JPH0250849B2 - - Google Patents

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JPH0250849B2
JPH0250849B2 JP56185366A JP18536681A JPH0250849B2 JP H0250849 B2 JPH0250849 B2 JP H0250849B2 JP 56185366 A JP56185366 A JP 56185366A JP 18536681 A JP18536681 A JP 18536681A JP H0250849 B2 JPH0250849 B2 JP H0250849B2
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JP
Japan
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heat
density
insulating casing
mold
molding
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JP56185366A
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Masao Goto
Yasuo Hyoshi
Kenichi Waratani
Shozo Nakamura
Ataru Yokono
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は化学反応性に富む液体原料を用いて
RIMプロセスにより、高密度層の低密度層をも
つ一体構造体を一工程で成形した軽量で断熱性に
富む断熱筐体ならびにその製造方法に関するもの
である。 例えば自動車の室内の温・湿度を制御するエア
ーコンデイシヨナ(以下エアコンの略称)の筐体
は従来はプラスチツクのABS(アクリロニトルー
ブタジエン〜スチレン)樹脂やポリプロピレン樹
脂を射出成形し、これを基本にポリエチレンフオ
ーム,ポリスチレンフオーム、ポリウレタンフオ
ーム等を単独または積層状に貼着した構造体とし
て用いられている。またABS樹脂の代にポリプ
ロピレン樹脂シートを真空成形した基体が用いら
れている。 しかしこれらの方法は、基体およびフオームの
成形作業ならびに貼着作業に手数や時間がかかる
のみならず、部品点数が多い割には断熱効率は必
ずしも優れた方法といえない。 また、自動車に搭載できかつ車からはずして可
搬できるタイプの車載冷蔵庫は末だ市場に出たも
のはないが、冷蔵庫筐体は基本的には従来技術で
製作できるものと思われる。即ち内層部と外層部
の箱を通常のプラスチツクで成形し、間にポリウ
レタンを注形して断熱箱体とする方法が考えられ
るが、先述のエアコンの場合と同様に成形設備、
複数の材料、工数、部品点数の点で効率的製造方
法と言えない。 本発明の目的は、従来技術の欠点をなくし軽量
かつ断熱性に優れ、さらに耐振強度を有する断熱
構造体一工程で反応射出成形により得るようにし
た断熱構造体及びその製造方法を提供するにあ
る。 即ち本発明は原料の液体状組成物は化学的に反
応性に富む2種類から構成され、一方はポリイソ
シアネート組成物であり、他方はポリヒドロキシ
化合物と発泡剤ならびに添加剤を含有して成る組
成物である。成形は、近年開発された反応射出成
形機と型締機から構成される成形設備を用いて行
なわれるが、そのプロセスは、上述の2種類の原
液を反応射出成形機のミキシングヘツド部で相互
に100〜200Kg/cm2程度の高圧下で衝突混合させた
あと、成形型内に2〜10Kg/cm2程度の低圧力下で
射出して、2液の化学反応により発熱、発泡、硬
化作用を利用して所望の形状の成形品を賦形する
工程から成る。この化学反応を利用した成形プロ
セスを反応射出成形(Reaction Injection
Molding、以下RIMと略称)と呼称する。 このRIMプロセスの特徴は、発泡剤として用
いる低沸点溶剤が型内での化学反応熱によつて気
化して系内で発泡セルを形成することを利用し、
射出量を制御することにより成形品の密度を10〜
12000Kg/m3程度の範囲内で自由に変えることが
できる特徴をもつている。この方法で成形した発
泡成形体は外層部スキン層を高密度にすると同時
に内部コア層を低密度にしたサンドイツチ構造体
とすることが特徴である。成形品の断熱性を具現
するためのより効果的な方法は全体の密度を小さ
くすることである。しかし構造体としての強度は
この密度の低下と共に小さくなるため自動車エア
コン筐体または車載冷蔵庫筐体として用いる場合
は、強度と断熱性とを両立させる手段が必要であ
る。ここでRIMによる発泡構造体の外皮スキン
層は強度ならびに硬度のメンバーとして働き、密
度の増大に伴つて大きな値となる。一方内部コア
層は断熱性のメンバーとして働き、一般に密度の
低下に伴つて断熱効果は大きくなる。 これらの物理現象を基として、自動車エアコン
筐体または車載冷蔵庫筐体としての仕様を満す
RIM構造体としての適正値を断熱性(λ0.02〜
0.08W/m・k),強度(5〜30MPa),硬度(シ
ヨアD硬度60〜75),重量および経済性(製造原
価)から種々検討し、次の結果を得た。成形品の
全体密度は100〜700Kg/m3の範囲がよい。全体密
度を100Kg/m3にすれば冷蔵庫を同等レベルの断
熱性を有し、全体密度を100Kg/m3にすればABS
成形品+断熱フオームの断熱性に等することが出
来る。ところが自動車エアコン筐体としては300
〜700Kg/m3が、車載冷蔵庫としては100〜500
Kg/m3が実用的である。 ところで本発明において、耐振性ならびに衝撃
的荷重を受ける部分は発泡倍率の小さい高密度
(約800〜約1200Kg/m3)の剛性体として強度を分
担し、その他の筐体部は発泡倍率の大きい低密度
(約50〜約700Kg/m3)のサンドイツチ状構造体で
断熱性を分担するところの部分的に密度の異なる
部位をもつ一体構造体にした自動車用断熱筐体で
ある。 特にこの強度メンバー部位は成形型として部分
的に熱放散率の増加をはかつた入れ駒方式によ
り、即ち熱放散性の高い型材質を用いるか、さら
に入れ駒に冷媒循環孔または冷凍筒の挿入孔を設
置し、これらの孔に冷媒を急速循環または既に冷
凍した筒を挿入して人為的に入れ駒部の熱放散率
を増大できる型を用いることにより、反応射出成
形プロセスで1回の射出で成形できるようにした
ものである。 即ち、上記の外皮スキン層と内部コア層を有す
るサンドイツチ状の構造体を製造するに際しとく
に工夫した点は、強度メンバー部位即ち自動車エ
アコン筐体では取付足部、車載冷蔵庫筐体では内
槽の底部(収納するビール瓶等が車の振動により
衝撃的荷重が加わる)に対し、高密度になるよう
に型ならびに成形プロセスに新しい技術を導入し
たことである。即ち型に熱放散率の大きい入れ駒
を設け、積極的に冷却して熱放散率を増加したこ
とである。この入れ駒は型材質を周辺部型材質に
比べ熱放散率の高いものとし、さらに入れ駒部に
冷媒の循環孔あるいは冷凍筒挿入用の孔を設置し
た。型内で反応物の発泡・硬化が進んだ段階で冷
媒を急速に循環あるいはドライアイス等の冷凍物
質を円筒状容器内に封入して予め充分に冷却した
冷凍筒を上述の孔内に挿入することによつて型を
急冷し、スキン層密度を短時間に増大できること
を確認した。 上述の技術により強度メンバー部位を選択的に
高密度構造体とすることができる。 現存開発途上にあるRIM技術の中で、ルーム
エアコンなどの据置式静止機器用の断熱構造体で
は全体密度を考慮して断熱性と強度を両立させる
工夫のみで充分であつた。一方自動車の断熱筐体
は輸送時および可搬時の振動を伴う為、構造体と
しての強度の要求レベルが一層高いものとなる。
この要求に応えるものが本発明の主眼となるもの
で、上述した技術により得られるRIM成形品は
部分的に高密度の部分(強度メンバー)と低密度
の部分(断熱メンバー)をもつ一体構造体である
ことが特徴となつている。 すなわち、反応射出成形によつて形成される断
熱筐体としては上記の全体密度に関しては、100
Kg/m3より小さい領域では断熱性に富み、軽量
化、経済性の点で優れるが、とくに強度が小さく
構造体として実用レベルに達しないこと、また
700Kg/cm3より大きい領域では強度、表面硬度に
優れるが、とくに断熱性が悪くなり自動車エアコ
ンとしての仕様を満さないことが実験により確か
められた。 また外皮スキン層密度(ρs)と内部コア層の密
度(ρc)の比率に関しては、ρs/ρc<2(ρcは通
常30Kg/m3程度)では、表面硬度が小さく外部か
らの衝撃的な負荷荷重に対し実用レベルに達しな
いこと、ρs/ρc>30では内部コア層の密度が小さ
すぎるため外部負荷により座屈・圧壊変形し易い
ため実用上好ましくないことが実験により確かめ
られた。 本発明で使用できるイソシアネートには、アニ
リンとホルムアルデヒドの反応生成物にホスゲン
を反応させて得られるMDI(4,4′−ジフエニル
メタンジイソシアネート)があるが、MDI単品
のみならず、これに類似したイソシアネートすな
わちポリフエニレンポリメチレンポリイソシアネ
ート、カルボジイミド化MDIも使用できる。さ
らにキシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネートも同
様に使用できる。このうち特に、ウレタンフオー
ム工業会でMDIおよびその類似物(ポリメチレ
ンポリフエニレンポリソシアネートを含む)と称
されている化合物カルボジイミド化MDIが有効
である。 つぎに本発明で使用するポリヒドロキシ化合物
は脂肪族アミンにアルキレンオキシドを付加して
得られるポリオールとして、モノエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、エチレンジアミン、
トリエチレンテトラミン、アンモニア、ヘキサメ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアル
キレンオキシド付加物があり、アルキレンオキシ
ドとしてはエチレンオキシド(EO),プロピレン
オキシド(PO)、ブチレンオキシド、エピクロル
ヒドリン等がある。上記ポリオールは、例えば脂
肪族アミンに塩基性触媒下でアルキレンオキシド
と反応させることにより得ることができる。 これらのポリオールと混合して用いることので
きるポリオールには、一般に知られているポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオールがあ
る。これらの具体例としては、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジ
グリセリン、ソルビトール、シヨ糖,ジアミノジ
フエニルメタントリレンジアミン,キシリレンジ
アミン、フエノール等にアルキレンオキシドを付
加して得られるポリオールがあり、その他として
はJ.H.Saunders,K.C.Frish著「polyurethanes
Chemistry and Technology,Part,
Chemistry,Part,Technology」 Robert E.Krieger Publishing Company,
Huntington,New York,1978,David Staly
著「Analytical Chemistry of the
Polyurethanes,Polyurethanes:Part」
Robert E.Krieger Publishing Company,
Huntington,New York,1979,および岩田敬
治著「プラスチツク材料講座(2)ポリウレタン樹
脂」日刊工業新聞社1975に記載されているポリオ
ールがある。 これらのうち特に重要なものは前述した様に芳
香族アミンにアルキレンオキシドを付加して得ら
れるポリオールがある。 発泡剤としては、水の他トリクロロフルオロメ
タン、メチレンクロライドヘプタン,ヘキサン、
アセトン、メチルエチルケトンなど低沸点有機液
状化合物、アゾビスイソブチロニトリル等の分解
して窒素ガスを発生する化合物等がある。この配
合量を変化させることにより、密度の異なる発泡
構造体が得られる。このうち特に低沸点(0〜60
℃)のハロゲン化炭化水素は堅牢な外皮スキン層
を得る上で本発明の重要な組成の一部となる。 次に添加剤の一つとして、反応の促進に有効な
触媒がある。この触媒には分子内にヘテロ環をも
つた三級アミンとして、トリエチレンジアミン、
OBU〔1、8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウ
ンデセン−7〕,イミダゾール化合物等があり、
これらは窒素を有した環構造をとることにより、
窒素の不対電子の向きがある程度固定されている
という特徴を有する。本発明で使用する触媒は、
これらの塩であり、これらは酢酸、ギ酸、シユウ
酸、プロピオン酸、リン酸、2−エチルヘキサン
等の弱酸、硝酸、塩酸等の強酸、フエノール、ク
レゾール等フエノール性水酸基を有した化合物を
加えることにより得られる。なお分子内にヘテロ
環をもつた三級アミンと組合せる酸はルイス酸、
ブレンシユテツド酸全般を含むものである。上記
三級アミンは単独で使用することもできるが従来
知られている下記の触媒作用のある化合物もこれ
らと併用して使用することもできる。この具体例
としては、トリエチレンジアミン、ジメチルエタ
ノールアミン、モルホリン化合物、ピペリジン化
合物、スズのエステル類等であり、その他の例は
前述の文献に記載されている。 その他本発明に使用できる素材としては、整泡
剤(たとえばアルキレンオキシド変成ポリジメチ
ルシロキサン,弗素化合物)、充填材(有機質や
無機質のせんい、粉末粒状物)、顔料、染料、離
燃化剤、酸化防止剤等があり、これらをポリオー
ル中またはポリイソシアネート中に配合して使用
し得ることが確かめられた。 上記した成分から成る反応組成物を成形型に射
出するには市販の反応射出成形機を用いればよ
い。 以下に実施例を以て、この発明の有効性につい
て述べる。 第1表は本発明による材料組成の代表例を示す
ものである。第2表は本発明を実施するに当り、
RIMプロセスの設備および成形条件を示したも
のである。 成形は次のように実施した。 RIM成形機に搭載されている2個の原液収納
タンクに次に示す第1表に示す組成物の任意の一
種類のA液とB液とを別々のタンクに収納し、タ
ンクは約2気圧の窒素ガスでシールし、液を撹拌
した状態で、混合用ミキシングヘツド部を通して
循環させ、成形時にはオリフイスを介してA液と
B液を150〜190Kg/cm2の高圧力下で衝突混合し、
型内に射出する。
【表】 即ちRIM法においては、第3図に示すように
A液タンク30から圧送ポンプ31によつて圧送
されて循環するA液と、B液タンク32から循環
ポンプ33によつて送られるB液とがミキシング
ヘツド34において衝突混合したのち、上型35
と下型36から成る成形型のキヤビテイ37に注
入されて成形品が得られる。そして、本発明では
所期の高密度個所を成形するためのキヤビテイ部
にドライアイスのような冷凍物質で冷却できる取
外し自在の入れ駒を嵌装し、該入れ駒の急激な冷
却効果によつてこのキヤビテイ内成形部のみを特
に高密度にする。第1図に示すクーラケースの上
部ケース1および下部ケース2の高密度部分であ
る取付ブラケツト3又は4を突設したRIM一体
成形構造体およびその成形法を、例にとつて本発
明を説明すれば次のとおりである。なお、図示の
クーラケースがカークーラ用ユニツトケースであ
る場合は、本体を成す上部ケース1及び下部ケー
ス2はそれぞれに突設した取付ブラケツト1a,
2aによつてカー本体に取付けられるので、本体
は低密度で断熱性が高くかつ取付ブラケツトは高
い強度を有する高密度部を成すことになる。 第4図に本発明に用いるRIM型構造を示す。
全体の型キヤビテイは下部ケース2を成形するキ
ヤビテイ37及び取付ブラケツト2a,2aを成
形するための取付ブラケツト用キヤビテイ37
a,37aから形成されている。即ち、上型固定
板40と固定された上型35と、下型取付板41
とスペーサブロツク42とを介して下型固定板4
3に装着された下型36との間に本体成形用のキ
ヤビテイ37は成形される。一方、取付ブラケツ
ト成形用のキヤビテイ37aは、冷却手段を施し
た入れ駒38が内設される。第5図のように該キ
ヤビテイ37aを囲つて配置されるカートリツジ
収納穴39を設けた入れ駒38が、第3図のよう
に下型36にセツトされるように構成されてい
る。なお、45は油圧突出ロツド44に連動する
突出しピンであつて、上記両キヤビテイ内に形成
された成形品(ここではカークーラ用ユニツトケ
ース)を入れ駒38と共に型装置から取外すため
に用いられる。 そして入れ駒13の冷却手段として、第5図に
示すような一方端封止の薄肉金属板製管状のカー
トリツジ46内に冷凍物質48を内蔵したものを
上記カートリツジ収納穴39に取外し自在に嵌装
している。このカートリツジ46は使用目的から
見て、熱伝導率が高く耐錆性があることが必要で
あつて、約0.5mm厚さのアルミニウム板または厚
さ0.1mm程度の不銹鋼製のものが好ましいことが
判明した。また、冷凍物質48としては、液体窒
素や液体空気等の冷却剤を用いて差支えないが、
液化炭酸ガスを約−75℃で固化したドライアイス
を雪状にしたものが取扱い上便利である。そし
て、数個のカートリツジ46を同時に入れ駒38
のカートリツジ収納穴39に迅速に挿入しかつ取
出すために、これら数個のカートリツジ46を第
7図のようにカートリツジホルダ49によつて取
外し自在に保持するようにした。このカートリツ
ジホルダ49は、鉄板製の例えば枠状のもので差
支えない。また、冷凍物質48をカートリツジ4
6に封栓するため、アルミニウム等より成るキヤ
ツプ47を施栓用に備えた。 このように構成して所望の成形を行うには、先
ず第4図の上型35と下型36を昇温して所定温
度に維持し、型開きして入れ駒38を下型36に
セツトし、キヤビテイ37と入れ駒38内の取付
ブラケツト成形用キヤビテイ37aとで型キヤビ
テイを形成する。この入れ駒36にはこれに設け
たカートリツジ収納穴39に、予め冷凍物質48
を封入したカートリツジ46を挿入しておくもの
とする。次に、RIM用のA液をとB液を混合し
て上記型キヤビテイ内に注入し発泡・硬化を行わ
せ所定の硬化時間経過後に型開きし、生成した成
形品と入れ駒38とを一緒に突出しピン45によ
つて突出す。ついで、取出された成形品から入れ
駒38を取外して所望の断熱構造体を得たのち、
入れ駒38からカートリツジ46を抜き取り、別
に準備した冷凍物質48を封入したカートリツジ
46を入れ駒38に再び挿入し、該入れ駒13
を、取付ブラケツト成形用キヤビテイ37aに挿
入し、好ましくは離型剤を施し型締めし、次のサ
イクルに移行する。 型はモデル型として次に示す第2表に示した2
種類の型および本発明の具体例として自動車用エ
アコン筐体ならびに可搬式車載冷蔵庫筐体の実物
試作型を用いた。
【表】
【表】 これらの型には型温度を一定に制御するための
熱媒体循環用蛇管に埋設した。 ここでカーエアコン筐体では、取付足部に入れ
駒を用い、冷却用カートリツヂの収納穴を設け
た。 実施例 1 成形品として前記第2表に記載した平板状試験
型により、上述の方法で成形したモデル成形品の
諸特性を次に示す第3表に示す。 本実験では成形品の全体密度を100〜800Kg/m3
まで変えて成形した。密度は射出量により制御し
たものである。 また強さおよび断熱性(熱伝導率)は成形品の
全体密度を一定とした場合でも外皮密度ρsと内部
コア層密度ρcの組合せによつて変動する。即ち
ρs/ρcは熱放散率の違いを利用するため型の材質
ならびに型温を変えることにより、これに依存す
る発泡硬化におけるパツク率を変動することによ
り制御できるからである。 モデル成形品16種について成形品性状ならびに
物性として曲げ強さ(ASTMD790)および熱伝
導率を示す。
【表】
【表】 実施例 2〜4 材料組成として第1表の組成No.2を用い、型と
して(株)日本樹脂型製作所のステーブル注型用
樹脂により製作した自動車エアコン筐体用試作型
を用いてRIM成形を行なつた。成形品の外観を
セツトとして第1図に示す。またこれは、上ケー
ス1と下ケース2とで構成される。第2図は第1
図のA−A断面を示す。ここで3は堅牢な外皮ス
キン層を示し、4は内部コア層で独立発泡セル構
造体である。 密度の異なる成形品を多数製作し、その中から
代表的な密度のものを選び実用特性試験を行なつ
た。実施例2〜4と比較例1,2を第4表に示
す。 全体密度を低密度の100Kg/m3とした場合、断
熱性がよいが振動、落下強度の点で問題となる。
また高密度の900Kg/m3とした場合、強度の点で
合格するが断熱性が悪く露付試験には合格しな
い。実用レベルとしては全体密度300〜800Kg/m3
程度が望ましい。
【表】 実施例 5〜7 第8図は本発明に際し試作した車載冷蔵庫の外
観斜視図で、5は被冷却物を収納する冷蔵ボツク
スで本発明の対象となるものである。6は冷凍サ
イクルおよび冷気通路、電源から成る冷却ユニツ
ト、7は両者を結ぶパチン錠である。 第9図は、車載冷蔵庫の冷気循環通路の全体構
成を示す。 第10図は、冷蔵ボツクスの全体構成図を示
す。成形は材料組成として第1表の組成No.4を用
い、型は(鋼)スチール製で冷蔵ボツクス成形用
型を用いてRIM成形した。成形品として密度を
変えて多数成形し、その中から代表的なものを選
び実用特性試験を行なつた。 実施例5〜7と比較例3,4を第5表に示す。
全体密度80Kg/m3の成形品は断熱性がよく庫内温
度降下試験には合格するが強度が弱いため振動試
験で一部破損する。全体密度700Kg/m3の成形品
は強度上問題なく振動試験に合格するが断熱性が
やや劣るため庫内温度降下試験には不合格であ
る。実用レベルとしては全体密度100〜500Kg/m3
程度が望ましい。
【表】 第8図は車載冷蔵庫の外観斜視図で、5は被冷
却物を収納し、且前記の如くRIMで成形する冷
蔵ボツクス、6は冷凍サイクルおよび冷気通路、
電源から成る冷却ユニツト、7は両者を結ぶパチ
ン錠である。即ち8は圧縮機、9は凝縮機、10
は蒸発機、11はシロツコフアン、12はモー
タ、13は断熱部材A、15は冷気流入口、16
は冷気流出口、18は電源コード、23は育栓で
ある。第9図は車載冷蔵庫の冷気循環通路の全体
構成を示す。即ち20は冷蔵ボツクス蓋、21は
冷蔵ボツクス本体、14は断熱部材B、101は
パイプを示す。他は第8図と同様。 第10図はRIMによつて成形する冷蔵ボツク
スの全体構成を示す図である。即ち5はRIMに
よつて成形する冷蔵ボツクスである。15は冷気
流入口、16は冷気流出口、21は本体、20は
本体と別にRIMによつて成形される蓋、22は
ドレーン栓、201は蝶番、202はパンチ錠、
203は裏板、204は蓋パツキン、224はド
レンパツキンを示す。 即ち本体の下部に突出した支持部21aを高密
度にすることによつて耐衝撃性が得られる。この
ように本発明で提示した材料、成形プロセスによ
り冷蔵ボツクスも実用に耐えうるものが成形でき
た。 以上説明したように本発明は、成形品は表面部
に高密度のスキン層を形成し、内部は独立の発泡
セルから成るコア層を形成した構造体を1シヨツ
トで成形する新規な材料ならびにRIMプロセス
技術を駆使することにより、生産性が高く、且断
熱性、耐衝撃性が所望のものが得られ、実用に供
せる自動車用のエアコンまたは車載冷蔵庫等の断
熱筐体を製造できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、カーエアコン筐体のセツトを示す斜
視図、第2図は第1図のA−A矢視断面図、第3
図はRIM法の原理説明図、第4図は本発明の実
施に用いる成形型装置の概略断面図、第5図は入
れ駒の外観図、第6図はカートリツジの断面図、
第7図はカートリツジホルダによるカートリツジ
の保持状態図、第8図は車載冷蔵庫の外観斜視
図、第9図は車載冷蔵庫の冷気循環通路を示す全
体構成図、第10図は本発明によつて成形する冷
蔵ボツクスの全体構成を示す図である。 1……上ケース、2……下ケース、1a……取
付ブラケツト、2a……取付ブラケツト、5……
冷蔵ボツクス、21……本体、21a……支持
部、35……上型、36……下型、37……キヤ
ビテイ、37a……取付ブラケツトキヤビテイ、
38……入れ駒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクの発泡成形体から形成し、外皮
    のスキン層を高密度にすると共に、内部のコア層
    を独立気泡セルにより低密度にして一体構造体と
    した断熱筐体であつて、前記断熱筐体の全体密度
    を100〜700Kg/m3にすると共に、前記外皮のスキ
    ン層の密度と前記内部のコア層の密度との比率を
    2:1ないし30:1にしたことを特徴とする断熱
    筐体。 2 前記断熱筐体が自動車用エアコン断熱筐体で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の断熱筐体。 3 前記断熱筐体が可搬式車載冷蔵庫筐体である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の断
    熱筐体。 4 次の一般式で示される化合物 但しn:0.3〜0.8 単独またはカルボジイミド化MDI(4,4′−ジ
    フエニルメタンジイソシアネート)の混合物から
    成るポリイソシアネートと、脂肪族アミンのアル
    キレンオキシド付加物と芳香族アミンのアルキレ
    ンオキシド付加物の混合物から成るポリヒドロキ
    シ化合物に発泡剤ならびに添加剤を含有して成る
    液体状組成物を出発材料として用い、筐体をキヤ
    ビテイとする成形型に原液を相互に衝突混合した
    直後に射出して硬化させる反応射出成形により1
    シヨツトで成形することを特徴とする断熱筐体の
    製造方法。 5 前記発泡剤は低沸点炭化水素またはハロゲン
    化炭化水素またはケトンであることを特徴とし、
    前記添加剤は一部または全部が分子内にヘテロ環
    をもつた三級アミンの塩であることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項記載の断熱筐体の製造方
    法。
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