JPH0250154B2 - - Google Patents

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JPH0250154B2
JPH0250154B2 JP59189493A JP18949384A JPH0250154B2 JP H0250154 B2 JPH0250154 B2 JP H0250154B2 JP 59189493 A JP59189493 A JP 59189493A JP 18949384 A JP18949384 A JP 18949384A JP H0250154 B2 JPH0250154 B2 JP H0250154B2
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coke
coking
needle coke
oil
temperature
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Koreji Murakami
Mikio Nakaniwa
Yorio Nakayama
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J23/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00
    • B01J23/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper
    • B01J23/76Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36
    • B01J23/84Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group B01J21/00 of the iron group metals or copper combined with metals, oxides or hydroxides provided for in groups B01J23/02 - B01J23/36 with arsenic, antimony, bismuth, vanadium, niobium, tantalum, polonium, chromium, molybdenum, tungsten, manganese, technetium or rhenium
    • B01J23/85Chromium, molybdenum or tungsten
    • B01J23/88Molybdenum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/40Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties characterised by dimensions, e.g. grain size
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B55/00Coking mineral oils, bitumen, tar, and the like or mixtures thereof with solid carbonaceous material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10BDESTRUCTIVE DISTILLATION OF CARBONACEOUS MATERIALS FOR PRODUCTION OF GAS, COKE, TAR, OR SIMILAR MATERIALS
    • C10B57/00Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general
    • C10B57/04Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition
    • C10B57/045Other carbonising or coking processes; Features of destructive distillation processes in general using charges of special composition containing mineral oils, bitumen, tar or the like or mixtures thereof

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Coke Industry (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、コールタール(CT)、キノリン不溶
分の除去されたコールタール(QIF−CT)、コー
ルタールピツチ(CP)及びキノリン不溶分の除
去されたコールタールピツチ(QIF−CP)の中
から選ばれる原料からいわゆる電気炉製鋼法で要
求される超高電力操業(UHP操業)において迅
速溶解の使用条件に耐える黒鉛電極の製造に適し
た高品質ニードルコークスの製造法に関するもの
であり、また近年脚光をあびているLWG
(Lengswise grafitization)方式による黒鉛電極
の製造にも適した高品質ニードルコークスあるい
はスーパーニードルコークスの製造法に関するも
のである。 〔従来の技術〕 電気炉のUHP操業による迅速溶解の使用条件
に耐え良好な実用成積を示す黒鉛電極を得るため
に必要とされているコークスの品質特性として
は、電気抵抗が小さく、熱膨張係数(CTE)が
小さく、黒鉛化品の高強度および低弾性率などの
性質も兼ねそなえていることが必要とされ、さら
に電極の大型化指向の観点からみて近質なコーク
ス原料が要求されている。 このような要求に合致させるために、石油系な
いしは石炭系の原料から得られ一般にニードルコ
ークス(N−coke)と呼ばれるものの品質の向
上には最近顕著なものがあり、その好ましい特性
を反映して易黒鉛化コークス、高結晶コークスな
どと呼ばれている。 コークス原料を通常およそ430〜470℃前後のコ
ークス化温度で処理し調整した生ニードルコーク
スまたはグリーンN−cokeと呼ばれる炭素体は、
平均10A程度の六角網目の黒鉛に類似した微結晶
子が集積して構成されており、前述のような良質
の黒鉛電極を製造するためのN−cokeの特性は
これらの微結晶子間の結合力および配向の状態に
より変化することが知られている。また微結晶子
の生成状況は、コークス化原料を加熱したとき生
成するコークス前駆体で光学的に異方性のメゾフ
エーズ小球体ならびにこれら小球体の成長および
合体により生成するパルクメゾフエーズの生成状
況により著しく影響されることが知られている。 一方メゾフエーズ小球体に与える影響因子とし
てはコークス化原料の組成およびメゾフエーズ小
球体の成長を妨害する不純物およびコークス化条
件などがあり、N−cokeの構造を特定なものと
することは単純にはできない。しかしながら、
CTEが生コークスの生成状態できまるN−coke
の独立した特性でありその履歴が黒鉛化の状態ま
で維持されるものであることから、商業的には、
CTEの大小でN−cokeの等級分けが行われてい
る。 一般的には、100〜400℃の温度範囲の平均値で
示したCTEの値が1.00〜1.15×10-6/℃のものを
プレミアム級ニードルコークス(PN−coke)、
1.15〜1.25×10-6/℃のものをレギユラーニード
ルコークス(RN−coke)と分けられている。 勿論、N−cokeの等級はCTEのみにより決定
されるものでだはない。PN−cokeはRN−coke
に比較して結晶子も大きく、その配向性もすぐれ
真比重も高くまた黒鉛化性の優れたものである。 CTやこのCTから得られるCPをそのままデイ
レードコーキング方式によりコークス化すると、
得られるコークスは、RN−cokeよりさらに著し
く品質が劣り全く黒鉛電極の製造には使用出来な
い。上記のようなUHP操業に使用できる黒鉛電
極を製造するために必要となる高品位ニードルコ
ークスの製造にはコークス化原料を厳選するこ
と、および精製することが必要である。 例えば、特公昭52−78201号公報には、CPに対
して混合する芳香族溶媒の比率を選択することに
よりCP中に含まれるキノリン不溶(QI)成分を
分離除去したものをデイレードコーキング方式に
よりコークス化しN−cokeを得る方法が、また
特開昭52−28501号公報ではQI成分と縮合環状炭
化水素化合物を含む炭化水素物質に対し、沸点の
75容量%が330℃以下でありそのBMCI値が5〜
70の範囲にある溶媒を使用しQI成分を除去し、
脱溶媒を行つたもをデイレードコーキングする方
法によりN−cokeを得ることも検討されている。 ところでこれら2件の方法は、何れもQIの条
除去を意図したものでありそれぞれの方法によつ
て得た原料からコークスを製造した場合、CTE
についてはPN−coke級のものを得ることが可能
であるとしては、これを黒鉛電極製造の原料とし
てLWG方式で作ると残留膨張(puffing)が起こ
るため好ましくない。 このパツフイングは、石油系のコークス化原料
から得られるのと同程度品質のN−cokeにも見
られるが、その原因は主としてコークス中に含ま
れる硫黄に起因するものであり、一般的にはパツ
フイング防止剤として酸化鉄を添加することによ
り容易に抑制することができる。石炭系コークス
化原料の場合、酸化鉄によるパツフイングの抑制
はできない。また石油系原料から製造したPN−
cokeからの黒鉛電極は強度はあるが、石油系の
ものに比べやや靭性が低いことも知られている。 これらの欠点の原因は必ずしも明確にされてい
ないが、電極の黒鉛化過程でcoke中に含まれて
いるN、OおよびSなどのヘテロ原子からの脱離
ガスおよび炭素体の構造が関係するものと考えら
れている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 石炭系あるいは石油形のいずれを問わずコーク
ス化原料中にQI成分が存在すると、コークス化
の反応速度が非常に早く、またコークス生成反応
期間中においてメゾフエーズ小球体の表面に付着
してメゾフエーズの成長を阻害し、微細モザイク
構造のパルスメゾフエーズとなる。このパルメゾ
フエーズは、後のコークス化反応における熱処理
によつても流れ構造に移行しないため結果的には
黒鉛電極製造用の高品位N−cokeとはならない。
従つてQI成分な、コークス化原料より除去する
か、コークス化反応に無害な成分に転換する必要
がある。しかしながら、QI成分を含まないコー
クス化原料であつても必ず高品依N−coke級の
ものがえられるとも限らない。そのような現象
は、CTまたはCPなどの石炭系原料から得られた
コークス化原料について特に顕著である。例え
ば、CTあるいはCPから適当な方法によりQIを除
去した原料QIF−CT(QIFree−CT)あるいは
QIF−CP(QIFree−CP)を、デイレードコーキ
ング法により比較的低いコークス化温度、例えば
440℃、3Kg/cm2Gの圧力下でコークス化反応を
実施したとき得られるコークスについてCTEが
PN−coke級のものであつてもこれと同一コーク
ス化原料をコークス化温度がさらに高い条件例え
ば445℃、450℃または460℃とし、他の条件を同
一コークス化条件でコーキング反応を実施したと
き、得られるコークスのCTEはRN−coke級ある
いはさらにRN−coke級より劣りコークス化温度
の上昇によりCTEの値は急速に高くなりコーク
スの品質は著しく劣化する。 すなわちQIF−CTまたはQIF−CP中には比較
的低いコークス化温度では良質なメゾフエーズの
生成、生長および流れ構造をもつたバルクメゾフ
エーズへの発達を阻害しないが、コークス化温度
の上昇に伴いコークス化原料中の他成分に対しコ
ークス化反応速度が大きいため流れ構造をもつた
バルクメゾフエーズの生成を阻害する物質に変わ
る成分を含んでいる。 このような成分を識別することは難しいが本発
明では、この未確認物体をDRRC(Dormant
Rapid Reaction Component Excited
Temperature)と呼ぶ。DRRCを含む原料から
良質のN−cokeを製造するためには、DRRCを
なんらかの方法によりコークス化反応に無害な成
分に変換するか、またはコークス化反応に関与さ
せないために系外に排除することが必要でこの処
理が行われて始めて高いコークス化温度でデイレ
イドコーキングさせることが可能となる。 DRRCは、QIF−CTやQIF−CP中に本来含有
されている成分もあれば、コークス化反応ないし
はその中間の予備処理段階での熱処理などの際に
2次的に生成するものもあると推定される。 本発明者らは、CTやCPあるいはQIF−CTや
QIF−CPについてその組成、構造特性および改
質方法を検討した結果、コントロールされた条件
下で水素分解し、得られた水素油化をそのまま熱
分解して原料を改質し、ここになお残存するアス
フアルテン(n−ヘプタン不溶解物、以下単に
nC7−I)およびキノリン不溶分(TI)を殆ど含
まない留分を熱分解油から分離してコークス化原
料とする場合には、デイレイドコーキングして得
られるコークスのCTEのコークス化温度に対す
る依存性が小さく実質的にDRRCをふくまないコ
ークス原料となることと共にCTEがPN−cokeよ
りさらに小さく、黒鉛化性がさらに改善され、
LWG方式の黒鉛化工程でパツフイングを実質的
に無視することの可能な程度にまで低減したN−
coke、即ちスーパーニードルコークス(SN−
coke)を製造することが可能であることを見出
したのである。 QIF−CTあるいはQIF−CP中には、それぞれ
およそ10および20重量%のnC7−Iを含んでい
る。nC7−1は石炭の化学構造を継承しており高
分子多官能基、多環芳香族性の複雑な化学構造を
もつた混合物である。さらにnC7−Iはトルエン
可溶成分(TS)とTIに分離できその量はそれぞ
れ6.5、10%および3.5、10%である。アスフアル
テンのTI成分は、キノリンに可溶でありプリア
スフアルテンともよばれているが酸素を主とする
ヘテロ原子を約4%含有している高分子量体であ
る。 またTS成分もヘテロアトムを約4%含有して
いるのに対し石油系のnC7−Iの場合はTS成分
が殆どであり、主としてC、Hから構成されてい
る点で異なつている。 これらのいずれもは、水素化分解や熱分解によ
りその化学的構造は徐々にを変化するが、熱分解
油から得られるnC7−IあるいはTI成分を殆ど含
まないコークス化原料が、コークス化反応におい
てDRRCにより誘起される現象を示さないこと、
また一般にコークス化原料中に含まれるヘテロア
トムは高品位N−cokeの生成を阻害するという
事から、QIF−CTあるいはQIF−CP中に含まれ
るこれらの成分はDRRCとして主たる役割をもつ
ものと推測される。 ところが、コークス化反応は、分子間相互作用
の強い多数の他の成分とのかかわりあいの中で進
行すものであることから、その個々のものについ
ては未だに極められていない。 DRRCの原因物質を改質するとか、排除して
SN−cokeを形成させる条件を検討してみると、
水素化油中の脱N率(%)が15%である比較的温
和な水素化分解条件下では、nC7−IおよびTIの
QIF−CP中の夫々の成分に対する転化率(減少
率)は、21.4および38.6%であつた。この値は、
脱N率が80%という苛酷な条件の場合であつても
それぞれ62.7および74.5%というものであつた。 以上の結果から明らかなことは、nC7−Iおよ
びTIの量は水素化分解により減少させることは
可能であるとしても、水素化分解だけではこれら
を他のものに転化することは困難であることが明
確になつた。 QIF−CPより得られる水素化油中におけるnC7
−IおよびTI成分の分布は、脱N率が15%のと
きその350〜521℃留分に痕跡のnC7−Iが認めら
れ、脱N率がそれ以上の領域ではnC7−Iおよび
TIは521℃以上のヘビーエンド(Heavy end)ま
での留分に分布している。 一方、同様の水素化油に含まれる521℃以上の
ヘビーエンドの量は脱N率の増加に伴い減少す
る。即ち脱N率が15〜80%の範囲では、QIF−
CPに対する同じヘビーエンドに対する分解率
(減少率)は44〜60%であつた。また同時に水素
化油の同じヘビーエンドに含まれるnC7−Iおよ
びTIの含有率はそれぞれ40〜30%、16〜10%と
なつているが、まだ大量に残存していることにな
る。 特公昭46−11442号公報によれば、石送タール
ピツチを水素化分解することにより、易黒鉛化性
ニードルコークスを生成しやすい化学構造をもつ
原料ピツチに改質する方法が記されているが、こ
のものから得られるものをそのままコークス化原
料としてもSN−cokeを得ることはできない。 また特公昭56−41129号公報には、石油系およ
び石炭系タールピツチからピツチコークスを製造
するとき原料タールピツチを先ずアルキル化した
のち水素化触媒の存在下で改質させる方法につい
て記載している。 しかしながら、これらの方法によつてもQI成
分は移然としてコークス化原料中に含まれてお
り、本発明が意図しているようなSN−coke用の
コークス化原料とはならない。 本発明によれば、脱N率15%以上の適当な水素
化分解条件で得られた水素化油を更に480〜520℃
の最終温度に加熱し加圧下で温和な条件で熱分解
を行うことにより水素化油中の重質部分をさらに
分解して軽質化し、さらにこのものをフラツシヤ
ーに導入して、軽質留分と500ないし538℃以上の
不揮発物質とを除去した中間留分としてDRRCが
事実上除去されたSN−coke用のコークス化原料
を高収率で得ることができるものである。 水素化分解につずく熱分解により水素化油の重
質部分に対する分解率はさらに増加する。水素化
分解および熱分解によるオーバーオールのQIF−
CPの質量部分に対して求めた分解率は、脱N率
15〜80%で67.5〜75.2%にも達し水素化分解の場
合よりさらに23.5〜15%増加したことになる。 一方、同様にnC7−IおよびTIについてのオー
バオールの転化率(減少率)は、それぞれ20.3〜
60.5%および26.9〜75.3%でnC7−Iについては
見掛け上水素化処理のみのときと殆ど変わらず、
またTI成分は脱N率が15%の場合水素化処理の
ときより約10%程度減少するが、脱N率が80%の
場合には殆ど変化していない。 これに対し、QIF−CTあるいはQIF−CPに水
素化処理をまつたくおこなわず直接熱分解を実施
した場合に得られる521℃以上のヘビーエンドの
分解率は約50%が限度であり、またnC7−Iおよ
びTIの転化率(減少率)は前者で僅かに7%で
あるが、後者では逆に2倍以上にも増加してお
り、このようにして得た熱分解油を上述のように
処理しても中間留分としてはnC7−IおよびTIま
たはDRRCを含まないコークス化原料を得ること
は全く不可能であつた。 従つてQIF−CTやQIF−CPを処理してSN−
coke用のコークス化原料を採取するためには、
水素化分解とこれにつずく熱分解とは不即不難の
関係にあり、水素化分解処理だけを行うとき脱N
率を適当に選べばDRRCを分離することはできて
も、水素化油をそのままフラツシヤーにかけて得
た中間留分をコークス化原料としたときそのコー
クス収率は非常に低く実際的な価値は低い。また
熱分解だけでは、DRRCの分離が不完全でこの発
明の目的にはそぐわない。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は前述のような解決にしなければならな
い問題点に鑑み、CTやCPあるいはQIF−CTや
QIF−CPについての組成、構造特性と改質方法
との関係につき検討を加えた結果、前記原料に水
添触媒の存在下で水素化分解して水素化油を作
り、この水素化油を圧力下で最終温度470〜520℃
以下で熱分解させて熱分解油を作りここから軽質
分および不揮発性物質を除去したのち残留物を圧
力下で445〜470℃の条件下でデイレードコーキン
グすることによるコークスの製造法に到達したも
のである。 よりくわしく述べると、脱N率15%以上の適当
な水素化分解率で得た水素化油を更に40℃/cm2
以下で圧力下で740〜520℃の最終温度に加熱し温
度和な熱分解をすることにより水素化油中の重量
部分をさらに熱分解して軽量化し、、このものを
フラツシヤーに導入して軽質留分と不揮発性物質
を除去した中間部分からDRRCが実質的に除去さ
れたコークス化原料を高収率で得ることが可能と
なつたものである。 このようにして得たコークス化原料は、コーク
ス化ドラムに導いて445〜470℃の温度でコークス
化するとSN−coke級のコークスを得ることがで
きる。 水素化分解につずく熱分解により水素化油のヘ
ビーエンドの分解率は、更に増加し水素化分解お
よび熱分解におけるオーバーオールのQIF−CP
のヘビーエンドに対する分解率は、脱N率15〜80
%の合、67.5〜75.2%にも達し水素化分解の場合
よりもさらに23.5〜15%増加したことになる。一
方、同様にして、nC7−IおよびTIについての全
体の転換率(減少率)について見ると、それぞれ
20.3〜60.5%および26.9〜75.3%でありnC7−Iに
ついては見掛け上、水素化処理のみの場合と殆ど
変わらず、またTI成分については脱N率が15%
のときは水素化処理をおこなつた場合より約10%
程度転化率は減少する傾向が認められたが、脱N
率80%の場合には水素化分解のときに対しその転
化率は殆ど変化していない。 脱N率が80%の苛酷な水素化分解条件を与える
と、得られた水素化油の芳香族性(fa)は、0.53
と原料に対し大幅に変化する。このような水素化
油を前の場合と同じように処理することにより熱
分油の不揮発性物質の収率は原料に対して熱分解
処理のみを実施したときに比較して約50%以下ま
で減少し、またQIフリーのものが得られる。ま
た同様に中間留分のデイレードコーキングにより
得られるコークスのコークス化温度の上昇による
CTEの増加率は極めて僅かであり、コークス化
原料中のDRRC中のDRRCは殆ど除去されたもの
と判断できる。 さらにコークスの黒鉛化性もよく真比重も高く
パツフイングも実質的に無視できないものである
が、黒鉛化品のヤング率が高すぎ、その強度も低
いことが確認された。脱N率が15〜80%において
同様な予備検討をおこなつたところ、SN−coke
の特性を満足する水素化分解条件は、脱N率が
19.0%〜46.5%、さらに好ましくは22.0%から
37.4%の範囲にあり、これら最適条件に対する水
素化油の構造パラメーターは、fa 0.79〜0.69およ
び0.78〜0.72であつた。 水素化分解反応に使用する反応装置は、特別の
様式を必要とせず通常使用されている固定床式の
ものでも流動床式のもであつてもよい。 また本発明で使用する触媒は、通常の重質油分
解触媒、例えば周期律表第−B族第族のクロ
ム、モリブデン、タングステン、鉄、コバルト、
ニツケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
オスミウム、イリジウム、プラチナ等の金属を含
むものから選ばれた触媒の中から適宜選択使用
し、例えばアルミナにNi−MoあるいはNi−Co
などを担持させて形成させたものであつてもよい
が、固定床触媒を使用するときは触媒の表面を閉
塞してしまい短時間で失活させるために、原料と
してはQIF−CTまたはQIF−CPを用いる方が好
ましい。また流動床方式を使用するときには、原
料についてとくに制限はなく、いずれの原料も問
題なく使用することができる。 水素化反応を行うときの反応装置の温度条件
は、通常350〜450℃、圧力は40〜250Kg/cm2G、
LHSV0.2〜2.0hr-1の範囲のなかから必要に応じ
て適宜選択して使用する。以上のようにしてえら
れる水素化油は、温和な熱分解に処せられるが、
具体的には、40Kg/cm2以下、好ましくは25〜40
Kg/cm2程度の圧力条件に保持されている管状加熱
炉中で520℃以下、好ましくは470〜520℃程度の
出口温度に維持しておくことにより反応を達成さ
せることができる。 通常この様な分解反応の滞留時間は、およそ60
〜350秒である。このようにして取得した熱分解
油は、直ちにフラツシング塔にみちびき、例えば
370〜510℃、0.1〜3Kg/cm2A程度の条件に設定
されたなかでフラツシングされ不揮発性成分を塔
底から分離する一方、塔頂からの留出物を凝縮し
て油状物を取得しこれからコークス化原料を採取
するのである。熱分解油は、好ましくは280℃以
下の軽質留分と500〜538℃以上の不揮発性物質と
を除去すべく処理され、中間留分がコークス化原
料として用いられる。前述のコークス化原料は、
通常のデイレードコーキング法によりコークス化
される。この時のコーキング温度は、SN−coke
を得るために重要であり生コークスの揮発分
(VCM)およびその他の、例えばCTE、強度、
ヤング率などを考慮して決定する必要があり、そ
の温度範囲は445〜470℃、好ましくは450〜465℃
で実施する。コークス化の際の圧力は、通常2.0
〜10Kg/cm2G程度で充分であり、またその処理時
間およそ24時間であるが、場合により36時間程度
にわたることもある。 本発明のコークス製造に使用する原料は、石炭
の乾留によりえられるCT、CPならびにこれらを
処理して得たQIF−CT、QIF−CP、石炭の直接
水素化分解液状生成物、SRCによる液状生成物
など石炭より誘導される石炭系重質油あるいはさ
らにタールサンドよりの液状生成物、シエルオイ
ルなども対象となりうるが、これらの組成はその
来歴の条件によりその特性が大幅に変化すること
が充分に予想されるので処理条件は一律にはなら
ない。 〔作用〕 本発明の一実施態様としてQIF−CPを原料と
して用いた場合について図面を用いて以下に説明
する。 第1図においてQIF−CPは、管1を通り2で
加熱されたのち、管3を経てコンプレツサー4で
昇圧され加熱器5で加熱された水素ガス(純度
99.9%)と管6を経て合流氏、加熱炉7で水添反
応器の条件まで加熱する。加熱された原料油
(QIF−CP)と水素ガス混合物は、コイル8から
管9にとりだされ水添反応器17の塔頂に供給さ
れ触媒層間を流下する。反応は、発熱応なので循
環冷水素ガスを管19および20を通して触媒層
間に供給してクエンチし反応器の温度を調節す
る。反応器10の流出物は、管11より取出され
予熱器2を経てホツトフラツシユドラム12に導
かれ気体成分と液体成分とに分離する。加熱気体
は管13り通り加熱器5を経てエアークーラー1
4で冷却されコールドフラツシユドラム16に送
られる。洗浄用水は、エアークーラー14の上流
に管15により供給する。コールドフラツシユド
ラム16では、炭化水素の蒸気と液体成分および
サワーウオーター(sour water)とを分離する。
リサイクルガスは、管17を経てリサイクルガス
コンプレツサー18で圧縮され原料水素の一部と
合流させたのち管19および20をとおして反応
器の反応域に環流させる。水素ガスが多いガス分
のパージは、反応系の圧力を調節するために管2
1を経て行われる。コールドフラツシユドラム1
6とホツトフラツシユドラム12からの液状生成
物はそれぞれ管22および23から取出されてさ
らに残存する軽沸物を除去するためにストリツパ
ー24に送られ、軽沸物が管25から排除され
る。ストリツパー24の底部から取出された水素
化油は、管26をとおり27で加熱され熱分解炉
28で前述の条件のもとでクラツキングされる。
熱分解油は、コイル29、管30および圧力調整
弁31を経てフラツシユ塔32にフラツシユされ
る。フラツシユ塔32の塔底からは管33により
不揮発性物質を分離除去し、軽質成分は管34を
経てコンビネーシヨンタワー35の塔底に供給さ
れる。コーカードラム流出物は、管41を経てコ
ンビネーシヨンタワー35の底部に供給される。
この両成分は、分別されてその重質成分は、コー
カーフイードとして管36から取出されコーカー
加熱炉37でコーキング温度を維持するに充分な
温度までコイル38で加熱され管39を経てコー
クドラム40に供給されデイレードコーキングが
行われる。コークドラム40は、24時間操業で交
互に切り替えられるようになつている。コンビネ
ーシヨンタワー35の塔頂からは、加熱器をへて
オフガス(管43)、タール軽質油(管44)お
よび廃水(管45)が回収される。一方、管46
からは、軽沸点成分が回収され、これは別のシス
テムにおいてさらにカルボル油、ナフタレンオイ
ルおよびウオシユオイルに分離される。なお、カ
ルボル油は、一部管47により熱分解油のクエン
チに使用される。また、重油は、管48からとり
だされるが、その一部は管49をへてコークドラ
ム塔頂のエツフエルエントラインに供給されクエ
ンチとして使用される。 〔実施例〕 以下、本発明を具体的に行つた実験例に基ずい
て説明する。 実施例 1 比重(15/4℃):1.2439、QI(重量%):<
0.1、TI(重量%):8.96、nC7−I(重量%):
19.1、S分(重量%):0.49、N(重量%):1.13、
fa:0.96の性状を有するQIF−CPを出発原料とし
て、次の水素化分解条件により水素化分解をおこ
なつた。 水素/原料油 N1/1 1000 反応温度 ℃ 360 反応圧力 Kg/cm2G 180 LHSV 1hr-1 1.0 得られた水素化分解液状生成物の性状は、つぎ
のようなものであつた。 比重(15/4℃) 1.54 QI(重量%) 0 nC7−I(重量%) 11.7 TI(重量%) 3.89 S(重量%) 0.10 N(重量%) 0.74 fa 0.735 これらの結果から、脱N率が34.5%の水素化分
解率のとき、水素化油にはQIは含まれていない
が、nC7−IおよびTIを含んでいる。また、その
分布は、水素化油の約49重量%を占める459℃以
上の重質部分の中に全て含まれている(nC7−
I:23.5%、T:7.36%)、脱N率34.5%であるこ
とにも拘らずnC7−IおよびTI成分は水素化分解
では除去されていない。次いで、水素化油をその
まま熱分解チユーブに導き25Kg/cm2Gの圧力下、
500℃で熱分解し(このとき滞留時間は240秒であ
つた)、その後常圧で490℃に保持したフラツシユ
タワーに導き、塔底より不揮発性成分を、また塔
頂から蒸気を冷却して得られる油から280℃以下
の軽沸点成分を除去して得られた油をコークス化
原料とした。このもの性状は次のとうりであつ
た。 比重(15/4℃) 1.0925 Q1(重量%) 0 nC7−I(重量%) 0.05 TI(重量%) 0 この様にして得たコークス化原料油から次の条
件の下でデイレードコーキングをおこなつた。 温度 ℃ 463 圧力 Kg/cm2G 6.5 時 間 24.0 還流比 0.7 デイレードコーキングにおけるオイルチヤージ
終了後は、通常の方法によりスチームパージを行
いグリーンコークを採取した。グリーンコークの
対原料収率は、21.0重量%で揮発分(VCM、
Volatile Combustible Matter)含有量は8.5%
であつた。グリーンコークを通常の方法により
1400℃で1.0カルサインしたのち、粉砕しピツチ
をバインダーとして押し出し成形し電極を製造
し、これを1000℃に焼成し、次いで2700℃で黒鉛
化した。このものの物性は、次のとうりであつ
た。 カルサインコークス(1400℃) 比重(15/4℃) 2.154 黒鉛成形体(2700℃) CTE(W.G.)×10-6/℃ 0.89 最大横磁気抵抗(MR)、% 13.3 曲げ強さ Kg/cm2 134 ヤング率 Kg/mm2 830 上の結果から、比重が2.15以上でありCTEがは
るかに低くMRは非常に大きくて黒鉛化性能が良
くヤング率の極めて小さい黒鉛を得ることができ
たことを示しているが、これは同じCTE値の程
度である石油形の原料から得た黒鉛のラング率が
880〜1000Kg/mm2ないしはそれ以上の値を示して
いるのに比較して極めて優れているものであるこ
とが理解できる。さらに、前記のようにしてカル
サインしたコークスを粉砕して35〜65メツシユお
よび200メツシユ以下の粒度分布をもつ粒分を採
取し、35〜65メツシユ分67重量部と200メツシユ
以下33重量部からなる混合試料に最適量のバイン
ダーピツチを加てモールド成形し(879Kg/cm2
の圧力で加圧した)4インチIDのモールドプラ
グを得たものから直径1インチ×長さ1インチの
プラグを切り出しデイラトメーターにセツトして
1200〜2700℃の温度範囲で14℃/minの昇温速度
で寸法変化を測定した。DPの値(ΔL、
Dynamic Puf−fung、伸び変化率の最大値と最
小値の差)は、本実施例の場合+0.02%で実質的
にノンパフイングといえるものであつた。また、
フラツシヤーから回収される不揮発分の収率は、
11.6重量%でQIを含まないものであつた。 実施例 2 463℃のコーキング温度を使用する代わりに440
℃(A)、450℃(B)、455℃(C)、465℃(D)および470℃(E)
としたほかは実施例1を繰り返した。その結果を
次の表に示した。
【表】 表中A、BおよびCは実施例1におけるコーク
ス化原料に対しコークス化温度がそれぞれ440℃、
450℃および455℃の場合であるが、該コークス化
原料のコークス化速度がおそいのでデイレードコ
ーキング方式による24時間のコーキング時間では
全体がグリーンコークの状態になりすぎることが
できない。そのためグリーンコークのVCMはコ
ークドラム中で大幅にばらついており、かつその
平均値は10%上となりスーパーニードルコークス
を製造するためのVCMの要件、10%以下を充足
することができない。しかしながら、コークドラ
ムの高さで中央部およびそれ以下の部分は上記要
件を満たしグリーンコークも一部生成しているた
め、その部分を切り出しCTEおよびMRの測定を
行つたものである。従つてA、B、Cについては
これらのコーキング温度条件により工業的に実施
することはできない。 実施例 3 実施例1における水素化分解条件を、次表のと
うりとしたほかは実施例1をくりかえした。 水素/原料油 N1/1 1000 反応温度 ℃ 360 反応圧力 Kg/cm2G 50 LHSV hr-1 0.75 としたほかは、得られた水素化油およびコークス
化原料の性状は次のとうりであつた。
【表】 グリーンコークの収率は、23.7%で黒鉛成形体
(2700℃)のCTE(WG)およびMRはそれぞれ
1.08×10-6/℃および12.2%でありPN−coke級
でありまたDP(ΔL%)は+0.08であつた。 実施例 4 実施例1における水素化分解条件のみを変化さ
せ脱N率の異なる水素化油F、G、HおよびIの
4種の水素化油を調整し、実施例1と同様にして
最終的に2700℃で黒鉛成形品を得たが、次のよう
な特性を有するものであつた。
【表】 *:実施例1のデータ
試験例F〜Iは、CTEおよびMRについてはい
ずれもスーパーニードルコークスに属するもので
脱N率が小さくなるほどCTEは小さくなり、ま
たMRは逆に大きくなる傾向があり好ましい。し
かしながらヤング率は、異常に多角なり好ましく
ない。。 比較例 1 下記に示す物性を有する原料油を用いた。 比重(15/4℃) 1.1452 QI(重量%) <0.1 TI(重量%) 3.48 nC7−I(重量%) 11.0 S(重量%) 0.44 N(重量%) 0.98 実施例におけるような水素化処理は行わずに直
接熱分解装置に導き、25Kg/cm2Gの圧力下、480
℃で分解させた後常圧で480℃で保持したフラツ
シヤーに導き、塔底より不揮発成分を、頂部より
蒸気を冷却してえられた油から軽質留分を除去し
て得られる油をコークス化原料とした。なお、こ
のものの物性は次表のようなものである。このよ
うにして得た原料油からコーキング温度をJ、
K、L、MおよびNについてそれぞれ、温度を
440、450、455、460および465℃、圧力3℃/cm2
Gの5種類の条件でデイレードコーキングを行い
後処理およびその他の処理を実施例1に準じて行
つた。 コークス化条件 比重(15/4℃) 1.1638 QI(重量%) 0.1 nC7−I(重量%) 3.2 TI(重量%) 0.2 S(重量%) 0.66 N(重量%) 1.10
〔発明の効果〕
本発明の実施することにより、次のような効果
を期待することができる。 コークスのCTEをSN−coke級に維持し、か
つコークス化温度を通常のコールタール原料か
らPN−cokeを得る温度よりもはるかに高い温
度で操業することが可能となり、このことは生
コークスのVCMを好ましい状態にすることが
できる。 脱N率の低い範囲で水素化分解処理のみの場
合より、はるかに高いパツフイング防止効果を
発現することが可能である。 上の事実は、全体のコークスの品質の均質性
の向上につながるものとなり、効率のよいコー
クス製造法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスーパーニードルコークス
の製造を説明するための工程説明図である。 4……コンプレツサー、5……加熱器、7……
加熱炉、8……コイル、10……水添反応器、1
2……ホツトフラツシユドラム、14……エアー
クーラー、16……コールドフラツシユドラム、
24……ストリツパー、28……熱分解炉、31
……圧力調整弁、32……フラツシユ塔、35…
…コンビネーシヨンタワー、40……コークドラ
ム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コールタール、キノリン不溶分を除去したコ
    ールタール、コールタールピツチ及びキノリン不
    溶分を除去したコールタールピツチの中から選ば
    れる原料を水添触媒の存在下で水素化分解して水
    素化油を作り、この水素化油を圧力40Kg/cm2G以
    下、熱分解炉出口温度520℃以下及び滞留時間60
    〜350秒で熱分解させて熱分解油を作り、これか
    ら不揮発性物質を除去した留分を温度445〜470
    ℃、圧力2〜10Kg/cm2Gの条件下でデイレードコ
    ーキング方式によりコークス化を行うことを特徴
    とするスーパーニードルコークスの製造方法。 2 水添反応を固定床または流動床のいずれかの
    方法で行う特許請求の範囲第1項記載のスーパー
    ニードルコークスの製造法。 3 水素化油の脱窒素化率を19.0%以上とした特
    許請求の範囲第1項記載のスーパーニードルコー
    クスの製造法。 4 水素化油の脱窒素化率を22.5%〜46.5%とし
    た特許請求の範囲第1項記載のスーパーニードル
    コークスの製造法。 5 水素化油の脱窒素化率を23.7%〜37.4%とし
    た特許請求の範囲第1項記載のスーパーニードル
    コークスの製造法。 6 不揮発性物質の除去をフラツシユ塔を用い、
    その塔底より抜き取ることにより行う特許請求の
    範囲第1項記載のスーパーニードルコークスの製
    造法。 7 455〜465℃のコークス化温度条件を使用する
    特許請求の範囲第1項記載のスーパーニードルコ
    ークスの製造法。 8 スーパーニードルコークスの真比量を2.15以
    上とする特許請求の範囲第1項記載のスーパーニ
    ードルコークスの製造法。 9 スーパーニードルコークスのダイナミツクパ
    ツフイングΔL(%)が+0.05%以下である特許請
    求の範囲第1項記載のスーパーニードルコークス
    の製造法。
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