。そして、前記駆動機構6
の回転部材6aの内面に対面する摺動子12の側
面において、前記軸体17の周りに、後記する閉
曲線Lから成るカム溝15を形成するのである。
そして、前記駆動機構6の回転部材6a内面に
おいて、ピン状の前記係合体16を前記軸体17
の中心から前記カム溝15における短径部の半径
より長く離れた半径方向外方位置に突設して、前
記カム溝15のカム面15aに嵌合させて、前記
ハンドル軸7の回動による前記回転部材6aの回
転により前記係合体1を前記カム溝15のカム面
15aに沿つて案内させ、この係合体16の動き
により、前記摺動子12を、前後方向にほゞ等速
直線運動させる如く成すのである。
おいて、ピン状の前記係合体16を前記軸体17
の中心から前記カム溝15における短径部の半径
より長く離れた半径方向外方位置に突設して、前
記カム溝15のカム面15aに嵌合させて、前記
ハンドル軸7の回動による前記回転部材6aの回
転により前記係合体1を前記カム溝15のカム面
15aに沿つて案内させ、この係合体16の動き
により、前記摺動子12を、前後方向にほゞ等速
直線運動させる如く成すのである。
しかして、斯くの如く、前記係合体16の動き
により、摺動子12を前後方向に等速直線運動さ
せる前記カム溝15の閉曲線Lを、第3図a〜d
について説明する。
により、摺動子12を前後方向に等速直線運動さ
せる前記カム溝15の閉曲線Lを、第3図a〜d
について説明する。
ところで、第3図aは、前記係合体16が前方
を向き、閉曲線Lの前端に位置して、摺動子12
を前後方向の最後位置に位置させた状態を示し、
また、第3図bは、係合体16が第3図aの状態
からθ(但し、O<θ<π)回転して、摺動子1
2を前進行程の中間位置に移動させた状態を示
し、また、第3図cは、係合体16が第3図aの
状態からθ=π回転し、閉曲線Lの後端に位置し
て、摺動子12を最前位置迄ストローク量Sに亘
り移動させた状態を示し、さらに、第3図dは、
係合体16が第3図aの状態からθ(但し、π<
θ<2π)回転して、摺動子12を後進行程の中
間位置に移動させた状態を示すのである。
を向き、閉曲線Lの前端に位置して、摺動子12
を前後方向の最後位置に位置させた状態を示し、
また、第3図bは、係合体16が第3図aの状態
からθ(但し、O<θ<π)回転して、摺動子1
2を前進行程の中間位置に移動させた状態を示
し、また、第3図cは、係合体16が第3図aの
状態からθ=π回転し、閉曲線Lの後端に位置し
て、摺動子12を最前位置迄ストローク量Sに亘
り移動させた状態を示し、さらに、第3図dは、
係合体16が第3図aの状態からθ(但し、π<
θ<2π)回転して、摺動子12を後進行程の中
間位置に移動させた状態を示すのである。
以下求める閉曲線Lの関係式は、第3図aにお
いて、前記駆動機構6の回転部材6aの回転中心
を原点0にすると共に、該原点を通り前後方向及
び該方向に直交する上下方向にx軸及びy軸を設
定して、回転部材6aに設けた係合体16と、摺
動子12との位置関係が、第3図aの状態である
ときにおいて、摺動子12に描くべき閉曲線Lの
関係式である。
いて、前記駆動機構6の回転部材6aの回転中心
を原点0にすると共に、該原点を通り前後方向及
び該方向に直交する上下方向にx軸及びy軸を設
定して、回転部材6aに設けた係合体16と、摺
動子12との位置関係が、第3図aの状態である
ときにおいて、摺動子12に描くべき閉曲線Lの
関係式である。
先ず、前記係合体16が、前端の点A(−r、
o)に位置したときから、回転部材6aの回転に
より第3図bの実線矢示のごとく後進して、後端
の点B(r+s、o)に達する迄の閉曲線Lにお
ける上半部の関係式を求める。この場合係合体1
6と、その回転中心とを結ぶ動径の、横軸xの負
の方向とのなす角をθ(=ωt)とする。但しo≦
θ≦π、tは点Aからの移動時間、ωは等速で回
転操作されるハンドル軸7の角速度及び両回転部
材6a,6bのギヤ比によつて定まる、回転部材
6aの一定の角速度である。
o)に位置したときから、回転部材6aの回転に
より第3図bの実線矢示のごとく後進して、後端
の点B(r+s、o)に達する迄の閉曲線Lにお
ける上半部の関係式を求める。この場合係合体1
6と、その回転中心とを結ぶ動径の、横軸xの負
の方向とのなす角をθ(=ωt)とする。但しo≦
θ≦π、tは点Aからの移動時間、ωは等速で回
転操作されるハンドル軸7の角速度及び両回転部
材6a,6bのギヤ比によつて定まる、回転部材
6aの一定の角速度である。
前記係合体16が、第3図aのごとく点Aの角
度θ=oの状態から第3図bのごとく任意の角度
θ=ωtに亘り回動したとき、係合体16の回転
中心が、摺動子12に対し、横軸xの正方向に偏
位する移動量x1は、移動角度θに比例させ、かつ
移動量x1が全ストローク量sに達したとき、移動
角度θをπと成すので、x1=s/πθの関係が成り 立つ、従つて、前記閉曲線Lの上半部の関係式
は、第3図bから明白なごとくx=s/πθ− rcosθ、y=rsinθとなりsin2θ+cos2θ=1から
(x−s/πθ)2+y2=r2となり、dx1/dt=sω/π
=一定 となつて、係合体16の回転中心と摺動子12と
のx軸方向の相対速度を一定にさせられるのであ
る。
度θ=oの状態から第3図bのごとく任意の角度
θ=ωtに亘り回動したとき、係合体16の回転
中心が、摺動子12に対し、横軸xの正方向に偏
位する移動量x1は、移動角度θに比例させ、かつ
移動量x1が全ストローク量sに達したとき、移動
角度θをπと成すので、x1=s/πθの関係が成り 立つ、従つて、前記閉曲線Lの上半部の関係式
は、第3図bから明白なごとくx=s/πθ− rcosθ、y=rsinθとなりsin2θ+cos2θ=1から
(x−s/πθ)2+y2=r2となり、dx1/dt=sω/π
=一定 となつて、係合体16の回転中心と摺動子12と
のx軸方向の相対速度を一定にさせられるのであ
る。
次に、前記係合体16が、第3図cのごとく移
動角度θ=πとなる後端の点Bに達した後、第3
図dにおける点線矢印のごとく反転後進して、移
動角度θ=2πとなる第3図aのごとく点Aに達
する迄の閉曲線Lにおける下半部の関係式を求め
る。因みに、係合体16とその回転中心とを結ぶ
動径の、横軸xの負方向とのなす角度がθ(=
ωt)となる。
動角度θ=πとなる後端の点Bに達した後、第3
図dにおける点線矢印のごとく反転後進して、移
動角度θ=2πとなる第3図aのごとく点Aに達
する迄の閉曲線Lにおける下半部の関係式を求め
る。因みに、係合体16とその回転中心とを結ぶ
動径の、横軸xの負方向とのなす角度がθ(=
ωt)となる。
前記係合体16が、第3図cのごとく点Bの角
度θ=πの状態から第3図dのごとく任意の角度
θ=ωtに亘り回動したとき、係合体16の回転
中心が、摺動子12に対し横軸xの負方向に偏位
する移動量x2は、該移動量に見合う移動角度(θ
−π)に比例させ、かつ移動量x2が全ストローク
量Sに達したとき、全移動角度をπと成すので、
x2=s/π(θ−π)の関係が成り立つ、従つて前 記閉曲線Lの下半部の関係式は、x=s−x2−
rcosθ=(2−θ/πs−rcosθ、y=rsinθ、即ち、 {x−(2−θ/π)s}2+y2=r2となり、dx2/dt=
− sω/π=一定となつて、係合体16の回転中心と摺 動子12とのx軸方向の相対速度を、前記dx1/dt の速度と同値の一定にさせられるのである。
度θ=πの状態から第3図dのごとく任意の角度
θ=ωtに亘り回動したとき、係合体16の回転
中心が、摺動子12に対し横軸xの負方向に偏位
する移動量x2は、該移動量に見合う移動角度(θ
−π)に比例させ、かつ移動量x2が全ストローク
量Sに達したとき、全移動角度をπと成すので、
x2=s/π(θ−π)の関係が成り立つ、従つて前 記閉曲線Lの下半部の関係式は、x=s−x2−
rcosθ=(2−θ/πs−rcosθ、y=rsinθ、即ち、 {x−(2−θ/π)s}2+y2=r2となり、dx2/dt=
− sω/π=一定となつて、係合体16の回転中心と摺 動子12とのx軸方向の相対速度を、前記dx1/dt の速度と同値の一定にさせられるのである。
しかして、以上の構成において、ハンドル軸7
を等速で回転操作して、スプール5に釣糸を巻取
る場合、前記回転枠10が等速回転すると共に、
前記回転部材6aも一定の角速度ωで回転し、該
回転部材6aに設けた係合体16が、摺動子12
に設けた前記カム溝15のカム面15aに沿つて
摺動しながら回転し、摺動子12が、前後方向に
等速度sω/πで往復動することになるのである。
を等速で回転操作して、スプール5に釣糸を巻取
る場合、前記回転枠10が等速回転すると共に、
前記回転部材6aも一定の角速度ωで回転し、該
回転部材6aに設けた係合体16が、摺動子12
に設けた前記カム溝15のカム面15aに沿つて
摺動しながら回転し、摺動子12が、前後方向に
等速度sω/πで往復動することになるのである。
所が、前記閉曲線Lの設定により前記摺動子1
2の往復動を等速にすることができるのである
が、前記摺動子12の往復動によりスプール軸4
を往復動させてスプール5に釣糸を巻取る場合、
前記スプール5の前後フランジ5a,5bは、胴
部5cに対し第4図aの如く垂直状に起立する場
合もあるが、多くは第4図bの如く半径方向外方
に向つて外側に傾斜しているのであるから、往復
動終端部での釣糸巻取量が中間部に比較して少な
くなるのである。
2の往復動を等速にすることができるのである
が、前記摺動子12の往復動によりスプール軸4
を往復動させてスプール5に釣糸を巻取る場合、
前記スプール5の前後フランジ5a,5bは、胴
部5cに対し第4図aの如く垂直状に起立する場
合もあるが、多くは第4図bの如く半径方向外方
に向つて外側に傾斜しているのであるから、往復
動終端部での釣糸巻取量が中間部に比較して少な
くなるのである。
従つて、前記スプール5の往復動終端部での巻
取量を中間部に比較して多くする必要があり、こ
のため、前記閉曲線Lにおける横軸X方向の両端
位置での線形を、第3図a〜dに示した両端位置
からY軸に沿つて原点0側に近づけるように変形
させて、前記スプール5のストローク両端部にお
ける速度を中間部に対し小さくするのであり、こ
の結果、前記スプール5の全長にわたり、釣糸を
ほゞ等径状に巻取ることができるのである。
取量を中間部に比較して多くする必要があり、こ
のため、前記閉曲線Lにおける横軸X方向の両端
位置での線形を、第3図a〜dに示した両端位置
からY軸に沿つて原点0側に近づけるように変形
させて、前記スプール5のストローク両端部にお
ける速度を中間部に対し小さくするのであり、こ
の結果、前記スプール5の全長にわたり、釣糸を
ほゞ等径状に巻取ることができるのである。
また、前記スプール5のストロークSは回転部
材6aに設ける係合体16の回転中心からの距離
rを一定にして、前記閉曲線Lの形状を変えるこ
とにより任意に変更でき、従つて、異なるストロ
ーク値をもつたものを製作するとき、回転部材6
a、係合体16の各部品及び両者を組立てた組立
部品を何れも共通部品として使用できる。また、
ハンドル軸7を片持支持と成すことにより、摺動
子12をハンドル軸7より前方側にストロークさ
せられ、リール本体1の大きさを変更しなくとも
ストロークSを大幅に大きくすることが可能とな
るのである。
材6aに設ける係合体16の回転中心からの距離
rを一定にして、前記閉曲線Lの形状を変えるこ
とにより任意に変更でき、従つて、異なるストロ
ーク値をもつたものを製作するとき、回転部材6
a、係合体16の各部品及び両者を組立てた組立
部品を何れも共通部品として使用できる。また、
ハンドル軸7を片持支持と成すことにより、摺動
子12をハンドル軸7より前方側にストロークさ
せられ、リール本体1の大きさを変更しなくとも
ストロークSを大幅に大きくすることが可能とな
るのである。
以上のごとく、本発明は側壁をもつたリール本
体に、スプールをもつたスプール軸を、前記リー
ル本体の前後方向に移動自由に支持すると共に、
前記リール本体の前部に回転枠を回転自由に支持
し、該回転枠を駆動機構により回動させる如くし
たスピニングリールであつて、前記リール本体の
側壁に、前記駆動機構に連動して回動する回転部
材を回転自由に支持すると共に、前記スプール軸
に、前記リール本体の前後方向に移動のみ自由に
支持した摺動子を取付け、この摺動子の側面を前
記回転部材の内面に対向させて、前記側面に長径
部と短径部とをもつほゞ楕円形のカム溝を、前記
長径部と短径部とが交差する中心が、前記回転部
材の中心に位置し、かつ、前記長径部が前記リー
ル本体の前後方向に向かい、前記短径部が上下方
向に向かうように形成する一方、前記回転部材
で、かつ、該回転部材の中心から前記カム溝にお
ける短径部の半径より長く離れた半径方向外方位
置に、前記カム溝に係合する係合体を突設したこ
とにより、スプール軸ひていは、スプールを前後
方向の何れにもほゞ等速運動させられ、釣糸をス
プールの前後方向の全体にほゞ等径状に巻取るこ
とができるので、キヤステイング時において巻取
られている糸が崩れて糸の繰出しに抵抗を与えな
いと共に、スプールの両フランジ部の外径を小さ
くしても釣糸を十分に巻取りでき、スプールを小
形かつ軽量化できるのである。
体に、スプールをもつたスプール軸を、前記リー
ル本体の前後方向に移動自由に支持すると共に、
前記リール本体の前部に回転枠を回転自由に支持
し、該回転枠を駆動機構により回動させる如くし
たスピニングリールであつて、前記リール本体の
側壁に、前記駆動機構に連動して回動する回転部
材を回転自由に支持すると共に、前記スプール軸
に、前記リール本体の前後方向に移動のみ自由に
支持した摺動子を取付け、この摺動子の側面を前
記回転部材の内面に対向させて、前記側面に長径
部と短径部とをもつほゞ楕円形のカム溝を、前記
長径部と短径部とが交差する中心が、前記回転部
材の中心に位置し、かつ、前記長径部が前記リー
ル本体の前後方向に向かい、前記短径部が上下方
向に向かうように形成する一方、前記回転部材
で、かつ、該回転部材の中心から前記カム溝にお
ける短径部の半径より長く離れた半径方向外方位
置に、前記カム溝に係合する係合体を突設したこ
とにより、スプール軸ひていは、スプールを前後
方向の何れにもほゞ等速運動させられ、釣糸をス
プールの前後方向の全体にほゞ等径状に巻取るこ
とができるので、キヤステイング時において巻取
られている糸が崩れて糸の繰出しに抵抗を与えな
いと共に、スプールの両フランジ部の外径を小さ
くしても釣糸を十分に巻取りでき、スプールを小
形かつ軽量化できるのである。
第1図は本発明リールの一部断面正面図、第2
図は一部断面下面図、第3図a〜dはカムを設定
する閉曲線Lの説明図、第4図a,bはスプール
の実施例を示す概略説明図である。 1……リール本体、4……スプール軸、5……
スプール、6……駆動機構、6a……回転部材、
12……摺動子、15……カム溝、15a……カ
ム面、16……係合体。
図は一部断面下面図、第3図a〜dはカムを設定
する閉曲線Lの説明図、第4図a,bはスプール
の実施例を示す概略説明図である。 1……リール本体、4……スプール軸、5……
スプール、6……駆動機構、6a……回転部材、
12……摺動子、15……カム溝、15a……カ
ム面、16……係合体。
Claims (1)
- 1 側壁をもつたリール本体に、スプールをもつ
たスプール軸を前記リール本体の前後方向に移動
自由に支持すると共に、前記リール本体の前部に
回転枠を回転自由に支持し、該回転枠を駆動機構
により回動させる如くしたスピニングリールであ
つて、前記リール本体の側壁に、前記駆動機構に
連動して回動する回転部材を回転自由に支持する
と共に、前記スプール軸に、前記リール本体の前
後方向に移動のみ自由に支持した摺動子を取付
け、この摺動子の側面を前記回転部材の内面に対
向させて、前記側面に長径部と短径部とをもつ
ほゞ楕円形のカム溝を、前記長径部と短径部とが
交差する中心が、前記回転部材の中心に位置し、
かつ、前記長径部が前記リール本体の前後方向に
向かい、前記短径部が上下方向に向かうように形
成する一方、前記回転部材で、かつ、該回転部材
の中心から前記カム溝における短径部の半径より
長く離れた半径方向外方位置に、前記カム溝に係
合する係合体を突設したことをを特徴とするスピ
ニングリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15223382A JPS5942829A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | スピニングリ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15223382A JPS5942829A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | スピニングリ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5942829A JPS5942829A (ja) | 1984-03-09 |
JPH025380B2 true JPH025380B2 (ja) | 1990-02-01 |
Family
ID=15535991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15223382A Granted JPS5942829A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | スピニングリ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942829A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5990371U (ja) * | 1982-12-08 | 1984-06-19 | オリムピツク釣具株式会社 | 魚釣用スピニングリ−ルの平行捲機構 |
-
1982
- 1982-09-01 JP JP15223382A patent/JPS5942829A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5942829A (ja) | 1984-03-09 |
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