JPS6250900B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6250900B2
JPS6250900B2 JP56024719A JP2471981A JPS6250900B2 JP S6250900 B2 JPS6250900 B2 JP S6250900B2 JP 56024719 A JP56024719 A JP 56024719A JP 2471981 A JP2471981 A JP 2471981A JP S6250900 B2 JPS6250900 B2 JP S6250900B2
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JP
Japan
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lever
arm
cassette
reel unit
gear
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Application number
JP56024719A
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English (en)
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JPS57141059A (en
Inventor
Seiichiro Matsuki
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP56024719A priority Critical patent/JPS57141059A/ja
Publication of JPS57141059A publication Critical patent/JPS57141059A/ja
Publication of JPS6250900B2 publication Critical patent/JPS6250900B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カセツトデツキに関し、特に、カセ
ツトデツキのリールユニツト駆動装置に関する。
カセツトデツキにおいては、プレイ(PLAY)
動作時あるいは自動テープたるみ取り(ATS)
動作時には低速にてリールユニツトを駆動し、早
送り(FF)動作あるいは巻戻し(REW)動作時
においては、高速にてリールユニツトを駆動す
る。そのため、駆動モータのトルクを低速回転用
ギアと高速回転用ギアとのいずれか選択的にリー
ルユニツトに係合せしめるリールユニツト駆動装
置が設けられている。
かかるリールユニツト駆動装置においては、リ
ールユニツトの低速回転駆動と高速回転駆動を切
換えるための切換機構が必要となり、構成が複雑
となり、構成素子数が多くコスト高となり、カセ
ツトデツキの小形化あるいは薄形化にとつても不
都合であつた。
そこで、本発明は、構成素子数を減少せしめて
小形化あるいは薄形化に適しかつコスト安となる
カセツトデツキのリールユニツト駆動装置を提供
することを目的とする。
本発明によるリールユニツト駆動装置は、リー
ルユニツトと高速回転用ギアとの係合は早送り若
しくは巻戻し操作レバーの作動に応じて制御しリ
ールユニツトと低速回転用ギアとの係合はヘツド
台の前進・後退に応じて制御する構成を採用して
いる。
以下、本発明によるリールユニツト駆動装置を
用いたカセツトデツキの1例について図面を参照
しつつ詳細に説明する。
第1図カセツト装填、保持及びイジエクト機構
の一実施例の概略側面図であり、第2図にその概
略平面図、第3図にその概略正面図が示されてい
る。図において、サイドフレーム1にはカセツト
押しレバー2が図の左右方向において摺動自在に
係合していると共に第1アーム3が軸3aを中心
に回動自在に枢支されている。第1アーム3はそ
の先端に設けられたピン3bを介してカセツト押
しレバー2に形成された図の上下方向に長い孔2
aに係合しており、カセツトハーフ15の矢印A
の方向に沿うカセツト押しレバー2の左方向への
移動により反時計方向に回動する。レバー2の先
端は挿入されたカセツトハーフ15の先端が当接
し得るようにL字状に形成されている。第1アー
ム3には第1レバー4が軸4aを中心に回動自在
に枢支されており、当該第1レバー4は第1アー
ム3の回動により第1図の左方向すなわちカセツ
ト挿入方向に移動し、この移動時スプリング5に
よりサイドフレーム1に対し第2図の右方向に附
勢される。
第2レバー6はサイドフレーム1に対してカセ
ツトハーフの挿入・排出(イジエクト)方向にお
いて摺動自在に係合しており、第1レバー4の左
方向への移動時その先端部に設けられた突起6a
にて第1レバー4の爪4bに係合することによつ
て第1レバー4と共にカセツト挿入方向へ移動
し、この移動時にはサイドフレーム1との間に介
在せしめられたスプリング7により反対方向すな
わちカセツト排出方向に附勢される。第2レバー
6には第3レバー8がが摺動自在に取り付けられ
かつスプリング9により第2レバー6に対してカ
セツト挿入方向に附勢されている。第3レバー8
はその先端8aにてサイドフレーム1に軸10を
中心に回動自在に枢支された回動アーム11の一
端11aに係合しており、スプリング9の附勢力
によつて回動アーム11を時計方向に附勢してい
る。
サイドフレーム1に対して第1図に示す位置か
ら右方向に移動可能な第4レバー12には第5レ
バー13が回動自在に取り付けられており、サイ
ドフレーム1と第5レバー13の一端との間に張
設せしめられたスプリング14により第4レバー
12がカセツト挿入方向に、第5レバー13が第
1図の反時計方向にそれぞれ附勢されている。第
5レバー13はその傾斜面が第2レバー6に設け
られたピン6bに係合しており、カセツトハーフ
15の挿入時にカセツト押しレバー2に連動して
第2レバー6がカセツト挿入方向に移動すること
によつて反時計方向に回動し、カセツトハーフ1
5が完全に奥まで挿入された時にカセツト押しレ
バー2に設けられたピン2bに凹部が嵌すること
によつてカセツト押しレバー2をロツクする。
カセツトホルダー16は略矩形状であり、サイ
ドフレーム1及び17に一点鎖線Bを中心軸とし
て回動自在に枢支されており、その一端が回動ア
ーム11の先端に係合している。また、カセツト
ホルダー16は第4レバー12の左端部に係合す
ることにより回動規制されており、カセツトハー
フ15が完全に奥まで挿入された時すなわちピン
2bが第5レバー13によりロツクされた時ピン
2bに作用しているスプリング5及び7の力によ
つて第5レバー13を介して第4レバー12が僅
かに右方向に移動せしめられることにより回動規
制が解除される。これによりカセツトホルダー1
6は回動アーム11に作用している附勢力によつ
て時計方向に回動し、完全に奥まで挿入されたカ
セツトハーフ15をテープ演奏位置まで押し下げ
る。このときカセツトハーフ15のリール孔(図
示せず)が各々リールユニツト18a,18bに
係合する。
カセツトハーフ15の挿入時、カセツトハーフ
15は第3図に示す様に第1図における下方の主
面15aにて略矩形状であつて支点19cを中心
して回動自在なカセツト支持板19及び補助アー
ム20により支持されかつ上方から他方の主面1
5bにてカセツトホルダー16により保持され
る。カセツト支持板19は、カセツトハーフ15
のリールユニツト18a,18bが係合するよう
に1対の孔19d,19eを有する。カセツトホ
ルダー16の回動軸とカセツト支持板19の回動
軸とはカセツトハーフ15の降下・上昇方向に対
して垂直であつて互いに所定距離離れて好ましく
は直交する方向に沿つて延在する。すなわち、カ
セツトホルダー16及びカセツト支持板19の自
由端縁は、リールユニツト18a,18bに係合
し得る位置まで挿入された時のカセツトハーフ1
5の中心近傍にて直交するように設けられてカセ
ツトハーフ15を挾持する。カセツト支持板19
はアンダーフレーム(図示せず)に対して支点1
9cを中心にして回動自在に設けられており、バ
ツクフレーム(図示せず)に回動自在に取り付け
られた持上げアーム21を介して回動アーム11
の後端に係合することによつて第3図示の位置に
保持される。持上げアーム21にはカセツト支持
板19の側面に形成された長孔(図示せず)に係
合したピン21aと共にピン21bが設けられて
おり、当該ピン21bはピン21aにより第3図
の位置に持ち来されたカセツト支持板19の上面
を第3図に示す矢印方向に押圧しピン21aと協
働してカセツト支持板19を堅固に保持する。カ
セツトハーフ15の降下時にはカセツトホルダー
16及びカセツト支持板19は回動アーム11に
連動してカセツトハーフ15を挾持しつつ回動し
カセツトハーフ15を降下せしめリールユニツト
18a,18bに装着せしめる。カセツトハーフ
15の支持をより確実ならしめるべく上述した補
助アーム20がアンダーフレームに回動自在に取
り付けられており、当該補助アーム20はピン2
0aを介してカセツト支持板19に形成された孔
19aに係合しており、カセツトハーフ15がリ
ールユニツト18a,18bに装着された時には
第3図に一点鎖線で示すようにカセツト支持板1
9と共に折りたたまれる。
リールユニツト18a,18bに装着されたカ
セツトハーフ15はカセツト押しバネ22(第3
図示)により後述するヘツド方向に附勢される。
カセツト押しバネ22はカセツト支持板19の後
端部19bに固定されており、支持板19の先端
が上昇位置にあるときはカセツトハーフ15の降
下動作を妨げないようにカセツトハーフ15の降
下路から退避しており、カセツトハーフ15の降
下時には支持板19の後端部19bが支点19c
を中心に回動することに伴ない徐々に前進しカセ
ツトハーフ15を附勢する。
第2図において、23a,23bはガイドピ
ン、24はキヤプスタンであり、それぞれカセツ
トハーフ15に形成された孔に嵌入する。ヘツド
25を搭載したピンチローラ26を担持するピン
チローラアーム(後述する)に係合したヘツド台
27は図の上下方向において移動可能であり、再
生(PLAY)時或いは曲間(無録音帯)検出時に
は図示せぬ手段より駆動されて第2図示の位置か
ら前進(第2図の下方向に移動)する。これによ
りヘツド25がテープに圧接すると共にピンチロ
ーラ26がテープをキヤプスタン24に圧接せし
める。
28はテープの早送り(FF)を指令するFFレ
バー、29はテープの巻戻し(REW)を指令す
るREWレバーであり、これらはサイドフレーム
17に対して摺動自在に取り付けられている。
FFレバー28、REWレバー29にはそれぞれ突
起30,31が形成されており、これら突起3
0,31は第2アーム32の両端部にそれぞれ設
けられたピン32a,32bに当接可能となつて
いる。第2アーム32はサイドフレーム17に対
して摺動自在な第1カム33に固定されたピン3
4に取り付けられている。ここで、FFレバー2
8及びREWレバー29は単独で押圧された時は
FF及びREWを指令するレバーとして作用する
が、双方が同時に押圧された時はイジエクト
(EJECT)を指令するレバーとして作用する。す
なわち、両レバー28,29が同時に押圧された
時のピン34の移動量は各々単独で押圧された時
の移動量より大となり、この移動量の違いに基づ
いてイジエクト動作を行なうのである。なお、
FFレバー28及びREWレバー29を単独に操作
したときは後述するロツク機構よりロツクされる
が、両レバー28,29が同時に押圧されたとき
は、ロツクされないようになつており、この点に
関しては特に第29図及び第30図を参照して後
述する。
ピン34の移動量がそのまま第1カム33の移
動量となり、第1カム33はFFレバー28及び
REWレバー29の同時押圧によるイジエクト操
作に応じて図の左方向へ所定量移動した時に爪3
3aが回動自在な第3アーム35の一端に当接し
てこれを反時計方向に回動させる。回動駆動され
た第3アーム35の他端はスプリング36により
図の上方向に附勢された連結レバー37を介して
回動自在なロツク解除レバー38の一端38a当
接し当該レバー38を回動させる。ロツク解除レ
バー38の他端38bはイジエクト操作により第
1図において下方向に移動し、カセツト装填時当
該他端38bに係合可能な位置まで持ち来たらさ
れている第1レバー4の先端突起部を押し下げる
ことによつてロツクを解除する。なお、本実施例
においてはFFレバー28及びREWレバー29が
同時に押圧された時にイジエクト動作が行われる
構成としたが、イジエクトレバーを別部材として
新たに設けこのイジエクトレバーを押圧すること
により第1レバー4の先端突起部を押し下げる構
成であつても良い。
第4図はカセツトホルダー16の平面図であ
り、当該カセツトホルダー16にはカセツト飛出
し防止機構39が設けられている。カセツト飛出
し防止機構39はイジエクト時にカセツトハーフ
15が挿入口から飛出すのを防止するためのもの
であり、カセツトホルダー16の主面に沿つて回
動自在な係止部材としてのストツパーアーム40
と、このアーム40を反時計方向に附勢するスプ
リング41とから構成されている。ストツパーア
ーム40はカセツトハーフ15のリールユニツト
18a,(第2図示)に嵌合するリール孔に係合
可能な突起(図示せず)をその下面に有してお
り、カセツトホルダー16に設けられた1対の突
起16a,16bにより回動規制される。上記突
起はカセツト挿入時においてはカセツトハーフが
完全に奥まで挿入された時にリール孔に係合す
る。また、ストツパーアーム40の突起はイジエ
クト時カセツト支持板19により持ち上げられた
カセツトハーフ15の上記リール孔に係合し、飛
出すカセツトハーフ15に連動して回動するスト
ツパーアーム40がストツパー16bに当接し回
動規制されたところでカセツトハーフ15を停止
させる。
次に、かかる構成の動作を第5図乃至第11図
を参照して説明する。
まず、カセツト装填時、挿入されたカセツトハ
ーフ15はその先端がカセツト押しレバー2のL
字状先端に当接しレバー2を第5図に示す矢印方
向に移動させる。レバー2の移動により第1アー
ム3が反時計方向に回動して第1レバー4を矢印
方向に移動させる。その時スプリング5は引き伸
ばされる。第1レバー4は第6図に示す様に先端
の爪4bと第2レバー6の突起6aとの係合によ
り第2レバー6を矢印方向へ移動させる。その時
第2レバー6はスプリング7を引き伸ばすと共に
第7図に示す様にスプリング9を介して第3レバ
ー8を引張る。このため第3レバー8の先端8a
に一端11aが係合した回動アーム11がスプリ
ング9により時計方向に附勢される。このスプリ
ング9の附勢力は挿入されたカセツトハーフ15
を降下させる時の押さえる力となる。
カセツト押しレバー2の移動に伴いこれに固着
されたピン2aが移動し、同時に第2レバー6に
固着されたピン6bも第8図に示す矢印方向に移
動するためスプリング14により附勢されている
第5レバー13が反時計方向に回動しカセツトハ
ーフ15が完全に奥まで挿入された時その凹部に
てピン2aをロツクする。これによりピン2aに
はスプリング5及び7の力が作用し第5レバー1
3を介して第4レバー12を図の右方向に僅かに
移動させる。第4レバー12が移動することによ
り第4レバー12の左端部とカセツトホルダー1
6との係合が解除され、それまで回動規制されて
いたカセツトホルダー16は時計方向に回動して
カセツトハーフ15を上から押圧する。同時に、
持上げアーム21を介して回動アーム11の後端
に係合することにより回動規制されていたカセツ
ト支持板19及び補助アーム20(第3図示)も
回動し、カセツトホルダー16と協働してカセツ
トハーフ15を挾持しつつ降下させてリールユニ
ツト18a,18bに装着される。リールユニツ
ト18a,18bに装着されたカセツトハーフ1
5はカセツト押しバネ22によりヘツド25方向
に附勢される。
手動によりイジエクトを行なう場合には、FF
レバー28及びREWレバー29を同時に押圧す
ることにより第2アーム32は各レバーに形成さ
れた2つの突起30,31で押されてピン34を
FF或いはREW時の2倍の移動量で移動させる。
これにより第1カム33は第9図に示す様に矢印
方向に移動し、爪33aが第3アーム35の一端
に当接することにより当該アーム35を反時計方
向に回動させる。第3アーム35が回動すること
により連結レバー37は第10図に示す様に左方
向に移動してロツク解除レバー38を反時計方向
に回動させる。
ロツク解除レバー38はその他端38bにて第
11図に示す様に第1レバー4の先端部を押し下
げることにより第1レバー4の爪4bと第2レバ
ー6の突起6bとの係合を解除する。これにより
第2レバー6は右方向に移動し、突起6cが回動
アーム11の一端に係合することによつて回動ア
ーム11を反時計方向に回動させる。回動アーム
11の回動によりカセツトホルダー16、カセツ
ト支持板19及び補助アーム20はカセツトハー
フ15を挾持しつつこれを持ち上げる。カセツト
ハーフ15の上昇時、第5レバー13はその傾斜
面に係合した第2レバー6のピン6bが右方向に
移動することにより時計方向に回動し、カセツト
ハーフ15の上昇が完了した時点でカセツト押し
レバー2に固着されたピン2bのロツクを解除す
る。従つて、カセツト押しレバー2は右方向に移
動しカセツトハーフ15をイジエクトする。この
イジエクト時におけるカセツトハーフ15の持ち
上げ及びイジエクトに必要とされる力は装填時に
引き伸ばされたスプリング5及び7によつて与え
られる。なお、オートイジエクト動作については
後述する。
第12図は、本発明によるカセツトデツキに用
いられるリールユニツト駆動機構を示している。
この駆動機構において、モータ(図示せず)の回
転軸50に結合した二段プーリ51の一段目のプ
ーリとフライホイール52との間及び二段目のプ
ーリとプーリ53との間に各々ベルト54,55
が張設されている。なおフライホイール52の中
心軸はキヤプスタン24である。フライホイール
52と同軸かつ一体にギヤ56が設けられてい
る。ギヤ56にはアンダーシヤーシ(図示せず)
植設されたピボツトピン57に枢支されかつスプ
リング58aによつて第12図の矢印方向にバイ
アスされた回動アーム58の一端に回動自在に設
けられたアイドラギヤ59と噛合し得るようにな
つている。アイドラギヤ59と同軸かつ一体のア
イドラギヤ60はリールユニツト駆動ギア61に
噛合し得るようになつている。リールユニツト駆
動ギア61はリールユニツト18aと一体に構成
されている。リールユニツト18aにはリールユ
ニツト駆動ギアと所定摩擦部材をかえして係合し
たセンシング解除アーム62が設けられている。
リールユニツト18bはラチエツトギア63を含
み、ラチエツトギア63は複数の係止爪63aを
有している。アンダーシヤーシ植設されたピボツ
トピン64に枢支されたラチエツトアーム65は
スプリング66によつて図の時計方向に附勢され
てその一端65aにて係止爪63aと係合し得る
ように構成されてラチエツト機構を形成する。ラ
チエツトアーム65の他端65bはヘツド台27
に植設されたピン68に当接しヘツド台27の前
進位置への移動によつて反時計方向に回動せしめ
られてラチエツト機構を解除するようになつてい
る。換言すればラチエツトギア63はヘツド台2
7が後退位置にあるときは時計方向にのみ回動し
得、ヘツド台27が前進位置にある時は、いずれ
の方向にも回動自在となる。プーリ35に同軸か
つ一体に設けられたギヤ69はアイドラギヤ7
0,71回して遊星ギヤユニツト72に係合して
いる。
第13図ないし第15図に示す如く、遊星ギヤ
ユニツト72の略円錐状の駆動ギヤ部材73に設
けられた駆動ギヤ73aとアイドラギヤ71とが
噛合してアイドラギヤ71を経たトルクが遊星ギ
ヤユニツト72に供給される。駆動ギヤ部材73
の中心孔にはシヤフト74が挿通固着されてい
る。また、駆動ギヤ部材73の上部にはサンギヤ
73bが形成されている。駆動ギヤ部材73の頂
部にはシヤフト74によつて軸支されて内歯ギヤ
75aを有する内歯ギヤ部材75が設けられてい
る。内歯ギヤ75aとサンギヤ73bとの間には
これら双方に噛合した3個のピニオンギヤ76
a,76b,76cが設けられている。ピニオン
ギヤ76a,76b,76cは各々駆動ギヤ部材
73と互いに回動自在に嵌したキヤリア部材77
に枢支されている。キヤリア部材77の周縁部に
はキヤリアギヤ77aが形成されており、キヤリ
アギヤ77aはアイドラギヤ78に噛合してい
る。アイドラギヤ78はアイドラギヤ79と同軸
かつ一体に形成されアイドラギヤ79はセンシン
グ動力ギヤ部材80のギヤ80aに噛合してい
る。センシング動力ギヤ部材の周縁部には一対の
ローラ81a,81bが回動自在に設けられてい
る。第13図において特に明らかなように、内歯
ギヤ部材75の中央部はカム部75bとして形成
され周縁部近傍には1対のピン75c,75dが
植設されている。カム部75bはピボツトピン8
2に枢支されたYアーム83の一端83aに係合
し得るようになつている。Yアーム83の一端8
3bはセンシング解除アーム62の突端62aと
係合している。Vアーム84の一端84aはYア
ーム83の湾曲凹部83cに係合し、他端84b
はセンシング解除アーム62の突端62bと係合
し得ようになつている。
第16図において示したようにセンシング動力
ギヤ部材80に設けられた1対のローラ81a,
81bは各々1対の摺動部材85,86に係合し
得るようになつており、後述するようにテープた
るみ取り動作終了時、あるいはテープエンド検出
時において内歯ギヤ部材80が矢印方向に位置回
転する時に摺動部材85,86は各々矢印方向に
押圧される。摺動部材86は後述するオートイジ
エクト機構に係合している。一方、摺動部材85
上には1対のピン87,88が植設されている。
第17図及び第18図から明らかなようにピン8
7,88はアンダーシヤーシ(図示せず)と結合
したシヤーシ部材89に設けられた長孔90,9
1に挿通している。ピン87は更にラツチレバー
92のカム孔92aに挿通し、ピン88はラツチ
レバー92の長孔92bに挿通している。ラツチ
レバー92の突端92cはスプリング93によつ
てヘツド台27とは反対の方向にバイアスが付与
されている。ピン88の端部には係止レバー95
が枢支されている。係止レバー95はバネ96に
よつて第17図における反時計方向に附勢されて
いる。係止レバー95の係止爪95aが形成さ
れ、キーオフロツクレバー97の係止爪97aに
係合し得るようになつている。なお、キーオフロ
ツクレバー97は、スプリング97bによつてヘ
ツド台27とは反対方向にバイアスされている。
係止レバー95の中央部の図における上面はピン
95bが植設され、ヘツド台駆動レバー98のカ
ム孔99に挿通している。また、係止レバー95
の下面はピン95cが植設されてラツチレバー9
2のカム孔92aに挿通している。キーオフロツ
クレバー97及びヘツド台駆動レバー98は共に
ヘツド台27の移動方向に平行に移動可能であつ
てスプリング100によつて互いに弾性的に結合
されている。キーオフロツクレバー97のヘツド
台27側の端部にはロツクピン101が植設され
ており、係止レバー95に係止爪95a,97a
を介して係合してヘツド台方向に移動せしめられ
て、ヘツド台前進完了時にピン101はキーオフ
ロツクアーム102に係する。キーオフロツクア
ーム102は適当なリンク部材103を介してキ
ーオフソレノイド104のプランジヤ104aに
よつて矢印方向にバイヤスされており、カセツト
が装填されてキーオフソレノイド104が励磁さ
れている限りキーオフロツクレバー97はキーオ
フロツクアーム102によつてロツクされる。ヘ
ツド台引止アーム105はシヤーシ部材89に植
設されたピボツトピン106に枢支されている。
なお、ピン106はヘツド台駆動レバー98長孔
98a及びキーオフロツクレバー97の長孔97
bに挿通してヘツド台駆動レバー98及びキーオ
フロツクレバー97をガイドする作用もなす。
第19図から明らかな如く、ヘツド台引止アー
ム105はその一端部105aにおいてバネ10
7によつて反時計方向のモーメントを付与されて
いる。一方、ヘツド台駆動レバー98のヘツド台
側の端部には図の裏側に向つて伸びるピン108
が植設されておりピン108はヘツド台前進アー
ム109の端部109aに設けられた長孔110
に挿通している。ヘツド台前進アーム109はシ
ヤーシ部材89にピボツトピン111に介して枢
支されている。ヘツド台前進アーム109の他端
109bには長孔112が設けられ、長孔112
にはヘツド台27に植設されたシヤフト113が
挿通している。なおヘツド台27はバネ114に
よつてアンダーシヤーシに対してヘツド台前進方
向に附勢されている。
ヘツド台引止アーム105の端部05bには係
止爪115が設けられピン108と係合し得るよ
うになつている。ヘツド台引止アーム105の端
部105aは摺動部材85上のピン88に当接し
得るようになつており、摺動部材85がローラ8
1aによつて図の右方向に所定距離以上移動せし
められた時第19a図に示す如くヘツド台引止ア
ーム105が時計方向に回動してピン108と係
止爪115との係合が解除される。
第20図において特に明らかなように、ヘツド
台引止アーム105の一端105cは後述する
FFレバー及びREWレバー28,29のロツクア
ーム120の一端120aに係合し得るようにな
つている。ロツクアーム120はシヤーシ部材8
9に植設されたピン121によつて枢支されてい
る。ロツクアーム120の突端120bとヘツド
台前進アーム109との間にはスプリング122
が張設され、ロツクアーム120を時計方向に附
勢している。ロツクアーム120の他端120c
にはローラ123が回動自在に担持されて、FF
レバー及びREWレバー28,29の窓28a,
29aに挿通している。窓28a,29aには突
起28b,29bが各々設けられFFレバー及び
REWレバー28,29のいずれか一方が操作さ
れた時ローラー123に係止するようになつてい
る。FFレバー及びREWレバー28,29にはカ
ム部28c,29cが設けられ共にヘツド台27
に植設されたピン113に係合している。
第2アーム32の係合部32cは中継レバー1
24の一端に係合しており中継レバー124はヘ
ツド台移動方向において移動自在になつている。
中継レバー124の他端にはピン部材125を介
してL字レバー126の一端が係合している。L
字レバー126はアンダーシヤーシに植設された
ピボツトピン127に枢支されている。ピボツト
ピン127に枢支されたアイドラギヤ128はア
ンダーシヤーシに回動自在に担持されたアイドラ
ギヤ129に噛合し、他方アイドラギヤ129は
ギア69と噛合している。L字レバー126に
は、更にFFアイドラギア130及びREWアイド
ラギア131が回動自在に担持され、アイドラギ
ア128,130,131は順に噛合している。
第21図に示す如く、ピンチローラ26を回動
自在に担持するピンチローラアーム140は、ア
ンダーフレームに植設されたピボツトピン141
に枢支されている。ピボツトピン141には、つ
る巻ばね142が巻装されており、つる巻ばね1
42の一端はアンダーフレームに植設されたコラ
ム143に当接し、他端はピンチローラアーム1
40の突端140aに当接してピンチローラアー
ム140をキヤプスタン24に向けて附勢する。
ピンチローラアーム140の下面にはピン144
が植設されヘツド台27に設けられた小窓27a
に嵌入している。ヘツド台27とピンチローラア
ーム140との間には上述した回動アーム58が
アンダーフレーム(図示せず)に植設されたピボ
ツトピン57に枢支されて存在ている。回動アー
ム58に設けられた長孔58bにはピボツトピン
141が挿通している。回動アーム58にはカム
フオロワピン145がヘツド台27に向つて(図
の裏側方向)伸長してヘツド台27に設けられた
凹字状カム孔27bに係合している。なお、回動
アーム58の突端58cは、アンダーフレームに
植設されたストツパピン146に当接するように
なつている。
第22図は、ミユージツクセレクト機構の1例
を示しており、ミユージツクセレクトソレノイド
150のプランジヤ150aに結合した制御部材
151にロツクアーム120の突端10bが係合
している。ミユージツクセレクト動作中に曲頭検
出が行なわれると、ミユージツクセレクトソレノ
イド150が励磁されてロツクアーム120が図
の反時計方向に回動せしめられるようになつてい
る。
次に、上記した構成のリールユニツト駆動機
構、遊星歯車を用いたセンシング機構及びヘツド
台前進機構の動作を説明する。
まず、カセツトが装填されるとモータが駆動さ
れプーリ51が第12図における矢印方向に回動
を始める。よつて、リールユニツト18aに結合
したリールユニツト駆動ギア61が矢印方向に回
動を始める。この時ヘツド台は後退位置にあり、
ラチエツトアーム65は第12図示の位置にあつ
てラチエツト機構が働きラチエツトギア63は図
の時計方向にのみ回動し得るようになつている
故、カセツト内のテープたるみが解消される。テ
ープたるみが解消するとテープが張りつめてリー
ルユニツト18aの回動が停止する。そうすると
センシング解除アーム62に所定の摩擦係数を介
して附与されていたトルクが消滅する。
一方、遊星ギヤユニツト72にはベルト55、
プーリ53、アイドラギヤ70,71を経たトル
クが与えられており、内歯ギヤ部材75は第13
図における矢印方向に回動している。従つて、今
センシング解除アーム62に附与されていたトル
クが消滅するとセンシング解除アーム62及びY
アーム83は第13図における破線で示す位置に
静止する。よつて、内歯ギア部材75のピン75
cもしくは75dがYアーム83の端部83aに
当接して、内歯ギア部材75の回転が阻止され
る。この時サンギヤ73bは依然として回動して
いる故遊星ギヤ76a,76b,76cを担持す
るキヤリア部材77が回動し、キヤリア部材77
のトルクは、キヤリアギヤ77a、アイドラギヤ
78,79、ギヤ80aを経てセンシング動力ギ
ヤ部材80に附与されて、センシング動力ギヤ部
材80は第14図及び第16図における矢印方向
に回動する。そうすると、摺動部材85,86は
ローラ81a,81bによつて押圧されて各々矢
印方向に移動する。摺動部材86の移動によつて
オートイジエクト機構に起動信号に与えられる
が、この場合イジエクト動作は生じない。(オー
トイジエクト機構については後述する。)摺動部
材85の移動によつて係止レバー95も同時にか
つ同方向に移動して係止爪95aがキーオフロツ
クレバー97の係止爪97aに係合する。従つ
て、キーオフロツクレバー97が摺動部材85の
移動に伴なつてヘツド台方向に移動する。キーオ
フロツクレバー97とヘツド台駆動レバー98と
はスプリング100によつて弾性的に結合してい
る故、ヘツド台駆動レバー98がヘツド台方向に
移動して第19図における矢印方向にヘツド台2
7が前進する。ヘツド台27がある程度前進する
とヘツド台引止アーム105の係止爪115にピ
ン108が当接してヘツド台27の動きが一時停
止する。しかし乍ら、摺動部材85の移動は継続
してピン88がヘツド台引止アーム105に当接
してヘツド台引止アーム105を第19a図示の
如く時計方向に回動せしめ、係止爪115とピン
108との係合を解除する。この時ヘツド台27
の前進一時停止すなわちヘツド台駆動アーム98
の一時停止によつてスプリング100が引き伸ば
されている故スプリング100の復元力によつて
ヘツド台駆動アーム98は急速にヘツド台方に移
動しこれに伴なつてヘツド台27も急速に前進位
置まで前進する。これと同時に第17図において
破線で示した位置にキーオフロツクレバー97が
移動してピン101がキーオフロツクアーム10
2に係合しキーオフロツクレバー97がロツクさ
れる。
摺動部材85を押圧しているローラ81aもし
くは81bが死点位置に至すると摺動部材85と
の係合がはずれて摺動部材85がスプリング96
による復元力によつて復旧する。この時ヘツド台
駆動レバー98のカム孔99によつて係止レバー
95のピン95bが押されて係止レバー95はス
プリング96に抗して第17図における時計方向
に回動せしめられる。
ヘツド台27の前進によつて、ラチエツトギア
63の逆転を阻止していたラチエツトアーム65
が第12図における反時計方向に回動してラチエ
ツトギア63の逆転を自由にし、その結果リール
ユニツト18bも自由に回動し得る状態となる。
こうしてカセツドデツキはプレイ状態になる。
テープ演奏が進行てテープエンド状態になると
リールユニツト18aの回転が阻止され、上記し
たテープたるみ取り動作と同様にセンシング動力
ギヤ部材80が回動を開始し、摺動部材85がヘ
ツド台方向に押圧される。この時係止レバー95
はヘツド台駆動レバー98のカム孔99によつて
第17図における時計方向に回動せしめられてお
り、係止レバー95のピン95cはラツチレバー
92のカム孔92aのラツチ部分92aaに嵌入す
る。一方、この時摺動部材86も押圧されてオー
トイジエクト機構がキーオフソレノイド104の
励磁が解れ、キーオフロツクアーム102による
ロツクが解除されキーオフロツクレバー97が復
旧して、ヘツド台駆動レバー98も復旧してヘツ
ド台27が後退する。この時係止レバー95はラ
ツチレバー92によつてラツチされており、係止
爪95aとキーオフロツクレバー97の係止爪9
7aとの衝突が回避される。
次に、早送り(FF)及び巻戻し(REW)動作
について説明する。
カセツトが装填されてテープデツキがプレイ動
作中に、第23a図に示す如く、FFレバー28
が操作されるとFFレバー28の突起28bがロ
ツクアーム120のローラ123に係合してFF
レバー28が作動位置にロツクされると共に、カ
ム部28cはピン113を図の右方向に押圧して
ヘツド台27が少し後退して選曲位置に位置す
る。そして、ピンチローラ24が後退してキヤプ
スタン26への圧接状態がなくなると同時にヘツ
ド25がテープに軽く接触する状態となる。この
とき、ヘツド台27の凹字状カム孔27b中央突
起部によりカムフオロワピン145が第21図の
下方に押し下げられ回動アーム58が図の時計方
向に回動してリールユニツト駆動ギア61とアイ
ドラギヤ59との噛合が解除される。一方FFレ
バー28の作動によつて第2アーム32が第23
a図における反時計方向に回動して第23b図に
示す如く、L字レバー125が反時計方向に回動
する故FFアイドラギア129がリールユニツト
駆動ギア61に噛合して、高速回転トルクがリー
ルユニツト駆動ギア61に供給される。こうし
て、テープデツキが早送り動作をなすのである。
早送り動作を停止せんとする場合は、REWレ
バー29を軽く操作すると、ローラ123と突起
28bとの係合がはずれてFFレバー28が復旧
して、カセツトデツキは当初のプレイ状態に戻
る。
また、早送り動作中に、テープエンド状態が生
ずると、リールユニツト回転停止センシング機構
のセンシング動力ギヤ部材80が回転して摺動部
材85が移動してピン88がヘツド台引止アーム
105を第19a図の如く押す故、ヘツド台引止
アーム105の端部105cがロツクアーム12
0の一端120aを押してロツクアーム120が
反時計方向に回動してFFレバー28のロツクが
解除されて復旧しプレイ状態に戻る。
次に、巻戻し動作をなさんとする時は、REW
レバー29を強く操作すると、REWレバー29
は、第24a図に示す如くロツクアーム120に
よつて作動位置にロツクされる。そうすると、カ
ム部29cによつてピン113が矢印方向に押さ
れてヘツド台27が少し後退してアイドラギヤ5
9(第21図)がリールユニツト駆動ギア61か
ら離れると同時に、第24b図に示す如く、
REWアイドラギア130がリールユニツト駆動
ギア63に噛合してリールユニツト18bが回転
して巻戻し動作が行なわれる。
また、早送り若しくは巻戻し動作時にミユージ
ツクセレクト機構が動作せしめられて曲頭検出が
行なわれるとミユージツクセレクトソレノイド1
50が励磁されてロツクアーム120が回動せし
められてFFレバー28若しくはREWレバー29
が復旧してプレイ動作に戻つて所望曲が演奏され
ることになる。
第25図はオートイジエクト機構の一例の概略
平面図であり、第26図にその一部断面を含む側
面図が示されている。オートイジエクト機構は、
本発明によるカセツトデツキが一方向においての
み再生が可能であることによりプレイ時若しくは
FF時にテープ終端が検出されたときカセツトハ
ーフを自動的にイジエクトするためのものであ
る。第25図及び第26図において、摺動部材8
6は第16図において説明した様にリール台の回
転停止すなわちテープ終端が検出された時にセン
シング動力ギヤ部材80(第16図示)によつて
図の左方向に駆動される。摺動部材86上には略
L字状の起動レバー200が設けられている。レ
バー200はその一端に形成された所定の長さを
有する長孔200aにて摺動部材86に植設され
たピン86aに嵌合しており、長孔200aの長
さ範囲内において摺動部材86に対して摺動可能
になつていると共に、スプリング201によりピ
ン86aを支点として第25図の反時計方向に附
勢されている。
シヤーシ部材89上には起動レバー200の突
起200bに係合可能なフツク部203aを備え
たイジエクト動力アーム203が摺動自在に設け
られている。イジエクト動力アーム203は摺動
部材86に植設された軸86bにより回転自在に
枢支されかつスプリング204により第25図の
時計方向に附勢されており、先述したヘツド台駆
動レバー98のカム部98bにピン203bを介
して係合している。ヘツド台駆動レバー98には
カム孔98cが形成されており、このカム孔98
cには起動レバー200の突起200bが嵌入し
ている。突起200bはレバー200が前述した
様にスプリング201によりピン86aを中心に
回動附勢されているためカム孔98cのカム面に
押圧されている。
ヘツド台駆動レバー98はヘツド台の前進駆動
時には図の右方向に移動し、そのカム部98bと
イジエクト動力アーム203のピン203bとの
係合を解除する。これによりイジエクト動力アー
ム203はスプリング204によつてそのフツク
部203aが起動レバー200の突起200bに
係合可能な位置まで回動される。ヘツド台が前進
位置にあるプレイ状態において、テープ終端が検
出されたときに摺動部材86がセンシング動力ギ
ヤ部材80(第16図示)によつて図の方向へ駆
動されると、ピン86bを介してイジエクト動力
アーム203が連動し、更にイジエクト動力アー
ム203のフツク部203aが突起200bを介
して起動レバー200を駆動する。これによりレ
バー200は摺動部材86と一体に移動し、その
突起200bがヘツド台駆動レバー98のカム孔
98cのカム面に沿つて移動することにより第2
7図aに示す様にその立上がり部200cがロツ
ク解除レバー38の一端38aに係合可能な位置
までずれ、左死点近傍にてロツク解除レバー38
の一端38aに当接しこれを回動させる。以後の
動作は先述した手動によるイジエクト動作と全く
同じである。
以上によりカセツトハーフのイジエクトが行わ
れると、イジエクト機構に連動して先述したキー
オフソレノイド104(第17図示)がオフとな
るためヘツド台駆動レバー98はロツクが解除さ
れ第25図示の位置に復帰する。このレバー98
の復帰時、起動レバー200の突起200bがレ
バー98のカム孔98cの移動に伴い第27図b
に示す様にカム面に沿つて移動することにより起
動レバー200の立上がり部200cはロツク解
除レバー38の一端38aの回動路から直ちに退
避する。これにより、ロツク解除レバー38を駆
動した直後例えば電源断が生じてもロツク解除レ
バー38がスプリング205により元の位置に復
帰できるため次のカセツト装填動作に支障を来す
ことがない。
一方、ヘツド台が後退位置にある時すなわち
FF、REW若しくはカセツト装填時には、ヘツド
台駆動レバー98は第25図示の位置にあり、カ
ム部98bとピン203bとの係合によつてイジ
エクト動力アーム203をそのフツク部203a
が起動レバー200の突起200bに係合し得な
い回動位置に持ち来す。この状態において、テー
プ終端検出により摺動部材86が図の左方向へ駆
動されると、ピン86bを介してイジエクト動力
アーム203もこれに連動する。同時に、ピン8
6aレバー200の長孔200aに沿つて移動
し、長孔200aの左端面に当接することによつ
てレバー200を図の左方向へ移動せしめる。こ
の時のレバー200のストロークは摺動部材86
のストロークより長孔200aの長さに対応した
分だけ短かくなり、レバー200の立上がり部2
00cがロツク解除レバー38の一端38aに当
接しない様に設定されている。従つて、イジエク
ト動作は行なわれない。なお、摺動部材86が左
死点に位置した時はイジエクト動力アーム203
はそのピン203bがヘツド台駆動レバー98の
カム部98bとの係合が解除されて時計方向に回
動可能となるが、フツク部203aがレバー20
0の突起200bの第25図における上面に当接
して回動規制される。これにより復帰時にツク部
203aがレバー200の突起200bの左側に
くい込むのを阻止している。
第28図はドア押え機構の一例の側面図であ
る。カセツドデツキのフロントパネル206には
カセツトハーフ15を挿入排出するための挿入排
出口206aが形成されているが、この挿入排出
口206aを塞ぐためのドア207がフロントパ
ネル206の裏側に軸207aを介して回動自在
に設けられかつ図示せぬ手段によつて図の時計方
向に附勢されている。このドア207は挿入され
るカセツトハーフ15により押圧されて反時計方
向に回動する。
一方、カセツトハーフ15が装填されたときに
ドア207をカセツトハーフ15の移動路より下
方に押圧してその位置に維持するためのドア押え
レバー208が設けられている。このドア押えレ
バー208は軸209を介してサイドフレーム1
に回動自在に取り付けられており、またカセツト
押しレバー2に設けられたピン2bのサイドフレ
ーム1の裏側に突出した部分に係合可能な逆V字
状のカム部208aを備えている。ドア押えレバ
ー208はカセツト装填時にカセツトハーフ15
に押圧されてカセツト押しレバー2が図の左方向
に移動することによりピン2bもカム部208a
を押圧しつつ移動するため時計方向に回動し、カ
セツトハーフ15により所定回動位置まで駆動さ
れていたドア207をその先端部にて押圧して図
に一点鎖線で示す位置まで押圧する。
イジエクト時には、カセツト押しレバー2がカ
セツトハーフ15をイジエクトしつつ復帰するこ
とによりドア押えレバー208はドア207を押
圧しつつ反時計方向に回動し、カセツトハーフ1
5が挿入排出口206aより所定量突出したとき
にドア207の押圧を解除する。解除されたドア
207はカセツトハーフ15の主面15aに当接
し、移動するカセツトハーフ15に連動して閉成
する。このようにカセツトハーフ15が挿入排出
口206aより所定量突出したときにドア押えレ
バー208によるドア207の押圧を解除するこ
とによりドア207の先端部がカセツトハーフ1
5の主面15a側の突出部15cの段部に係合し
てイジエクト動作を妨げるという様な不具合は生
じない。
次に、手動にてイジエクト操作をなす場合は、
FFレバー28、REWレバー29を同時に押圧す
ることは既に述べたが、この場合、両レバー2
8,29は共にロツクアーム120(第20図、
第22図等に図示)の先端部に設けられたローラ
123に係止されず、いずれのレバーもロツクさ
れないようになつている。これは、第29図に示
す如く、第2アーム32及び第1カム33に固着
したピン34に別の移動量規制レバー210が結
合し、移動量規制レバー210の長孔210aに
前述した図示しないシヤーシ部材に植設されたピ
ン211が挿通されているからである。移動量規
制レバー210はFFレバー及びREWレバー2
8,29と並置されており、第2アーム32と一
体に矢印方向に往復動するようになつており、第
2アーム32ひいてはピン34の移動量を第30
図における距離dの範囲内に規制するものであ
る。第30図においては、第2アーム32及びピ
ン32a,32b,34の位置関係を図式的に示
すものであり、図においては、REWレバー29
のみが押圧された場合を実線で示し、FFレバー
及びREWレバー28,29双方が押圧されたと
きの状態を点線で示している。図から明らかに両
レバー28,29を同時に押圧したときは、いず
れか一方のレバーを押圧したときに比してピン3
4の移動量は大なるもピン32a,32bの移動
量は小さくなるのである。よつて、両レバー2
8,29を同時に押すと、イジエクト指令は付与
されるが、両レバー28,29は共にロツクされ
ないのである。
上記したことから明らかな如く、本発明による
リールユニツト駆動装置においては、低速回転用
ギアとリールユニツトの係合をヘツド台の前進位
置、後退位置及び選曲位置3つの位置によつて制
御する一方、高速回転用ギアとリールユニツトの
係合は、早送り及び巻戻しレバーの作動によつて
制御している故、低速回転用ギアと高速回転用ギ
アとを互いに独立な機構とすることが出来て機構
が簡素化されて構成素子数の減少が図れるのであ
る。更に、ヘツド台後退位置においても低速回転
用ギアがリールユニツトに係合する構成としたた
め自動テープたるみ取り動作のための機構が簡単
になるというメリツトもあるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図はカセツト装填、保持及びイジエクト機
構の一実施例の概略側面図、第2図はその概略平
面図、第3図はその概略正面図、第4図は第2図
におけるカセツトホルダーの平面図、第5図乃至
第11図は第1図乃至第3図の動作を説明するた
めの図、第12図は駆動モータと駆動ギヤの配置
図、第13図及び第14図は遊星ギアユニツトの
配置図、第15図は遊星ギヤユニツトとこれに噛
合するギヤとの断面図、第16図はセンシング動
力ギヤ及び摺動部材の配置図、第17図はキーオ
フロツクレバーの動作を説明するための図、第1
8図はセンシング動力ギヤ及びキーオフロツクレ
バーの構成斜視図、第19図はヘツド台の動作を
説明するための図、第20図はFF、REWレバー
と駆動ギヤとの配置図、第21図はアイドラアー
ムの動作を説明するための図、第22図はFF、
REWロツクアームの動作を説明るための図、第
23a図,第23b図,第24a図及び第24b
図はFF,REWレバーの動作を説明するための
図、第25図はオートイジエクト機構の一例の概
略平面図、第26図はその一部断面を含む側面
図、第27図a,bは第25図の動作を説明する
ための図、第28図はドア押え機構の一例の側面
図、第29図は操作機構の一部の部材を示す平面
図、第30図は操作機構の動作を説明するための
図である。 主要部分の符号の説明、2…カセツト押しレバ
ー、3…第1アーム、4…第1レバー、6…第2
レバー、8…第3レバー、11…回動アーム、1
2…第4レバー、13…第5レバー、15…カセ
ツトハーフ、16…カセツトホルダー、18a,
18b…リールユニツト、19…カセツト支持
板、21…持上げアーム、24…キヤプスタン、
25…ヘツド、27…ヘツド台、28…FFレバ
ー、29…REWレバー、32…第2アーム、3
3…第1カム、35…第3アーム、38…ロツク
解除レバー、39…カセツト飛出し防止機構、5
2…フライホイール、61…駆動ギヤ、63…ラ
チエツトギヤ、63a…係止爪、72…遊星ギヤ
ユニツト、83…Yアーム、84…Vアーム、8
5,86…摺動部材、92…ラツチレバー、97
…キーオフロツクレバー、102…キーオフロツ
クアーム、104…キーオフソレノイド、120
…ロツクアーム、140…ピンチローラアーム、
150…ミユージツクセレクトソレノイド、20
0…起動レバー、203…イジエクト動力アー
ム、206…フロントパネル、207…ドア、2
08…ドア押えレバー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 早送り若しくは巻戻し動作時にテープにヘツ
    ドを軽く当接せしめて選曲動作をなし得るカセツ
    トデツキのリールユニツト駆動装置であつて、プ
    レイ時の低速回転トルクをリールユニツトに供給
    する低速回転用ギアを回転自在に担持した担持部
    材を有し、ヘツド台が前進位置若しくは後退位置
    に位置するとき前記担持部材が前記低速用ギアを
    前記リールユニツトに係合せしめ、前記ヘツド台
    が前記前進位置と前記後退位置との中間位置の選
    曲位置にあるときは前記低速回転用ギアと前記リ
    ールユニツトとの係合が解除されるようになされ
    たことを特徴とするリールユニツト駆動装置。 2 前記担持部材は、前記低速用ギアを一端にお
    いて担持しかつ中央部において枢支された回動ア
    ームであり、前記ヘツド台と前記回動アームの一
    端とがカム機構によつて結合されたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のリールユニツト
    駆動装置。 3 前記カム機構は、前記ヘツド台に設けられた
    カム孔と、前記カム孔に係合しかつ前記回動アー
    ムの他端に植設されたピン部材とからなることを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載のリールユ
    ニツト駆動装置。
JP56024719A 1981-02-20 1981-02-20 Reel unit driving device for cassette deck Granted JPS57141059A (en)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55122246A (en) * 1979-03-09 1980-09-19 Hitachi Ltd Cassette tape recorder
JPS5626203U (ja) * 1979-08-03 1981-03-11

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55122246A (en) * 1979-03-09 1980-09-19 Hitachi Ltd Cassette tape recorder
JPS5626203U (ja) * 1979-08-03 1981-03-11

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