JPH0249005Y2 - - Google Patents

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JPH0249005Y2
JPH0249005Y2 JP9421782U JP9421782U JPH0249005Y2 JP H0249005 Y2 JPH0249005 Y2 JP H0249005Y2 JP 9421782 U JP9421782 U JP 9421782U JP 9421782 U JP9421782 U JP 9421782U JP H0249005 Y2 JPH0249005 Y2 JP H0249005Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の開示要約〕 本考案はテープカセツトローデイング用のカセ
ツトホルダ内にテープカセツトを挿入させること
により、そのテープカセツトをカセツト引込み部
材に係合させ、テープカセツトの引続きの挿入に
よりそのテープカセツトにて上記カセツト引込み
部材を押してそのカセツト引込み部材を戻しばね
に抗して往動させ、その際カセツト引込み部材が
復動位置から所定距離往動された時点でスイツチ
を作動させてモータを駆動させ、以後モータにて
自動引込み機構を駆動して上記カセツト引込み部
材にてテープカセツトを上記カセツトホルダ内に
自動的に引込むように構成して成るテープカセツ
トのローデイング機構において、上記カセツト引
込み部材がテープカセツトにて押されて上記戻し
ばねに抗して復動位置から所定距離往動されて上
記スイツチが作動された時点からは、その戻しば
ねによりカセツト引込み部材が不測に復動されて
しまうようなことを防止するロツク機構を具備さ
せたものである。
〔考案の背景〕
本考案は例えばカーステレオその他のテープレ
コーダやVTRの如き記録再生装置、或いはその
他各種の情報処理装置におけるコンパクトカセツ
ト、マイクロカセツト或いはビデオカセツト等の
テープカセツトのローデイング機構に関するもの
であつて、特に、テープカセツトローデイング用
のカセツトホルダ内にテープカセツトを自動的に
引込むように構成して成る自動吸い込み方式のロ
ーデイング機構に関する。
〔従来技術〕
従来から例えばカーステレオでは、自動吸い込
み方式のローデイング機構と称され、テープカセ
ツトローデイング用のカセツトホルダ内にテープ
カセツトを挿入させることにより、そのテープカ
セツトをカセツト引込み部材に係合させ、テープ
カセツトの引続きの挿入によりそのテープカセツ
トにて上記カセツト引込み部材を押してそのカセ
ツト引込み部材を戻しばねに抗して往動させ、そ
の際カセツト引込み部材が復動位置から所定距離
往動された時点でスイツチを作動させてモータを
駆動させ、以後モータにて自動引込み機構を駆動
して上記カセツト引込み部材にてテープカセツト
を上記カセツトホルダ内に自動的に引込むように
構成して成るテープカセツトのローデイング機構
がある。
ところでこの種テープカセツトのローデイング
機構では、テープカセツトにてカセツト引込み部
材を戻しばねに抗して復動位置から所定距離往動
させた時点でスイツチを作動、即ちオンさせてモ
ータを駆動させ、以後そのモータの駆動力によつ
てカセツト引込み部材が自動的に引込まれること
によつて上記スイツチの上記オン状態を保持する
ように構成してある。一方カセツト引込み部材は
戻しばねによつて常時復動位置へ復動附勢されて
いるので、上記自動吸込み機構が働いてカセツト
引込み部材が機械的に引込まれるようになる以前
の状態では、テープカセツトでカセツト引込み部
材を一度押しても、テープカセツトから手を離す
と、そのとたんにカセツト引込み部材が戻しばね
によつて復動位置へ復動されてしまい、上記スイ
ツチは一度オンされても、すぐオフに戻つてしま
う。
従つて従来のこの種テープカセツトのローデイ
ング機構では、カセツトホルダ内へのテープカセ
ツトの挿入操作に関して、テープカセツトをゆつ
くり挿入してスイツチがオンされてカセツト引込
み部材が自動引込み機構によつて機械的に引込み
開始されるようになるまでテープカセツトを押し
続けるか、或いはテープカセツトを所定位置まで
挿入してスイツチがオンされた位置でそのまゝテ
ープカセツトを手で押えて置いて、カセツト引込
み部材が自動引込み機構によつて機械的に引込み
開始された瞬間にテープカセツトから手を離すよ
うにすると言つた指定された操作を行う必要があ
つた。この為例えばカセツトホルダ内にテープカ
セツトをポンと叩いて入れるような入れ方をした
場合には、カセツト引込み部材が一度押されてス
イツチが一度オンしても、その後すぐにカセツト
引込み部材が押し戻されてスイツチがオフに戻つ
てしまう為に、自動引込み機構が働かず、テープ
カセツトの自動的引込み動作を何時まで経つても
開始出来ないと言つた欠陥があつた。
〔考案の要約〕
本考案は上述の如き従来のテープカセツトのロ
ーデイング機構が有していた欠陥を是正すべく考
案されたものであつて、その目的とするところ
は、カセツトホルダ内へのテープカセツトの挿入
操作に関して、如何なる挿入操作を行つても、テ
ープカセツトの自動的な引込み動作を常に確実に
行えるようにし、以つてユーザーに挿入操作を指
定することの必要性をなくすと共に、ユーザー側
も上述した煩わしい挿入操作を行わなくても良い
ようにした便利なテープカセツトのローデイング
機構を提供することにある。
即ち本考案は、カセツト引込み部材又はこれを
連動された連動部材に被係合子を設け、この被係
合子に係合部によつて係合されてその被係合子の
復動を阻止するロツク板を設け、このロツク板は
被係合子の往動時と復動時その被係合子の案内経
路を可変させるように構成されると共に、上記係
合部を被係合子の往動時の案内経路の途中に設
け、上記カセツト引込み部材がテープカセツトに
て押されて上記戻しばねに抗して復動位置から所
定距離往動された時点で上記被係合子を上記ロツ
ク板の係合部に係合させてその位置にて上記カセ
ツト引込み部材をロツクさせ、そのロツクされた
時点からは上記戻しばねによる上記カセツト引込
み部材の復動を防止させるように構成したテープ
カセツトのローデイング機構である。
従つて本考案によれば、カセツト引込み部材が
テープカセツトにて一度押されて復動位置から所
定距離以上に往動されてスイツチが作動、即ちオ
ンされた時点からは、そのカセツト引込み部材が
戻しばねによつて復動位置に押し戻されてスイツ
チがオフに戻されてしまうようなことを防止出来
るので、例えばカセツトホルダ内にテープカセツ
トをポンと叩いて入れるような入れ方をした場合
でも、スイツチは一度オンされると、そのまゝオ
ン状態に保持されるので、テープカセツトの自動
引込み動作を常に確実に行うことが出来る。
〔実施例〕
以下本考案をカーステレオ(オートリバース
機)におけるテープカセツトのローデイング機構
に適用した実施例を図面に基き説明する。
〔カセツト昇降機構及び自動引込み機構の構造説明〕
先づ第1A図〜第2C図において、1はコンパ
クトカセツトであるテープカセツト、2はそのテ
ープカセツトローデイング用のカセツトホルダ、
3はメカ基板である。なおこのカーステレオはオ
ートリバース機に構成されていて、メカ基板3上
には一対のキヤプスタン4,5、これらに夫々対
向された自動圧着機構付の一対のピンチローラ
6,7、アジマス自動調整機構付の磁気ヘツド
8、一対のリール軸9,10、1個のモータ11
等が夫々適宜配置で取付けられている。またこの
カーステレオは1モータ方式に構成されていて前
記モータ11でキヤプスタン駆動、リール台駆
動、ピンチローラ圧着機構駆動、アジマス自動調
整機構駆動の他、後述する操作切換機構駆動の総
ての駆動を兼用して行うように構成されている。
次に前記カセツトホルダ2を第2A図に示され
たカセツト挿入位置(上昇位置)と、第2C図に
示されたカセツト装着位置(下降位置)との間で
昇降するカセツト昇降機構14は第1A図〜第2
C図に示されている。このカセツト昇降機構14
は昇降駆動枠15を有し、この昇降駆動枠15は
メカ基板3の一端側の上部所定高さ位置に架設固
定されたサブ基板16に水平でかつ互に同一軸線
状に配置された一対の支点軸17を介して上下に
揺動自在に取付けられている。そしてその昇降駆
動枠15の先端部分15aの下部にカセツトホル
ダ2がヒンジ構造部23を介して回動自在に枢支
されている。なおカセツトホルダ2の一側部に水
平状に固着された被ガイドピン18がメカ基板3
の一側部に垂直状に起立された案内板部19に設
けられた垂直状のガイド溝20内に挿入されて案
内されるように構成されている。そして昇降駆動
枠15は後述するばねによつて第2A図で矢印a
方向に揺動附勢されており、これによつてカセツ
トホルダ2は第2A図に示されたカセツト挿入位
置(上昇位置)に上昇附勢されている。なお第1
A図及び第2A図に示す如くカセツトホルダ2は
メカ基板3の一側部に垂直状に起立されたほゞL
字状をなす高さ規制板部21の上端21aに当接
して上昇位置に規制される。
一方前記テープカセツト1はその長手方向から
カセツトホルダ2内に第1A図及び第2A図で矢
印b方向から挿入されてそのカセツトホルダ2内
に保持されるように構成されている。なおこの際
カセツトホルダ2内に挿入されたテープカセツト
1の一側面を弾性的に押圧してそのテープカセツ
ト1に適当な摩擦係止力を与える板ばね22がカ
セツトホルダ2の一側面に固着されている。
次に第1A図〜第2C図に示される如く、前記
サブ基板16の上部水平板部16aの中央部には
カセツト引込み部材25が取付けられている。こ
のカセツト引込み部材25は前記水平板部16a
に沿つて設けられたガイド溝26に沿つてカセツ
ト挿入方向である前記矢印a方向と平行な方向に
水平状に昇降自在に構成されている。なおこのカ
セツト引込み部材25は例えば合成樹脂成形品に
て構成されていて、先端部には前記テープカセツ
ト1の一対のリール軸挿入孔27の1つに係合さ
れる係合部28が一体的に設けられており、また
後端部側の下面にはテープカセツト1が当接され
る当接部29が一体的に設けられている。また前
記上部水平板部16aの先端にはカセツト引込み
部材25の先端部を弾性的に下方に押圧する板ば
ね30が固着されている。
次に前記カセツト引込み部材25を駆動して、
前記テープカセツト1を前記カセツトホルダ2内
に自動的に引込む為の自動引込み機構33は第3
A図〜第5図に示されている。この自動引込み機
構33は引込み操作レバー34と、引込み駆動レ
バー35と、スイツチ操作レバー36とを有して
いる。そして引込み操作レバー34と引込み駆動
レバー35とは前記サブ基板16の上部水平板部
16a上に固着された垂直状をなす支点軸37に
夫々回動自在に枢支されて上下に重ねて配置さ
れ、またスイツチ操作レバー36も支点軸38を
介してサブ基板16の上部水平板部16a上に回
動自在に取付けられている。この際両支点軸3
7,38は前記ガイド溝26の両側に配置されて
いて、引込み操作レバー34とスイツチ操作レバ
ー36との先端はガイド溝26の上部位置でほゞ
V字状に交差されて上下に重ねられている。そし
てこれら両レバー34,36の先端側に夫々形成
された一対の長孔39,40がこれらの一部で互
に交差されていて、その交差部内に前記カセツト
引込み部材25の後端部の上面に一体的に設けら
れたピン41が共通に挿通されている。スイツチ
操作レバー36の支点軸38の周辺部にはスイツ
チ操作カム42が一体的に設けられており、その
スイツチ操作カム42の近傍部でサブ基板16の
上部水平板部16a上にはカセツト検出スイツチ
43が取付けられている。そしてスイツチ操作カ
ム42はそのスイツチ43の被操作子44を回動
操作するように構成されている。なおその被操作
子44は内蔵の戻しばね(図示せず)により第3
A図で矢印c方向に回動附勢されている。
次に第4図及び第5図に示されるように、前記
引込み駆動レバー35の下部で前記メカ基板3上
には後述する操作切換機構中のカム溝付ギヤ47
が前記支点軸37に対して偏心された位置に回転
自在に配置されており、そのカム溝付ギヤ47は
前記モータ11によつて後述するように正逆回転
駆動されるように構成されている。なおこのカム
溝付ギヤ47の上面にはほゞ渦巻状の第1カム溝
48が設けられている。そして引込み駆動レバー
35の一部の下部に回転自在に軸支されたコロで
ある係合子49が前記サブ基板16の下部水平板
部16bに設けられた円弧孔50を挿通してカム
溝48内に係合されており、カム溝付ギヤ47の
正回転又は逆回転駆動によつてそのカム溝48に
より係合子49を介して引込み駆動レバー35が
第3A図で矢印d又はd′方向に回動駆動されるよ
うに構成されている。また前記引込み操作レバー
34と引込み駆動レバー35との間には戻しばね
52が介在されている。この戻しばね52は捩り
ばねにて構成されていてそのコイル部52aによ
つて支点軸37の外周に嵌装され、その両端52
b,52cは引込み操作レバー34と引込み駆動
レバー36とに夫々一体的に設けられた突起5
3,54に夫々当接されている。そしてその戻し
ばね52の回動附勢力により引込み操作レバー3
4が引込み駆動レバー35に対して第3A図で矢
印d′方向に回動附勢され、第3A図に示す如くそ
の引込み操作レバー34に一体的に設けられた突
起55を引込み駆動レバー35に一体的に設けら
れた突起56に当接して上記矢印d′方向の回動が
規制されている。なお引込み駆動レバー35はそ
の係合子49がカム溝付ギヤ47の第1カム溝4
8内に係合されていることで、カム溝付ギヤ47
の回転に応じた位置で規制されるように構成され
ている。
次に前記カセツト引込み部材25を往動途中で
ロツクするロツク機構59が第6図〜第8C図に
示されている。このロツク機構59はロツク板6
0を有しており、このロツク板60はカセツト引
込み部材25に連動された連動部材である前記ス
イツチ操作レバー36をロツクするように構成さ
れている。この際先づスイツチ操作レバー36の
スイツチ操作カム42部分の下部に固着されたピ
ンからなる被係合子61が前記サブ基板16の上
部水平板部16aに設けられた円弧孔62を挿通
して下方に突出されている。
一方ロツク板60は上記被係合子61をロツク
する為の部材であつて、上部水平板部16aの下
部に配置されている。そしてこのロツク板60は
その一端側に設けられた貫通孔63によつて上部
水平板部16aの下部に垂直状に固着された支点
軸64に挿通されている。またこのロツク板60
の一端側に一体的に設けられた突起65がサブ基
板16の上下両水平板部16a,16b間を連結
する垂直板部16cに設けられた巾広長孔66内
に遊嵌されている。またロツク板60の下部で支
点軸64の外周には捩りばねにて構成された戻し
ばね67がそのコイル部67aによつて嵌装され
てワツシヤー68にて止着されており、その戻し
ばね67の両端67a,67bはロツク板60に
一体的に設けられた突起69と巾広長孔66の一
側縁66aとに当接されている。ところで上記ロ
ツク板60は支点軸64の軸線の周りで水平面内
で回動自在であると共に、支点軸64の軸線と平
行な垂直面内でその支点軸64側を中心として上
下に回動自在に構成されている。そして戻しばね
67の両端67b,67cによる捩り力によりロ
ツク板60は支点軸64を回動中心に第7A図で
矢印e方向に水平に回動附勢されると共に、戻し
ばね67のコイル部67aの圧縮反発力によつて
支点軸64側を回動中心にして第8A図で矢印f
方向に垂直に回動附勢されている。なおこの際第
7A図に示す如く突起65が巾広長孔66の他端
縁66bに当接されてロツク板60の矢印e方向
の回動が規制され、また第8A図に示す如く上部
水平板部16aの下面に一体的に設けられた下方
への凸部70の下面にロツク板60が当接されて
そのロツク板60の矢印f方向の回動が規制され
ている。
しかして以上の如くサブ基板16に取付けられ
たロツク板60と前記スイツチ操作レバー36の
下部に固着された被係合子61とは第7A図及び
第8A図に示された位置関係を有している。そし
て被係合子61はロツク板60に対して支点軸6
4を回動中心とした円弧状軌跡gによつて相対的
に移動されるように構成されている。一方ロツク
板60の一側縁側(第7A図で上側)には、その
ロツク板60の先端から支点軸64側にかけて傾
斜面71、係合部72、傾斜片73が順次一体的
に設けられている。
〔カセツト昇降機構及び自動引込み機構の動作説明〕
次に以上の如く構成されたカセツト昇降機構1
4及び自動引込み機構33による動作を第1A図
〜第8C図によつて説明する。
〔テープカセツトの自動引込み動作〕
先づテープカセツト1のエジエクト状態では、
カセツトホルダ2は第2A図に示さされたカセツ
ト挿入位置へ上昇復帰されている。またカセツト
引込み部材25は第1A図、第2A図及び第3A
図に夫々実線で示された復動位置に復動されてい
る。そしてこのエジエクト状態では、スイツチ操
作レバー36の被係合子61はロツク板60に対
して第7A図及び第8図に示す状態にあり、また
カセツト検出スイツチ43はオフ状態となつてい
る。
次にテープカセツト1をカセツトホルダ2内に
第1A図及び第2A図で矢印b方向から挿入して
行くが、テープカセツト1が或る程度挿入された
時に、第2A図で実線に示す如くそのテープカセ
ツト1の一端がカセツト引込み部材25の当接部
29に当接される。なおこの際テープカセツト1
の一端が当接部29に当接される直前に、そのカ
セツト引込み部材25の先端の係合部28がそれ
自体の弾性及び板ばね30の弾性に抗してテープ
カセツト1の一端側の上部に相対的にすべり上つ
て一方のリール軸挿入孔27内に自動的に係合さ
れる。
一方テープカセツト1の一端がカセツト引込み
部材25の当接部29に当接された後、そのテー
プカセツト1を引続き第1A図及び第2A図で矢
印b方向に挿入すると、以後カセツト引込み部材
25はテープカセツト1によつて押され、引込み
操作レバー34を回動附勢している戻しばね52
に抗して矢印b方向に往動される。
即ちカセツト引込み部材25は第3A図に示さ
れた復動位置からテープカセツト1によつて押さ
れて矢印b方向に往動される。するとそのカセツ
ト引込み部材25のピン41が引込み操作レバー
34及びスイツチ操作レバー36を押し、これら
両レバー34,36が夫々第3A図で矢印d及び
h方向に回動される。そしてこの時戻しばね52
の一端52aが引込み操作レバー34の突起53
によつて第3A図で矢印d方向に押される為に、
その戻しばね52が捩られる。以上の結果カセツ
ト引込み部材25は戻しばね52に抗して第3A
図で矢印b方向に往動される。
そして第3B図に示す如くカセツト引込み部材
25が第3A図の復動位置から所定距離1往動
された時点(第1A図及び第2A図で仮想線に示
された位置)で、スイツチ操作レバー36のスイ
ツチ操作カム42によつてカセツト検出スイツチ
43の被操作子44が矢印c′方向に押されて、そ
のカセツト検出スイツチ43がオンとなる。
一方スイツチ操作レバー36が第3A図の復動
位置から第3B図の位置まで矢印h方向に回動さ
れることによつて、そのスイツチ操作レバー36
の被係合子61は第7A図及び第8A図の復動位
置から第7B図及び第8B図の位置まで矢印g方
向に回動されるが、この際その被係合子61がロ
ツク板60の傾斜面71に押圧される。この結果
その傾斜面71による案内作用によりロツク板6
0が戻しばね67に抗して第7B図で矢印e′方向
に水平に回動されて、被係合子61は第7B図及
び第8B図に示す如くロツク板60の係合部72
に係合される。そして被係合子61が第7B図の
如くロツクされると、スイツチ操作レバー36を
介してカセツト引込み部材25がその位置にてロ
ツクされる。
しかしてカセツト検出スイツチ43がオンとな
るとモータ11が正回転駆動開始され、第1A図
の両キヤプスタン4,5のうち何れか一方が回転
駆動されると同時に、後述するようにカム溝付ギ
ヤ47が第3B図で矢印i方向に回転駆動され
る。するとそのカム溝付ギヤ47のカム溝48に
よつて係合子49が駆動され、引込み駆動レバー
35が第3B図で矢印d方向に回動駆動される。
これにより前述の如く捩られた戻しばね52の捩
りが元に戻されると同時に第3C図に示す如く引
込み駆動レバー35の突起56が引込み操作レバ
ー34の突起55に当接され、以後その引込み駆
動レバー35によつて引込み操作レバー34が押
されて、その引込み操作レバー34が第3C図で
矢印d方向に強制的に回動駆動される。そしてそ
の引込み操作レバー34によつてピン41を介し
てカセツト引込み部材25が第3C図で矢印b方
向に強制的に往動される。
この結果カセツト引込み部材25の係合部28
によつてテープカセツト1が第1A図及び第2A
図で矢印b方向に自動的に引張られて、第1A図
及び第2A図で仮想線の位置まで挿入されたテー
プカセツト1が第1B図及び第2B図に示す如く
カセツトホルダ2内の所定位置まで自動的に引込
まれる。なおこの時スイツチ操作レバー36も第
3C図で矢印h方向に引続き回動されるが、その
際スイツチ操作カム42はカセツト検出スイツチ
43の被操作子44を矢印c′方向に押したまゝの
状態を保持させるので、カセツト検出スイツチ4
3は以後テープカセツト1がエジエクトされるま
でオン状態に保持される。
一方スイツチ操作レバー36が第3B図の位置
から第3C図の位置へ回動されることによつて、
そのスイツチ操作レバー36の被係合子61は第
7B図及び第8B図の位置から第7C図及び第8
C図の位置まで矢印g方向に引続き回動される
が、その回動により被係合子61はロツク板60
の係合部72から外れて傾斜片73上へ移動され
る。するとその傾斜片73による案内作用にて、
被係合子61によりロツク板60が下方に押下げ
られて、そのロツク板60が第8C図に実線で示
す如く戻しばね67に抗して矢印f′方向に回動さ
れると共に、第7C図に実線で示す如く戻しばね
67の力によつて矢印e方向に復動されて、その
時の相対的な動きにより被係合子61がロツク板
60上に乗り上げる。
以上によりカセツトホルダ2内へのテープカセ
ツト1の自動引込みの一連動作が完了する。
〔テープカセツトの下降動作〕
前述した如くテープカセツト1がカセツトホル
ダ2内に自動的に引込まれた後、これに引続いて
昇降駆動枠15が後述するように両支点軸17を
中心に第2B図で矢印a′方向に揺動駆動される。
この結果その昇降駆動枠15のヒンジ構造部23
部分でカセツトホルダ2が下方に押下げられ、こ
のカセツトホルダ2は被ガイドピン18とガイド
溝20とによつて案内されながらほゞ水平状に下
降されて、第2C図に示されたカセツト装着位置
へ装着される。そしてテープカセツト1は両キヤ
プスタン4,5やリール軸9,10等に係合され
て所定状態に位置決めされる。なおこの際第2C
図に示されるように、テープカセツト1の下降に
伴い、カセツト引込み部材25の係合部28はテ
ープカセツト1のリール軸挿入孔27から相対的
に抜ける。そしてこのテープカセツト1のカセツ
ト装着位置への装着後、第1B図に仮想線で示す
如く磁気ヘツド8がテープカセツト1内に挿入さ
れて内部のテープに接触されると共に、両ピンチ
ローラ6,7のうち何れか一方のがテープカセツ
ト1内に挿入されて一方のキヤプスタン4又は5
に圧着されて、ノーマル又はリバースの再生が自
動的に開始される。
〔テープカセツトのエジエクト動作〕
テープカセツト1のエジエクト動作は、前述し
たテープカセツト1の自動引込み動作及び下降動
作の逆動作で行われる。
即ち先づ昇降駆動枠15が第2C図で矢印a方
向に回動駆動されて、カセツトホルダ2が第2B
図のカセツト挿入位置へ上昇復帰される。そして
その際カセツト引込み部材25の係合部28がテ
ープカセツト1のリール軸挿入孔27内に再び係
合される。次に引込み駆動レバー35が第3C図
で矢印d′方向に回動駆動されて、戻しばね52を
介して引込み操作レバー34が第3C図で矢印
d′方向に回動され、カセツト引込み部材25が第
3C図で矢印b′方向に復動される。この結果カセ
ツト引込み部材25の当接部29がテープカセツ
ト1を押し、このテープカセツト1をカセツトホ
ルダ2外に第1A図及び第2A図で矢印b′方向に
自動的に押出す。なおこの際スイツチ操作レバー
36も第3C図で矢印h′方向に回動されて、その
被係合子61も第77C図で矢印g′方向に復動さ
れるが、この時には、その被係合子61がロツク
板60上を摺動することになつて、その被係合子
61が係合部72に係合されることは全くない。
そして被係合子61が第7A図の復動位置へ復動
され終ると、ロツク板60は戻しばね67によつ
て第8C図で矢印f方向に回動されて、第8A図
に示された当初の位置へ復動される。
〔自動引込み機構の特徴〕
以上述べた自動引込み機構33によれば、カセ
ツト引込み部材25に連動された連動部材である
スイツチ操作レバー36に被係合子61を設け、
この被係合子61に係合部72によつて係合され
てその被係合子61の戻しばね52による復動を
阻止するロツク板60を設け、このロツク板60
は被係合子61の第7A図及び第7B図で矢印g
方向への往動時と、第7C図で矢印g′方向への復
動時とでその被係合子61の案内経路を可変させ
るように構成させると共に、上記係合部72を被
係合子61の往動時の案内経路の途中に設け、カ
セツト引込み部材25がテープカセツト1にて押
されて戻しばね52に抗して第3A図の復動位置
から第3B図に示す如く所定距離1往動されて
カセツト検出スイツチ43がオンとなつた時点
で、第7B図に示す如く被係合子61をロツク板
60の係合部72に係合させて、その位置にてカ
セツト引込み部材25をロツクさせ、そのロツク
された時点からは戻しばね52によるカセツト引
込み部材25の復動を防止させるように構成して
いる。従つてカセツトホルダ2内にテープカセツ
ト1をポンと叩いて入れるような入れ方をした場
合でも、カセツト引込み部材25が戻しばね52
に抗して一度押されて、カセツト検出スイツチ4
3が一度オンされると、それ以後カセツト引込み
部材25が戻しばね52によつて復動されること
がなく、カセツト検出スイツチ43はそのまゝオ
ン状態に保持されるので、このようなテープカセ
ツト1の入れ方をした場合でも、所定のカセツト
ホルダ2内へのテープカセツト1の自動引込み動
作を常に確実に行うことが出来る。
〔操作切換機構の構造説明〕
次に第9図〜第14D図によつて操作切換機構
76を説明するが、この操作切換機構76は前記
自動引込み機構77とカセツト昇降機構14とを
選択的に駆動するように構成されている。
先づ第9図〜第11D図において、前記カム溝
付ギヤ47は前記メカ基板3上に垂直状に固着さ
れた支軸77の外周に回転自在に取付けられてい
る。このカム溝付ギヤ47の外周ギヤはその周面
の一部に切欠き78が形成された欠歯ギヤ79に
構成されている。一方前記メカ基板3上に取付け
られた前記モータ11のモータ軸80はそのメカ
基板3の下方に突出されていて、そのモータ軸8
0の下端には2段プーリ81が固着されている。
なおその2段プーリ81の下部プーリ81bと前
両キヤプスタン4,5の各プーリ兼用のキヤプス
タンフライホイール(図示せず)との間にはベル
ト82が巻掛けられていて、このモータ11は両
キヤプスタン4,5を回転駆動するように構成さ
れている。なお前述したリール台駆動、ピンチロ
ーラ圧着機構駆動、アジマス自動調整機構駆動は
前記キヤプスタンフライホイール等から回転力を
得て夫々駆動されるように構成されている。そし
てモータ11とカム溝付ギヤ47との中間部には
その上下両端をメカ基板3と前記サブ基板16の
一部とに固着された中間軸83が配置されてい
て、その中間軸83の下半部位置の外周には第1
回転体84が回転自在に取付けられている。この
第1回転体84の上下両端にはギヤ85とプーリ
86とが一体的に設けられていて、プーリ86と
前記2段プーリ81の上部プーリ81aとの間に
はベルト87が巻掛けられている。また中間軸8
3の上半部位置の外周には揺動体89がその中間
軸83を中心に水平面内で揺動自在に取付けられ
ている。そしてその揺動体89の一端側の下部に
は揺動軸90が垂直状に固着されて、その揺動軸
90の外周には第2回転体91が回転自在並びに
揺動軸90の軸線方向に移動自在に取付けられて
いる。なお第2回転体91の上下には大小異径の
ギヤ92,93が一体的に設けられていて、上部
ギヤ92は前記ギヤ85に常時噛合され、下部ギ
ヤ93は前記カム溝付ギヤ47の欠歯ギヤ79に
選択的に噛合されるように構成されている。また
揺動軸90の外周位置で揺動体89の下面と第2
回転体91の上面との間にフエルト等からなる摩
擦板94が介在されている。そして第2回転体9
1は揺動軸90の下端90aより少し上部に嵌着
されたワツシヤー95の上部で揺動軸90の外周
に嵌装された圧縮ばね96によつて上方に押圧さ
れている。従つて第2回転体91は摩擦板94を
介して揺動体89に摩擦接触された状態で回転さ
れるように構成されている。なお揺動体89の中
間軸83を挾んで揺動軸90とは反対側の端部の
下部にはバランスウエイト97が固着されてい
る。また揺動軸90の下端90aはメカ基板3に
設けられた揺動規制孔98内に挿入されていて、
揺動軸90はその揺動規制孔98の両端98a,
98bにて第10A図及び第10B図に示す如く
揺動範囲を規制されるように構成されている。
ところで前述した如く、前引込み駆動レバー3
5の係合子49が第9図〜第11D図に示す如く
カム溝付ギヤ47の上面の前記第1カム溝48内
に係合されている。なおこの第1カム溝48の両
端は閉塞端48a,48bに形成されている。
次に第9図,第12図,第13A図,第13B
図,第14A図〜第14D図において、前記カム
溝付ギヤ47の下面にもほゞ渦巻状の第2カム溝
100が設けられている。なおこの第2カム溝1
00の両端も閉塞端100a,100bに形成さ
れている。一方前記メカ基板3の下部に制御部材
101が支点軸102を介して回動自在に取付け
られている。この制御部材101はほゞL字状を
なしていて、その一端101a上に回転自在に軸
支されたコロである係合子103がメカ基板3に
設けられた円弧孔104を挿通してメカ基板3の
上方に突出されて、前記カム溝付ギヤ47の第2
カム溝100内に係合されている。
次に前記昇降駆動枠15の他端側の一側部には
昇降駆動レバー107が一体的に設けられてい
る。そしてこの昇降駆動レバー107の先端10
7aはメカ基板3に設けられた長孔108を挿通
してそのメカ基板3の下方に突出されている。一
方メカ基板3の下部で前記制御部材101の一側
部には第1及び第2摺動体109,110が相互
に摺動自在に取付けられている。先づ第1摺動体
109はほぼコ字状をなしていて、その両端10
9a,109bから上方に一体的に突出された一
対のT字状突起111をメカ基板3に設けられた
一対の長孔112内に摺動自在に係合されてメカ
基板3に取付けられている。また第2摺動体11
0もほゞコ字状をなしていて、この第2摺動体1
10は第1摺動体109の下部に重ねられてその
第1摺動体109に設けられたガイド溝113に
係合されて第1摺動体109と同一方向に摺動自
在に組立てられている。なおこれら両摺動体10
9,110の摺動方向は前記昇降駆動レバー10
7の前記支点軸17を中心とする垂直状の回動平
面と平行な方向である。そしてこれら両摺動体1
09,110の一端109aと110aとの間に
前記制御部材101の他端101bと昇降駆動レ
バー107の先端107aとが挿入されている。
しかし第1摺動体109の一端109aと第2摺
動体110の他端110bとの下部に夫々一体的
に設けられた突起114,115との間に引張ば
ね116が架張されている。
〔操作切換機構の動作説明〕
先づ第10A図は前記テープカセツト1のエジ
エクト完了状態を示しており、この時カム溝付ギ
ヤ47はエジエクト完了位置P1にてロツクされ
ている。なおテープカセツト1のローデイング動
作の開始によりこのカム溝付ギヤ47は第10A
図で矢印i方向に360゜−切欠き78の巾に相当す
る角度回転されて第10B図に示したローデイン
グ完了位置P2へ変化される。
ところでこのエジエクト完了状態では第11A
図及び第14A図に示す如く、第2回転91のギ
ヤ93は切欠き78の中央に位置されていて、揺
動軸90は揺動規制孔98の一端98a側に当接
されている。
またこのエジエクト完了状態では第13A図及
び第14A図に示す如く引張ばね116の力によ
つて両摺動体109,110が矢印k及びk′方向
に摺動附勢されている。そして第1摺動体109
の矢印k方向の摺動附勢力により、その一端10
9aにて制御部材101の他端101bが押され
て、この制御部材101が第14A図で矢印m方
向に回動附勢されている。一方この時制御部材1
01の一端101aの係合子103は第14A図
に示す如く第2カム溝100の一方の閉塞端10
0aに位置されている。そして係合子103は引
張ばね116による矢印m方向への回動附勢力に
より生じる力F1で第2カム溝100の閉塞端1
00aの側面100a′に圧接されている。しかし
てこの時力F1はカム溝付ギヤ47の中心に対し
て第14A図左側に距離2偏倚された位置に作
用され、この結果F1×2による回転モーメント
がカム溝付ギヤ47に作用し、そのカム溝付ギヤ
47は第14A図で矢印i′方向に回転附勢されて
いる。そしてカム溝付ギヤ47は第2カム溝10
0の閉塞端100aによつて係合子103に第1
4A図で矢印i′方向から当接されて、第14A図
に示された位置、即ち前記エジエクト完了位置
P1にてロツクされている。
また第13A図に示す如く引張ばね116によ
る第2摺動体110の矢印k′方向への摺動附勢力
により、その一端110aにて昇降駆動レバー1
07の先端107aが押されて、この昇降駆動レ
バー107が第13A図で矢印a方向に回動附勢
され、この結果前述したように前記カセツトホル
ダ2が第2A図のカセツト挿入位置に上昇復帰さ
れている。
次に前述したカセツト検出スイツチ43がオン
されると、モータ11が第10A図で矢印n方向
に正回転駆動され、モータ軸80によりベルト8
7を介して第1回転体84が第10A図で矢印o
方向に回転駆動される。そしてその第1回転体8
4のギヤ85によつて上部ギヤ92を介して第2
回転体91が第10A図で矢印q方向に回転駆動
される。しかしてこの時第2回転体91と揺動体
89との間に介在された摩擦板94による摩擦作
用により揺動体89には中間軸83を中心として
第10A図で矢印o方向への回転モーメントが作
用して、この揺動体89が同方向に揺動される。
すると第11B図及び第14B図に示す如く第
2回転体91の下部ギヤ85がカム溝付ギヤ47
の欠歯ギヤ79に噛合され、その下部ギヤ85に
より欠歯ギヤ79を介してカム溝付ギヤ47が第
11B図及び第14B図で矢印i方向に回転駆動
される。なおこの時揺動軸90の下端90aが揺
動規制孔98の他端98bに当接されて、揺動体
89の矢印o方向の揺動範囲が規制される。
そしてカム溝付ギヤ47が矢印i方向に回転駆
動されることによつて、第1カム溝48によつて
前記係合子49が案内されて、前述した如く引込
み駆動レバー35が第11B図で矢印d方向に回
動駆動され、引込み操作レバー34が同方向に回
動駆動されて、前述したテープカセツト1の自動
引込み動作がなされる。
一方引込み操作レバー34が第11B図で矢印
d方向に回動駆動される際、別の係合子103も
第2カム溝100内を相対的に移動されるが、引
込み操作レバー34が第11C図の往動位置に達
するまでは、制御部材101は回動操作されな
い。
そしてカム溝付ギヤ47がその回転角度のほゞ
1/2回転した時点で、引込み操作レバー34が第 11C図の往動位置に達し、その後のカム溝付ギ
ヤ47の引続きの矢印i方向の回転駆動により、
今度は第2カム溝100によつて係合子103が
案内されて、制御部材101が第14B図で矢印
m方向に回転駆動開始される。なおこの後係合子
49は第1カム溝48内を相対的に移動される
が、引込み駆動レバー35には回動力は附与され
ず、引込ひ操作レバー34は第11C図の往動位
置にそのまゝ保持される。
そして制御部材101が第14B図で矢印m方
向に回動駆動されると、第13B図及び第14C
図に示す如く、その制御部材101の他端101
bが第2摺動体110の一端110aに当接して
これを矢印k方向に押す。すると第2摺動体11
0の他端110bによつて引張ばね116の一端
が矢印k方向に引張られ、その引張ばね116を
介して第1摺動体109が第13B図及び第14
C図で矢印k方向に摺動される。この結果第1摺
動体109の一端109aが昇降駆動レバー10
7の先端107aを矢印k方向に押し、その昇降
駆動レバー107が第13B図で矢印a′方向に回
動駆動されて、前述したカセツトホルダ2のカセ
ツト装着位置への下降動作がなされる。
そしてカム溝付ギヤ47が矢印i方向に所定の
角度回転され終ると、そのカム溝付ギヤ47は第
11C図及び第14C図に示す如く前記ローデイ
ング完了位置P2に達して、欠歯ギヤ79がその
切欠き78によつて第2回転体91の下部ギヤ9
3から再び外れ、その位置にて自動的に停止され
る。
しかしてカム溝付ギヤ47がローデイング完了
位置P2に達すると、第14C図に示す如く制御
部材101の回動附勢力によつてその位置にて再
びロツクされる。
即ち制御部材101には引張ばね116の矢印
k方向への引張り反力によつて矢印m′方向への
回動附勢力を常に受けている。この結果係合子1
03はその矢印m′方向への回動附勢力により生
じる力F2で第2カム溝100の閉塞端100b
の側面100b′に圧接されている。しかしてこの
時力F2はカム溝付ギヤ47の中心に対して第1
4C図上側に距離3偏倚された位置に作用され、
この結果F2×3による回転モーメントがカム溝
付ギヤ47に作用し、そのカム溝付ギヤ47は第
14C図で矢印i方向に回転附勢されている。そ
してこの時カム溝付ギヤ47は第1カム溝48の
閉塞端48bによつて別の係合子49に第14C
図で矢印i方向から当接されて、第14C図に示
されたローデイング完了位置P2にてロツクされ
ている。なおこの際第2カム溝100の閉塞端1
00bを係合子103に当接させてカム溝付ギヤ
47をロツクすることも出来るが、係合子49の
方がカム溝付ギヤ47の中心から半径方向に遠く
離れている関係で、そのカム溝付ギヤ47のロツ
クを強力に行えて好ましい。
次に前述したエジエクト時には、モータ11が
第10B図で矢印n′方向に逆回転駆動される。す
ると前述したローデイング時の逆動作で、第2回
転体91の下部ギヤ93が第11D図及び第14
D図で矢印q′方向に回転駆動されながら、矢印
o′方向に揺動されてカム溝付ギヤ47の欠歯ギヤ
79に再び噛合されて、そのカム溝付ギヤ47第
11D図及び第14D図で矢印i′方向に回転駆動
する。この結果先づ昇降駆動レバー107が第1
3B図で矢印a方向に回動駆動されて、前述した
如くカセツトホルダ2がカセツト挿入位置へ上昇
復帰され、これに引続いて引込み駆動レバー35
及び引込み操作レバー34が第11D図で矢印
d′方向に回転駆動されて、前述した如くテープカ
セツト1の自動押出し動作が行われる。
〔操作切換機構の特徴〕
以上述べた操作切換機構76によれば、モータ
11によつて正逆回転駆動される第1回転体84
と、この第1回転体84の回転方向に応じて揺動
され、かつギヤ93を有する第2回転体91と、
この第2回転体91の揺動範囲を規制する規制手
段である揺動規制孔98と、被操作部材である引
込み駆動レバー35や昇降駆動レバー107を駆
動する第1及び第2カム溝48,100や第2回
転体91のギヤ93が選択的に噛合される欠歯ギ
ヤ79を有する第3回転体であるカム溝付ギヤ4
7と、このカム溝付ギヤ47をエジエクト完了位
置P1とローデイング完了位置P2とで夫々位置決
めする位置決め手段〔例えば係合子103と第2
カム溝100とによるロツク機能〕とからなり、
第1回転体84の正逆回転駆動により第2回転体
91を揺動させて、その第2回転体91のギヤ9
3をカム溝付ギヤ47の欠歯ギヤ79に選択的に
噛合させることによつてそのカム溝付ギヤ47を
選択的に正逆回転駆動させ、第1及び第2カム溝
48,100により引込み駆動レバー35や昇降
駆動レバー107を駆動させるように構成したも
のであるから、欠歯ギヤ79に機械的な回転トリ
ガーを与える補助装置を用いなくても、単なるモ
ータ11の正逆回転駆動のみで、その欠歯ギヤ7
9を選択的に回転駆動して、所定の切換操作を行
うことが出来る。従つて構造の簡素化、低コスト
化を図ることが出来る。またモータ11の正逆回
転駆動により第2回転体91のギヤ93はカム溝
付ギヤ47の欠歯ギヤ79に常に確実に噛合され
てその欠歯ギヤ79を確実に駆動するから切換動
作は常に確実に行われる。
なお第1回転体84と第2回転体91とをベル
トで連動して、第1回転体84の回転方向に応じ
て第2回転体91を揺動させるように変更するこ
とも可能である。
またこの操作切換機構76によれば、両端が閉
塞された第2カム溝100を有し、駆動源である
第2回転体91により所定角度に回転駆動される
ように構成されたカム溝付ギヤ47と、その第2
カム溝100に係合子103を介して係合されて
カム溝付ギヤ47の回転によつて変位されるよう
に構成された制御部材101と、その制御部材1
01の変位に連動されるように構成された被操作
部材である昇降駆動レバー107とからなり、昇
降駆動レバー107が操作位置である第13A図
又は第13B図の位置へ移動された時に、戻しば
ねである引張ばね116の力を制御部材101を
介して係合子103に作用させて、その係合子1
03を第2カム溝100の閉塞端100a,10
0bの側面100a′,100b′に押圧させること
により、カム溝付ギヤ47を第14A図で矢印i
方向や第14D図で矢印i′方向に回転附勢させる
と共に、その係合子103を第2カム溝100の
閉塞端100a,100bに当接させて、その位
置にてカム溝付ギヤ47をロツクするように構成
したものであるから、カム溝付ギヤ47を所定位
置でロツクする為の補助装置としてのロツク装置
を不要とし、構造の簡素化、低コスト化を図るこ
とが出来る。
〔ローデイング機構全体の特徴〕
以上述べたローデイング機構によれば、カセツ
トホルダ2内へのテープカセツト1の自動引込み
動作並びにこれに引続くカセツトホルダ2の下降
動作からなるローデイング動作と、その逆のエジ
エクト動作を、モータ11の正逆回転駆動と、カ
ム溝付ギヤ47によるカム機構とによつて機械的
にゆつくりとした動作で、静かに行える。従つて
ローデイング時及びエジエクト時に不快な衝撃音
が全く発生せず、ソフトローデイング及びソフト
エジエクトを簡単な構造と高信頼性の構造とによ
つて実現している。
またカセツト検出スイツチ43のオン−オフに
よつてモータ11の正逆回転を制御し、かつその
モータ11の正逆回転駆動のみで上記ソフトロー
デイング及びソフトエジエクトを行えるので、例
えばカーステレオであるならば、後部座席からの
リモートコントロール(リモートスイツチの操
作)によつて、ソフトローデイング及びソフトエ
ジエクトを行うことが出来る。
またキヤプスタン駆動用のモータ11を利用し
てソフトローデイング及びソフトエジエクトを行
うものであり、専用モータや電磁装置等を一切用
いておらず、非常に低コストなローデイング機構
を実現している。
なお第15図は前記ロツク機構59のロツク板
60の変形例を示したものであり、この場合はエ
ンドレス状の案内溝119にて前記被係合子61
を案内させるようにし、この案内溝119には被
係合子61の前記往動時の案内経路119aと、
前記復動時の案内経路119bとを設け、往動時
の案内経路119aの途中に前記係合部72を設
けたものである。そして被係合子61が前記第7
A図の復動位置から矢印g方向に往動される時に
はロツク板60を支点軸64を中心に戻しばね6
7に抗して矢印e′方向に回動させながら、被係合
子61を案内経路119aに沿つて案内させるよ
うにしてその往動途中で係合部72にて被係合子
61をロツクさせるようにする。また被係合子6
1が前記第7C図の往動位置から矢印g′方向に復
動させる時にはロツク板60を矢印e方向に回動
させながら、被係合子61を案内経路119bに
沿つて案内させるようにしたものである。なおこ
の場合には第8C図に示すようにロツク板60を
上下に揺動させる必要はなく、ロツク板60は単
に水平面内で回動出来れば良い。
以上本考案の実施例に付き述べたが本考案の技
術的思想に基き各種の有効な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案をカーステレオにおけるテープカ
セツトのローデイング機構に適用した実施例を示
したものであつて、第1A図及び第1B図はテー
プカセツトの自動引込み動作を説明する平面図、
第2A図〜第2C図はテープカセツトの自動引込
み動作とカセツトホルダの下降動作とを説明する
側面図、第3A図〜第3C図は自動引込み機構に
よるカセツト引込み部材の駆動動作を説明する平
面図、第4図は自動引込み機構の引込み操作レバ
ー、引込み駆動レバー及びカム溝付ギヤ部分の関
連を説明する分解斜視図、第5図は同上の組立て
状態の側面図、第6図は同上のスイツチ操作レバ
ーとロツク板との分解斜視図、第7A図〜第7C
図は同上のロツク機構によるロツク動作を説明す
る平面図、第8A図〜第8C図は同上の側面図、
第9図は操作切換機構部分の断面図、第10A図
及び第10B図は同上のエジエクト完了状態とロ
ーデイング完了状態とを示した平面図、第11A
図〜第11D図は引込み操作レバーと引込み駆動
レバーとの駆動動作を説明する平面図、第12図
は同上のカム溝付ギヤ、摺動体、制御部材及び昇
降駆動レバー部分の関連を説明する分解斜視図、
第13A図及び第13B図は昇降駆動レバーの駆
動動作を説明する側面図、第14A図〜第14D
図は制御部材による昇降駆動レバーの駆動動作と
カム溝付ギヤのロツク動作とを説明する平面図、
第15図はロツク板の変形例を示した平面図であ
る。 また図面に用いられた符号において、1……テ
ープカセツト、2……カセツトホルダ、11……
モータ、25……カセツト引込み部材、33……
自動引込み機構、36……スイツチ操作レバー
(連動部材)、43……カセツト検出スイツチ(ス
イツチ)、52……戻しばね、59……ロツク機
構、60……ロツク板、61……被係合子、72
……係合部、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. テープカセツトローデイング用のカセツトホル
    ダ内にテープカセツトを挿入させることにより、
    そのテープカセツトをカセツト引込み部材に係合
    させ、テープカセツトの引続きの挿入によりその
    テープカセツトにて上記カセツト引込み部材を押
    してそのカセツト引込み部材を戻しばねに抗して
    往動させ、その際カセツト引込み部材が復動位置
    から所定距離往動された時点でスイツチを作動さ
    せてモータを駆動させ、以後モータにて自動引込
    み機構を駆動して上記カセツト引込み部材にてテ
    ープカセツトを上記カセツトホルダ内に自動的に
    引込むように構成して成るテープカセツトのロー
    デイング機構において、上記カセツト引込み部材
    又はこれを連動された連動部材に被係合子を設
    け、この被係合子に係合部によつて係合されてそ
    の被係合子の復動を阻止するロツク板を設け、こ
    のロツク板は被係合子の往動時と復動時とでその
    被係合子の案内経路を可変させるように構成され
    ると共に、上記係合部を被係合子の往動時の案内
    経路の途中に設け、上記カセツト引込み部材がテ
    ープカセツトにて押されて上記戻しばねに抗して
    復動位置から所定距離往動された時点で上記被係
    合子を上記ロツク板の係合部に係合させてその位
    置にて上記カセツト引込み部材をロツクさせ、そ
    のロツクされた時点からは上記戻しばねによる上
    記カセツト引込み部材の復動を防止させるように
    構成したことを特徴とするテープカセツトのロー
    デイング機構。
JP9421782U 1982-06-23 1982-06-23 テ−プカセツトのロ−デイング機構 Granted JPS591152U (ja)

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