JPH0443018Y2 - - Google Patents

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JPH0443018Y2
JPH0443018Y2 JP1984066833U JP6683384U JPH0443018Y2 JP H0443018 Y2 JPH0443018 Y2 JP H0443018Y2 JP 1984066833 U JP1984066833 U JP 1984066833U JP 6683384 U JP6683384 U JP 6683384U JP H0443018 Y2 JPH0443018 Y2 JP H0443018Y2
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JP
Japan
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spool
gear
eccentric pin
driven gear
speed
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JP1984066833U
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JPS60177779U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ハンドルにて回転される駆動軸にロ
ーターの回転とスプールの往復運動が連動される
ようにしてなるスピニングリールやクローズトタ
イプスピニングリール等の魚釣用リール、更に詳
しくは上記リールにおけるスプールの往復運動変
速機構に関する。
従来の上述リールにおいては、ローターの回転
と同時にスプールが等速度で前後に往復運動する
構成である為、ローターに付設のベールアームロ
ーラーに掛装した状態で釣糸はスプールに規則正
しい交叉状態に巻き取られるものであり、然るに
釣糸は、放出、巻き取りが繰り返し行なわれるこ
とによつて波状の縒りがつき、この縒りの為投擲
時放出される釣糸がスプールに巻回されている釣
糸に当たつて飛投距離が出にくい欠点があつた。
そこで上述欠点を解消すべく、スプールの前後
往復運動にあつて、その行き方向と戻り方向の速
度を不等速とすることによつて、スプールの行き
と戻りでは釣糸巻き取りが不規則となるように
し、もつて釣糸の縒りを生じるのを解消しようと
したものが知られている。
しかしながら現存する上述スプールの前後運動
変速機構において実開昭58−38272号公報が知ら
れていて該公報によるとトラバースカムの溝のピ
ツチを、行き方向は大きく、戻りは小さく切り込
むようにしたものは機械加工に特殊カムを必要と
するばかりでなく、トラバース機構の持つ弱点を
全て有し、爪の摩耗、カム溝の破損等の強度上の
欠点があり、実公昭40−28216号公報で知られる
ように、リールシヤフトを前後方向に往復運動を
行うためカム歯車に偏心ピンを枢着して中間歯車
と噛合されるカム歯車の右方あるいは左方の円周
面を弦月状に切欠してなるものではカム歯車の弦
月状欠歯部が中間歯車と噛合しない、これは弦月
状欠歯部が中間歯車との噛合がはづれ発条の力で
早く回転させられ後再び該中間歯車と噛合を始め
る状態の時にややもすると中間歯車の歯の頂点と
カム歯車の歯の頂点が当り合つてスムースな噛合
いをさまたげる欠点がある。
本考案は上述従来の欠点を除去しようとしたも
のであり、スプール軸のオシレータと係合して往
復運動させる偏心ピン15を設け全周に歯を刻設
した従動歯車と、これと常時噛合する駆動歯車と
を具備し、上記従動歯車と駆動歯車との歯車比を
整数倍比とし、相互に常時噛合可能な非円形歯車
に設けることによつて上記偏心ピンが不等速回転
運動するよう構成したことによつて、上記歯車対
を常時噛合状態として、スプールの往時の速度と
復時の速度を任意に調整し変化することにより、
スプールへの綾巻角度を変えることにより糸の喰
い込みと、糸と糸との干渉を減少することにより
糸の放出作動の確実性と円滑性を計り飛投距離の
向上を計ることができると共に、偏心ピンの位置
を非円形状のプロフイールをした従動歯車の任意
の位置に枢着することにより、釣糸をスプールに
対して平行巻きに近似させることができたり、ス
プールの行きと戻りの方向での速度を任意に調整
でき、しかも従動歯車と駆動歯車の双方に全周に
噛合い歯を設けるものであるから常に円滑に噛合
い、しかも一度偏心ピンの位置と従動歯車のプロ
フイールを決定すれば、非円形ギヤであつてもダ
イキヤスト等で生産出来るので安価に製作できる
ようにした魚釣用リールのスプール往復運動変速
装置を提供しようとするのが、その目的である。
以下本考案を図示の実施例に基づいて詳述す
る。
第1図はスピニングリールの実施例を示し、第
2図はクロースドダイプスピニングリールの実施
例を示している。
第1図に示したようにスピニングリールは本体
1の前部のローター2が管軸3にて回転自在に軸
支されており、該管軸3にはピニオン4が刻設さ
せてあり、該ピニオン4は、本体1に回転自在に
ハンドル5を連結して架設されている駆動軸6に
固定のマスターギヤ7と噛合されており、上記ロ
ーター2はハンドル5により回転される。
上記管軸3には、前端にスプール8を固定した
スプール軸9が前後方向へ摺動可能に貫通されて
おり、該スプール軸9にはオシレーター10が固
定してあり、後述する偏心ピンによつて上記ロー
ター2の回転と同時にスプール8は所定ストロー
クの範囲で前後方向へ往復運動されるようになつ
ている。
クロースドタイプスピニングリールは第2図に
示した如く、ローターとスプールはカバー17に
て覆われている点で上述スピニングリールとは異
なるが、その他の構成は上述スピニングリールと
同様であるので説明は省略する。
かくして本案のスプールの往復運動変速機構1
1は第1図、第2図に示したように上記駆動軸6
に固定した駆動歯車12と、該駆動歯車12と噛
合状態で本体1の壁部に支軸13にて回転可能に
軸支した従動歯車14とにて形成されており、該
従動歯車14からは、その回転中心から所望量偏
した位置にあつて偏心ピン15が突設されてあ
り、該偏心ピン15と上記オシレーター10はス
ライド自在に係合されていることによつて、上記
偏心ピン15の回転変位によりスプール軸9はス
プール8を伴なつて前後方向へ往復運動される。
又、上記駆動歯車12と従動歯車14は第3図
に示した如くそれぞれの非円形状歯車のプロフイ
ールに沿つて相互に噛み合う歯を全周にわたつて
設け相互に常時噛合して回転力が伝達可能な非円
形状歯車に夫々形成されており、これによつて駆
動軸6の回転力は駆動歯車12を介して従動歯車
14に伝達されることにより偏心ピン15は不等
速回転し、該偏心ピン15を従動歯車14の非円
形状のプロフイールに対する位置に任意に選択し
枢着した該偏心ピン15とスライド自在に係嵌し
てあるオシレーター10を介してスプール軸9に
伝達され、スプール8の往復運動、つまりスプー
ルの速度が行き方向と戻り方向では相違するよう
にしてある。
こゝで、上記従動歯車14には駆動歯車12の
整数倍の円周長さ比を持つたブルギヤが使用され
ている。
又、上記整数倍比の中には1:1を含むもので
あり、第3図は上記両歯車12,14の歯車比を
1:1とした一実施例であり、スプール往復運動
が遅い位置での噛合状態を示しているが、上記歯
車比はその他任意の整数倍に設定出来ることはも
とよりである。
又、第3図において、上記両歯車12,14が
図示のa点とa′点で噛み合う時偏心ピン15の回
転速度は最も早くなるのであり、しかしてこの時
のスプール8の移動速度は最大となる。
又、上記スプール8への釣糸巻き取り運動にあ
つて、該スプール8は、行き方向の速度を速く、
戻り方向の速度は遅くするか又はこれとは反対に
行き方向の速度を遅くし、戻り方向の速度は速く
する等、その選択は任意である。
尚、第1図において16はベールアームを示し
ている。
而して上記構成において、ハンドル5により駆
動軸6が回転されると、マスターギヤ7とピニオ
ン4を介してローター2は回転されるが、これと
同時に駆動歯車12、従動歯車14、偏心ピン1
5、オシレーター10を介してスプール軸9はス
プール8を伴なつて前後方向へ往復運動されるの
で、図示しないベールアームローラーに掛装した
釣糸はスプール8に巻き取られるのであるが、上
記歯車対12,14は非円形状歯車に夫々形成さ
せ常時噛合しているので、該歯車対12,14は
いつも円滑な噛合いを行いつつ従動歯車14の偏
心ピン15は不等速回転運動を行い従つて該偏心
ピン15にオシレーター10が係合されて往復運
動するスプール軸9のスプール8の速度は、行き
方向と戻り方向では相違する。即ち、行き方向の
速度が速い時は、戻り方向の速度は遅くなり、又
はそれと反対になるので、行きと戻りではスプー
ル8に対して釣糸が波形に巻き取られる際のその
ピツチが一方で小さく、他方で大きくなることに
よつてスプールへの綾巻角度が変化し糸の喰い込
みと糸と糸との干渉が減少しために釣糸の縒りは
生じ難くなるのである。
以上説明したように本考案に係る魚釣用リール
は構成し、作動するものであるから、スプール軸
9を前後方向へ往復運動する偏心ピン15を備え
た従動歯車14と、これと噛合する駆動歯車12
とを非円形状歯車に形成し該非円形状歯車の外周
に対して偏心ピンの枢着位置を選択することによ
つて、上記偏心ピン15を不等速回転運動せしめ
得るのでスプール8への釣糸巻き取りに際して、
スプールの行き方向と戻り方向とでの速度を任意
に調整でき、これによつてスプール往復時の糸巻
き取りが任意のピツチできるだけ釣糸の縒り、捩
れを無くするばかりでなくスプールへの往きと復
との綾巻角度が変わるため糸の喰い込みと糸と糸
との干渉が減少することができ、かくして投擲時
における釣糸の遠投性能の向上を計ることができ
るのであり、特に本案では、上記両歯車12,1
4は常時噛合されているからスプール8の行き、
戻り両方向の作動を予め設定した速度でガタを生
じるようなこともなく確実、かつ円滑に行なうこ
とができると共に、スプール軸9をバネにて一方
向へ付勢させる必要もないので、構造的にも数少
ない部品によつて構成できて極めて簡単であるか
ら安価に提供することができ、更に、駆動歯車1
2と従動歯車14の形状を変えれば上記行き方向
と戻り方向の速度を同速とすることができること
は言うまでもなく、前記歯車形状の変更、または
偏心ピン15の位置を変えることによつて巻き取
り糸のコサインカーブを変化できるので、釣糸を
平行巻きに近似した状態に巻き取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案に係る魚釣用リールの
スピニングリールの実施例とクロースドタイプス
ピニングリールの実施例を一部切欠して夫々示し
た各縦断平面図、第3図は同リールにおける歯車
対を例示した平面図である。 2……ローター、6……駆動軸、8……スプー
ル、9……スプール軸、10……オシレーター、
12……駆動歯車、14……従動歯車、15……
偏心ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動軸6にローター2の回転とスプール8の往
    復運動が連動するよう構成した魚釣用リールにお
    いて、スプール軸9のオシレータ10と係合して
    往復運動させる偏心ピン15を設け全周に歯を刻
    設した従動歯車14と、これと常時噛合する駆動
    歯車12とを具備し、上記従動歯車と駆動歯車と
    の歯車比を整数倍比とし、相互に常時噛合可能な
    非円形歯車に設けることによつて上記偏心ピンが
    不等速回転運動するよう構成したことを特徴とす
    る魚釣用リール。
JP6683384U 1984-05-07 1984-05-07 魚釣用リ−ル Granted JPS60177779U (ja)

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JP6683384U JPS60177779U (ja) 1984-05-07 1984-05-07 魚釣用リ−ル

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JP6683384U JPS60177779U (ja) 1984-05-07 1984-05-07 魚釣用リ−ル

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Publication Number Publication Date
JPS60177779U JPS60177779U (ja) 1985-11-26
JPH0443018Y2 true JPH0443018Y2 (ja) 1992-10-12

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