JPH0246024Y2 - - Google Patents

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JPH0246024Y2
JPH0246024Y2 JP1120086U JP1120086U JPH0246024Y2 JP H0246024 Y2 JPH0246024 Y2 JP H0246024Y2 JP 1120086 U JP1120086 U JP 1120086U JP 1120086 U JP1120086 U JP 1120086U JP H0246024 Y2 JPH0246024 Y2 JP H0246024Y2
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magnetic
pipe
magnetic body
magnetic material
shaped
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、パイプ状磁性体の磁化容易軸を放射
状に配向するための配向装置に関する。
〔従来の技術〕
フエライトに代表される磁性材料とゴム或いは
合成樹脂等の重合体材料とを混練・成形してなる
リング状重合体磁石は、焼結磁石等に比べて弾
性、可撓性、加工性等に優れるところから、近
時、電気・電子機器をはじめとして事務用品や機
械装置、玩具等に賞用されている。しかし、重合
体磁石は、その組成中に非磁性材料を含むため、
上記した焼結磁石に非べて磁性が弱く、焼結磁石
と同一の磁気特性を得るためには形状が大型化す
るという難点がある。
そこで、磁性を強めるためには重合体磁石中の
磁性材料の磁化容易軸を放射状に配向する必要が
ある。この配向処理は、従来は、例えば射出成形
や押出成形等の工程中で溶融状態の混練材料に所
定方向の磁界を加えるものであつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の製法では、例えば射出成
形によつて成形する場合には、配向の効率が良い
反面、製品の大きさに制限があるため、製品に対
してスプルーやランナー等の材料ロスが多いとい
う欠点があつた。また、押出成形における場合に
は、パイプ状で押し出すので材料ロスが少ない反
面、その装置の構成上、配向に必要な磁場の形成
が難しく、配向効率が悪いという問題があつた。
このような問題点を解消するためには、パイプ
状磁性体を成形後に再度加熱して溶融させ、その
状態で配向処理を行えば良いようにも考えられる
が、そのようにすると成形品が変形しやすく、実
際上は無理であつた。
本考案は、上記した従来の問題点を解決するも
ので、材料ロスが無く、しかも効率良く配向処理
を行える配向装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案の配向装置
は、熱可塑性樹脂をバインダー成分とするパイプ
状磁性体の内部に配置されて該磁性体の内面に接
触する強磁性体よりなる複数の内部ローラと、こ
の内部ローラに対向する状態で上記磁性体の外面
に接触して該磁性体を挟み付ける強磁性体よりな
る複数の外部ローラと、上記内部ローラ及び外部
ローラと共働して閉磁気回路を構成する部材と、
この閉磁気回路構成部材に磁場を生じさせる電磁
コイルとを備え、パイプ状磁性体を加熱しながら
回転させることにより該磁性体中の磁性材料の磁
化容易軸を放射状に配向するように構成した点に
要旨を有する。
〔作用〕
上記構成において、電磁コイルに励磁電流を通
電すると、複数の内部ローラに磁束が誘導され、
この磁束が閉磁気回路構成部材、外部ローラ、内
部ローラ、外部ローラ、閉磁気回路構成部材の順
に流れて閉磁気回路を形成し、パイプ状磁性体の
周方向の二箇所で磁束が横切る。そのため、パイ
プ状磁性体を加熱しながら回転させると、磁性体
のバインダー成分中で動きが容易になつた磁化容
易軸が該磁性体の全周部分において放射状に配向
される。
〔実施例〕
以下、実施例を掲げて本考案の配向装置を説明
する。
第1図において、1は電磁コイル、2,3はこ
の電磁コイル1の両側へ延びるヨーク状の閉磁気
回路構成部材であり、閉磁気回路構成部材2,3
の対向空間に複数(図示例では三個)の内部ロー
ラ4,5,6とこれらの内部ローラ4,5,6を
挟む両側に配置された複数(図示例では二個)の
外部ローラ7,8とが設けられている。ここに、
上記した閉磁気回路構成部材2,3内部ローラ
4,5,6及び外部ローラ7,8はいずれも強磁
性体によつて構成されている。
パイプ状磁性体Aはフエライト等の磁性粉と熱
可塑性樹脂よりなるバインダー成分とを混練・成
形してなる。
以上において、第1図に示すように、内部ロー
ラ4,5,6はパイプ状磁性体Aの内部に配置さ
れ、両側の内部ローラ4,6は該磁性体Aの内面
の上下に接触され、外部ローラ7,8はパイプ状
磁性体Aの外面の上下に接触して該磁性体Aを挟
み付けている。この状態で、外部ローラ7,8は
内部ローラ4,6に対向している。
内部ローラ4,6を図外のヒータ等によつて加
熱し、その熱によつてパイプ状磁性体Aを加熱し
ながら、外部ローラ7,8を回転駆動してパイプ
状磁性体Aを図中矢印Xのように回転させると
共、電磁コイル1に励磁電流を通電すると、複数
の内部ローラ4,5,6に磁束が誘導され、この
磁束が図中矢印Yのように閉磁気回路構成部材
2、外部ローラ7、内部ローラ4,5,6外部ロ
ーラ8、閉磁気回路構成部材3の順に流れて閉磁
気回路を形成し、第2図に矢印イ,ロで示すよう
にパイプ状磁性体Aの周方向の二箇所で磁束が横
切る。そのため、パイプ状磁性体Aのバインダー
成分中で動きが容易になつた磁性材料の磁化容易
軸が該磁性体Aの全周部分において放射状に配向
され、均一の配向処理がなされる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の配向装置による
と、パイプに成形された磁性体を用いるものであ
るので材料ロスが無く、装置として独立している
ので配向に必要な強力な磁場の形成が容易に行え
る。また、加熱しながら配向処理するものである
にもかかわらず、成形品が複数の内部ローラと複
数の外部ローラとによつて挟まれた状態で回転さ
せられるので該成形品の変形が抑制される。さら
に、熱可塑性樹脂をバインダー成分とするパイプ
状磁性体を加熱しながら配向処理を行うので、バ
インダー成分中でのパイプ状磁性体の磁化容易軸
の動きが容易になり、配向効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による配向装置を示す
概略斜視図、第2図は上記配向装置の要部を示す
正面図である。 1……電磁コイル、2,3……閉磁気回路構成
部材、4,5,6……内部ローラ、7,8……外
部ローラ、A……パイプ状磁性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱可塑性樹脂をバインダー成分とするパイプ状
    磁性体の内部に配置されて該磁性体の内面に接触
    する強磁性体よりなる複数の内部ローラと、この
    内部ローラに対向する状態で上記磁性体の外面に
    接触して該磁性体を挟み付ける強磁性体よりなる
    複数の外部ローラと、上記内部ローラ及び外部ロ
    ーラと共働して閉磁気回路を構成する部材と、こ
    の閉磁気回路構成部材に磁場を生じさせる電磁コ
    イルとを備え、パイプ状磁性体を加熱しながら回
    転させることにより該磁性体中の磁性材料の磁化
    容易軸を放射状に配向するように構成したことを
    特徴とするパイプ状磁性体の配向装置。
JP1120086U 1986-01-28 1986-01-28 Expired JPH0246024Y2 (ja)

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JP1120086U JPH0246024Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

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JP1120086U JPH0246024Y2 (ja) 1986-01-28 1986-01-28

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Publication Number Publication Date
JPS62124832U JPS62124832U (ja) 1987-08-08
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