JPH02500444A - はき物の表甲用皮革の製法とその製品 - Google Patents

はき物の表甲用皮革の製法とその製品

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JPH02500444A JP62502587A JP50258787A JPH02500444A JP H02500444 A JPH02500444 A JP H02500444A JP 62502587 A JP62502587 A JP 62502587A JP 50258787 A JP50258787 A JP 50258787A JP H02500444 A JPH02500444 A JP H02500444A
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    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C9/00Impregnating leather for preserving, waterproofing, making resistant to heat or similar purposes

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 はき物の表甲用皮革の製法とその製品 本発明は、はき物の表甲用皮革の製法とその製品に関するものである。詳言すれ ば、本発明は、春期・夏期に用いるはき物の、内嵌にウールの付いた表甲の製法 を利用するさいに必要な、密度と強度の高い特徴をもつせん孔皮を得るために、 ウール付羊皮を処理する方法に関するものである。
この方法は、ウール付羊皮の従来の処理とは、それぞれ後なめし工程とせん孔工 程のあとに、アクリル樹脂およびメタクリル樹脂で前記羊皮を処理する点で異な っている。
気温の高い月々、特に夏期に適したはき物は、現在も公知であり、その種のはき 物には、子牛の皮製で内側にはうイニングのない表甲が用いられ、この表甲は特 殊な使用に必要な、密度と強度が高いという特徴をもっている。
しかしながら、この種の皮製品は、衛生に良くない欠点がある。穴があるため、 表甲の内表面と足の皮膚との間に摩擦が生じ、きわめて不快であり、また、内部 と外部との熱交換が不十分である。はき物の内部を最適温度に保つためには十分 な熱交換が必要である。
加えて、夏期用はき物のための皮製品の公知解決策は、おおむね布などの材料が 用いられている。これらの材料は発汗を吸収はできるが、天候や衝撃その他の外 的ストレスなどのため、質の低下が急速であるから、長もちするはき物を造る場 合には勧められない。
したがって、暑い季節用のはき物の表甲であって、せん孔されていながら、既述 の欠点が無く、加えて、強さ、耐久性快適さという望ましい特徴をもつはき物が 造れる表甲を製造する皮革製品が必要なことは明らかである。
この要求を満たすために、本発明は、夏期用はき物の表甲製造用原材料として、 ウール付羊皮から得られるせん孔皮を用いることを提案する。この種の羊皮は、 内表面にウールの層があるので、コーティングを形成することができ、このコー ティングは、その本来的性質により内部温度を一定に保つことができ、かつまた 、空気の循′環を可能にするので、足の過熱を防止し、したがって発汗も防止さ れる。また、内側が静電防止的性格をもっているので、はこりの侵入も低減され る。さらに、本発明による羊皮は、足のどの部分にも局所的な圧迫を生じさせな い特性をもっているので、均一の快適性が保証される。最後に、この羊皮は、末 梢血液の循環を高め、体内に生成される静電エネルギーを吸収する作用をもつ点 で、きわめて適切なものである。
しかしなから、ウール付羊皮の原材料を活用するには、その元の特徴のいくつか を考慮の外に置くことはできない。たとえば、その特徴とは、毛が多いので目の 粗い繊維の織物の感触があることや、はき物の表甲として用いるには適さない極 めて短い繊維をもっていることである。
この結果、ウール付羊皮から出発して、春・夏用はき物に適したせん孔皮革製品 にするために、本発明は、それぞれ後なめし工程とせん孔工程のあとにアクリル 樹脂及びメタクリル樹脂による処理を行なうことを提案するものである。
この処理によって2つの目的が達成される。すなわち、a)原皮に高い密度と強 度を与え、そのため皮が、次のせん孔工程で破れる危険がなくなり、所望のモデ ルに適合させて表甲を造ることができる。
b)孔の内表面に相当する箇所の強度が増加するため、孔が拡がったり、はいて いるとき前記内表面に相当する箇所で皮が破れるのが防止される。
上述のように、本発明による製法の基本処理は、羊皮のIIH状の組織の内側を アクリル樹脂で処理し、次いで樹脂に2ステージの重合を行ない、更に、従来式 の手続により後なめしを仕上げを伴なうなめし、処理の間に、孔の内表面に相応 する箇所をメタクリル樹脂で処理し、次いで樹脂を重合させるというものである 。
皮の処理を示す従来のフローシートに、浸浴作業や乾式作業の種々のステップを 示しておいた。
より詳しく言えば、浸浴により行なわれる従来の作業は、次の処理ステップで順 次行なわれる。すなわち、a)浸漬ステップ。このステップでは、浸漬液に漬け て有機残渣ヤ面液を原皮から除去し、原皮を軟化させる。
これにより、引き続き行なわれる銀面!1llIの処理をぬかすことができる。
前記浸漬液は冷水と表面活性剤、たとえばFORYLL BB (吸収剤の混合 物で陰イオン、非イオンの両方がある。ヘンケル社の製品で、市販されている) とで作られる。原皮には、次に酵素製剤(すい臓バクテリアから得られた酵素ベ ース製品)、たとえばREVEj(DASE 120 (0−ヌ・ブレーヌ社) を作用させ、再び、天然の水分を取戻させる。
b)肉そぎステップ。皮はぎ後に残っている肉片や脂肪塊を除去し、更に、皮下 層も除かれるので、より一様かつ迅速になめしが行なわれる。
C)洗浄ステップ。残っている汚れや脂肪部分を除去する。残っている脂肪は、 このステップの後、より一様に分布するようにされる。このステップの処理は、 乳化ベルクロロエチレンを用いることで、スピードアップされる。
(1) M洗いステップ。このステップは生物学的な状態から無生物学的状態へ の移行ステップで、原皮には、クロム塩を透過させるのに一層適するようにする ことによって、クロムでなめす準備処理が流される。
e) なめしステップ。クロム塩による従来式の処理が行なわれ(塩基性硫酸ク ロム、pH2,8)、皮は、軟化されると同時に十分に高密度になり、弾性が乏 しくなり、発汗が生じても差支えない状態のものになる。
f)脱酸ステップ。約48時間のなめし熟成用のあと、ビームの上に載せて、蛋 白質に結合した氷解可能の酸は、中和作用を発揮する緩衝塩混合物から成る化合 物(たとえばC0RATTL ND、ヘンケル社製)により、中和される(Wi があると、染めが不均一になる)。
Q)後なめしステップ。このステップでは、原皮は更に強度が与えられ、生地が 裏打ちに適するにされる。
従来式の乾式処理は、これに対して、仕上げ、せん孔、再仕上げの各処理ステッ プから成っている。
本発明によれば、これらのステップは、アクリル樹脂による処理が行なわれる既 述の2つのステップに統合される。
より詳しく言えば、後なめしステップ、それも、このステップの最終段階のさい に、繊維状組織を強化するため、アクリル劃りそれも、アクリル・エステルを用 いる。アクリル・エステルは、繊維のなかに入り込み、重合され、繊維の格子を 太くし、原皮を更に高密度にし、強化する。次のせん孔工程には、この強さが必 要なのである。
第2の処理は、本発明によれば、せん孔工程のあとで乾式処理の間に行なわれ、 孔の内側の原皮露出表面をメタクリル樹脂で処理し、原皮表面の、孔の内壁に相 応する箇所を強化し、使用中に皮が拡がったり裂けたりしないようにする。
したがって、本発明の特殊な1つの目的は、夏期にはくはき物の表甲を製造する ための皮革の製法を提供することである。この製法の場合、まずウール付羊皮が 浸浴処理と乾式処理され、前記浸浴処理には、浸漬、肉そぎ、洗浄、酸洗い、な めし、脱酸、後なめしの各ステップが含まれ、前記乾式処理には第1の仕上げス テップ、せん孔ステップ、第2の仕上げステップが含まれている。この製法の特 徴とするところは、後なめしステップの最終段階で、皮をアクリル・エステルを ベースとした樹脂水溶液で処理し、次いで、この樹脂を重合させ、当初の繊維格 子を太くし、さらにまた、前記せん孔ステップ後に、皮をメタクリル樹脂水溶液 で処理し、次いでm脂を、孔の内表面に相応する箇所で重合することにある。
本発明により、後なめし工程の最終段階で用いられるアクリル・ポリマーの種類 は、従来式の処理のさいに用いられるメラミン・タイプの樹脂もしくはウレイン 酸、ジシアンジアミド、ポリウレタン、オレオマレイン酸等等のタイプの樹脂と 比較すると、興味深いし、また斬新でもある。
実際、前記樹脂のいくつかのもの、詳言すれば、広く用いられているポリウレタ ン樹脂やオレオマレイン樹脂は、原皮に十分な程度な高密度と強度を与えること はできいないことが、よく知られている。
また、メラミンやウレイン酸の樹脂も、原皮に軟かな感触を与える利点はあるが 、前記の理由と同じ理由で用いることはできない。
これに対して、所望の強度特性を与えることのできるジシアンジアミドは、本発 明の目的を満足させることはできない。なぜなら、クロムによるなめしステップ の特徴を、とりわけ染色ステップへの皮の適応性を、著しく損うからである。
本発明の提案によれば、アクリル樹脂は水溶液で用いられ、分散水の形式では用 いないのは、表面沈積の代りに原皮内へよりよく浸透するようにするためである 。表面沈積が生じれば、皮は過度に硬くなる。本発明のこの提案により、皮革用 の陰イオン染料の生産を確実に増加させることができる。
本発明による製法の場合、アクリル・エステルのポリマー化合物は、50℃の水 と脱酸剤(たとえば既述のコラチルND)とから成る中和浴に加えられる。この 浸浴で原皮は約pH6に調整する。
本発明の提案になる中和浴を用いることにより、クロム塩が定着するに加えて、 水溶液で用いるアクリル・エステルのポリマー化合物、たとえば、アイキャップ (Icap)社のICATAN38が効果的ニ浸透スル。
アクリル・エステル樹脂は、完全に中和されてから約1時間後に、7g/lの濃 度で添加するのが好ましい。
こうすることにより、原皮のmiに、それも、原皮自体の強度が低いところ、詳 言すれば、側面部の、組織が余り弛緩していす、Il雑が長い箇所の繊維に十分 浸透することができる。
更に、本発明によれば、アクリル・エステル樹脂が完全に原皮内に浸透してから 30分から2時間後に、まず、蟻酸を少量添加して重合させる。次いで、完全に 乾燥した状態の原皮に直接に第2回目の重合を、20に97α2の圧力により約 100〜120℃の温度で4〜8秒間行なう。
ウール付きの原皮に、小さなパンチを有するプレートのあるプレスでせん孔した のち、既述の方法によりメタクリル樹脂により処理を行なう。
この処理は、せん孔した原皮を50〜60℃の水に漬け、そのなかへメタクリル 酸の前重合樹脂を添加しくたとえば、ヘンケル社のDRASIL〜ANG )す る。濃度は4〜6g/lとする。次いで、sl脂は60℃の温度で、約30〜4 5分間、蟻酸を添加し重合させる。
こうすることにより、樹脂はせん孔原皮の、孔内壁に相当する箇所に沈着する。
その箇所で樹脂は、せん孔ステップのさい$111により吸収される。この結果 、既述の好ましい効果が得られ、皮の表面の強度が高くなる。・本発明の目的は 、上述の方法により得られる皮革を提供することにもある。
次に本発明の実施例を添付図面につき説明するが、もとより本発明は図面の実施 例に限定されるものではない。
第1図は本発明による方法のブロック図、第2図は本発明の方法により得られた 皮革を実際に用いたくつの略示斜視図である。
第1図には、ウール付羊皮処理の種々の処理ステップが示してあり、これらのス テップは、グループAとグループBに分けられている。グループAには浸浴作業 の特徴をなす種々のステップが集められ、グループBには乾式作業の特徴をなす 複数ステップが集められている。本発明による独自のステップは、アクリル樹脂 とメタクリル樹脂それぞれによる2つの処理から成っている。これら2.つの処 理は、グループAでは後なめしステップの最終段階の間に行なわれ、グループB ではせん孔ステップのあとで行なわれる。
グループAでは、浸漬ステップ、肉そぎステップ、洗浄ステップ、酸洗い作業に よる移行ステップ等を含む生物学的処理段階と、なめしステップ、脱酸ステップ 、後なめしステップ等を含む非生物学的段階とが区別できる。
乾式作業Bは、仕上げ、せん孔、本発明の特徴であるメタクリル・ポリマー化合 物による処理、再仕上げの各ステップを含んでいる。
上述の技術及び本発明の特徴は次のように要約することができる。
a)ウール付属羊皮を冷水浴させる(原皮1枚にっき水201)。この浸浴水は 、FORYLL BB 、すなわちヘンケル社製の市販表面活性剤1g/lを含 むものとする。
浸漬したまま1夜において、翌朝、水道の流水で、水がきれいになるまで洗浄す る。次いでFORYLL BB (1g/l ) トREVERDASE 12 0 (0,2g/! )を加え、原皮を48時間浸漬する(浸漬ステップ)。
b)肉そぎステップのあと、35〜38℃の水に1.59/zのベルクロロエチ レン(溶剤として)と39/1のFORYLL BB (表面活性剤として)を 加え、原皮1枚当り2C)Jの割合の浴水に漬けたのち、流水で洗う。
C)塩409/1の冷水(約4°B6)を用意し、原皮1枚当り207の命にし て、30分間漬ける。次いで、2.59/Itの有機酸くたとえば、BASF社 のBASCAF F)を加え、約2ti問おく。次いで更に、蟻113 g/j !を加え、原皮を1)H2,8で2〜3時間漬ける(酸洗いステップ)。このス テップは、原皮をクロムなめしステップに送る準備のためのステップであり、原 皮にクロム塩を迅速に浸透させるものである。クロム塩は、浴水が酸性のため、 反応が鈍くなり、その結果、一様な浸透が阻害されるからである。塩の添加は、 酸の効果で原皮が膨張するのを防止するために必要となる。
d)前記原皮は次いで以下の処理を受ける(なめしステップ)。
液状クロム塩、たとえばヘンケル社の市販GRASSANDH3を1.69/j !の割合で含有する冷水(1原皮当り201とする)に原皮を2時間浸漬する。
浴水を1時間放置してから、BASF社の市販IHPLENAL APを添加し 、原皮を更に1時間浸漬させる。最後に10g/lの液状クロム塩を加え、この 浴水に原皮を2〜3時間漬ける。終りに、炭酸ナトリウム15F/lと重炭酸ナ トリウム1g/lを加え、原皮を3〜4時間漬ける。そのあと原皮をビームの上 に拡げておく。
このように行なわれる方法により、はき物の表甲に適するような皮が得られる。
すなわち、原皮は約90℃の限界温度で十分になめされ、柔かなラバーの感触と なり、十分に密度が高く、弾性に乏しく、発汗にも耐える皮となるのである。
事実、次のようなことが観察される。すなわち、塩基性硫酸クロムを加えると、 約2.8のDH値にすることで一様に浸透が容易にされるのに加えて、合成亜硫 酸を添加すると、電解質に対する安定性が高められ(GRASSANDNS )  、更に掩蔽薬(IHPLENAL AP ’)を加えると、クロムによるなめ し作業が完全かつ安定的に行なわれうるのである。最終段階rのアルカリ性化合 物の最後の添加には、クロム化合物の分子をより大きくし、原皮の繊維の間に定 着させ、強じんななめし皮を得る目的がある。
e)脱酸ステップでは、なめした原皮をビーム上で48B!間熟成させたのち、 45℃の水に漬け(原皮1枚につき201の水)、次いでC0RATIL NO を2 g/It添加して、1時間放置したのち、GRASSAN DHS 39  / 1を添加し、さらに1時間おく。
f)後なめしステップは、従来方式による後なめしステップを行なったのち、ア クリル樹脂による処理を挿入して完了する。この処理は本発明の特徴をなすもの である。実際には、原皮を7.8g/JlのC0RATIL NOと7g/ 1  (7)ICATAN38 ヲ加えた45〜50℃の温度の浴水に漬ける。
原皮の内側を裏打ちし、予め乾燥させてから染色したのち、乾式作業ステップが 始まる。
g)脂肪族ポリウレタン(アスタシン・フィニツシユpuo)を原皮当り80〜 100g含有する分散水に110℃、150気圧で浸漬し、重合コーティングを 行なう従来式処理を済ませたのち、せん孔工程を行なう。本発明の特徴をなす第 2ステツプでは、ヘンケル社のDRASIL −ANCを含有する50〜60℃ の浴水に原皮が漬けられる。
この浴水は前重合メタクリル樹脂水溶液で、濃度は4〜6g/lである。次いで 、蟻酸を加え、60℃で45分以上処理する。これによって、せん孔皮表面に、 それも孔りの内側部分に相応する箇所に沈着が生ぜしめられ、更に仕上げが行な われる。
第2図は、本発明により得られた、はき物の表甲用皮革を用いたくつを示したも のである。ウール層1が、はき物の内側に見える。また、ベルベット皮もしくは けば立てされた皮2には孔3が設けられているのがわかる。
はき物の表甲用の皮革にもとめられる性質を測定する標準テストの結果を、次に 報告しておこう。
このテストは、本発明による製法で処理したのちの雄羊皮の試料(試料A)と、 非処理試料(試料B)とを用いて次の点について行なわれた。
引張り強さと伸び強さの測定、 引裂き抵抗の測定、 ボール法による皮革の銀面の押伸ばし強さ及び引張り強さの測定、 軽量の皮を連続的に反復して折曲げて、耐摩耗度を測定し、かつまた表面サイジ ングの反復使用耐性を測定する。
試料A(本発明による処理) 標準手続き:1INI ISO3376−引張り強さ及び引伸し強さ。
適宜の状態にした試料を、引張りテスト機にかけ、引張り応力にさらし、破断さ せる。
引張り強さは、試料の横断面面積で破断荷重を除すことで得られ、その値はN7 1m2で表わす。
最終的な伸びは、試料の当初の長さと最終長さとの差で算出される。この差は、 試料の当初の長さに対するパーセンテージで表わす。
条件設定とテスティング;通常の大気、A1タイプ(20±2℃、相対湿度65 ±) −UNI ISO2589−皮革一深械的テストー厚さ測定試料 引張り強さく N/am) R終伸び(%)1 11.4 39.4% 2 12.35 42.2% 3 12.52 44.0% 平均引張り強さ−12、I N/m2 平均最終伸び、%−41.87% 標準手iNキUNI [So 3377 1tlP 8−引裂き強さの測定。
所定形状のスリットを設けた長方形の試料を、引張りテスト機のクランプの間に 取付けられた一対の試料ホルダーの突出端部に引掛ける。この試料ホルダーを分 離するのに必要な最大伸び応力を、引裂き強さの値と見なす。
条件設定とテスティング:通常の大気、A2タイプ(23±2℃、相対湿度50 ±5%) 引張り速度=100±10aww/Win。
試料 引裂き強さく N / m ) 標準手続UNIISO3379−皮革銀面の押伸ばし及び引張り強さ一ボール法 鋼球を、縁辺部に沿ってしつかり固定したディスク状皮革試料切片の内側中央部 に押付ける。
鋼球の圧力と試料の押伸ばし度は、皮革銀面が圧潰され、(起りうろことだが) 皮革が破れたその瞬間に記録する。
条件設定及びテステイング二通常の大気、A1タイプ(20±2℃、65 +  5%U、R,)試料 1 2 3 圧漬発生荷重(N > 137.2 303.8 250.8圧漬強さ輸*)  5.4 6.1 6.0破断強さくN) 470.4 678.1 527.2 破断時の押伸ばしくash) 7.2 9.3 8.6平均圧潰発生荷重:23 0.6N 圧潰発生時の平均押伸ばし:5.8am平均破断荷重+558.6N 破断時の平均押伸ばし:8.3as+ 標準手続:UNI8433/TυP 20−軽l皮革の反復使用抵抗(連続的折 曲げ使用)と皮革表面サイジングの反復使用抵抗の測定。
この測定は、テスト器具の2つの端末にそれぞれ試料をクランプして行なう。
2つのクランプ端末の片方は不動にし、他方の端末は、100+5サイクル/分 の振動数、22.5°の振幅で振動し、試料も一緒に振動せしめられる。
条件設定とテステイング二通常の気圧、A1タイプ(20°±2℃、相対湿度6 5±5%)長方形の試料6片、サイスフ0X45m、シャーリングにより作る。
テスト・サイクルの数:50.000サイクル。
テスト後の試料にひび割れその他の劣化現象は克られなかった。
試料B(非処理試料) 標準手続:UNI ISO3376−引張り強さと延伸強さの測定。
試料は、調製後、引張り強さテスト機にかけ、破断するまで、引張り応力にさら す。
引張り強さは、試料横断面積で最終引張り荷重を除して計尊し、N/a12で表 わす。
最終伸びは、試料の始めの長さと最終長さとの差を計算して得られる。この差は 、試料の最初の長さに対するパーセンテージで表わす。
条件設定及びテスティング:通常の大気、A1タイプ(20±2℃、相対湿度6 5±5%) −LINI ISO2589−皮革一機械的テスト−厚さ測定試料 引張り強さ くN/m ) 最終伸び(%)1 21.28 60.6% 2 19.7 46.8% 3 15.96 45.6% 平均引張り強さ−18、97N/am”平均最終伸び、%==51.0% 標準手続:UNI ISO3377−支承強さの測定。
所定形状にカットされたスリットをもつ長方形の試料を、引張りテスト機のクラ ンプの間に固定された試料ホルダ一対の突出端部に引掛ける。この試料ホルダー を分離するのに要する最大伸び荷重を、引裂き強さと見なす。
条件設定とテステイング二通常の大気、A2タイプ(23±2℃、相対湿度50 ±5%) 引張り速度:100±10a*/win。
試料 引裂き強さくN/履) 平均引裂き強さ=68.6N/嗣 標準手続UNI IsO3379−皮革銀面の押伸ばし強さ及び引張り強さ一ポ ール法。
鋼球を、ディスク状にカットされ、縁辺部に沿ってしつかり固定された皮革試料 の内側中央部に押付ける。
鋼球の押圧力と試料の押伸ばし度は、皮革銀面が圧潰され、(起りうろことだが )皮革が破れたその瞬間に記録される。
条件設定及びテステイング二通常の大気A1 (20±2℃相対湿度65±5% )。
試料 1 2 3 圧潰発生荷重(N) −−− 圧漬強さくas+) −−− 破断荷重(N ) 510.0 589.0 478.0破断時の押伸ばしくa m) 10.5 9.2 9.0平均破断荷重:528.6N 平均破l!i時押伸ばし:9.5111II標準手続:U旧8433/ItlP 2Q−軽量皮革及び皮革表面サイジングの反復使用抵抗の測定(反復的折曲げの 連続) この測定は、テスト器具の2つのクランプにそれぞれ試料を取付けて行なう。
2つのクランプのうちの1つは固定し、他方のクランプは100±5サイクル/ sin、の振動数、22.5°の振幅で振動し、試料も一緒に振動せしめられる 。
条件設定及びテステイング二通常の大気、A1タイプ(20°±2℃、相対湿度 65±5%)。
長方形の試料6片、サイスフ0X45am、シャーリングにより作ったもの。
テスティング・サイクル数−50,000サイクルテストの終了後、試料は破損 その他の劣化は認められない。
次の表は、上述の技術テストの結果をまとめたものである。
表1 特性 試料A 1tFIB ラム皮パラ シーブ羊パラ(処理済)(非処理)  メータ メータ平均引張り強さ 12.IN/#m” 18.97N/履210 8伸び 41.87$ 51% 40% 40引裂き強さ 46.13 68. 6 40 40平均破断荷1 558.6 528.6 120 120破断時 の押伸ばし 8.3 9.5 7.5 8平均圧潰筒重 230.6 120  120圧潰時の平均押伸ばし5.8 − 7.5 8折曲げテスト 良 良 (soooo回) この表から分かるのは、試料Aの値は、はき物の表甲用シーブ皮の値より良いだ けでなく、ラム皮の値よりも、同じくすぐれているということである。
以上、本発明を若干の実施例について説明したが、言うまでもなく、独占権の対 象である本発明の思想と範囲を逸脱することなしに、種々の変化形や変更が可能 であると考えねばならない。
◇☆ 0 国際調査報告 ANNEX To THE INTERNATIONAL 5EARCHREP ORT 0NINTERNATIONAL APPLICA丁rON No、  PCT/IT 87100034 (SA 16961)US−A−38433 2022/10/74 None

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.春期および夏期に使用するはき物の表甲用皮革の製法であって、ウール付羊 皮を浸浴処理と乾燥処理とを行ない、更にこの浸浴処理には浸漬、肉そぎ、洗浄 、酸洗い、なめし、脱酸、後なめしの各ステツプが含まれ、更にまた前記乾式処 理には第1の仕上げステツプ、せん孔ステツプ、第2の仕上げステツプが含まれ ている形式のものにおいて、後なめしステツプの最終段階で皮が、アクリル・エ ステルをペースにした樹脂水溶液を用いて処理され、次いで、この樹脂が重合せ しめられて、当初の繊維格子が、より太くされるようになっており、かつまた、 前記せん孔ステツプのあとで、皮がメタクリル樹脂水溶液にて処理され、次いで 前記樹脂が、孔の内表面に相応する箇所で重合せしめられることを特徴とするは き物用表甲の製法。
  2. 2.請求の範囲第1項記載の製法において、アクリル・エステルのポリマ化合物 が、50°Cの水と脱酸剤とから成る中和浴液に添加され、この溶液に皮を浸し 、約6のPH値にすることを特徴とする製法。
  3. 3.請求の範囲第2項記載の製法において、アクリル・タイプの樹脂を、中和が 完了してから1時間後に、7g/lの濃度まで添加することを特徴とする製法。
  4. 4.請求の範囲第3項記載の製法において、アクリル・タイプの樹脂を、樹脂自 体が完全に皮に浸透してから30分ないし2時間経過後、まず、少量の蟻酸添加 により重合させ、樹脂が皮の繊維に結合されるようにし、次いで、乾燥状態で第 2回目の重合を行なうため、直接、乾燥した皮に約100〜120°Cの温度で 4秒から8秒の間20kg/m2の圧力をかけることを特徴とする製法。
  5. 5.請求の範囲第1項記載の製法において、メタクリル樹脂による処理が、せん 孔皮を50°〜60°Cに保たれた浴水中へ浸すことによって行なわれ、この浴 水中へ、メタクリル樹脂を、予め重合させたのち、添加し、しかも浴水中の樹脂 の割合は約4〜6g/lであり、更に蟻酸の添加により、前記メタクリル樹脂の 最終的重合を、約60℃の温度で約30〜45′の間、行なうことを特徴とする 製法。
  6. 6.春期及び夏期のはき物の表甲製造用の、内側にウールの付いた羊皮であって 、請求の範囲第1項から第5項のいずれか1項に記載の前記羊皮。
  7. 7.ほぼ上に開示かつ図示し、請求の範囲第1項から第7項に記載の、はき物表 甲の製法とその製品。
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