JP2995634B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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JP2995634B2
JP2995634B2 JP2207678A JP20767890A JP2995634B2 JP 2995634 B2 JP2995634 B2 JP 2995634B2 JP 2207678 A JP2207678 A JP 2207678A JP 20767890 A JP20767890 A JP 20767890A JP 2995634 B2 JP2995634 B2 JP 2995634B2
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環 大橋
偉奇 大島
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チューナー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願はテープの弛み取りを有効に行うテーププレーヤ
に関する。
従来の技術 従来、テープの弛み取り機能を有したテーププレーヤ
として、非プレー状態で一方のリール台をロック状態に
保持し、カセットの装填により電源が閉じたとき、巻取
り側の他方のリール台を回転し、その回転によりテープ
の弛みを取り、ヘッドプレートがヘッドプレート作動機
構により非プレー位置からプレー位置に移行する過程
で、前記一方のリール台のロック状態を解除してテープ
プレーヤをプレー状態に設定する構成のものは特開昭59
−48840号公報において、またカセットの装填により一
対のリール台を夫々巻取り方向に回転駆動してテープの
弛み取りを行ったのち、その弛み取り信号により、例え
ば電磁プランジャを作動してヘッドプレート作動機構に
よりヘッドプレートを非プレー位置からプレー位置に導
いて、テーププレーヤをプレー状態に設定する構成のも
のは特公昭58−26090号公報において夫々公知である。
発明が解決しようとする課題 ところが、特開昭59−48840号公報(以下前者とい
う)に示される構成によれば、片側リールの回転により
テープの弛みを取る構成であるので、テープの弛み取り
量が少ないこと、また周知のように、テーププレーヤに
は早送り,巻戻し機構が備えられており、早送り,巻戻
し機構は一般に、操作レバーの操作によりヘッドプレー
トを非プレー位置とプレー位置との中間位置に後退させ
て磁気ヘッドとテープとの圧接状態を緩めると共に、ピ
ンチローラとキャプスタン軸との圧接を解いてテープを
高速送りとするものであるから、前者の構成においてテ
ープの弛み取りが行われる時間は、カセットの装填によ
りモータが回転して、一方のリール台が回転してから、
ヘッドプレートが早送り,巻戻しの操作時にプレー位置
から後退する位置の直前までの間であり、そのためテー
プの弛み取りに要する時間が短く、テープの弛み量が多
い場合にその弛みを充分取り切ることができないという
不都合があった。
また特公昭58−26090号公報(以下後者という)に示
される構成によれば、一対のリールを夫々巻取り方向に
回転するので、テープの弛み取り量が前者のものに比し
倍加するが、テープの弛みがなくなってテープが緊張し
たのちに、ヘッドプレート作動機構が作動する構成であ
るから、カセットの装填によりモータが回転して一対の
リールが巻取り方向に夫々回転してからヘッドプレート
がプレー位置に前進するまでの時間が、テープの弛み量
によって異なり、そのためプレー動作にバラ付きが生
じ、また電磁プランジャを必要としてコスト高となるな
どの欠陥を有する。
そこで本願は上記した従来のものの欠陥を改善するこ
とを目的としたものでる。
課題を解決するための手段 本願は上記した目的を達成するために、カセットの挿
入により回転するモータと、リール軸にリールギヤを摩
擦係合した一対のリール回転機構と、前記モータにより
回転され、かつ、非プレー状態で前記一対のリールギヤ
と夫々噛合していると共に、ヘッドプレートがプレー位
置に至ったときいづれか一方がそれと噛合しているリー
ルギヤより離反する一対の伝達ギヤを含む伝達機構と、
前記モータにより作動してスプリングを付勢し、この付
勢力によりヘッドプレートを非プレー位置からプレー位
置に導くヘッドプレート作動機構と、このヘッドプレー
ト作動機構によりヘットプレートが非プレー位置からプ
レー位置に移動する途中でヘッドプレートの移動を拘束
し、ヘッドプレート作動機構がその作動終了位置に至っ
たとき、これと関連して前記ヘッドプレートの移動拘束
状態を解くヘッドプレートロック機構とから構成したこ
とを特徴とするものであり、上記において、伝達機構
が、伝達ギヤを夫々回転自在に設けてキャプスタン軸に
夫々回転自在に支承された一対の回動板と、キャプスタ
ン軸に夫々回転自在に支承され、テープの走行方向によ
り相対的に作動して一方の回動板に、伝達ギヤが対応す
るリールギヤから離反する方向の回動力を付勢し、他方
の回動板に伝達ギヤが対応するリールギヤと噛合する状
態に保持する一対の弾性付与板とから成り、前記一対の
回動板に、伝達ギヤとリールギヤとの噛合状態をヘッド
プレートが非プレート位置からヘッドプレートロック機
構により拘束される位置まで保持するカム部を設けて成
り、またヘッドプレート作動機構が、モータの回転によ
り回動する作動レバーと、この作動レバーの回動により
ヘッドプレートをプレー方向に付勢するスプリングを牽
引する作動板とから成り、さらにヘッドプレートロック
機構が、回転可能に取り付けられ、一端にヘッドプレー
トが非プレー位置からプレー位置に移動する途中で前記
ヘッドプレートと係止する止片を、他端に作動板がその
作動終端位置に達したとき、これと作用して、前記ヘッ
ドプレートと止片との係止状態を解く方向に回動力を付
与する受片を夫々有したロック板と、このロック板を復
動位置に保持するスプリングとから成るものである。
作用 しかして、カセットホルダーにカセットを装填する
と、カセットがプレー位置に移動して電源スイッチが閉
じ、モータが回転する。
すると、このモータの回転より、一対のリール回転機
構が夫々巻取り方向に回転し、これによりテープに弛み
が存在するときは、この弛みが除去されてテープは緊張
すると共にリール軸とリールギヤは摩擦係合しているの
で、リール軸はテープを緊張状態に保持しながら摩擦回
転を維持する。
一方前記モータの回転により、ヘッドプレート作動機
構が作動してスプリングを付勢し、この付勢力によりヘ
ッドプレートは非プレー位置からプレー位置に移動し、
その移動途中でヘッドプレートはヘッドプレートロック
機構によりその移動が拘束される。
ヘッドプレート作動機構は、さらに作動を続けながら
スプリングを牽引してその付勢力を増大し、ヘッドプレ
ート作動機構がその最終作動位置に達すると、これと作
用して前記ヘッドプレートロック機構が作動して、ヘッ
ドプレートの拘束状態を解き、ヘッドプレートはスプリ
ングの大きな付勢力により瞬時にプレー位置に導かれ
る。
従ってこの構成によれば、カセットの装填によりカセ
ットホルダーがプレー位置に移動してモータが回転し始
めてからヘッドプレート作動機構がその最終作動位置に
達するまでの間に、テープの弛み取りが可能となり、か
つ、カセットを装填してからテープがプレー状態となる
までの時間は、テープの弛み度合いに関係なく一定に設
定することができる。
実施例 以下本願の実施例を図面について詳述する。
(1)は器枠であって、一方の側部(右側部)には、
テープ早送り機構の操作レバー(2),(3)が水平状
態で前後動可能に、また他方の側部(左側部)には、イ
ジェクトレバー(4)が垂直状態で前後動可能に夫々装
備されている。(5)は前端両側部が器枠(1)に対し
枢軸(6)により上下方向に傾動自在に支承された前部
枠(5)aと、その後縁に連結された水平状態で上下動
可能な後部枠(5)bとから成るカセットホルダーで、
前記前部枠(5)aの中央部には前後方向に伸びる案内
溝(7)を有し、この案内溝(7)には、カセットCを
カセットホルダー(5)に挿入するとき、一方のリール
ホールと係合する係合駒(8)が摺動自在に取り付けて
ある。(9)は一端が前記前部枠(5)aの上面に枢軸
(10)を介して枢着され、かつ、中間部に、前記イジェ
クトレバー(4)に設けた支片(11)に一端が支持され
た連結杆(12)の他端を係止したばね受部片で、その先
端と前記係合駒(8)とには、該係合駒(8)を常態で
カセットCのイジェクト位置に弾圧する反転ばね(13)
が取り付けてある。(14)は前記カセットホルダー
(5)の前部枠(5)aの上部内面に、前記枢軸(10)
により水平回動自在に取り付けた平板状の保持部材であ
って、その一方の辺には、前記案内溝(7)を横切るよ
うに延びる作用片(15)を有しており、かつ、外側辺に
は、舌片(16)が設けてあり、これが器枠(1)の側壁
(1)aの上縁に当接することにより、前記保持部材
(14)を介して前記カセットホルダー(5)は水平状態
に保持される。(17)は前記器枠1の側壁(1)aに、
第2A,2B図で示すように、枢軸(18)を介して垂直回動
自在に枢着された板状の作動部片で、前記枢着部から後
方に延びる片(17)aに、前記イジェクトレバー(4)
に設けた止片(19)と係止して前記イジェクトレバー
(4)を、その付勢スプリング(20)に抗してイジェク
ト位置に保持する係止部(21)が、また前記枢着部から
前方に延びる片(17)bには、前記カセットホルダー
(5)の前部枠(5)aの側面に設けた切欠溝(22)と
係止する係止ピン(23)が夫々設けてあり、かつ、作動
部片(17)と器枠(1)との間に、前記係止ピン(23)
を常時下向方向に弾圧するスプリング(24)が張架して
ある。(25)は前記保持部材の復元スプリング、(27)
はヘッド(28)を備えたヘッドプレート、(29)はモー
タである。
<カセットホルダーの動作> しかして、第1,2図で示す非プレー状態から、カセッ
トCをカセットホルダー(5)の後部枠(5)bに手前
方向から挿入すると、それにより係合駒(8)にカセッ
トCの一方のリールホールが係合すると共に、該係合駒
(8)が前方に移動し、その移動に伴い、反転ばね(1
3)が反転し、その反転弾力により、カセットCは係合
駒(8)と共に自動的にカセットホルダー(5)に深く
侵入する。すると、案内溝(7)を横切っている作用片
(15)が、カセットCに押圧されるので、保持部材(1
4)はスプリング(25)に抗して、第1図において反時
計方向に水平回動し、これによって舌片(16)が器枠
(1)の側壁(1)aの上縁より外れので、非プレー状
態において、舌片(16)と側壁(1)aとの当接によ
り、保持部材(14)を介して水平状態に保持されていた
カセットホルダー(5)の後部枠(5)aは、下向傾動
が許容される。従ってスプリング(24)により、作動部
片(17)が第2図において反時計方向に回動して、止片
(19)と係止部(21)との係止が外れて、イジェクトレ
バー(4)がスプリング(20)によりイジェクト操作可
能な位置に突出すると共に、係止ピン(23)と切欠溝
(22)との係止を介して、前部枠(5)aが下向きに傾
動し、かつ、後部枠(5)bが水平状に下降して第3,4
図で示すように、プレー状態となる。また第3,4図で示
すプレー状態から、イジェクトレバー(4)をスプリン
グ(20)に抗して押込むと、連結杆(12)によりばね受
部片(9)が第3図において反時計方向に回動するの
で、その遊端の移動により反転ばね(13)が反転動作
し、その反転弾力により、係合駒(8)がカセットCと
共に案内溝(7)に案内され、第3図において手前方向
即ちイジェクト方向に移動する。一方イジェクトレバー
(4)の先端(4)bが、スプリング(24)に抗して作
動部片(17)を、第4図において時計方向に回動するの
で、係止ピン(23)と切欠溝(22)との係止により、カ
セットホルダー(5)の前部枠(5)aが上向きに傾動
する。
さらにまた、係合駒(8)と共にカセットCがイジェ
クト方向に移動すると、作用片(15)の押圧が解かれる
ので、保持部材(14)はスプリング(25)により第3図
において時計方向に回動し、その回動作用により、前記
前部枠(5)aが水平状態に至ったとき、保持部材(1
4)の舌片(16)が再び器枠(1)の側壁(1)aの上
縁に当接して、保持部材(14)と共にカセットホルダー
(5)が水平状態に保持され、そしてこの状態からイジ
ェクトレバー(4)の押圧を解くと、スプリング(0)
により若干後退して、止片(19)が係止部(21)に係止
して第1,2図に示す非プレー状態に復する。
第5図及び6図はヘッドプレート(27)の作動機構
(50)を示す非プレー状態及びプレー状態の底面であっ
て、この作動機構(50)は、モータ(29)の出力端(2
9)′に軸止された駆動歯車(30)に、中間歯車機構(3
1)を介して噛合して回転する主動歯車(32)に間歇的
に噛合する切欠歯車(33)と、この切欠歯車(33)に初
期回転力を付与するために、該切欠歯車(33)と同軸上
に設けられ、かつ、先端にばね(34)の弾力が付与され
た舌片(35)と、切欠歯車(33)と同軸上に設けられた
半径が漸増する巴状のカム片(36)と、中間部が断面コ
字状に形成されて、該中間部が器枠(1)に回転自在に
枢着(37)され、かつ、上下片が互いに反対方向に延
び、その一方の片(41)aの先端に、前記カム片(36)
の外周に当接する当該ピン(38)を有し、他方の片(4
1)bの先端が後述する作動板(40)に設けた下向折片
(40)bと当接する作動レバー(41)と、第9図で示す
ように、器枠(1)の上面前方位置にピン(49)と長孔
(49)′との係合により横動自在に取り付けられ、長手
方向の一端にスプリング(26)の付勢力により不作動状
態で、ヘッドプレート(27)に設けた支片(27)cと圧
接し、かつ、ヘッドプレート(27)を常時非プレー方向
に弾圧するスプリング(39)により非プレー位置に保持
する当接部(40)aを、他端に前記下向折片(40)bを
夫々有した作動板(40)と、前記切欠歯車(33)の回転
をロックするロック手段(42)とから構成されている。
このロックするロック手段(42)は、電磁作動体(43)
と、そのロッド(43)′に連結して、その作動により中
間部を支点として水平回動する傾動片(44)と、この傾
動片(44)の先端に設けた係合部(44)aと係合して、
前記切欠歯車(33)の回転を拘束する該歯車(33)の下
面に設けた扇形状の突部(45)とから構成されている。
なお(46)は前記イジェクトレバー(4)がスプリン
グ(20)によってイジェクト操作可能な位置に移動した
とき、この下縁に設けた係合突部(4)aと係合して、
その復元スプリング(47)に抗して摺動して、前記モー
タ(29)及び電磁作動体(43)への通電を許容する制御
スイッチS1をONに作動するスライドレバーで、その後端
に、前記係合突部(4)aと当接する折片(46)aが設
けてある。(48)は前記制御スイッチS1及びスライドレ
バー(46)の取り付け用補助プレートである。
<ヘッドプレートの動作> しかして、第1,2図に示す非プレー状態において、カ
セットホルダー(5)にカセットCを挿入すると、すで
に述べたように、カセットホルダー(5)はプレー位置
に下動すると共に止片(19)と係止部(21)との係合が
解かれて、イジェクトレバー(4)はイジェクト操作可
能な位置に突出する。すると、イジェクトレバー(4)
に設けた係合突部(4)aと係合しているスライドレバ
ー(46)が、第3図で示すように復元スプリング(47)
に抗して手前方向(前方)に摺動し、これによって、制
御スイッチS1がONに作動するのでモータ(29)及び電磁
作動体(43)に通電がなされ、これらが作動する。
すると、切欠歯車(33)は、初期回転付与手段によっ
て、予め主動歯車(32)と噛合しているので、モータ
(29)の回転に伴って、切欠歯車(33)が第5図におい
て時計方向に回転すると共に、電磁作動体(43)の作動
により傾動片(44)は、その一部が切欠歯車(33)上を
反時計方向に傾動する。一方切欠歯車(33)の回転に伴
い、作動レバー(41)の当接ピン(38)は、カム片(3
8)の周面に沿ってその半径の漸増方向に摺動するの
で、作動レバー(41)が作動板(40)をそのスプリング
(39)に抗して牽引しながら第5図において時計方向に
回動し、この牽引作用によってヘッドプレート(27)は
スプリング(26)を介してプレー方向に移動するが、そ
の移動途中で、後述するヘッドプレートロック機構(10
0)によりプレー位置への移動は停止する。
一方切欠歯車(33)が一回転近く回転すると、作動板
(40)はスプリング(26)及び(39)に抗してその移動
を続け、その当接部(40)aがヘッドプレート(27)の
支片(27)aから離反して当接ピン(38)がカム片(3
0)の最大半径位置に達したとき、作動板(40)により
後述のヘッドプレートロック機構(100)が作動してそ
のロック状態が解かれ、ヘッドプレート(27)はスプリ
ング(26)によりプレー位置に達してその前進が停止す
ると共に、当接ピン(38)がカム片(36)の最大半径位
置よりも若干越えて最小半径方向に傾斜した傾斜部(3
6)aに至り、かつ、切欠歯車(33)が主動歯車(32)
から外れて、第6図で示すプレー状態となり、このプレ
ー状態は、傾動片(44)の係合部(44)aが、突部(4
5)と係合することにより保持される。
そして上記したプレー状態において、イジェクト操作
することなく誤って電源スイッチを切ったとすると、モ
ータ(29)と電磁作動体(43)への通電が断たれるの
で、傾動片(44)の係合部(44)aと突部(45)との係
合が取られ、切欠歯車(33)は自由な回転状態となると
共に、バネ(39)の付勢力によって作動レバー(41)の
当接ピン(38)がカム片(36)の傾斜片(36)aを若干
時計方向に回転したのち切欠歯車(33)が主動歯車(3
2)と再び噛合し、かつ、当接ピン(38)はカム片(3
6)の最上半径位置に戻るので、スプリング(39)によ
り、作動板(40)が非プレー方向に復帰すると共に作動
レバー(41)が反時計方向に回動して、作動板(40)の
当接部(40)aとの係合によりヘッドプレート(27)は
非プレー位置に後退し、従ってその後退により、後述す
るピンチローラとキャプスタン軸との圧接も解かれて、
テープ及びピンチローラに変形などの損傷を回避するこ
とができる。
また第6図に示すプレー状態において、イジェクトレ
バー(4)をそのスプリング(20)に抗して押圧する
と、復元スプリング(47)によりスライドレバー(46)
と共に制御スイッチS1が復元するので、モータ(29)及
び電磁作動体(43)への通電が解かれる。すでに述べた
ように、ヘッドプレート(27)はスプリング(26)によ
り非プレー位置に後退すると共に、カセットホルダー
(5)が上方に移動して、カセットCが排出される。即
ち第1,2図の状態に復元する。
<ヘッドプレートの誤動作防止> 本例においては、ヘッドプレート(27)を誤動作な
く、確実にプレー位置に作動するための補助手段を備え
ており、第7、8図は要部の正面図を示している。
即ち、ヘッドプレート(27)と対応する器枠(1)の
基板(1)cには、カセットCの挿入口側(手前側)に
位置して、左右方向に述びる検知レバー(51)の基部
が、枢軸(52)により垂直回動自在に枢着してあり、そ
の基部には、切欠段部(53)を上縁に有した袖片(54)
が一体に設けてある。前記検知レバー(51)は、常時ス
プリング(55)により上向きに回動付勢されており、こ
の付勢によって、切欠段部(53)の面が、ヘッドプレー
ト(27)の下面に当接して、検知レバー(51)は、上向
き状態に傾斜している。また前記検知レバー(51)と対
応する基板(1)cの下面には、第5図に示すように中
間部が枢軸(56)により水平回動自在に枢着され、その
一方の端部(右側端部)の先端に、作用片(57)が、そ
の他方に、開口部(58)を介して係止段部(59)を有し
た部分(60)を夫々延設した保持レバー(61)が取り付
けてあり、この保持レバー(61)は、これと前記検知レ
バー(51)との間に設けた前記スプリング(55)によ
り、一方向(反時計方向)に回動付勢され、常時は、前
記係止段部(59)に、ヘッドプレート(27)に突設した
係止片(62)が係止して、その回動は拘束される。
一方イジェクトレバー(4)には、これがすでに述べ
たように、カセットCの挿入によりカセットホルダー
(5)がプレー位置に下降してイジェクト操作可能な位
置に後退する過程で、前記作用片(57)と作用して保持
レバー(61)を、そのスプリング(55)に抗して係止段
部(59)とヘッドプレート(27)に設けた係止片(62)
との係止を解除する方向に回動する突片(63)が設けて
ある。
しかして、第1,2図に示す非プレー位置から、カセッ
トCを挿入すると、それが充分に挿入されたとき、前述
したように、カセットホルダー(5)が下降し、その下
降する過程でイジェクトレバー(4)は、そのロック状
態が解かれて、スプリング(20)により、即ちイジェク
ト操作可能な位置に後述する。すると、第6図に示すよ
うに突片(63)により、作用片(57)が手前方向に押圧
されて、保持レバー(61)は、スプリング(55)に抗し
て時計方向に回動するので、係止段部(59)と係止片
(62)との係止が外れて、ヘッドプレート(27)は、ヘ
ッドプレート作動機構(50)により、プレー方向(右方
向)に移動する。一方第8図のようにカセットホルダー
(5)が、非プレー状態から下降することにより、上向
きに傾斜している検知レバー(51)はカセットCに押圧
され、第8図において時計方向に回動するが、この場
合、カセットCが充分にプレー位置に下降するまでは、
ヘッドプレート(27)の側縁が、検知レバー(51)の切
欠段部(53)に当接して、プレー方向への移動は拘束さ
れる。
このようにしてカセットCが正しくプレー状態に至っ
たとき、検知レバー(51)が水平状態となり、ヘッドプ
レート(27)は、何等拘束されることなく、プレー位置
に達する。
なおこの状態から、イジェクトレバー(4)を押圧す
ると、前述したようにヘッドプレート作動機構(50)の
復帰に伴ってヘッドプレート(27)は、非プレー方向
(左方向)に移動される。
上記した補助手段は、テーププレーヤの正常な使用に
おいては特に必要とするものではないが、以下に述べる
ような場合に有効である。即ちヘッドプレート(27)が
ヘッドプレート作動機構(50)によりプレー位置に前進
している途中で、誤ってイジェクトレバー(4)を操作
した時、イジェクトレバー(4)の往動に伴って制御ス
イッチS1がOFFに作動するので、モータ(29)及び電磁
作動体(43)との通電が絶たれて切欠歯車(33)は主動
歯車(32)に噛合した状態におかれると共に、ヘッドプ
レート作動機構(50)も赤作動途中にあり、そのためカ
ム片(36)により作動レバー(41)はヘッドプレート
(27)をプレー位置近くまで導いた状態におかれる。
一方イジェクトレバー(4)の往動を続けると、カセ
ットホルダー(5)が非プレー位置に上昇するので、そ
の上昇により、磁気ヘッド(28)に、カセットCが衝合
して磁気ヘッド(28)等の損傷を与えたり、磁気ヘッド
(28)の調整位置を狂わせたりする惧れがある。
そこで、その惧れを防止するために、本例において、
上記した補助手段のほかに、第9図で示すように、イジ
ェクトレバー(4)に、水平状に突出するカム片(64)
を、またヘッドプレート(27)の左右方向に延びる脚片
(27)bの先端部に前記カム片(64)と作用する転子
(65)を夫々設けており、ヘッドプレート(27)が、そ
の作動機構(50)によりプレー方向に前進している途中
で、誤ってイジェクトレバー(4)を押圧操作すると、
カム片(64)が転子(65)と作用して、前記作動機構
(50)の作動中にも不拘ヘッドプレート(27)がスプリ
ング(26)に抗して強制的に非プレー位置に後退する。
すると、すでに第5,6図で示したように、イジェクト
レバー(4)の突片(63)が後方に移動するので、保持
レバー(61)の作用片(57)との係合が解かれ、保持レ
バー(61)がスプリング(55)により反時計方向に回動
し、ヘッドプレート(27)の係止片(62)と保持レバー
(61)の係止段部(59)とが係合し、ヘッドプレート
(27)を非プレー位置に保持する。一方イジェクトレバ
ー(4)をさらに押圧することにより、カセットホルダ
ー(5)が上昇するので、検知レバー(51)はスプリン
グ(55)により第7図で示すように上向きに傾動してヘ
ッドプレート(27)は、その後退状態が保持され、従っ
てイジェクトレバー(4)の押圧操作を解いても、ヘッ
ドプレート(27)及びカセットホルダー(5)は不作動
状態におかれる。
一方ヘッドプレート作動機構(50)は、作動途中で係
止している。この状態からカセットを再度挿入すると、
ヘッドプレート作動機構(50)はその作動を継続すると
共に、ヘッドプレート(27)はスプリング(26)により
急速にプレー位置に達して、プレー状態となる。
さらにまた、本例では、第7,8図に示すように、ヘッ
ドプレート(27)の好ましくは磁気ヘッド(28)に近接
して、下向きに傾斜する下向き傾斜片 (66)が、また
ヘッドプレート(27)と対向する器枠(1)の基板
(1)cには、前記下向傾斜片(66)とヘッドプレート
(27)の移動方向で対向し、かつ、ヘッドプレート(2
7)がプレー位置に移動したとき、前記下向傾斜片(6
6)と当接して、ヘッドプレート(27)に下向きの分力
を付与する上向きに傾斜した上向傾斜片(67)と、ヘッ
ドプレート(27)の下面を点接触により水平状態に支持
して、摺動摩擦抵抗を軽減する複数の突起(68)とが夫
々設けてある。
しかして、ヘッドプレート(27)の非プレー位置にお
いては、第7図で示すように、傾斜片(66)と(67)は
離反した状態にあり、この状態からカセットホルダー
(5)にカセットCを挿入して、ヘッドプレート(27)
がヘッドプレート作動機構(50)によりプレー位置に前
進したとき、第8図で示すように、下向傾斜片(66)と
上向傾斜片(67)とが重合状態に圧接し、この圧接によ
りヘッドプレート(27)に下向きの分力Pが働いてヘッ
ドプレート(27)は突起(68)上に押し付けられて、ガ
タのない状態にセットされる。
第9図は主としてヘッドプレート(27)と、テープ走
行切換機構(70)と、ヘッドプレートロック機構(10
0)との関係を示した非プレー状態の平面図であり、前
記ヘッドプレート(27)は、前記早送りレバー(2)及
び巻戻しレバー(3)の下面に位置して前後方向に長
く、その中央位置に磁気ヘッド(28)を設けた基部(2
7)aと、該中央位置からイジェクトレバー(4)を備
えた器枠(1)の側壁(1)a方向に延び、その先端
に、転子(65)を有した脚部(27)bと、前記基部(2
7)aの前端部から前記脚部(27)bと並行して延びる
支片(27)cと、前記脚部(27)bと基部(27)aの後
部との間を閉じるように張り出し、一部に窓孔(27)d
を開口した張出部(27)eとを有して成り、このヘッド
プレート(27)は、器枠(1)の基板(1)cに対しピ
ン(69)と長孔(69)′との係合を介して左右方向に横
動可能に取り付けられると共に、前記支片(27)cに
は、ヘッドプレート(27)と前記した作動板(40)とに
スプリング(26)が取り付けてある。
第9図から明らかなように、前記ヘッドプレート(2
7)の基部(27)aの前後端部位置には、夫々一端が基
板(1)cに枢軸(71)f,(71)rにより枢着され、遊
端にピンチローラ(72)f,(72)rを有したブラケット
(73)f,(73)rと、中央がコイル状に巻回されてヘッ
ドプレート(27)に支持され、かつ、両端が直線状に延
びて前記ブラケット(73)f,(73)rをキャプスタン軸
(74)f,(74)rと圧接する方向に弾圧付勢するばね
(75)と、このばね(75)の弾圧付勢に抗する方向で、
前記ブラケット(73)f,(73)rに設けた係止ピン(7
3)′f,(73)′rと夫々係止する係止孔(76)′f,(7
6)′rとが夫々備えられている。
テープ走行方向切換機構(70)を構成する切換用部材
(77)はT字状の板片から成り、その頂片(77)aの両
端部が斜状に屈曲していてその先端に設けた連結孔(7
8)f,(78)rに、キャプスタン軸(74)f,(74)rに
対し夫々中央部が回動自在に枢着した弾性付与板(79)
f,(79)rの一端に設けた連結片(0)f,(80)rが連
結され、この連結状態は、前記弾性付与板(79)f,(7
9)rに設けた掛止片(81)f,(81)r間に張架したス
プリング(82)により保持されている。
また、前記キャプスタン軸(74)f,(74)rには、回
動板(83)f,(83)r,が回転自在に枢着されている。
前記弾性付与板(79)f,(79)rは薄鋼板から成り、
第10図(イ),(ロ)で示すように、その上部にヘッド
プレート(27)がプレー位置に前進したとき、ブラケッ
ト(73)f,(73)rに設けた係止ピン(73)′f,(7
3)′rと作用してブラケット(73)f,(73)rの回動
を規制する第1カム部(84)f,(84)rを、側縁に遊離
状に形成された円弧状の弾性片(86)f,(86)rを、下
部に前記掛止片(81)f,(81)r及び連結片(80)f,
(80)rを夫々有すると共に、前位の弾性付与板(79)
fの上端にチャンネル切換回路用の切換スイッチS2を操
作する操作部(87)を設けて成り、また回動板(83)f,
(83)rは第11図(イ),(ロ)で示すように周縁上部
に係止溝(88)f,(88)rと、ヘッドプレート(27)が
非プレー位置に後退したとき、前記係止ピン(73)′f,
(73)′rと作用して、回動板(83)f,(83)rを強制
的に回動する第2カム(89)f,(89)rとが設けてあ
り、下部には伝動ギヤ(90)f,(90)rが軸(91)f,
(91)rにより回転自在に連結されている。
このように構成された弾性付与板(74)f,(74)rと
回動板(83)f,(83)rは第9図で示すようにキャプス
タン軸(74)f,(74)rに回動自在に夫々枢着されると
共に、弾性付与板(79)f,(79)rの弾性片(86)f,
(86)rの先端を回動板(83)f,(83)rの係止溝(8
8)f,(88)rに係止してある。また前記したキャプス
タン軸(74)f,(74)rには、第5,6図に示すように、
夫々モータ(29)によって駆動されているフライホイー
ル(92)f,(92)rと、駆動ギヤ(93)f,(93)rとが
夫々軸着してあり、その駆動ギヤ(93)f,(93)rと、
リール軸(94)f,(94)rに夫々軸着したリールギヤ
(95)f,(95)rとの間には第9図で示すように前記回
動板(83)f,(83)rに設けた伝達ギヤ(90)f,(90)
rが、前記フライホイール(92)f,(92)rの回転をリ
ールギヤ(95)f,(95)rに夫々伝達するように配設さ
れている。なお図中(96)f,(96)rは回動板(83)f,
(83)rの回動に伴い伝達ギヤ(90)f,(90)rがリー
ルギヤ(95)f,(95)rから離反したとき、回動板(8
3)f,(83)rの回動を規制するストッパーであり、ま
た(97)f,(97)rはリールギヤ(95)f,(95)rに対
する伝達ギヤ(90)f,(90)rの最適噛合状態を規制す
るストッパーであり、いづれも基板(1)cに設けてあ
る。
前記ヘッドプレートロック機構(100)は第9,12図で
示すように一端にヘッドプレート(27)の脚部(27)b
の屈曲先端に設けた段部(101)に係合する止片(102)
を、他端に、作動板(40)に設けた作動片(40)cと係
合する受片(103)を夫々有し、中心が基板(1)cに
回動自在に枢着されたロック板(104)と、前記止片(1
02)を、前記脚部(27)bの屈曲先端縁に当接するよう
に前記ロック板(104)に回動力を付与するスプリング
(105)とから構成されている。
しかして、ヘッドプレート(27)が非プレー位置に後
退している第9図で示す状態においては、ブラケット
(73)f,(73)rに設けた係止ピン(73)′f,(73)′
rがヘッドプレート(27)に設けた係止孔(76)f,(7
6)rの内縁に夫々圧接していることにより、ピンチロ
ーラ(72)f,(72)rは、対応するキャプスタン軸(7
4)f,(74)rより、離反し、また、回動板(83)f,(8
3)rはその周縁上部に設けた第2カム部(89)f,(8
9)rがブラケット(73)f,(73)rに設けた係止ピン
(73)′f,(73)′rに当接していることによりキャプ
スタン軸(74)f,(74)rを中心に図中時計方向に回動
して各回転板(83)f,(83)rの下部に設けた伝達ギヤ
(90)f,(90)rが夫々対応するリールギヤ(95)f,
(95)rに噛合している。
<テープの弛み取り動作> そしてこの状態から、カセットホルダー(5)にカセ
ットCを挿入すると、すでに述べたようにカセットホル
ダー(5)が下降し、かつ、イジェクトレバー(4)が
手前方向に後退し、この後退により制御スイッチS1が作
動して電磁作動体(43)とモータ(29)とに通電がなさ
れ、モータ(29)の回転により、すでに述べたようにヘ
ッドプレート作動機構(50)が作動を開始すると同時に
フライホイール(92)f,(92)r、これと同軸の駆動ギ
ヤ(93)f,(93)r、これと噛合する伝達ギヤ(90)f,
(90)r、これと噛合するリールギヤ(95)f,(95)r
とが夫々回転して、リール軸(94)fとリール軸(94)
rは反対方向に夫々回転する。そして装填したカセット
Cにテープの緩みがある場合は、その弛みをとり、テー
プが緊張したとき、リール軸(94)f,(94)rの回転が
拘束されてリール軸(94)f,(94)rとリールギヤ(9
5)f,(95)rとはスリップ状態となり、この状態は、
ヘッドプレート(27)が、プレー位置に達するまで保持
される。
<ヘッドプレートのロック動作> 一方ヘッドプレート作動機構(50)の作動によりすで
に述べたように作動レバー(41)が回動して作動板(4
0)の移動によりヘッドプレート(27)がプレー方向に
前進すると、第12図で示すように、ヘッドプレート(2
7)の脚片(27)bに設けた段部(101)が止片(102)
と係止してヘッドプレート(27)はプレー位置と非プレ
ー位置の中間位置で停止し、かつ、係止ピン(73)′f,
(73)′rが第2カム部(89)f,(89)rに係合してテ
ープの弛み取り状態は維持される。
次いで、作動板(40)がさらに移動すると、作動板
(40)がヘッドプレート(27)の支片(27)cから離れ
て作動板(40)の最大移動位置の近傍で作動片(40)c
により受片(103)が押圧され、ロック板(104)がスプ
リング(105)に抗して図中反時計方向に回動するの
で、止片(102)が段部(101)から外れてヘッドプレー
ト(27)はスプリング(26)の付勢力により瞬時にプレ
ー方向に移動して第13図で示すプレー状態となる。一方
ヘッドプレート(27)の移動に伴い第13,14図で示すよ
うに、前方位置のブラケット(73)fは図において時計
方向に回動し、これに設けた係止ピン(73)′fが、回
動板(83)fに設けた第2カム部(89)fから外れて弾
性付与板(79)fに設けた第1カム部(84)fに当接す
るので、一方のピンチローラ(72)fは、対応するキャ
プスタン軸(74)fに対し非圧接状態となると共に、一
方の回動板(83)fは弾性片(86)fの弾力により時計
方向に回動して伝達ギヤ(90)fがリールギヤ(95)f
から離れると共に、その回動はストッパー(96)fとの
当接により停止する。一方後方位置のブラケット(73)
rは、図において、反時計方向に回動し、これに設けた
係止ピン(73)′rが弾性付与板(79)rの第1カム部
(84)rに当接せず、後方位置のピンチローラ(72)r
は、対応するキャプスタン軸(74)rに圧接すると共
に、他方の回転板(83)rに設けた伝達ギヤ(90)rが
対応するリールギヤ(95)rに噛合した状態におかれ
る。
従って第13図において、後方位置の伝達ギヤ(90)r
が、夫々対応する駆動ギヤ(93)rとリールギヤ(95)
rとに噛合していることにより、テープは後方位置のリ
ール軸(94)r側に巻き取られる。
上記において、第13図の場合と逆に、テープを、前方
位置のリール軸(94)f側に巻き取る場合は、後述する
テープ走行方向切換機構(70)により、テープ走行方向
の切換用部材(77)が図において後方に移動することに
より行われる。
即ちテープ走行方向の切換用部材(77)が、テープ走
行方向切換機構(70)により図において後方に移動する
と、後方位置の弾性付与板(79)rの連結片(80)rと
切換用部材(77)の頂片(77)aの連結孔(78)rとの
係合部が後方に押圧されて弾性付与板(79)rが反時計
方向に回動し、これにより弾性片(86)rの付勢力によ
り回動板(83)rも反時計方向に回動する。すると、第
1カム部(84)rが、ブラケット(73)rの係止片(7
3)′rを押圧し、該ブラケット(73)rが対応するキ
ャプスタン軸(74)rから離反すると共に、軸(91)r
の移動により、伝達ギヤ(90)rが後方位置のリールギ
ヤ(95)rより離反する。
他方前方位置の弾性付与板(79)fは、その連結片
(80)fとが頂片(77)aに有する上位の連結孔(78)
fとの係合部が押圧されて反時計方向に回動し、これに
より、弾性片(86)fの付勢により回動板(83)fも反
時計方向に回動する。すると第1カム部(84)fは、ブ
ラケット(73)fの係止ピン(73)′fより離反するの
で、ブラケット(73)fはばね(75)の弾圧付勢力によ
り、そのピンチローラ(72)fが対応するキャプスタン
軸(74)fに圧接すると共に、軸(91)fの移動によ
り、伝達ギヤ(90)fが対応する前方位置のリールギヤ
(95)fに噛合して第15図に示す状態となる。従ってテ
ープは、前方のリール軸(94)fに巻き取られる。
即ちテープ走行方向の切換用部材(77)が、前方及び
後方に移動する毎に、テープの走行方向は切換わる。
ところで、第6,13図に示すプレー状態において、例え
ば自動車のキーを外す等、イジェクト操作することなく
誤って電源スイッチを切ったとすると、すでに述べたよ
うにモータ(29)と電磁作動体(43)への通電が断たれ
るので、傾動片(44)の係合部(44)aと突部(45)と
の係合は解かれ、切欠歯車(33)は自由な回転状態とな
ると共に、スプリング(39)の付勢力によって作動レバ
ー(41)の当接ピン(38)が切欠歯車(33)の傾斜片
(36)aを若干時計方向に回転したのち、再び主動歯車
(32)と噛合し、かつ、当接ピン(38)はカム片(36)
の最小半径位置に戻るので、スプリング(39)により、
作動板(40)が非プレー方向に復帰すると共に、作動レ
バー(41)が反時計方向に回動して、作動板(40)の当
接部(40)aとの係合によりヘッドプレート(27)は非
プレー位置に後退し、その後退により後位のピンチロー
ラ(72)rがキャプスタン軸(74)rから離反する。
一方上記において、ヘッドプレート(27)が後退する
と、その脚片(27)bに設けた段部(101)及び作動板
(40)も後退するので、ロック板(104)はスプリング
(105)により図中時計方向に復動し、かつ、ヘッドプ
レート(27)の係止孔(76)fの縁部により係止ピン
(73)′fが同方向に押圧されるので、該係止ピン(7
3)′fが回動板(83)fの第2カム部(89)fと作用
して、回動板(83)fを弾性片(86)fに抗して第13図
で反時計方向に回転し、これにより、本来リールギヤ
(95)fから離反している伝達ギヤ(90)fを強制的に
リールギヤ(95)fに噛合させて、第9図で示す非プレ
ー状態を形成する。
この関係は第15図に示すプレー状態において、イジェ
クト操作することなく、電源がOFFになった場合も同様
であり、この場合はヘッドプレート(27)の後退により
後位の回動板(83)rが強制的に時計方向に回動するこ
とになる。
<テープの早送り,巻戻し動作> 次に第13,14図のプレー状態から早送り操作レバー
(2)を操作すると公知の手段によりヘッドプレート
(27)がスプリング(26)に抗して若干後退して、ヘッ
ドプレート(27)に設けた一方の係止孔(76)fの縁部
が一方の係止ピン(73)′fに接して回動板(83)fの
第2カム部(89)fと作用する以前で停止するが、他方
の係止ピン(73)′rはヘッドプレート(27)に設けた
係止孔(76)rの縁部に押圧されながら回動板(83)r
の第2カム部(89)fと作用する以前で停止する。この
ことにより、後位のピンチローラ(72)rはキャプスタ
ン軸(74)rより離反する。即ち第16図で示すように、
ピンチローラ(72)f(72)rがキャプスタン軸(74)
f,(74)rから共に離反するのでテープは高速送りされ
る。またヘッドプレートロック機構(100)は、ヘッド
プレート(27)の後退ストロークが短いので止片(10
2)は段部(101)に係合することはない。
上記において、早送り操作レバー(2)に代えて巻戻
しレバー(3)を操作するときは、後述するテープ走行
方向切換機構(70)を作動すると共に、上記と同様にピ
ンチローラ(72)f,(72)rから夫々離反してテープが
高速送りされる。
次にテープ走行方向切換機構(70)について詳述する
と、このテープ走行方向切換機構(70)は、第9,12,13
図で示すように、前記テープ走行方向の切換用部材(7
7)の脚片(77)bに延設され、かつ、面部に、図にお
いて左右に長く形成された長方形のカム孔(111)を有
すると共に、先端に、器枠(1)上に立設した支片(11
2)と係合して、前後動方向の摺動を案内する舌片(11
3)を有した板状の作動部(114)と、第16乃至20図から
明らかなように、直径方向の2個所に切欠部(115)a,
(115)bを有した切欠歯車(115)と、直径方向の2個
所に爪片を有し、前記切欠歯車(115)の中間部に一体
に設けた拘束部片(116)と、前記カム孔(111)に臨
む、前記切欠歯車(115)に偏心して設けた作用ピン(1
18)と、平面上でL字状に屈曲され、その屈曲部を枢軸
(119)により枢着すると共に、前後方向に延びる短片
(120)aの先端に、係合凹部(121)を形成し、また左
右方向に延びる長片(120)bの中間位置に、前記拘束
部片(116)の爪片と係止する係止ピン(122)を、先端
に、当接部(123)を有した係止レバー(120)と、この
係止レバー(120)を前記拘束部片(116)の方向に張架
したスプリング(124)と前記切欠歯車(115)に噛合す
る作動ギヤ(125)とから構成されている。
<テープ走行方向切換動作> しかして、今切欠歯車(115)が半回転して停止し、
かつ、後方位置のリール軸(94)rにテープが巻き取ら
れている第13図に示す第1切換位置から巻戻しのために
乃至はチャンネル切換のために巻戻し操作レバー(3)
をその復元用スプリングに抗して前方に押圧し、これに
より第17図において係止レバー(120)は、枢軸(119)
を中心に反時計方向に回動され、係止ピン(122)は、
拘束部片(116)の一方の爪片から外れて、切欠歯車(1
15)の回転を許容する。従って図示しないが初期回転を
付与するばねの弾力により、切欠歯車(115)は時計方
向に回転始動して、作動ギヤ(125)と噛合する。作動
ギヤ(125)は、常時駆動モータ(29)により回転され
ている一方のフライホイール(92)fの駆動ギヤ(93)
fにより、中間ギヤ(126)を介して駆動されているの
で、切欠歯車(115)は爾後回転する。一方切欠歯車(1
15)の回転に伴い、係止レバー(120)は、スプリング
(124)により復元して、係止ピン(122)は、拘束部片
(116)の外周に当接する。この状態で、切欠歯車(11
5)がほぼ半回転して、一方の切欠部(115)aの位置
で、作動ギヤ(125)との噛合が解かれ、係止ピン(12
2)が、拘束部片(116)の他方の爪片と係止して、切欠
歯車(115)の回転は係止して、第2切換位置となる。
従ってこの切欠歯車(115)が半回転することにより、
第13,14図と第15図の状態が交互に繰り返されてテープ
の走行方向が切換わる。
即ち、第14図に示すように、作用ピン(118)は、そ
の第1切換位置において、カム孔(111)の一方の内縁
と接して切換用部材(77)を前方位置に移動し、また第
15図に示すように、作用ピン(118)は、その第2切換
位置において、カム孔(111)の他方の内縁と接して、
切換用部材(77)を後方位置に移動し、これによってテ
ープの走行が切換わり、後位のキャプスタン軸(74)r
から、ピンチローラ(72)rが僅か離れる程度に後退す
ると共に、前位のキャプスタン軸(74)fにピンチロー
ラ(72)fが圧接されてテープはリール軸(94)f側に
巻取られる。
<テープの終端検知動作> 次にテープが終端位置に達したとき、テープ走行方向
切換機構(70)を作動するためのテープ終端検知機構
(128)を、第17乃至21図について詳述する。(130)f,
(130)rは、前記リールギヤ(95)f,(95)rに同軸
的に、かつ、摩擦係合しているリール台(131)f,(13
1)rの下面に、さらに同軸的に、かつ、摩擦係合し
て、前記リールギヤ(95)f,(95)r及びリール台(13
1)f,(131)rと共に回転する回動レバーで、前位の回
動レバー(131)fは、外周一部がV字状に開いてお
り、このV字状部の両端に一対のピン(130)a,(130)
bが設けてあり、また後位の回動レバー(130)rに
は、外周一部に一つのピン(130)cが夫々設けてあ
る。(132)は前記切欠歯車(115)の軸に回動自在に軸
承され、かつ、3本の脚片(132)a,(132)b及び(13
2)cを有する揺動部材で、後方位置のリールギヤ(9
5)rの方向に延びる第1脚片(132)aの先端部には、
リールギヤ(95)rの駆動回転方向で、回動レバー(13
0)rの先端に有したピン(130)cと当接する突部(13
3)が、また前方位置のリールギヤ(95)fの方向に延
びる第2脚片(132)bの先端には、リールギヤ(95)
fの駆動回転方向で、回動レバー(130)fの先端に有
した一方のピン(130)aと当接する係合段部(134)
が、さらにまた、作動ギヤ(125)の方向に延びる第3
脚片(132)cには、摺接ピン(135)と、前記テープ走
行方向切換機構(70)の係止レバー(120)の長辺(12
0)bの先端に有した当接部(123)に当接するように屈
曲した作用片(136)とが夫々一端に設けてある。(13
7)は前記作動ギヤ(125)に、これと一体に設けた凹状
カムで、半径の異なる二つの曲面(137)aと(137)b
とから形成されている。(138)は前記凹状カム(137)
内に突出されて、前記摺接ピン(135)と作用する突出
部、(139)f,(139)rはリールギヤ(95)f,(95)r
の非駆動回転方向において、各ピン(130)bと(130)
cと当接するストッパーである。
しかして、後方位置のリールギヤ(95)rが回転し
て、テープが手前方向に巻取られている状態を示してい
る第17図においては、リールギヤ(95)rは、時計方向
に回転しているので、これとリール台(131)rを介し
て摩擦係合している回動レバー(130)rは、時計方向
に回動付勢されて、ピン(130)cは揺動部材(132)の
第1脚片(132)aに設けた突部(133)と圧接し、これ
により、揺動部材(132)は時計方向の回動力を受け、
揺動部材(132)の第3脚片(132)cに設けた摺接ピン
(135)は、凹状カム(137)のカム面に圧接している。
一方、作動ギヤ(125)は、常時回転駆動されている
前方位置のフライホイール(92)fにより駆動ギヤ(9
3)f及び中間ギヤ(126)を介して常時回転しているの
で、その回転に伴い、揺動部材(132)は、凹状カム(1
37)aと小径曲面(137)bとの間で揺動する。
このように、回動レバー(130)rの付勢力及び凹状
カム(137)の曲面と摺接ピン(135)との摺接作用によ
り、揺動部材(132)が揺動しているプレー状態におい
て、テープが終端位置に達すると、リール台(131)r
の回転が停止すると共に、回動レバー(130)rの回転
も停止するので、揺動部材(132)に対する回動付勢力
が消失する。
すると、その後の作動ギヤ(125)の回転により、摺
接ピン(135)は、凹状カム(137)の小径曲面(117)
bとの摺接を介して、向心方向に移動するので、これ
が、第18図で示すように、作動ギヤ(125)に設けた突
出部(138)と係合して、さらに向心方向に強制的に寄
せられる。
その結果、第19図で示すように、作用片(136)の先
端が、チャンネル切換機構(70)の係止レバー(120)
の長片(120)bの先端に設けた当接部(123)を押圧
し、これにより、前記係止レバー(120)は、スプリン
グ(124)に抗して反時計方向に回動するので、係止レ
バー(120)の長片(120)bに設けた係止ピン(122)
が拘束部片(116)の一方爪片から外れ、切欠歯車(11
5)の回転が許容され、その結果、テープ走行方向切換
機構(70)においてすでに述べたように、巻戻し操作レ
バー(3)を押圧操作した場合と同様に、テープ走行方
向の切換用部材(77)が作動して、テープの走行方向が
切換わり、図において、リール台(131)f及び(131)
rは、夫々反時計方向に回動して第20図で示すように、
後方位置に回動レバー(130)rのピン(130)cは、対
向するストッパー(139)rに当接すると共に、前方位
置の回動レバー(130)fのピン(130)aは、摺動部材
(132)の第2脚片(132)bの係合段部(134)に係合
し、かつ、摺接ピン(135)が再び凹状カム(137)のカ
ム面に圧接する。
また第20図に示す状態において、テープが終端位置に
達すると、回動レバー(130)fの回動付勢力が消失
し、摺接ピン(135)と凹状カム(137)との摺接状態が
解かれる。
<テープ終端検知機構の誤動作の防止> ところで、本願において、第9図から明らかなよう
に、非プレー状態で前後一対のリールギヤ(95)f,(9
5)rに対し、一対の伝達ギヤ(90)f,(90)rが夫々
噛合した状態におかれるので、この状態から、カセット
Cをカセットホルダー(5)に挿入し、これが下降して
電源がONになると、モータ(29)の駆動により、すでに
述べたように、一対のリール軸(94)f,(94)rが直ち
に反対方向に回転してテープが緊張し、この状態はヘッ
ドプレート(27)が正しくプレー位置に前進するまでの
僅かの間保持される。このテープの緊張状態は、丁度テ
ープが終端位置に至ったときの状態と等しく、従ってテ
ープ終端検知機構が作動してチャンネル切換動作が生じ
る惧れがあるが、本願においては、その誤動作を防止す
る手段として、第5,9,17及び21図に示すように作動レバ
ー(41)の中間部に、テープ終端検知機構の作動を拘束
する弾線(141)を設けている。
その作用は、第5図に示す非プレー状態において、回
動レバー(130)fの他方のピン(130)bと係合して回
動レバー(130)fを時計方向に回動付勢しており、こ
れにより一方のピン(130)aが揺動レバー(132)の第
2脚片(132)bの係合段部(134)と係合して、揺動レ
バー(132)を反時計方向に回動し、第3脚片(132)c
に設けた摺接ピン(135)を凹状カム(137)のカム面に
圧接する。
ここで、例えばカセットCを挿入し、カセットホルダ
ー(5)が下降して、モータ(29)が通電により回転し
てリール軸(94)f,(94)rが夫々反対方向に回転しこ
れによりカセットCのテープが緊張して、リール軸(9
4)f,(94)rの回転が停止すると揺動レバー(132)の
摺接ピン(135)は前記弾線(141)により強制的に凹状
カム(137)のカム面に圧接しているので揺動レバー(1
32)が揺動して係止レバー(120)を作動することはな
く、従ってテープ終端検知機構の作動を拘束されて、テ
ープの終端を検知した場合と区別されて誤動作の生じる
惧れはない。
そして上記において、作動レバー(41)の時計方向の
回転によりヘッドプレート(27)がプレー位置に前進す
ると、第6図で示すように作動レバー(41)の上記回転
に伴い、弾線(141)の回動レバー(130)fに対する回
転付勢力が解放されて、テープ終端検知機構の作動を許
容する。
発明の効果 以上のように本願によれば、カセットの装填によりモ
ータが回転しながら、ヘッドプレート作動機構が、その
作動終端位置に達するまでの間、テープの弛み取りがな
されると共に、その弛み取りは両リール軸の相対方向の
回転により行われるので、大きなテープの弛みも充分に
取ることができること、ヘッドプレートは、これがヘッ
ドプレートロック機構によりその移動が拘束されてか
ら、ヘッドプレート作動機構が終端作動位置に至るまで
に蓄積されたスプリングの付勢力によってプレー位置に
導かれるので、ヘッドプレート作動機構が最終作動位置
に達してからヘッドプレートがプレー位置に達するまで
の時間差は殆どないこと、さらにカセットを装填してか
らテープがプレー状態となるまでの時間をテープの弛み
度合いに無関係に一定に設定することができるなどの利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は非プレー状
態における総体平面図、第2図Aはその左側面図、第2
図Bはその補助プレートを省略した左側面図、第3図は
プレー状態における総体平面図、第4図はその補助プレ
ートを省略した左側面図、第5図は非プレー状態におけ
る一部省略した底面図、第6図はプレー状態における底
面図、第7図は非プレー状態における検知レバー部分の
正面図、第8図はそのプレー状態における正面図、第9
図はカセットホルダーを省略した非プレー状態の平面
図、第10図(イ),(ロ)は弾性付与板の平面図、第11
図(イ),(ロ)は回動板の平面図、第12図はヘッドプ
レートのロック状態を示す第9図に対応する平面図、第
13図はプレー状態を示す第9図に対応する平面図、第1
4,15図は弾性付与板と回動板との関係を示した部分平面
図、第16図は早送り状態を示す第9図に対応する平面
図、第17〜21図はテープ終端検知機構の動作関係を示す
平面図である。 図中、(1)は器枠、(26),(30)はスプリング、
(27)はヘッドプレート、(29)はモータ、(30)は駆
動歯車、(40)は作動板、(40)cは作動片、(41)は
作動レバー、(50)はヘッドプレート作動機構、(51)
は検知レバー、(70)はテープ走行方向切換機構、(7
2)はピンチローラ、(74)はキャプスタン軸、(77)
は切換用部材、(79)は弾性付与板、(83)は回動板、
(84)は第1カム部、(87)は弾性片、(89)は第2カ
ム部、(90)は伝達ギヤ、(93)は駆動ギヤ、(94)は
リール軸、(95)はリールギヤ、(100)はヘッドプレ
ートロック機構、(101)は段部、(102)は止片、(10
4)はロック板、(105)はスプリングである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/10 G11B 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセットの挿入により回転するモータと、
    リール軸にリールギヤを摩擦係合した一対のリール回転
    機構と、前記モータにより回転され、かつ、非プレー状
    態で前記一対のリールギヤと夫々噛合していると共に、
    ヘッドプレートがプレー位置に至ったときいづれか一方
    がそれと噛合しているリールギヤより離反する一対の伝
    達ギヤを含む伝達機構と、前記モータにより作動してス
    プリングを付勢し、この付勢力によりヘッドプレートを
    非プレー位置からプレー位置に導くヘッドプレート作動
    機構と、このヘッドプレート作動機構によりヘットプレ
    ートが非プレー位置からプレー位置に移動する途中でヘ
    ッドプレートの移動を拘束し、ヘッドプレート作動機構
    がその作動終了位置に至ったとき、これと関連して前記
    ヘッドプレートの移動拘束状態を解くヘッドプレートロ
    ック機構とから構成したことを特徴とするテーププレー
    ヤ。
  2. 【請求項2】伝達機構が、伝達ギヤを夫々回転自在に設
    けてキャプスタン軸に夫々回転自在に支承された一対の
    回転板と、キャプスタン軸に夫々回転自在に支承され、
    テープの走行方向により相対的に作動して、一方の回動
    板に伝達ギヤが対応するリールギヤから離反する方向の
    回動力を付勢し、他方の回動板に伝達ギヤが対応するリ
    ールギヤと噛合する状態に保持する一対の弾性付与板と
    から成り、前記一対の回動板に、伝達ギヤとリールギヤ
    との噛合状態をヘッドプレートが非プレー位置からヘッ
    ドプレートロック機構により拘束される位置まで保持す
    るカム部を設けて成る請求項1記載のテーププレーヤ。
  3. 【請求項3】ヘッドプレート作動機構が、モータの回転
    により回動する作動レバーと、この作動レバーの回動に
    よりヘッドプレートをプレー方向に付勢するスプリング
    を牽引する作動板とから成る請求項1または2記載のテ
    ーププレーヤ。
  4. 【請求項4】ヘッドプレートロック機構が、回転可能に
    取り付けられ、一端にヘッドプレートが非プレー位置か
    らプレー位置に移動する途中で前記ヘッドプレートと係
    止する止片を、他端に作動板がその作動に終端位置に達
    したとき、これと作用して、前記ヘッドプレートと止片
    との係止状態を解く方向に回動力を付与する受片を夫々
    有したロック板と、このロック板を復動位置に保持する
    スプリングとから成る請求項3記載のテーププレーヤ。
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