JPH0350350B2 - - Google Patents

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JPH0350350B2
JPH0350350B2 JP57230108A JP23010882A JPH0350350B2 JP H0350350 B2 JPH0350350 B2 JP H0350350B2 JP 57230108 A JP57230108 A JP 57230108A JP 23010882 A JP23010882 A JP 23010882A JP H0350350 B2 JPH0350350 B2 JP H0350350B2
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JP
Japan
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gear
cassette
rotating body
drive
cam
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP57230108A
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English (en)
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JPS5960754A (ja
Inventor
Ryoji Takamatsu
Akifumi Wataya
Hitoshi Ogawa
Koji Umezawa
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP57230108A priority Critical patent/JPS5960754A/ja
Publication of JPS5960754A publication Critical patent/JPS5960754A/ja
Publication of JPH0350350B2 publication Critical patent/JPH0350350B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、例えばカーステレオその他のテープ
レコーダやVTRの如き記録再生装置におけるコ
ンパクトカセツト、マイクロカセツト或いはビデ
オカセツト等のテープカセツトの自動吸い込み方
式のオートローデイング機構、前記記録再生装置
やその他の情報処理装置における各種モード切換
機構、レコードプーヤのトーンアーム駆動機構等
に広範囲に適用可能な電子機器における操作切換
機構に係り、より詳しくは欠歯ギヤとカムとを有
する回転体を用い、その回転体を選択的に正逆回
転駆動させることによつて前記カムにて被操作部
材を駆動するようにした電子機器における操作切
換機構に関するものである。
背景技術とその問題点 従来から各種の電子機器において、前記の如き
操作切換機構は既に数多く実施されている。
しかしながら、従来の操作切換機構は殆んどの
場合、前記欠歯ギヤとカムとを有する回転体を駆
動させる駆動ギヤを有する回転体を定位置に回転
駆動させておき、被操作部材の駆動時に前記欠歯
ギヤとカムとを有する回転体に、機械的なトリガ
をその回転体の正逆回転を選択するように与え
て、その欠歯ギヤのギヤ部を前記駆動ギヤを有す
る回転体のその駆動ギヤに噛合させ、以後その駆
動ギヤによつて前記欠歯ギヤとカムとを有する回
転体を回転駆動させるように構成している。
然るに、このような従来の操作切換機構では、
特に前記欠歯ギヤとカムとを有する回転体に機械
的なトリガを与える補助装置が必要である為に、
構造が著しく複雑になりコスト高につくという問
題点がある。
しかして、この問題点を解決するに際して、 (a) モータによつて正逆回転駆動される第1回転
体と、 (b) この第1回転体により回転駆動されるととも
に、この第1回転体の回転方向に応じて揺動さ
れ、かつギヤを有する第2回転体と、 (c) この第2回転体のギヤが噛合するギヤ部およ
びそのギヤ部に連なつて形成される欠歯部より
なる欠歯ギヤと、被操作部材を駆動するカムと
を有する第3回転体 とを備え、前記第2回転体のギヤが前記第3回転
体の欠歯ギヤの欠歯部に対向する位置にて前記第
1回転体の正逆回転駆動により前記第2回転体を
揺動させると共に、この第2回転体のギヤをその
揺動によつて前記第3回転体の欠歯ギヤのギヤ部
にその第3回転体の正逆回転を選択するべく噛合
させ、そしてこの第3回転体を選択的に正逆回転
駆動させることにより、前記第3回転体のカムに
よつて前記被操作部材を駆動するように構成する
ことが考えられる。
しかし、このものにおいても、第3回転体のカ
ムによる被操作部材に対する一巡の駆動終了後
に、つまり再駆動開始する前、殊に第3回転体を
反転させて連続状態で再駆動を開始する前にて、
駆動ギヤになる第2回転体のギヤを少なくとも一
旦停止状態すなわちモータを少なくとも一旦駆動
停止状態とさせるにタイミング上の問題点が残る
ものである。
なぜならば、このような欠歯ギヤとカムとを有
する第3回転体を正逆回転駆動させる構造では、
被操作部材に対する一巡の駆動終了後にて一旦で
も停止状態にさせるような場合、第2回転体のギ
ヤが第3回転体の欠歯ギヤの欠歯部に対向する位
置にて第2回転体の回転を停止させるようにしな
ければならないためである。さもなくば、再駆動
開始する際、殊に第3回転体を反転させて連続状
態で再駆動を開始する際に、駆動トルクつまり起
動トルクが大になつて、被操作部材の駆動がスム
ーズに出来ないという不慮の事故が生じて駆動の
確実性が確保出来ないからである。
発明の目的 本発明は、このような問題点に鑑みて発明され
たものであつて、その目的をするところは、構造
の簡素化および低コスト化を図りながら、被操作
部材の駆動の確実性が確保出来る電子機器におけ
る切換操作機構を提供しようとするものである。
発明の概要 本発明にかかる電子機器における切換操作機構
は、前述したものであつて、 (d) 前記第3回転体のカムによる前記被操作部材
に対する一巡の駆動終了を検出する検出手段
と、 (e) 前記モータを駆動制御するとともに、前記モ
ータを前記検出手段による検出にもとづき駆動
停止させるに際して、前記検出手段による検出
から所定時間その駆動停止を遅らせる遅延回路
部を有する電気制御手段 とを備えることを特徴とするものである。
これにより、第2回転体のギヤが常に第3回転
体の欠歯ギヤの欠歯部に対向する位置にて第2回
転体の回転の停止もしくは停止状態にされること
から、再度の駆動開始時における駆動トルクつま
り起動トルクが小さくて済み、いつもスムーズに
駆動が開始されて被操作部材の駆動の確実性が確
保出来る。
実施例 以下本発明にかかる電子機器における操作切換
機構をカーステレオ(オートリバース機)に適用
した一実施例につき図面に基き説明する。
〔カセツト昇降機構及び自動引込み機構よりなるカセツト引込み装着機構の構造説明〕
先づ第1A図〜第2C図において、1はコンパ
クトカセツトであるテープカセツト、2はそのテ
ープカセツトローデイング用のカセツトホルダ、
3はメカ基板である。なおこのカーステレオはオ
ートリバース機に構成されていて、メカ基板3上
には一対のキヤプスタン4,5、これらに夫々対
向された自動圧着機構付の一対のピンチローラ
6,7、アジマス自動調整機構付の磁気ヘツド
8、一対のリール軸9,10、1個のキヤプスタ
ン駆動用モータ11等が夫々適宜配置で取付けら
れている。またこのカーステレオは1モータ方式
に構成されていて前記モータ11でキヤプスタン
駆動の他、リール台駆動、ピンチローラ圧着機構
駆動、アジマス自動調整機構駆動等の、後述する
操作切換機構駆動の総ての駆動を兼用して行うよ
うに構成されている。
次に前記カセツトホルダ2を第2A図に示され
たテープカセツト1のカセツト挿入位置(上昇位
置)と、第2C図に示されたテープカセツト1の
カセツト装着位置(下降位置)との間で昇降させ
るカセツト昇降機構14は第1A図〜第2C図に
示されている。このカセツト昇降機構14は昇降
駆動枠15を有し、この昇降駆動枠15はメカ基
板3の一端側の上部所定高さ位置に架設固定され
たサブ基板16に水平でかつ互に同一軸線状に配
置された一対の支点軸17を介して上下に揺動自
在に取付けられている。そしてその昇降駆動枠1
5の先端部分15aの下部にカセツトホルダ2が
ヒンジ構造部23を介して回動自在に枢支されて
いる。なおカセツトホルダ2の一側部に水平状に
固着された被ガイドピン18がメカ基板3の一側
部に垂直状に起立された案内板部19に設けられ
た垂直状のガイド溝20内に挿入されて案内され
るように構成されている。そして昇降駆動枠15
は後述するばねによつて第2A図で矢印a方向に
揺動附勢されており、これによつてカセツトホル
ダ2は第2A図に示されたテープカセツト1のカ
セツト挿入位置(上昇位置)に上昇附勢されてい
る。なお第1A図及び第2A図に示す如くカセツ
トホルダ2はメカ基板3の一側部に垂直状に起立
されたほゞL字状をなす高さ規制板部21の上端
21aに当接して上昇位置に規制される。
一方前記テープカセツト1はその長手方向から
カセツトホルダ2内に第1A図及び第2A図で矢
印b方向から挿入されてそのカセツトホルダ2内
に保持されるように構成されている。なおこの際
カセツトホルダ2内に挿入されたテープカセツト
1の一側面を弾性的に押圧してそのテープカセツ
ト1に適当な摩擦係止力を与える板ばね22がカ
セツトホルダ2の一側面に固着されている。
次に第1A図〜第2C図に示される如く、前記
サブ基板16の上部水平板部16aの中央部には
カセツト引込み部材25が取付けられている。こ
のカセツト引込み部材25は前記水平板部16a
に沿つて設けられたガイド溝26に沿つてカセツ
ト挿入方向である前記矢印b方向と平行な方向に
水平状に摺動自在に構成されている。なおこのカ
セツト引込み部材25は例えば合成樹脂成形品に
て構成されていて、先端部には前記テープカセツ
ト1の一対のリール軸挿入孔27の1つに係合さ
れる係合部28が一体的に設けられており、また
後端部側の下面にはテープカセツト1が当接され
る当接部29が一体的に設けられている。また前
記上部水平板部16aの先端にはカセツト引込み
部材25の先端部を弾性的に下方に押圧する板ば
ね30が固着されている。
次に前記カセツト引込み部材25を駆動して、
前記テープカセツト1を前記カセツトホルダ2内
に自動的に引込む為の自動引込み機構33は第3
A図〜第5図に示されている。この自動引込み機
構33は引込み操作レバー34と、引込み駆動レ
バー35と、スイツチ操作レバー36とを有して
いる。そして引込み操作レバー34と引込み駆動
レバー35とは前記サブ基板16の上部水平板部
16a上に固着された垂直状をなす支点軸37に
夫々回動自在に枢支されて上下に重ねて配置さ
れ、またスイツチ操作レバー36も支点軸38を
介してサブ基板16の上部水平板部16a上に回
動自在に取付けられている。この際両支点軸3
7,38は前記ガイド溝26の両側に配置されて
いて、引込み操作レレバー34とスイツチ操作レ
バー36との先端はガイド溝26の上部位置で
ほゞV字状に交差されて上下に重ねられている。
そしてこれら両レバー34,36の先端側に夫々
形成された一対の長孔39,40がこれらの一部
で互に交差されていてその交差部内に前記カセツ
ト引込み部材25の後端部の上面に一体的に設け
られたピン41が共通に挿通されている。スイツ
チ操作レバー36の支点軸38の周辺部にはスイ
ツチ操作カム42が一体的に設けられており、そ
のスイツチ操作カム42の近傍部でサブ基板16
の上部水平板部16a上にはカセツト検出スイツ
チ43が取付けられている。そしてスイツチ操作
カム42はそのスイツチ43の被操作子44を回
動操作するように構成されている。なおその被操
作子44は内蔵の戻しばね(図示せず)により第
3A図で矢印c方向に回動附勢されている。
次に第4図及び第5図に示されるように、前記
引込み駆動レバー35の下部で前記メカ基板3上
には後述する操作切換機構中のカム溝付ギヤ47
が前記支点軸37に対して偏心された位置に回転
自在に配置されており、そのカム溝付ギヤ47は
前記モータ11によつて後述するように正逆回転
駆動されるように構成されている。なおこのカム
溝付ギヤ47の上面にはほゞ渦巻状の第1カム溝
48が設けられている。そして引込み駆動レバー
35の一部の下部に回転自在に軸支されたコロで
ある係合子49が前記サブ基板16の下部水平板
部16bに設けられた円弧孔50を挿通してカム
溝48内に係合されており、カム溝付ギヤ47の
正回転又は逆回転駆動によつてそのカム溝48に
より係合子49を介して引込み駆動レバー35が
第3A図で矢印d又はd′方向に回動駆動されるよ
うに構成されている。また前記引込み操作レバー
34と引込み駆動レバー35との間には戻しばね
52が介在されている。この戻しばね52は捩り
ばねにて構成されていてそのコイル部52aによ
つて支点軸37の外周に嵌装され、その両端52
b,52cは引込み操作レバー34と引込み駆動
レバー35とに夫々一体的に設けられた突起5
3,54に夫々当接されている。そしてその戻し
ばね52の回動附勢力により引込み操作レバー3
4が引込み駆動レバー35に対して第3A図で矢
印d′方向に回動附勢され、第3A図に示す如くそ
の引込み操作レバー34に一体的に設けられた突
起55を引込み駆動レバー35に一体的に設けら
れた突起56に当接して前記矢印d′方向の回動が
規制されている。なお引込み駆動レバー35はそ
の係合子49がカム溝付ギヤ47の第1カム溝4
8内に係合されていることで、カム溝付ギヤ47
の回転に応じた位置で規制されるように構成され
ている。
次に前記カセツト引込み部材25を往動途中で
ロツクするロツク機構59が第6図〜第8C図に
示されている。このロツク機構59はロツク板6
0を有しており、このロツク板60はカセツト引
込み部材25に連動された連動部材である前記ス
イツチ操作レバー36をロツクするように構成さ
れている。この際先づスイツチ操作レバー36の
スイツチ操作カム42部分の下部に固着されたピ
ンからなる被係合子61が前記サブ基板16の上
部水平板部16aに設けられた円弧孔62を挿通
して下方に突出されている。
一方ロツク板60は前記被係合子61をロツク
する為の部材であつて、上部水平板部16aの下
部に配置されている。そしてこのロツク板60は
その一端側に設けられた貫通孔63によつて上部
水平板部16aの下部に垂直状に固着された支点
軸64に挿通されている。またこのロツク板60
の一端側に一体的に設けられた突起65がサブ基
板16の上下両水平板部16a,16b間を連結
する垂直板部16cに設けられた巾広長孔66内
に遊嵌されている。またこのロツク板60の下部
で支点軸64の外周には捩りばねにて構成された
戻しばね67がそのコイル部67aによつて嵌装
されてワツシヤー68にて止着されており、その
戻しばね67の両端67b,67cはロツク板6
0に一体的に設けられた突起69と巾広長孔66
の一側縁66aとに当接されている。ところで前
記ロツク板60は支点軸64の軸線の周りで水平
面内で回動自在であると共に、支点軸64の軸線
と平行な垂直面内でその支点軸64側を中心とし
て上下に回動自在に構成されている。そして戻し
ばね67の両端67b,67cによる捩り力によ
りロツク板60は支点軸64を回動中心に第7A
図で矢印c方向に水平に回動附勢されると共に、
戻しばね67のコイル部67aの圧縮反発力によ
つて支点軸64側を回動中心にして第8A図で矢
印f方向に垂直に回動附勢されている。なおこの
際第7A図に示す如く突起65が巾広長孔66の
他端縁66bに当接されてロツク板60の矢印e
方向の回動が規制され、また第8A図に示す如く
上部水平板部16aの下面に一体的に設けられた
下方への凸部70の下面にロツク板60が当接さ
れてそのロツク板60の矢印f方向の回動が規制
されている。
しかして以上の如くサブ基板16に取付けられ
たロツク板60と前記スイツチ操作レバー36の
下部に固着された被係合子61とは第7A図及び
第8A図に示された位置関係を有している。そし
て被係合子61はロツク板60に対して支点軸6
4を回動中心とした円弧状軌跡gによつて相対的
に移動されるように構成されている。一方ロツク
板60の一側縁側(第7A図で上側)には、その
ロツク板60の先端から支点軸64側にかけて傾
斜面71、係合部72、傾斜片73が順次一体的
に設けられている。
〔カセツト引込み装着機構(カセツト昇降機構及び自動引込み機構)の動作説明〕
次に以上の如く構成されたカセツト昇降機構1
4及び自動引込み機構33よりなるカセツト引込
み装着機構による動作を第1A図〜第8C図によ
つて説明する。
〔テープカセツトの自動引込み動作〕
先づテープカセツト1のエジエクト完了状態で
は、カセツトホルダ2は第2A図に示されたテー
プカセツト1のカセツト挿入位置へ上昇復帰され
ている。またカセツト引込み部材25は第1A
図、第2A図及び第3A図に夫々実線で示された
復動位置にて復動されている。そしてこのエジエ
クト完了状態では、スイツチ操作レバー36の被
係合子61はロツク板60に対して第7A図及び
第8A図に示す状態にあり、またカセツト検出ス
イツチ43はオフ状態となつている。
次にテープカセツトホルダ2内に第1A図及び
第2A図で矢印b方向から挿入して行くが、テー
プカセツト1が或る程度挿入された時に、第2A
図で実線に示す如くそのテープカセツト1の一端
がカセツト引込み部材25の当接部29に当接さ
れる。なおこの際テープカセツト1の一端が当接
部29に当接される直前に、そのカセツト引込み
部材25の先端の係合部28がそれ自体の弾性及
び板ばね30の弾性に抗してテープカセツト1の
一端側の上部に相対的にすべり上つて一方のリー
ル軸挿入孔27内に自動的に係合される。
一方テープカセツト1の一端がカセツト引込み
部材25の当接部29に当接された後、そのテー
プカセツト1を引続き第1A図及び第2A図で矢
印b方向に挿入すると、以後カセツト引込み部材
25はテープカセツト1によつて押され、引込み
操作レバー34を回動附勢している戻しばね52
に抗して矢印b方向に往動される。
即ちカセツト引込み部材25は第3A図に示さ
れた復動位置からテープカセツト1によつて押さ
れて矢印b方向に往動される。するとそのカセツ
ト引込み部材25のピン41が引込み操作レバー
34及びスイツチ操作レバー36を押し、これら
両レバー34,36が夫々第3A図で矢印d及び
h方向に回動される。そしてこの時戻しばね52
の一端52bが引込み操作レバー34の突起53
によつて第3A図で矢印d方向に押される為に、
その戻しばね52が捩られる。以上の結果カセツ
ト引込み部材25は戻しばね52に抗して第3A
図で矢印b方向に往動される。
そして第3B図に示す如くカセツト引込み部材
25が第3A図の復動位置から所定距離l1往動さ
れた時点(第1A図及び第2A図で仮想線に示さ
れた位置)で、スイツチ操作レバー36のスイツ
チ操作カム42によつてカセツト検出スイツチ4
3の被操作子44が矢印c′方向に押されて、その
カセツト検出スイツチ43がオン状態となる。
一方スイツチ操作レバー36が第3A図の復動
位置から第3B図の位置まで矢印h方向に回動さ
れることによつて、そのスイツチ操作レバー36
の被係合子61は第7A図及び第8A図の復動位
置から第7B図及び第8B図の位置まで矢印g方
向に回動されるが、この際その被係合子61がロ
ツク板60の傾斜面71に押圧される。この結果
その傾斜面71による案内作用によりロツク板6
0が戻しばね67に抗して第7B図で矢印e′方向
に水平に回動されて、被係合子61は第7B図及
び第8B図に示す如くロツク板60の係合部72
に係合される。そして被係合子61が第7B図の
如くロツクされると、スイツチ操作レバー36を
介してカセツト引込み部材25がその位置にてロ
ツクされる。
しかしてカセツト検出スイツチ43がオン状態
となるとモータ11が正回転駆動開始され、第1
A図の両キヤプスタン4,5のうち何れか一方が
回転駆動されると同時に、後述するようにカム溝
付ギヤ47が第3B図で矢印i方向に回転駆動さ
れる。するとそのカム溝付ギヤ47のカム溝48
によつて係合子49が駆動され、引込み駆動レバ
ー35が第3B図で矢印d方向に回転駆動され
る。これにより前述の如く捩られた戻しばね52
の捩りが元に戻されると同時に第3C図に示す如
く引込み駆動レバー35の突起56が引込み操作
レバー34の突起55に当接され、以後その引込
み駆動レバー35によつて引込み操作レバー34
が押されて、その引込み操作レバー34が第3C
図で矢印d方向に強制的に回転駆動される。そし
てその引込み操作レバー34によつてピン41を
介してカセツト引込み部材25が第3C図で矢印
b方向に強制的に往動される。
この結果カセツト引込み部材25の係合部28
によつてテープカセツト1が第1A図及び第2A
図で矢印b方向に自動的に引張られて、第1A図
及び第2A図で仮想線の位置まで挿入されたテー
プカセツト1が第1B図及び第2B図に示す如く
カセツトホルダ2内の所定位置まで自動的に引込
まれる。なおこの時スイツチ操作レバー36も第
3C図で矢印h方向に引続き回動されるが、その
際スイツチ操作カム42はカセツト検出スイツチ
43の被操作子44を矢印c′方向に押したまゝの
状態を保持させるので、カセツト検出スイツチ4
3は以後テープカセツト1がエジエクトされるま
でオン状態に保持される。
一方スイツチ操作レバー36が第3B図の位置
から第3C図の位置へ回動されることによつて、
そのスイツチ操作レバー36の被係合子61は第
7B図及び第8B図の位置から第7C図及び第8
C図の位置まで矢印g方向に引続き回動される
が、その回動により被係合子61はロツク板60
の係合部72から外れて傾斜片73上へ移動され
る。するとその傾斜片73による案内作用にて、
被係合子61によりロツク板60が下方に押下げ
られて、そのロツク板60が第8C図に実線で示
す如く戻しばね67に抗して矢印f′方向に回動さ
れると共に、第7C図に実線で示す如く戻しばね
67の力によつて矢印e方向に復動されて、その
時の相対的な動きにより被係合子61がロツク板
60上に乗り上げる。
以上によりカセツトホルダ2内へのテープカセ
ツト1の自動引込みの一連動作が完了する。
〔テープカセツトの下降動作〕
前述した如くテープカセツト1がカセツトホル
ダ2内に自動的に引込まれた後、これに引続いて
昇降駆動枠15が後述するように両支点軸17を
中心に第2B図で矢印a′方向に揺動駆動される。
この結果その昇降駆動枠15のヒンジ構造部23
部分でカセツトホルダ2が下方に押下げられ、こ
のカセツトホルダ2は被ガイドピン18とガイド
溝20とによつて案内されながらほゞ水平状に下
降されて、第2C図に示されたカセツト装着位置
へ装着される。そしてテープカセツト1は両キヤ
プスタン4,5やリール軸9,10等に係合され
て所定状態に位置決めされる。なおこの際第2C
図に示されるように、テープカセツト1の下降に
伴い、カセツト引込み部材25の係合部28はテ
ープカセツト1のリール軸挿入孔27から相対的
に抜ける。そしてこのテープカセツト1のカセツ
ト装着位置への装着後、第1B図に仮想線で示す
如く磁気ヘツド8がテープカセツト1内に挿入さ
れて内部のテープに接触されると共に、両ピンチ
ローラ6,7のうち何れか一方のがテープカセツ
ト1内に挿入されて一方のキヤプスタン4又は5
に圧着されて、ノーマル又はリバースの再生が自
動的に開始される。
〔テープカセツトのエジエクト動作〕
テープカセツト1のエジエクト動作は、前述し
たテープカセツト1の自動引込み動作及び下降動
作の逆動作で行われる。
即ち先づ昇降駆動枠15が第2C図で矢印a方
向に回動駆動されて、カセツトホルダ2が第2B
図のカセツト挿入位置へ上昇復帰される。そして
その際カセツト引込み部材25の係合部28がテ
ープカセツト1のリール軸挿入孔27内に再び係
合される。次に引込み駆動レバー35が第3C図
で矢印d′方向に回動駆動されて、戻しばね52を
介して引込み操作レバー34が第3C図で矢印
d′方向に回動され、カセツト引込み部材25が第
3C図で矢印b′方向に復動される。この結果カセ
ツト引込み部材25の当接部29がテープカセツ
ト1を押し、このテープカセツト1をカセツトホ
ルダ2外に第1A図及び第2A図で矢印b′方向に
自動的に押出す。なおこの際スイツチ操作レバー
36も第3C図で矢印h′方向に回動されて、その
被係合子61も第7C図で矢印g′方向に復動され
るが、この時には、その被係合子61がロツク板
60上を摺動することになつて、その被係合子6
1が係合部72に係合されることは全くない。そ
して被係合子61が第7A図の復動位置へ復動さ
れ終ると、ロツク板60は戻しばね67によつて
第8C図で矢印f方向に回動されて、第8A図に
示された当初の位置へ復動される。
〔自動引込み機構の特徴〕
以上述べた自動引込み機構33によれば、カセ
ツト引込み部材25に連動された連動部材である
スイツチ操作レバー36に被係合子61を設け、
この被係合子61に係合部72によつて係合され
てその被係合子61の戻しばね52による復動を
阻止するロツク板60を設け、このロツク板60
は被係合子61の第7A図及び第7B図で矢印g
方向への復動時と、第7C図で矢印g′方向への復
動時とでその被係合子61の案内経路を可変させ
るように構成させると共に、前記係合部72を被
係合子61の往動時の案内経路の途中に設け、カ
セツト引込み部材25がテープカセツト1にて押
されて戻しばね52に抗して第3A図の復動位置
から第3B図に示す如く所定距離l1往動されてカ
セツト検出スイツチ43がオン状態となつた時点
で、第7B図に示す如く被係合子61をロツク板
60の係合部72に係合させて、その位置にてカ
セツト引込み部材25をロツクさせ、そのロツク
された時点からは戻しばね52によるカセツト引
込み部材25の復動を防止させるように構成して
いる。従つてカセツトホルダ2内にテープカセツ
ト1をポンと叩いて入れるような入れ方をした場
合でも、カセツト引込み部材25が戻しばね52
に抗して一度押されて、カセツト検出スイツチ4
3が一度オン状態にされると、それ以後カセツト
引込み部材25が戻しばね52によつて復動され
ることがなく、カセツト検出スイツチ43はその
まゝオン状態に保持されるので、このようなテー
プカセツト1の入れ方をした場合でも、所定のカ
セツトホルダ2内へのテープカセツト1の自動引
込み動作を常に確実に行うことが出来る。
〔操作切換機構の構造説明〕
次に第9図〜第14D図によつて操作切換機構
76を説明するが、この操作切換機構76は前記
自動引込み機構33とカセツト昇降機構14とを
選択的に駆動するように構成されている。
先づ第9図〜第11D図において、前記カム溝
付ギヤ47は前記メカ基板3上に垂直状に固着さ
れた支軸77の外周に回転自在に取付けられてい
る。このカム溝付ギヤ47の外周ギヤはギヤ部お
よびその周面の一部の切欠き78によつてギヤ部
に連なつて形成される欠歯部よりなる欠歯ギヤ7
9に構成されている。一方前記メカ基板3上に取
付けられた前記モータ11のモータ軸80はその
メカ基板3の下方に突出されていて、そのモータ
軸80の下端には2段プーリ81が固着されてい
る。なおその2段プーリ81の下部プーリ81b
と前記両キヤプスタン4,5の各プーリ兼用のキ
ヤプスタンフライホイール(図示せず)との間に
はベルト82が巻掛けられていて、このモータ1
1は両キヤプスタン4,5を回転駆動するように
構成されている。なお前述したリール台駆動、ピ
ンチローラ圧着機構駆動、アジマス自動調整機構
駆動は前記キヤプスタンフライホイール等から回
転力を得て夫々駆動されるように構成されてい
る。そしてモータ11とカム溝付ギヤ47との中
間部にはその上下両端をメカ基板3と前記サブ基
板16の一部とに固着された中間軸83が配置さ
れていて、その中間軸83の下半部位置の外周に
は第1回転体84が回転自在に取付けられてい
る。この第1回転体84の上下両端にはギヤ85
とプーリ86とが一体的に設けられていて、プー
リ86と前記2段プーリ81の上部プーリ81a
との間にはベルト87が巻掛けられている。また
中間軸83の上半部位置の外周には揺動体89が
その中間軸83を中心に水平面内で揺動自在に取
付けられている。そしてその揺動体89の一端側
の下部には揺動軸90が垂直状に固着されて、そ
の揺動軸90の外周には第2回転体91が回転自
在並びに揺動軸90の軸線方向に移動自在に取付
けられている。なお第2回転体91の上下には大
小異径のギヤ92,93が一体的に設けられてい
て、上部ギヤ92は前記ギヤ85に常時噛合さ
れ、下部ギヤ93は前記カム溝付ギヤ47の欠歯
ギヤ79のギヤ部に正逆回転を選択するべく噛合
するように構成されている。また揺動軸90の外
周位置で揺動体89の下面と第2回転体91の上
面との間にフエルト等からなる摩擦板94が介在
されている。そして第2回転体91は揺動軸90
の下端90aより少し上部に嵌着されたワツシヤ
ー95の上部で揺動軸90の外周に嵌装された圧
縮ばね96によつて上方に押圧されている。従つ
て第2回転体91は摩擦板94を介して揺動体8
9に摩擦接触された状態で回転されるように構成
されている。なお揺動体89の中間軸83を挾ん
で揺動軸90とは反対側の端部の下部にはバラン
スウエイト97が固着されている。また揺動軸9
0の下端90aはメカ基板3に設けられた揺動規
制孔98内に挿入されていて、揺動軸90はその
揺動規制孔98の両端98a,98bにて第10
A図及び第10B図に示す如く揺動範囲を規制さ
れるように構成されている。
ところで前述した如く、前記引込み駆動レバー
35の係合子49が第9図〜第11D図に示す如
くカム溝付ギヤ47の上面の前記第1カム溝48
内に係合されている。なおこの第1カム溝48の
両端は閉塞端48a,48bに形成されている。
次に第9図、第12図、第13A図、第13B
図、第14A図〜第14D図において、前記カム
溝付ギヤ47の下面にもほゞ渦巻状の第2カム溝
100が設けられている。なおこの第2カム溝1
00の両端も閉塞端100a,100bに形成さ
れている。一方前記メカ基板3の下部に制御部材
101が枝点軸102を介して回動自在に取付け
られている。この制御部材101はほゞL字状を
なしていて、その一端101a上に回転自在に軸
支されたコロである係合子103がメカ基板3に
設けられた円弧孔104を挿通してメカ基板3の
上方に突出されて、前記カム溝付ギヤ47の第2
カム溝100内に係合されている。
次に前記昇降駆動枠15の他端の一側部には昇
降駆動レバー107が一体的に設けられている。
そしてこの昇降駆動レバー107の先端107a
はメカ基板3に設けられた長孔108を挿通して
そのメカ基板3の下方に突出されている。一方メ
カ基板3の下部で前記制御部材101の一側部に
は第1及び第2摺動体109,110が相互に摺
動自在に取付けられている。先づ第1摺動体10
9はほゞコ字状をなしていて、その両端109
a,109bから上方に一体的に突出された一対
のT字状突起111をメカ基板3に設けられた一
対の長孔112内に摺動自在に係合されてメカ基
板3に取付けられている。また第2摺動体110
もほぼコ字状をなしていて、この第2摺動体11
0は第1摺動体109の下部に重ねられてその第
1摺動体109に設けられたガイド溝113に係
合されて第1摺動体109と同一方向に摺動自在
に組立てられている。なおこれら両摺動体10
9,110の摺動方向は前記昇降駆動レバー10
7の前記支点軸17を中心とする垂直状の回動平
面と平行な方向である。そしてこれら両摺動体1
09,110の一端109aと110aとの間に
前記制御部材101の他端101bと昇降駆動レ
バー107の先端107aとが挿入されている。
しかし第1摺動体109の一端109aと第2摺
動体110の他端110bとの下部に夫々一体的
に設けられた突起114,115との間に引張ば
ね116が架張されている。
〔操作切換機構の動作説明〕
先づ第10A図は前記テープカセツト1のエジ
エクト完了状態を示しており、この時カム溝付ギ
ヤ47はエジエクト完了位置P1にてロツクされ
ている。なおテープカセツト1のローデイング動
作の開始によりこのカム溝付ギヤ47は第10A
図で矢印i方向に360゜−切欠き78の巾に相当す
る角度回転されて第10B図に示したローデイン
グ完了位置P2へ変化される。
ところでこのエジエクト完了状態では第11A
図及び第14A図に示す如く、第2回転体91の
ギヤ93は切欠き78による欠歯部に対向位置さ
れていて、揺動軸90は揺動規制孔98の一端9
8a側に当接されている。
またこのエジエクト完了状態では第13A図及
び第14A図に示す如く引張ばね116の力によ
つて両摺動体109,110が矢印k及びK′方
向に摺動附勢されている。そして第1摺動体10
9の矢印k方向の摺動附勢力により、その一端1
09aにて制御部材101の他端101bが押さ
れて、この制御部材101が第14A図で矢印m
方向に回動附勢されている。一方この時制御部材
101の一端101aの係合子103は第14A
図に示す如く第2カム溝100の一方の閉塞端1
00aに位置されている。そして係合子103は
引張ばね116による矢印m方向への回動附勢力
により生じる力F1で第2カム溝100の閉塞端
100aの側面100a′に圧接されている。しか
してこの時力F1はカム溝付ギヤ47の中心に対
して第14A図左側に距離l2偏倚された位置に作
用され、この結果F1×l2による回転モーメントが
カム溝付ギヤ47に作用し、そのカム溝付ギヤ4
7は第14A図で矢印i′方向に回転附勢されてい
る。そしてカム溝付ギヤ47は第2カム溝100
の閉塞端100aによつて係合子103に第14
A図で矢印i′方向から当接されて、第14A図に
示された位置、即ち前記エジエクト完了位置P1
にてロツクされている。
また第13A図に示す如く引張ばね116によ
る第2摺動体110の矢印k′方向への摺動附勢力
により、その一端110aにて昇降駆動レバー1
07の先端107aが押されて、この昇降駆動レ
バー107が第13A図で矢印a方向に回動附勢
され、この結果前述したように前記カセツトホル
ダ2が第2A図のテープカセツト1のカセツト挿
入位置に上昇復帰されている。
次に前記モータ11が第10A図で矢印n方向
に正回転駆動されると、モータ軸80によりベル
ト87を介して第1回転体84が第10A図で矢
印o方向に回転駆動される。そしてその第1回転
体84のギヤ85によつて上部ギヤ92を介して
第2回転体91が第10A図で矢印q方向に回転
駆動される。しかしてこの時第2回転体91と揺
動体89との間に介在された摩擦板94による摩
擦作用により揺動体89には中間軸83を中心と
して第10A図で矢印o方向への回転モーメント
が作用して、この揺動体89が同方向に揺動され
る。
すると第11B図及び第14B図に示す如く第
2回転体91の下部ギヤ85がカム溝付ギヤ47
の欠歯ギヤ79のギヤ部に噛合され、その下部ギ
ヤ85により欠歯ギヤ79を介してカム溝付ギヤ
47が第11B図及び第14B図で矢印i方向に
回転駆動される。なおこの時揺動軸90の下端9
0aが揺動規制孔98の他端98bに当接され
て、揺動体89の矢印o方向の揺動範囲が規制さ
れる。
そしてカム溝付ギヤ47が矢印i方向に回転駆
動されることによつて、第1カム溝48によつて
前記係合子49が案内されて、前述した如く引込
み駆動レバー35が第11B図で矢印d方向に回
動駆動され、引込み操作レバー34が同方向に回
転駆動されて、前述したテープカセツト1の自動
引込み動作がなされる。
一方引込み操作レバー34が第11B図で矢印
d方向に回転駆動される際、別の係合子103も
第2カム溝100内を相対的に移動されるが、引
込み操作レバー34が第11C図の往動位置に達
するまでは、制御部材101は回動操作されな
い。
そしてカム溝付ギヤ47がその回転角度のほゞ
1/2回転した時点で、引込み操作レバー34が第
11C図の往動位置に達し、その後のカム溝付ギ
ヤ47の引続きの矢印i方向の回転駆動により、
今度は第2カム溝100によつて係合子103が
案内されて、制御部材101が第14B図で矢印
m方向に回動駆動開始される。なおこの後係合子
49は第1カム溝48内を相対的に移動される
が、引込み駆動レバー35には回動力は附与され
ず、引込み操作レバー34は第11C図の往動位
置にそのまま保持される。
そして制御部材101が第14B図で矢印m方
向に回動駆動されると、第13B図及び第14C
図に示す如く、その制御部材101の他端101
bが第2摺動体110の一端110aに当接して
これを矢印k方向に押す。すると第2摺動体11
0の他端110bによつて引張ばね116の一端
が矢印k方向に引張られ、その引張ばね116を
介して第1摺動体109が第13B図及び第14
C図で矢印k方向に摺動される。この結果第1摺
動体109の一端109aが昇降駆動レバー10
7の先端107aを矢印k方向に押し、その昇降
駆動レバー107が第13B図で矢印a′方向に回
動駆動されて、前述したカセツトホルダ2のカセ
ツト装着位置への下降動作がなされる。
そしてカム溝付ギヤ47が矢印i方向に所定の
角度回転され終ると、そのカム溝付ギヤ47は第
11C図及び第14C図に示す如く前記ローデイ
ング完了位置P2に達して、欠歯ギヤ79がその
切欠き78による欠歯部によつて第2回転体91
の下部ギヤ93から再び外れ、その位置にて自動
的に停止される。
しかしてカム溝付ギヤ47がローデイング完了
位置P2に達すると、第14C図に示す如く制御
部材101の回動附勢力によつてその位置にて再
びロツクされる。
即ち制御部材101には引張ばね116の矢印
k方向への引張り反力によつて矢印m′方向への
回動附勢力を常に受けている。この結果係合子1
03はその矢印m′方向への回動附勢力により生
じる力F2で第2カム溝100の閉塞端100b
の側面100b′に圧接されている。しかしてこの
時力F2はカム溝付ギヤ47の中心に対して第1
4C図上側に距離l3偏倚された位置に作用され、
この結果F2×l3による回転モーメントがカム溝付
ギヤ47に作用し、そのカム溝付ギヤ47は第1
4C図で矢印i方向に回転附勢されている。そし
てこの時カム溝付ギヤ47は第1カム溝48の閉
塞端48bによつて別の係合子49に第14C図
で矢印i方向から当接されて、第14C図に示さ
れたローデイング完了位置P2にてロツクされて
いる。なおこの際第2カム溝100の閉塞端10
0bを係合子103に当接させてカム溝付ギヤ4
7をロツクすることも出来るが、係合子49の方
がカム溝付ギヤ47の中心から半径方向に遠く離
れている関係で、そのカム溝付ギヤ47のロツク
を強力に行えて好ましい。
次に前述したエジエクト時には、前記モータ1
1が第10B図で矢印n′方向に逆回転駆動され
る。すると前述したローデイング時の逆動作で、
第2回転体91の下部ギヤ93が第11D図及び
第14D図で矢印q′方向に回転駆動されながら、
矢印o′方向に揺動されてカム溝付ギヤ47の欠歯
ギヤ79のギヤ部に再び噛合されて、そのカム溝
付ギヤ47を第11D図及び第14D図で矢印
i′方向に回転駆動する。この結果先づ昇降駆動レ
バー107が第13B図で矢印a方向に回動駆動
されて、前述した如くカセツトホルダ2がカセツ
ト挿入位置へ上昇復帰され、これに引続いて引込
み駆動レバー35及び引込み操作レバー34が第
11D図で矢印d′方向に回動駆動されて、前述し
た如くテープカセツト1の自動押出し動作が行わ
れる。
〔操作切換機構の特徴〕
以上述べた操作切換機構76によれば、前記モ
ータ11によつて正逆回転駆動される第1回転体
84と、この第1回転体84の回転方向に応じて
揺動され、かつギヤ93を有する第2回転体91
と、この第2回転体91の揺動範囲を規制する規
制手段である揺動規制孔98と、被操作部材であ
る引込み駆動レバー35や昇降駆動レバー107
を駆動する第1及び第2カム溝48,100や第
2回転体91のギヤ93が噛合するギヤ部および
そのギヤ部に連なつて形成される欠歯部よりなる
欠歯ギヤ79を有する第3回転体であるカム溝付
ギヤ47と、このカム溝付ギヤ47をエジエクト
完了位置P1とローデイング完了位置P2とで夫々
位置決めする位置決め手段〔例えば係合子103
と第2カム溝100とによるロツク機能〕とから
なり、第2回転体91のギヤ93がカム溝付ギヤ
47の欠歯部に対向する位置にて第1回転体84
の正逆回転駆動により第2回転体91を揺動させ
ると共に、その第2回転体91のギヤ93をその
揺動によつてカム溝付ギヤ47の欠歯ギヤ79の
ギヤ部に正逆回転を選択するべく噛合させ、そし
てそのカム溝付ギヤ47を選択的に正逆回転駆動
させることにより、第1及び第2カム溝48,1
00により引込み駆動レバー35や昇降駆動レバ
ー107を駆動させるように構成したものである
から、欠歯ギヤ79に機械的なトリガーを与える
補助装置を用いなくても、単なる前記モータ11
の正逆回転駆動のみで、その欠歯ギヤ79を選択
的に回転駆動して、所定の切換操作を行うことが
出来る。従つて構造の簡素化、低コスト化を図る
ことが出来る。またカセツト検出スイツチ43が
オフ状態になつて、つまりテープカセツト1がエ
ジエクト完了状態になり第3回転体であるカム溝
付ギヤ47のカムによる被操作部材である引込み
駆動レバー35や昇降駆動レバー107に対する
一巡の駆動終了が検出されても、後述する電気制
御系AにおけるコンデンサC1及び抵抗R1で構成
される時定数回路になる遅延回路部(DELAY)
によつてモータ11は直ぐには逆回転駆動が停止
されない。
従つてモータ11は第2回転体91のギヤ93
がカム溝付ギヤ47の切欠き78による欠歯部に
対向する位置にて常に駆動停止されることにな
る。これによつて、駆動トルクつまり起動トルク
が小さくて済み、再駆動開始する際、殊にカム溝
付ギヤ47を直ぐに反転させて連続状態で再駆動
を開始する際に、スムーズに駆動が開始されて、
被操作部材の駆動の確実性が確保出来る。
なお第1回転体84と第2回転体91とをベル
トで連動して、第1回転体84の回転方向に応じ
て第2回転体91を揺動させるように変更するこ
とも可能である。
またこの操作切換機構76によれば、両端が閉
塞された第2カム溝100を有し、駆動源である
第2回転体91により所定角度に回転駆動される
ように構成されたカム溝付ギヤ47と、その第2
カム溝100に係合子103を介して係合されて
カム溝付ギヤ47の回転によつて変位されるよう
に構成された制御部材101と、その制御部材1
01の変位に連動されるように構成された被操作
部材である昇降駆動レバー107とからなり、昇
降駆動レバー107が操作位置である第13A図
又は第13B図の位置へ移動された時に、戻しば
ねである引張ばね116の力を制御部材101を
介して係合子103に作用させて、その係合子1
03を第2カム溝100の閉塞端100a,10
0bの側面100a′,100b′に押圧させること
により、カム溝付ギヤ47を第14A図で矢印i
方向や第14D図で矢印i′方向に回転附勢させる
と共に、その係合子103を第2カム溝100の
閉塞端100a,100bに当接させて、その位
置にてカム溝付ギヤ47をロツクするように構成
したものであるから、カム溝付ギヤ47を所定位
置でロツクする為の補助装置としてのロツク装置
を不要とし、構造の簡素化、低コスト化を図るこ
とが出来る。
〔カセツト引込み装着機構全体の特徴〕
以上述べたカセツト引込み装着機構によれば、
カセツトホルダ2内へのテープカセツト1の自動
引込み動作並びにこれに引続くカセツトホルダ2
の下降動作からなるローデイング動作と、その逆
のエジエクト動作を、モータ11の正逆回転駆動
と、カム溝付ギヤ47によるカム機構とによつて
機械的にゆつくりとした動作で、静かに行える。
従つてローデイング時及びエジエクト時に不快な
衝撃音が全く発生せず、ソフトローデイング及び
ソフトエジエクトを簡単な構造と高信頼性の構造
とによつて実現している。
また後述するようにモータ11の正逆回転駆動
のみで前記ソフトローデイング及びソフトエジエ
クトを行えるので、例えばカーステレオであるな
らば、後部座席からのリモートコントロール(リ
モートスイツチの操作)によつて、ソフトローデ
イング及びソフトエジエクトを行うことが出来
る。
またキヤプスタン駆動用モータ11を利用して
ソフトローデイング及びソフトエジエクトを行う
ものであり、専用モータや電磁装置等を一切用い
ておらず、非常に低コストなローデイング機構を
実現している。
〔駆動系の説明〕
次に第15図によつて前記両キヤプスタン4,
5及び両リール軸9,10の駆動系を説明する。
先づ前記モータ11は前記の如くキヤプスタン
駆動用モータを構成している。そしてそのモータ
11のモータ軸80に固着されたプーリ81に巻
掛けられた前記ベルト82は、両キヤプスタン
4,5に固着されている一対のフライホイール1
25,126にアンチローリング方式に巻掛けら
れている。従つてモータ11の正回転駆動により
ベルト82を介して両キヤプスタン4,5が互に
逆回転駆動されるように構成されている。
次に両フライホイール125,126には夫々
内周ギヤ127,128と外周ギヤ129,13
0とが一体に設けられており、また両リール軸1
0,9の外周には夫々リール台ギヤ131,13
2が一体に設けられている。
そしてノーマル再生時には、モータ11を正回
転駆動させた状態でノーマルアイドラ135を一
方のフライホイール125の内周ギヤ127と一
方のリール軸10のリール台ギヤ131とに噛合
させることにより、その一方のフライホイール1
25の回転トルクを利用して一方のリール軸10
を回転駆動するように構成されている。
またリバース再生時には、やはりモータ11を
正回転駆動させた状態で、リバースアイドラ13
7を他方のフライホイール126の内周ギヤ12
8と他方のリール軸9のリール台ギヤ132とに
噛合させることにより、その他方のフライホイー
ル126の回転トルクを利用して他方のリール軸
9を回転駆動するように構成されている。
なお早送り又は巻戻し時には、両リール台ギヤ
131,132の中間に配したアイドラ139を
一方のフライホイール125の外周ギヤ129と
一方のリール軸10のリール台ギヤ131に選択
的に噛合させ、または他方のフライホイール12
6の外周ギヤ130と他方のリール軸9のリール
台ギヤ132とに選択的に噛合させることによつ
て、同じくモータ11を正回転駆動させた状態で
両リール軸10,9を選択的に高速回転駆動され
るように構成されている。
従つてこのカーステレオによれば、ノーマル再
生及びリバース再生、更にはノーマル走行状態で
早送り及び巻戻し、リバース走行状態での早送り
及び巻戻しの総てのテープ走行と、前述したテー
プカセツト1のカセツト装着位置へのローデイン
グ動作とをキヤプスタン駆動用モータ11の正回
転駆動によつて行わせるように構成したものであ
り、そのモータ11の逆回転駆動により、前述し
たテープカセツト1のカセツト挿入位置へのエジ
エクト動作を行わせるように構成したものであ
る。なお各アイドラ135,137,139は
夫々揺動アーム140,141,142によつて
支持されて揺動動作されるように構成されてい
る。
〔電気制御系の説明〕
第16図によつて電気制御系Aを説明する。
テープカセツト1のカセツトホルダ2内からの
抜き取りを検出するカセツト保持検出スイツチ2
00は、カセツトホルダ2内に挿入されたテープ
カセツト1の一側面を弾性的に押圧する板バネ2
2の端部によつてオン−オフされる。そしてテー
プカセツト1がカセツトホルダ2内から抜き取ら
れて保持されない状態ではオン状態になり、挿入
されて保持される状態ではオフ状態となる。
しかしてテープカセツト1がカセツトホルダ2
内に保持されるカセツト保持検出スイツチ200
のオフ状態においては、再生(PLAY)、早送り
(FF)、巻戻し(REW)及びエジエクト
(EJECT)夫々のモード切換えの押釦スイツチ2
01〜204の一方の端子側は接地電位に保たれ
る。また相互リセツト回路205の入力として相
互リセツト回路205を非動作状態にするべく与
えられる“H”信号になるインヒビツト信号は、
カセツト保持検出スイツチ200のオフ状態では
接地電位の“L”信号状態になる。すなわち非動
作状態が解除されて相互リセツト回路205は動
作状態になる。従つてモード切換えを指示するべ
く夫々の押釦スイツチ201〜204を押圧操作
すれば、その他端側に一時的なオン状態により接
地電位の“L”信号が形成される。そしてこの
“L”信号が夫々のNOT回路NOT1〜NOT4を
通じて“H”信号に反転されて相互リセツト回路
205に与えられる。そして非動作状態が解除さ
れ動作状態にある相互リセツト回路205では、
その“H”信号により再生(PLAY)、早送り
(FF)、巻戻し(REW)及びエジエクト
(EJECT)夫々のモード動作を設定する動作フリ
ツプフロツプ回路FF1〜FF4のうちエジエクト
(EJECT)の動作フリツプフロツプ回路FF4を
除く動作フリツプフロツプ回路FF1〜FF3に相
互リセツト動作によりリセツト入力を与え、夫々
のQ出力が、“L”信号になるようにリセツトさ
せる。またこのリセツト入力に時間的に少し遅ら
せた状態で、押圧操作された押釦スイツチ201
〜204により指示される切換えモードに対応す
る動作フリツプフロツプ回路FF1〜FF4にセツ
ト入力を与え、そのQ出力が“H”信号になるよ
うにセツトさせモード動作を設定する。そして
夫々の動作フリツプフロツプ回路FF1〜FF4の
Q出力はシステム制御回路206に与えられ、動
作フリツプフロツプ回路FF1〜FF4等の“H”
信号になるQ出力にもとづきシステム制御回路2
06によつて所定のモード切換え動作が行われ
る。
なおテープカセツト1がカセツトホルダ2内に
保持されないカセツト保持検出スイツチ200の
オン状態においては、相互リセツト回路205の
入力として“H”信号になるインヒビツト信号が
与えられ相互リセツト回路205は非動作状態に
なるために、たとえ押圧スイツチ201〜204
が押圧操作されても動作フリツプフロツプ回路
FF1〜FF4がセツトされモード動作が設定され
るようなことはない。
次に遠隔操作制御、ワンサイクルリバース制御
及びアクセサリーキーオフエジエクト制御につい
て順次説明する。
() 遠隔操作制御(リモートコントロール)
再生(PLAY)、早送り(FF)及び巻戻し
(REW)夫々の動作フリツプフロツプ回路FF1
〜FF3にセツト入力として与えられる“H”信
号の一部は、夫々OR回路OR1の入力としても
与えられる。そしてOR回路OR1を通じてキヤ
プスタン駆動用モータ11の正回転駆動動作を設
定する動作フリツプフロツプ回路FF5にセツト
入力として与えられ、そのQ出力が“H”信号に
なるようにセツトされる。この動作フリツプフロ
ツプ回路FF5の“H”信号になるQ出力は、
AND回路AND1の他方の入力となるアクセサリ
ー電源Acc+Bが“H”信号状態にあるときには、
そのAND回路AND1を通じてモータ制御回路2
07にモータ11を正回転駆動させる信号として
与えられる。そしてキヤプスタン駆動用モータ1
1の正回転駆動が開始される。
一方、前述したようにそのモータ11の正回転
駆動により、ノーマル及びリバースの再生、更に
はノーマル及びリバース走行状態での早送り及び
巻戻しの総てのテープ走行、更にはローデイング
動作が行われる。従つて前記モータ11を正回転
駆動させることによりテープカセツト1がローデ
イングされるとともに、続いて相互リセツト回路
205からのセツト入力によりセツトされた再生
(PLAY)、早送り(FF)あるいは巻戻し
(REW)の動作フリツプフロツプ回路FF1〜FF
3及び後述するテープ走行方向を指定する指定フ
リツプフロツプ回路FF7の“H”信号のQ出力
あるいは出力にもとづきシステム制御回路20
6の所定のモード切換え動作によりノーマル再
生、リバース再生、ノーマル走行状態での早送り
あるいは巻戻し、あるいはリバース走行状態での
早送りあるいは巻戻しのテープ走行が行われる。
またOR回路OR1からモータ11の動作フリ
ツプフロツプ回路FF5にセツト入力として与え
られる“H”信号の一部は、ダイオードD1を通
じてエジエクト(EJECT)の動作フリツプフロ
ツプ回路FF4にリセツト入力として与えられ、
そのQ出力が“L”信号になるようにリセツトさ
れる。なおこの動作フリツプフロツプ回路FF4
には、テープカセツト1のローデイングによりオ
ン状態になり、またテープカセツト1のエジエク
ト完了によりオフ状態になるカセツト検出スイツ
チ43がオフ状態になることによつても、NOT
回路NOT5及びダイオードD2を通じて“H”
信号になるリセツト入力が与えられリセツトされ
る。
しかしてエジエクト(EJECT)の押釦スイツ
チ204が押圧操作されると、前述したように相
互リセツト回路205による相互リセツト動作に
よつて、再生(PLAY)、早送り(FF)及び巻戻
し(REW)夫々の動作フリツプフロツプ回路FF
1〜FF3がリセツトされるとともに、エジエク
ト(EJECT)の動作フリツプフロツプ回路FF4
にセツト入力が与えられ、そのQ出力が“H”信
号になるようにセツトされる。またこの“H”信
号となるセツト入力の一部がモータ11の動作フ
リツプフロツプ回路FF5にリセツト入力として
与えられ、そのQ出力が“L”信号になるように
リセツトされる。
従つてAND回路AND1を通じてモータ制御回
路207に“L”信号が与えられ、キヤプスタン
駆動用モータ11の正回転駆動は停止される。ま
たエジエクト(EJECT)の動作フリツプフロツ
プ回路FF4の“H”信号になるQ出力は、AND
回路AND2の他方の入力としてカセツト検出ス
イツチ43のオン状態により“H”信号が与えら
れているときにはAND回路AND2を通じてモー
タ制御回路207にモータ11を逆回転駆動させ
る信号として与えられる。そしてキヤプスタン用
駆動モータ11の逆回転駆動が開始される。これ
により、前述したようにエジエクト動作がされ、
テープカセツト1はエジエクトされる。
そしてテープカセツト1のエジエクト完了によ
りカセツト検出スイツチ43がオフ状態になり、
AND回路AND2を通じて“L”信号がモータ制
御回路207に与えられ、前記モータ11の逆回
転駆動は停止される。
なおタイミング調整のためにエジエクト完了に
なつてカセツト検出スイツチ43がオフ状態にな
つても、コンデンサC1及び抵抗R1で構成され
る時定数回路になる遅延回路部(DELAY)によ
つて直ぐにはAND回路AND2を通じて“L”信
号がモータ制御回路207には与えられない。
従つてリモートコントロールの場合には、再生
(PLAY)、早送り(FF)、巻戻し(REW)及び
エジエクト(EJECT)の押釦スイツチ201〜
204、更には後述するダイレクシヨン(DIR)
のテープ走行方向切換えの押釦スイツチ208に
リモートコントロール受信回路(図示せず)から
の出力を与えることにより、容易に遠隔操作を実
現することが出来る。
なお、前述したようにカセツトホルダ2内にテ
ープカセツト1が保持されなくてカセツト保持検
出スイツチ200がオン状態になるときには、相
互リセツト回路205に“H”信号になるインヒ
ビツト信号が入力として与えられ非動作状態にな
る。従つてテープカセツト1がカセツトホルダ2
内に保持されないときのローデイング動作を防止
することが出来ることになり、殊に遠隔操作をす
る際には使い易くなる。
() ワンサイクルリバース制御 ワンサイクルリバース制御とは、基本的にはテ
ープカセツト1がテープホルダ2内に挿入されて
ローデイングされたとき、先づテープをテープト
ツプに巻戻してノーマル再生し、次にテープエン
ドになつたならばリバース再生して、最後にテー
プトツプに戻つたならばテープカセツト1をエジ
エクトさせる制御である。この制御は、ワンサイ
クルリバーススイツチ209をオン状態にするこ
とによりシステム制御回路206によつて行われ
る。
次にワンサイクルリバーススイツチ209のオ
ン状態にて、テープカセツト1のカセツト挿入位
置におけるカセツトホルダ2内からエジエクト完
了状態にあるテープカセツト1が抜き取られ、そ
の後に再びテープカセツト1がカセツトホルダ2
内に挿入されてローデイング等がされる場合と、
前記カセツトホルダ2内からエジエクト完了状態
にあるテープカセツト1が抜き取られることなく
再びローデイング等がされる場合について説明す
る。
なおテープカセツト1のカセツトホルダ2内か
らの抜き取り状況を記憶する検出フリツプフロツ
プ回路FF6、テープ走行方向を指定する指定フ
リツプフロツプ回路FF7等には常に電源が供給
されている。
(i) 前者の場合(テープカセツト1がカセツトホ
ルダ2内から抜き取られ、その後に再びテープ
カセツト1がカセツトホルダ2内に挿入される
場合) カセツトホルダ2内からテープカセツト1が抜
き取られるとカセツト保持検出スイツチ200が
オン状態になるために、検出フリツプフロツプ回
路FF6に“H”信号になるセツト入力が与えら
れ、そのQ出力が“H”信号になるようにセツト
される。このQ出力の“H”信号は、セツト優先
−T型のテープ走行方向の指定フリツプフロツプ
回路FF7にセツト入力として与えられ、そのQ
出力が“H”信号つまりノーマルのテープ走行方
向を指定するようにセツトされる。この“H”信
号になるQ出力がシステム制御回路206に与え
られて、ノーマルのテープ走行方向による所定の
モード切換えの動作が行われる。
一方、検出フリツプフロツプ回路FF6の“H”
信号になるQ出力がNAND回路NAND1の一方
の入力として与えられ、他方の入力としてカセツ
ト検出スイツチ43のオン状態により“H”信号
が与えられているときにはダイオードD3を通じ
て巻戻し(REW)のNOT回路NOT3の入力と
して“L”信号が与えられる。そして前述したよ
うにNOT回路NOT3及び相互リセツト回路20
5を通じて巻戻し(REW)の動作フリツプフロ
ツプ回路FF3がセツトされ、また他の動作フリ
ツプフロツプ回路FF1,FF2,FF4がリセツ
トされるとともに、OR回路OR1、モータ11
の動作フリツプフロツプ回路FF5、AND回路
AND1及びモータ制御回路207を通じてキヤ
プスタン駆動用モータ11の正回転駆動が開始さ
れる。これにより、テープカセツト1がローデイ
ングされ、そのローデイングの完了後に巻戻し
(REW)の動作フリツプフロツプ回路FF3の
“H”信号になるQ出力、更に前記テープ走行方
向の指定フリツプフロツプ回路FF7の“H”信
号になるQ出力によつて、システム制御回路20
6によりノーマル走行状態での巻戻しの所定のモ
ード切換え動作が行われる。そしてその後ノーマ
ル走行状態での巻戻しのテープ行が行われる。な
おテープ走行方向の指定フリツプフロツプ回路
FF7によりシステム制御回路206では、その
指定フリツプフロツプ回路FF7の“H”信号に
なるQ出力によつてはノーマルのテープ走行方向
による、また“H”信号になる出力によつては
リバースのテープ走行方向による所定のモード切
換え動作が行われる。
なおカセツト検出スイツチ43がオン状態とな
ることにより、NOT回路NOT6及びコンデンサ
C2を通じて再生(PLAY)のNOT回路NOT1
の入力に微分波形の“L”信号が与えられる。し
かし時間的に重なる前記巻戻し(REW)のNOT
回路NOT3の入力に与えられる“L”信号が時
間的に長い信号となるために、この微分波形の
“L”信号によつては再生(PLAY)の動作設定
が行われない。
またテープ走行方向の指定フリツプフロツプ回
路FF7には、OR回路OR2を通じてシステム制
御回路206から、再生及び早送りによりテープ
エンドあるいはテープトツプが検知されることに
よつてトリガ入力が与えられる。このトリガ入力
の立下がりによるQ出力及び出力が反転し、テ
ープ走行方向の指定が反転される。
従つてこの場合においては、ローデイングが完
了すると先づテープが巻戻されてテープトツプに
戻つたならばノーマル再生して、次にテープエン
ドになつたならばリバース再生して、最後にテー
プトツプに戻つたならばテープカセツト1がエジ
エクトされることになる。
またテープ走行方向の指定フリツプフロツプ回
路FF7のトリガ入力としては、OR回路OR2を
通じてダイレクシヨン(DIR)の押釦スイツチ2
08が押圧操作されることによつても与えられ
る。なおOR回路OR2の入力として、カセツト
保持検出スイツチ200がオン状態となるカセツ
トホルダ2内からテープカセツト1が抜き取られ
ている状態における指定フリツプフロツプ回路
FF7のQ出力及び出力が反転することを阻止
するために、“H”信号になるインヒビツト信号
が与えられる。従つて前記ダイレクシヨン
(DIR)の押釦スイツチ208の押圧操作による
テープ走行方向の指定は、カセツト保持検出スイ
ツチ200のオフ状態にて行われる。
なお前記検出フリツプフロツプ回路FF6には、
OR回路OR3を通じてエジエクト(EJECT)の
動作フリツプフロツプ回路FF4がセツトされ、
その“H”信号になるQ出力の一部がリセツト入
力として与えられる。すなわち動作フリツプフロ
ツプ回路FF4のセツトによりキヤプスタン駆動
用モータ11が逆回転駆動され、エジエクト動作
によつてカセツトホルダ2をテープカセツト1の
カセツト挿入位置に復動させることによりリセツ
ト入力が与えられる。またOR回路OR3を通じ
てシステム制御回路206から再生及び早送りに
よりテープエンドあるいはテープトツプが検知さ
れることにより、テープ走行方向の指定フリツプ
フロツプ回路FF7に与えられる“H”信号にな
るトリガ入力の一部もリセツト入力として与えら
れる。これらにより、検出フリツプフロツプ回路
FF6は、そのQ出力が“L信号になるようにリ
セツトされる。
(ii) 後者の場合(テープカセツト1がカセツトホ
ルダ2内から抜き取られない場合) カセツトホルダ2内からテープカセツト1が抜
き取られないとカセツト保持検出スイツチ200
はオフ状態が保たれる。従つて検出フリツプフロ
ツプ回路FF6に“H”信号になるセツト入力が
与えられなく、そのQ出力は“L”信号のリセツ
ト状態が保たれる。
従つてテープ走行方向の指定フリツプフロツプ
回路FF7は、セツトされることなくテープカセ
ツト1がエジエクトされたときの状態が保たれ
る。これにより、指定フリツプフロツプ回路FF
7による“H”信号のQ出力あるいは出力によ
つて、例えば出力が“H”信号であるならば、
システム制御回路206はエジエクトされたとき
と同じであるリバースのテープ走行方向による所
定のモード切換え動作が行われる。
なお検出フリツプフロツプ回路FF6のQ出力
が“L”信号に保たれるために、NAND回路
NAND1及びダイオードD3を通じて巻戻し
(REW)のNOT回路NOT3に“L”信号は与え
られない。またテープカセツト1がローデイング
されカセツト検出スイツチ43がオン状態になる
と、NOT回路NOT6及びコンデンサC2を通じ
て微分波形の“L”信号が再生(PLAY)の
NOT回路NOT1に入力として与えられ、再生
(PLAY)の動作フリツプフロツプ回路FF1がセ
ツトされる。これにより、ローデイングされたテ
ープカセツト1は、テープが巻戻されることなく
エジエクトされたときのテープ走行方向でテープ
走行が行われる。
従つてこの場合においては、テープが巻戻され
ることなくエジエクトされたときの続きで、例え
ばエジエクトされたときがリバース再生のテープ
走行のときであつたならばリバース再生のテープ
走行が開始されてリバース再生が行われる。そし
てテープカセツトに戻つたならばテープカセツト
1がエジエクトされることになる。
なおワンサイクルリバーススイツチ209がオ
フ状態の場合は、前記(ii)項と同じように行われ、
但しエジエクトがされないためにノーマル再生の
テープ走行とリバース再生のテープ走行とが交互
に繰返される。
() アクセサリーキーオフエジエクト制御 アクセサリー電源Acc+Bの電位が低下して
“L”信号状態になると、その分圧が入力として
与えられるNOT回路NOT7により、放電された
状態にあつたコンデンサC3が徐々に充電され
る。そして充電されてその端子電位が所定電位に
なるまで一定時間内においては、NOT回路NOT
8の出力の“H”信号は保たれる。すなわちエジ
エクト(EJECT)のNOT回路NOT4の入力に
“L”信号が与えられないために、エジエクト
(EJECT)の動作フリツプフロツプ回路FF4が
セツトされなくエジエクト動作は行われない。す
なわちコンデンサC3によりアクセサリー電源
Acc+Bの電位低下の検出を遅らせているのであ
る。そして一定時間内にアクセサリー電源Acc
Bがもとの電位つまり“H”信号状態に回復した
ならば、所定電位にコンデンサC3の端子電位が
達することなく放電されるため、エジエクト動作
がされることがない。従つてセルモータを回して
エンジンを始動するべくエンジンキーをセルモー
タのオン位置にした際に、アクセサリー電源Acc
+Bが一時的に低電位もしくは0Vになることに
よるエジエクト動作は防止される。
なおアクセサリー電源Acc+Bが低電位もしく
は0VになるとAND回路AND1及びモータ制御
回路207を通じてモータ11の正回転駆動は停
止される。
またアクセサリー電源Acc+Bが一定時間以上
低電位もしくは0V状態になると、コンデンサC
3は十分に充電されてその端子電位が所定電位に
達し、NOT回路NOT8及びダイオードD4を通
じて、エジエクト(EJECT)のNOT回路NOT
4の入力に“L”信号が与えられる。そしてエジ
エクト(EJECT)の動作フリツプフロツプ回路
FF4がセツトされ、AND回路AND2及びモー
タ制御回路207を通じてモータ11の逆回転駆
動が開始され、テープカセツト1は自動的にエジ
エクトされる。
以上本発明の実施例に付き述べたが本発明の技
術的思想に基き各種の有効な変更が可能である。
発明の効果 本発明は、次のような利点を有するものであ
る。
モータの正逆回転駆動だけで、欠歯ギヤとカ
ムとを有する第3回転体を選択的に正逆回転駆
動して被操作部材を駆動することが出来る為
に、欠歯ギヤに機械的なトリガーを与える補助
装置が不要となり、構造の簡素化、低コスト化
を図り得る。
モータを駆動制御する電気制御手段における
遅延回路部によつて、モータは直ぐには回転駆
動が停止されないために、第2回転体のギヤが
第3回転体の欠歯ギヤの欠歯部に対向する位置
にて常に第2回転体の回転停止もしくは停止状
態にされることから、再度の駆動開始時におけ
る駆動トルクつまり起動トルクが小さくて済
む。従つて再駆動開始する際、殊に第3回転体
を直ぐに反転させて連続状態で再駆動を開始す
る際に、いつもスムーズに駆動が開始されて被
操作部材の駆動の確実性が確保出来、不慮の事
故が生じるのを防ぐことが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明にかかる電気機器における操作切
換機構をカーステレオに適用した一実施例を示し
たものであつて、第1A図及び第1B図はテープ
カセツトの自動引込み動作を説明する平面図、第
2A図〜第2C図はテープカセツトの自動引込み
動作とカセツトホルダの下降動作とを説明する側
面図、第3A図〜第3C図は自動引込み機構によ
るカセツト引込み部材の駆動動作を説明する平面
図、第4図は自動引込み機構の引込み操作レバ
ー、引込み駆動レバー及びカム溝付ギヤ部分の関
連を説明する分解斜視図、第5図は同上の組立て
状態の側面図、第6図は同上のスイツチ操作レバ
ーとロツク板との分解斜視図、第7A図〜第7C
図は同上のロツク機構によるロツク動作を説明す
る平面図、第8A図〜第8C図は同上の側面図、
第9図は操作切換機構部分の断面図、第10A図
及び第10B図は同上のエジエクト完了状態とロ
ーデイング完了状態とを示した平面図、第11A
図〜第11D図は引込み操作レバーと引込み駆動
レバーとの駆動動作を説明する平面図、第12図
は同上のカム溝付ギヤ、摺動体、制御部材及び昇
降駆動レバー部分の関連を説明する分解斜視図、
第13A図及び第13B図は昇降駆動レバーの駆
動動作を説明する側面図、第14A図〜第14D
図は制御部材による昇降駆動レバーの駆動動作と
カム溝付ギヤのロツク動作とを説明する平面図、
第15図は駆動系を説明する平面図、第16図は
電気制御系を説明するブロツク回路図である。 また図面に用いられた符号において、11……
モータ、35……引込み駆動レバー(被操作部)、
43……カセツト検出スイツチ(駆動終了を検出
する検出手段)、47……カム溝付ギヤ(第3回
転体)、48,100……カム溝(カム)、79…
…欠歯ギヤ、84……第1回転体、91……第2
回転体、93……ギヤ、107……昇降駆動レバ
ー(被操作部材)、A……電気制御系(電気制御
手段)、(DELAY)……遅延回路部、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) モータによつて正逆回転駆動される第1
    回転体と、 (b) この第1回転体により回転駆動されるととも
    に、この第1回転体の回転方向に応じて揺動さ
    れ、かつギヤを有する第2回転体と、 (c) この第2回転体のギヤが噛合するギヤ部およ
    びそのギヤ部に連なつて形成される欠歯部より
    なる欠歯ギヤと、被操作部材を駆動するカムと
    を有する第3回転体 とを備え、前記第2回転体のギヤが前記第3回転
    体の欠歯ギヤの欠歯部に対向する位置にて前記第
    1回転体の正逆回転駆動により前記第2回転体を
    揺動させると共に、この第2回転体のギヤをその
    揺動によつて前記第3回転体の欠歯ギヤのギヤ部
    にその第3回転体の正逆回転を選択するべく噛合
    させ、そしてこの第3回転体を選択的に正逆回転
    駆動させることにより、前記第3回転体のカムに
    よつて前記被操作部材を駆動するように構成した
    電子機器における操作切換機構であつて、 (d) 前記第3回転体のカムによる前記被操作部材
    に対する一巡の駆動終了を検出する検出手段
    と、 (e) 前記モータを駆動制御するとともに、前記モ
    ータを前記検出手段による検出にもとづき駆動
    停止させるに際して、前記検出手段による検出
    から所定時間その駆動停止を遅らせる遅延回路
    部を有する電気制御手段 とを備えることを特徴とする電子機器における操
    作切換機構。
JP57230108A 1982-12-29 1982-12-29 電子機器における操作切換機構 Granted JPS5960754A (ja)

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