JPH04500076A - 白血球付着阻害物質 - Google Patents
白血球付着阻害物質Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の名称
白血球付着阻害物質
本発明は、白血球集団が細胞基質を認識し、該基質に付着することを阻害する過
程に関与し、それによって炎症過程に影響を及ぼす白血球付着阻害物質などの細
胞間付着阻害分子に関する。さらに、本発明は、該白血球付着阻害分子の製造方
法、該分子の精製方法、該分子のスクリーニング検定、および該分子の使用に関
する。
関連分野の説明
細菌、ウィルスまたはその他の侵入性の寄生体などの外来の侵入体が皮膚または
粘膜を貫通すると、細胞性の防御機序が直ちに誘導される。免疫系の2つの食細
胞型細胞である局所および血液生成のマクロファージおよび多形核白血球(PM
N)が侵入体のまわりに集まり、食作用を開始する。この防御系の優れた概説を
、E 1sen、 H。
W、ビMicrobiol igy”+ 3rd Ed、 、 Harper
and Row、 Ph1ladelphia、 P、A(P9
80)、pp、290−295 and 381−4183が提供している。
・このような外来物質の存在によって、(1)周囲の血管の拡張:(2)血管透
過性の増加;および(3)血管外遊出、即ち血管壁を通過する単球およびPMN
の移動;を特徴とする炎症反応が生じることになる。
炎症および損傷部位における血液白血球の集積は、血管内層へのそれらの局在化
された付着に依存している。局在化された付着は種々の病態生理学的過程におい
て必須である。これら侵入体に対して宿主を適切に防御するためには、白血球は
細胞基質に付着することができるものでなければならない。また、これらは内皮
細胞に付着して、循環から進行中の炎症部位に移動できるものでなければならな
い。さらに、これらは抗原を提供する細胞に付着して、特異的な免疫反応を起こ
すことができるものでなければならない。最後に、これらは適当な標的細胞に付
着して、ウィルス感染細胞または腫瘍細胞の溶解を起こすことができるものでな
ければならない。
炎症および損傷領域の血管内皮への白血球の付着は既知となってから久しい。ま
た、体液性の媒介物質がこれら内皮−白血球の相互作用の調節に関与していると
推測されてからも久しい。しかし、この考えを支持する実験的証拠は最近まで欠
けていた[Harlan、 J、 、 Bo。
耐層: 513−525(1985)を参照コ。
最近の研究は、ある種の炎症性のサイトカイン類、例えばインターロイキン−1
(I L−1)[例えば、BeviIacqua et al、 、 J、 C
l1n、 Inve鳴76 : 2003−2011(1985) ; Bev
iIacqua et al、 、 ”Leukocyte Emigrati
on and Its 5equelae″、 S、 Karger、 AG、
Ba5el and New York、 pp79|9
3(1986) ; Dunn et al、、The Physiologi
c、Metabolic、and Immunol。
gic Actions or Interleukin−1”、 Alan
R,Li5s、 Inc、 、 New York、 ppS5
−59(1985) ; Schleimer et al、 、 J、 Im
munol、 136 : 649−654(1986) G G
amble et al、 、 PNAS USA 82 : 8667−86
71(1985) ; Pohlman et al、 、@J。
: 113−117(1987)を参照コ、腫瘍壊死因子(T N F )[G
amble et al、 、 Pリボポリサツカリド; L P S )[S
chleimer et al、 、同上(1986) ; Pohlman
et al、 、 J、 Immunol、136 : 454g−4553(
1986)]がイイントロで血管内皮に直接作用して、血液白血球ならびに関連
の白血球セルライン(HL−60およびU937)に対する内皮細胞表面の付着
性を増大させうることを示した。
また、他の走化性因子、例えば精製された補体成分、ホルミル−メチオニル−ロ
イシル−フェニルアラニンおよびロイコトリエン84なども、培養された内皮単
層へのPMNの付着を増大させることができる「例えば、Sm1th et a
l、、Exp、Ce1l Res、122: 169−177(1979)相対
的な重要性、およびそれらの付着に関与している細り包機序はその大部分が未知
のままである。
白血球付着の阻害は炎症過程に中心的な重要性を有している。白血球付着は通常
は望ましいものであるが、器官移植の拒絶、組織移植の拒絶および多くの自己免
疫疾患の原因となることもある。従って、細胞の付着を減少または阻害しうるい
ずれかの手段が、ある種の患者に極めて望ましいであろう。
定態
簡略化のために、本明細書において次の短縮形を用いる。
CM:ならし培地;
Fe2 :ウシ胎児血清:
HEC:ヒト謄静脈内皮細胞;
TIS:)ランスフェリン/インスリン/セレン;hmlL−1:ヒト単球由来
のインターロイキン−1゜rl L−1:組換えIL−1;
rTNF:組換え腫瘍壊死因子:
LPS・グラム陰性細菌内毒素;
LAI:白血球付着阻害物質;
PMN :多形核白血球。
GM−GSF:顆粒球−単球コロニー刺激因子;fMLP:N−ホルミル−メチ
オニル−ロイシル−フェニルアラニン;
LTB、:ロイコトリエンB4;
PMA:ホルボール 12−ミリステート 13−アセテート。
情報の開示
以下に挙げる文献は本発明に関係しており、これらは本明細書の一部を構成する
。
らのならし培地か、刺激された好中球によるスーパーオキシド産生の減少を生し
ることを開示している。
Harlanら[Blood 66 : 167−178(1985)lは、C
Dw18:17プレ、。
シス(白血球表面分化抗原コンプレックス)に対するモノクローナル抗体が、ア
ゴニスト誘導の多形核白血球付着の有意の阻害を生じることを開示している。
Z immermanら[J、 Immunol、 134 : 1866−1
874(191!5)]は、内皮細胞のプロスタグランジン中間代謝物が、付着
を含むいくつかの白血球の機能を阻害することを開示している。
K errら[J、Ce1l Biol、 103: 1760(1986)]
は、多形核白血球を未刺激の内皮細胞またはこれら細胞で条件づけられた培地に
暴露すると、未刺激の内皮単層および組織培養プラスチックへの白血球の付着か
阻害されることを開示している。
Cronsteinら[J、 Cl1n、 Invest、18 : 760−
770(1986)]は、アデノシンおよびその類似体2−クロロアデノノンが
、培養されたヒト屑静脈内皮細胞へのN−ホルミルメチオニル−ロイシル−フェ
ニルアラニン刺激の好中球の付着を阻害することを開示している。
WheelerらlFed、 Proc、 45 : 450(1986)コお
よびWheelerら[血管内皮細胞の生物学についての第4回国際シンポジウ
ム会期中、1986年夏、オシンダ]は、インターロイキン−1処理した内皮細
胞が、白血球−内皮の付着の阻害物質を生じることを開示している。
Wh、eelerら[Fed、 Proc、 46 : 75g(1987)コ
は、白血球付着の天然形態の内皮誘導阻害物質の特徴をいくつか開示している。
発明の要約
本発明者らは、I L−1、TNFまたはLPSで処理したヒト内皮細胞、特に
ヒト済静脈内皮細胞も、過付着性の(サイトカイン刺激された)内皮表面へのP
MNおよび単球の付着をブロックするがリンパ球の付着はブロックしないように
作用する可溶性の非シクロオキシケナーセ誘導の阻害物質を産生ずることを発見
した。本発明はこの事実に関するものである。この阻害物質の産生はヒト機静脈
内皮細胞に限定されるものではなく、5V4Qウイルスで形質転換されたヒト謄
静脈内皮細胞およびヒト二倍体皮膚線維芽細胞を含む複数の細胞型を包含する。
この内皮誘導の「白血球付着阻害物質j (L ’A I )の作用は、白血球
に選択的に指向しているよってある。しかし、これは、可溶性の炎症刺激物質、
例えばホルミル−メチオニル−ロイシル−フェニルアラニン、ロイコトリエンB
4またはホルボール 12−ミリステート13−アセテートなどへの白血球の反
応の全体的な阻害を生じるものではない。代わりに、この新しく発見された阻害
分子は、炎症および/または損傷の正にその部位での白血球−血管壁相互作用の
調節にある役割を演じているようである。
具体的には、サイトカインおよび細菌内毒素刺激のヒト内皮培養によって、活性
化された内皮細胞の可溶性の天然産物であるLATが生成する。その生成には新
たなタンパク質合成が必要とされるようであるが、シクロオキ/ケナーセ経路に
依存することはない。LAl活性は、種々の生理学的条件ならひに極端な温度お
よびpHにおいて安定である。この熱および酸安定性ならびにプロスタサイクリ
ン産生を排除する濃度でのアスピリン処理の影響の欠如は、付着を含むいくつか
の白血球の機能を阻害することか知られている内皮細胞のプロスタグランジン中
間代謝物とLAIを区別するものである)Zimmerman et al、、
J、 1mmuno1.134 : 1866−1874(1985)]。
検出可能なLAI活性は未処理の内皮培養物由来のならし培地中には見い出され
ない。これは、未刺激の内皮細胞またはこれら細胞で条件つけられた培地にPM
Nを暴露すると未刺激の内皮単層および組織培養プラスチックへのP M Nの
付着か阻害されたという報告とは対照的である[Kerr et al、、J、
Ce1l Biol、 103: 971a(1986)]。
また、未刺激のヒトおよびウシ内皮由来のならし培地も、刺激された好中球によ
るスーパーオキシド産生の減少を生じる[Ba5ford etal、 、 B
lood 68 : 79a(1986) ; Harlan et al、
、 Blood 66 : 167l67−P78(
19を参照]。対照的に、LATは、スーパーオ牛シトの産生および細胞質ゾル
のカルシウム濃度のアゴニスト刺激の変化を含む、白血球の機能の全体的な阻害
を生しることなく白血球の付着を選択的にブクブクするようである。
また、本発明者らは、LAIが、サイトカイン活性化したヒト謄静脈内皮細胞へ
のヒトPMNの強力な付着を逆方向に変えうろことを証明した。即ち、活性化さ
れた内皮細胞に付着性であるP M NにLAIを加えると、PMNは内皮細胞
表面から遊離する。この「遊離」の動力学は早く(1〜5分)、潜在的に可逆性
である。
白血球付着に対するり、lの特徴的な作用、即ちPMNおよび単球付着の有意の
阻害ならびにリンパ球付着に影響しないことは、LAlの作用か、過付着性の内
皮細胞表面を認識する別個の白血球受容体に関係しているのかもしれないことを
示唆する。同様に、前骨髄球セルラインHL−60および単球様ラインU937
に対する影響がないことは、LAIか、この未分化のセルラインに欠けている成
熟白血球の表面構造または機能に指向しているのかもしれないことを示唆する。
内皮とのP !y4 N付着の相互作用には、白血球表面分化抗原コンブL/
7’クシスDw18(LFA刊、λ4ac−1、p150.9った。濃縮された
LAI(5Xの相対濃度まで)の存在下では、fMLP、LTB、またはPMA
(定義を参照)で活性化されたPMNの対照内皮単層への付着は阻害されなかっ
た。対照的に、CDw18コンプレックスに対するモノクローナル抗体は、アゴ
ニスト刺激のPMN付着の有意の阻害を生じた[Harlan et al、、
Blood 66 : 167−17g(1985)]。さらに、PMN付着の
LAI阻害は、血清被覆の組織培養プラスチックへのPMNの付着かLAIの存
在によって変わらないので、「過付着性A内皮細胞表面に特異的なようである。
本発明は、LAIならびにその機能的誘導体に関する。さらに、本発明は、LA
Iの製造および精製方法、LAIのスクリーニング検定、LAIの診断および治
療への使用、ならひにLAIまたはその機能的誘導体を含有する組成物に関する
。
特に、本発明は、天然の不純物を実質的に含まない白血球付着阻害物質LAIま
たはその機能的誘導体を包含している。さらに、本発明は、検出可能なようにラ
ベルされたLAIおよびその誘導体に関する。
また、本発明は、実質的に純粋な形態のLAIの回収方法であって、以下の工程
を含む(これらに限定はされな(り方法を包含するものである。
(a)細胞供給源からならし培地を集め。
(b)該ならし培地を限外濾過してり、AIを含有する分画を得;(c)限外濾
過によってLAIを濃縮および脱塩し。
(d)凍結乾燥し、アセトン沈澱によってLAIを脱脂質化し;(e)HP L
CクロマトグラフィーによってLAIをケル濾過し:(f)LAIのイオン交
換クロマトグラフィーを行い;そして(g)実質的に純粋な形態で工程(f)で
得られた濾液を回収する。
本発明は上記の方法で得られたLAIを包含する。
また、本発明は、哺乳動物対象の炎症の治療方法であって、該炎症を抑制するに
十分な量のLAI、LAIのフラグメント、LAIの化学的誘導体、LAIの変
異体、およびLAIの類似体からなる群から選ばれる抗炎症薬を、そのような治
療を必要としている対象jこ与えることからなる方法に関する。
さらに、本発明は、該抗炎症薬が適当な担体中で投与される上記炎症の治療方法
をも包含するものである。
また、本発明は、炎症を軽減する量の抗炎症薬を投与することからなる哺乳動物
対象の炎症を治療するための医薬組成物であって、該抗炎症薬がLAT、LAI
のフラグメント、LAIの化学的誘導体、LAIの変異体、およびLAIの類似
体からなる群から選ばれるものである組成物に関する。
さらに、本発明は、炎症を有していることが疑われている哺乳動物対象の炎症の
存在および位置の診断方法であって、(a)LAIを識別し、これと結合するこ
とができる検出可能なようにラベルされた結合性分子(例えば、抗体)を含有す
る組成物を該対象に投与し:そして(b)該結合性分子を検出することからなる
方法に関する。
また、本発明は、炎症を有していることが疑われている哺乳動物対象の炎症の存
在および位置の診断方法であって、(a)LAIを識別することができる検出可
能なようにラベルされた結合性分子(例えば、抗体)の存在下で、LAIを含ん
でいることか推測される該対象からの生物学的試料をインキュベートシ;そして
(b)該試料中で結合した該結合性分子を検出することからなる方法に関する。
この生物学的試料には、生検試料または体液、例えば血液(血清または血漿)、
関節/胸膜/腹膜滲出液、脳を髄液、または眼液なとが含まれよう。
従って、本発明は、新規なLAI分子およびその機能的誘導体の回収および精製
方法、哺乳動物対象の炎症の診断および治療方法、ならびにLAIまたはその機
能的誘導体を含有する組成物を包含するものである。
白血球付着阻害の過程およびLAI分子それ自体の理解は、リウマチ学、器官移
植、アレルギーおよび腫瘍学などの分野におけるその治療および/または診断用
途の開発の助けとなろう。本発明は、医学分野において、炎症疾患過程をより効
果的に診断および治療すること、ならびに進行中の炎症の臨床所見の時間的経過
および/または強さをモニターするためにLAIの定量検定を利用することを可
能にするであろう。さらに、本発明は、炎症における白血球の機能および白血球
−内皮細胞の相互作用の機序の研究を可能にするで図1は、IL−1処理した内
皮単層へのPMNの付着を示すものである。11宜イン/ウムーラヘルのPMN
を、hml L−1(5U/ml)で前処理したHEC単層に表示した時間加え
、付着PMNO数を標準の10分間単層付着検定で測定した。黒丸(「洗浄」)
は、PMN添加の直前にならし培地を除去し、単層を洗浄したウェルを示すもの
である。白丸(「未洗浄」)は、PMNをならし培地中に直接添加したウェルを
示すものである。ならし培地の存在下(白玉角)または非存在下(黒三角)での
未処理HECへのPMNの付着は14および8時間のところに示す。
図2は、刺激および未刺激の内皮細胞へのPMNの付着に対する種々のならし培
地の作用を示すものである。ならし培地は次のようにして集めた。即ち、(1)
rlL−1βを含むか、もしくは含まずに4時間前処理し、洗浄し、続いて5時
間RPMI、−FC3中てイノ牛ユヘートしたHEC単層からI L−1のCM
およびSHAMのCMを集めるか(内皮CM)、または、(2)内皮細胞を含ま
ないセラチン被覆のペトリ皿中、rlL川β用5tJ/ml;9時間)を含むか
、もしくは含まずにRPMI−Fe2をインキュベートしたく細胞不含のCM)
。Ill i nラベルしたPMNを、標準の単行付着検定用に、インキュベー
トしていないRPMI+FC3(新鮮な培地)、SHAMおよびIL−I CM
細胞不含のCM、または内皮SHAM CMおよびIL−I CM(2xlO6
細胞/m1)で希釈した(実施例5を参照)。さらに、検定の直前にrlL−β
(5U/m+)を別の内皮SRAM CMに直接加えた。洗浄し、非活性化(黒
の棒)または活性化(斜線の棒)[5U/ml rl L−β;4時間]したH
EC単層に対するPMNの付着を評価した。値は、この代表的実験の3回の測定
の平均二標準偏差として表す。同様の結果か2つの別の実験で得られた(*P<
0.01、SHAM CMと比較したときのIL−CM)。
図3は、LAIのヒト血管内皮生成のI L−1刺激の濃度依存性を示すもので
ある。全面成長のHEC単層を増加濃度のhmlL−1またはrl L−1βて
4時間前処理し、洗浄し、RP M I −r’ F CS中でさらに5時間イ
ンキュベートした。IL−I CMおよびS HA MCMを集め、標準の単層
付着検定てLAI活性を調べた。PMN付着の阻害率(%)を実施例7の記載の
ようにして計算した。それぞれの点は3つの独立した実験の平均XSEMを表す
。
図4は、PMN付着のLAI誘導の阻害のIL−I CMの濃度依存性を示すも
のである。IL−ICMを、血清不含のTIS追加培地において集め、λm1c
on Y M 30限外濾過メンプランで濾過し、A m1con Y M L
)メンプランで20Xの濃度(v/v)まで濃縮した。次いで、この濃縮液をL
AI活性の検定用にRPMI−LFC8で連続的に再希釈した。それぞれの点は
5つの独立した実験の平均±SEMを表す。
図5は、未処理およびI L−1処理の内皮細胞単層への別種白血球の付着に対
するLAIの作用を示すものである。単離して放射ラベルしたPMN、単球、リ
ンパ球またはHL−60細胞をSRAMCM (斜線の棒)またはIL−I C
M(黒の棒)中に再懸濁し、未処理(−)またはI L−1処理(: )(2,
5U/ml rI L−1β;4時間)のHECへの付着を10分検定で評価し
た。値は、平均=SEMで表す(*P<0.01、IL−ICM対SH,AMC
M)。
図6は、IL−1処理したHEC単層へのPMNの付着のホフマン微分干渉差顕
微鏡の結果を示すものである。単離したPMNをSHA M CM (A )ま
たはIL−I CM(B)に再懸濁し、I L−1で前処理したH E C(2
,5U/mlのrI L−]β、4時間)に10分間加え、この単層を洗浄して
未付着のPMNを除去した。パネルBでは付着PMNO数か減少し、HEC単層
の表面上での広がり方が少ないように見えることに注意すべきである(元の倍率
、400x)。
図7は、PMNにおける一時的なCa”の上昇およびアコニスト誘導の膜消極を
示すものである。
(A)PMN(2x 10’/ml)をCa”およびMg”(2mM)であるH
B S S (1,9m1)に再懸濁し、5PEX蛍光計中、37℃においてd
is C3−(5)[1、5μMの最終濃度]で平衡化した。20x!縮のSH
AM CM(破線)またはIL−I CM(実線)の100μmつつを加えた。
5分後に10−’MのfMLP(最上のパネル)、10−’MのLTB、(真中
のパネル)または1100n/mlのPMA(最下のパネル)を加え、蛍光の増
加を記録した(F=10%フルスケール)。
(B)Fura−2処理したPMN(1x 106/ml)をCa”とMg”含
有のHBSS(1,9m1)に懸濁した。20xに濃縮したIL−I CM(上
)またはSRAM CM(下)を100μmつつ加えた。5分後にl Q−’M
ノfML Pヲ加、t、蛍光放射(励起340および38o)の変化を50.5
nmで記録した。細胞質ゾル遊離のカルシウムia fX (y軸)を、放射さ
れた蛍光シグナルの比から計算したJGrynkiewicz etal、、J
、Biol、Chem、 26吋3440−3450(1985)]。
図8は、高圧液体クロマトグラフィーにょるIL−I CMの分画を示すもので
ある。IL−I CMを、血清不含のTIS追加培地に集メ、A m1con
Y M 30メンプランで濾過し、YM5メンプランで濃縮し、洗浄して塩を除
去し、そして凍結乾燥した。その一部を02M酢酸、0,1Mトリエチルアミン
(pH3,9)に再V&濁し、Waters Protein−P、AK 12
5ケル濾過カラムに付した。1 、8 m17分の流速で分画を集め、PBSに
対して透析し、LAI活性(点を打った棒)の検定用にRPMI、−Fe2て1
loに希釈した。タンパク質含量はPBS中の未希釈分画において測定した(
黒点)。同様ノ結果が3つの別の実験で得られた。
図9は、LAIO分画されたコレクションを示すものである。コレクション培地
中のLAIの出現は、分画(時間によって)されたコレクションによれば時間依
存性である。HEC培養物を時間Oのときに50/mlのインターロイキン−1
で処理した。1時間のときに培地を集め、新鮮な培地に置き換えた。5時間まで
この置換培地にサイトカインを加えた。この図に示すように、LAIは1時間程
度の早さで培地中に現れ、4〜5時間の間にピークの産生に到達し、9時間まで
維持された。9時間を過ぎると、活性の低下が観察された。
好ましい態様の説明
本発明の態様の1つは、「白血球付着阻害物質J(LAI)と呼ばれる天然の細
胞間付着の阻害物質を発見したことに関する。本発明は、実質的に純粋なLAI
およびその「機能的誘導体」に関する。
この「機能的誘導体Jなる用語は、分子の「フラグメント」、「変異体」、「類
似体」または「化学的誘導体」を包含することを意図している。LAIのような
分子の「フラグメント」とは、この分子のあらゆるポリペプチド部分を指すこと
を意味する。LAIのような分子の「変異体」とは、完全な分子またはそのフラ
グメントのどちらかと実質的に同じ天然の分子を指すことを意味する。LAIの
ような分子の「類似体−:とは、完全な分子またはそのフラグメントのとちらか
と実質的に同じ非天然の分子を指すことを意味する。
2つの分子中のアミノ酸配列か実質的に同一であり、2つの分子が同様の生物学
的活性を保持しているときに、ある分子は別の分子と口実質的に同じ」であると
言われる。即ち、2つの分子が同様の活性を保持しているという条件のもとで、
この用語を本明細書中で用いるときには、一方の分子か他方に見い出されない別
のアミノ酸残基を含有しているときであっても、また、アミノ酸残基配列が同一
ではないときであっても、これら分子は変異体とみなされる。
本明細書で用いる場合、ある分子か通常はその分子の一部ではない別の化学的部
分を含有しているときに、該分子は別の分子の「化学的誘導体」であると言う。
このような部分は、分子の溶解性、吸収性、生物学的半減期などを改善すること
もある。また、この部分が分子の毒性の減少、分子のあらゆる望ましくない副作
用の排除ゐるいは低減を与えることもある。このような作用に関与することがで
きる部分の例は、Remington’s Pharmaceutical 5
ciences(1980)に開示されており、当業者には明らかであろう。
ある化合物がLAIの機能的誘導体であるか否かを決定するための適当なスクリ
ーニング法には、例えばPMN−内皮細胞付着について記載されているような生
物検定、ならびに天然LAIに対する特異的な中和抗体(モノクローナルまたは
ポリクローナル)の調製に基ライてRIAまたはEL?SAを用いる免疫検定が
含まれる。
本明細書中に開示したLAI分子は、これを含有する調製物が、この産物が天然
に普通に伴っそいる物質を実質的に含んでいないときに「天然の不純物を実質的
に含んでいない」と称される。
本発明の目的に好ましい精製方法には、免疫アフィニティークロマトグラフィー
精製に用いるための中和ウサ牛ヘテロ血清およびマウスモノクローナル抗体を調
製すること、Mono Sなどのカチオン交換カラムでのイオン交換クロマトグ
ラフィー、およびプレパラティブ5DS−PAGEとそれに続く電気溶離が含ま
れる。好ましい精製方法には次の工程および原材料が含まれるが、これらは例示
のためのものであり、限定のためのものではない。
a) I T S (Collaborative Re5earch、 Be
dford、 MA)を追加したRPM I −1640(M、 A、 Bio
products)中の細胞供給源からLAIを集める。
b)メンブランYM−3Qを用いるAm1con撹拌の限外濾過セルで培地を限
外濾過する。
C)工程(b)からの培地をYM−5で濃縮し、Milli−Q精製水(Mil
lipore)て洗浄して悦塩し、凍結させ、そして乾燥する。不純な脂質は5
倍容量の水冷アセトンで凍結乾燥ペレットを洗浄することによって除去する。
d)凍結乾燥した物質を0.2M酢酸(Fisher 5cientific)
およびOIM)リエチルアミン(Sigma Chemical Co、)で復
元し、P rotein−Pak125ケル濾過カラム(Waters)にかけ
る。
e)工程(d)からの分画を10mM)リス(pH7)(BioRad)中に透
析し、10mM)リス(pH7)で平衡化したCM−:コアテ、シスまたはSP
−セファテックス(Pharmacia)を用いて25°Cで20分間インキュ
ベートする。LAI活性は両力チオン交換樹脂によって取得する。
また、クエン酸を基本にする緩衝系を用いることもできる。活性の溶離は直線塩
勾配(0,OI M= I M NaCメンを用いて行う。この方法によって得
られる分画をLAI活性について調べ、SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
にかける。
さらに本発明に意図されているのは、有機合成もしくは組換えDNA法を用いて
、またはタンパク質加水分解によって製造した精製LAIフラグメントまたはそ
の誘導体である。
また、本発明は、試料または対象においてLAIまたはその機能的誘導体を検出
する方法を包含する。例えば、LAIまたはその機能的誘導体に特異的な抗体を
、適当なあらゆる配位子、例えば放射アイソトープ、酵素、蛍光ラベル、常磁性
ラベル、または遊離ラジカルで検出可能なようにラベルすることかできる。炎症
の存在をこのような検出可能にラベルされた物質の使用によって検出することが
できる。このような検出可能にラベルされた抗体またはその機能的誘導体を調製
および検出する方法は当業者には周知である。
このような検出可能にラベルされた抗体の存在部位を検出することは炎症の部位
を示すことになる。ある態様では、この炎症の試験は、組織または血液試料を採
取し、この試料を検出可能にラベルされた抗体の存在下でインキュベートするこ
とによって行われる。好ましい態様では、この方法は磁気イメージ、フルオログ
ラフィーなどの使用により非侵入性の方法で行われる。゛例えば、このような診
断試験を、器官移植を受けた者の潜在的な組織拒絶の初期の徴候をモニターする
のに用いることかできる。また、このような検定を、対象の慢性関節リウマチお
よびその他の慢性の炎症性疾患の臨床状態を測定する際に行うこともできる。
抗体またはその機能的誘導体を用い、LAIの検定を利用することによって、炎
症を有していることか疑われている哺乳動物対象の炎症の存在および位置を検出
または診断することかできるが、これは、LAIを含有することが予想される該
対象由来の生物学的試料を、LAIを識別しうる検出可能にラベルされた結合性
分子(例えば、抗体)の存在下でインキュベートし、試料中で結合した該結合性
分子を検出することかろなる。
即ち、本発明のこの態様においては、生物学的試料を、ニトロセルロース、また
は細胞、細胞粒子もしくは可溶性タンパク質を固定化しろる他の固体支持体で処
理する。次いで、この支持体を適当な緩衝液で洗浄し、続いて検出可能にラベル
されたLAI特異的な抗体で処理する。次に、この固相支持体を2回目の緩衝液
で洗浄して未結合の抗体を除去する。次いて、抗体上の結合ラベルの量を常法に
よって検出することができる。
LAIを含有する試料について本発明の検定を行う際には、以下の工程が含まれ
る・
(a)LAIを含有すると予想される試料を固体支持体と接触させてLAJの固
定化を行い:
(b)該固体支持体を検出可能にラベルされたLAI特異的な抗体と接触させ:
(c)該検出可能にラベルされたLAI特異的な抗体と該支持体を、該LAI特
異的な抗体が該固定化されたLAIに結合するに十分な時間インキユベートシ:
(d)工程(c)で得られたインキュベート混合物から同相支持体を分離し1そ
して
(e)結合したラベルを検出し、それによってLAIを検出および定量する。
本発明のこの帖様は、以下の工程からなる試料中のLAIまたはそのフラグメン
トの検出方法に関するものである(a)L、AIを含有すると予想される試料を
、LATに結合するLAl特異的な抗体またはそのフラグメントと接触させ;そ
して(b)コンプレックスか形成されたか否かを検出する。
実際の検出可能にラベルされた抗体およびLAIの比濃度、インキュベートの温
度および時間ならびにその他の検定条件は、勿論、試料中のLAIの濃度、試料
の性質などを含む種々の因子に依存して変わるであろう。当業者なら、通常の実
験を用いてそれぞれの測定のための有効かつ最適な検定条件を決定することがで
きるであろう。
洗浄、撹拌、振盪、濾過などのその他の工程を、特定の状況に慣例であるか、ま
たは必要であるときに検定に加えてもよい。
LAI特異的な抗体を検出可能にラベルしうる方法の1つは、これを酵素と結合
させることによるものである。この酵素は、後にその基質に暴露されたときに基
質と反応して、例えば分光測光法、蛍光測定法または視覚的な方法によって検出
しうる化学的部分を生成するであろう。LAT特異的な抗体を検出可能にラベル
するのに用いることができる酵素には、マレート・デヒドロゲナーゼ、スタフィ
ロコツカル・ヌクレアーゼ、δ−■−ステロイド・イソメラーゼ、酵母アルコー
ル・デヒドロゲナーゼ、α−グリセロホスフェート・デヒドロゲナーゼ、トリオ
ースホスフェート・イソメラーゼ、西ワサビペルオキ/ダーゼ、アルカリホスフ
ァターゼ、アスパラギナーゼ、グルコースオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ
、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グルコース−■1−ホスフェー
ト・デヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼおよびアセチルコリン・エステラーゼ
か含まれるかこれろに限定はされない。
また、L A ’I特異的な抗体を、ガンマカウンターもしくはシンチレーショ
ンカウンターの使用、またはオーンオラシオグラフィーによって測定しうる放射
活性なアイソトープでラベルすることもてきる。本発明の目的に特に有用なアイ
ソトープは3H1125■、+31 ■、35S、 14Cおよび”Crである
。
また、LAI特異的な抗体を蛍光化合物でラベルすることもできる。蛍光的にラ
ベルされた抗体を適切な波長の光に暴露したときには、その存在を染料の蛍光に
よって検出することができる。最も普通に用いろれる蛍光ラベル化用の化合物と
しては、フルオレセイン・インチオンアネート、ロータミン・フイコエリテリン
、フィコシアニン、アロフィコシアニン、O−フタアルデヒドおよびフルオレサ
ミンが挙げられる。
さらに、LAI特異的な抗体を、152Euのような蛍光を放出する金属、また
はランタン系列のその他の金属を用いて検出可能にラベルすることもできる。こ
れらの金属を、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはエチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)などの金属キレート化団を用いてLAI特異的な抗体に結
合させることができる。
さらに、化学発光化合物と結合させることによってLAI特異的な抗体を検出可
能にラベルすることかできる。次いで、化学発光の標識をつけたLAI特異的な
抗体の存在を、化学反応の過程で発生する発光の存在を検出することによって測
定する。特に有用な化学発光のラベル化用化合物の例は、ルミノール、イソルミ
ノール、テロマチック アクリジニウムエステル、イミダゾール、アクリジニウ
ム塩およびオキサレートエステルである。
同様に、生物発光化合物を本発明のLAI特異的な抗体をラベルするのに用いる
ことかできる。生物発光は、触媒性のタンパク質が化学発光反応の効率を増加さ
せる生物学的な系で見ちれる化学発光の一種である。発光の存在を検出すること
によって生物発光タンパク質の存在を測定する。ラベル化のために重要な生物発
光化合物はルシフェリン、ルシフェラーゼおよびエクオリンである。
LAI特異的な抗体の検出は、検出可能なラベルが放射活性なガンマ放出である
ときには、例えば7ンチレーンヨンカウンターで、また、ラベルか蛍光物質であ
るときには、例えば蛍光計て行うことができる。酵素ラベルの場合には、この酵
素の基質を用いる比色定量法によって検出を行うことができる。また、検出は、
基質の酵素反応の程度を、同様に調製した標準と視覚によって比較することによ
っても行うことができる。
LAIは活性化された内皮細胞の可溶性産物であり、それ自体が炎症過程に関与
している。1″炎症、′なる用語は、特異的および非特異的な両防御系の反応を
含むことを意味する。特異的な防御系の反応は、抗原に対する特異的な免疫系の
反応応答である。特異的な防御系の反応の例には、風疹ウィルスのような抗原に
対する抗体の反応、およびT−細胞か介する遅延型の過敏反応1例えば、¥an
taux試験の結果か璽陽性Σである個体で見られるような二か含まれる。
非特異的な防御系の反応は、免疫学的な記憶かできない白血球か関与している炎
症反応である。このような細胞には、顆粒球、マクロファージ、好中球などが含
まれる。非特異的な防御系反応の例には、ハチ剥削部位の即時の肺脹、火傷部位
に誘導される赤化および細胞浸潤、および細菌感染部位のPMN白血球の集積(
例えば、細菌性肺炎における肺浸潤、膿瘍における膿の生成)が含まれる。
本発明か、慢性関節リウマチ、acu4eおよび慢性の炎症、虚血後(再潅流)
の白血球媒介の組織損傷、急性の白血球媒介の肺損傷(例えば、成人呼吸窮迫症
候群)、ならびにその他の組織または器官特異的なacu4e炎症の形態(例え
ば、糸状体腎炎)などの炎症性疾患の過程の診断、モニター、および治療に適用
するのか容易であることは理解されるであろう。
当業者には明らかであるように、LAIの治療効果は、完全なしA1分子または
そのあらゆる治療学的に活性なペプチドフラグメントを患者に供することによっ
て得ることかできる。
また、LAIの治療学的な利点か、LAIの担体との結合を増強するか、または
LAIの活性を増強するために加えられた付加的なアミノ酸残基を保持するLA
Iの突然変異体または変異体を使用することによって増大することも明らかであ
る。さらに、本発明の範囲にはLAIの突然゛変異形態か含まれる(このような
突然変異L A1分子が細胞の付着に影響を及:ミす能力を示す限り、ある種の
アミノ酸残基を欠くか、または変えられたアミノ酸残基を含有するLAI分子が
含まれる)。
本発明のLAI分子およびその機能的誘導体は、薬学的に有用な組成物を製する
ための既知の方法に従って製剤化することができ、これによって、この物質また
はその機能的誘導体を薬学的に許容しうる担持担体との混合物にする。適当な担
体およびその製剤(他のヒトタンパク質、例えばヒト血清アルブミンを含む)は
、例えば弛ington’ s Pharmaceutical 5cienc
es[16th ed、 、 0sol、 A、 、 Ed、 、 M≠モ求A
E
aston、 PA(1980):に記載されている。効果的な投与に適する薬
学的に許容しうる組成物を得るために、このような組成物は、治療学的有効量の
LAI分子またはその機能的誘導体(炎症を減少させる量)を、適当量の担持担
体とともに含有しているであろう。
本発明の好ましい産物は、LAIまたはその機能的誘導体を含有する治療用の滅
菌医薬組成物であり、静脈内投与に適したものである。この産物は、適当な担体
または希釈剤の添加によって使用時に復元される凍結乾燥形態であってよいし、
また水溶液の形態であってもよい。
本発明に従って凍結乾燥産物を復元するために、近似の生理学的条件に広く認め
られている物質、および/または政府の法令で要求されている物質を含んでいる
こともある滅菌希釈剤を用いることができる。これに関して、この滅菌希釈剤は
、生理学的に許容しうるpHを得るための緩衝剤(例えば、塩化ナトリウム、食
塩水、リン酸緩衝食塩水)、および/またはその他の物質(生理学的に許容され
、モして/または使用するに安全なもの)を含有していてもよい。通常、ヒトの
静脈内注射用の物質は、当分野の者か入手可能なF oodand Drug
、Administrationに規定される規則に従うべきである。
また、この医薬組成物は、凍結乾燥産物の復元に関して上記した物質と同じ物質
を多数含有する水溶液の形態であってもよい。
上記のように、本発明の産物は、治療用に使用しうる医薬調製物中に導入するこ
とができる。しかし、この「医薬調製物−:なる用語は、本明細書中ではさらに
広い意味が意図されており、治療用だけでなく当分野で既知の試薬もしくは診断
用または組織培養用に用いられる、本発明に係るタンパク質組成物を含む調製物
を包含している。治療用に意図される医薬調製物は、「薬学的に許容しうる」ま
たは「治療学的有効量」のLAI、即ち予防または治療上の健康対策に必要な量
を含有しているはずである。この医薬調製物か試薬または診断用に使用されると
きには、試薬または診断量のLAIを含有しているはずである。
組成物は、その投与か受容患者にとって耐えることかできるものであるときに、
「薬学的に許容しつる」ものであると言う。そのような薬剤は、投与された量か
生理学的に有意なものであるときに、「治療学的有効量」で投与されると言う。
ある薬剤は、その存在か受容患者の生理に検出可能な変化を生じるときに、″生
理学的に有意、□である。
定義により、1単位のLAI活性は、規格化されたインビトロの検定系において
、2xlO”細胞/mlのPMN濃度でPMNMNOS0%阻害を生じるものと
する。10倍高い濃度のLAI(IOU/ml)は、同じ細胞濃度で85〜90
%の最大阻害を生じる。IL−1刺激したヒト内皮培養のならし培地から精製し
たLAIO比活性は、IU/Q、5μgタンパク質である。従って、1QLj/
m1=5μg/m1重量対容量である。全血中の正常なP M N 41度は1
〜3xlO”/mlである。従って、治療用量は5μg/mlのa度を越えるも
のであろう。
投与される治療および/または診断用量は、関係している特定の炎症状態に依存
し、また哺乳動物対象の年齢、体重、身長、性別、全般的な医学的状態、および
同時治療の種類(もしあれば)に依存するであろう。通常は、約100〜10,
000単位の活性または50μg〜5mg/mlの範囲のタンパク質用量を受容
体に与えるのか望ましいが、さらに低いかまたはさらに高い用量を投与すること
もできる。
本発明の分子を投与するのに有用な方法には、局所、皮下、関節内、腹腔内、胸
膜内、または眼内が含まれる。LAIまたはその機能的誘導体を注射によって投
与するときには、その投与は持続注入によるものであってもよいし、また1回も
しくは複数回のホーラスであってもよい。
本発明の方法に有用な有効分子は、例えば注射用の滅菌懸濁液のような形態で用
いることもできるし、また、ELAM−1などの炎症関連の細胞表面構造に指向
性の抗体によって特異的な組織部位に標的化するためにカプセル化することもで
きるjBe〜+1lacqua et al。
、 PNAS USA 84 : 9238−9242(1987) ; Co
tran et al、 、 J、 Exp、 Med、 P64
: 661−666(1986)]。
別の薬学的方法を用いて作用期間をフントロールすることもできる。放出かコン
トロールされた調製物は、L、lまたはその機能的誘導体を吸収またはコンプレ
ックス化するポリマーを使用することによって得ることかできる。放出のコント
ロールは、適当な巨大分子(例えば、ポリエステル、ポリアミノ酸、ポリビニル
、ピロリドン、エチレン酢酸ビニル、メチルセルロース、カルボキンメチルセル
ロース、または硫酸プロタミン)および適当な巨大分子の濃度ならひに導入方法
を、放出コントロールのために選択することによって達成することができる。
放出コントロール調製物によって作用期間をコントロールするのに有用な他の可
能性ある方法は、LAI分子またはその機能的誘導体をポリマー物質、例えばポ
リエステノベポリアミノ酸、ヒドロゲル、ポリ乳酸、またはエチレン酢酸ビニル
フポリマーの粒子中に導入することである。
別法では、LAIまたはその機能的誘導体をポリマー粒子中に導入する代わりに
、これらの物質を、例えばコアセルベート法もしくは界面重合によって調製した
マイクロカプセル(例えば、それぞれヒドロキシメチルセルロースまたはセラチ
ンマイクロカプセルおよびポリメタアクリル酸メチルマイクロカプセル)中に、
コロイド状薬物放出系(例えば、リポソーム、アルブミン微小球、微小エマルシ
コン、ナノ粒子、およびナノカプセル)中に、または巨大エマルジョン中に捕捉
させることができる。このような方法は、肚1那ton’s Pharmace
utical 5ciences(191110)に開示されている。
(以下、余白)
K穐例
以上に本発明の詳細な説明したが、以下の具体的な実施例を参照することによっ
て本発明をさらに明瞭に理解することができよう。
これら実施例は例示のためだけに挙げたものであり、特に記すことがなければ本
発明を限定するものではない。
炎症の原材料および生化学的試薬
以下の試薬を表示した供給源から入手した。ヒト単球由来のIL−1(hrAI
L−1)、ヒト組換えI L−1−β(rlL−1β)、およびヒト組換え顆粒
球−単球コロニー刺激因子(G M−CS F ) : G enzyme、
1nc4. B oston、 M A ;大腸菌中で発現するヒト組換えIL
−1−α(rlL−112): C15tron Technology、 P
ine Brook、N J ;グラム陰性細菌内毒素(大腸菌0111 :
B4): Difco Laboratories、Detroit、Ml;ア
フィニティー精製したヒトインターフェロンガンマ(7−I F N) : I
nterferon S ciences、 T nc、、 Threw B
runsthick、 N Jニトリプシン(タオブx1)、トロンビン(ヒ
ト血漿由来)、N−ホルミル−メチオニル−ロインルーフェニルアラニン(fM
LP)、ポルホール12−ミリステート 13−アセテート(P M A )、
セラチン−アガロース、および硫酸アンモニウム(グレーV III) : S
igma ChemicalCo、、 S t、 Louis、MO; oイ
コトリエンB 4(L T B 4) : B +omol、 1nc、 、
P hiladelphia、 P A ;コンカナバリンA−アガロース:V
ect。
r L aboratories、 B urlingame、 CA ; ヘ
パリン−セファ0−ス CL−6Bおよびペプシン−アガロース: P har
macia、 I: ppsala、 S wden。
F lavobacterium heparinium由来のヘパリナーセは
D r、 Howard Bernstein[Massachuseits
In5titute or Technology、Cambridge、MA
]から提供を受けた。組換えT N F (rT N F )、rIL−2、お
よびrlL−1βはB iogen、 I nc、 (Cambridge、
MA)から得た。
5の素状組織セグメントから単離して培養し、プールし、そして20%ウシ胎児
血清(F CS ; Gibco Laboratories、 Grand
l5land、 NY)および抗生物質を含むMedium 199 (M19
9 ; M、 A、 Bioproducts、 Bethesda、 MD)
を用いる1次培養で増殖させた。0.1%ゼラチン(バタトセラチン0143−
02 ; Difco Laboratories、 Detroit、 Ml
)を被覆したC ostar組織培養フラスml (75cm’ ; Co5t
ar、 Cambridge、 MA)中、ブタ腸ヘパリン(50〜100 、
czg/ml : Sigma Chemical Co、、St、Louis
、 MO)および内皮細胞成長因子(50〜100u g/ ml ; Bio
medicalTechnologies、 l nc、 、 Stought
on、 MA)を追加したM 1.99−20%FO8を用いて、いくつかの株
を連続的に継代培養した(1:3の配分比)。
実験用には、HEC株を、微量滴定ウェル中の15mmのT hermanox
プラスチック製カバースリップ(Miles 5cientific、 Nap
erville、 IL)上1こ、またはフィブロネクチン(1tt g/ c
m!; Meloy Laboratories、 Springf 1eld
、 MA)もしくは0.1%ゼラチンのどちらかを被覆した100+nmの組織
培養皿(Corning Glass Works、 Corning、 NY
)にプレートした(継代培養レヘル2−5)。
実施例2 白血球の単離および放射ラベル血液を正常なヒトボランティアからC
CD緩衝液E1:9;100mMクエン酸ナトリウム、130mMグルコース(
pH6,5)]中に採取した。B evi 1acquaらIJ、 Cl1n、
Invest、 76 : 2003−2011(1985)Eの方法に従っ
てPMN(>95%)の@濁液を調製した。単核白血球をリンパ球分離培地(L
itton Bionetics、 Inc、 、 Charleston、
SC)で単離し、さらにRecaldeら[J、 Immunol、 Meth
、 69 : 7l−77(1984)]の方法に従って単球に富む集団(75
〜88%)または血清被覆したプラスチック製ベト9皿ての単球減少によってリ
ンパ球懸濁液(〉95%)のどちらかに分画した。前骨髄球セルラインHL−6
0および単球様セルラインU937をB evi 1acquaら(上記)の記
載のように培養した。それぞれの白血球型を、B evilacquaら(上記
)の記載の方法を用いて目1インンウムーオキシン(Amersham Cor
p、、ArliArlln Heights、 IL)で放射ラベルした。
実施例3 培地の調製
I L−1ならし培地(IL−I CM)またはshamならし培地(S’HA
M CM)を調製するために、(1)追加のタンパク質なし;(2)5ng/m
1トランスフェリノ、5μg/mlインスリン、および5ng/mlセレン(最
終濃度)(T I S ; Co11aborative Re5earch、
CarQbridge、MA)を含む規定の非血清添加物; (3) 1%(v
/v)ウシ胎児血清(Fe2;内毒素< 0 、027 ng/ ml ; H
yclone Laboratories Inc、 、 Logan、 UT
):および(4) 10 mg/ mlウシ血清アルブミン(B S A ;
Fraction V、Sigma Che+n1cal Co、)を含有する
RPMI−1640(RPMI ;M、A。
Bioproducts、 Walkersville、 MD)中、I L−
1(2,5〜5U/mlのhmI L−1またはrlL−β)を含むか、または
含まずに全面成長のHEC単層(100mm皿)をインキュベートした。4時間
後に、全ての皿をCa”またはMg”を含まないHanksバランス塩溶液(H
BSS、M、 A、 Bioproducts) (5ml)で洗浄してサイト
カイン含有の培地を除去し、RPMT単独またはTIS、Fe2もしくはBSA
を追加したRPMI中でさらに5時間インキュベートした。培地を集め、遠心し
く400 x g、10分間)、そして通常は一80℃で凍結した。
一部の実験では、アクチンマイシンD (5u g/ ml + Sigma
Chemicalco、)、アセチルサリチル酸(500It M ; Fis
her 5cientific C。
、 、 Medford、 MA)、またはインドメタノン(5ttM ; S
igma Chemical Co、)を、rr L−1の添加の30分前に内
皮培養物に加え、前処理段階の間は培地中に残存させた。
実施例4 LAIの酵素処理
LAIを次のように酵素で処理した。即ち、RPM I TT T S中に集め
たS HA M CMおよびIL−I CMを、N、下、Am1con YM3
0メンプラン(名目の分子量遮断30 、 OOO; Am1con Corp
、 。
Danvers、 MA)で濾過し、トリプシン(1,0OOU/ml、pH7
,37°C118時間)、トロンビン(2U/ml、37°C,2時間)、ヘバ
リナーゼ(150/ml、30°C,2時間)、またはペプシン結合のアガロー
ス(4、500U/ml、pH4,18時間、37°C)で処理した。
煮沸(100°C115分)によって、またはペプシン結合のアガロースの場合
にはアガロースビーズを除去するB eckman M icrofuge中て
の遠心によって酵素処理を停止させた。トリプシンおよびトロンビンは、発色性
基質BAEE(X−α−ベンゾイル−し−アルギニンエチルエステル; Sig
ma Chemical Co、)の加水分解によって測定するとSHAMCM
およびIL−ICMの両方で完全な活性を、および血漿凝固活性をそれぞれ保持
していた。
実施例5 LAI活性の検定
標準の放射線単層付着検定XBevilacqua et al、 、 J、
Cl1n、 Invest。
匹: 2003−2011(1985)を参照]てLAI活性を測定した。簡単
に説明すると、T hermanoxカバースリップまたは微量滴定ウェルで増
殖させた全面成長のHEC単層からなる標的の単層を、rl Llβ(2゜5〜
5L″/ml、4時間)を含むか、または含まないRPMI+FC8中で前処理
した。■インジウムでラベルした白血球懸濁液(2x107細胞/ml)の一部
を、IL−I CM、SHAM CM、または新鮮なRP M T + F C
SもしくはTIS中で直接希釈しく最終濃度=2X 10’細胞/+nl)、洗
浄した単層に加え、静止状態のもと、37℃で10分間インキュベートした。こ
の検定を、T hermanoxカバースリップ上のHEC単層については標準
化した洗浄によって終結させ[Bevilacqua et al、 (上記)
を参照コ、また、微量滴定プレートの場合には封をし、反転させ、そして遠心し
た[Bevilacqua、et al。
、 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 L:SA 84 : 9
23g−9242(1987) : Charo et a戟A 、 Bl
廻動: 473−479(1985)を参照]。
付着+11Jnラベルの白血球の数を、Gamma5.500カウンター(Be
ckman Instruments、 Inc、 、 Fullerton、
CA)を用いて白血球調製物の比活性(cpm/細胞)および単層結合の放射
活性から決定した。阻害率(%)は以下の式で計算し、平均上平均の標準誤差(
SEM)で表した。
有意性は2つの尾部を有するスチニーテントのT−検定で調べた。
実施例6 PMNに対する内皮細胞の付着性のサイトカイン誘導による増加
図1に示すように、HEC単層をhmlL−1て処理すると、多形核白血球(P
MN)に対する表面付着性が時間に依存して増加する結した白血球を添加する直
前に、サイトカイン含有の培地を常法によりアスピレータ−吸引し、それぞれの
ウェルを新鮮な培地で洗浄した。この「洗浄した」系では、I L−1処理した
HEC単層へのPMNの付着は、I’ L −1の1時間後程度の初期に未処理
の単層に比へて有意に増加し、ピークの付着が3〜4時間で生じ、次いで徐々に
低下した。対照的に、前処理培地を除去せず、そしてPMNをウェルに直接加え
たときには(「未洗浄の」系)、特に3時間以後に著しく少ないPMN付着が観
察された。未刺激のHEC単層へのPMNの付着は、洗浄および未洗浄の同条件
につい、て、試験した全ての時間で同一であった。これらの観察に基づいて、我
々は、未刺激ではなくIL−1刺激されたHEC単層由来のならし培地がPMN
−内皮の付着を阻害する活性(「白血球付着阻害物質j、LAI)を含有してい
るものと仮定した。
実施例7 LAI活性の同定および代謝的な評価刺激された内皮細胞かPMN−
内皮付着の阻害物質を含有しているという仮定を検定するため、100mm皿で
増殖させた内皮細胞培養物からならし培地を果めた。HECを洗浄して培養培地
を除き、I L−1を含むかまたは含まずにRPMI+FC3中で4時間インキ
ュベートし、この時点でHECをもう一度洗浄した。新しいRPMI+FC3中
でさらに5時間インキュベートした後、IL−1cMおよびSRAM CMを集
めた。過付着性のHEC単層(2,5〜5U/mlのrl L−1βて前処理、
4時間)へのPMNの付着は、SHAM CMと比べると、IL−I CMの存
在下で有意に阻害された(72±6%、n=10、P<0.001+図2)。集
めた後にrlL−1β(+1;/ml)を加えたSHAM CMは、阻害作用を
全く有さなかった。内皮細胞の非存在下でrl L−1β(5U/mり含有の培
地をインキュベートしても阻害活性は生成しなかった。
HECのアセチルサリチル酸(500μM)処理は、構成性およびカルシウムイ
オン透過担体刺激のPGI、生成を排除する条件下では、LAIの産生を変える
ことはなかったく未処理のHECから90〜97%のLAI活性、3回の実験)
。同様の結果がインドメタ7ン前処理で得られ、LAI活性の生成にはシクロオ
キシゲナーセ経路を経るアラキドン酸代謝は必要でないことを示した。し力1し
、rl L−1による刺激(2,5〜5U/ml、4時間)の前に30分間、H
ECをアクチノマイ/ンD(5μg/ml)で処理すると、後のLA■生成を実
質的にブロックした(未処理のHECからのLAI活性の0〜10%、6回の実
験)。相当量のLAI活性が、タンパク質不含のRPMI培地中に(65=4%
のLAI活性、4回の実験)、血清不含のTIS追加培地中に(58±3%のL
AI活性、10回の実験)およびBSA追加培地中に(57f 6%のLAI活
性、5回の実験)集めたIL−I CM中に検出された。
上記の観察は、新たなタンパク質合成がサイトカイン刺激された内皮細胞による
LAT活性の生成に必要であること、さらに、LAI活性は外部から加えたある
種の培地成分(例えば、血清因子またはIL−1)の代謝によっては得られない
ことを示唆する。
また、ヒト組換えI L−1βおよび天然のヒト単球由来のIL−1に加えてヒ
ト組換えI L−1α(10U/ml)、ヒト組換えTNF(1000/+nl
)および細菌性L P S (1μg/ml)も、以下の表1に示すように、H
EC単層によるLAI活性の生成を誘導した。
媒介物質 PMN付着の阻害率(%)
hmIL−1(5U/ml) 72: 6rl L−1a (10U/ml)
58± 7rl L−1β(2,5U/ml) 69: 10(−1−ポリミキ
シンB) 60: 7(−L加熱) 7±13
LPS (1βg/+nl) 39± 8(÷ポリミキ/ンB) 12= 3
(−加熱) 3:3= 5
rTNF (200U/ml) 54: 4IFN7 (200U/ml) −
1: 9GM−CS F (200%g/ml) −1±15IL−2(500
U/ml) −9= 9全面成長の単層を表示した種々の媒介物質によりRPM
I+FC3中で4時間処理し、洗浄し、そしてRPMIQFC3中で5時間イン
キュベートした。ならし培地を集め、洗浄したI L−1処理(5U rl L
−1β、4時間)の)IEc単層に対して標準の単層細胞付着検定で検定した(
希釈せず)。結果は平均±SEMて示す。
硫酸ポリミキ7ンB(20μg/ml)処理はLPSの刺激作用を中和したが、
rl L−1βの作用を減少させることはなかった。対照的に、rI L−2(
100U/ml)、rl F N−y (200U/ml)およびGM−CS
F (200U/ml)はLAI産生を刺激しなかった。また、IL−I CM
中のLAI活性は、以下の表2に示すように、TNF(200tj/m+、4時
間)およびL P S (1μg/ml、4時間)で活性化したHEC単層への
PMNの付着を阻害した。同様に、TNFおよびLPSのならし培地も、IL−
1,TNFおよびLPS活性化された内皮単層へのPMNの付着を阻害した。
IL−1刺激したHEC由来のならし培地は、TNF(200U/ml、4時間
;54:4%、5回の実験)、L P S (1μg/ml、4時間+56:7
%、3回の実験)、またはI L−1(2,50/ml、4時間;68:4%、
5回の実験)で活性化したHEC標的単層へのPMN付着の相当な阻害を生じた
(以下の表2を参照)。対照的に、IL−I CMは、新鮮なヒト血清(4−3
%阻害、4回の実験)、未補足のヒト血清(−10±4%、3回の実験)または
チモサン活性化したヒト血清(−8−10%、3回の実験)で被覆されたプラス
チ、夕表面へのPMNの付着を阻害しなかった。これらの結果は、活性化してい
ない内皮細胞へのPMN付着に効果かないことと合わせて、LAIか白血球の「
過付着性≦内皮細飽表面との相互作用を優先的に阻害するように作用することを
示唆する表2サイトカインおよび内毒素活性化したHEC単層で測定したサイト
カインおよび内毒素刺激したHEC由来のLLAI活性 活性化されたHECへ
の
の供給源* PMN付着の阻害率(%)IL−I CM 68±4 54±4
56=7TNF CM 45±9 38−9 36=8LPS CM 39±8
31=7 12±3*実施例3の記載のようにしてサイトカインおよび内毒素
刺激したHEC単層からならし培地(CM)を集めた。標的のHEC単層をrl
L−iβ(50/ml)、T N F (2000/ml)またはLPS(1
βg/ml)で前処理(4時間)し、被験培地に再懸濁したIll i n−ラ
ベルのPMNを添加する直前にl711.浄した。PMNの付着は定量的単層付
着検定7LBevilacqua et al、、J、Cl1nInvest、
76: 2003−2011(1985)3で測定した(実施例5を参照)。
結果は3回の独立した実験の平均力SEMで表した。
LAI活性の生成はI L−1の濃度に依存し、0.10/mlのrlL−1β
て始まり、2.5〜5U/mlで最大になることがわかった(図3)。IL−I
CM中のしA■の出現は時間依存性であり、1時間間隔て集めた培地中の阻害
活性はI L−1後の1〜2時間で検出可能になり(30:m6%、n=5)、
5〜6時間で最大になった(65=2%)。9時間後には活性の減少が観察され
た(図9を参照)。
LAI活性はAm1con YM30(名目上の分子量排除=30,000)を
自由に通過するが、A m1con Y M 5 (名目上の分子量排除=5.
000)で10〜20Xに濃縮された。PMN付着の阻害は、5XのIL−IC
M濃度で最大にブロックされ(PMN付着の75±7%阻害、n=5;図4)、
それより低いTL−ICM濃度ではそれに比例して少ないLAI活性が検出可能
であった。
実施例8 LAI活性の標的の評価
LAI活性か白血球または内皮細胞にその阻害作用を発揮するか否かを測定する
ために、それぞれの細胞種を選択的に前処理した。
活性化したHEC単層(5U/mlのrl L−1,4時間)をIL−I CM
と30分間インキュベートすると7続いて新しい培地(1,5mlンと交換]、
PMN付着の阻害は観察されなかった(5:8%阻害、P〉005.3回の実験
)。
対照的に、PMN(3X10’細胞、15ml中)を30分間、IL−I CM
で前処理し、遠心しく1100X、2分)、相当量の新鮮な培地に再jQ[し、
そして活性化したHEC単層に加えると、PMN付着は有意に阻害された(25
″:3%阻害、P<0.001.3回の実験)。ざるに、固定化したl L−1
刺激のHEC単層(2%バラポルムアルデヒドのPBS中、22°Cて5分間、
次いて4°CのPBS−r B S 、A中で一晩保存)への未固定のPMNの
付着は、IL−ICMによって有意に阻害され続けた(45二9%阻害、2回の
実験)。
対照的に、P M Nの短時間の固定(2%パラホルムアルデヒドのPBS中、
水上で5分)は、>80%まてLAIの阻害作用を減少させた。PMNの固定そ
れ自体は、未処理またはIL−1処理のHEC単層への付着を変えなかった。こ
れらの廿察は、LAIの阻害作用が主として白血球に向いていることを示すもの
である。
図5に示すように、LAI活性は、サイトカイン活性化および未活性化内皮への
ある種の血液白血球の付着に特異的に影響を及はすよってある。IL−I CM
は活性化されたHEC単層へのPMNの付着の顕著を阻害を首尾一貫して生成す
るが(サイトカイン刺激の付着の76±4%阻害、p<o、o○1.5回の実験
)、未活性化単層へのPMNの付着には作用を有していなかった。同様に、活性
化されたHEC単層への単球の付着は有意に阻害、されたが(サイトカイン刺激
の付着の55=12%阻害、P<0.01.5回の実験)、活性化されていない
単層への比較的大きな付着に対する影響は観察されなかった。対照的に、IL−
I CMは、IL−1活性化または未活性化のHEC単層のいずれかに対する末
梢血液リンパ球(−4±6%阻害、P〉01.3回の実験)、HL−60細胞(
2±6%、P>0.1.4回の実験)またはU937(1土9%、P>0.1.
4回の実験)の付着を有意に変えることはなかった。
LAIの存在下および非存在下での活性化HEC単層へのP M N付着の生体
顕微鏡は顕著な相違を示した。SHAM CMにおいては、PMNは、単層表面
に多数か強固に付着した(図6A)。対照的に、LAIの存在下てPMN付着の
程度は顕著に減少し、定量的な放射線検定と一致した。個々のPMNは形状の変
化を受けたか、これらか単層表面に広がるようには見えなかったことは重要であ
る(図6B)。
実施例9 PMN活性化の検定
可溶性の刺激物質(10−’M fMLP、IQ−’ LTB、、1100n/
ml PMA)に対するPMNの応答を、メンプランポテンンヤルの変化および
細胞質ゾル遊離カルシウム濃度の定量測定によって調べた。
メンプランポテンンヤルの変化は、37℃にコントロールされたキュベツト区画
を有するS P E X F luorolog II蛍光分光光度計を用い、
フルオレセント・シアニンプローブdiS C5−5jWhitinCa”感受
性のFura−2蛍光を測定するために、PMNの懸濁液(107細胞/ml)
をCa”およびMg”を含まないHBSS中に再懸濁し、1μMの最終濃度で1
0分間、37°CでF ura−2/ A M (保存溶液、ジメチルスルホ牛
シト中の1mM)とともにインキュベートした。この細胞をHBSSで5倍に希
釈し、37°Cでさらに15分間インキュベートした。この細胞を冷HBSSで
遠心することによって2回洗浄し、10’Cで保存した。検定の直前に、細胞を
B eckmanM 1crof uge(モデルB)でペレット化し、温HB
SS+Ca”およびMg”(1、6ml)に再懸濁し、キュベツト中で5分間平
衡化し、次いでアコニストを加エタ。
蛍光の測定は、ビーム・スプリッター、2つの励起モノクロメータ−1および2
つの波長340nmおよび380nmてのFura−2の迅速な交互の(30H
z)励起を可能にするための特殊化した光学配置における2重ミラー変向構造を
装着したS P E X (Edison、 NJ) F lu。
rolog II(モデルCM−1)蛍光分光光度計で行った。励起バンドの幅
は6.6nmにセ、トシた。放出された蛍光シグナル(505r+m、72nM
)の比が、細胞数、染料負荷および染料漂白に依存しない細胞内Ca”濃度の計
算を可能にした。蛍光シグナルは、細胞内および細胞外Ca”の平衡を可能にす
る80μMのジキトニンを用い(最大)、次いで1M)リス、300mM EG
TA、pH> 10.0を添加して(最小)検量した。細胞内Ca”のヘースお
よび最大の増加をG rynkietviczらIJ、 Biol、 Chem
、 260 : 3440−3450(1985)Eの記載のよさらに、可溶性
の炎症性刺激物質に応答してのスーパーオキシドの生成および刺激一応答のシグ
ナルを調へた。IL−I CMまたはSRAM CMを添加しても、静止してい
るメンプランボテンシャルを変えること、または10−’M fMLPS 10
−’M LTB、もしくは100ng/ml PM、Aによって誘導されるメン
プランの消極を阻害することはなかった(図6A)。同様に、IL−I CMお
よびSHAM CMのどちらも、fMLP誘導の細胞質ゾルカル/ラム量の増加
を変えることかなかった(図6B)。また、10−’MfMLPあるいは100
ng/ml PMAに応答してのスーパーオキシドの生成も、LAIによって阻
害されることはなかった(データは示していない)。これらの結果は、PMNに
おいては、活性化シグナルの形質導入(メンプランの消極および細胞質ゾル遊離
カル/ラムの増加によって示される)、および細胞の応答(スーパーオキシドの
生成な予備的な生化学特徴付けを容易にするため、血清不含のトランスフェリン
/インスリン/セレン追加の培地中のI L−1活性化HEC単層からLAIを
集めた。これら調製物中のLAI活性は、20分間の煮沸、18時間の酸性化(
pH2または4)、凍結(−80°C13ケ月まで)、およびプロテアーゼ阻害
物質の添加なしでの4°Cで14日までの保存を含む種々の処理に対して安定で
あることかわかった。LAI活性は非沈澱性(250,000xg、45分)で
あり、膜フラグメントと結合しておらず可溶性であることを示唆した。LAT活
性は、ゼラチン−アガロース、コンカナバリンA−アガロースまたはヘパリン−
セファ0−スによって吸着されなかった。30,000分子量排除のメンプラン
で濾過しておいたIL−I CMの、トリプシ7(1,00OL’/ml、pH
7,37°C118時間)、トロンビン(2U/ml、37°C12時間)また
はヘパリナーセ(15L;/ml、30℃、2時間)による処理は、LAI活性
に影響を及ぼさなかった。しかし、ペブ/ン結合のアガロースで処理すると(4
,5001J/mLpH4,37°C118時間)、未処理対照でのLAI活性
が有意に減少した。LAI活性は60〜80%飽和の硫酸アンモニウムによって
沈澱し、全活性がこの分画中に回収された。これらの結果は、LAIの生物学的
活性がタンパク質成分に依存していることを2つのモテル5 ]、 O溶媒ポン
プおよびプログラム可能なS ystemsControl Ier勾配メーカ
ーからなるWaters Associates(Milford。
MA)液体クロマトグラフィー/ステムを用いてHPLCを行った。
カラムの溶離液は、Watersモデル481吸収検出器を用いて28Onmで
モニターした。RPMI−!−TIS中のIL−1CMおよびSRAMCMを、
A m1con Y M 30メンプランで濾過し、溶離液をYM 5メンプラ
ン(名目の分子量排除5,000)で20〜40xに濃縮し、蒸留水に対して透
析しES pectrapor7.10,000分子量排除+ Spectru
m Med、 lnd、 、 Los Angeles、 CA]、そして凍結
乾燥した。凍結乾燥した試料を、0.2M酢酸、Q、1M)リエチルアミン(p
H3,9)中、約1 mg/ m 1 (D 4度に復元し、Waters P
rotein−PAK125ゲル濾過カラム(7,8mmX 30cm)にかけ
た(250μm試料)。このカラムを1 、8 m17分の流速でイソクラティ
ック系として溶離し、0.9mlの分画を集めた。分画を、リン酸緩衝食塩水(
136mMNaC1,0,3mMKC]、O−8mM N a 2 HPO4、
O,1mM KH,PO,、pH7,4)に対して18時間(4°C)透析した
。分画をRPMT↓FC3て希釈し、標準の単層付着検定で検定した。タンパク
質測定はB 1o−Radタンパク質試薬(Bio−Rad Laborato
ries、Richmond、 C,へ)を用いて行った。
凍結乾燥したIL−I CMの試料を、Waters P rotein−P
A Kゲル濾過カラムの高速液体クロマトグラフィーで分画した(上記のように
)。分画(0,8m1)をリン酸緩衝食塩水(pH7,4)に対して透析し、R
PMI+FC8て1:10に希釈し、標準の単層付着検定で検定した。この系に
おいて、LAI活性のピーク(分画12)が主タンパク質ピーク(分画9)から
分離した(図8を参照)。ピーク分画中のLAI活性は、PMNMNOS0%阻
害までの連続希釈によって計算すると、80xの有効濃度で存在していた。連続
希釈により回収活性として概算されるLAlの収率は90%以上であった。予備
実験では、ピーク分画中のLAI活性は煮沸および酸性化に対して安定であり、
ペプンンによる処理で完全に破壊された(ペブンン処理中のLAI活性か一8=
6%であるのに対し未処理の対照中のLAI活性は62:tlO%)。
以上に本発明を具体的な態様に則して説明したか、さらに修飾を加えることがで
きるのは理解されよう。本出願は、全体的に見て本発明の原理に従う本発明のあ
らゆる変異、利用あるいは適合を保護するものであり、そして本発明か属してい
る分野において既知または慣例の実施にあたるか、または添付した請求の範囲C
二g己載された必須の特徴にあてはまる本明細書の開示からの逸脱を包含するも
のである。
継続的なIL−1処理(時)
FIG、f
付着PMN/mm”
IL−1処理した内皮細胞ならし培地の相対濃度F/G、4
F/G、5
FIG、74
FIG、7B
LAI活性
PMN付着の阻害率(%)
タンパク質含量(mg/ml)
白血球付着阻害物質(LAT)
時間(時)
FIG、 9
国際調査報告
IHI@、+a1mMI 1m、、4mm+ k。F’=;呻p 9 / P
’l L ? −mIC’+41#11mm+Imm 1IJP。
Claims (14)
- 1.別の細胞表面への白血球の付着を阻害することができる、天然の不純物を実 質的に含まないLAI。
- 2.別の細胞表面べの白血球の付着を阻害することができる、LAIのフラグメ ントである請求項1記載のLAI分子。
- 3.分子が検出可能にラベルされている請求項1または2のいずれかに記載のL AI分子またはそのフラグメント。
- 4.分子が、放射アイソトープ、酵素、蛍光ラベル、常磁性ラベルおよび遊離ラ ジカルラベルからなる群から選ばれるラベルで検出可能にラベルされている請求 項3記載のLAI分子。
- 5.炎症を有していることが疑われている哺乳動物対象の炎症の存在および位置 を診断する方法であって、(a)LAIを識別しうる検出可能にラベルされた結 合性分子を含有する組成物を該対象に投与し;そして(b)該結合性分子を検出 すること; からなる方法。
- 6.炎症を有していることが疑われている哺乳動物対象の炎症の存在および位置 を診断する方法であって、(a)LAIを識別しうる検出可能にラベルされた結 合性分子の存在下で該対象の組織試料をインキュベートし;そして(b)該組織 試料に結合した該結合性分子を検出すること;からなる方法。
- 7.実質的に純粋な形態のLAIを回収する方法であって、以下の工程からなる 方法: (a)細胞供給源からならし培地を集め;(b)該ならし培地を限外濾過してL AI含有の分画を得;(c)該LAI含有の分画を限外濾過によって濃縮および 脱塩し;(d)該LAI含有の分画を凍結乾燥し、アセトン沈澱によって脱脂質 化し; (e)該LAI含有の分画をHPLCクロマトグラフィーによってゲル濾過し; (f)該LAI含有の分画をイオン交換クロマトグラフィーにかけ;(g)実質 的に純粋な形態で工程(f)で得た濾液を回収する。
- 8.請求項7記載の方法によって製造したLAI。
- 9.炎症を軽減する量のLAIおよび薬学的に許容しうる担体を含有する哺乳動 物対象の炎症を治療するのに有用な医薬組成物。
- 10.哺乳動物対象の炎症を治療する方法であって、そのような治療を必要とし ている対象に請求項9記載の医薬組成物を供することからなる方法。
- 11.炎症が特異的な防御系の反応である請求項10記載の方法。
- 12.炎症が非特異的な防御系の反応である請求項10記載の方法。
- 13.炎症が遅延型の過敏反応である請求項10記載の方法。
- 14.炎症が自己免疫疾患の症状である請求項10記載の方法。
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