JP3283616B2 - 硬質ポリウレタンフォームの製造法 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの製造法

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淳司 浦野
恵史 小野
利和 籾井
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住化バイエルウレタン株式会社
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫や冷凍庫などの
断熱材に使用される熱伝導率をはじめ種々のフォーム物
性に優れた硬質ポリウレタンフォームの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】硬質ポリウレタンフォームは、発泡剤と
して、トリクロロフルオロメタン(以下、CFC−11
という。)を使用しており、熱伝導率に優れているた
め、冷蔵庫や冷凍庫などの断熱材として広く用いられて
いる。
【0003】しかし、近年、オゾン層破壊物質の使用規
制の強化に伴い、CFC−11の使用が困難になってき
ている。そのため、CFC−11に代わる発泡剤の開発
が急務となり、2,2−ジクロロ−1,1,1−トリフ
ルオロエタン(以下、HCFC−123という。)や
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(以下、HCF
C−141bという。)などが代替発泡剤として有力視
され、発泡剤として水を使用することも提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡剤
として、HCFC−123やHCFC−141bなどを
使用すると、従来のCFC−11を用いて発泡した硬質
ポリウレタンフォームに比べ、熱伝導率が著しく悪化す
ることが知られており、水を使用すると、熱伝導率が悪
化するだけでなくフォームの面材に対する接着性が劣
り、フライアビリテイー(脆さ)が大きく、さらにポリ
オールとポリイソシアネートの相溶性も悪く、従来の製
造法では、満足な硬質ポリウレタンフォームを製造する
ことができなかった。
【0005】本発明者らは、これらの課題を解決するた
めに鋭意検討を重ねた結果、発泡剤として水を用い、ポ
リオールとしてある種のポリエーテルポリオールの混合
物を用い、ポリイソシアネートとしてある種のポリイソ
シアネートの混合物を用いることによって、ポリオール
とポリイソシアネートの相溶性が改善され、熱伝導率に
優れ、面材に対する接着性が強く、フライアビリティー
が小さい硬質ポリウレタンフォームの製造法を見出し、
本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリイソシア
ネート、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤およびその
他の助剤から、硬質ポリウレタンフォームを製造する方
法において、発泡剤が水であり、ポリオールの10〜5
0重量%が、ソルビトールとプロピレングリコールの混
合物にプロピレンオキシドを付加して得られるポリエー
テルポリオールであり、20〜30重量%がトルエンジ
アミンにエチレンオキシドとプロピレンオキシドを付加
して得られるポリエーテルポリオールであり、10〜2
0重量%がプロピレングリコールにプロピレンオキシド
を付加して得られるポリエーテルポリオールであり、5
〜15重量%がグリセリンにプロピレンオキシドとエチ
レンオキシドを付加して得られるポリエーテルポリオー
ルであり、ポリイソシアネートが、ジフェニルメタンジ
イソシアネートまたはポリメチレンポリフェニルポリイ
ソシアネートとジフェニルメタンジイソシアネートの変
性体、例えば、多価アルコールや多価アミンと反応させ
たウレタン変性体やウレア変性体の混合物である硬質ポ
リウレタンフォームの製造方法に関する。
【0007】ポリイソシアネートの10〜60重量%
が、ジフェニルメタンジイソシアネートの変性体である
ことが好ましい。
【0008】ポリオールは、蔗糖、ソルビトール、ペン
タエリスリット、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価
アルコール、アンモニア、エチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンジアミン、トリメチルジエ
チレントリアミン、ポリエーテルポリアミン、トルエン
ジアミン、ジフェニルメタンジアミン、キシレンジアミ
ンなどの多価アミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミンなどのアルカノールアミンあるいはそれらの
混合物に、水を加えあるいは加えずに、エチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのアル
キレンオキシドを付加重合して得られるポリエーテルポ
リオールであるが、そのうちで、10〜50重量%がソ
ルビトールとプロピレングリコールの混合物にプロピレ
ンオキシドを付加したもの、20〜30重量%がトルエ
ンジアミンにエチレンオキシドとプロピレンオキシドを
付加したもの、10〜20重量%がプロピレングリコー
ルにプロピレンオキシドを付加したもの、5〜15重量
%がグリセリンにプロピレンオキシドとエチレンオキシ
ドを付加したものである。
【0009】発泡剤は、水である。その使用量は、ポリ
オールの1〜10重量%、好ましくは2〜5重量%であ
る。
【0010】触媒は、テトラメチルヘキサメチレンジア
ミン、トリメチルアミノエチルピペラジン、ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、トリエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルアミノエチルエーテル、ジメチルシクロ
ヘキシルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどの
第3級アミン、酢酸錫、オクタン酸錫、ラウリン酸錫ジ
クロリド、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジアセ
テート、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッ
ケル、ナフテン酸コバルトなどの有機金属化合物などで
ある。触媒の使用量は、ポリオールの0.01〜10重
量%、好ましくは0.5〜5重量%ある。
【0011】整泡剤は、有機けい素化合物系や有機フッ
素系の界面活性剤であり、例えば、日本ユニカー社製の
L−5320、L−5340、L−5410、L−54
20、L−5440、SR−320、SR−321など
であり、トーレ・シリコーン社製のSH−190、SH
−192、SH−193、SH−194、SH−19
5、SRX−253などであり、東芝シリコーン社製で
はTFA−4200、TFA−4202などである。整
泡剤の使用量は、ポリオールの0.5〜5重量%、好ま
しくは1〜3重量%である。
【0012】その他、難燃剤、可塑剤、充填剤、安定
剤、着色剤などの助剤を必要に応じて使用する。
【0013】ポリオール混合物、発泡剤、触媒、整泡剤
およびその他の助剤をあらかじめよく混合し、これに当
量比が1.0〜1.5、好ましくは1.1〜1.3にな
るようにポリイソシアネートを連続的に混合し、得られ
たフォーム原液を空隙または型に注入すれば、フォーム
原液は発泡硬化して硬質ポリウレタンフォームが製造さ
れる。
【0014】
【実施例】4〜5種のポリエーテルポリオールを混合
し、これに触媒および整泡剤を加え、ついで所定量の水
を加えて混合した。これに所定量のポリイソシアネート
を連続的に加えて、4,000rpmで5秒間急速撹拌
してフォーム原液を得た。
【0015】この原液を、パラフィン系離型剤を塗布
し、40℃に加温した600mm×400mm×50m
mの縦型アルミ箱に注入して自由発泡させ、アルミ箱か
らあふれたフォームを除いて、フォーム重量を測った。
その重量の3割増しの重量になるように、原液を、同じ
大きさの蓋の付いたアルミ箱に注入して封入発泡させ、
硬質ポリウレタンフォームを得た。
【0016】このフォームのコア部の密度、熱伝導率、
接着強度、フライアビリティー、セル荒れを測定した。
結果を表1〜3に示す。密度などは、実測値で、セル荒
れは、多い場合はX、少ない場合はOで示す。ポリオー
ルなどの使用量は、いずれも重量部である。
【0017】なお、実施例や比較例で用いたポリオー
ル、整泡剤、触媒、ポリイソシアネートは、次の通りで
ある。 ポリオールA;ソルビトールとプロピレングリコールに
プロピレンオキシドを付加したOH価380mgKOH
/gのポリエーテルポリオール ポリオールB;トルエンジアミンにエチレンオキシドと
プロピレンオキシドを付加したOH価360mgKOH
/gのポリエーテルポリオール ポリオールC;プロピレングリコールにプロピレンオキ
シドを付加したOH価500mgKOH/gのポリエー
テルポリオール ポリオールD;グリセリンにエチレンオキシドとプロピ
レンオキシドを付加したOH価28mgKOH/gのポ
リエーテルポリオール ポリオールE;蔗糖、プロピレングリコールと水にプロ
ピレンオキシドを付加したOH価380mgKOH/g
のポリエーテルポリオール 整泡剤A;日本ユニカー社製有機けい素系整泡剤SR−
321 触媒A;ジメチルシクロヘキシルアミン ポリイソシアネートA;ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネートとジフェニルメタンジイソシアネートの
ウレタン変性体との80/20混合物 ポリイソシアネートB;ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネートとそのカルボジイミド変性体との80/
20混合物 ポリイソシアネートC;ポリメチレンポリフェニルポリ
イソシアネート
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】本発明の製造法では、ポリオールとポリ
イソシアネートの相溶性が改良され、得られる硬質ポリ
ウレタンフォームは、熱伝導率に優れ、面材に対する接
着性が強く、フライアビリティーが小さく、冷蔵庫や冷
凍庫などの断熱材に広く用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−284912(JP,A) 特開 昭50−96694(JP,A) 特開 昭51−139899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート、ポリオール、発泡
    剤、触媒、整泡剤およびその他の助剤から、硬質ポリウ
    レタンフォームを製造する方法において、発泡剤が水で
    あり、ポリオールの10〜50重量%がソルビトールと
    プロピレングリコールの混合物にプロピレンオキシドを
    付加して得られるポリエーテルポリオールであり、20
    〜30重量%がトルエンジアミンにエチレンオキシドと
    プロピレンオキシドを付加して得られるポリエーテルポ
    リオールであり、10〜20重量%がプロピレングリコ
    ールにプロピレンオキシドを付加して得られるポリエー
    テルポリオールであり、5〜15重量%がグリセリンに
    プロピレンオキシドとエチレンオキシドを付加して得ら
    れるポリエーテルポリオールであり、ポリイソシアネー
    トが、ジフェニルメタンジイソシアネートまたはポリメ
    チレンポリフェニルポリイソシアネートとジフェニルメ
    タンジイソシアネートの変性体の混合物であり、その使
    用量が、ポリオールとの当量比で1.0〜1.5である
    硬質ポリウレタンフォームの製造法。
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