JPH0247363Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、本体上部にシーズヒーター等の加熱
装置を有する電気調理器に関するものである。

（従来の技術） 従来この種の電気調理器は通電を始めてから調
理が終るまで常に被調理物を見ながら調理を行す
ており、10分間とか20分間一定時間だけ被調理物
を加熱する場合時計を見ながら調理を行つてい
た。

（考案が解決しようとする問題点） 依つて時間経過を忘れてしまつたり、来客や、
電話の応対等で、被調理物を加熱しすぎて調理を
失敗してしまうことも多々あつた。また弱火に加
熱装置をセツトすると、加熱装置があまり熱くな
らず、赤熱しないので電源の切忘れも多々あつた
りする欠点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記に関しなされたものであり、加熱
装置への加熱を被調理物に適した通電時間で制御
するとともに電源の切り忘れも防止し、且つ使い
勝手の向上を計つた電気調理器を得るにある。そ
のために加熱装置への通電時間制御用のタイマー
機能を設けて加熱装置への通電制御を行なうとと
もに、このタイマー機能と別途の独立して設定時
間報知用のタイマー機能を設けて時間の経過を認
知出来るようにしたものである。

（作用） このようにしたことにより加熱装置の通電時間
を制御出来、過熱防止や被調理物に適した通電時
間に制御でき調理の失敗もなくなるものである。

（実施例） 以下、本考案の一実施例を図面に従つて説明す
る。

第１図において、１は本体で上部の表面にシー
ズヒータよりなる加熱装置２１，２２，２３を有
している。３は左側の操作パネルで、加熱装置２
２，２３の操作に用いるヒータ「入」、「切」用の
スイツチと通電熱量を制御する熱量の上昇スイツ
チ及び熱量の下降スイツチ、更に熱量の状態表示
用の熱量表示ランプ等を操作パネル３内に設けて
ある。更に、第１，２図において、４は右側の操
作パネルで、電源スイツチ５と加熱装置２１の操
作に用いるヒータ「入」、「切」用のスイツチ９、
加熱装置２１への通電熱量を制御する熱量の上昇
スイツチ１１及び熱量の下降スイツチ１２、加熱
装置２１の通電熱量の状態表示用の熱量表示ラン
プ１３等を設けてある。更にタイマーセツト用の
スイツチ１４と本体１内に設けたタイマー機能を
介してタイマー調理を行なう時に用いる。調理用
のタイマースイツチ１５及びタイマー調理表示ラ
ンプ１９、更に本体１内に設けた設定時間報知用
（以下、報知用）のタイマー機能を介して設定時
間の認知用に用いる報知用のタイマースイツチ１
６と報知用のタイマー稼動の表示ランプ１８、そ
して両タイマー機能を介して両タイマー機能によ
る経過時間の何れか一方のみを表示するタイマー
表示部８等を操作パネル４内に設けてある。又第
３図において、６はマイコンで、本体１内に設け
てあり、加熱装置２１，２２，２３への通電制御
と調理用のタイマー機能及び報知用タイマー機能
等の稼働に係わるプログラムを内蔵しており、例
えば調理の手順に従つて調理を行なう時、又は報
知用のタイマー機能を使用する時ドライバー７を
介してマイコン６の出力を数字用LED素子より
なるタイマー表示部８に表示させるものである。
１７はブザーで、マイコン６内の調理用のタイマ
ー機能及び報知用のタイマー機能によつてドライ
バー７１を介して設定時間になつた時に報知音を
発するものである。第３図は加熱装置２１を例に
した本考案の制御回路図である。その接続は電源
２０に加熱装置２１とサイリスタよりなる制御素
子１０を直列接続するとともに制御素子１０のゲ
ートＧにトランジスタよりなるスイツチング素子
（以下、トランジスタ）Trs.のエミツタＥを接続
してある。又、マイコン６の出力はトランジスタ
Trs.のベースＢに接続されるとともにドライバー
７を介してタイマー表示部８に接続され、且つ熱
量表示ランプ１３にも接続されている。更にトラ
ンジスタTrs.のコレクタＣとマイコン６間にヒー
タ「入」、「切」用のスイツチ９、熱量の上昇スイ
ツチ１１、熱量の下降スイツチ１２、タイマーセ
ツト用のスイツチ１４、調理用のタイマースイツ
チ１５、報知用のタイマースイツチ１６及びドラ
イバー７１を介したブザー１７を接続してある。

次に本考案の作用について述べる。

電気調理器を使用するに当つてまず電源スイツ
チ５を入れるとタイマー機能を有しているマイコ
ン６からの出力信号をドライバー７で増幅してタ
イマー表示部８に00と点灯させる。次いで、電源
スイツチ５を入れた後、ヒータ「入」、「切」スイ
ツチ９を入れると熱量表示ランプ１３が全灯点灯
し、マイコン６からトランジスタTrs.を介して制
御素子１０のゲートＧに出力信号が出され電源２
０から加熱装置２１への通電が始まる。この時加
熱装置２１の発熱量を熱量の上昇スイツチ１１、
熱量の下降スイツチ１２により被調理物に適した
熱量にマイコン６を介して調節し、熱量表示ラン
プ１３に発熱量を表示する。今、タイマー調理を
行なう場合、第４図による如くタイマーセツト用
のスイツチ１４で例えば10分間と時間を設定した
後調理用のタイマースイツチ１５を押すと加熱装
置２１はタイマー制御にはいる。つまりマイコン
６にプログラムされたタイマー回路により設定時
間10分経過するとトランジスタTrs.を介して制御
素子１０のゲートＧへの出力を停止し、加熱装置
２１への通電が停止する。また稼働中のタイマー
機能の表示はタイマー表示部８に表示され、数字
LEDは設定時間を時間経過とともに残時間を表
示する。つまり10分設定の場合10，09，08…01，
00と１分経過毎に表示が変わる残時間を表示す
る。この時その残時間表示である数字は調理用の
タイマースイツチ１５を押した時つまりタイマー
調理が始まると同時に点滅を開始して調理用タイ
マー機能の稼動状態をタイマー表示部８に表示す
る。ここで、設定時間10分が経過するとタイマー
表示部８は00と点灯するとともに加熱装置２１へ
の通電も停止し、熱量表示ランプ１３も消え、ブ
ザー１７音が発生して調理の終了を告げる。一方
タイマー機能セツト用のスイツチ１４で所望の時
間を設定した後、報知用のタイマースイツチ１６
を押すと、前記と同様にタイマー表示部８に数字
が点滅する。そして加熱装置２１のヒータ「入」、
「切」用のスイツチ９の操作に全く無関係に報知
用のタイマー機能が稼働し、時間表示を同様に残
時間表示でタイマー表示部８に表示するとともに
設定時間経過後ブザー１７音を一定時間発生す
る。この場合加熱装置２１とは全く無関関係に報
知用のタイマー機能が稼働し、設定時間経過後ブ
ザー１７音のみを発生して報知用のタイマー機能
稼働の表示ランプ１８を点灯し、報知用のタイマ
ー機能が稼働中であることを表示する。又、タイ
マー調理表示ランプ１９は、前述の調理用のタイ
マースイツチ１５を押してタイマー調理を行なう
時にのみ点灯する。以上の如く加熱装置２１への
通電制御用のタイマー機能と、報知用のタイマー
機能は共に１つのタイマー表示部８を使用してい
るので、同時に２つの機能の表示を行なうことは
出来ない。又如何なる場合でも電源スイツチ５を
切ると全ての通電を停止し、タイマー表示部８の
表示も消える。再度電源スイツチ５を押すとタイ
マー表示部８に00と点灯し、電源スイツチ５の
「ON」状態を示してタイマー調理用か、報知用
かの両タイマー機能の入力待ち、つまり、リセツ
ト状態になる。

（考案の効果） 以上の様に本考案によれば、タイマー機能を設
けて、加熱装置への通電時間を制御でき、過熱防
止や被調理物に適した通電時間に制御でき調理の
失敗もなくなる。さらにタイマー表示部の残時間
表示が１分単位で動いても、数字を点滅させるこ
とで一目でタイマー機能の稼働状態を確認するこ
とができるので使い勝手が非常に便利になつた。
また、タイマー機能を付加したことで電源の切り
忘れも防止することができるようになつた。さら
には、報知用のタイマー機能も、報知用のタイマ
ースイツチと、その表示ランプを設けるだけで機
能付加することができ便利この上ない電気調理器
を得ることが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による電気調理器の
外観斜視図、第２図は同じく右側の操作パネルの
正面図、第３図は同じく制御回路図、第４図は同
じくプログラムチヤート図である。 １……本体、２１……加熱装置、８……タイマ
ー表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体上部に被調理物を加熱する加熱装置を有
   し、この加熱装置への通電制御を行なう操作部と
   通電状態を表示する表示部とを有する電気調理器
   において、本体１内部に加熱装置２１への通電時
   間制御用のタイマー機能を設けるとともに本体１
   側面にこのタイマー機能の経過時間の表示機能を
   有するタイマー表示部８を設け、一方本体１内部
   に前記タイマー機能と別途に独立して機能する設
   定時間報知用のタイマー機能を設け、この設定時
   間報知用のタイマー機能の経過時間の表示機能を
   前記タイマー表示部８と共用にしたことを特徴と
   する電気調理器。