JPH02502825A - 好中球活性化因子 - Google Patents
好中球活性化因子Info
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- JPH02502825A JPH02502825A JP63509434A JP50943488A JPH02502825A JP H02502825 A JPH02502825 A JP H02502825A JP 63509434 A JP63509434 A JP 63509434A JP 50943488 A JP50943488 A JP 50943488A JP H02502825 A JPH02502825 A JP H02502825A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
好中球活性化因子
この発明は、免疫調節物質に関するものである。
さらに詳しくは、この発明は、ヒト中性好性白血球を活性化し得る免疫刺激因子
に関するものである。前記因子については、以後、好中球活性化因子(NA、F
)と称する。
1、背景
中性好性白血球(好中球)は、最も多く存在する白血球であり、ヒト血液におけ
る白血球の約2/3を占める。それらは、微生物感染から宿主生物を防御すると
いう一つの主機能を有する。好中球は移動性であり、感染後に生ずる走化性刺激
に反応を示し、感染組織中へ移動することにより微生物を殺すことができる。こ
の殺微生物作用は、微生物を包み込み、酸素ラジカルおよび殺菌酵素を放出する
という好中球の能力に依るものである(B、M、ベイバー、[二5−・イングラ
ンド・ジャーナル・オン・メデイシン」zsgrtc+78]659−668お
よびM、バッジ才す一二、「エクスベリエンチア」旦[1984二906−90
9)。それらの生成物の放出は、好中球の活性化によるものである。すなわち、
この明細書に記載されている好中球活性化因子のような物質を用いることにより
、好中球の活性化、従って、人体の抗菌防御機構を高めることができる。
ヒト単核白血球は、ヒト好中球においてエキソサイトーンスおよび呼吸バースト
(酸素基形成および酵素放出)を誘発、すなわち抗菌作用において重要な好中球
活性化特性を示す因子を分泌することが見出された。
この因子は刺激されたヒト単核白血球の培養液から得られ、5DS−ゲル電気泳
動において約6000、より正確には約6500の見かけ上の分子量を有する。
単核白血球は、好中球と類似した食細胞である。しかしながら、好中球とは反対
に、単核白血球は寿命が長い。それらは、血液から、それらかマクロファージに
形質転換し得る全ての組織部位に移動する。ま1こ単核白血球からマクロファー
ジへの形質転換は、細胞培養実験において観察され得る。組織におけるマクロフ
ァージは、様々な機能、主に好ましくない物質の食作用並びに分泌される非常に
多様なペプチドおよび蛋白質の生産機能を有する。マクロファージは持続的感染
部位に集まり、これらの部位においては、これらの細胞がNAPを産生ずること
により、好中球の宿主防@能が高められ、病態生理学的に適切な機能が発現され
得る。
NAFは、その好中球活性化特性、すなわち酸素ラジカルの生成を伴ういわゆる
呼吸バーストの誘発および酵素放出の誘発を特徴とする。分子という点からみる
と、NAFは次に述べる性質を特徴とする。すなわち、5DS−ゲル電気泳動に
おける見かけ上の分子量が約6500であり、等電点が約8.6であり、耐熱性
が80℃であり、若干の変性因子については耐性を示すが、プロテアーゼに対し
ては感受性を示す。これはNAFがポリペプチドであることを示唆している。ヒ
ト好中球に対するNAFの作用は、2種の公知走化性刺激剤、アナフィラトキシ
ン05aおよび細菌性ペプチドのN−ホルミル−し−メチオニル−し−ロイシル
−し−フェニルアラニン(fM L P )の作用と類似しているが、NAFか
結合し、ヒト好中球の公知アゴニストの受容体とは異なる表面受容体により仲介
される。
NAPは、ヒトリンパ球ではなく、ヒト単核白血球により培養生産される。この
生産は、刺激物質、例えば細菌性リボ多糖類(LPS)、フィトヘマグルチニン
(PHA)またはコンカナバリンA(ConA)の存在並びに刺激物質濃度およ
びインキュベーション時間により異なる。前記生産はシクロへキシミドにより阻
害されるため、新たに蛋白質の合成が要求されることを示している。
既に示した通り、単核白血球およびマクロファージは、多様な生物活性ペプチド
および蛋白質の豊富な供給源である(C,F、ネイサン、「ジャーナル・オン・
クリニカル・インベスティゲーション」79[19873319−326)、そ
れらは、3種の異なるサイトカイン(cytokine)、インターロイキン1
(IL−1)、腫よう壊死因子(TNF)およびインターフェロン−アルファ(
I FN−α)の生産体として同定されている。また単核白血球およびマクロフ
ァージが、前述のものと(j異なる好中球に対して作用する因子を生産すること
を示す幾つかの報告が公表されている。それらは好中球に対して活性を示すため
、これらの因子についてはある程度詳細に後述する。
肺胞マクロファージが、好中球に対して走化性であり(J、A、カスミ二ロフス
キー等、「ジャーナル・オン・クリニカル・インベステイゲーションJ59[1
977コ273−281、W、W、メリル等、「ジャーナル・オン・クリニカル
・インベステイゲーションj65[1980コ26g−270およびc、w、ハ
ニンゲイク等、「ジャーナル・オン・クリニカル・インベステイゲーションJ6
6[1980]473−483)、肺において抗菌性防御を促進し得る因子を放
出することが様々な出版物において報告された。その後、これらの因子は好中球
の抗菌活性を高めることが示された(J、E、ベニントン等、「ジャーナル・オ
ン・インフェクシャス・ディシーズj 148[1983]101−109およ
び[ジャーナル・オン・クリニカル・インベスティゲーションJ 75[198
5]1230−1237)。
ゲルろ過およびクロマトフオーカシング精製を行うことにより、肺胞マクロファ
ージにより生産され、分子量が6000および等電点が7.6であるプロテアー
ゼ感受性因子(NAFと称す)が同定された。この因子は走化性が弱く、好中球
により食さね−細菌の殺菌性を高めるが、それ自体は酸素基生成も酵素放出も誘
導しないことが報告された。高い抗菌活性の似た機構は他の研究者により報告さ
れており(A、フェランテ等、「クリニカル・アンド・エクスベリメンタル・イ
ムノロジー456[19843559−566)、それによると、ヒト好中球が
ネイグレリア・フォウレリの殺菌作用を誘導するためには、単核白血球またはマ
クロファージ由来の培養培地の添加を必要とすることが示された。LPS−刺激
ヒト単核白血球により生産されるか粒球活性化伝達物質(GRAM)は、他の研
究者(A。
キャップ等、「ジャーナル・オン・インベスティゲイティブ・ダーマトロジー」
l旦El 986′1523−528およびF、E、マリ−等、「リンホカイン
・リサーチj5[1986コ2l−33)により報告された。2種のG RA
Mが記載され、大きい方は見かけ上の分子量が60000であり、小さい方は見
かけ上の分子量が10000であり、化学光が示すところでは、ヒト好中球にお
いて遅い呼吸バースト応答を誘発するものであった。これらの因子は熱およびト
リプシンに敏感であり、それらの生産は、LPSによる単核白血球の刺激および
、明らかに、新たな蛋白質合成に依存している。
幾つかの報告は、好中球に対する走化活性を有する単核白血球および/またはマ
クロファージに由来する因子を記載している。「単核細胞由来ケモタキシンj(
MOC)と称する因子で、明らかにGRAMとは異なる分子量10000のペプ
チドが報告された(E、コブナラキー等、「クリニカル・アンド・エクスベリメ
ンタル・イムノロジー」旦土[1986]214−222)。また、LPSによ
り刺激されたヒト血液単核白血球により生産される、分子量約10000で等電
点8−8.5の好中球走化性因子が知られていた(T、吉村等、「ジャーナル・
オン・イムノロジー4139[1987j788−793)。最後にまた、LP
Sにより培養中で刺激されたうさぎ腹膜マクロファージは選択的好中球走化性因
子を放出することが報告された(F、Q、クーチ等、「ジャーナル・オン・メデ
ィカル・アンド・バイオロジカル・リサーチ」19[1986]775−777
および「ヨーロピアン・ジャーナル・オプ・ファーマコロジー」上29[198
6コ65−76)。
これらの報告に含まれる生化学情報は予備的な性質であるため、記載されている
様々な因子間の構造類似性および相異に関して推測することは不可能である。
この発明に関する優先権主張日(複数もあり得る)の後に、N A Fに対応す
ると思われるペプチドの精製法が、パン・デイム等により報告され(J、パン・
デイム等、「ジャーナル・オン・エクスベリメンタル・メディシン」上l二J1
988コ1364−1376)、レクチン刺激ヒトリンパ球の上清から精製され
たペプチドに関してNAFの配列と同一の配列が、グレゴリ−等により報告され
た(H。
グレゴリ−等、「バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミ
ュニケーションズJl 5 N1988コ893−890)。
MDNCFをコードするcD N A (T 、吉村等、「プロシーディングズ
・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・サイユンシーズ・オン・ザ・ユナ
イテッド・ステーブ・オン・アメリカJ84[198−ナル・オン・エクスベリ
メンタル・メディンンj167「1988]1883−1893)、3−10C
cDNAに相当することが見出された(J、シュミットおよびC,バイスマン、
「ジャーナル・オン・イムノロジー」L影9[19873250−256)。シ
ュミットおよびバイスマンは、3−10CcDNAによりコードされたペプチド
が、血小板第4因子、ベータートロンボグロブリン、結合組織活性化ペプチドI
[1(CTAP−ILI)およびインターフェロン−ガンマ−誘導ペプチド(ガ
ンマ−I P−10)との構造相同性を有することを示した。これらの分子はま
た、メラノーマ成長刺激特性を有する73−残基ペプチド(MGSA)と相同性
を示しくA、リッチモンド等、EMBOジャー’rル、ビル1988コ2025
−2033)、その配列は、線維芽細胞から分離されたgro cD N A
から誘導された配列と近似している(A、アニソビッツ等、[プロシーディング
ズ・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−・オン・サイエンシーズ・オン・ザ・ユ
ナイテッド・ステープ・オン・アメリカJ84[1987]7188−7192
)。また、上記蛋白質と関連性を有し得るねずみマクロファージ由来の炎症性蛋
白質(VIP)が報告された(G。
ダバテリス等、「ジャーナル・オン・エクスベリメンタル・メディシン」−リビ
ーr1988]1939−1944)。これは、RASYES、すなわちIL−
2依存性の抗原刺激ヒトTa1F&クローンがら単離さeにeDNAの8kd生
成物を含むペプチドの種類の一員であると思われる(T、J、シャール等、1ジ
ヤーナル・オン・イムノロジー」±土工r1988]1018−1029)。こ
れらのペプチドの機能は概ね未知である。MGSAおよびCTAP−I[1(C
,W、カスター等、「プロシーディングズ・オン・ザ・ナショナル・アカデミ−
・オン・サイエンシーズ・オン・ザ・ユナイテッド・ステープ・オン・アメリカ
、J80[1983コア65−769)は、細胞分裂促進性であることが報告さ
れ、血小板第4因子は、免疫調節作用を有することが示された(A、D、バロン
等、「ジャーナル・オン・バイオロジカル・ケミストリー4263[1988コ
8710−8715)。
得られた結果は、NAFが、走化性アゴニストにより開始される場合と似た受容
体仲介プロセスにより好中球を選択的に活性化することを示唆している。
2、発明の要旨
この発明のNAFは、先に述べた全ての受容体とは異なる選択的受容体を介して
作用することによりヒト好中球において酸素基形成および酵素放出を誘発するこ
とが見出された。
LPS刺激ヒト単核白血球から精製されたN、AFの総アミノ酸配列を決定し、
主なNAF種をコードする遺伝子を合成し、その天然相同体と同し好中球活性化
特性を有する組換えペプチドとして発現させた。
すなわち、この発明は、NAFおよび天然供給源、例えばヒト単核白血球からの
その分離に関するものである。
まにこの発明は、合成、特に組換えN A F並びにその製造および発現に関す
るものである。
3、詳細な言己載
公知配列決定方法により、NAFの完全なアミノ酸配列を決定し5er−Ala
−Lys−Glu−Leu−^rg−cys−Gin−Cys−X 1e−Ly
s−Thr−T)rr−5er−Lys−P窒潤|
Leu−Cys−Leu−AspJro−Lys−Glu−Asn−丁rpJm
l−Gln−Arg−Val−Val−Glu−Lys−1’h@−Leu−L
ys−Arg−Ala−Glu−Asn−5ir −SHメチル化およびアミノ
−スクシニル化NAFの脱離後に得られた完全蛋白質並びに定型的フラグメント
T7−26およびT27−47のエドマン分解により、47位までの配列が得ら
れた。75%ぎ酸による加水分解およびエドマン分解後、2oアミノ酸から成る
2つのほぼ等モルの配列、次いで20位を越えるNAFのアミノ末端配列に対応
する単一パターンが得られた。カルボキシ末端ペプチド、A 53−72の配列
を消去法により決定し、定型的ペプチドT61−72の分析により確認した。カ
ルボキシペプチダーゼAおよびBは検出可能な開裂生成物を生じないが、カルボ
キシペプチダーゼYにより1ナノモルNAFを処理した後、120ピコモルのせ
リンが放出され、これはカルボキシ末端としてのセリンを示している。
NAPの様々なバッチの分析により、何等かのアミノ末端異種性が示された。4
g起列は主たる成分に関するものであり(約70%)、これが生物活性に太き(
関与していると信じられる。さらに3種の変異型を同定することができた。
配列l(約17%):
すなわち、上記完全配列において、N−末端をさらにAla−Val−Leu−
Pro−Arg−により延長した(すなわち完全蛋白質は77アミノ酸を有する
)。
配列2(約8%):
、 Lys−Glu−Leu−Arg−Cys−Gin−C)rs−11e−
Lys−Thr−Tyr−5er−LysJroJbe−!撃Ps−
Pro−LysJh@−11@−Lyj−Glu−IJu−^rg−Val−1
1句−Glu−5er−Gly−!’ro−すなわち、上記完全配列において、
N−末端から5er−Ala−を省くことにより短縮した(すなわち完全蛋白質
は70アミノ酸を有する)。
配列3(約5%):
にlu−Leu−Arg−Cys−Gin−Cys−XlトLys−Thr−T
yr−5er−Lys−ProJhe−E!Ls−Pro−すなわち、上記完全
配列において、N−末端から5er−Ala−Lys−を省くことにより短縮し
た(すなわち完全蛋白質は69アミノ酸を有する)
これらの配列は全て、99アミノ酸から成る3−10CcDNAから予測された
配列に対して一直線に合致し得る(J、シニミツアミノ酸配列の28〜99位に
対応するが、上記3種の変異型は、その23位(配列l)、30位(配列2)お
よび31位(配列3)から始まる配列に対応する。
上記配列データにより3−tic cDNAか、ら誘導された配列を比較する
と、単核食細胞は、細胞内生成されるNAFの前駆体を合成することが示される
。77残基ペプチドは、それがcDNA誘導配列から22アミノ酸を有する予測
されたシグナルペプチドを除いた配列に相当するため、NAFの最大分泌形態を
表し得る。主1こる72残基NAP種並びに70および69残基を有する類似体
は、さらに翻訳後修飾から形成され得る。
NAFの全形態は、メルカプトエタノールが阻害性であることが見出されたこと
から活性に重要であると思われる縦向ジスルフィド橋を形成することが予想され
る4つのシスティン残基を有する(P。
ペベーり等、「ジャーナル・オン・エクスペリメンタル・メディシンJl 67
[198811547−1560)。ジスルフィド橋は、部分的にNAFと相同
性であるベータートロンボグロブリンおよび血小板第4因子の場合と同様、7−
34位および9−50位を結合すると思われる。
β−トロンボグロブリンとの相同性に従うと、NAFは2つの分子内ジスルフィ
ド橋を有する。従って、算出された分子量は、5DS−電気泳動による見かけ上
の分子量よりも明らかに高い8384゜7である。
天然供給源、例えばヒト単核白血球からのNAFの製造は収率が悪いため、大規
模で複雑を精製工程が必要である。
さらに優れた収率で大量にNAFを製造するためには、合成方法、例えば完全化
学合成または組換えDNA技法が適している。また、原核生物または真核生物発
現系、例えばエシェリヒア・コリにおける発現を含む、例えば組換えDNA方法
による合成NAPの製造はこの発明の一部である。また、合成NAF、すなわち
合成方法、例えば組換えDNA方法により製造されたNAFは、この発明の一部
である。合成NAF、例えば細菌から単離された組換えNAFは、天然NAFと
同じアミノ酸配列(複数も可)並びに同じ生物学的特性および活性を有する。F
組換えNAPjは、組換えDNA技法により得られたpζAFを意味する。
組換えDNA方法によるNAFの製造は、公知手順に従い、すなわち対応するオ
リゴヌクレオチドの合成、精製および結合、合成NAF遺伝子のクローニング、
例えばエシェリヒア・コリにおける発現、最後に組換えNAFの回収および精製
(こより行なわれる。例えば、72アミノ酸NAFをコードする遺伝子を、好ま
しくはコドンを最大限に活用して合成し、次いでクローニングし、エシェリヒア
・コリにおいて発現させる。
天然NAFに対して生じた抗血清を用いる粗細菌抽出物のウェスタン・プロット
分析は、天然NAFと共に移動する単一バンドを示す。均質に精製された組換え
NAFは、72アミノ酸天然NAFと同一のアミノおよびカルボキシ末端配列を
有する。ヒト好中球に関して試験した場合、それは、化学走性、細胞質ゾル遊離
Ca”+の急速な上昇、呼吸バーストの活性化並びに特異か粒およびアズール好
性か粒内召物の放出の誘導において天然NAFと同じ活性および効力を有するこ
とが見出された。
第13図は、合成NAF遺伝子の設計を示す。エシェリヒア・コリでの発現を容
易にするための3−10CcDNAのコード配列における改変は明白である63
゛−末端において、天然ターミネータ−TAAをトリプル・ターミネータ−TA
ATAATGAと置換し、BamHI部位をすぐ下流に加える。5ニー末端にお
いて、5phIおよびClaI部位を加えることにより、各々クローニングおよ
び発現ベクター−の挿入を可能にする。塩基34では、ArgコドンをAGAか
9CGAに変えることにより、TaQ1制限部位を後の5゛−末端操作のために
作成する。
ブロック的アニーリング(オリゴヌクレオチド1−2.3−4および5−6)は
、6つのオリゴヌクレオチド全部の同時ライゲーションに有利な点をもたない。
全オリゴヌクレオチドの5°−ホスホリル(燐酸)化の結果、予想されたサイズ
よりも大きいライゲーション生成物が生成されるが、末端オリゴヌクレオチド〈
1および6)がホスホリル化されていない場合、高分子量を有する生成物は24
8/240塩基を有する完全な遺伝子である。この遺伝子を5phI/BaI!
1HI−切断pBsM13−中にライゲーションし、エシェリヒア・つりに形質
転換する。6つの生成し几アンピシリン耐性コロニーから単離されたプラスミド
DNAをC1aI/BamHIにより切断すると、どの場合も1.4%アガロー
ス・ゲル上に237bpバンドが形成される。DNA配列分析は、正しい配列を
含むクローンを示す。
正しいクローンから得られたC1al / Ba+aHIバンドをゲルから除去
し、Trpプロモーター・ベクターpl L 402 (Term)にクローン
化する。発現を高め得る手段として、合成転写ターミネータ−(実施例17参照
)を、BamH1部位においてヒトGM−CSF遺伝子の3′−末端に結合され
に前記ベクターに組み込み得る。従って、NAF遺伝子を、プロモーターにおけ
る転写開始部位のこのBamHI部住およびC1a)部位下流間に挿入すること
により、cM−csF遺伝子を置き換える。生成したN A F発現プラスミド
、I)(N A F )−〇T3を第14図に示す。
P(NAF)−6T3を含むインドールアクリル酸誘導エシェリヒア・コリ抽出
物の銀染色およびウェスタン・プロット分析は、天然NAFと共に移動し、天然
NAFに対する抗血清と反応するペプチドの時間依存性生産を立証する。
また、上記発現システムを用いることにより、前述のNAF変異型または他の生
物活性NAFフラグメン)・、例えばアミノ先端切断NAFフラグメントを製造
することができる。
NAFの生物特性は種特異性である。ウサギにおける活性は、ヒトにおける活性
を非常に密接に反映したものである。マウス、ラットおよびモルモットにおける
予備試験は明白な活性を全く示さなかっ7:0
NAFは、局所的または全身的に、P M N (多形核細胞−好中球)の数ま
几は活性化状態の修飾に伴うかまたはこれを原因とする状態の処置における使用
に適している。N A FはこれらのPMNパラメーターを広範に修飾するため
、PMNO数または活性化状態が上昇すると臨床的改善が為される状態、例えば
細菌、マイクプラズマ、酵母および真菌およびウィルス感染症の処置における使
用に適している。さらにNAPは、炎症性疾患、例えば乾せん、関節炎状態およ
びぜん息、または異常に低い好中球数および/または全身的に低い好中球レベル
の状態、並びにこれらの適応症に使用されるきっ抗物質の製造での使用に適して
いる。
4、図面の説明
第1図: LPSにより誘導されるNAF産生:実施例1の記載に従い分離され
た単核細胞を24ウエルの培養プレートに播種しく1H中5xlO’細胞)、指
示濃度のLPSにより刺激する。様々な時間間隔で培地を集め、遠心分離(20
000rpm、20分間、4℃)により透明にし、NAF活性を測定する。単一
ドナーから得られた細胞、デニプリケイト培養の平均。これるの結果は、異なる
ドナーの細胞を用いた4つの類似実験の代表値である。
第2図:リンパ球ではなく単核食細胞によるNAFの産生:a)総革核細胞フラ
クション(・、■、5xlO”細胞/lρ)およびそこから誘導された付着細胞
(0,口)を100n9のLPSの存在下(・。
O)および非存在下(■0口)に24時間培養する。
b)水ひにより精製された単核白血球(0,10@細胞/!Q)およびリンパ球
(△、4X10@細胞/1i2)を100nl?のLPSの存在下で培養する。
グラフは、各々2回繰り返された5(a)および6(b)独立実験から得られた
エラスターゼ放出の平均相対値を表す。パネルaにおける・およびパネルbにお
けるOの24時間値を1.0に換算し、それに対応する他の値(平均±標準偏差
)を計算することにより、データを規格化する。一方ではNAF生産における個
々の変動および他方ではNAFの試験に使用される好中球の応答性における個々
の変動を説明するために、このタイプの表示形式が選ばれる。
第3図:ホスホセルロース・クロマトグラフィーによるNAPの部分精製:
蛋白質(280nmでの吸光度、−−−)、N A F (0)およびIL−1
(△)の分布を示す。最高のNAF活性を有するフラクションを指示通りプール
する。
第4図:HPLCゲルろ過によるNAFの精製:a)蛋白質(280nmでの吸
光度)の分布および分子量マーカーの溶離時間(矢印:l−分子量66200.
2=分子142700.3=分子量21500.4=分子量6500および5;
分子量1255)。
b)NAF活性のプロフィール。
第5図2ヒドロキシルアパタイト・クロマトグラフィーによるNAFの精製:
部分精製NAFを低塩濃度でカラムに仕込み、次いで1モルNaC1含有緩衝液
により溶離する。棒線はNAF活性を示す。
第6図:ヘパリン−セファロース・クロマトグラフィーによるNAFの精製:
部分精製NAFを低塩濃度でカラムに仕込み、次いで1.5モルNaC1含有緩
衝液により溶離する。棒線はNAF活性を示す。
第7図:C4カラム逆相HPLCによるNAFの精製:a)精製NAFを0.1
%トリフルオロ酢酸中RPカラムに充填する。カラムは、0.1%トリプルオロ
酢酸中アセトニトリルの一次勾配により展開される。
b)棒線はNAF活性を示す。
第8図:CN−プロピル・カラム逆相HPLCによるNAFの精製:
a)精製NAFを0.1%トリフルオロ酢酸中ベーカーボンドCN−プロピル・
カラムに充填する。カラムは、0.1%トリフルオロ酢酸中n−プロパツールの
一次勾配により展開される。
b)棒線はNAFを示す。
第9図:クロマトフオーカシングによるNAFの精製:部分精製NAFをクロマ
トフオーカシング・カラムに仕込む。カラムをボリバファ−96−MCl、pH
7,0により展開する。フラクションをNAF活性(−(−)およびpH(・・
・■・・・)について試験する。
第10図工部分精製N A Fに対する呼吸バースト応答:a)スーパーオキサ
イドの生成:好中球(3X10’/zのを37゜で2分間1μlのPAFの存在
下または非存在下にプレインキスベーションし、次いで増量のN A Fにより
刺激する。NAF添加後のチトクロムC還元の記録を示す。
b)HzOt−依存性化学光:部分精製NAF並びにほぼ等活性濃度のC5aお
よびfMLPによる刺激後のプログレス曲線を左方に示す。
応答の初期相を右方に詳しく示す。刺激物質を50μCのPBS−BSA中で加
える。
第11ED:NAFおよびC5a間の識別:C5aおよびN A Fを新鮮なヒ
ト血清またはPBSと15分間インキュベーションし、誠製物の活性(スーパー
オキサイド生成)を測定する。
a)PBS中C5a。
b)血清中C5a。
C)血清単独、
d)PBS中NAF。
e)血清中NAF。
第12図工部分精製NAF、C5aおよびfMLPによる連続刺激に応じたスー
パーオキサイド形成:
a)好中球(3X 10 @/wQ)を37℃で5分間プレインキニベーション
し、次いで(矢印で)示した種々のアゴニストにより刺激する。
b)NAFおよび05gによる連続または反復刺激。a)の場合と同様の条件。
矢印は示されたアゴニストの添加を示す。05aの濃度はζa)では0.5ナノ
モルおよびb)では0.2ナノモルであり、fMLPの濃度は、両実験共20ナ
ノモルである。アゴニストを50μQのPBS−BSA中で加える。
第13図:合成NAF遺伝子のヌクレオチド配列:遺伝子構築に使用される単一
オリゴヌクレオチド、0N−1〜0N−6を破線で示す。(下、りヌクレオチド
数は、2本鎖の右側上部に記載されている。主形態の対応するペプチド配列に、
アミノ末端(Ser)から始めて番号を付す。C1alおよびBamHI制限部
位を2本鎖上部に示す。まL1アルギニン・コドンのAをCで置換することによ
り作成されたTaqI部位を示す。
第14図:発現ベクターp(NAP) 6 T 9 :AR=アンピシリン耐
性遺伝子
TrpP10=)リブトファン・プロモーターT;合成転写ターミネータ−
第15図:天然および組換えNAFの同定:上のグラフ:天然(左)および組換
え(右)NAFにより誘発された細胞質ゾル遊離Ca”+変化。好中球(4X1
′0’細胞/酎)を0.1ナノモルquin−2/AMと共に負荷し、次いで3
ナノモルNAF(マーク)により刺激するev、フォノ・チャーナー等、「ジャ
ーナル・オン・バイオロジカル・ケミストリーJ26](1986)10163
−10168頁の記載に従い、quin−2の飽和度の変化を測定する。
下のグラフ:天然(左)および組換え(右)NAFにより誘発された呼吸バース
ト。好中球(10r″細胞/鱈)を3.10および30ナノモルのNAFにより
0時点で刺激し、過酸化水素生成を化学発光により測定する(M、P、ワイマン
等、「アナリテイカル・バイオケミストリー」上65[1987コ371−37
8)。
第16図:皮膚部位への血しようしん出:NAFまたはエンドトキシンの皮内注
射後、持続時間:4時間、
3匹のウサギの平均:平均応答の標準誤差。
第17図:皮膚部位における好中球蓄積:第16図でプロットされた応答との同
時測定。
第18図:好中球蓄積に対するポリミキシンBの作用:!’、”AF(10ノモ
ル/部位)、fMLP(10aモル/部位)またはエンドトキシン(10−”モ
ル/部位)の皮内注射後、ポリミキシンB:40μ9/部位1
持続時間:2時間、
3匹のウサギの平均立平均応答の標準誤差。
第19図:好中球蓄積に対するアクチノマイシンDの作用:NAP(10−”モ
ル/部位)、fMLP(10aモル/部位)または・ エンドトキシン(10
−”モル/部位)による皮膚部位の刺激後、持続時間:2時間、
3匹のウサギの平均:平均応答の標準誤差。
5、実施例
以下、実施例によりこの発明を説明する。温度は全て摂氏である。
次の省略形を用いる。
P)(A: フィトヘマグルチニン。
ConA: コンカナバリンA9LPS+ エシェリ
ヒア・コリ・リボ多糖類。
BSA: うし血清アルブミン。
fMLP: N−ホルミル−し−メチオニル−し−ロイシル−し−フ
ェニルアラニン。
PAF: 1−0−ヘキサデシル−2−〇−アセチルー5n−グリセ
ロー3−ホスホコリン(血小板活性化因子)。
MEM: イーグル最小必須培地(ゼロ−メト・ゲゼルシャフト・ミ
ツト・ベシュレンクテル・ハフラング、ミュンヘン、西ドイツ国)、25μ9/
村ネオマイシンによる補足、25ミリモルNaHCO,および20ミリモルHE
PESによりpH7,4に緩衝。
MEM−PPL: 上と同様、ただし、さらに1%の低温殺菌面しょう蛋白質
溶液(5%P P L −S RK、スイス・レッド・クロス・ラボラトリ−、
ベルン、スイス国)および1001 U/IQペニシリンおよびストレプトマイ
シン(ギブコ・アクチェン・ゲゼルシャフト、バーゼル、スイス国)を含有。
PBS: Ca”÷およびMg!↑不含有燐酸緩衝食塩水(137ミ
リモルN a C1,2,7ミリモルKCI、8.1ミリモルNa Hz P
OAおよび1.5ミリモルKHtPO,、pH7,4に調節)。
PBS−BSA: 0.9ミリモルCaC1*、0.49ミリモルMgC1
tおよび2 、5 m9/友QB S Aにより補足しHEPES:
N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N。
−2−エタンスルホン酸。
PPL−SRK: 血しよう蛋白質溶液(スイス・レッド・クロス)。
NAF: 好中球活性化因子または蛋白質。
Cx: シクロへキシミド。
IL−1: インターロイキン−1゜SOD: スーパー
オキサイド。
05a: アナフィラトキシン。
CPC: 制御多孔質ガラス。
PAGE: ポリアクリルアミド・ゲル電気泳動。
GM−CS F : か粒球−マクロファージ・コロニー−刺激因子。
CB: サイトカラシンB(5μy/1I2)。
MES: 2−[N−モルホリノ]エタンスルホン酸。
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー。
SDS: ドデシル硫酸ナトリウム。
第1部: ヒト単核白血球によるNAF産生。
実施例I
LPSにより刺激されたヒト単核白血球によるNAFの産生。
ヒト単核白血球を、ドナー血液(スイス・レッド・クロス・ラボラトリ−、ベル
ン、スイス国)の軟膜からフィコルーパーク勾配による遠心分離により単離する
。この方法は、いわゆる単核細胞、すなわち単核白血球(約20%)およびリン
パ球(約80%)の混合物から好中球を分離するものである。3種の単核白血球
調製物、すなわち(i)全単核細胞フラクション、(ii)付着により単核細胞
フラクションから濃化されに単核白血球、および(iii )遠心水はによりリ
ンパ球から分離された90%純度の単核白血球を使用する(G、ガロツク等、「
バイオケミカル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ
j140[1986:!948−954およびKl。
クレメッツォン等、「ジャーナル・オン・エクスベリメンタル・メディシンjl
多1[1985]972−983)。細胞をMEM−PPL中で培養し、濃度を
高めた(0.1ng〜1μ9/+ff)L P Sにより刺激する。異なる時点
で、培養培地のアリコート試料を採取し、サイトカラシンBにより前処理された
ヒト好中球からのエラスターゼ放出誘導能としてNAF活性を測定する(B、デ
ュウォルド等、「バイオケミカル・ファーマコロジーJ36[1987コ250
5−2510)。
約l:5の比率での単核白血球およびリンパ球から成る単核細胞培養(5xlO
’細胞/FC)は、LPS(100ng/xQ)により刺激されるとNAFを生
産する。NAFは24時間にわたり培地に蓄積し、生産量は24時間ないし48
時間の間に横這い状態になるゎ刺激物質の非存在下ではNAFは全く形成されな
い。第1図は、既にO2lng/iQおよび1ng/xQの間で活性を示してい
るLPSの時間経過および激変依存性を示す。
様々な単核細胞調製物を用いてNAFの供給源を試験する。第2a図は、全単核
細胞フラクションおよびそこから付着により選択された単核白血球によるNAF
のLPS−依存生産性を示す。これらの結果は、NAF’生成がLPSに依存し
ていることを確認し、NAFが単核白血球により生成されることを示す。リンパ
球の存在は、NAFの生産量に影響するとは思われない。水はにより精製された
単核白血球およびリンパ球を用いても同様の結果が得られる。第2b図に示され
1こ通り、NAFはリンパ球ではなく単核白血球により生成される。
実施例2
PHAまたはCon、Aにより刺激されたヒト単核白血球によるNAFの産生。
実施例1の記載に従いヒト血液軟膜から分離されに単核細胞フラクションを、実
施例1で概略を示した条件下で培養し、PHA(5μ9/!1IQ)またはCo
nA(10tt9/zQ”)により刺激する。N A F生産の時間経過は、1
00 ng/xQのLPSにより刺激されに単核細胞により観察された時間経過
と類似している。約24時間後、最大値に到達する。
実施例3
シクロへキシミドによるNAF生成の阻害。
:< A Fが、刺激物質濃度により異なるにせよ、単核白血球の刺激直後には
放出されず、数時間内に放出されるという事実は、新たな蛋白質合成が要求され
ること、およびNAF産生が現実には刺激物質により誘発されることを示唆して
いる。蛋白質合成の必要条件は、シクロへキシミドの添加によりNAF生成が阻
害される実験により立証される。代表的実験の結果を第1表に示す。
第1表
シクロへキシミドによるNAF生成の阻害処理 N A
Fの平均生産量4時間後 8時間後 24時間後
無し o O0LPS
726 2042 2633LPS+CX 0
0 0LPS+CX(4時間後)774 966 63
9LPS+CX(8時間後)752 1884 1854シクロへキシミド
(CX、10μ9/zQ)をL P S (100r+g/IIc)(7)4ま
たは8時間後に加える。活性を、エラスターゼ放出を表す蛍光単位で示す。
第2部: NAF精製
実施例4
ホスホセルロース・クロマトグラフィーによるNAFおよびIL−1の分離。
実施例1の記載に従いドナー血液軟膜から得られた単核細胞を、撹はん培養瓶中
(1,512,5X10”細胞/Mの、100 ng/1i(lのLPSの存在
下にMEM−PPL中で48時間培養する。次いで、培養上清を集め、4゛で2
θ分間20000 rp+nで遠心分離することにより、粒状物質を除去し、2
0ミリモルNaC1および5%グリセリンを含有する20ミリモル燐酸カリウム
緩衝液、pH7,2により平衡状態にした10gρホスホセルロース・カラム(
ワットマンP11.1.4X6ci)に負荷する。カラムを上記緩衝液30!g
により洗浄し、次に同緩衝液中、直線NaC1濃度勾配(0,02モル〜1.5
モル)90z(により溶離する。2好のフラクションを0.1%ポリエチレング
リコール中で集め、N A FおよびIL−1活性について試験する。280n
mでの吸光度を蛋白質の尺度として継続的にモニターする。
第3図は、蛋白質の分布プロフィール(280nmでの吸光度)並びに2種の生
物活性、すなわち、NAF活性の尺度としてのエラスターゼ放出およびIL−1
活性の尺度としての胸腺細胞増殖を示す。
大部分の蛋白質およびIL−1活性は、フロー−スルー容積で回収される。直線
NaC1勾配により溶離すると、低イオン強度でIL−1活性が得られ、次いで
N A Fに対応するエラスターゼ放出活性のピークが得られる。これは、0.
5モルで溶離し始め、0.8モルNac1でその最大値に到達する。ピークは対
称であり、小さな肩が先行する。UV−吸収材料の中には塩勾配により溶離され
るものもある。しかしながら、そのプロフィールは、測定された生物学的活性と
は一致しない。第3図で示す通り、IL−1およびN A Fは完全に分離され
得る。IL−1と関連のあるエラスターゼ放出活性も、NAFと関連のある胸腺
細胞増殖誘発活性も存在しない。分画化後のNAFの収率はほぼ100%であり
、培地が阻害剤または活性剤を含まないことを示している。
実施例5
ゲルろ過によるNAFの精製。
ホスホセルロース・クロマトグラフィー(実施例4)により部分精製されりNA
F 200 a(it))試料を、TSK−GSWPプレカラム(75X75I
x)付HPLCTSK−G2000SWカラム(7,5x600■)に適用する
。100ミリモルNaC1を含む100ミリモルN a HP O4、pH7,
0中、カラムから0 、5 zL’分の速度で溶出させる。うし血清アルブミン
(分子量66200)、卵アルブミン(分子量42700)、大豆トリプシン阻
害剤(分子量21500)、アプロチニン(分子量6500)およびアクチノマ
イシンD(分子量1255)を測定標準として使用する。NAFは、アプロチニ
ンの直後およびアクチノマイシンDのかなり上に僅かな非対称ピークを伴って溶
離する。従って、NAFの見かけ上の分子量は約6500である。NAF活性は
、記されたピークの前または後には溶離されない(第4図)。
実施例6
ヒドロキシアパタイトによるNAPの精製。
15112の総容量(約800Mgの非分画化培養上清に相当)でホスホセルロ
ース・クロマトグラフィー(実施例4)から得られたフラクションのプールを、
充填緩衝剤(0,1%ポリエチレングリコール6000中lOミリモルの燐酸ナ
トリウム、pH6,9)によりl:10に希釈し、充填緩衝液中平衡状態である
3mCヒドロキシアパタイト・カラム(バイオゲルHTP)に注入する。カラム
を3紅分量の充填緩衝剤により3回洗浄し、次いで1モルNaC1を補った充填
緩衝液により溶離する。この手順により、NAFはカラムから回収される。続い
て0.5モル燐酸ナトリウム緩衝液、pH6,9により溶離してもそれ以上NA
F活性は得られない(第5図)。
実施例7
ヘパリン−セファロースによるNAFの精製。
ホスホセルロース・クロマトグラフィー(実施例4)により部分精製されたNA
F1i+Qの試料を、0.1%ポリエチレングリコール6000および50ミリ
モルNaC1を補った10ミリモル燐酸ナトリウム、pH7,3において平衡状
態に達したヘパリン−セファロース4Bの0 、5 *Qカラムに注入する。カ
ラムを同緩衝液で洗浄し、次いで1.5モルNaC1を補ったIOミリモル燐酸
ナトリウム、pH7。
3で溶離する。カラム洗浄後、少量のNAFがフロー−スルー流体中に検出され
るが、カラムに結合した活性の大部分は、さらに高いイオン強度の緩衝液により
溶離される(第6図)e実施例8
04力ラム逆相高圧液体クロマトグラフィーによるNAFの精製。
ホスホセルロース・クロマトグラフィー(実施例4)、次いでヒドロキシアパタ
イト精製(実施例6)により精製されたNAFの試料を、広孔逆相C4カラム(
バイオラッドRP 304)に適用する。0.66%/分の割合で増加させなが
ら、0.1%トリフルオロ酢酸中θ〜80%アセトニトリルの勾配に上りカラム
を溶離する。流速は0゜5!Q/分である。フラクションを集め、真空乾燥する
。残留物を0゜1%ポリエチレングリコール6000含有PBS 100μgに
再懸濁し、NAF活性について試験する。NAFは約60分の保持時間で溶離し
、単一の鋭いピークとして約40%アセトニトリルに対応する(第7図)。
実施例9
CN−プロピル・カラム逆相高圧液体クロマトグラフィーによるNAFの精製。
実施例8記載の逆相クロマトグラフィーにより精製し、真空乾燥した、0.1%
ポリエチレングリコール含有PBS 100μQに再懸濁したNAFの試料を、
1倍容量の0.1%トリフルオロ酢酸により希釈し、ベーカーボンド広孔シアノ
(CN)−プロピル・カラム(ベーカー・リサーチ・プロダクツ、フィリップス
バーブ、ニューシャーシー、アメリカ合衆国)に適用する。0.41%/M1.
の割合で増加させながら、0,1%トリフルオロ酢酸中Oから50%へのn−プ
ロパツール勾配によりカラムを溶離する。流速は0.5x(1/分である。
フラクションを集め、真空乾燥する。残留物を0.1%ポリエチレングリコール
6000含有燐酸緩衝食塩水100μρに再!f!、濁し、N A F活性につ
いて試験する。NAFは2つの鋭いピークで溶離する。これらのピークの大きい
方は、53分の保持時間で22%のn−プロパツールに対応し、全活性の30%
に満1;ない小さい方のピークは、66分の保持時間で27.5%のn−プロパ
ツールに対応する(第8図)。
実施例1O
N A Fのクロマトフオーカシング。
ホスホセルロース・クロマトグラフィー(実施例4)により部分精製したNAF
4zCの試料を、25ミリモルのエタノールアミン−HCl、pH9,4および
0.1%ポリエチレングリコール6000から成る出発緩衝液に対して透析し、
同緩衝液により平衡状態に達しているPBE94カラム(0,7X I 9cz
、ファルマシア)に注入する。
次に、カラムを200zffの0.1%ポリエチレングリコール6000含有ポ
リバフア−96−HCI(水で1:10に希釈)、pH7、0により溶離する。
10分フラクションを10−14112/時の流速で集め、NAF活性について
測定する。活性の大部分はpH8、5〜PH8,8の領域で溶離する(第9図)
。
第3部: NAFの物理化学的および生物学的特性検定。
実施例11
NAFの物理化学特性。
ホスホセルロース・クロマトグラフィー(実施例4)により得られた部分精製N
AFをこれらの実験において使用する。ホスホセルロース・クロマトグラフィー
後、最高のNAF活性を有するフラクションを、分子量カットオフ力月000ダ
ルトンである膜を用いて4゜で−夜PBSに対して透析する。次いで、得られた
調製物に対し、次の処理を行う。すなわち、a)トリプシン、キモトリプシンま
たは ′プロテア−ゼK(100μg/z12)の存在下および非存在下37゜
でインキュベーションし、次いで過剰のB S A (2my/x4)を添加す
ることによりNAFの蛋白質加水分解を止める、b)56°、80゜または95
°に加熱する(対照の場合の22°と比較)、c)pH2または10(22°で
)に暴露し、次いでpH7,4に調節する(対照のpH7,4と比較)、d)2
モルの塩化リチウム、6モルのグアニジウムクロリド、1%の2−メルカプトエ
タノールまたは0.5%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)に3時間22°で
暴露し、次いでPBSに対して4°で24時間透析する。添加を行うとき、NA
F不含有試料を同様に操作し、NAF検定に及ぼし得る影響について試験する。
第2表に示す通り、NAFは不活化に著しい抵抗を示す。その活性は、種々のプ
ロテアーゼとのインキュベーション後に破壊され、NAFがポリペプチドである
ことを示している。反対に、N A Fは、加熱、酸およびアルカリpH条件ま
たはSDS暴露によって容易には不活化されない。2−メルカプトエタノール、
塩化リチウムおよびグアニジウムクロリドによりある程度不活化は達成される。
第2表
N A Fの物理化学的特性
処理 条件 相対活性温度
22@、3時間 10056°、1時間 82
80@、15分 80
95°、5分 66
pH2,o 22°、3時間 76pH10,o
22°、3時間 90SDS 0.5%
22°、3時間 1002−メルカプトエタノール1.0%
22°、3時間 30塩化リチウム 2モル 22°、3時間
52グアニジウムクロリド6モル 22°、3時間 68トリプ
シン 100μ9/蛙 37°、4時間 10037°、12時間
8
α−キモトリプシン100μg/1I237°、4時間 8037°、1
2時間 l
プロテイナーゼに100μ9/IIQ 37°、12時間 0実施例1
2
NAF誘発エキソサイト−シス(ヒト好中球でのNAFによるか粒放出の誘発)
。
P B S/ B S Aニ懸mL1;好中球(5x 10 ”/rt=Q)’
e、37aで5分間サイトカラシンB(5μ9/好)の存在下または非存在下に
プレインキユベーンヨンする。次いで、刺激物質、例えばNAFまkは標準刺激
物質を加えることによりか粒放出を開始させる。水中で急速冷却することにより
15分後に反応を止め、次に遠心分離により細胞を沈澱させる。ビタミンB12
結合蛋白質、β−グルクロニダーゼおよび乳酸デヒドロゲナーゼを細胞不含有培
地および細胞沈澱物において測定し、これらの成分の放出を全細胞成分のパーセ
ントとして計算する(B、デュウォルトおよびM、バッジョリm;、「メソッズ
・イン・エンザイモロジーJl 32!:1986]267)。
ビタミンB12結合蛋白質およびβ−グルクロニダーゼ(各々、特異か粒および
アズール好性か粒の成分である)の放出に対するNAFの作用を第3表に要約す
る。
第3表
ヒト好中球によるか粒成分の刺激物質依存性エキソサイト−シス放出パーセント
ビタミンB12 β−グルク 乳酸デヒド刺激物 CB 結合蛋白
ロニダーゼ ロゲナーゼ無し −6,0土0.4 2.1
±0.4 6.2出2.5NAF 50uQ −12,9±1.6
2.7±1.3 5.8立0.7NAF loOμI2 − 13.9立
2.1 3.0±1.:l 6.8+2.2fMLP O,1μM
−14,0±0.9 2.3±0.8 5.?±1.1無し
+ 10.0±1.1 2.4±0.2 7.0±3.2NAF
50μm2 + 25.6+:3.4 7.9±2.0
6.7±1.6NAF 100μf2 + 26.lll
±4.9 8.5±1.7 7.3±2.1fMLP 0.1μ
M + 35,6±5.5 12.1±4.4 5.3±1.
6正常な好中球において、NAFは特異か粒のみのエキソサイト−シスを誘発す
る。しかしながら、細胞をサイトカラシンBで前処理すると、両タイプのか粒か
らの充分な放出が達成される。後者の条件下において、β−グルクロニダーゼの
放出は、N A F活性の試験に使用されるマーカーである(実施例1)、エラ
スターゼの放出と平行している。量的な点では、NAFのエキソサイト−シス誘
発特性は、走化性ペプチドfMLPの場合と類似している。いずれの刺激物質も
細胞質ゾル酵素、乳酸デヒドロゲナーゼの放出を誘発せず、細胞障害がごく僅か
であることを示している。
実施例13
NAF誘発呼吸バースト(ヒト好中球でのN A Fによるスーパーオキサイド
形成の誘発)。
フェリチトクロムCのSOD感受性還元として、スーパーオキサイド形成を37
°で測定する(M、マーケート等、「メソッズ・イン・エンザイモロジー」±3
2[19843267)。検定混合物(800μC)は、85マイクロモルのチ
トクロムCを含む、0.75X106細胞/i(2のPBS−BSAにより構成
される。サーモスタット式7プレート・キュベツト交換器を備えたヒユーレット
−パラカード8451A二極管配列分光光度計において、吸光度変化を記録する
。第4表は、ヒト好中球におけるNAFの呼吸バースト誘発能を示す。
第4表
ヒト好中球によるNAF依存性スーパーオキサイド生成チトクロムC還元十
NAF 最大速度 3分間の合計(ρ (ナノモル
(ナノモル5 0.81 0.8910
1.45±0.63 1.45±0.5020 2.32±0.56
2.16±0.3930 2.51±0.50 2.30±0.555
0 L51±0.69 3.10±0.55100 3.69
3.39゜+値は全て10@細胞当たりについて示す。
平均値=標準偏差
スーパーオキサイド生成の最大速度および合計量の漸増は、NAF量を増すこと
により達成される。比較実験が示し得る通り、最大レベルのスーパーオキサイド
生成を誘発するNAF量量は、最大エキソサイト−シス誘発量に対応する。
実施例14
Ht Oを形成(ヒト好中球における呼吸バーストの刺激物質としてのNAFと
fMLPおよびC5aとの比較)。
刺激された細胞によるスーパーオキサイドまたは過酸化水素の生成を評価するこ
とにより、呼吸バースト刺激物質としてのNAF。
fMLPおよびC5aの特性を比較する。実施例13の記載に従いスーパーオキ
サイド生成を測定する。化学発光により過酸化水素形成を測定する(M、P、ワ
イマン等、「アナリティカル・バイオケミストリー」上65[1987]371
−378)、’ 0.1Mナトリウムアジド、0.01mMルミノール、9U/
i(2西洋わさびペルオキシダーゼおよび1011好中球を含むP B S −
B S 、Aから成る検定混合物を37°でlθ分間プレインキニベーションし
、小型注射器で刺激物質を加えることにより反応を開始させる。
第10図は、N A FO量を増すことにより誘発されるスーパーオキサイド形
成を示す。その開始が急速で、速度が高く、早く横這い状態になることから、N
AFに対する応答は、fMLPまたはC5aにより誘発される応答と近似してい
る。NAPに対する応答は、PAFによる細胞の前処理により著しく高められ(
第10図)、またこの前処理によってfMLPまたはC5aにより誘発されるス
ーパーオキサイド生成も高められる。N A F 、 fM L PおよびC5
aに対する応答の直接比較を第9図に示す。H2O2形成速度対時間の化学発光
記録は、応答の類似性を強調している。さらに、これらの測定および他の測定結
果は、fMLP、C5a、PAFおよびロイコトリエンB4に関する先の報告に
よると、刺激物質添加およびNAF、fMLPおよびC5aにより誘発されるH
2O,生成の開始の間の時間が同一であり、約2秒後に達することを示している
(M、P、ワイマン等、「ジャーナル・オン・バイオロジカル・ケミストリーJ
262[1987コ12048)。NAFSfMLPおよびC5aに対する好中
球応答の定性的および定量的類似性は、NAFが表面受容体への結合により好中
球を活性化し、受容体アゴニストのように作用することを示す。
実施例15
NAFおよびC5a間の区別。
実施例14で報告した通り、ヒト好中球に対するNAF活性のプロフィールはC
5aの場合と似ている。これら2種のペプチド間の類似性は、さらに物理化学特
性、例えば熱および酸に対する耐性を識別する場合にも当てはまる。C5aおよ
びNAFは好中球に対して似た作用を有するため、これら2つを完全に区別する
ためにはさらに別の実験を行わなければならない。NAFおよびC5aの試料を
新鮮なヒト血清に暴露する。この処理は、カルボキシペプチダーゼによる開裂に
よりC5aをその比較的不活性のデス−アルギニル誘導体に変換することが知ら
れている。第11図に示す通り、血清処理は完全にC5aの活性を破壊するが、
NAFの活性には何等影響を与えない。これは、これら2種の薬剤が構造的に異
なることを示す。
実施例16
NAFが好中球にそれ自体の特異的受容体を有している証拠。
同量の同じ受容体アゴニスト(例、fMLP)により好中球を2回刺激し、スー
パーオキサイド生成を好中球応答の尺度として記録した場合、第2の刺激は事実
上不活性である。他方、異なる受容体に作用するアゴニストを連続して用いた場
合(例、fMLP、次いで05a)、これらの刺激により通常の応答が得られる
。従って、このタイプの実験を用いることにより、NAFがそれ自体の受容体に
より作用するのか、他のアゴニストによっても使用される受容体により作用する
のかを判断する。
第12a図は、N A FまたはC5aによる初回攻撃後、好中球がfMLPに
対し正常応答することを示す。第、12b図では、NAFおよびC5gによる反
復刺激の結果を示す。まず、同量のスーパーオキサイド生成誘発濃度のNAFお
よびC5aにより細胞を刺激し、次に、同じかまたは代替的刺激物質により刺激
する。同じアゴニストを2回適用しに場合、細胞は第2刺激には反応しない。逆
に、NAFにより初回攻撃された細胞ではC5aに対する正常応答が得ろれ、C
5aにより初回攻撃された細胞ではNAFに対する正常応答が得ろれる。好中球
はいずれかの刺激に対する完全な脱感作性は示すが交差脱感作性は示さないこと
から、NAFおよびC5aは、非関連受容体によりそれらの刺激効果を発揮する
と思われ、それらが構造的に異なることを示す。また、SAFとPAF、、fM
LPおよびロイコトリエンB4との組み合わせは交差脱感作性を示し得ない。
従って、NAFは選択的で現在まで未知の受容体を介して作用する。
実施例17
ウサギにおけるNAPにより誘発される好中球蓄積および血しようしん出。
意識のある2、0〜2 、5 kgニューシーラント産アルピノ・ウサギの皮膚
において炎症反応を試験する。ドナーのウサギから採取した血液中の赤血球を、
ヒドロキシエチルセルロース(ポリサイエンシーズ、ウォーリントン、ペンシル
バニア)により沈降させ、生成した白血球濃化面しょう中の好中球を、パーコー
ル(ファルマシア、ウプサラ、スエーデン)密度勾配遠心分離により精製する〈
〉94%好中球)。10%低血小板血しょうを含むCa”+およびMg”十不含
有タイロード溶液に細胞を再懸濁して10”白血球/Qの濃度とし、106細胞
当たり40μC1111インジウム−オキシン(アマ−ジャム)により室温で1
5分間標識する。標識細胞を10%低血小板血しょうによる遠心分離により洗浄
し、l容器光たり約106細胞を10μC3lffi6ヨウ素標識ヒト血清アル
ブミン(アマ−ジャム)と混合し、試験下の炎症病変部を有するウサギの後部耳
静脈に静脈内注射を行う。次いで、炎症剤の皮肉注射を行い、アクチノマイシン
DおよびポリミキシンBによる試験では2時間後、および用量応答試験では4時
間後に動物を殺す。放射能標識細胞が循環している期間の中途で、血液試料を集
め、好中球および血しょうの血中比活性を測定する。各実験の最後に炎症病変部
における放射能をマルチチャンネル・ガンマ・カウンターで測定し、対照皮膚部
位の活性を控除し、炎症病変部に蓄積している好中球の絶対数および血1..よ
うの体積を比活性から算出する。チブルスキー等の方法(「アメリカン・ジャー
ナル・オン・バソロジーjl 24[1986i367)に従い、末梢血液1i
12につき循環している10@好中球当たりの細胞数として結果を表すことによ
り、炎症病変部の好中球数を動物間で標準化する。
実施例19の記載に従い得られた組換えN、AFを、400μ9/xCの割合で
0.45モルNaC1(pH6、5)含宵最小必須培地(50ミリモル)に溶解
する。エンドトキシン(エンエリヒア・コリ血清型055:B5、シグマ、セン
トルイス、ミズーリ)を発熱物質不含有規定食塩水に溶かす。fMLPをジメチ
ルスルホキシドに溶かしく10−2モル)、PFS中作業濃度に希釈する。ポリ
ミキシンBおよびアクチノマイシンDを1xQのエタノールに溶かし、PFS中
NAF。
エンドトキシンまたはfMLPと混合することにより20倍に希釈する。炎症応
答阻害試験では、40μこのポリミキシンBおよび10−7モルのアクチノマイ
シンDを、皮膚部位光たり10μモルの工ンドトキシンと共に皮膚部位に注射す
る。全実験において、1部位当たり0 、2 z(lの炎症剤を26ゲージ針に
より皮肉注射し、各動物において各処理を5回反復する。
N A Fは、試験用量範囲(1部位当たりIQ−11〜10ノモル)において
血しょうしん出(第16図)および好中球蓄積(第17図)における用量依存性
増加を誘発する。比較し1;場合、エンドトキシンは、1部位当たりlojsモ
ルで同等の強度の血しょうしん出(第16図)および好中球蓄積(第17図)を
誘発する。5匹のウサギにおいて、NAFは、血しょうしん出および好中球蓄積
に対する刺激物質としてfMLPよりも3〜10倍効力が強い。NAFを溶かす
のに使用される緩衝液を、1部位当たり10−9モルを送達する溶液中に存在す
る濃度に希釈することにより誘発される好中球蓄積は、PFSのみ与えられた部
位における応答とは異ならない。NAFff製物の活性がエンドトキシン汚染物
質に起因し得るという可能性を、NAF。
fMLPまたはエンドトキシンと一緒にポリ、ミキシンB(40μ9/部位)を
注射することにより試験する。ポリミキシンBは、エンドトキシン(10−”モ
ル)に対する応答の84%阻害を誘発するが、NAF(10−9%ル)まy二f
*fMLP(10−”モル)i:よ1,1誘発される好中球蓄積については影響
を及ぼさない(第18図)。
RNA転写の非可逆的阻害剤、アクチノマイシンD(10−’モル/部位)を1
Q−1sモルのエンドトキシンと一緒に注射すると、好中球蓄積の90%阻害が
誘発される(第19図)。反対にアクチノマイシンDは、NAF(10−’モル
)またはfMLP(10ノモル)により誘発される好中球蓄積に対して影響を与
えない(第19図)。
結果は、NAFがインビボ活性であり、好中球の用量依存性蓄積および炎症病変
部への血しょうのしん出を誘発することを示している。NAFのモル効力は、古
典的走化性物質C5aおよびLTBと同等であり、fMLPよりも3〜5倍高い
。NAFにより誘発される好中球蓄積は、蛋白質合成阻害剤(アクチノマイシン
D)の同時皮肉注射により阻害されない。すなわち、NAF’は、エンドトキシ
ンとは異なるが、走化性アゴニスト、例えばfMLPと同様に直接作用する。
実施例18
NAF誘発エキソサイト−シス(ウサギ好中球に対する作用)。
ウサギ好中球を、デキストラン沈降、次いでハイパークーフィコル密度勾配遠心
分離により末梢血液(耳静脈または動脈から得られた)から分離する。精製天然
NAFを使用する。
エキソサイト−シス条件= 37°で5分間サイトカラシンBにより前処理され
た0、6x10’細胞(0,15112の全体積中)をNAF(0,1−100
−)−1モル)またはfMLP(100す1モル)l:より15分間刺激する。
N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ、すなわちアズール好性か粒マーカーを
細胞不含有培地において測定する。
結果を第5表に示す。
第5表
NAF誘発エキソサイト−シス
刺激物質 濃度 N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ(nM (
ピコモル )
無し
NAF 0.1 531.099
10.0 139
100.0 157
fMLP 100.0 181第4部二 組換えN A F
実施例19
エシェリヒア・コリにおけるNAFの合成および発現。
a)オリゴヌクレオチド合成および精製。
オリゴヌクレオチドON −1〜0N−6(第13図参照)を、固体支持体、例
えばフラクトシル・シリカゲルまたは制御多孔質ガラス(CPG)上、モノマー
として3゛−β−シアノエチル−N、N−ジイソプロピルホスホアミド化ヌクレ
オシドとの標準化学作用を用いた自動式DNAシンセサイザーにおいて合成する
(S、L、ビューケージおよびM、H,カルサーズ、「テトラヘドロン・レター
ズJ22[1981]1859、N 、 D 、ジーナ等、「ヌクレイツク・ア
シッズ・リサーチJ12[1984コ4539)。
脱トリチル化材料を、室温で25%アンモニアによる2時間処理により支持体か
ら分離し、アンモニア含有溶液を20時間55°に加熱することにより保護基を
全て脱離させ、生成物を凍結乾燥する。
20 V 7cmで12%アクリルアミド、0.3%ビスアクリルアミド。
7モル尿素、0.089モルのトリス−ボラート、0.089モルはう酸、0.
002モルEDTAを用い1こポリアクリルアミド−ゲル電気泳動(PAGE)
により粗材料の分離を行う。蛍光シリカゲル・プレートにおける紫外線シャドウ
ィングにより完全長のオリゴヌクレオチドを配置させ、ゲル部分を取り除き、溶
離チャンバにおいて電気溶離する。層線溶液を、バイオゲルP2カラム(30X
0.9cz)において10%エタノールで溶離することにより脱塩し、凍結乾燥
する。ON−1−ON−6の試料を3′P−γ−ATPおよびポリヌクレオチド
キナーゼにより放射能標識する。PAGEによる分析およびオートラジオグラフ
ィーにより、それらが均一であることが確認される。修飾ろ紙上に固定したオリ
ゴヌクレオチドのマクサム−ギルバート配列決定法により正しい配列を確認する
(A、ローゼンタール等、「ヌクレイツク・アシッズ・リサーチJ13[198
5コ1173−1184)。
b)アニーリングおよびライゲーション。
アニーリングおよびライゲーションするため、250ピコモル分量のオリゴヌク
レオチドを、20μCのキナーゼ緩衝液中4μC13!P−ATP(5000μ
C4/ミリモル)および9単位のポリヌクレオチドキナーゼにより37°で40
分間ホスホリル化しくT、マニアチス等、「モレキュラー・クローニング、ア・
ラボラトリ−・マニュアルrx 982F、コールド・スプリング・ハーバ−・
ラボラトリ−、ニューヨーク)、次いで5ミリモルの非標識ATPにより20分
チュースを行う。70°でlμgの0.5モルEDTAにより反応を止める。ホ
ンソーブ20カートリツジ(デュポン)吸着および20%エタノールでの溶離に
よりホスホリル化オリゴヌクレオチドを精製すると、収率は約90%である。等
量の30〜100ピコモルの5°−ホスホリル化0N−2〜0N−5および非ホ
スホリル化0N−1および0N−6の同時アニーリングおよびライゲーションを
、25ミリモルMgC1tを含む25μCの緩衝液(125ミリモルのトリス−
HCl、pH7,6)中で行う。混合物を4分間90°に加熱し、3時間以内で
14°に冷却し、さらに14時間14°でインキュベーションする。50ナノモ
ルのトリス−HCl、p)(7、6,10ミリモルMgC1*、10ミリモルの
ジチオトレイトール、1ミリモルのATP、1600〜2000単位のT4−リ
ガーゼ含有0 、1 H/!112うし血清アルブミンにより体積を60μgに
調節する。14時間14°でライゲーションを行い、1Fgの0.5モルEDT
Aを加え、70°に加熱することにより止める。フェノール抽出後、水溶液を0
.3モル酢酸ナトリウム、0.01モル酢酸マグネシウムに導入し、DNAをエ
タノール沈澱させ、0 、5 *x厚さのゲルの1.5cmスロット当たり10
’ピコモルDNAの最大ローディングによるPAGE(8%アクリルアミド、7
モル尿素)により生成物を精製する。
オートラジオグラフィーにより正しい長さの生成物を同定し、ゲル部分を削り取
り、D N 、AをバイオトラップBT100中200vで6時間電気溶離し、
エタノール沈澱させると、100ピコモルのオリゴヌクレオチド当たり最終収量
5〜8ピコモルの精製2本鎖DNAが得られる。
C)合成遺伝子のクローニング。
110n9の分離合成xAF遺伝子の試料を、2BOn9のアガロース・ゲル−
精製5phl/BamHI切断pBS M2S−プラスミドDNA(ストラタ
ジーン)とライゲーションする。このライゲーション混合物の10分の1を用い
ることにより、D、ハナハンの方法(「ジャーナル・オン・モレキュラー・バイ
オロジーJl 66[1983]557−580)によりコンビ−テントにされ
た200μρのエシェリヒア・コリ株5に細胞の形質転換を行った結果、約32
0のアンピシリン耐性コロニーがインプットDNA1n9につき生成される。6
クローンを抜粋し、L−ブロス/アンピシリン中で一夜生長させる。
プラスミドDNAを製造しくH,C,ビルンボルムおよびJ、ドリー、「ヌクレ
イツク・アシッズ・リサーチJ7[1979コ1513−1523)、1%アガ
ロース・ゲル上で泳動させる。バンドを3MMペーパー(ワットマン)に電気泳
動させ、エッペンドルフ管中に遠心分離することにより、純粋スーパーコイルD
NAを分離する。フェノール抽出およびエタノール沈澱後、T3およびT7プラ
イマー(ストラタジーン)およびシーケナーゼ酵素を用いたアルカリ変性プラス
ミド鎖末端方法によりDNAを配列させる(E、J、チェノ等、DNA±[19
85]165−170)。
6クローンのうち3クローン、すなわちクローン1.2および6は、正しいNA
F配列を含んでいた。他の3つのクローンは誤った配列を有していた。クローン
3はATG出発コドン後に挿入された余分のG残基を有していたため、完全コー
ド配列は位相が異なっている。クローン5では、34位においてC?J<Tによ
り置き換えられているため、停止コドンは6番アミノ酸の後に形成される。最後
に、クローン4は、13位にGを欠いている。この位置は、コード配列ではなく
、出発コドンおよびリポソーム結合部位間の領域に存在する。
正しい配列を含むプラスミド(クローン6)を、制限酵素C1alおよびBam
HIにより切断し、前述の3MMベーパーへの溶出により、237bpフラグメ
ントをアガロース・ゲルから分離する。次いで、このフラグメントを、左から右
に向かって、−BamHI制限エンドヌクレアーゼ部位、−合成転写ターミネー
タ−(CCCGGGCGATGAATCGCcccccまたはCCCGGGCG
ATTCATCGCCCGGG)、
一ヌクレオチド651番の5alI部位から複製開始点およびアンピシリン耐性
遺伝子を通り、ヌクレオチド0番のEcoR1部位までのプラスミドpAT15
3の部分、
一エシェリヒア・コリ・トリプトファン・プロモーター、−プロモーターにおけ
るリポソーム結合部位の約5塩基対下流に位置するClaI部位
を含む線状D N Aフラグメントにライゲー゛ジョンする。
作成されたアンピシリン耐性発現プラスミド、すなわちp(N A F )−6
T3(第14図)をH8101株のエシェリヒア・コリ細胞に形質転換する。
転写ターミネータ−は、エシェリヒア・コリにおけるNAFの発現に不可欠では
ない。それはエシェリヒア・コリ・ポリメラーゼにより生成されたN、AP−n
RNAを有効に終結させるため、発現の収量を高める。しかしながら、NAFは
また、転写ターミネータ−をもたない同じベクターにおいて発現され得るが、そ
の場合、収率は30〜50%未満である。
また、NAFをコードするこの合成遺伝子および同じ塩基性ペプチド配列をコー
ドするが異なるヌクレオチド配列を有するかまたは様々な長さのペプチドをコー
ドする他の遺伝子は、他のプロモーター、例えばラムダPLまたはエシェリヒア
・コリLacもしくはTacプロモーターを用いてエシェリヒア・コリにおいて
発現され得る。
またこれらの遺伝子は他のベクターを用いて導入され、他の生物、例えば酵母、
真菌、動物細胞、細菌セルライン、植物およびトランスジェニック高等生物にお
いて発現され得る。
C)発現
エシェリヒア・コリHBIOIにおけるp(NAF)−6T3の発現は、次の要
領で行なわれる。
前培養1ニー20°に保たれたセルラインのグリセリン培養50uQを、100
tt9/112アンピシリン含有無菌LB培地(109/Cトリプトン、59
/I2酵母抽出物、I O9/(lN aC1) 10 x(lに加える。
この培養を、インキュベーター中37°で8時間20 Orpmで振り混ぜる。
前培養2:前培養1の培地から得た8xQを、0.2%グルコース、0.5%カ
サミノ酸(ディフコ)、2519/Qトリプトフアンおよび100μ9711ア
ンピシリンを含むM9培地(J、H,ミラー、[エクスベリメンツ・イン・モレ
キュラー・ジェネティックスJ[1972]コールド・スプリング・ハーバ−・
ラボラトリ−、ニューヨーク、431−433頁)112中に接種する。この培
養をインキュベーター中37°で15−16時間200 rprrrで振り混ぜ
る。
発酵ニア0Qの発酵槽中3512の作業体積で主発酵を行う。前培養2の場合と
同じ培地を使用するが、例外として5zy#のみのトリプトファンを加える。前
培養2をこの培地に接種し、37°で60Or+m(ODe。。)での光学密度
が2.8に達するまで発酵を続行する。
0D−ooが2.8に達すると、エタノール中インドールアクリル酸を加えて最
終濃に20119/(lとする。4時間後、OD e。。は13,5に増加する
。遠心分離により5161?の沈澱物が得られる。
d)組換えNAFの精製
組換え体NAF含有エシェリヒア・コリ細胞を一20°で貯蔵する。1009の
バッチを、50ミリモルNaC1を含む20ミリモルのトリス−MCI、1)H
8,011001!(!により洗浄し、同緩衝液25011112に再!!A濁
し、フレンチ・プレス(アミンコ)中2500psiで崩壊させる。40分間4
7000gでの遠心分離後、沈澱物を同緩衝液に再懸濁し、再遠心分離し、−2
0°で貯蔵する。loy分量を100x6の50ミリモルMES−NaOH,p
H6,5,6Mグアニジン−Hoffに懸濁し、1時間撹はんし、’0.5%酢
酸に対して透析する。透析物を遠心分離により透明にし、アリコートに分けてモ
ノ−Sカラム(HR515、ファルマシア)に仕込む。0.2モルNaC1を含
む50ミリモルMES−NaOH,pH6,5によりカラムを洗浄し、同緩衝液
中−次勾配により(0,2〜0.5モルNaC1)0゜5x(2/分の速度で溶
離する。最高のNAF含有量を有するフラクションをプールし、1峠/分の流速
で20〜60%アセトニトリル勾配により0.1%トリフルオロ酢酸中、上孔逆
相HPLCカラム(0゜46×125xxバイダツクC4TP)によるクロマト
グラフィーを行う。
第5部: 天然および組換えNAFの同定実施例20
物理化学的同定。
)(PLCから回収された5AP(実施例19参照)は、2つの基準に基づき純
粋であると考えられる。銀染色5DS−ポリアクリルアミドゲルは、天然NAF
と一致する単一バンドを示しくレーン2におけるHPLCビーク・フラクション
から得た組換えNAF1μ9対レーン3における天然NAF1μり、分子量標準
はレーンlにおけるチトクロムc[12,5kdlおよびアプロチニンE6 、
5 kd二1)、ぎ酸(開裂したペプチドはアミノを生ずる)およびカルボキシ
末端配列のエドマン分解法は、72−アミノ酸天然NAFの場合と一致する。
アミノ酸分析は配列から予想される組成と一致している。メチオニンは見出され
ず、この残基が恐らくは細菌により除去されることを示している。
実施例21
生化学的同定。
天然および組換えN A Fをヒト好中球において平行して試験する。
それらは細胞質ゾル遊離Ca’十において事実上同一の変化を引き出し、3ナノ
モル程度の低濃度で最大上昇をもたらす(第15図)。化学発光による評価によ
ると、はぼ同一の濃度依存性呼吸バースト応答が1〜30ナノモルの範囲で画調
製物により得られる。天然および組換えNAF間の均等性はまた、走化性および
エキソサイト−シス測定により表される。走化性移動は0.1ないし10ナノモ
ルの間で観察され、最大効果は1ナノモルで得られる(第6表)。いずれかのペ
プチドにより、0,3ナノモルで特異か粒からのビタミンB、。
−結合蛋白質および1ナノモルでアズール好性か粒からのベーターグルクロニダ
ーゼの顕著な放出が観察される。この効果は、第7表に示された刺激物質濃度に
より増加する。
第6表
NAF誘発好中球走化性
N A F (nM) nat recO,198:6
88出6
1.0 123云6 124±310.0 127:l:3
126=4値は、リーディング・フロント移動の平均士標準偏差(μl)を表
す(n=3)。走化性刺激物質の非存在下におけるランダム移動は61±5μm
である。nat =天然NAFs rec=11Fl換えNAF。
第7表
N A F誘発エキソサイト−シス
ビタミンBlt−結合蛋白質 ベーターグルクロニダーゼNAF(nl+l
nat rec nat recO,37
,8±3.6 5.4出2.8 1.1±0.8 0.8±0.6
3.8 21.9±4.2 20.2出3.7 8.2出1.9 7
.1±1.730.0 2g、4±3.7 28.1±3.8 14.
2±2.1 12.9±2.9天然(nat)または組換え(rec)N A
Fにより10分間刺激されたサイトカラシンB前処理好中球(4XIQ’細胞
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均出標準偏差(n=3)。
FIG、1
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FIG、 19
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国際調査報告
一一−−鵠1^−−−・−N−POT/ΣP 8B101025
Claims (39)
- (1)好中球活性化因子(NAF)。
- (2)ヒト単核白血球から誘導される、請求項1記載のNAF。
- (3)下記の完全アミノ酸配列を有する請求項1記載のNAF。 【配列があります】
- (4)下記に示した通り延長されたアミノ末端を有する請求項3記載のNAF。
- (5)下記に示した通り短縮されたアミノ末端を有する請求項3記載のNAF。 【配列があります】
- (6)下記に示した通り短縮されたアミノ末端を有する請求項3記載のNAF。 【配列があります】
- (7)請求項3〜6に示された配列のうちの2つまたはそれ以上を有する蛋白質 の混合物により構成される請求項1記載のNAF。
- (8)請求項3で同定されたNAF約70%、請求項4で同定されたNAF約1 7%、請求項5で同定されたNAF約8%および請求項6で同定されたNAF約 5%から成る混合物により構成される、請求項7記載のNAF。
- (9)合成体である、請求項1記載のNAF。
- (10)組換え体である、請求項9記載のNAF。
- (11)生物学的に活性である、請求項9記載のNAF。
- (12)請求項3〜6のいずれか1項に示された配列のいずれか1つを有する、 請求項9記載のNAF。
- (13)分子量が約8500であり、SDS−PAGEにおける見かけ上の分子 量が約6500であり、等電点が約8.6である、請求項2または9記載のNA F。
- (14)ヒト単核白血球培養の上清からクロマトグラフィーにより精製し、回収 することを含む、請求項1記載のNAFの製造方法。
- (15)ホスホセルロース・クロマトグラフィーを含む、請求項14記載の方法 。
- (16)ヒドロキシアバタイト・クロマトグラフィーを含む、請求項14記載の 方法。
- (17)ヘパリン−セファロース・クロマトグラフィーを含む、請求項14記載 の方法。
- (18)C4カラム逆相HPLCを含む、請求項14記載の方法。
- (19)CN−プロピル・カラム逆相HPLCを含む、請求項14記載の方法。
- (20)請求項15〜19のクロマトグラフィー方法のうちの2つまたはそれ以 上の組み合わせを含む、請求項14記載の方法。
- (21)クロマトフォーカシングによる精製を含む、請求項14記載の方法。
- (22)対応するオリゴヌクレオチドの合成、精製およびライゲーション、生成 した合成NAF遺伝子のクローニング、発現並びに回収および精製を含む、請求 項9記載のNAFの製造方法。
- (23)エシェリヒア・コリにおける発現を含む、請求項22記載の方法。
- (24)オリゴヌクレオチドON−1〜ON−6のいずれか1つの使用を含む、 請求項22記載の方法。
- (25)発現ベクターp(NAF)−6T3の使用を含む、請求項22記載の方 法。
- (26)請求項10記載のNAFのエシェリヒア・コリにおける発現に適した、 発現ベクターp(NAF)−6T3およびその均等物。
- (27)請求項10のNAFのエシェリヒア・コリにおける発現に適した、第1 3図に示されたヌクレオチド配列を有するDNAおよびその均等物。
- (28)cDNAである、請求項27記載のDNA。
- (29)請求項3〜6のいずれか1項記載のNAFをコードするDNAにより形 質転換されたセルライン。
- (30)治療に使用される、請求項1〜13のいずれか1項記載のNAF。
- (31)多形核細胞−好中球の数または活性化状態の修飾に伴うか、またはこれ を原因とする状態の処置において使用される、請求項1〜13のいずれか1項記 載のNAF。
- (32)多形核細胞−好中球の数または活性化状態の上昇により臨床的改善が為 される状態の処置において使用される、請求項1〜13のいずれか1項記載のN AF。
- (33)細菌、マイコプラズマ、酵母および真菌またはウイルス感染症において 使用される請求項1〜13のいずれか1項記載のNAF。
- (34)炎症疾患に使用される、請求項1〜13のいずれか1項記載のNAF。
- (35)乾せん、関節炎状態もしくはぜん息、異常に低い好中球数および/また は低い好中球レベルの状態、またはこれらの適応症で使用されるきっ抗物質の製 造に使用される、請求項1〜13のいずれか1項記載のNAF。
- (36)常に請求項14〜25のいずれか1項記載の方法により得られる、請求 項1〜13のいずれか1項記載のNAF。
- (37)請求項1〜13のいずれか1項記載のNAFを、医薬的に許容し得る担 体または希釈剤と一緒に含有する医薬組成物。
- (38)処置を必要とする対象に対する、請求項1〜13のいずれか1項記載の NAFの治療有効量の投与を含む処置方法。
- (39)この出願の明細書および/または請求の範囲において個々または集合的 に示された工程、態様、組成物および化合物、並びに前記工程または態様の2つ もしくはそれ以上または幾つかもしくは全部の組み合わせ。
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