JPH0123864B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0123864B2
JPH0123864B2 JP56024711A JP2471181A JPH0123864B2 JP H0123864 B2 JPH0123864 B2 JP H0123864B2 JP 56024711 A JP56024711 A JP 56024711A JP 2471181 A JP2471181 A JP 2471181A JP H0123864 B2 JPH0123864 B2 JP H0123864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
cassette
arm
pin
cassette half
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56024711A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57141069A (en
Inventor
Akihiro Fushimi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP56024711A priority Critical patent/JPS57141069A/ja
Publication of JPS57141069A publication Critical patent/JPS57141069A/ja
Publication of JPH0123864B2 publication Critical patent/JPH0123864B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカセツトデツキに関し、特にカセツト
デツキのドア押え機構に関するものである。
カセツトデツキは、近年、ますます小型化の傾
向にあり、特に、車載用カセツトデツキにあつて
は、カセツトデツキの収容されるべきスペースに
限界があるため、カセツトデツキの小型化或いは
薄型化の要請が強いのである。
また、車載用カセツトデツキにあつては、フロ
ントパネルにカセツトハーフの挿入排出口が形成
されかつ当該挿入排出口を塞ぐためのドアが設け
られている。当該ドアはその回動支点がカセツト
デツキの機構部のほとんどが位置する挿入排出口
より下方に設けられることによつて薄型化に寄与
し得るが、その反面カセツトハーフのイジエクト
時においてドア先端部がカセツトハーフの突出部
端面に係合して円滑なイジエクト動作を妨げると
いう不具合も生じ易い。
本発明は、カセツトデツキの小型化・薄型化に
寄与し得ると共に円滑なイジエクト動作を可能に
したドア押え機構を提供することを目的とする。
本発明によるドア押え機構は、カセツトハーフ
の挿入排出動作に連動しかつ挿入時においてカセ
ツトハーフにより押圧されて開放状態にあるドア
に係合してこれを開放方向に押圧するドア押えレ
バーを備え、このドア押えレバーが排出時におい
てカセツトハーフが所定量排出されたときにドア
との係合を解除することによつてドア先端部がカ
セツトハーフの突出部端面に係合しないようにな
されている。
以下、本発明によるドア押え機構を備えたカセ
ツトデツキについて図面を参照しつつ詳細に説明
する。
第1図はカセツト装填、保持及びイジエクト機
構の一実施例の概略側面図であり、第2図にその
概略平面図、第3図にその概略正面図が示されて
いる。図において、サイドフレーム1にはカセツ
ト押しレバー2が図の左右方向において摺動自在
に係合していると共に第1アーム3が軸3aを中
心に回動自在に枢支されている。第1アーム3は
その先端に設けられたピン3bを介してカセツト
押しレバー2に形成された図の上下方向に長い孔
2aに係合しており、カセツトハーフ15の矢印
Aの方向に沿うカセツト押しレバー2の左方向へ
の移動により反時計方向に回動する。レバー2の
先端は挿入されたカセツトハーフ15の先端が当
接し得るようにL字状に形成されている。第1ア
ーム3には第1レバー4が軸4aを中心に回動自
在に枢支されており、当該第1レバー4は第1ア
ーム3の回動により第1図の左方向すなわちカセ
ツト挿入方向に移動し、この移動時スプリング5
によりサイドフレーム1に対し第2図の右方向に
附勢される。
第2レバー6はサイドフレーム1に対してカセ
ツトハーフの挿入・排出(イジエクト)方向にお
いて摺動自在に係合しており、第1レバー4の左
方向への移動時その先端部に設けられた突起6a
にて第1レバー4の爪4bに係合することによつ
て第1レバー4と共にカセツト挿入方向へ移動
し、この移動時にはサイドフレーム1との間に介
在せしめられたスプリング7により反対方向すな
わちカセツト排出方向に附勢される。第2レバー
6には第3レバー8が摺動自在に取り付けられか
つスプリング9により第2レバー6に対してカセ
ツト挿入方向に附勢されている。第3レバー8は
その先端8aにてサイドフレーム1に軸10を中
心に回動自在に枢支された回動アーム11の一端
11aに係合しており、スプリング9の附勢力に
よつて回動アーム11を時計方向に附勢してい
る。
サイドフレーム1に対して第1図に示す位置か
ら右方向に移動可能な第4レバー12には第5レ
バー13が回動自在に取り付けられており、サイ
ドフレーム1と第5レバー13の一端との間に張
設せしめられたスプリング14により第4レバー
12がカセツト挿入方向に、第5レバー13が第
1図の反時計方向にそれぞれ附勢されている。第
5レバー13はその傾斜面が第2レバー6に設け
られたピン6bに係合しており、カセツトハーフ
15の挿入時にカセツト押しレバー2に連動して
第2レバー6がカセツト挿入方向に移動すること
によつて反時計方向に回動し、カセツトハーフ1
5が完全に奥まで挿入された時にカセツト押しレ
バー2に設けられたピン2bに凹部が嵌合するこ
とによつてカセツト押しレバー2をロツクする。
カセツトホルダー16は略矩形状であり、サイ
ドフレーム1及び17に一点鎖線Bを中心軸とし
て回動自在に枢支されており、その一端が回動ア
ーム11の先端に係合している。また、カセツト
ホルダー16は第4レバー12の左端部に係合す
ることにより回動規制されており、カセツトハー
フ15が完全に奥まで挿入された時すなわちピン
2bが第5レバー13によりロツクされた時ピン
2bに作用しているスプリング5及び7の力によ
つて第5レバー13を介して第4レバー12が僅
かに右方向に移動せしめられることにより回動規
制が解除される。これによりカセツトホルダー1
6は回動アーム11に作用している附勢力によつ
て時計方向に回動し、完全に奥まで挿入されたカ
セツトハーフ15をテープ演奏位置まで押し下げ
る。このときカセツトハーフ15のリール孔(図
示せず)が各々リールユニツト18a,18bに
係合する。
カセツトハーフ15の挿入時、カセツトハーフ
15は第3図に示す様に第1図における下方の主
面15aにて略矩形状であつて支点19cを中心
にして回動自在なカセツト支持板19及び補助ア
ーム20に支持されかつ上方から他方の主面15
bにてカセツトホルダー16により保持される。
カセツト支持板19は、カセツトハーフ15のリ
ールユニツト18a,18bが係合するように一
対の孔19d,19eを有する。カセツトホルダ
ー16の回動軸とカセツト支持板19の回動軸と
はカセツトハーフ15の降下・上昇方向に対して
垂直であつて互いに所定距離離れて好ましくは直
交する方向に沿つて延在する。すなわち、カセツ
トホルダー16及びカセツト支持板19の自由端
縁は、リールユニツト18a,18bに係合し得
る位置まで挿入された時のカセツトハーフ15の
中心近傍にて直交するように設けられてカセツト
ハーフ15を挾持する。カセツト支持板19はア
ンダーフレーム(図示せず)に対して支点19c
を中心にして回動自在に設けられており、バツク
フレーム(図示せず)に回動自在に取り付けられ
た持上げアーム21を介して回動アーム11の後
端に係合することによつて第3図示の位置に保持
される。持上げアーム21にはカセツト支持板1
9の側面に形成された長孔(図示せず)に係合し
たピン21aと共にピン21bが設けられてお
り、当該ピン21bはピン21aにより第3図の
位置に持ち来されたカセツト支持板19の上面を
第3図に示す矢印方向に押圧しピン21aと協働
してカセツト支持板19を堅固に保持する。カセ
ツトハーフ15の降下時にはカセツトホルダー1
6及びカセツト支持板19は回動アーム11に連
動してカセツトハーフ15を挾持しつつ回動しカ
セツトハーフ15を降下せしめリールユニツト1
8a,18bに装着せしめる。カセツトハーフ1
5の支持をより確実ならしめるべく上述した補助
アーム20がアンダフレームに回動自在に取り付
けられており、当該補助アーム20はピン20a
を介してカセツト支持板19に形成された孔19
aに係合しており、カセツトハーフ15がリール
ユニツト18a,18bに装着された時には第3
図に一点鎖線で示すようにカセツト支持板19と
共に折りたたまれる。
リールユニツト18a,18bに装着されたカ
セツトハーフ15はカセツト押しバネ22(第3
図示)により後述するヘツド方向に附勢される。
カセツト押しバネ22はカセツト支持板19の後
端部19bに固定されており、支持板19の先端
が上昇位置にあるときはカセツトハーフ15の降
下動作を妨げないようにカセツトハーフ15の降
下路から退避しており、カセツトハーフ15の降
下時には支持板19の後端部19bが支点19c
を中心に回動することに伴ない徐徐に前進しカセ
ツトハーフ15を附勢する。
第2図において、23a,23bはガイドピ
ン、24はキヤプスタンであり、それぞれカセツ
トハーフ15に形成された孔に嵌入する。ヘツド
25を搭載しピンチローラ26を担持するピンチ
ローラアーム(後述する)に係合したヘツド台2
7は図の上下方向において移動可能であり、再生
(PLAY)時或いは曲間(無録音帯)検出時には
図示せぬ手段により駆動されて第2図示の位置か
ら前進(第2図の下方向に移動)する。これによ
りヘツド25がテープに圧接すると共にピンチロ
ーラ26がテープをキヤプスタン24に圧接せし
める。
28はテープの早送り(FF)を指令するFFレ
バー、29はテープの巻戻し(REW)を指令す
るREWレバーであり、これらはサイドフレーム
17に対して摺動自在に取り付けられている。
FFレバー28、REWレバー29にはそれぞれ突
起30,31が形成されており、これらの突起3
0,31は第2アーム32の両端部にそれぞれ設
けられたピン32a,32bに当接可能となつて
いる。第2アーム32はサイドフレーム17に対
して摺動自在な第1カム33に固定されたピン3
4に取り付けられている。ここで、FFレバー2
8及びREWレバー30は単独で押圧された時は
FF及びREWを指令するレバーとして作用する
が、双方が同時に押圧された時はイジエクト
(EJECT)を指令するレバーとして作用する。す
なわち、両レバー28,29が同時に押圧された
時のピン34の移動量は各々単独で押圧された時
の移動量より大となり、この移動量の違いに基づ
いてイジエクト動作を行なうのである。なお、
FFレバー28及びREWレバー29を単独に操作
したときは後述するロツク機構によりロツクされ
るが、両レバー28,29が同時に押圧されたと
きは、ロツクされないようになつており、この点
に関しては特に第29図及び第30図を参照して
後述する。
ピン34の移動量がそのまま第1カム33の移
動量となり、第1カム33はFFレバー28及び
REWレバー29の同時押圧によるイジエクト操
作に応じて図の方向へ所定量移動した時に爪33
aが回動自在な第3アーム35の一端に当接して
これを反時計方向に回動させる。回動駆動された
第3アーム35の他端はスプリング36により図
の上方向に附勢された連結レバー37を介して回
動自在なロツク解除レバー38の一端38aに当
接し当該レバー38を回動させる。ロツク解除レ
バー38の他端38bはイジエクト操作により第
1図において下方向に移動し、カセツト装填時当
該他端38bに係合可能な位置まで持ち来たらさ
れている第1レバー4の先端突起部を押し下げる
ことによつてロツクを解除する。なお、本実施例
においてはFFレバー28及びREWレバー29が
同時に押圧された時にイジエクト動作が行なわれ
る構成としたが、イジエクトレバーを別部材とし
て新たに設けこのイジエクトレバーを押圧するこ
とにより第1レバー4の先端突起部を押し下げる
構成であつても良い。
第4図はカセツトホルダー16の平面図であ
り、当該カセツトホルダー16にはカセツト飛出
し防止機構39が設けられている。カセツト飛出
し防止機構39はイジエクト時にカセツトハーフ
15が挿入口から飛出すのを防止するためのもの
であり、カセツトホルダー16の主面に沿つて回
動自在な係止部材としてのストツパーアーム40
と、このアーム40を反時計方向に附勢するスプ
リング41とから構成されている。ストツパーア
ーム40はカセツトハーフ15のリールユニツト
18a(第2図示)に嵌合するリール孔に係合可
能な突起(図示せず)をその下面に有しており、
カセツトホルダー16に設けられた一対の突起1
6a,16bにより回動規制される。上記突起は
カセツト挿入時においてはカセツトハーフが完全
に奥まで挿入された時にリール孔に係合する。ま
た、ストツパーアーム40の突起はイジエクト時
カセツト支持板19により持ち上げられたカセツ
トハーフ15の上記リール孔に係合し、飛出すカ
セツトハーフ15に連動して回動するストツパー
アーム40がストツパー16bに当接し回動規制
されたところでカセツトハーフ15を停止させ
る。
次に、かかる構成の動作を第5図乃至第11図
を参照して説明する。
まず、カセツト装填時、挿入されたカセツトハ
ーフ15はその先端がカセツト押しレバー2のL
字状先端に当接しレバー2を第5図に示す矢印方
向に移動させる。レバー2の移動により第1アー
ム3が反時計方向に回動して第1レバー4を矢印
方向に移動させる。その時スプリング5は引き伸
ばされる。第1レバー4は第6図に示す様に先端
の爪4bと第2レバー6の突起6aとの係合によ
り第2レバー6を矢印方向へ移動させる。その時
第2レバー6はスプリング7を引き伸ばすと共に
第7図に示す様にスプリング9を介して第3レバ
ー8を引張る。このため第3レバー8の先端8a
に一端11aが係合した回動アーム11がスプリ
ング9により時計方向に附勢される。このスプリ
ング9の附勢力は挿入されたカセツトハーフ15
を降下させる時の押さえる力となる。
カセツト押しレバー2の移動に伴いこれに固着
されたピン2aが移動し、同時に第2レバー6に
固着されたピン6bも第8図に示す矢印方向に移
動するためスプリング14により附勢されている
第5レバー13が反時計方向に回動しカセツトハ
ーフ15が完全に奥まで挿入された時その凹部に
てピン2aをロツクする。これによりピン2aに
はスプリング5及び7の力が作用し第5レバー1
3を介して第4レバー12の図の右方向に僅かに
移動させる。第4レバー12が移動することによ
り第4レバー12の左端部とカセツトホルダー1
6との係合が解除され、それまで回動規制されて
いたカセツトホルダー16は時計方向に回動して
カセツトハーフ15を上から押圧する。同時に、
持上げアーム21を介して回動アーム11の後端
に係合することにより回動規制されていたカセツ
ト支持板19及び補助アーム20(第3図示)も
回動し、カセツトホルダー16と協働してカセツ
トハーフ15を挾持しつつ降下させてリールユニ
ツト18a,18bに装着させる。リールユニツ
ト18a,18bに装着されたカセツトハーフ1
5はカセツト押しバネ22によりヘツド25方向
に附勢される。
手動によりイジエクトを行なう場合には、FF
レバー28及びREWレバー29を同時に押圧す
ることにより第2アーム32は各レバーに形成さ
れた2つの突起30,31で押されてピン34を
FF或いはREW時の2倍の移動量で移動させる。
これにより第1カム33は第9図に示す様に矢印
方向に移動し、爪33aが第3アーム35の一端
に当接することにより当該アーム35を反時計方
向に回動させる。第3アーム35が回動すること
により連結レバー37は第10図に示す様に左方
向に移動してロツク解除レバー38を反時計方向
に回動させる。
ロツク解除レバー38はその他端38bにて第
11図に示す様に第1レバー4の先端部を押し下
げることにより第1レバー4の爪4bと第2レバ
ー6の突起6bとの係合を解除する。これにより
第2レバー6は右方向に移動し、突起6cが回動
アーム11の一端に係合することによつて回動ア
ーム11を反時計方向に回動させる。回動アーム
11の回動によりカセツトホルダー16、カセツ
ト支持板19及び補助アーム20はカセツトハー
フ15を挾持しつつこれを持ち上げる。また、カ
セツトハーフ15の上昇時、第5レバー13はそ
の傾斜面に係合した第2レバー6のピン6bが右
方向に移動することにより時計方向に回動し、カ
セツトハーフ15の上昇が完了した時点でカセツ
ト押しレバー2に固着されたピン2bのロツクを
解除する。従つて、カセツト押しレバー2は右方
向に移動しカセツトハーフ15をイジエクトす
る。このイジエクト時におけるカセツトハーフ1
5の持ち上げ及びイジエクトに必要とされる力は
装填時に引き伸ばされたスプリング5及び7によ
つて与えられる。なお、オートイジエクト動作に
ついては後述する。
第12図は、本発明によるカセツトデツキに用
いられるリールユニツト駆動機構を示している。
この駆動機構において、モータ(図示せず)の回
転軸50に結合した二段プーリ51の一段目のプ
ーリとフライホイール52との間及び二段目のプ
ーリとプーリ53との間に各々ベルト54,55
が張設されている。なお、フライホイール52の
中心軸はキヤプスタン24である。フライホイー
ル52と同軸かつ一体にギヤ56が設けられてい
る。ギヤ56にはアンダーシヤーシ(図示せず)
植設されたピボツトピン57に枢支されかつスプ
リング58aによつて第12図の矢印方向にバイ
アスされた回動アーム11の一端に回動自在に設
けられたアイドラギヤ59と噛合し得るようにな
つている。アイドラギヤ60と同軸かつ一体のア
イドラギヤ60はリールユニツト駆動ギヤ61に
噛合し得るようになつている。リールユニツト駆
動ギヤ61はリールユニツト18aと一体に構成
されている。リールユニツト18aにはリールユ
ニツト駆動ギヤと所定摩擦部材をかえして係合し
たセンシング解除アーム62が設けられている。
リールユニツト18bはラチエツトギヤ63を含
み、ラチエツトギヤ63は複数の係止爪63aを
有している。アンダーシヤーシ植設されたピボツ
トピン64に枢支されたラチエツトアーム65は
スプリング66によつて、図の時計方向に附勢さ
れてその一端65aにて係止爪63aと係合し得
るように構成されてラチエツト機構を形成する。
ラチエツトアーム65の他端65bはヘツド台2
7に植設されたピン68に当接しヘツド台27の
前進位置への移動によつて反時計方向に回動せし
められてラチエツト機構を解除するようになつて
いる。換言すればラチエツトギヤ63はヘツド台
27が後退位置にあるときは時計方向にのみ回動
し得、ヘツド台27が前進位置にある時は、いず
れの方向にも回動自在となる。プーリ53に同軸
かつ一体に設けられたギヤ69はアイドラギヤ7
0,71回して遊星ギヤユニツト72に係合して
いる。
第13図ないし第15図に示す如く、遊星ギヤ
ユニツト72の略円錐状の駆動ギヤ部材73に設
けられた駆動ギヤ73aとアイドラギヤ71とが
噛合してアイドラギヤ71を経たトルクが遊星ギ
ヤユニツト72に供給される。駆動ギヤ部材73
の中心孔にはシヤフト74が挿通固着されてい
る。また、駆動ギヤ部材73の上部にはサンギヤ
73bが形成されている。駆動ギヤ部材73の頂
部にはシヤフト74によつて軸支されて内歯ギヤ
75aを有する内歯ギヤ部材75が設けられてい
る。内歯ギヤ75aとサンギヤ73bとの間には
これら双方に噛合した3個のピニオンギヤ76
a,76b,76cが設けられている。ピニオン
ギヤ76a,76b,76cは各々駆動ギヤ部材
73と互いに回動自在に嵌合したキヤリア部材7
7に枢支されている。キヤリア部材77の周縁部
にはキヤリアギヤ77aが形成されており、キヤ
リアギヤ77aはアイドラギヤ78に噛合してい
る。アイドラギヤ78はアイドラギヤ79と同軸
かつ一体に形成されアイドラギヤ79はセンシン
グ動力ギヤ部材80のギヤ80aに噛合してい
る。センシング動力ギヤ部材の周縁部には一対の
ローラ81a,81bが回動自在に設けられてい
る。第13図において特に明らかなように、内歯
ギヤ部材75の中央部はカム部75bとして形成
され周縁部近傍には一対のピン75c,75dが
植設されている。カム部75bはピボツトピン8
2に枢支されたYアーム83の一端83aに係合
し得るようになつている。Yアーム83の一端8
3bはセンシング解除アーム62の突端62aと
係合している。Vアーム84の一端84aはYア
ーム83の彎曲凹部83cに係合し、他端84b
はセンシング解除アーム62の突端62bと係合
し得るようになつている。
第16図において示したようにセンシング動力
ギヤ部材80に設けられた一対のローラ81a,
81bは各々一対の摺動部材85,86に係合し
得るようになつており、後述するようにテープた
るみ取り動作終了後、あるいはテープエンド検出
時において内歯ギヤ部材80が矢印方向に位置回
転する時に摺動部材85,86は各々矢印方向に
押圧される。摺動部材86は後述するオートイジ
エクト機構に係合している。一方、摺動部材85
上には一対のピン87,88が植設されている。
第17図及び第18図から明らかなようにピン8
7,88はアンダーシヤーシ(図示せず)と結合
したシヤーシ部材89に設けられた長孔90,9
1に挿通している。ピン87は更にラツチレバー
92のカム孔92aに挿通し、ピン88はラツチ
レバー92の長孔92bに挿通している。ラツチ
レバー92の突端92cはスプリング93によつ
てヘツド台27とは反対の方向にバイアスが付与
されている。ピン88の端部には係止レバー95
が枢支されている。係止レバー95はバネ96に
よつて第17図における反時計方向に附勢されて
いる。係止レバー95の係止爪95aが形成さ
れ、キーオフロツクレバー97の係止爪97aに
係合し得るようになつている。なお、キーオフロ
ツクレバー97は、スプリング97bによつてヘ
ツド台27とは反対方向にバイアスされている。
係止レバー95の中央部の図における上面はピン
95bが植設され、ヘツド台駆動レバー98のカ
ム孔99に挿通している。また、係止レバー95
の下面はピン95cが植設されてラツチレバー9
2のカム孔92aに挿通している。キーオフロツ
クレバー97及びヘツド台駆動レバー98は共に
ヘツド台27の移動方向に平行に移動可能であつ
てスプリング100によつて互いに弾性的に結合
されている。キーオフロツクレバー97のヘツド
台27側の端部にはロツクピン101が植設され
ており、係止レバー95に係止爪95a,97a
を介して係合してヘツド台方向に移動せしめられ
て、ヘツド台前進完了時にピン101はキーオフ
ロツクアーム102に係合する。キーオフロツク
アーム102は適当なリンク部材103を介して
キーオフソレノイド104のプランジヤ104a
によつて矢印方向にバイアスされており、カセツ
トが装填されてキーオフソレノイド104が励磁
されている限りキーオフロツクレバー97はキー
オフロツクアーム102によつてロツクされる。
ヘツド台引止アーム105はシヤーシ部材89に
植設されたピボツトピン106に枢支されてい
る。なお、ピン106はヘツド台駆動レバー9
8、長孔98a及びキーオフロツクレバー97の
長孔97bに挿通してヘツド台駆動レバー98及
びキーオフロツクレバー97をガイドする作用も
なす。
第19図から明らかな如く、ヘツド台引止アー
ム105はその一端部105aにおいてバネ10
7によつて反時計方向のモーメントを付与されて
いる。一方、ヘツド台駆動レバー98のヘツド台
側の端部には図の裏側に向つて伸びるピン108
が植設されておりピン108はヘツド台前進アー
ム109の端部109aに設けられた長孔110
に挿通している。ヘツド台前進アーム109はシ
ヤーシ部材89にピボツトピン111を介して枢
支されている。ヘツド台前進アーム109の他端
109bには長孔112が設けられ、長孔112
にはヘツド台27に植設されたシヤフト113が
挿通している。なお、ヘツド台27はバネ114
によつてアンダーシヤーシに対してヘツド台前進
方向に附勢されている。
ヘツド台引止アーム105の端部105bには
係止爪115が設けられピン108と係合し得る
ようになつている。ヘツド台引止アーム105の
端部105aは摺動部材85上のピン88に当接
し得るようになつており、摺動部材85がローラ
81aによつて図の右方向に所定距離以上移動せ
しめられた時第19a図に示す如くヘツド台引止
アーム105が時計方向に回動してピン108と
係止爪115との係合が解除される。
第20図において特に明らかなように、ヘツド
台引止アーム105の一端105cは後述する
FFレバー及びREWレバー28,29のロツクア
ーム120の一端120aに係合し得るようにな
つている。ロツクアーム120はシヤーシ部材8
9に植設されたピン121によつて枢支されてい
る。ロツクアーム120の突端120bとヘツド
台前進アーム109との間にはスプリング122
が張設され、ロツクアーム120を時計方向に附
勢している。ロツクアーム120の他端120c
にはローラ123が回動自在に担持されてFFレ
バー及びREWレバー28,29の窓28a,2
9aに挿通している。窓28a,29aには突起
28b,29bが各々設けられFFレバー及び
REWレバー28,29のいずれか一方が操作さ
れた時ローラ123に係止するようになつてい
る。FFレバー及びREWレバー28,29にはカ
ム部28c,29cが設けられ共にヘツド台27
に植設されたピン113に係合している。
第2アーム32の係合部32cは中継レバー1
24の一端に係合しており中継レバー124はヘ
ツド台移動方向において移動自在になつている。
中継レバー124の他端にはピン部材125を介
してL字レバー126の一端が係合している。L
字レバー126はアンダーシヤーシに植設された
ピボツトピン127に枢止されている。ピボツト
ピン127に枢支されたアイドラギヤ128はア
ンダーシヤーシに回動自在に担持されたアイドラ
ギヤ129に噛合し、他方、アイドラギヤ129
はギヤ69と噛合している。L字レバー126に
は、更に、FFアイドラギヤ130及びREWアイ
ドラギヤ131が回動自在に担持され、アイドラ
ギヤ128,130,131は順に噛合してい
る。
第21図に示す如く、ピンチローラ26を回動
自在に担持するピンチローラアーム140は、ア
ンダーフレームに植設されたピボツトピン141
に枢支されている。ピボツトピン141には、つ
る巻ばね142が巻装されており、つる巻ばね1
42の一端はアンダーフレームに植設されたコラ
ム143に当接し、他端はピンチローラアーム1
40の突端140aに当接してピンチローラアー
ム140をキヤプスタン24に向けて附勢する。
ピンチローラアーム140の下面にはピン144
が植設されヘツド台27に設けられた小窓27a
に嵌入している。ヘツド台27とピンチローラア
ーム140との間には上述した回動アーム58が
アンダーフレーム(図示せず)に植設されたピボ
ツトピン57に枢支されて存在している。回動ア
ーム58に設けられた長孔58bにはピボツトピ
ン141が挿通している。回動アーム58にはカ
ムフオロワピン145がヘツド台27に向つて
(図の裏側方向)伸長してヘツド台27に設けら
れた凹字状カム孔27bに係合している。なお、
回動アーム58の突端58cは、アンダーフレー
ムに植設されたストツパピン146に当接するよ
うになつている。
第22図は、ミユージツクセレクト機構の一例
を示しており、ミユージツクセレクトソレノイド
150のプランジヤ150aに結合した制御部材
151にロツクアーム120の突端120bが係
合している。ミユージツクセレクト動作中に曲頭
検出が行なわれると、ミユージツクセレクトソレ
ノイド150が励磁されてロツクアーム120が
図の反時計方向に回動せしめられるようになつて
いる。
次に、上記した構成のリールユニツト駆動機
構、遊星歯車を用いたセンシング機構及びヘツド
台前進機構の動作を説明する。
まず、カセツトが装填されるとモーターが駆動
されプーリ51が第12図における矢印方向に回
動を始める。よつて、リールユニツト18aに結
合したリールユニツト駆動ギヤ61が矢印方向に
回動を始める。この時ヘツド台は後退位置にあ
り、ラチエツトアーム65は第12図示の位置に
あつてラチエツト機構が働きラチエツトギヤ63
は図の時計方向にのみ回動し得るようになつてい
る故、カセツト内のテープたるみが解消される。
テープたるみが解消するとテープが張りつめてリ
ールユニツト18aの回動が停止する。そうする
とセンシング解除アーム62に所定の摩擦係数を
介して付与されていたトルクが消滅する。
一方、遊星ギヤユニツト72にはベルト55、
プーリ53、アイドラギヤ70,71を経たトル
クが与えられており、内歯ギヤ部材75は第13
図における矢印方向に回動している。従つて、今
センシング解除アーム62に附与されていたトル
クが消滅するとセンシング解除アーム62及びY
アーム83は第13図における破線で示す位置に
静止する。よつて、内歯ギヤ部材75のピン75
cもしくはYアーム83の端部83aに当接し
て、内歯ギヤ部材75の回転が阻止される。この
時サンギヤ73bは依然として回動している故遊
星ギヤ76a,76b,76cを担持するキヤリ
ア部材77が回動し、キヤリア部材77のトルク
は、キヤリアギヤ77a、アイドラギヤ78,7
9、ギヤ80aを経てセンシング動力ギヤ部材8
0に付与されて、センシング動力ギヤ部材80は
第14図及び第16図における矢印方向に回動す
る。そうすると、摺動部材85,86はローラ8
1a,81bによつて押圧されて各々矢印方向に
移動する。摺動部材86の移動によつてオートイ
ジエクト機構に起動信号が与れられるが、この場
合イジエクト動作は生じない。(オートイジエク
ト機構については後述する。)摺動部材85の移
動によつて係止レバー95も同時にかつ同方向に
移動して係止爪95aがキーオフロツクレバー9
7の係止爪97aに係合する。従つて、キーオフ
ロツクレバー97が摺動部材85の移動に伴つて
ヘツド台方向に移動する。キーオフロツクレバー
97とヘツド台駆動レバー98とはスプリング1
00によつて弾性的に結合している故、ヘツド台
駆動レバー98がヘツド台方向に移動して第19
図における矢印方向にヘツド台27が前進する。
ヘツド台27がある程度前進するとヘツド台引止
アーム105の係止爪115にピン108が当接
してヘツド台27の動きが一時停止する。しかし
乍ら、摺動部材85の移動は継続しピン88がヘ
ツド台引止めアーム105に当接してヘツド台引
止アーム105を第19a図示の如く時計方向に
回動せしめ、係止爪115とピン108との係合
を解除する。この時ヘツド台27の前進一時停止
すなわちヘツド台駆動アーム98の一時停止によ
つてスプリング100が引き伸ばされている故ス
プリング100の復元力によつてヘツド台駆動ア
ーム98は急速にヘツド台方向に移動しこれに伴
つてヘツド台27も急速に前進位置まで前進す
る。これと同時に第17図において破線で示した
位置にキーオフロツクレバー97が移動してピン
101がキーオフロツクアーム102に係合しキ
ーオフロツクレバー97がロツクされる。
摺動部材85を押圧しているローラ81aもし
くは81bが死点位置に達すると摺動部材85と
の係合がはずれて摺動部材85がスプリング96
による復元力によつて復旧する。この時ヘツド台
駆動レバー98のカム孔99によつて係止レバー
95のピン95bが押されて係止レバー95はス
プリング96に抗して第17図における時計方向
に回動せしめられる。
ヘツド台27の前進によつて、ラチエツトギヤ
63の逆転を阻止していたラチエツトアーム65
が第12図における反時計方向に回動してラチエ
ツトギヤ63の逆転を自由にし、その結果リール
ユニツト18bも自由に回動し得る状態になる。
こうしてカセツトデツキはプレイ状態になる。
テープ演奏が進行してエープエンド状態になる
とリールユニツト18aの回転が阻止され、上記
したテープたるみ取り動作と同様にセンシング動
力ギヤ部材80が回動を開始し、摺動部材85が
ヘツド台方向に押圧される。この時係止レバー9
5はヘツド台駆動レバー98のカム孔99によつ
て第17図における時計方向に回動せしめられて
おり、係止レバー95のピン95cはラツチレバ
ー92のカム孔92aのラツチ部分92aaに嵌
入する。一方、この時摺動部材86も押圧されて
オートイジエクト機構が働きキーオフソレノイド
104の励磁が解かれ、キーオフロツクアーム1
02によるロツクが解除されキーオフロツクレバ
ー97が復旧して、ヘツド台駆動レバー98も復
旧してヘツド台27が後退する。この時係止レバ
ー95はラツチレバー92によつてラツチされて
おり、係止爪95aとキーオフロツクレバー97
の係止爪97aとの衝突が回避される。
次に、早送り(FF)及び巻戻し(REW)動作
について説明する。
カセツトが装填されてテープデツキがプレイ動
作中に、第23a図に示す如く、FFレバー28
が操作されるとFFレバー28の突起28bがロ
ツクアーム120のローラ123に係合してFF
レバー28が作動位置にロツクされると共に、カ
ム部28cはピン113を図の右方向に押圧して
ヘツド台27が少し後退して選曲位置に位置す
る。そして、ピンチローラ24が後退してキヤプ
スタン26への圧接状態がなくなると同時にヘツ
ド25がテープに軽く接触する状態となる。この
とき、ヘツド台27の凹字状カム孔27b中央突
起部によりカムフオロワピン145が第21図の
下方に押し下げられ回動アーム58が図の時計方
向に回動してリールユニツト駆動ギヤ61とアイ
ドラギヤ59との噛合が解除される。一方、FF
レバー28の作動によつて第2アームが第23a
図における反時計方向に回動して第23b図に示す
如く、L字レバー125が反時計方向に回動する
故FFアイドラギヤ129がリールユニツト駆動
ギヤ61に噛合して、高速回転トルクがリールユ
ニツト駆動ギヤ61に供給される。こうして、テ
ープデツキが早送り動作をなすのである。
早送り動作を停止せんとする場合は、REWレ
バー29を軽く操作すると、ローラ123と突起
28bとの係合がはずれてFFレバー28が復旧
して、カセツトデツキは当初のプレイ状態に戻
る。
また、早送り動作中に、テープエンド状態が生
ずると、リールユニツト回転停止センシング機構
のセンシング動力ギヤ部材80が回転して摺動部
材85が移動してピン88がヘツド台引止アーム
105を第19a図の如く押す故、ヘツド台引止
アーム105の端部105cがロツクアーム12
0の一端120aを押してロツクアーム120が
反時計方向に回動してFFレバー28のロツクが
解除されて復旧してプレイ状態に戻る。
次に、巻戻し動作をなさんとする時は、REW
レバー29を強く操作すると、REWレバー29
は、第24a図に示す如くロツクアーム120に
よつて作動位置にロツクされる。そうすると、カ
ム部29cによつてピン113が矢印方向に押さ
れてヘツド台27が少し後退してアイドラギヤ5
9(第21図)がリールユニツト駆動ギヤ61か
ら離れると同時に、第24b図に示す如く、
REWアイドラギヤ130がリールユニツト駆動
ギヤ63に噛合してリールユニツト18bが回転
して巻戻し動作が行なわれる。
また、早送り若しくは巻戻し動作時にミユージ
ツクセレクト機構が動作せしめられて曲頭検出が
行なわれるとミユージツクセレクトソレノイド1
50が励磁されてロツクアーム120が回動せし
められてFFレバー28若しくはREWレバー29
が復旧してプレイ動作に戻つて所望曲が演奏され
ることになる。
第25図はオートイジエクト機構の一例の概略
平面図であり、第26図にその一部断面を含む側
面図が示されている。オートイジエクト機構は、
本発明によるカセツトデツキが一方向においての
み再生が可能であることによりプレイ時若しくは
FF時にテープ終端が検出されたときカセツトハ
ーフを自動的にイジエクトするためのものであ
る。第25図及び第26図において、摺動部材8
6は第16図において説明した様にリール台の回
転停止すなわちテープ終端が検出された時にセン
シング動力ギヤ部材80(第16図示)によつて
図の左方向に駆動される。摺動部材86上には略
L字状の起動レバー200が設けられている。レ
バー200はその一端に形成された所定の長さを
有する長孔200aにて摺動部材86に植設され
たピン86aに嵌合しており、長孔200aの長
さの範囲内において摺動部材86に対して摺動可
能になつていると共に、スプリング201により
ピン86aを支点として第25図の反時計方向に
附勢されている。
シヤーシ部材89上には起動レバー200の突
起200bに係合可能なフツク部203aを備え
たイジエクト動力アーム203が摺動自在に設け
られている。イジエクト動力アーム203は摺動
部材86に植設された軸86bにより回動自在に
枢支されかつスプリング204により第25図の
時計方向に附勢されており、先述したヘツド台駆
動レバー98のカム部98bにピン203bを介
して係合している。ヘツド台駆動レバー98には
カム孔98cが形成されており、このカム孔98
cには起動レバー200の突起200bが嵌入し
ている。突起200bはレバー200が前述した
様にスプリング201によりピン86aを中心に
回動附勢されているためカム孔98cのカム面に
押圧されている。
ヘツド台駆動レバー98はヘツド台の前進駆動
時には図の右方向に移動し、そのカム部98bと
イジエクト動力アーム203のピン203bとの
係合を解除する。これによりイジエクト動力アー
ム203はスプリング204によつてそのフツク
部203aが起動レバー200の突起200bに
係合可能な位置まで回動される。ヘツド台が前進
位置にあるプレイ状態において、テープ終端が検
出されたときに摺動部材86がセンシング動力ギ
ヤ部材80(第16図示)によつて図の方向へ駆
動されると、ピン86bを介してイジエクト動力
アーム203が連動し、更にイジエクト動力アー
ム203のフツク部203aが突起200bを介
して起動レバー200を駆動する。これによりレ
バー200は摺動部材86と一体に移動し、その
突起200bがヘツド台駆動レバー98のカム孔
98cのカム面に沿つて移動することにより第2
7図aに示す様にその立上がり部200cがロツ
ク解除レバー38の一端38aに係合可能な位置
までずれ、左死点近傍にてロツク解除レバー38
の一端に38aに当接しこれを回動させる。以後
の動作は先述した手動によるイジエクト動作と全
く同じである。
以上によりカセツトハーフのイジエクトが行な
われると、イジエクト機構に連動して先述したキ
ーオフソレノイド104(第17図示)がオフと
なるためヘツド台駆動レバー98はロツクが解除
され第25図示の位置に復帰する。このレバー9
8の復帰後、起動レバー200の突起200bが
レバー98のカム孔98cの移動に伴い第27図
bに示す様にカム面に沿つて移動することにより
起動レバー200の立上がり部200cはロツク
解除レバー38の一端38aの回動路から直ちに
退避する。これにより、ロツク解除レバー38を
駆動した直後例えば電源断が生じてもロツク解除
レバー38がスプリング205により元の位置に
復帰できるため次のカセツト装填動作に支障を来
すことがない。
一方、ヘツド台が後退位置にある時すなわち
FF、REW若しくはカセツト装填時には、ヘツド
台駆動レバー98は第25図示の位置にあり、カ
ム部98bとピン203bとの係合によつてイジ
エクト動力アーム203をそのフツク部203a
が起動レバー200の突起200bに係合し得な
い回動位置に持ち来す。この状態において、テー
プ終端検出により摺動部材86が図の左方向へ駆
動されると、ピン86bを介してイジエクト動力
アーム203もこれに連動する。同時に、ピン8
6aがレバー200の長孔200aに沿つて移動
し、長孔200aの左端面に当接することによつ
てレバー200を図の左方向へ移動せしめる。こ
の時のレバー200のストロークは摺動部材86
のストロークより長孔200aの長さに対応した
分だけ短かくなり、レバー200の立上がり部2
00cがロツク解除レバー38の一端38aに当
接しない様に設定されている。従つて、イジエク
ト動作は行なわれない。なお、摺動部材86が左
死点に位置したときはイジエクト動力アーム20
3はそのピン203bがヘツド台駆動レバー98
のカム部98bとの係合が解除されて時計方向に
回動可能となるが、フツク部203aがレバー2
00の突起200bの第25図における上面に当
接して回動規制される。これにより復帰時にフツ
ク部203aがレバー200の突起200bの左
側にくい込むのを阻止している。
第28図はドア押え機構の一例の側面図であ
る。カセツトデツキのフロントパネル206には
カセツトハーフ15を挿入排出するための挿入排
出口206aが形成されているが、この挿入排出
口206aを塞ぐためのドア207がフロントパ
ネル206の裏側に軸207aを介して回動自在
に設けられかつ図示せぬ手段によつて図の時計方
向に附勢されている。このドア207は挿入され
るカセツトハーフ15により押圧されて反時計方
向に回動する。
一方、カセツトハーフ15が装填されたときに
ドア207をカセツトハーフ15の移動路より下
方に押圧してその位置に維持するためのドア押え
レバー208が設けられている。このドア押えレ
バー208は軸209を介してサイドフレーム1
に回動自在に取り付けられており、またカセツト
押しレバー2に設けられたピン2bのサイドフレ
ーム1の裏側に突出した部分に係合可能な逆V字
状のカム部208aを備えている。ドア押えレバ
ー208はカセツト装填時にカセツトハーフ15
に押圧されてカセツト押しレバー2が図の左方向
に移動することによりピン2bもカム部208a
を押圧しつつ移動するため時計方向に回動し、カ
セツトハーフ15により所定回動位置まで駆動さ
れていたドア207をその先端部にて押圧して図
に一点鎖線で示す位置まで押圧する。
イジエクト時には、カセツト押しレバー2がカ
セツトハーフ15をイジエクトしつつ復帰するこ
とによりドア押えレバー208はドアを押圧しつ
つ反時計方向に回動し、カセツトハーフ15が挿
入排出口206aより所定量突出したときにドア
207の押圧を解除する。解除されたドア207
はカセツトハーフ15の主面15aに当接し、移
動するカセツトハーフ15に連動して閉成する。
このようにカセツトハーフ15が挿入排出口20
6aより所定量突出したときにドア押えレバー2
08によるドア207の押圧を解除することによ
りドア207の先端部がカセツトハーフ15の主
面15a側の突出部15cの段部に係合してイジ
エクト動作を妨げるという様な不具合は生じな
い。
次に、手動にてイジエクト操作をなす場合は、
FFレバー28、REWレバー29を同時に押圧す
ることは既に述べたが、この場合、両レバー2
8,29は共にロツクアーム120(第20図、
第22図等に図示)の先端部に設けられたローラ
123に係止されず、いずれのレバーもロツクさ
れないようになつている。これは、第29図に示
す如く、第2アーム32及び第1カム33に固着
したピン34に別の移動量規制レバー210が結
合し、移動量規制レバー210の長孔210aに
前述した図示しないシヤーシ部材に植設されたピ
ン211が挿通されているからである。移動量規
制レバー210はFFレバー及びREWレバー2
8,29を並置されており、第2アーム32と一
体に矢印方向に往復動するようになつており、第
2アーム32ひいてはピン34の移動量を第30
図における距離dの範囲内に規制するものであ
る。第30図においては、第2アーム32及びピ
ン32a,32b,34の位置関係を図式的に示
すものであり、図においては、REWレバー29
のみが押圧された場合を実線で示し、FFレバー
及びREWレバー28,29双方が押圧されたと
きの状態を点線で示している。図から明らかに両
レバー28,29を同時に押圧したときは、いず
れか一方のレバーを押圧したときに比してピン3
4の移動量は大なるもピン32a,32bの移動
量は小さくなるのである。よつて、両レバー2
8,29を同時に押すと、イジエクト指令は付与
されるが、両レバー28,29は共にロツクされ
ないのである。
以上説明した事から明らかな如く、ドア押えレ
バーがイジエクト動作時においてカセツトハーフ
が所定量イジエクトされたときにドア押えを解除
する構成であるためドアの先端部がカセツトハー
フの突出部端面に係合することなく、イジエクト
動作が円滑になされる。従つて、ドアの回動支点
をカセツトデツキの機構部のほとんどが位置する
挿入排出口より下方に設けることが出来るためカ
セツトデツキの特に薄型化に大いに寄与し得るの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はカセツト装填、保持及びイジエクト機
構の一実施例の概略側面図、第2図はその概略平
面図、第3図はその概略正面図、第4図は第2図
におけるカセツトホルダーの平面図、第5図乃至
第11図は第1図乃至第3図の動作を説明するた
めの図、第12図は駆動モータと駆動ギヤの配置
図、第13図及び第14図は遊星ギヤユニツトの
配置図、第15図は遊星ギヤユニツトとこれに噛
合するギヤとの断面図、第16図はセンシング動
力ギヤ及び摺動部材の配置図、第17図はキーオ
フロツクレバーの動作を説明するための図、第1
8図はセンシング動力ギヤ及びキーオフロツクレ
バーの構成斜視図、第19図はヘツド台の動作を
説明するための図、第20図はFF、REWレバー
と駆動ギヤとの配置図、第21図はアイドラアラ
ームの動作を説明するための図、第22図はFF、
REWロツクアームの動作を説明するための図、
第23a図、第23b図、第24a図及び第24
b図はFF、REWレバーの動作を説明するための
図、第25図はオートイジエクト機構の一例の概
略平面図、第26図はその一部断面を含む側面
図、第27図a,bは第25図の動作を説明する
ための図、第28図はドア押え機構の一例の側面
図、第29図は操作機構の一部の部材を示す平面
図、第30図は操作機構の動作を説明するための
図である。 主要部分の符号の説明、2……カセツト押しレ
バー、3……第1アーム、4……第1レバー、6
……第2レバー、8……第3レバー、11……回
動アーム、12……第4レバー、13……第5レ
バー、15……カセツトハーフ、16……カセツ
トホルダー、18a,18b……リールユニツ
ト、19……カセツト支持板、21……持上げア
ーム、24……キヤプスタン、25……ヘツド、
27……ヘツド台、28……FFレバー、29…
…REWレバー、32……第2アーム、33……
第1カム、35……第3アーム、38……ロツク
解除レバー、39……カセツト飛出し防止機構、
52……フライホイール、61……駆動ギヤ、6
3……ラチエツトギヤ、63a……係止爪、72
……遊星ギヤユニツト、83……Yアーム、84
……Vアーム、85,86……摺動部材、92…
…ラツチレバー、97……キーオフロツクレバ
ー、102……キーオフロツクアーム、104…
…キーオフソレノイド、120……ロツクアー
ム、140……ピンチローラアーム、150……
ミユージツクセレクトソレノイド、200……起
動レバー、203……イジエクト動力アーム、2
06……フロントパネル、207……ドア、20
8……ドア押えレバー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カセツトハーフの挿入排出口を閉塞すべくそ
    の閉塞方向に附勢されて回動自在なドアと、前記
    カセツトハーフの挿入排出時に前記カセツトハー
    フに係合して移動自在な移動部材と、前記移動部
    材に連動して回動し前記カセツトハーフの挿入時
    において前記カセツトハーフにより押圧されて開
    放状態にある前記ドアに係合してこれを開放方向
    に押圧するドア押えレバーとを備え、前記ドア押
    えレバーは前記カセツトハーフの排出時において
    前記カセツトハーフがその挿入排出方向において
    所定距離移動したとき前記ドアとの係合を解除す
    るようになされたことを特徴とするカセツトデツ
    キのドア押え機構。
JP56024711A 1981-02-20 1981-02-20 Door detaining mechanism for cassette deck Granted JPS57141069A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56024711A JPS57141069A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Door detaining mechanism for cassette deck

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56024711A JPS57141069A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Door detaining mechanism for cassette deck

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57141069A JPS57141069A (en) 1982-09-01
JPH0123864B2 true JPH0123864B2 (ja) 1989-05-09

Family

ID=12145748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56024711A Granted JPS57141069A (en) 1981-02-20 1981-02-20 Door detaining mechanism for cassette deck

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57141069A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2517552B2 (ja) * 1985-05-23 1996-07-24 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 磁気テ−プカセツト装置
DE3537836A1 (de) * 1985-10-24 1987-04-30 Philips Patentverwaltung Magnetbandgeraet mit mindestens zwei drucktasten

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57141069A (en) 1982-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4227224A (en) Cassette tape recording/reproducing apparatus
US4337487A (en) Magnetic recording/reproducing apparatus
JPH0338667B2 (ja)
JPH0123864B2 (ja)
JPS6250899B2 (ja)
JPH0150014B2 (ja)
US5021904A (en) Tape cassette push-out device for tape recorder
US4442466A (en) Head drive mechanism for a cassette deck
JPS6141056B2 (ja)
JPS6250900B2 (ja)
JPH0413782B2 (ja)
US6512656B1 (en) Recording and/or reproducing apparatus for a magnetic tape
US4280154A (en) Slot loading cassette tape mechanism
US4689701A (en) Cassette loading mechanism for cassette deck
JP2995634B2 (ja) テーププレーヤ
US5055954A (en) Cassette loading apparatus in which cassette is loaded short side first
JPH0249005Y2 (ja)
JPH0157418B2 (ja)
JP3071054B2 (ja) リールブレーキの駆動機構
JPH0222826Y2 (ja)
JP2677896B2 (ja) 音響再生装置
JPS5923249Y2 (ja) 磁気記録再生装置
JP2935120B2 (ja) テーププレーヤ
KR940003659B1 (ko) 자동차용 세미 로직데크
JP3486959B2 (ja) テーププレーヤ