JPH03505730A - ヒトにヒト好中球走化因子を投与することによる免疫不全状態に起因する疾患の治療法 - Google Patents

ヒトにヒト好中球走化因子を投与することによる免疫不全状態に起因する疾患の治療法

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JPH03505730A
JPH03505730A JP1507568A JP50756889A JPH03505730A JP H03505730 A JPH03505730 A JP H03505730A JP 1507568 A JP1507568 A JP 1507568A JP 50756889 A JP50756889 A JP 50756889A JP H03505730 A JPH03505730 A JP H03505730A
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ラーセン クリスチャン
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宗村 庚修
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトにヒト好中球走化因子を投与することによる免疫不全状態に起因する疾患の 治療法 本発明は、ヒトにヒト好中球走化因子を投与することにより、先天的又は後天的 免疫不全状態に起因する疾患を治療する方法に関する。
ヒト好中球走化因子(以下、NCFと記す)は、リポポリサッカライドで刺激さ れたヒト単核白血球から産生される生理活性ポリペプチドである。NCFは、好 中球を動員する活性を有しており、炎症反応の初期段階に関与する調節因子のひ とつであると考えられている[ヨシムラ、 T、(Yoshlmura、T、) ら、 J、Immunol、、 139巻、788頁、 1987年コ。
に、マッシ? (K、Matsushima)らはヒトNCFをコ・−ドするC DNAの単離及び組換えC1NA法によるヒトNCFポリペプチドの効率的な生 産に成功している。1988年5月2日に本製法に関する特許出願をしている。
そのクローン化ヒトNCF cDNAの蛋白翻訳領域の塩基配列は、シュミット (Schmid)とワイズマン(Welssmann)により報告された塩基配 列と同一であった(j、Immunol、、 139巻、250頁。
1987年)。遺伝子の解析及びヒト単核白血球法に由来するNCFのN末端ア ミノ酸配列の解析[ヨシムラ、 T、(Yoshlmura。
T、)ら、  Proc、 Natl、 Acad、 Sc1.、υSA、 8 4巻、 9233頁。
1987年コにより確立された全−次構造に基づき、ヒトNCFポリペプチドは 分子量9.4kDの低分子量ポリペプチドであることが明らかになった。
NCFポリペプチドの生物活性に関して、NCFは好中球を動員する能力及び活 性化する能力[ウォルッ(WaTZ)ら。
Biochem、 Blophys、 Res、 Commun、、 149巻 、755頁、 1987年]を持っていることが知られている。
本発明者らは大腸菌で生産した組換えヒトNCFポリペプチドの特性をさらに調 べた。その結果、驚くべきことにヒトNCFは好中球を動員することに加え、1 928球を動員し、活性化することが明らかになった。これらの知見は、NCF が1928球の胸腺やリンパ腺への移動等の成長及び恒常性維持機構及び免疫応 答の調節において重要な役割を果たしていることを示すものである。
本発明の目的は、ヒト好中球走化因子をヒトに投与することにより、悪性腫瘍及 び免疫不全状態の患者に対する免疫療法剤による治療法を提供することにある。
本発明の他の目的は、免疫療法のためのヒトNCFを含有する組成物の用途を提 供することにある。
ヒトNCFは第1表の式[1]で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドの みならず、いわゆる文献記載のヒトNCFも意味する。
第1表の式[1]で表されるアミノ酸配列からなる典型的なヒトNCFポリペプ チドは、組換えDNA法を応用して生産することができる。
ヒト組換えNCFポリペプチドの生産方法を以下に説明する。
式[1]で表されるアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするDNAの塩 基配列は、第2表の式[A]として示される。
ヒトNCFポリペプチドをコードするDNAは、例えば参考例1に記載の方法及 び前記シュミット(Schmid)とワイズマン(WeISSmann)により 報告された方法に従って単離することができる。また、常法により該DNAを化 学的に全合成することも可能である。得られたDNAの余分な領域又は欠損して いる領域については、例えば適当な制限酵素による切断及び/又はDNAリガー ゼによる化学合成オリゴデオキリボシヌクレオチドの結合による修復等の方法に より目的とするDNAを製造することができる。
このDNAの5′末端に翻訳開始コドン(ATG)を付加し、開始コドンを付加 したONへの3°末端には終止コドンを有するDNA断片を結合させ、得られた DNAを適当なプロモーター(例えばtrpllac、 phoSSPL、 S V40初期プロモーター)及びSO配列に接続し、更にこの適当なプロモーター 及びSD配列を有するDNAを適当なベクター(例えばプラスミドp8R322 )に組み込むことにより、ヒトNCFポリペプチド生産用の発現ベクターを構築 することができる。
好ましいSO配列から翻訳開始コドンまでの塩基配列としては、下記式[B]で 示される塩基配列が挙げられる。
5°−AAAAGGAGGTTTAAATTATG−3゜「B] ヒトNCFを生産する形質転換体は、上記のように構築した発現ベクターを適当 な宿主、例えば大腸菌にコーエン(Cohen)らの方法(Proc、 Nat l、Acad、Sc1.、 USA、 69巻、 2110頁、 1972年) に準じて導入することにより得ることができる。
ヒトNCFポリペプチドは、上記で得られた形質転換体を適当な培養条件下で培 養することにより製造することができる。
この培養物を、例えばリゾチーム消化と凍結融解、超音波破砕、フレンチプレス (French press)等により破壊したのち、遠心分離又は濾過するこ とによりヒトNCFポリペプチド含存抽出液を得ることができる。
この抽出液から除核酸処理、塩析、陰イオン交換及び/又は陽イオン交換クロマ トグラフィー、限外濾過、ゲル濾過、透析、電気泳動、特異抗体を用いるアフィ ニティー りロマトグラフィー等の方法を組み合せることによりヒトNCFポリ ペプチドを精製することができる。
式[1]で表されるヒトNCFリペブチドは、市販されているペプチド合成装置 で化学合成することもできる。
以下に、参考例2に記載した方法で得られたヒトNCFポリペプチドの化学的、 物理化学的、及び生物学的特性について組換えヒトNCFの分子量を、5O5− ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により測定した。分子量の既知蛋白質として 以下の蛋白質からなる標準蛋白質キット [ファルマシア・ファインケミカルズ 社、スウェーデン(Pharmacia Fine Chem1ca+s。
Sweden)]を用いた。リゾチーム(14,4kO) 、大豆トリプシンイ ンヒビター (2o、1kO) 、炭a脱水酵素(30kD) 、オボアルブミ ン(43kO) 、牛血清アルブミン(67kD)及びホスホリレースb (9 4kO)。
その結果、組換えヒl−NCFの分子量は、約8〜10kDと求められた。尚、 分子間ジスルフィド結合形成による組換えヒトNCFの重合体は検出されなかっ た。
(2) アミノ酸配列 組換えヒトNCFのアミノ酸配列を自動エドマン分解法により決定した。
組換えヒトNCFを、7 ルア −(Fullmar)の方法(Anal。
Blochem、、 142巻、336頁、 1984年)に従って、2−メル カプトエタノールにてジスルフィド結合を還元的に開裂させ、システィン(Cy s)残基を4−ビニルピリジンにて、S−β−4−ピリジルエチル化した。得ら れた生成物をピリジルエチル化NCFと呼ぶ。
別途、組換えヒトNCFの数種のペプチド断片を以下の方法に従って調製し単離 した。組換えヒトNCFを、シンプレツガ−(Sonderegger)らの方 法(Anal、 81ochem、、  122巻、298頁。
1982年)に従って、70χギ酸処理を行うことにより、Asp−Proのペ プチド結合を特異的に開裂させた。得られた二種類のペプチド断片から、シンク ロパック(SynChropak) RP−Pカラム [ジンクローム社、米国 (SynChrom、 Inc、、 USA)]を用い、0.1χトリフルオロ 酢酸中、0〜50%のアセトニトリルの直線的濃度勾配での溶出条件による高速 液体クロマトグラフィーにて、そのC末端側断片(FA−1断片と呼ぶ)を単離 した。ピリジルエチル化ヒトNCFをメタロエンドペプチダーゼ(metaTl oendopeptidase) (EC3,4,24,生化学工業1日本)に て消化し、得られたペプチド断片を0.1%I−リフルオロ酢酸中、0〜30% のアセトニトリルの直線的a度勾配での溶出条件による高速液体クロマトグラフ ィーにて単離した。このようにして得られた二種類の断片をそれぞれに−1及び に−2断片と呼ぶ。
このピリジルエチル化NCF及び各ペプチド断片のN末端側アミノ酸配列をプロ ティン・シークエンサー470A型(Proteln 5equencer、  Model 470A) [アプライド・バイオシステムズ社、米国(Appl ied Biosystems、 (JSA)]及び5P8440UV/VIS 検出装R[スベクトラーフィジクス社、米国(Spectra−Physlcs 、 USA)]を用いて解析した。これらのペプチドの決定したアミノ酸配列を 第3表に示す。
結論として、組換えヒトNCFポリペプチドのアミノ酸配列が天然型ヒトNCF をコードする塩基配列がら演鐸される配列と完全に一致することを確認した。そ のN末端は、翻訳開始コドン(ATG)に由来するメチオニン残基は検出されな かった。
(3) 吸光係数 組換えヒトNCFポリペプチドを添加物を入れずに凍結乾燥した。この凍結乾燥 品中の水分含量及び灰分含量は、それぞれ6.01%及び0.52χであった。
組換えヒトNCFの吸光係数は、1x水溶液及び1 cm光路長の条件下におい て、波長280 nmで8.25であると求められた。
(4) Tリンパ球走化活性 リンパ球の動員は、リンパ球走化活性測定のためのマルチウエルケモタキシスチ ャンバー法[バーバス、 L、(Harvath。
L、)ら(J、Immunol、Methods、 37巻、39頁、 198 0年)]を改良した方法にて測定した。1%ウシ胎児血清を含むダルベツコ改変 イーグル培地[Du]becco’s Modlfled  Eagle’s  Medlum(085M)]で希釈した相換えNCFを48穴マイクロケモタキ シスチヤンバー(48weN m1cro chemotaxls chamb er) [、:、 ユーロ・プローブ社、米国、メリーランド州(Neuro  Probe、 Inc、。
IJSA、 MO)]の下段に注入した。1928球は健常人から採集したパフ ィーコ−1−(Buffy coat) C国立衛生研究所、血液銀行、米国( Natlonal In5titutes of Health、Blood  Bank。
USA)]をナイロンウールカラム法で精製して得た。1928球の純度は自動 免疫蛍光分析法にて検査し、95%以上であった。1928球は5X10’細胞 /mlの濃度で上段の50μm容槽に注入した。上段と下段の槽は孔径5μmの ポリビニルピロリドン不含ポリカーボネート膜[ヌクレポール社、米国(Nuc ]epore Corp、、 USA)]で隔てた。使用前に膜の下面をタイプ IVコラーゲン[ベセスダリサーチ ラボラトリーズ、米国(Bethesda  Re5earch Laboratorles、 USA)]で被覆し、動員 された細胞が結合しやすいようにした。チャンバーを湿気流中、37°Cで2時 間培養し、膜を取りはずした。上表面をぬぐって非動員細胞を取り除いたのち、 膜を70χメタノールで固定し、ギムサ液で染色した。リンパ球の動員は膜の下 表面に結合した細胞数で評価した。結果として、0.01 ng/m1l1度の 組換えNCFで有意な1928球の走化的動員が認められた。
1 ng/ml濃度の組換えNCFでは最大の動員と動員された1928球のポ リカーボネート膜のコラーゲン被覆した下表面への付着を認めた。動員された細 胞がリンパ球であることは染色された細胞の顕微鏡観察により形態学的に同定し た。
(5)好中球走化活性 好中球走化活性は、バーバス、 L4Harvath、L、)ら(J。
Immunol、Methods、 37巻、39頁、 1980年)により報 告されているマルチウエルケモタ牛シス・ボイデンチャン、(−(multjw etl chemotaxls Boyden chamber)  [= 、  −o−プローブ社、米国(Neuro Probe、 Inc、、USA)] を用いる方法で測定した。
組換えNCFは、1%牛血清アルブミン(BSA)を添加したダルベツコ改変イ ーグル培地[Dulbecco’s Modlflad Eagle’sMe+ jium(DMEM)]で連続的に希釈した。正常ヒト好中球は、健常人から集 めたパフィーコー) (Buffy coat) [国立衛生研究所、血液銀行 、米国(Natlonal In5titutes of Health。
Blood Bank、 USA)]からフィコールHハイバーク(Fllco ll−Hypaque )での分離及びACに一うイジング緩衝fi(ACに一 1yslngbuffer)による赤血球の溶血操作にて精製した。好中球の純 度は、ギムサ液(Giemsa 5olution)で染色した細胞の形態学的 検査で95χ以上であった。そ、の生存率はトリバンブルー染料排出法(try pan blue dye exclusion test)で95%以上であ った。好中球細胞を、1%BSAを含むOMEN培地中、巨万細胞/mlの細胞 密度で37℃で40分間培養した。動員されて膜(3μm:ヌクレボール社、米 国(Nuclepore Corp、、 USA)]上に付着した好中球をメタ ノールで固定し、ギムサ液で染色した。
顕微鏡検査の結果、0.1 ng/mlの濃度で明らかな好中球の動員を認めた 。10 ng/mlで最大の動員反応を認めた。動員された細胞が好中球である ことを形態学的に同定した。
(6) マウスにおけるin vivo走化活性C3H/He雌性マウス(6〜 7週令)に、1μ91マウスの用量で組換えヒトNCFを腹腔内に投与した。対 照群のマウスには同条件でリン酸塩緩衝化生理食塩液(pH7,2)を投与した 。
一定時間毎に各マウスから末梢血を採取し、屠殺後、リン酸で緩衝化したヘパリ ン含有リン酸塩緩衝化生理食塩液(4ml)で腹腔内を洗浄することにより、腹 腔浸出細胞(PEC)を集めた。末梢血中及びPEC中の全白血球(WaC)  、好中球、リンパ球、単核球、好酸球及びその他の血球の数を常法により計測し た。
その結果、組換えヒトNCFを注射したマウスの末梢血中の全WaCの数は、N CF投与後1時間目の対照群の数と比較して約1.7倍増加した。分別血球数分 析から、全WaC数の増加は、主に好中球及びリンパ球の増加によるもと考えら れた。好中球とリンパ球の増加の割合は、対照群に比してそれぞれ2.8倍及び 1.2倍であった。
一方、組換えヒトNCFを注射したマウスのPEC中の全W8C数は、投与3時 間目で対照群の数と比較して約2.0倍増加した。この増加は、対照群と比較し て好中球及びリンパ球がそれぞれ63倍及び1.9倍に増加したことによるもの であろう。
ヒトNCFポリペプチドは、免疫不全状態、悪性腫瘍等の患者のための免疫療法 剤として使用できる。
ヒトNCFの製剤としては、溶液状態又は凍結乾煽品として用いられ不。長期安 定化の見地からは〜凍結乾燥状態が好ましい。賦形剤又は安定化剤としてアルブ ミン、グロブリン、ゼラチン、プロタミン、プロタミン塩、グルコース、ガラク トース、キシロース、マニトール、グルクロン酸、トレハロース、デキストラン 、ヒドロキシエチルデンプン、及び非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレン脂 肪酸エステル、ポリオキシエチレン アキルエステル、ポリオキシエチレン ア ルキル フェニルエステル、ポリオキシエチレン ソルビタン脂肪酸エステル、 ポリオキシエチレン カスター油、ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン  アルキルエステル、ポリオキシエチレン ポリオキシプロピレン ブロック共 重合体、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル及びグリセリン脂肪 酸エステル)を添加することが望ましい。
免疫療法としては、該製剤を局所投与又は非経口的に投与することが好ましい。
例えば、局所腫瘍組織の治療には、腫瘍部への局所投与が好ましい。例えば、免 疫不全状態の患者の治療の場合の如く、免疫応答の活性化を目的とする場合には 、静脈内投与及び筋肉的投与経路等の非経口的な投与が採用される。
用量は患者及び投与経路の状態により異なる。通常、I n97kg体重から1  mg/kg体重で、好ましくは、10 ng/kg体重から0.01 mg/ kg体重である。
尚、本明細書及び請求の範囲には記載の簡略化のために以下の略号を使用する。
dATP     デオキシアデノシン三リン酸dCTP     デオキシシ チジン三リン酸dGTP     デオキシグアノシン三リン酸dTTP      デオキシチミジン三リン酸ATP      アデノシン酸三リン酸DNA       デオキシリボ核酸 c DNA     相補DNA kbp      キロ塩基対 SD配列    シャイン・ダルガーノ配列kD       キロダルトン SDS      ラウリル硫酸ナトリウム本明細書及び請求の範囲において、 単鎖で示した塩基配列は翻訳(センス)鎖の塩基配列であり、その左端は5′末 端で、右端は3°末端である。アミノ酸配列の左端はN末端で、右端はC末端で ある。
以下に参考例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
以下に示す参考例をさらに分かりやすくするために、本明細書に図表1から図表 3を添付する。
図表1は発現プラスミドpHN101の構築法を示す(参考例2)。
図表2は発現ベクターpEP205の構築法を示す(参考例3)。
図表3は発現プラスミドpHIP8383aの構築法を示す(参考cDNAライ ブラリーは、10μg/m+のりボポリサッヵライド(11ρopolysac charide)で6時間刺激した単球から得られた正常ヒト単球由来ポリアデ ニル化mRNAを用いて合成したcDNAをファージベクターλ9t10のEc oRI切断位置に挿入することにより構築した。50万個のプラーク(plaq ue)について、[32p]で標識した次式[C]と[D]に示す2種類の化学 合成オリゴヌクレオチドプローブとの結合を指標として、スクリーニングした。
AITAAIT sl−AA GG TT CT TA GT TTIAT−3’     [C 3GCCGGCC 及び 一次スクリーニングで、13個の陽性と思われるクローンを得た。これらの陽性 クローンから、1個のクローン(r〜MONCF2−1と称す)をもう一方のプ ローブを用いた二次スクリーニングで選択した。r−MDNCF2−1中のファ ージDNAをpUc19プラスミドに挿入した。
得られた組換えプラスミドをpLIc19−1.7−5と命名した。組換えプラ スミドpUc19−1.7−5中のクローン化cDNAは、第4表に示すヒトN CFをコードする塩基配列を含んでいる。
第1表の式[1]で示されるアミノ酸配列を有するヒトNCFポリペプチドを以 下の方法で製造した。
(1)発現プラスミドpHNPlo1の構築参考例1に記載のヒトNCF cD NAが組み込まれた組換えプラスミドpUc19−1.7−5から制限酵素Ps @IとEcoRIによる消化にて、ヒトNCF前駆体ポリペプチドの第18〜9 7番目のアミノ酸に相当するポリペプチドをコードするDNA断片(第4表の塩 基番号第52〜291番目の塩基配列に相当)を単離した。このDNA断片をフ ァージベクターM13mp18  (宝酒造1日本)のポリリンカー配列中の制 限酵素PStIとEcoRIの切断部位の間の領域に挿入した。この組換えファ ージDNAを用い、クンケル(Kunkel )らの方法(Methods i n Enzymol、、 154巻、367頁。
1987年)に準じた部位特異的変異誘導法により、ヒトNCF前駆体ポリペプ チドのN末端から第27番目のArgをコードするコドンと第28番目のSer をコードするコドンの間に5’−TTTAAAT丁ATG−3’の配列を有する 塩基配列を挿入した。部位特異的変異誘導には、MUTA−GENEインビトロ  ムタジエネシス キット(Muta−Gene fn vitro muta genesls kit) (バイオラッド社、米国(Blo−Rad Lab s、、USA)]を用い、操作手順書に従って行つた。組換えファージDNAを 大腸菌JM105株に感染させ、これを培養して組換えファージを採取した。次 いで、上記の組換えファージを大腸菌CJ236株に感染させ、ウリジン(1μ g/ml)とクロラムフェニコール(20μg/ml )を添加した2X TY 培地[組成:1.6X hリブトン、1%酵母エキス、0.5z塩化ナトリウム ]中、37℃で5時間培養した。その培養液からウラシルを含む単鎖ファージD NAを単離した。
別途、下記式[E]で示される33塩基の変異誘導プライマーを化学合成した。
5 ’−GTTTTGCCAAGGTTTAAATTATGAGTGC工AAA G−3’[E] この変異誘導プライマーの5′末端に予めリン酸基を付加した。このリン酸化プ ライマーを先に調製したウラシルを含む単鎖77−ジDNAとアニール緩衝液( annellng buffer)  [組成: 2 mM塩化マグネシウム及 び50 mM塩化ナトリウムを含む20 mM )リス塩酸緩衝液(pH7−4 )]中、70℃で10分間反応させ、次いで1分間に1℃の割合で30℃まで冷 却することにより結合させた。次いで、合成緩衝液[各0.4 +nMのデオキ シヌクレオシド三リン酸(dGTP、 dCTP、 dATP、 dTTP)  、0.75 mMATP 13.75 mM塩化マグネシウム及び1.5 mM ジチオスレイトール(dlthiothreltol )を含む10mM1−リ ス塩酸緩衝液(pH7,4)]中、水中に5分間、25℃で5分間及び37℃で 90分間の連続反応で、T4 DNAポリメラーゼを用いて相補鎖を合成し、そ の末端をT4 DNAリガーゼにて結合させた。反応を一20℃での凍結にて停 止させた。環状二重鎖DNA[ヘテロ二重鎖(hetroduplex)]を大 腸菌JM105株に導入したのち培養し、変異二重鎖複製型DNA(tie m utate(l dout)le−5tran(ledrepTicative  form DNA)を単離した。その変異DNAの塩基配列は、培養液から単 離した単鎖DNAを用いて決定して確認した。
得られた変異二重鎖DNAを制限酵素DraIとEcoRIにて消化し、ヒ1− NCFポリペプチドをコードする領域の大部分を含むDNA断片を単離した。こ の単離したDNA断片を、NCF(DraI−EcoRI)断片と記す。
こ(7) NCF(DraI−EcoRI)断片に、下記の式[F]で示される 化学合成オリゴヌクレオチドアダプターをT4 DNAリガーゼを用いて結合さ せた。
ここで得られたDNA断片を、NCF(Oral−Xhol)断片という。
別途、参考例3に記載の発現プラスミドpEP205を制限酵素DraIとXh oIにて消化し、アンピシリン耐性遺伝子及び複製開始点を含む大きなりNA断 片(Eρ205ベクターDNA断片と記す)を単離し、このEP205ベクター DNA断片を上記のNCF(DraI−XhoI)断片とT4 DNAリガーゼ を用いて結合させることにより、ヒトNCF生産用発現プラスミドpHNP10 1を構築した(図表1参照)。
(2)大腸菌の形質転換 上記の発現プラスミドpHNP10Lを、下記の方法で大腸菌88101株に導 入した。
大腸菌88101株をり、B培地[組成:1%トリプトン、0.5z酵母エキス 、1%塩化ナトリウム(pH7,5)]に接種し、30℃で一夜培養した。得ら れた培養液の1 mlを100 w+1のLH培地に接種し、波長600 nm の濁度が約0.6に達するまで、30℃で更に培養した。氷水中で30分間静置 したのち、遠心分離にて菌体を採取した。この菌体を50m]の50 mM塩化 カルシウム液中に再懸濁させ、氷水中で60分間静置した。次いで、遠心分離に て菌体を採取し、20%グリセリンを含む50 mM塩化カルシウム液の10m 1に再懸濁させた。
この菌体懸濁液に発現プラスミドpHNPlo1を添加し、氷水中で20分間、 次いで室温で60分間処理した。この菌体懸濁液にLB培地を添加して37℃で 60分間振盪培養した。この得られた菌体懸濁液の一定量を、25μgl+n1 4度のアンピシリンを含むLB寒天平板(寒天1.5%)に播いた。37℃で一 夜培養したのち、アンピシリン耐性クローンを選択することにより形質転換体を 得た。この形質転換体のひとつを大腸菌HBIOI/pHNP101と名付け、 ヒトNCFポリペプチドの生産に使用した。
(3)ヒトNCFポリペプチドの製造 上記(2)項で得た大腸菌HBIOI/pHNP101を、LB培地にて37℃ で一夜培養した。その培養液を100倍容量の栄養培地[組成:1.5%リン酸 二ナトリウム・12水塩、0.3駕リン酸−力lJ’7ム、O,1%塩化アンモ ニウム、2 mg/lビ9 ミ>BI、 0.5%カザミノ酸(casam(n o acid) 、2 mM硫酸マグネシウム、0.1111M塩化カルシウム 、1%トリプトン、O,SX酵母エキス、1χ塩化ナトリウム及び0.4χグリ セロールコに接種したのち、3−インドールアクリル酸(3−1ndoleac ryNc acid)を最終濃度20μg/mlになるように添加した。培養は 35℃で28時間行った。
菌体を遠心分離により採取し、0.1%リゾチーム及び30 mM塩化ナトリウ ムを含む50n+Ml−リス塩酸緩衝液(pH8,0)に懸濁させた。この懸濁 液を氷水中で30分間静置した。更に、ドライアイス/エタノール浴での凍結と 37℃での融解を繰り返して菌体を破壊した。これに1750容量の1oχポリ エチレンイミンを加えたのち遠心分離にて澄明な菌体抽出液を得た。この菌体抽 出液に硫酸アンモニウムを70%飽和になるように添加し、析出した沈澱を遠心 分離により採取した。この沈澱を蒸留水に溶解させ、5 mMリン酸塩緩衝化生 理食塩液(pH6,5)[以下、PBSと記す]に対して透析した。この透析液 をセファクリル(Sephacry+) S−200カラム[ファルマシア社、 スウェーデン(Pharmacla、 Sweden)]に負荷し、分子量約6 〜1okDのポリペプチドを含む両分を集めてプールした。各溶出液中のポリペ プチドの分子量は5O5−ポリアクリルアミド電気泳動で測定した。上記のプー ルした画分を20 mMリン酸緩衝液(pH6,5) [以下、Paと記すコに 対して透析した。この透析液を、pat:で予め平衡化したCM−ky 77  ロー ス(CM−5epharose)CL−68カラム(ファルマシア社)に 負荷した。カラムをρBにて洗浄し、PB中0〜0.5Mの塩化ナトリウムの直 線的濃度勾配にて溶出した。このヒトNCFポリペプチドを含む両分を集め、プ ールし、限外濾過にて濃縮した。更に、この濃縮液をトーラーバール(Toyo pearl) MW−55カラム(東ソー、日本)を用いるゲル濾過に付し、高 度精製ヒトNCFポリペプチドを得た。
この高度精製ヒトNCFポリペプチド中には、5Ds−ポリアクリルアミドゲル 電気泳動分析にて不純物を認めなかった。
ここで得たヒ) NCF調製品を、前記の化学的、物理化学的及び生物学的分析 に用いた。
プラスミドpBR322を、制限酵素ヅエとPvuTIにて消化し、得られた大 きな断片(約3.7kbp)を単離した。このDNA断片の両粘着末端(coh es1v@end)を、dCTP、dATP、 dCTP及びdTTPの存在下 で、E、 coN DNAポリメラーゼI [クレノー断片(Klenow f ragment)]を用イテ平滑末端(blunt end)としたのち、その 両端をT4 DNAリガーゼにて結合させることにより、プラスミドpBR32 2の複製開始点近傍のコピー数制御領域を欠失させた新規プラスミドベクター( pBRs6という)を作製した。
このプラスミドベクターpBRS6を、制限酵素EcoRIと4Iにて消化し、 アンピシリン耐性遺伝子の上流領域を含む小さなりNA断片(約0.75kbp )を単離した。このDNA断片をAmp(PstI−EcoRI )断片と記す 。
このAmp(PstI−EcoRI )断片を、参考例2に記載した方法に従っ てファージベクターM13mp18に挿入した。得られた組換えファージDNA を用い、参考例2に記載の方法による部位特異的変異誘導法(the 51te  dlrected mutagenesls) i:、より、Amp(Pst I−EcoRI )断片中の一塩基(T)を他の塩基(C)に変換することによ り、制限酵素Dralが認識する特異な塩基配列(AAATTT)を消去した。
ウラシルを含む単鎖ファージDNAを、上記のIfl換えファージDN^を感染 させた大腸菌CJ236株の培養液から単離した。
変異誘導プライマーとして、下記式[G]で示されるオリゴデオキシリボヌクレ オチドを化学合成した。
5°−CAGAACTTTGAAAGTGCTC−3′   [G]リン酸化し た該プライマーを、ウラシルを含む鋳型DNAと結合させた。参考例2に記載の 方法に従って、目的とする変異二重鎖DNA (the mutated do uble−stranded DNA)を単離した。
得られた変異二重鎖DNAを制限酵素PstlとEcoRIにより消化し、上記 のAmp(PstI−EcoRI )断片に対応し、かつ制限酵素0ralの切 断認識配列が消去されたDNA断片[以下、変異Amp(Pstr−EcoRI  )断片と記す]を単離した。この変異Amp(ρ5tl−EcoRI )断片 を、ベクターpBRS6から制限酵素EcoRIとPstlによる消化にて単離 した大きなりNA断片と結合させることにより、プラスミドベクターpBRs6 中のアンピシリン耐性遺伝子領域内の制限酵素叶alの切断認識配列が消去され たプラスミドベクターを作製した。この新規ベクターをρBRS601と名付け る。
更に、この新規ベクターpBR5601を、制限酵素DraIにより消化し、得 られる大きなりNA断片を単離した。この大きなりNA断片をSmaI リンカ −(宝酒造9日本)とT4 DNAリガーゼにて結合させることにより、新規プ ラスミドベクターを作製した。この得られた新規プラスミドベクターは、プラス ミドpBR56の誘導体であり、制限酵素(lralの切断認識塩基配列を含ん でいない。この新規プラスミドベクターをpBRs602と名付ける。
SmaI リンカ−の塩基配列は下記のとおりである。
5’ −CCCGGG−3’ 更に、この新規ベクターpBRs602を、制限酵素AδtHと5allにて消 化し、得られる大きなりNA断片を単離した[以下、p8R3602(Aatl I−5all)断片ト記す]。
別途に、参考例4に記載したヒト インターロイキンlα生産用発現プラスミド pHIP83838を制限酵素AatIIと5allにより消化し、大腸菌トリ プトファンプロモーター配列及びヒト インターロイキンlαをコードする領域 を含むDNA断片を単離した。この得られたDNA断片をtrp promot er/ILI a −DNA断片と記す。
コ(7) trp promoter/ILlα−DNA断片を、p8R550 2(AatII−SalI)断片と74 DNAリガーゼを用いて結合させるこ とにより、新規の発現プラスミドを構築した(図表2参照)。
この新規発現プラスミドをρEP205と名付ける。
ヒト インターロイキン1α前駆体ポリペプチドをコードするクローン化cON ^は、ヨーロッパ公開特許第0188920号に記載の方法に従って単離した。
ヒト インターロイキンlα前駆体をコードするcDNAが組み込まれた組換え ブラスミドpHL4 [フルタニ, Y.(Furutan1,y.)  ら,  Nucle{c Ac1ds Res., 13巻, 5869頁, 198 5年]から、制限酵素PstIによる消化にて、cDNA領域を単離し、更に制 限酵素Ecol2IとBstNIにて消化し、成熟型ヒト インター口,イキン lαをコードする領域の中央部のDNA断片( 4101ρ)を単離した。この 単離したDNA断片は、ヨーロッパ公開特許第0188920号の第5表に記載 の塩基番号第398〜808番目の塩基配列に相当する。
このDNA断片に、下記の式[H]及び[J]で示される二種類の化学合成オリ ゴヌクレオチドアダプターをT4 DNAリガーゼを用いて順次結合させた。こ こで得られたDNA断片を、SO−ILI断片と記す。
化学合成オリゴデオキシヌクレオチドアダプター[H]は、下記式[a]〜[e ]で示される5種類のDNA断片を、順次結合させて作製した。
及び 式[J]の塩基配列は、次の通りである。
5“一AGGCGTGATGACTCGA              [ J  ]3 ’ −CCGCACTACTGAGCTCTAG別途に、発現ベクター pερ302〔フルタニ, Y.(Furutan1,Y.)  ら, Nuc Te1c Ac1ds Res., 13巻, 5869頁, 1985年]を 、制限酵素HpaIとBamHIにて消化し、大腸菌トリブトファンプロモータ ー配列及びアンピシリン耐性遺伝子を含む大きなDNA断片(以下、EP302 ベクターDNA断片と記す)を単離した。
このε2302ベクターDNA断片を上記のSD{Ll断片と、T4 DNAリ ガーゼを用いて結合させることにより、成熟型ヒト インターロイキンIαポリ ペプチド生産用の発現ブラスミドpHIPH383aを構築した(図表3参照) 。
第1表 SerA1aLysG1uLeuArgCysG1nCysI1eLysThr TyrSerLysProPheH1sProLysPhel +eLysGT uLeuArgValIleG1uSerGlyProHisCysA1aAs nThrG1uI1eI1eValLysLeuSerAspG1yArgG1 uLeuCysLeuAspProLysG+uAsnTrpValG1nAr gValValG1uLysPheLeuLysArgA1aG1uAsnSe r式[1] 第2表 5 ’ −AGTGCTAAAGAACTTAGATGTCAGTGCATAA AGACATACTCCAAACCTTTCCACCCCAAATTTATCA AAGAACTGAGAGTGATTGAGAGTGGACCACACTGCG CCAACACAGAAATTATTGTAAAGCTTTCTGATGGAA GAGAGCTCTGTCTGGACCCCAAGGAAAACTGGGTGC AGAGGGTTGTGGAGAAGTTTTTGAAGAGGGCTGAGA ATTCA−3 ’式[A] 第3表 組換えヒトNCFポリペプチドの決定されたアミノ酸配列第4表 ヒトNCF前駆体をコードするcDNAの塩基配列及び演鐸されるアミノ酸配列 G1uG1yA1aVa1Leu  ProArgSerA1aしys   3 0GAAGGTGCAGTTTTG CCAAGGAGTGCTAAA  90 G1uLeuArgCysG1n CysI1eLysThrTyr  40G AACTTAGATGTCAG TGCATAAAGACATAC 120Se rLysProPheH1s ProLysPheI1eLys  50TCC AAACCTTTCCAC CCCAAATTTATCAAA 150CysA 1aAsnThrG1u rleI1eValLysLeu  70TGCGC CAACACAGAA ATTATTGTAAAGCTT 210SerAsp G1yArgG1u LeuCysLeuAspPro  80TCTGATG GAAGAGAG  CTCTGTC丁GGACCCC  21110LysG 1uAsnTrpVal.GlnArgValValG1u  90AAGGA AAAC丁GGGTG  CAGAGGGTTGTGGAG  270図表1 発現プラスミドpHNP101の構築 ヒトNCF cDNAクローン: pUc19−1.7−5PstニーEcoR ニーDNA断片 組換えプアージ ウラシル含有鋳型DNA GTTTTGCCMGG AGTGCTAAAGウラシル含有鋳型DNA へテロ二重鎖 変異二重鎖DNA NCF(DraニーEcoR工)断片 −続く− 図表2 図表1 (続き) EcoR工 AAATTATGAGTGCTAAAG l−GCTGAG        A ATTCATGATGACTTTAATACTCACGATTTC・・・CGA CTCTTAA        GTACTACTGAGCT図表2(続き) 発現ベクターpEP20sの構築 プラスミドpBR322 DNA(3,7kbp)大断片 プラスミドベクターpBR56 組換えファージ ウラシル含有鋳型DNA ヘテロ二重鎖 −続く− ヘテロ二重鎖 変異二重鎖DNA 変異Amp(PstニーEcoRX )断片プラスミドベクターpBR9601 プラスミドベクターpBR5602 pBR5602(AatエニーSal工)断片図表3 発現プラスミドpH工PH383aの構築ヒ トエL−1α cDNA:  p HL4cDNA領域 SD−工し1断片         pEP302ml@+AAl+Iaal^ 帥htMmM、、、−、、、c 、、、、、、、^。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ヒト好中球走化因子をヒトに投与することにより免疫不全状態で引き起こさ れる疾患を治療する方法。
  2. 2.ヒト好中球走化因子が、下記式で示されるアミノ酸配列からなるポリペプチ ドである請求の範囲第1項に記載の方法。 【配列があります】
  3. 3.ヒト好中球走化因子が、組換えDNA法により微生物中で生産されるポリペ プチドである請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 4.下記式で示されるアミノ酸配列からなるヒト好中球走化因子ポリペプチドの 有効量をヒトに投与することにより免疫不全状態あるいは悪性腫瘍を治療する方 法。 【配列があります】
  5. 5.ヒト好中球走化因子をヒトに投与することによりTリンパ球を活性化する方 法。
  6. 6.ヒト好中球走化因子ポリペプチドからなるTリンパ球活性化剤。
JP1507568A 1988-07-07 1989-07-07 ヒトにヒト好中球走化因子を投与することによる免疫不全状態に起因する疾患の治療法 Pending JPH03505730A (ja)

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