JPH02500328A - ヒトインターロイキン‐3とそのミューテイン - Google Patents

ヒトインターロイキン‐3とそのミューテイン

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JPH02500328A JP63502282A JP50228288A JPH02500328A JP H02500328 A JPH02500328 A JP H02500328A JP 63502282 A JP63502282 A JP 63502282A JP 50228288 A JP50228288 A JP 50228288A JP H02500328 A JPH02500328 A JP H02500328A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒトインターロイキン−3とそのミューティン本発明は概ね造血組織発達の媒介 蛋白質と、それをコードする核酸に関する。より具体的には、本発明はヒトイン ターロイキン−3の変異体、即ちミューティンに、そしてそれをコードする核酸 に関する。
循環する血球は絶え間無く新たに発達した細胞で置き換えられている。血球の置 き換えは、造血と呼ばれる過程で行われ、それは少なくとも8種類の成熟血球系 統、即ち、赤血球、マクロファージ(単球)、好酸球、巨核球(血小板)、中性 法、好塩基球(マストセル)、1928球およびBリンパ球の産生が関与する( バーゲスおよびニコラ(Burgess and N1cola)、「成長因子 と幹細胞(Growth Factcrsand Stem Ce1l)J、ア カデミツク・プレス、ニューヨーク、1983を参照)。血球生成制御の多くは コロニー刺激因子(CS F)と呼ばれる、相互に作用しあう一群の糖蛋白質に よって媒介されている。
これらの糖蛋白質は、その存在を検出するために用られるin vivoおよび in vitroのアッセイに因んでそのように刺激因子と命名されている。半 固形培地における造血細胞のクローン培養の技術は、インビトロ・アッセイの発 達において特に重要であった。そのよものの、未だ増殖可能な細胞)は、成熟し た子孫のコロニーを形成するために、インビボでの同様な過程と全く同じように 増殖できると信じられている。造血におけるCSFの役割は、最近の多くの論文 の主題である。例えば、メトカルフ(Metcalf)、r造血コロニー刺激因 子(The Hemopoietic Co1ony Stimulating  Factors)J、エルシーバー(Elsevier)、 ニューヨーク、 1984);メトカルフ、5cience、229.16−22 (1985) ;ニコラら、「今日の免疫学(Immunology Today)J、5.7 6−80 (1984);およびウエットン(Whetton)ら、TlB5, 11,207−111 (1986)を参照。
これらの因子の検出、分離および精製は、極度に困難である。というのは、この ような因子が典型的に含有されている上清(Supernatant)の性質、 その液中の種々の構成成分の活性の交錯や多様性、そのような因子の特性を確認 するために用いるアッセイの感度(徴のひんばんな類似性、そして天然状態にお ける因子の非常に低い濃度、などによってしばしば複雑化されているからである 。
主として分子クローニングによって、より置くのC8Fが入手されるようになる につれ、それらの医療面での応用を見出すことに興味が集まっている。ホルモン との生理学的類似性(例えば、可溶性因子、成長介在因子、細胞のりセプターを 介しての活性)のために、C8Fの可能な用途は、現在ホルモンが用られる用途 になぞらえられている(例えば、デキスタ−(Dexter)、Nature、 321,198 (1986)を参照。それらの用途には、血球生成の刺激が望 まれるようないくつかの医療の状況が示唆されており、例えば腫瘍の化学療法や 放射療法後のリハビリ療法、骨髄発育不全(myeloid hypoplas ias)の治療、好中球欠乏症(neutrophil deficiency )の治療、骨髄移植に続く血液生成(機能)の再生を高めるための治療、そして 診断の確立した感染に対して宿主の抵抗を増加させるための治療、などがある。
例えば上記デキスターおよび上記メトカルフ(Science)を参照。
過去数年にわたって、ネズミC8F活性(マルチC8Fあるいはインターロイキ ン−3と呼ばれいてる)が、同定、精製、およびクローン化された;ヨコタ(Y okota) ら、Proc、Nat 1.Acad、Sci。
、81.1070−1074 (1984);7yング(Fung) ら、Na ture、307,233−237(1984);ヘイペル(Hapel)ら、 Blood、65.1453−1459 (1985);イール(Ih l e ) ら、J、Immuno 1..129.2431−2346 (1982) ;イール(I h 1 e)ら、J、Immuno 1..131. 282− 287 (1983) ;およびイスコツ(Iscove)ら、397−425 頁、[リンホカインの細胞・分子生物学(Cellular and Mo1e cular Biology 。
f Lymphokines)J、アカデミツク・プレス、ニューヨーク、19 85.を参照。ネズミIL−3は、C8F活性の幅広いスペクトルを示し、確認 されている全ての骨髄系統の原細胞の増殖と発達を刺激することができる。例え ば、デキスター、Nature、309.746−747 (1984);イー ルら、リンホカインズ(Lymphokines)、9,153−200(19 84)を参照。この因子の幅広い刺激効果のために、他の哺乳動物、特にヒトに おいて類似の因子を分離することに多くの関心が払われている。
最近、マウスI L−3のラット、ギボン(テナガザル)、そしてヒトの類縁体 がコーエン(Cohen) ら+Nuc1.Ac1d Res、、14.364 1−3658 (1986);およびヤング(Y a n g)ら、Ce11. 47.3−10 (1986)によって報告されている。報告された分子のアミ ノ酸配列は、マウスIL−3に比較的低度のホモロジーを持つ:ラットで54% 、ギボンで29%、そしてヒトで29%である。さらに、ヒト類縁体がマウスの 対応因子(IL−3)と同範囲の生物学的活性を所有しているかどうかは、未だ 不明である。
前述の視点では、確認された生物学的活性を持つ、マウスI L−3のヒト類縁 体の変異体の入手可能性は、可能な医療的使用に、特に血球生成の刺激が骨髄形 成不全性疾患を補ったり、癌治療の有害な副作用を一変させたり、骨髄移植の効 果を高めたりすることのできるような状況で、非常に有益である。
本発明はヒトインターロイキン−3(IL−3)および遺伝的に操作されたヒト I L−3のミューティンに関する。それらは、下記式Iに定義されたセットか ら選択されるアミノ酸配列を持つポリペプチドを包含し、標準アッセイ法で、定 義されたコロニー刺激因子(CS F)活性を有する。本発明はまた、式Iで定 義されるポリペプチドをコードする核酸、該核酸の使用によってそのようなポリ ペプチドを製造する方法、およびこのポリペプチドを単独または他のC8Fと共 に用いて、骨髄形成不全に関わる障害の治療、また骨髄移植後やある種の癌療法 後の造血システム再生を高める方法も含んでいる。
本発明の好ましい態様は、グリコジル化された、またはされていない、ポリペプ チドのセットであり、それらは下記の式で定義される配列のセットから選択され るアミノ酸配列を有する。
ここで用語W(Xaa)およびX(Xaa)は、ホツブーウツズ(Ho p p −Wo o d s)分析で決定された、それぞれ蛋白質の親水性または疎水性 領域に位置するアミノ酸Xaaに同義のアミノ酸のグループを表す。グループ内 の同義のアミノ酸は、同じグループのメンバー間での置換の際に、分子の生物学 的機能を保つために充分類似の物理化学的性質を持つニゲランサム(G r a  ntham)、5cience、185,862−864(1974);デイ ホフ(Dayhoff)ら、「蛋白質における進化的変化のモデル、蛋白質配列 と構造の図解(A Model of EvolutionaryChange  in Proteins、At1as of Protein 5equen ce andStructure)J、5.89−99 (1972)を参照。
アミノ酸の挿入と欠失もまた生物学的機能を変化させることなしに、上で定義さ れた配列に行なうことができることは明らかであり、特にその挿入または欠失が ほんの数アミノ酸、例えば10以下のアミノ酸に関わるもので、そして機能的コ ンホメーションに重要なアミノ酸、例えばシスチン残基を削除したり置換したり し ・なければそうである:アンフィンゼン(Anfinsen)、「蛋白鎖タ タミコミを支配する原則(Principles That Govern T he Folding of Protein Chains)J。
5cience、181,223−230 (1973)を参照。このような欠 失および/または挿入で作られる蛋白質およびミューティンは、本発明の範囲に 含まれる。式Iの蛋白質のアミノ酸残基が本明細書で数字で特定されるときは、 常にそのような数字は蛋白質のN−末端からの番号である。
式I′で、また本明細書で後に与えられる式■で実際のアミノ酸Xaaで表され るヒトI L−3ポリペプチドは、以前ヤング(Y a n g)らによって、 Ce1l、47.3−10 (1986)に報告されたヒトIL−3の配列に照 らして、7位のセリンがプロリンに変化する非保存的(non−conserv at 1ve)アミノ酸置換を有することを言及する。
好ましくは、同義のアミノ酸グループは、表1および■に定義されたものである 。より好ましくは、同義のアミノ酸グループは表Iおよび■で、各行の2番目の スラッシュの前に挙げたものである;そして最も好ましくは、同義のアミノ酸の グループは、表Iおよび■で各行の最初のスラッシュの前に挙げたものである( それぞれの最も好ましいW(Xaa)グループは、ただXaaだけからなる。
表1.同義アミノ酸X(Xaa)の好ましい、より好ましい、そして最も好まし いグループXa a −X (Xa a) Ser Ser、//Thr、 Gly、 Asn、 CysArg Arg、 /Lys、His、/Gin、GluLeu Leu、 lie、 Met、/ Phe/Val、 TyrPro Pro、/Ala、/Gly、ThrThr  Thr、//Pro、Ser、Ala、Gly、His、GinAla Al a、/Pro、/Gly’、ThrVal Val、/Met、Ile、/Le u、Tyr、PheGly Gly、//Ala、Thr、Pro、5et11 e Ile、Met、Leu、/Phe、Val、/TyrPhe Phe、/ Met、 Tyr、Ile、 Leu、/Val、 TrpTyr Tyr、/ Phe、/Trp、Met、Ile、Val、LeuHis His、/Gin 、 Arg、/Glu、Lys、ThrGin Gin、/Glu、 His、 /Thr、 Arg、 Lys、 AsnAsn Asn、/Asp、/Ser 、GinLys Lys、/Arg、/Glu、Gin、HisAsp Asp 、/Asn、/Glu Glu Glu、/Gin、/His、 Arg、 Asp、 Lys、 As nMet Met、lie、Leu、/Phe、Val/Cys Cys// 表■、同義アミノ酸W(Xaa)の好ましい、より好ましい、そして最も好まし いグループXaa W(Xaa) Ser Ser、//Cys Arg Arg、//His、Lys Leu Leu、/lie、Met、/PhePro Pro、//Ala Thr Thr// Ala Ala、//Pr。
Val Val、//Met、l1e Gl)j Gly// lie Ile、/Met、Leu、/Phe、ValPhe Phe、//M et、Tyr、Ile、LeuTyr Tyr、//Phe His His、//G1n、Arg Gin Gin、//Glu、His Asn Asn、//Asp Lys Lys、//Arg Asp Asp、//Asn Glu Glu、//Gin Met Met、/Ile、Leu、/Phe、ValCys Cys// 本発明は、一箇所あるいは数カ所でのアミノ酸の置換(式■の推定される本来の 配列で定義されるポリペプチドのアミノ酸と同義アミノ酸との間の置換)を伴う 、式Iのポリペプチドを含む。「N−箇所置換」という用語は、同義アミノ酸が 本来の配列のO−Nアミノ酸に置換した式Iで定義されたポリペプチドのサブセ ットを意味する。したがって、例えば1箇所置換された式Iのポリペプチドのグ ループは、同義アミノ酸の好ましいグループからなる381ポリペプチド、同義 アミノ酸のより好ましいグループからなる245ポリペプチド、そして同義アミ ノ酸の最も好ましいグループからなる38ポリペプチドで構成される。こられの 数字は次の2つの合計がら得られる=(i)本来の配列の疎水性領域の各種アミ ノ酸数の合計と、そのアミノ酸に同義なアミノ酸のグループ(Xグループ)のサ イズとの積、および(ii)本来の配列の親水性領域の各種アミノ酸数の合計と そのアミノ酸に同義なアミノ酸のグループ(Wグループ)のサイズとの積。
好ましくは、ヒトI L−3ポリペプチドのグループは、10箇所置換されたも のであり、10−32.47−60.71−86、そし95−113の残基で定 義される領域ではアミノ酸は3箇所より多くは置換されないような式■のポリペ プチドで構成される。これらの領域のアミノ酸配列は、マウス、ラット、ギボン のI L−3と比較したとき、分子の他の部分に比べてはるかに保存されている 。
より好ましくは、ヒトI L−3ポリペプチドのグループは5箇所置換されたも のであり、しがも10−32.47−60,71−86.95−113の残基で 定義される領域ではアミノ酸は1箇所より多くは置換されてぃないような式1の ポリペプチドで構成される。さらにより好ましくは、ヒトI L−3ポリペプチ ドのグループは2箇所置換されたものであり、しかも10−32.47−60, 71−86、そして95−113は置換を受けていない、式Iのポリペプチドで 構成される。最も好ましくは、本発明のポリペプチドは以下の式で定義される本 来のアミノ酸配列を有する: Leu−Leu−Asp−Phe−Asn−Asn−Leu−Asn−(式■) 同様に、式Iのポリペプチドに関して、用語「N−箇所挿入」とは、式Iで定義 された配列に1〜N個までのアミノ酸が挿入された一部のポリペプチドを意味す るために使用される。好ましくは、挿入されるアミノ酸は、その挿入を両側から はさむアミノ酸の同義アミノ酸の好ましいグループから選択される。より好まし くは、その挿入を両側からはさむアミノ酸の同義アミノ酸のより好ましいグルー プから、そして最も好ましくは、その挿入を両側からはさむアミノ酸の同義アミ ノ酸の最も好ましいグループから選択される(表工および■を参照)。したがっ て、例えば、1箇所挿入されたポリペプチドのグループの1つのサブグループは 、N末端のX(Pro)とその隣のX(Met)の間に挿入されたアミノ酸1個 を含む。このサブグループのメンバーを定義する挿入アミノ酸は、好ましくはP ro、Ala、Gly、Thr、Me t、Phe、I Ie、Va 1.Le uがら選択され、より好ましくは、Ala、Pro、Met、Leu、Phe、 I le、Valから選択され、そして最も好ましくはPro、Met、I l e、Leuから選択される。挿入は式1のどの隣接アミノ酸の間にも、あるいは アミノ酸配列のはじめと終わりにも行うことができる。
133ケ所の挿入可能部位が有り、また同じ部位に複数の挿入を行う事ができる ので、式1の2箇所挿入ペプチドは、17,689種のペプチドサブグループを 与え、その各々のサブグループのサイズは、挿入の両側をはさむアミノ酸と同義 のアミノ酸グループのサイズに依存する。
式Iのポリペプチドに関して、用語「N−箇所欠失」とは、式Iで定義された配 列からアミノ酸が1〜N個欠失した一部のペプチドを表すのに用いられる。例え ば、式Iの1箇所欠失したポリペプチドのセットは、それぞれが長さ131のア ミノ酸残基(131量体)のポリペプチドの132サブグループからなる。各サ ブグループは、置換可能な数に依存して、好ましい、より好ましい、そして最も 好ましい同義のアミノ酸グループによって定義される131量体の集合からなる 。
式Iの配列に関する欠失と式Iの配列に関する挿入の両方によって、ポリペプチ ドのセットが定義されるときは必ず、まず挿入によって定義されるポリペプチド のセットが作られ、そしてそれからそのセットの各メンバーに対し欠失で定義さ れるポリペプチドのセットが作られる。後のセットの全メンバーの合計が、挿入 と欠失の両者で定義されるポリペプチドのセットを形成する。
本発明のポリペプチドは、本発明のポリペプチドのN−末端に結合した不可的ペ プチドを包含する、より長いポリペプチドの一部であってもよい。この付加され たペプチドは、宿主の組織からの蛋白質分泌を司令するシグナル配列、例えば酵 母のMFalfalシグナル配列(カージャン(Ku r j an)ら、Ce 1l、30,933−943 (1982))であってもよい。あるいはこの付 加されたペプチドは、所望ポリペプチドの精製を容易にするために使用されるも のであってもよい:サッセンフエルド(Sassenfeld)ら、「組換え蛋 白質の精製のためにデザインされたポリペプチドの融合(A Po1ypept ide Fusion Designed for the Purifica tionof Recombinant Proteins)J、Biotec hnology、76−81 (1984年1月号)を参照。後者の場合は、付 加されたペプチドは、後に生物学的活性の見地から不用なアミノ酸配列を、酵素 または化学的手段によって切除するために、所望ポリペプチドのN−末端に隣接 して選択的切断箇所を有する。
本発明の上記の好ましい態様には、更に式Iのポリペプチドを、同義アミノ酸の 好ましい、より好ましい、そ ゛して最も好ましいグループのためにコードする ことのできるヌクレオチド配列も包含される。特に、本発明は、第2図に示され いてるクローン、pcD−huIL3−22−1のcDNA挿入片の配列を持つ 核酸も包含する。pcD−huIL3−22−1は、アメリカン・タイプ・カル チャー・コレクション(米国、Rockville、Maryland)に受託 番号67318として寄託されている。
アミノ酸、ヌクレオチド、制限エンドヌクレアーゼ、その他を記載するに際して は、本明細書中では一貫して標準的略称を用いる。コーエン(Cohen)、r α−アミノ酸の命名と記号(Nomenclature and Symbol ism of a−Amino Aaid)J、Methods in Enz ymol。
g)r、106.3−17 (1984);ウッド(Wo。
d)ら、「生化学二問題の解決(Biochemistry:A Proble ms Approach)J。
第2版、ベンジャミン、メンロパーク、(1981);およびロバーツ(Rob erts)、、r制限エンドヌクレアーゼの目録(Directory of  Re5triction Endonucleases)J、Methods  in Enzymology、68.27−40 (1979)を参照。
本発明は、医学上のおよび/または獣医学上の病変を治療するための免疫抑制剤 の使用に伴う問題の解消も目的とする。特に、本発明は血球の再生を刺激する化 合物を提供して、癌の治療、ある種の血液疾患の治療、持続感染症の治療に有効 である。
本発明をより充分に理解するため、好ましい実施態様を図面を参照して説明する 。
第1図はpcD発現およびクローニングベクターの組み立てに使われる、プラス ミドpcDV1の制限部位と主要なコード領域を示す。
第2図は、pcD発現およびクローニングベクターの組み立てに使われるプラス ミドpL1の制限部位と主要なコード領域を示す。
第3図は、本発明のヒトIL−3cDNAのヌクレオチド配列とそれから推定さ れるアミノ酸配列を示す。
第4図は、改変したpcDベクター、pSP6を示し、このベクターは、卵母細 胞内に注入するためのmRNAを産生ずるために使われる。
本発明は、ヒトI L−3活性を示すグリコジル化された、あるいはされていな いポリペプチドを含み、それらは、標準的なタンパク工学技術を用いて、ここに 開示されたI L−3ポリペプチドから誘導可能である。本発明はまた、本発明 のポリペプチドをコードし得る配列をもつ核酸も包含する。最後に本発明は、こ こに開示されたヌクレオチド配列を用いて、本発明のグリコジル化されたまたは 非グリコジル化されたポリペプチドを製造する方法列びにこのポリペプチドを使 用する方法も包含する。
本発明のポリペプチドおよび核酸を製造し、使用し、そして確認するための技術 は下記において、一般技術として説明されている。そしてその後にいくっがの実 施例があたえられており、そこではこの一般技術が特定の細胞型、ベクター、試 薬その他を使用して応用されている。
■、天然源からのヒトIL−3cDNAの調製本発明のcDNAは第2図で明ら かにされているcDNA配列から、cDNAプローブを組み立てることによって 得られる。このプローブは次にcDNAライブラリー中から相補的cDNAクロ ーンを探索するために使用される。好ましくは、そのcDNAライブラリーは、 有糸分裂促進物質で誘発されたT−細胞クローンまたは末梢血リンパ球(P B  L)の集団から作成される。増殖するようにおよび/またはある種の細胞産物 を合成するように誘発された細胞からのcDNAライブラリーの作成は、分子生 物学ではよく知られた技術である:ドウハーティ (Doherty)、rcD NAのクローニングと発現(Cloning and Expressiono f cDNA)J、第10章、ガテスマン(Gottesman)編集1分子細 胞遺伝学(Molecular Ce1l Genetics)、ジョン・ウィ リー&サンズ、ニューヨーク、1985.およびブランディス(Brandis )ら、rcDNAライブラリーの作製と特定遺伝子配列の探索(Prepara t 1onof cDNA Libraries and the Detec tion of 5pecific Gene 5equences)J、セッ トロウ(Setlow)ら編集、遺伝子工学(Genetic Enginee ring)、18,299−316.ブレナム・プレス、ニューヨーク、198 6、が最近の総括記事として挙げられる。
全mRNAの抽出、抽出されたmRNAから2本鎖CDNAへの変換、このcD NAのクローニングおよび適当な宿主への形質転換は、WO37102990と して国際公開されたPCT出願/US86102464の30〜31頁に跨る章 に概説されているようにして行われる。
所望のポリペプチドをコードするmRNAの好ましい供給源は、本発明のポリペ プチドに伴う活性をその上澄に含む細胞である。一般に適切なT細胞は、ヒトひ 臓、へん桃、末梢血などのようなさまざまな供給源から得られる。T−細胞クロ ーン、例えば末梢血Tリンパ球がら分離されたものもまた使用できる(免疫学の 研究論文(Research Monographs in 1mmuno l ogy)r フォノ・デユーv−(vonDo e hme r)、H,および ハーフ(Haaf)、V。
編集;セクションD=ヒトT細胞クローン(HumanT−Cell C1on es)、第8巻、243−333;エルシーバー・サイエンス・パブリシャーズ (EIsevier 5cinece Publisher ’s)、ニューヨ ーク(1985)を参照)。
cDNAライブラリーのためのプローブは、標準的技術を用いて組み立てられる 1例えば、本発明の最大限またはほぼ最大限の長さのcDNAクローンのニック ・トランスレーションによって、あるいは標識された合成オリゴヌクレオチドに よって組み立てられる。上記マニアチスらは、ニック・トランスレーションの技 法の詳細な解説をのせており、いかなる望みの塩基配列の標識された合成オリゴ ヌクレオチドも、市販品として入手可能なりNA合成装置を用いて得ることがが できる。そのような合成装置としては、例えばアプライド・バイオシステムズ( Applied Biosystems)、−フォスター・シティ−(Fost er C1ty)、カルフォルニア)のモデル381Aがある。
cDNAライブラリーは、その後標準的技術を用いてプローブによって選択され る、例えばベルブ(Belt2)ら、 「フィルター・ハイブリダイゼーション 法による複合遺伝子ファミリーの分離とホモロジーの決定(Isolation  of Multigene Families and Determina tion 。
f Homologies by Filter Hybridization  Methods)J、Methods in Enzymology、100 ,266−285 (1983);キャラハン(Callahan)ら、「マウ ス乳癌ウィルスゲノムに関連したヒトDNA配列の検索とクローニング(Det ectionand Cloning of Human DNA5equen ces Re1ated to theMouse Mammary Tumo r VirusGenome)J、Proc、Nat 1.Acad。
Sci、、79.5503−5507 (1982);グルンシュテイン(Gr unstein)ら、Proc。
Nat 1.Acad、Sci、、72.3961−3965 (1975); またはベントン(Benton)ら、5cience、196,180−183  (1977)を参照。
■、タンパク工学によるヒトI L−3ミユーテインの調製 DNA変異とミューティン産生の一般的技術は上記PCT/US8610246 4の33頁、下から4行〜3頁11行に記載されている。これらはまた本発明で も適用できる。
天然のポリペプチドのミューティンはさまざまな状況下で望まれうる。特に、副 作用が望ましい活性の部位と異なる部位に起因する場合は、例えば、ある種のミ ューティンによってその望ましからぬ副作用が緩和される可能性がある。さらに 、いくつかの発現系では、本来のポリペプチドはプロテアーゼによる分解を受け やすいことがありうる;もしそうならアミノ酸の選択された置換および/または 欠失で分解を受けやすい配列を変更して、収量を著しく高めることが可能である :例えば英国特許出願2173−804−Aでは、ヒト組織プラスミノーゲン活 性化因子の275位のArgがGlyまたはGIUに置換されている。ミューテ ィンはまた精製工程での収量を高め、および/または酸化、アシル化、アルキル 化または他の化学的変化を受けやすいアミノ酸を排除して蛋白質の保存寿命を延 長する可能性もある。例えば、メチオニンは酸化してスルホキシドを形成しやす く、多くの蛋白質において生物学的活性の失活の原因となる:例えば、プロット (Brot)およびワイズバッハ(Weissbach)、Arch、 Bio chem、 Bio p h y s、 、223. 271 (1983)を 参照。メチオニンはしばしば生物学的活性の失活が殆どまたは全くない、より不 活性なアミノ酸に置換することができる:例えば、オーストラリア特許出願AU −A−52451/86を参照。細菌の発現系において、コンホメーションに必 須でないシスティン残基を、削除または置換すると、収量が増加することがとき どき見られる:例えば、マーク(Mark)らの米国特許4,518,584を 参照。
本明細書の以下の記載においては、上記エステル(Es t e 11)らによ ってミューティンを表示するために使われた表示法が使用されている。例えば[ ヒトIL−3ミューティンLeu”J(あるいは、文脈上本来の蛋白質を指して いるときは単にLeu13と記載されている)とは、N−末端を基準として13 位以外は本来の蛋白質と同一なアミノ酸配列を有するポリペプチドを意味する。
この位置でVal′b<Leuに置換されている。1以上の置換についても同様 に表示される:例えば、13位にValの代わりにLeuおよび18位にMet の代わりにPheを持つミューティンは、ヒトI L−3ミユーテイン(L e  u13. P h e18)と記載される。欠失は「Δ」で表示される。例え ば、4位のGinを欠失するミューティンはヒトI L−3ミユーテインΔ4と 記載される。
挿入は「IN (Xaa)Jと表示される。例えば、4位のGin後にLeuが 挿入されたミューティンは、ヒトIL−3ミューティンIN’ (Leu)と記 載される。
こうして、ヒトI L−3ミユーテイン(Set”、 Δ4゜IN’ (Gly ))は、本来のヒトDNA配列が10位にThrの代わりにSerを有し、4位 のGlnが削除され、6位のThrのすぐ後にGlyが挿入されて改変されたミ ューティンを表す。同じ場所での複数アミノ酸の挿入は、IN’ (Xaa、− Xaa2−Xaa3−・・・)と表示され、Xaa、−Xaaz −Xaas  −・・・は位置iの後に挿入された配列である。N−末端への追加は肩文字「0 」で、例えばINo (Xaa)と表示され、そしてアミノ酸6−10の欠失配 列は、例えばΔ6−10または(Δ6.Δ7.Δ8.Δ9.Δ10)のいずれか で表示される。
最も好ましくは、ヒトI L−3ミユーテインを作製するためには、カセットミ ュータジエネシス法が用いられる。後に詳細に説明するように、合成ヒトI L −3遺伝子は、いくつかのユニークな制限エンドヌクレアーゼ部位をその遺伝子 に沿ってほぼ均一な間隔で持つような配列に作り上げられる。この制限部位のユ ニーク性は、この遺伝子が適当なベクターへ挿入される際に保持されねばならず 、それによって、遺伝子のセグメントが都合良く切り出されて所望の変異をコー ドする合成オリゴヌクレオチド(即ち、カセット)で置換されることが可能にな る。
ユニークな制限部位の数と分布の決定には、いくつかいられるベクター内にすで に存在している制限部位、(2)種あるいは屑物異的コドンの使用が好ましいが 否か、(3)ベクターを切断することなく使用できる種々の制限エンドヌクレア ーゼの種類(および合成遺伝子内のそれらの複数性)、ユニークな制限部位の間 のセグメントを合成したりおよび/または配列決定する際の容易性と信頼性等が 含まれる。
式Iは、推定上の本来的ヒトI L−3配列に対して、保存的なアミノ酸の置換 、挿入、および/または欠失を有するポリペプチドの一部を一般に定義する。本 明細書で使用される「保存的」の用語は、(i)変異ができるかぎりコンホメー ションに対する影響が小さく (中立であり)、即ち、本来のヒトI L−3に 比較して、変異ポリペプチドの三次元構造における変化が最少になるよう設計さ れていて、そして(ii)変異は抗原性に対してもできる限り影響が小さく ( 中立であり)、即ち、本来のヒトI L−3に比較して、変異ポリペプチドの抗 原決定部における最小限の変化しか生じないように設計されていることを意味す る。コンホメーションの中立性は、生物学的活性を保持するために好ましく、抗 原の中立性は、本発明の化合物で治療される患者または動物における免疫反応の 引金がひかれる危険を避けるために望ましい。どの変異がコンホメーション的に そして抗原的に中立であるかを絶対的確実性をもって選択することは困難である が、コンホメーション的にそして抗原的に中立である可能性が大きい変異を実現 するために、当業者を導く法則は存在する。例えば上記アンフィンセンおよびバ ーシフスキー(Berzofsky)、5cience、229.932−94 0 (1985)を参照。重要な法則のうち、いくつかを挙げれば、(1)疎水 性残基同士を置換しても、それらの残基は蛋白質の内部に位置することが多いの で、抗原性の変化をおこす可能性は比較的小さい、例えば上記バーシフスキーを 参照;(2)物理化学的に同様な、即ち同義な残基同士の置換は、あらたに加わ ったアミノ酸が削除されたアミノ酸と同じ構造上の役割を果たすことができるの で、コンホメーション的変化をおこす可能性が小さい;(3)進化的に保存され ている配列の変換は、進化的保存は、配列が機能的に重要であろうことを示唆し ているので、有害なコンホメーション上の影響を生じる可能性がある。
ミューティン配列を選ぶためのこのような基本的法則に加えて、遺伝子工学的処 理を受けた分子の生物学的活性とコンホメーションを確認するためのアッセイが 用意されている。本発明のポリペプチド用の生物学的アッセイは、後により詳細 に説明される。コンホメーションの変化は、少なくとも二つの良く知られている アッセイ法で調べることができる:その一つは、例えばワラセルマン(Wa s  s e rman) ら、J、Immunol、。
87.290−295 (1961) 、またはレバイン(Levine) ら 、Methods in Enzymo logy、11,928−936 ( 1967)に記載されている、マイクロコンブリメント・フィクセーション法で あり、蛋白質の三次元構造の進化的研究に広く使用されている;そして二つ目の 方法は、コンホメーション特異的モノクローナル抗体群に対する親和性を利用す る方法である、例えば、ルイス(Lewis)ら、Biochemi s t  ry、22,948−954 (1983)を参照。
m、csF活性アッセイ C8F活性を決定するのに、造血細胞、例えば骨髄細胞や、胎児さい帯面細胞等 を分散浮遊液(single−cell 5uspension)にする。次い で、個々の細胞を栄養成分としばしばウシ胎児血清を含む半固体カンテン培地ま たは粘稠性メチルセルロース培地中に不動化する。適切な刺激因子が存在すると 、各細胞は増殖および分化する。細胞は最初に不動化されているので、細胞が増 殖して成熟するにつれてコロニーが形成される。これらのコロニーは7−14日 後に数えられるようになる。C3Fアツセイの詳細な説明は、バーゲス(’ B urgess)、A、r成長因子と幹細胞(Growth Factors a nd Stem Ce1ls)J、52−55頁(アカデミツク・プレス、ニュ ーヨーク、1984)及びメトカルフ(Metcalf)。
「造血コロニー刺激因子(Hemopoietic Co1ony Stimu lating Factors)J、103−125頁(エルシーバー、ニュー ヨーク、1984)に記載されている。必要であれば、各コロニーを抽出し、顕 微鏡スライドにのせて、固定してライト/ギムザ染色することができる(トッド −サンフォード(Todd−3anford)、r実験室の手法による医療診断 (C1inical Diagnosisby Laboratory Met hods)J、15版、デイビドソン及びヘンリー(Davidsonand  Henry)編、1974を参照)。こうして単独コロニーあたり存在する細胞 型の形態学的解析をすることができる。
非血液性疾患の患者から集めた骨髄細胞を、フィコール(タイプ400.シグマ 社、セントルイス、モントリオール)上に重ねて遠心しく600 X g、20 分)、界面の細胞を集める。これらの細胞を、10%ウシ胎児血清(F CS) 含む、イズコフの改変ダルベツコ培地中で2回洗浄し、接着性の細胞をプラスチ ックペトリ皿への接着によって除去する(接着性細胞はしばしばGM−C8F産 生細胞である;上記メトカフル参照)。非接着性細胞は、20%FC3,50μ M2−メルカプトエタノール、0.9%メチルセルロース、そしてさまざまな濃 度のコロニー刺激因子を含む液またはテスト用上澄のいずれかを含むイズコフ培 地(Iscove’ s Medium)に、10’細胞/MJlの割で添加す る。その1−を35mmのベトリ皿上に置き、空気中に6%のCO2を含み完全 に湿潤な大気中で37℃で培養する。培養の開始から3日後に各プレートに1単 位のエリスロポエチンを加える。顆粒球−マクロファージコロニーと、赤芽球バ ースト(erythroid burst)を10−14日目に顕微鏡を用いて 数える。
ヘパリン中に集められたさい帯面細胞は、600Xgで6分間遠心する。血漿と 赤血球ピークの中間の層にある白血球を、0.17N塩化アンモニウムと6%F CSを含む試験官に移す。氷上に5分装置いてから、その浮遊液を4艷のFe2 とともに600Xgで6分間遠心する。細胞ペレットはダルベツコの燐酸緩衝化 塩水で洗浄し、上で骨髄細胞について説明したようにして、フィコールとプラス チック接着工程を行う。低比重の非接着性細胞を集め、上で述べたように半固体 培養液中に、培養当たり105細胞となるように加える。
アッセイの最後に、個々のコロニーをガラススライドにのせて、ライトーギムザ で染色して細胞構成を決定する。好酸球はルキソール・ファースト・ブルー(L uxoI Fast Blue)で染めて決定される、例えば、ジョンソンおよ びメトカルフ(Johnson、G、& Metcalf、D、)、Exp、H emat。
1、.8,549−561 (1980)を参照。
■、精製と薬理学的組成物 本発明のポリペプチドを精製するための、そしてそれを実験室でまたは薬理学的 組成物の活性成分として使用するための一般的手法は、PCT/US86102 464のセクション■、特に43頁20行から44頁15行までと、44頁27 行から45頁27行までに開示されている。効力および適応状況に応じ、本発明 による1投与量単位の活性ポリペプチドの量は1μgから100mgまで可能で ある。
さらにまた、−人の人間の造血細胞の集団を維持し、および/またはエクス・ビ ボ(ex vivo)で増殖または分化させて、最終的に同一または他の人間に 再度導入して、好ましい効果を得ることができるであろう。
このような組成物は、免疫系のさまざまな要素を選択的に、単独であるいはこの 分野の熟練音速によくしられている他の薬剤と共に刺激することができる。特に 、この組成物は他の免疫反応剤、例えば、リンホカイン(IL−1、I L−2 、I n、−4、GM−C8F等)を含むことができる。
■9発現系 任意の適当な発現系が使用できる;適当なものである限り、発現系の特徴は本発 明にとって決定的要因ではない。適当な発現系は、PCT/US86−0246 4の45−50頁のセクション■「発現システム」で検討さ次の実施例で本発明 をさらに説明する。cDNAライブラリー、ベクターおよび宿主の選択は、試薬 の濃度、温度および他の変数と同様、本発明の応用を単に例示するもので、発明 の限界を示すためのものではない。
フリカッメガエル Xeno us リ母上IF(7)ノし四。
Biol、、2,161−170 (1982)および同誌、3,280−28 9 (1983)に開示された技術を用い、コンカナバリンA(con A)に 暴露して(2−1oμg /d、 4−12時間)mRNAを誘発させたヒトT 細胞クローン(6D11)から分離されたmRNAから作製した。他の誘発化合 物、例えば、植物性血球凝集素(PHA) 、ブタ草有糸分裂誘発因子(pok e weed mitogen)、カルシウムφイオノフオア、抗T3抗原、そ の他も、ある条件下において、ある種の型の細胞にとってより効果的である可能 性もある。pcD前駆プラスミドのpcDVlおよびpLlは、ファルマシア( Pharmacia、Inc、)(ビス力夕つエイ、ニューシャーシー)から市 販されている。
オカヤマおよびパークのpcDcDNAライブラリーの構築は、PCT/1Js 86102464の31〜32頁にわたる章に、簡単に説明されている。
第1図に概略的に図示されているオカヤマ/バニグブラスミドベクター内のcD NAライブラリーが得られたら、cDNAクローンを集め、無作為のプールにつ いて、望むcDNAの存在を標準的方法、例えばハイブリッド選択、発現産物の 抗原決定基の検出および/または機能のアッセイなどによってチェックする。
A、mRNAの分離 チャーゲイン(Chirgwin)ら、Biochemi s t ry、18 .5294−5299 (1979)のグアニジン・イソチオシアネートを用い て、6D11細胞から全部の細胞RNAを分離した。この工程は既述のマニアチ スらによっても記載されている。洗浄してペレット化したconA−刺激6D1 1細胞を、グアニジン・イソチオシアネート溶解液中に浮遊させた。この溶解液 は、50gのグアニジン・インチオシアネート法を0.5gナトリウム N−ラ ウロイルザルコシン(最終濃度0.5%)と、2.5艷の1Mクエン酸ナトリウ ム、pH7,O(25mM)、0.7−の2−メルカプトエタノール(0,1M )、および0.33−のジグv(sigma)305アンチフオームA(消泡剤 )(0,1%);脱イオン水を室温で100艷の量まで加え、最終量の液を濃過 して、IN NaOHでpH7に調節して調製した。この溶解液は、1.5X1 0’細胞に対して2゜−が使用された。
結果として生じたペレットは、PCT/US86102464のセクションB、 55頁22行〜56頁24行)工程にしたがって処理した。
B、pcDライブラリーの構築 オカヤマ・ベルブの方法(Mo1.& Ce1l Bio 1..2,161− 170 (1982)を僅かに修正して用いた。pcDVlおよびpL1プラス ミドは、オカヤマおよびベルブによって、Mo1.& Ce1lBio1..3 ,380−389 (1983)に記載されており、ファルマシア(ピスカタウ エー、二ニーシアージー)から入手可能である。特に改変されたp’ c Dv 1プラスミドが使われ、このプラスミドはKpnIであった場所にN5iIを含 む;そして改変されたpLlが使われ、これはXhoIの位置にHTLV (I )レトロウィルスのロング・ターミナル・リピート(LTR)の一部からなる挿 入物を含んでいた。LTRセグメントの存在は、一般に哺乳動物細胞において発 現を20−50倍向上させることが知られている。改変された構築物は第1図お よび第2図に示されている。
レトロウィルスのLTRは、いくつかの系で発現を高めることが示されている。
チェノ(Chen)ら、Proc、Nat 1.Acad、Sci、、82.7 285−7288 (1985);ゴーマン(Gorman)ら、Proc、N at 1.Acad、Sci、、79.6777−6781 (1982);チ ミン(Temin)、Ce1l、27.l−3(1981)ニルシュ(Luci w) ら、Ce 11,33,705−716 (1983)を参照。pLlの Xho1部位に挿入されたHTLv(I)のLTR部分は、R領域全体と、R/ U5境界から最初の下流TaqI部位(全部で39塩基)に及ぶU5領域の一部 (第2図でU5°で示されている)を含む267塩基セグメントからなる。HT LV (I)LTRの配列は、ヨシダ(Yoshida)らによって明らかにさ れている(カレント・トピッシス・イン・マイクロパイロオシ−・アンド・イム ノロジー(Curren、t Topics in Microbiology and Immunology)、115,157−175 (1985))。
HTLV (1)LTRセグメントは、実施例Hに記載されている工程を用いて 4段階でpLlへ挿入される。
まず、pLlをBglIとXhoIで消化し、大きな断片を分離する。その大き な断片を次に合成片IA/Bおよび2A/B (下に定義される)と標準ライゲ ーション混合液中で混和する。合成片IA/Bおよび2A/Bは共に、配列5° →3°内に、小さなりglI/XhoI断片の配列、LTRR領域の5°部分2 6塩基、および順にSmaI、5acT、NaeI、XhoI部位からなるポリ リンカーから構成される。
合成片I A/B ライゲーション(連結)の後、第1段階で得られたプラスミドを増幅し、分離し て、SmaIおよび5acIで消化し、大きな断片を分離する。次いでこの大ぎ な断片を合成片3A/Bおよび4A/B (下に定義される)と共に標準ライゲ ーション混合液中で混和する。
合成片3A/B ライゲーションの後、第2段階でできたプラスミドを増幅し、分離して、5ac IおよびNaeIで消化して、大きな断片を分離する。この大きな断片を続いて 合成片5A/B(下に定義される)と標準ライゲーション混合液中で混和する。
ライゲーションの後、第3段階でできたプラスミドを増幅、分離してNaeIお よびXhoIで消化し、大きな断片を分離する。この大きな断片を次に、合成片 6A/Bおよび7A/B (下に定義される)と共に標準的ライゲーション混合 液内で混和して、pLloと呼ばれる変形pL1プラスミドを形成する。
合成6A/B pcDIDNAの80Mgサンプルを30℃で20単位のKpnIエンドヌクレ アーゼを用いて6mM)リス塩酸(pH7,5)、6mMMgClz 、6mM NaC1,6mM2−ME、−あたり0.1■のウシ血清アルブミン(BSA) を含む反応液450μm中で消化した。16時間後にこの消化を40μmの0. 25M EDTA(pH8゜O)および20μmの10%ドデシル硫酸ナトリウ ム(SDS)を加えて終了させた; DNAは、水で飽和した1:1のフェノー ル−クロロホルムでの抽出とエタノール沈澱の後回収した。一端あたり平均60 1しかし80以上ではない、デオキシチミジン(dT)残基のホモポリマーチイ ルを、N5iIエンドヌクレアーゼで生じた末端に、仔牛胸腺ターミナルトラン スフェラーゼを用いて以下のようにして付加した:反応混合液(38μl)は、 カコジル酸ナトリウム30mMを含むトリス塩酸(pH6,8)をバッファーと して、lmMCo C12,0,1mMジチオスレイトール、0.25mMdT TP、Ns i Iエンドヌクレアーゼで消化されたDNA、ターミナル・デオ キシヌクレオチジル・トランスフェラーゼ68単位(P−Lバイオケミカルズ、 ミルオーキー、ライスコンシン)を含むものを用いた。37℃30分の後、反応 は20μlの0.25M EDTA (pH8,0)および10μmの10%S DSで停止し、フェノール−CHCl3で数回抽出後、エタノール沈澱によって DNAを回収した。次いでDNAを15単位のEcoRIエンドヌクレアーゼで 、10mM)−リス塩酸pH7,4,10mMMgC12,1mMジチオスレイ トール、−あたり0.1■のBSAを含む50μm中で、37℃5時間消化した 。大きい断片はSV40のポリアデニル化部位と、pBR322の複製オリジン とアンピシリン耐性遺伝子を含み、アガロース(1%)ゲル電気泳動で純化し、 ガラスパウダー法(フォーゲルシュティン(Voglstein)。
B、およびギレスピ−(Gillespie)、D、。
Proc、Nat 1.Acad、Sci、、76.615−619 (197 9))の変法によってゲルがら回収した。dT−ティル化DNAをさらに以下の ようにオリした: DNAを1mM EDTAとIMNaClを含む10mMト リス塩酸pH7,3バツフア一1社中に溶解し、OoCに冷却し、同じバッファ ーで平衡化したオリゴ(dA)−セルロースカラム(0,6X2,5cm)に0 ℃で導入し、室温で水により溶出させた。溶出されたDNAはエタノールで沈澱 させ、10mMトリス塩酸pH7,3゜1mM EDTA中に溶解した。
オリゴ(dG)のテールが結合したDNAは、75MgのpLlo DNAを、 20単位のPstIエンドヌクレアーゼで450μmの6mM)−リス塩酸pH 7,4,6mMMgC12,6mM2−?viE、50mMNaCI、J当たり 0.01■BSA中で消化して調製した。30℃16時間の後、反応混合液を、 フェノール−CHC1,で抽出し、抽出されたDNAをアルコールで沈澱させた 。10ないし15デオキシグアニル化(dG)残基のテールを、46単位のター ミナル・デオキシヌクレオチジル・トランスフェラーゼによって、0.1mMd GTPをdTTPに置き換えた以外は上記と同じ反応混合液(38μm)中で各 末端に付加した。37℃20分の後、この混合液をフェノール−CHC13で抽 出し、抽出されたDNAをエタノールで沈澱させてから、35単位のHind■ エンドヌクレアーゼによって、50μmの20mMトリス塩酸、pH7,4,7 mMMgCI2.60mMNaC1,0,1mgのBSA中で、37°04時間 消化した。この小さいオリゴ(dG)テールを付したリンカ−DNAを、アガロ ースゲル(1,8%)電気泳動で精製し、上記のようにして回収した。
ライブラリーのキ築: これはPCT/US86102464の48頁下9行〜61頁10行の、cDN Aライブラリー製作、セクションC2)に従って行った。その後、サンプルカル チャーを保存のためDMSO中に凍結した。それとは別に、DMSOを加える前 に20枚の15cm培養プレートに各約3000クローンずつ植え込んだ。
上記のコロニー用の放射性標識されたプローブは、下記のようにして作成した: (1)ヤング(’1’ a n g )ら、Ce 11,47.3−10 (1 986)に記載されたヒトIL−3配列データを使って、報告されているヒトI L−3配列のコードストランドの最初の55ヌクレオチド(ATGで始まる)を 含む合成オリゴヌクレオチドを合成した;(2)同じ配列のデータを使って、報 告されている配列の45−100塩基を含む、重複するアンチセンス−ストラン ド・オリゴヌクレオチドを合成した;(3)これら二つの合成ストランドをアニ ールさせ、ATP、GTPXTTP、および放射性標識されたCTPの存在下で DNAポリメラーゼIクレノウ断片のプライマーとして使用した;(4)最後に 反応は最大限のストラン“ド伸長を確実にするよう、非標識前駆体で「コールド チェイス」した。コールドチェイスとは、放射性活性をもつ前駆体CTPをその 非放射性のもので置換することをいう。
上記で作った20枚のプレートは、合成プローブを用いて、標準的コロニー・ハ イブリダイゼーションのプロトコール、例えば前記マニアチスらの方法によって クローンのスクリーニングを行った。二つの陽性コロニーが検出された。pcD −huIL3−22−1と命名された一方のクローンを選択し、増幅して、グイ デオキシ・チェーン・ターミネーション法、例えばサンガー(Sanger)  ら、Proc、Natl、Acad、Sci、、74.5363−5367 ( 1977)による配列決定のため、プラスミドM13に再クローン化した。CD NA配列は第3図に、最も大きいオープンリーディングフレームの推定されるア ミノ酸配列と共に示されている。バールマン(Pe r 1man)ら、J、M o 1.Bio 1..167.391−409 (1983)によって発表さ れた経験法則に従うN末端アミノ酸の分析によると、このオーブンリーディング フレームの最初から3番目のプロリンが、成熟蛋白質のN末端である可能性が最 も大きいと思われる。しかしながら、この法則にもかかわらず、マウスI L− 3のN末端がAlaであることが見出されている観点から、Proの隣りのAl aが本来の蛋白質の正しいN末端である可能性もある。いずれにせよ、シグナル 配列は活性分子の重要部分ではなく、分泌や活性に有害な効果なしに、配列の広 い多様性を包含するのかもしれない、例えばカイザー(Kaiser)ら、5c ience、、235,312−317 (1987)参照。N−グリコジル化 の可能性部位は、第3図で四角く囲まれている。
驚ろくべきことに、分離されたヒトIL−3cDNAは、ヤングら(上記)によ って報告された配列とくらべて、重要なアミノ酸の相違を有することが発見され た:分離されたcDNAは、ヤングらによって報告されたセリンの代わりにプロ リンを7位に(式■のN末端から数えて)コードしている。プロリンとセリンの 非類似性を考えると、このような変化は、この2種のポリペプチド並行して、同 じクローンを別に増幅させた;pcDクローニングベクターは、標準的技術を用 いて分離した、例えば上記マニアチスらを参照;そしてcDNAを2つの別々の 系、即ちC087サル細胞およびアフリカッメガエル卵母細胞で発現させた。p cDベクターはC087細胞を以下のようにトランスフェクトするために用いら れた。トランスフェクションの1日前に、約106個のC087サル細胞を、1 0%0%ウシ胎清と2mMグルタミンを含む、ダルベツコの変形イーグル培地( DME)の入った1 00 mmプレートの各々に植え込んだ。トランスフェク ションを行うため、それぞれのプレートから培地を吸引して除去し、50[11 M)リス塩酸pH7,4,400μm/dDEAE−デキストランと50Mgの 試験すべきプラスミドDNAを含んだ4dのDMEで置き換えた。プレートを3 7℃で4時間インキュベートし、その無血清DMEで2回洗浄した。150MM クロロキンを含むDMEをプレートに加え返し、37℃で3時間さらにインキュ ベートした。プレートをDMEで1回洗浄し、次いで4%ウシ胎児血清、2mM グルタミン、ペニシリンおよびストレプトマイシンを含むDMEを加えた。
細胞をその後37℃で72時間インキュベートした。増殖用培地を集め、上記の 胎児さい帯面アッセイを使用してCSF活性を調べた。多様なコロニーが観察さ れた。
pc、D−huIL3−22−1のcDNA挿入物から発現したRNAを注入し たアフリカッメガエル卵母細胞の上清の生物学的活性に関してアッセイした。そ の方法は、メルトン(Melton)ら、Nucleic Ac1ds Re5 earch、12.7035−7056(1984)およびフレイブ(Krei g)ら、Nucleic Ac1ds Re5earch、12.7057−7 070 (1984)によって開示されたものと全く同じ方法を用いた。先ず、 p cD−hu I L3−22−1のcDNA挿入物を、改変pcDベクター 、pSP6に再クローン化した。pSP6は、第4図に示す゛ とおり、pCD の中のSV40複製オリジンをSP6プロモーターで置き換えて作成された。こ の変形pcDベクターは、更にアンピシリン耐性遺伝子内に不能化したPstI 部位(第4図でΔPstIで示されている)およびpcDのポリA領域のXho 1部位に挿入されたポリリンカー領域をも含んでいる。ポリリンカー領域は、E coRI、5acI、SmaI、BamHISXbaI、Sa l I、Ss  t I、HindlII部位を含む。不能化したPstI部位は、SV40のオ リ(o r i)領域挿入に先立って)切り出されることを可能にする。適当な SP6プロモーター挿入部位(長さ約60塩基)は、前記メルトン(Melto n)らによって明らかにされた配列から、標準的技法を使用して合成することが できる。SP6プロモーターの挿入後、生じたプラスミドを増幅、分離して、X hoIで消化した。標準的技法を用いて合成したポリリンカーをXhoX部位へ 挿入した。
別法として、SP6プロモーターとポリリンカー領域を含む市販のプラスミドを 使用することも可能である;例えばNENリサーチ・プロダクツ(Resear c、hProducts)(ボストン、マサチューセッツ)から入手できるps P62−PL、あるいはBRLライフチクノロシーズ(Life Techno logies)(ガイザースバーグ、メリーランド)から入手できるpsP18 またはpsP19が使用できる。
ヒトIL−3cDNAを、PstIとBamHIでの消化によってp cD−h u I L3−22−1から切り出し、分離してpSP6−huIL3を形成す るため、PstI/BamHIで消化したpSP6に連結した。pSP6’−h uIL3を大腸菌MC1061中で増幅し、分離して、XbaIで線状化した。
卵母細胞注入用のRNAは、線状化されたpSP6−hu I L3を5P6R NAポリメラーゼ(BRLライフチクノロシーズから入手可能)で転写して作成 したが、その方法は上記フレイブらの方法および上記メルトンらの方法に従った 。5P6RNAポリメラーゼは、DNA5e(例えば、RNA5inおよびRN A5 eを含まないDNA5eをそれぞれ1単位/マイクロリットルおよび20 マイクログラム/−)で処理し、アフリカッメガエル卵母細胞の細胞質内に注入 し、その培養液の上清をC8F活性に関してアッセイした。多様なコロニー型が 観察された。
実施例■ cDにおけるカセットミュータジエネシスのための合゛ヒトI L− 3遺云 の 築とCO37サル細胞での この実施例の合成遺伝子を造成し発現する技術は、分子生物学の技術において標 準的なものである。例えば特にスブロートおよびゲイト(Sproat and  Ga1t)、Nucleic Ac1ds Re5earch、13.295 9−2977 (1985) 、およびフエレッティ (Ferretti)ら 、Proc、Nat 1.Acad、Sci、、83,599−603 (19 86)、そして更にミューレンバッハ(Mu 11 e nbach) ら、J 、Biol、Chem、、261,719−722 (1986);ウェルズ( Wells)ら、Gene、34,315−323 (1985);そしてエス テル(Estell)ら、5cience、233.659−663 (198 6)を参照。簡単に説明すれば、合成ヒトIL−3遺伝子は、複数の化学的に合 成された二本鎖DNA断片から組み立てられる。合成遺伝子の塩基配列は組み立 てられた合成遺伝子が、その遺伝子を運搬するベクターとの関係において、一連 のユニークな制限部位を含むように選ばれる。一連のユニークな制限部位は、切 り出され、異なる塩基配列を持つセグメントに置換されることが容易にできる一 連のセグメントを規定する。合成断片は直接または他の断片との連結の後に、適 当なベクター、例えばpcDプラスミドやその他へ挿入される。上で述べたセグ メントは、上記ウェルズらの「カセット」に相当する。合成断片は、標準的技術 を用いて合成される;例えばゲイト(Gait)、オリゴヌクレオチドシンセシ ス(Oligonucle。
tide 5ynthesis)ニア・プラクティカルアプローチ(A Pra ctical Approach)(IRLプレス、オッシスフォード、英国、 1984)を参照。好ましくは自動合成装置、例えばアプライド・バイオシステ ムズ(Applied Biosystems)、Inc、(フォスターシティ −、カリホルニア)のモデル380Aのような装置が使用される。pcDプラス ミドおよび他の適当なベクターは市販されており、例えばファルマシアから入手 可能である。pcDについては、クローニングは大腸菌MC1061またはHB IOIで行うことができ、発現はCOSサル細胞ま本実施例においてはpcDプ ラスミドへの挿入のために、合成ヒトI L−3遺伝子を組み立てる。簡単に説 明すると、pCDベクターは最初に下記の4つの断片をT4DNAリガーゼで一 緒に連結して組み立てられる:pBR322オリ(ori)とAmprを含むp cDVlから大きなHi n d m / B a m HI断片、SV40の 早期領域プロモーターと後記領域イントロンを含むpLlからのHindII[ /PstI断片、そして下で説明される合成片11A/Bおよ4)”12A/B である。
次に、増幅、純化そして挿入の三工程のさらなる繰り返しによって、残りの合成 片13A/Bから18A/B迄が、pcDベクター中に完成した合成I L−3 遺伝子が生じるまで、付加される。
制限エンドヌクレアーゼ消化および連結反応は標準的方法を用いて行われ、例え ば「モレキュラー・クローニングニア・ラボラトリ−・マニュアル(Molec ular Cloning:A Laboratory Manual)J ( コールド・スプリング・ハーバ−・ラボラトリ−(Cold Spring H arborLaboratory)、=!−ヨーク、1892)を参照。
アルカリ法(上記マニアチス)が小規模のプラスミド調製に使用される。大規模 の調製にはアルカリ法の変法が用いられ、その場合は等量のイソプロパツールが 溶解液上清から核酸を沈澱するために使用される。2.5Mの冷酢酸アンモニウ ムでの沈澱が、塩化セシウム密度勾配遠心分離とエチジウム・プロミドでの検出 に先立ってRNAを除去するために使用されている。
クローン化する合成りNAの相補ストランド(各約400ng)を混合し、50 μlの反応量中で、ポリヌクレオチド・キナーゼでリン酸化する。このDNAを 適当な制限酵素で消化したベクターDNA1μgと連結し、連結反応は、50μ l量中、室温で4〜12時間である。
リン酸化、制限酵素消化、ポリメラーゼ反応、連結反応および細菌トランスフェ クションの条件は、上記マニアチスらにより説明されている。
第1段階では、pcDVlを増幅し、分離して、HindmおよびBamHIで 消化する。pBR322のOriとAmp’領域を含む断片を標準的技術、例え ば上記マニアチスらの方法を用いてゲル電気泳動によっ−て分離する。pLlを 増幅し、分離して、HindIIIとPstIで消化する。SV40早期領域プ ロモーターを含む断片を電気泳動で分離する。この2つの分離されたpcDVI とpLl(7)断片を合成11A/Bおよび12A/B(下に示されている)と 、標準的T4DNAリガーゼ溶液中で混合する。合成11A/Bと12A/Bは アニ−ルして、新たに作成されるpcDベクターへの挿入部を形成し、これは大 腸菌内で増幅されて、その後分離される。
第2段階では、第1段階で分離したpcDベクターをSpe Iおよび5auI で消化する。大きい断片を分離し、標準的T4DNAリガーゼ溶液中で、第2段 階のpcDベクターを形成するため、合成片13A/Bおよび14A/Bと混合 し、これを大腸菌MC1061内で増幅して分離する。 。
第3段階では、第2段階で分離したpcDベクターをMlulと5auIで消化 する。大きな断片を分離し、標準的T4DNAリガーゼ溶液中で第3段階のpc Dベクターを形成するため、合成片15A/Bおよび16A/Bと混合し、これ を大腸菌MC1061内で増幅して分離する。
第4段階では、第3段階で分離したpcDベクターをEcoRIと5auIで分 解する。大きい断片を分離して、標準的T4リガーゼ溶液中でpcD内に完成し た合成I L−3遺伝子を形成するため、合成片17A/Bおよび18A/Bと 混合する。第4段階のpcDベクターは、大腸菌MC1061内で増幅し、分離 して、実施例Iで述べられているように、C087細胞へトランスフェクション させる。培養液上清を回収し、上記のようにC8F活性についてアッセイする。
合成片11A/Bから18A/B迄の配列を下に示す。
(Pstl)Bell GTGATCAATGAGCCGCCTGCCCGTCCTGCTC−ACGT CACTAGTTACTCGGCGGACGGGCAGGACGAG−CTGC TCCAACTCCTGGTCGACGAGGTT 合成片11 A/B NarI CGCCCCGGACTCCAGGCGCCCATGACC−GAGGACCA GGCGGGGCCTGAGGTCCGCGGGTACTGG−Spel 5a ul (BamH]) CAGACAACGCCCTTGAAGACTAGTCCTTAGGGGTCT GTTGCGGGAACTTCTGATCAGGAATCCCCTAG合成片1 2A/B Spe I CTAGTTGGGTTAACTGCTCTAACATGATCGATCAA− AACCCAATTGACGAGATTGTACTAGCTACTT−bal ATTATAACACACTTAAAGCAGCCACCTTTGCCTCTT −TAATATTGTGTGAATTTCGTCGGTGGAAACGGAGA A−CTAGACTTCAACAACCTCAATGATCTGAAGTTG 合成片13A/B GGGGAAGACCAAGACATTCTGATGGAA−TTGGAGTT ACCCCTTCTGGTTCTGTAAGACTACCTT−Xma I I  I AATAACCTTCGACGGCCGAACCTGGAGGCATTCAAC −TTATTGGAAGCTGCCGGCTTGGACCTCCGTAAGTT G−TCCCGACAGTTCTCAAATGTCTTGCGCAGGAAT合 成片14A/B 1ul CGCGTCAGCAATTGAGAGCATTCTTAAAAATCTC−A GTCGTTAACTCTCGTAAGAATTTTTAGAG−CTGCCA TGTCTGCCC ACGGT 合成片15A/B acII CTGGCCACCGCGGCACCCACGCGACAT−ACAGACGG GGACCGGTGGCGCCGTGGGTGCGCTGTA−CCAATCC ATATCAAGGACGGTGACTGGATT−GGTTAGGTATAG TTCCTGCCACTGACCTAA−EcoRI (Saul) GAATTCCC CTTAAGGGAAT 合成片16A/B EcoRI TTCCGGAGGAAACTGACGTTCTATCTG−AAGGCCTC CTTTGACTGCAAGATAGAC−AAAACCCTTGAGAAT TTTGG 合成片17A/B GCGCAGGCTCAACAqACGACT−GAACTCTTACGCGT CCGAGTTGTCTGCTGA−NheI (Saul) TTGTCGCTAGCGATCTTTTAGCCAACAGCGATCGCT AGAAAATCGGATT合成片18A/B 実施例■ ヒトI L−3ミユーテインLeu131の構築と発現 131位のIleを、ヒトI L−3ミユーテインLeu131を形成するため 、Leuに変更する。実施例■の全ヒトI L−3遺伝子を含むpcDプラスミ ドをS−a u工とNheIで消化する。大きい断片を分離して、標準的T4リ ガーゼ溶液中で下の合成片と結合する:得られたpcDベクターを大腸菌MC1 061内で増幅し、分離して、上記の方法に従って、cos7サル細胞へトラン スフェクションさせる。3〜4日のインキュベーションののち、C087培養上 清を回収して、csF活性についてアッセイする。
実施例■ ヒトI L−3ミユーテインIle”のi築と発現 2位のMetを、ヒトI L−3ミユーテインl1e2を形成するためIleに 変更する。実施例Hの全ヒトIL−3遺伝子を含むpcDプラスミドをNarI と5peIで消化する。大きい断片を分離して、標準的T4リガーゼ溶液中で下 の合成片と結合する:生じたpcDベクターは大腸菌MC1061内で増幅させ 、分離して、上記手順に従ってCO37サル細胞へトランスフェクションさせる 。3〜4日のインキュベーションの後、C087培養上清を回収して、C8F活 性に関してアッセイする。
本発明の上記態様の記載は、説明と例示のみを目的としている。これらの記載が 全てを網羅しているわけではなく、本発明は記載された形態のみに限定されるも のではない。
出願人は、p cD−hu I L3−22−1をアメリカン・タイプ・カルチ ャー・コレクション(ロックビル。
メリーランド)(ATCC)に受託番号67318として寄託した。
浄書(内容に変更なし) 補正書の翻訳文提出書 (特許法第184条の8) 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、特許出願の表示 PCT/US88100402 2、発明の名称 ヒトインターロイキン−3のとそのミューティン3、特許出願人 住 所 アメリカ合衆国カリフォルニア用94304.バロ・アルド。
カリフォルニア・アベニ、−901 名 称 シエリング・バイオチック・コーポレーション4、代理人 住 所 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル 206区 5、補正書の提出日 (英文3a頁の翻訳) (翻訳文第5頁第6行と第7行の間に挿入)ケミカルアブストラクト(Chem ical Abstracts)、104巻、25 (1986)、507頁、 223626aおよび223627bには、ある型のヒトIL−3が開示されて いる。しかしながら、このヒトI L−3は十分に特性が決定されておらず、そ してこのヒトI L−3が前記Cel 1,47.3−16 (1986)に開 示されているヒト!L−3と如何なる点においても異なると仮定する根拠は存在 しない0本発明のヒトI L−3は、7位でセリンの代わりにプロリンが非保存 的にアミノ酸置換していることにおいて、前記Ce11誌のヒトI L−3と異 なる。
特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 PCT/US88100402 2、発明の名称 3、補正をする者 名 称 シエリング・バイオチック・コーポレーション4、代理人 住 所 東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手町ビル 206区 5、補正命令の日付 平成 1年10月 3日 [有]送日)国際調査報告

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.次式: 【配列があります】 (式中、 X(Ser)は、Ser、Cys、Thr、GlyまたはAsnを表し、 X(Arg)は、Arg、His、Gln、LysまたはGluを表し、 X(Leu)は、Leu、Ile、Phe、Tyr、MetまたはValを表し 、 X(Pro)は、ProまたはAlaを表し、X(Thr)は、Thr、Pro 、Ser、Ala、Gly、HisまたはGlnを表し、 X(Ala)は、Ala、Gly、ThrまたはProを表し、 X(Val)は、Val、Met、Tyr、Phe、IleまたはLeuを表し 、 X(Gly)は、Gly、Ala、Thr、ProまたはSerを表し、 X(Ile)は、Ile、Met、Tyr、Phe、ValまたはLeuを表し 、 X(Phe)は、Phe、Trp、Met、Tyr、Ile、ValまたはLe uを表し、 X(Tyr)は、Tyr、Trp、Met、Phe、Ile、Val、またはL euを表し、X(His)は、His、Glu、Lys、Gln、Thrまたは Argを表し、 X(Gln)は、Gln、Glu、Lys、Asn、His、ThrまたはAr gを表し、 X(Asn)は、Asn、Glu、Asp、GlnまたはSerを表し、 X(Lys)は、Lys、Glu、Gln、His、またはArgを表し、 X(Asp)は、Asp、GluまたはAsnを表し、X(Glu)は、Glu 、Asp、Lys、Asn、Gln、His、またはArgを表し、X(Met )は、Met、Phe、Ile、Val、LeuまたはTyrを表し、 X(Trp)は、Trpを表し、 W(Ser)は、Serを表し、 W(Arg)は、Arg、HisまたはLysを表し、W(Leu)は、Leu 、Ile、PheまたはMetを表し、 W(Pro)は、ProまたはAlaを表し、W(Thr)は、Thrを表し、 W(Ala)は、AlaまたはProを表し、W(Val)は、Val、Met またはIleを表し、W(Gly)はGlyを表し、 W(Ile)は、Ile、Met、Phe、ValまたはLeuを表し、 W(Phe)は、Phe、Met、Tyr、IleまたはLeuを表し、 W(Tyr)は、TyrまたはPheを表し、W(His)は、His、Gln またはArgを表し、W(Gln)は、Gln、GluまたはHisを表し、W (Asn)は、AsnまたはAspを表し、W(Lys)は、LysまたはAr gを表し、W(Asp)は、AspまたはAsnを表し、W(GIu)は、Gl uまたはGlnを表し、W(Met)は、Met、Phe、Ile、Valまた はLeuを表し、そして W(Trp)は、Trpを表す。) で表される、10箇所まで置換されていてよいが、アミノ酸10〜32(両端を 含む)、47〜60(両端を含む)、71〜86(両端を含む)および95〜1 13(両端を含む)で規定される領域では全部で3箇所より多くは置換されてい ない、グリコシル化された又はグリコシル化されていないポリペプチドからなる 、コロニー刺激因子活性を有する蛋白質。
  2. 2.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では全部 で1箇所より多くは置換されていないことを条件に、該ポリペプチドが5箇所ま で置換されていてよい、請求項1記載の蛋白質。
  3. 3.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では置換 されていないことを条件に、該ポリペプチドが2箇所まで置換されていてよい、 請求項2記載の蛋白質。
  4. 4.前記式中、 X(Ser)は、Serを表し、 X(Arg)は、Arg、HisまたはLysを表し、X(Leu)は、Leu 、Ile、PheまたはMetを表し、 X(Pro)は、ProまたはAlaを表し、X(Thr)は、Thrを表し、 X(Ala)は、AlaまたはProを表し、X(Val)は、Val、Met またはIleを表し、X(Gly)は、Glyを表し、 X(Ile)は、Ile、Met、Phe、ValまたはLeuを表し、 X(Phe)は、Phe、Met、Tyr、IleまたはLeuを表し、 X(Tyr)は、TyrまたはPheを表し、X(His)は、His、Gln またはArgを表し、X(Gln)は、Gln、GluまたはHisを表し、X (Asn)は、AsnまたはAspを表し、X(Lys)は、LysまたはAr gを表し、X(Asp)は、AspまたはAsnを表し、X(Glu)は、Gl uまたはGlnを表し、X(Met)は、Met、Phe、Ile、Valまた はLeuを表し、 W(Arg)は、Argを表し、 W(Leu)は、Leu、IleまたはMetを表し、W(Pro)は、Pro を表し、 W(Ala)は、Alaを表し、 W(Val)は、Valを表し、 W(Ile)は、Ile、MetまたはLeuを表し、W(Phe)は、Phe を表し、 W(Tyr)は、Tyrを表し、 W(His)は、Hisを表し、 W(Gln)は、Glnを表し、 W(Asn)は、Asnを表し、 W(Lys)は、Lysを表し、 W(Asp)は、Aspを表し、 W(Glu)は、Gluを表し、そしてW(Met)は、Met、Ileまたは Leuを表す、請求項1記載の蛋白質。
  5. 5.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では全部 で1箇所より多くは置換されていないことを条件に、該ポリペプチドが5箇所ま で置換されていてよい、請求項4記載の蛋白質。
  6. 6.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では置換 されていないことを条件に、該ポリペプチドが2箇所まで置換されていてよい、 請求項5記載の蛋白質。
  7. 7.前記式中、 X(Arg)は、Argを表し、 X(Leu)は、Leu、IleまたはMetを表し、X(Pro)は、Pro を表し、 X(Ala)は、Alaを表し、 X(Val)は、Va1を表し、 X(Ile)は、Ile、MetまたはLeuを表し、X(Phe)は、Phe を表し、 X(Tyr)は、Tyrを表し、 X(His)は、Hisを表し、 X(Gln)は、Glnを表し、 X(Asn)は、Asnを表し、 X(Lys)は、Lysを表し、 X(Asp)は、Aspを表し、 X(Glu)は、Gluを表し、 X(Met)は、Met、IleまたはLeuを表し、W(Leu)は、Leu を表し、 W(Ile)は、Ileを表し、そしてW(Met)は、Metを表す、 請求項4記載の蛋白質。
  8. 8.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では全部 で1箇所より多くは置換されていないことを条件に、該ポリペプチドが5箇所ま で置換されていてよい、請求項7記載の蛋白質。
  9. 9.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜8 6(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では置換 されていないことを条件に、該グリコシル化された又はグリコシル化されていな いポリペプチドが2箇所まで置換されていてよい、請求項8記載の蛋白質。
  10. 10.前記グリコシル化された又はグリコシル化されていないポリペプチドが、 次式: 【配列があります】 で表されるアミノ酸配列を有する、請求項9記載の蛋白質。
  11. 11.請求項1において与えられた式で規定されるアミノ酸配列を有し、5箇所 まで挿入、5箇所まで削除および5箇所まで置換されていてよいが、アミノ酸1 0〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜86(両端を含む )および95〜113(両端を含む)で規定される領域では3箇所より多くは置 換されていない、グリコシル化された又はグリコシル化されていないポリペプチ ドからなる、コロニー刺激因子活性を有する蛋白質。
  12. 12.アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜 86(両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では置 換も削除も挿入も受けていないことを条件に、前記ポリペプチドが2箇所までの 挿入、2箇所までの削除および2箇所までの置換を受けていてよい、請求項11 記載の蛋白質。
  13. 13.ポリペプチドが、次式: 【配列があります】 で表される、請求項12記載の蛋白質。
  14. 14.請求項1における式で表される、10箇所まで置換されていてよいが、ア ミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜86(両 端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では全部で3箇 所より多くは置換されていないポリペプチドをコードすることができるヌクレオ チド配列から選択されるヌクレオチド配列を有する核酸。
  15. 15.ヌクレオチド配列が、請求項10で与えられた式で表されるポリペプチド をコードすることができるヌクレオチド配列から選択される、請求項14記載の 核酸。
  16. 16.(a)請求項1における式で表される10箇所まで置換されていてよいが 、アミノ酸10〜32(両端を含む)、47〜60(両端を含む)、71〜86 (両端を含む)および95〜113(両端を含む)で規定される領域では全部で 3箇所より多くは置換されていないポリペプチドをコードすることができ、且つ 下記ベクターを含む宿主によって発現されうるヌクレオチド配列から選択される ヌクレオチド配列を含むベクターを組み立て、(b)上記ベクターを宿主内に導 入し、そして(c)上記宿主を、上記ヌクレオチド配列がポリペプチドへ発現さ れるために適する条件下で培養培地内に維持する、 工程からなる、コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドの製造方法。
  17. 17.ヌクレオチド配列が、請求項10で与えられた式で表されるポリペプチド をコードすることができるヌクレオチド配列から選択される、請求項16記載の 方法。
  18. 18.ポリペプチドを培養培地および宿主から分離する工程を更に含む、請求項 17記載の方法。
  19. 19.治療学的に許容される担体および有効量の請求項1で定義された蛋白質を 含有してなる、血球の増殖および発達を生体外(in vitro)または生体 内(in vivo)で刺激するための薬剤組成物。
  20. 20.前記蛋白質が、請求項10における式またはその先頭にAlaがついた式 で表されるアミノ酸配列を有する、請求項19記載の薬剤組成物。
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