JPH0245876B2 - - Google Patents
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- JPH0245876B2 JPH0245876B2 JP57133193A JP13319382A JPH0245876B2 JP H0245876 B2 JPH0245876 B2 JP H0245876B2 JP 57133193 A JP57133193 A JP 57133193A JP 13319382 A JP13319382 A JP 13319382A JP H0245876 B2 JPH0245876 B2 JP H0245876B2
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- coils
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N3/00—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
- H04N3/10—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
- H04N3/16—Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はカラー陰極線管に装着使用する偏向ヨ
ーク装置に関する。
ーク装置に関する。
近年、高品位テレビジヨンの開発が行われ、又
多重放送の実現化によつて文字情報放送の実験が
行われている。他方、ビデオ装置及びコンピユー
タの普及からビデオモニタ或は陰極線管デイスプ
レイの需要が高まつている。これらに要求される
性能として高解像度化がある。特に、3電子ビー
ム陰極線管を利用する装置にあつては画面の全域
に於ける電子ビームの集束の問題をあげることが
できる。理論上は3電子ビームがインライン配列
された陰極線管に於ては偏向ヨークの水平偏向磁
界を糸巻型とし垂直偏向磁界をバレル型とするこ
とによつて陰極線管螢光画面の全域に亘つて3電
子ビームの良好な集束を得ることができる。
多重放送の実現化によつて文字情報放送の実験が
行われている。他方、ビデオ装置及びコンピユー
タの普及からビデオモニタ或は陰極線管デイスプ
レイの需要が高まつている。これらに要求される
性能として高解像度化がある。特に、3電子ビー
ム陰極線管を利用する装置にあつては画面の全域
に於ける電子ビームの集束の問題をあげることが
できる。理論上は3電子ビームがインライン配列
された陰極線管に於ては偏向ヨークの水平偏向磁
界を糸巻型とし垂直偏向磁界をバレル型とするこ
とによつて陰極線管螢光画面の全域に亘つて3電
子ビームの良好な集束を得ることができる。
しかしながら、現実には偏向ヨーク及び陰極線
管の構造から必然的に3電子ビームの集束残り、
即ちトリレンマ量が生ずる。このトリレンマ量
は、通例、インライン配列の両側の電子ビームに
於けるラスタの画面水平方向両端に於ける水平方
向のミスコンバージエンス量XH、画面垂直方向
上下端に於ける水平方向のミスコンバージエンス
量YH、画面対角方向端部に於ける垂直方向のミ
スコンバージエンス量PQVを用いて計算される。
水平偏向磁界の糸巻型磁束分布の形態、即ち糸巻
磁界の強弱を変える事によりミスコンバージエン
ス量XH,PQVが変化し、又垂直偏向磁界のバレ
ル型磁束分布の形態、即ちバレル磁界の強弱を変
える事に依りミスコンバージエンス量YH,PQV
が変化する。
管の構造から必然的に3電子ビームの集束残り、
即ちトリレンマ量が生ずる。このトリレンマ量
は、通例、インライン配列の両側の電子ビームに
於けるラスタの画面水平方向両端に於ける水平方
向のミスコンバージエンス量XH、画面垂直方向
上下端に於ける水平方向のミスコンバージエンス
量YH、画面対角方向端部に於ける垂直方向のミ
スコンバージエンス量PQVを用いて計算される。
水平偏向磁界の糸巻型磁束分布の形態、即ち糸巻
磁界の強弱を変える事によりミスコンバージエン
ス量XH,PQVが変化し、又垂直偏向磁界のバレ
ル型磁束分布の形態、即ちバレル磁界の強弱を変
える事に依りミスコンバージエンス量YH,PQV
が変化する。
従つて、偏向ヨークを構成する水平偏向コイル
及び垂直偏向コイルのコイル形状を変える事に依
つてトリレンマ量の調整をする事が出来る。しか
し、ミスコンバージエンス量XH,PQVは水平偏
向磁界を例えば糸巻型磁界が強くなる方向に修正
すると両者共減少する方向となるが、垂直偏向磁
界を例えばバレル磁界が強くなる方向に修正した
場合には、ミスコンバージエンス量YH,PQVは
一方例えばYHが減少すると他方PQVが増大する
関係にある。
及び垂直偏向コイルのコイル形状を変える事に依
つてトリレンマ量の調整をする事が出来る。しか
し、ミスコンバージエンス量XH,PQVは水平偏
向磁界を例えば糸巻型磁界が強くなる方向に修正
すると両者共減少する方向となるが、垂直偏向磁
界を例えばバレル磁界が強くなる方向に修正した
場合には、ミスコンバージエンス量YH,PQVは
一方例えばYHが減少すると他方PQVが増大する
関係にある。
そこで、設計上は垂直偏向コイルのバレル磁界
の形態を変えてミスコンバージエンス量YHが零
となる如く修正し、又水平偏向コイルでもつてミ
スコンバージエンス量XH,PQVを零に修正せん
とするものであるが、垂直偏向磁界の修正に帰因
して加算されたミスコンバージエンス量PQVが残
存することになる。又、トリレンマ量は、コマ収
差、偏向歪、ランデイング、偏向感度等の各要素
と複雑に絡み合つているため、トリレンマ量の除
去のみを目的として偏向コイルを形成することが
出来ない。この点からもミスコンバージエンス量
PQV、即ちミスコンバージエンス残りが生ずる。
の形態を変えてミスコンバージエンス量YHが零
となる如く修正し、又水平偏向コイルでもつてミ
スコンバージエンス量XH,PQVを零に修正せん
とするものであるが、垂直偏向磁界の修正に帰因
して加算されたミスコンバージエンス量PQVが残
存することになる。又、トリレンマ量は、コマ収
差、偏向歪、ランデイング、偏向感度等の各要素
と複雑に絡み合つているため、トリレンマ量の除
去のみを目的として偏向コイルを形成することが
出来ない。この点からもミスコンバージエンス量
PQV、即ちミスコンバージエンス残りが生ずる。
従来はトリレンマ量を除去するために、偏向ヨ
ークの所定位置に磁性片や磁石片を付着する事が
行われているが画面の全域に亘る補正は出来ず、
結局の処3電子ビームの集束残りが生じ、又分解
能の改善されない画面となるものであつた。
ークの所定位置に磁性片や磁石片を付着する事が
行われているが画面の全域に亘る補正は出来ず、
結局の処3電子ビームの集束残りが生じ、又分解
能の改善されない画面となるものであつた。
本発明は一対の水平偏向コイルの各々に流す水
平偏向電流量を差動的に変えて水平偏向磁界を変
形し、クロスミスコンバージエンスを除去し得る
回路手段を備えた偏向ヨーク装置を提供するもの
である。
平偏向電流量を差動的に変えて水平偏向磁界を変
形し、クロスミスコンバージエンスを除去し得る
回路手段を備えた偏向ヨーク装置を提供するもの
である。
以下本発明の実施例を添付図面を参照して詳細
に説明する。第1図に於て、3電子ビームR,
G,Bが水平軸X上にインライン配列された陰極
線管ネツク1には一対の鞍型水平偏向コイル2,
3が示されている。X軸と直交する垂直軸Yは中
央の電子ビームG、即ち管軸を通つている。
に説明する。第1図に於て、3電子ビームR,
G,Bが水平軸X上にインライン配列された陰極
線管ネツク1には一対の鞍型水平偏向コイル2,
3が示されている。X軸と直交する垂直軸Yは中
央の電子ビームG、即ち管軸を通つている。
4は陰極線管の螢光画面を示し3電子ビームの
走査によつてラスタが描かれる。ここに「上下」
とはX軸を境にした図面上の上下をいい、又「左
右」とはY軸を境にした図面上の左右をいうもの
とする。
走査によつてラスタが描かれる。ここに「上下」
とはX軸を境にした図面上の上下をいい、又「左
右」とはY軸を境にした図面上の左右をいうもの
とする。
第2図は偏向ヨーク装置の回路手段を示す。水
平偏向コイル2,3の其れ其れと直列にインピー
ダンスコイル5,6を接続する。この直列回路を
並列に接続してその一端を水平偏向回路7の1つ
の端子に接続し、又他端を可変コイル8を介して
水平偏向回路7のもう一つの端子に接続して水平
偏向電流を流す。インピーダンスコイル5,6は
其れ其れ2つの区分コイル51,52,61,6
2を備え、区分コイル51と52及び61と62
は其れ其れ同じ巻回数を有して水平偏向電流によ
り発生する磁束を互いに加算し合う如く結線され
てコア9,10に巻装されている。
平偏向コイル2,3の其れ其れと直列にインピー
ダンスコイル5,6を接続する。この直列回路を
並列に接続してその一端を水平偏向回路7の1つ
の端子に接続し、又他端を可変コイル8を介して
水平偏向回路7のもう一つの端子に接続して水平
偏向電流を流す。インピーダンスコイル5,6は
其れ其れ2つの区分コイル51,52,61,6
2を備え、区分コイル51と52及び61と62
は其れ其れ同じ巻回数を有して水平偏向電流によ
り発生する磁束を互いに加算し合う如く結線され
てコア9,10に巻装されている。
又、其れ其れのコア9,10には、バイアスコ
イル11,12と垂直コイル13,14が巻装さ
れている。
イル11,12と垂直コイル13,14が巻装さ
れている。
バイアスコイル11,12は、一方のコイル例
えばコイル11がコア9に正のバイアスを与える
とすると、他方のコイル12がコア10を負にバ
イアスする如く直列又は並列に結線される。バイ
アスコイル11,12からなる直流回路の一端
は、可変コイルの一方端81に接続され、他端は
ダイオード15を介して可変コイル8の他方端8
2に接続される。又、バイアスコイルの直流回路
の両端には平滑コンデンサ16が接続される。
えばコイル11がコア9に正のバイアスを与える
とすると、他方のコイル12がコア10を負にバ
イアスする如く直列又は並列に結線される。バイ
アスコイル11,12からなる直流回路の一端
は、可変コイルの一方端81に接続され、他端は
ダイオード15を介して可変コイル8の他方端8
2に接続される。又、バイアスコイルの直流回路
の両端には平滑コンデンサ16が接続される。
垂直コイル13,14は直列又は並列に結線さ
れると共に一対の垂直偏向コイル17,18と直
列に接続されて垂直偏向回路に接続され、垂直偏
向電流が流される。
れると共に一対の垂直偏向コイル17,18と直
列に接続されて垂直偏向回路に接続され、垂直偏
向電流が流される。
第3図及び第4図はインピーダンス制御装置の
コア9,10の構成とコイル51,52,11,
13,61,62,12,14の巻装状態を示
す。コア9と10は別個独立にEI型を用いて閉
磁路として構成される。コア9,10の両側脚2
0,21;23,24には水平偏向コイル2,3
と直列に接続されたインピーダンスコイル5,6
の区分コイル51,52,61,62が巻装され
る。このコイルは水平偏向コイル2,3と例えば
同じか或はそれより太い線径導接を6〜10ターン
巻線して作られる。コア9,10の中央脚22,
25には、バイアスコイル11,12と垂直コイ
ル13,14が巻装される。バイアスコイル1
1,12は相互に逆位相となる如く巻線され、双
方共所定のバイアス磁界が発生する巻回数、例え
ば10〜20ターン巻線され、水平偏向電流を整流し
た直流電流IDが流される。又、垂直コイル13,
14は垂直偏向コイル17,18と例えば同じか
或はそれより太い線径導線を用いて10〜40ターン
巻線して構成される。
コア9,10の構成とコイル51,52,11,
13,61,62,12,14の巻装状態を示
す。コア9と10は別個独立にEI型を用いて閉
磁路として構成される。コア9,10の両側脚2
0,21;23,24には水平偏向コイル2,3
と直列に接続されたインピーダンスコイル5,6
の区分コイル51,52,61,62が巻装され
る。このコイルは水平偏向コイル2,3と例えば
同じか或はそれより太い線径導接を6〜10ターン
巻線して作られる。コア9,10の中央脚22,
25には、バイアスコイル11,12と垂直コイ
ル13,14が巻装される。バイアスコイル1
1,12は相互に逆位相となる如く巻線され、双
方共所定のバイアス磁界が発生する巻回数、例え
ば10〜20ターン巻線され、水平偏向電流を整流し
た直流電流IDが流される。又、垂直コイル13,
14は垂直偏向コイル17,18と例えば同じか
或はそれより太い線径導線を用いて10〜40ターン
巻線して構成される。
動作について説明する。水平偏向コイル2,3
及びインピーダンスコイル5,6に水平偏向電流
IHが流れ、垂直コイル13,14には垂直偏向電
流IVが流れ、又バイアスコイル11,12には整
流電流IDが流れていたとする。第3図に示す如
く、コア9には垂直コイル13によつて垂直偏向
周期の正の期間点線で示す方向の垂直磁束φVが
流れ、又バイアスコイル11によるバイアス磁束
φDも実線で示すように同方向に流れる。
及びインピーダンスコイル5,6に水平偏向電流
IHが流れ、垂直コイル13,14には垂直偏向電
流IVが流れ、又バイアスコイル11,12には整
流電流IDが流れていたとする。第3図に示す如
く、コア9には垂直コイル13によつて垂直偏向
周期の正の期間点線で示す方向の垂直磁束φVが
流れ、又バイアスコイル11によるバイアス磁束
φDも実線で示すように同方向に流れる。
水平偏向周期からみると、磁束φDは直流磁界
と同等と考えることができるから、コア9は磁束
φV+φDにバイアスされコア9全体の磁気抵抗Rm
が高くなる。従つて、インピーダンスコイル5に
対してはコア9の透磁率μが減少したと等価とな
りコイル5のインダクタンスLHが減少する、換
言すればコイル5のインピーダンスが小さくなる
ので水平偏向コイル2には水平偏向電流が多く或
は所定量流れるようになる。
と同等と考えることができるから、コア9は磁束
φV+φDにバイアスされコア9全体の磁気抵抗Rm
が高くなる。従つて、インピーダンスコイル5に
対してはコア9の透磁率μが減少したと等価とな
りコイル5のインダクタンスLHが減少する、換
言すればコイル5のインピーダンスが小さくなる
ので水平偏向コイル2には水平偏向電流が多く或
は所定量流れるようになる。
一方、コア10に対しては、第4図に示すよう
に、垂直コイル6によつて垂直偏向周期の正の期
間点線で示す方向に垂直磁束φ′Vが流れるのに対
し、バイアスコイル12によるバイアス磁束φ′D
は実線で示す如く逆方向に流れるから、コア10
は磁束φ′V−φ′Dにバイアスされコア10全体の磁
気抵抗Rmが小さくなる。従つて、インピーダン
スコイル6に対してはコア10の透磁率μが増加
したと同じになりコイル6のインダクタンスLH
が増大する。
に、垂直コイル6によつて垂直偏向周期の正の期
間点線で示す方向に垂直磁束φ′Vが流れるのに対
し、バイアスコイル12によるバイアス磁束φ′D
は実線で示す如く逆方向に流れるから、コア10
は磁束φ′V−φ′Dにバイアスされコア10全体の磁
気抵抗Rmが小さくなる。従つて、インピーダン
スコイル6に対してはコア10の透磁率μが増加
したと同じになりコイル6のインダクタンスLH
が増大する。
換言すればコイル6のインピーダンスが大きく
なるので水平偏向コイル3に流れる水平偏向電流
は小さなものとなる。
なるので水平偏向コイル3に流れる水平偏向電流
は小さなものとなる。
垂直偏向周期の負の期間では、第3図及び第4
図に於ける垂直コイル11,12から発生する磁
束φV,φ′Vの向は逆方向となるので、コア9では
磁束φV−φDとなり、コア10ではφ′V+φ′Dとなつ
て、コイル5のインピーダンスは増大し、コイル
6のインピーダンスは減少する。従つて、水平偏
向コイル2に流れる水平偏向電流は小さくなり、
逆にコイル3に流れる電流は大きくなる。
図に於ける垂直コイル11,12から発生する磁
束φV,φ′Vの向は逆方向となるので、コア9では
磁束φV−φDとなり、コア10ではφ′V+φ′Dとなつ
て、コイル5のインピーダンスは増大し、コイル
6のインピーダンスは減少する。従つて、水平偏
向コイル2に流れる水平偏向電流は小さくなり、
逆にコイル3に流れる電流は大きくなる。
上記には、説明を簡単にするため、垂直偏向周
期のある時点に於ける現象について説明した。実
際には垂直偏向電流は周期Tvで変化しており、
従つてコア9,10の磁気抵抗Rm,R′mは垂直
偏向周期で変化する。これを磁化特性曲線を用い
て説明すると、第5図に示す如く、垂直偏向周期
TVの期間増大する磁束φAに対しては直流バイア
スφDによつて磁気飽和の方向にバイアスされて
いるので、磁気抵抗RAは周期TVの終り付近で増
加率が少さくなる非直線性を示し、又、垂直偏向
周期TVの期間減少する磁束φBに対しては、磁気
抵抗RBは周期TVの始め付近で変加率が小さい非
直線を示す。磁気抵抗RAの態様は、例えばコア
9に対応し、磁気抵抗RBはコア10に対応する。
期のある時点に於ける現象について説明した。実
際には垂直偏向電流は周期Tvで変化しており、
従つてコア9,10の磁気抵抗Rm,R′mは垂直
偏向周期で変化する。これを磁化特性曲線を用い
て説明すると、第5図に示す如く、垂直偏向周期
TVの期間増大する磁束φAに対しては直流バイア
スφDによつて磁気飽和の方向にバイアスされて
いるので、磁気抵抗RAは周期TVの終り付近で増
加率が少さくなる非直線性を示し、又、垂直偏向
周期TVの期間減少する磁束φBに対しては、磁気
抵抗RBは周期TVの始め付近で変加率が小さい非
直線を示す。磁気抵抗RAの態様は、例えばコア
9に対応し、磁気抵抗RBはコア10に対応する。
従つて、インピーダンスコイル5のインダクタ
ンスLHとインピーダンスコイル6のインダクタ
ンスL′Hは、第6図に示す如く、垂直偏向電流IV
に対し対称性を示す。
ンスLHとインピーダンスコイル6のインダクタ
ンスL′Hは、第6図に示す如く、垂直偏向電流IV
に対し対称性を示す。
このことから、垂直偏向周期TVの0から1/2
TVまではインピーダンスコイル5のインピーダ
ンスは殆ど変化がなく、逆にインピーダンスコイ
ル6のインピーダンスは大きく減少する。次に、
1/2TVからTVまでの期間ではコイル5のインピ
ーダンスが急速に増大するのに対し、コイル6の
インピーダンスは殆ど変化しない。従つて、水平
偏向コイル2,3に流れる電流は、インピーダン
スコイル5,6のインピーダンス変化に応じて変
るから、水平偏向磁界はその形態を垂直偏向周期
に於て変更するものとなる。
TVまではインピーダンスコイル5のインピーダ
ンスは殆ど変化がなく、逆にインピーダンスコイ
ル6のインピーダンスは大きく減少する。次に、
1/2TVからTVまでの期間ではコイル5のインピ
ーダンスが急速に増大するのに対し、コイル6の
インピーダンスは殆ど変化しない。従つて、水平
偏向コイル2,3に流れる電流は、インピーダン
スコイル5,6のインピーダンス変化に応じて変
るから、水平偏向磁界はその形態を垂直偏向周期
に於て変更するものとなる。
第3図及び第4図に於て、垂直偏向周期のある
時点でコア9,10内の磁束φV+φD、φ′V−φ′Dは
変化しつつあり、これによつてインピーダンスコ
イル5,6内にはその磁束を打消す如き磁束を発
生するべく起電圧が誘起されるが、その電流は極
めて小さく無視し得る。従つて、水平偏向コイル
2,3には垂直偏向周期TVで振幅変調された水
平偏向電流が流れ、第2図の測定点a,b間に於
ける水平偏向周期THの水平偏向電流IHの波形は第
7図の如くになる。
時点でコア9,10内の磁束φV+φD、φ′V−φ′Dは
変化しつつあり、これによつてインピーダンスコ
イル5,6内にはその磁束を打消す如き磁束を発
生するべく起電圧が誘起されるが、その電流は極
めて小さく無視し得る。従つて、水平偏向コイル
2,3には垂直偏向周期TVで振幅変調された水
平偏向電流が流れ、第2図の測定点a,b間に於
ける水平偏向周期THの水平偏向電流IHの波形は第
7図の如くになる。
一方、インピーダンスコイル5,6に流れる水
平偏向周期THの水平偏向電流によつてコア9,
10内に発生する磁束φH,φ′Hは中央脚22,2
5で打消し合うので、結局、第2図の測定点c,
d間に於ける垂直偏向電流IVは第8図の如き波形
となる。
平偏向周期THの水平偏向電流によつてコア9,
10内に発生する磁束φH,φ′Hは中央脚22,2
5で打消し合うので、結局、第2図の測定点c,
d間に於ける垂直偏向電流IVは第8図の如き波形
となる。
以上の説明から明らかなように、上側の水平偏
向コイル2と下側の水平偏向コイル3流れる電流
は垂直偏向周期で差動的に変化するから、偏向コ
イル2,3から発生する偏向磁界強度に差が生
じ、この偏向磁界は第9図の如くなる。即ち、水
平偏向コイル2,3によつて得られる従来の水平
偏向磁界(実線)に対し、第9図Aの如く、3電
子ビームR,G,Bが上方に偏向されたとき一層
強い糸巻型磁界φ1の影響を受け、又、電子ビー
ムR,G,Bが画面の下方では、第9図Bの如
く、一層強い糸巻型磁界φ2で偏向される。
向コイル2と下側の水平偏向コイル3流れる電流
は垂直偏向周期で差動的に変化するから、偏向コ
イル2,3から発生する偏向磁界強度に差が生
じ、この偏向磁界は第9図の如くなる。即ち、水
平偏向コイル2,3によつて得られる従来の水平
偏向磁界(実線)に対し、第9図Aの如く、3電
子ビームR,G,Bが上方に偏向されたとき一層
強い糸巻型磁界φ1の影響を受け、又、電子ビー
ムR,G,Bが画面の下方では、第9図Bの如
く、一層強い糸巻型磁界φ2で偏向される。
従つて、第1図に示す如きトリレンマ量PQVが
修正される。
修正される。
第2図に於て、可変コイル8はインダクタンス
を変えることによつてコア9,10内のバイアス
磁束φD,φ′Dの量が変るから、トリレンマ量PQV
を修正する補正量を変えることができる。
を変えることによつてコア9,10内のバイアス
磁束φD,φ′Dの量が変るから、トリレンマ量PQV
を修正する補正量を変えることができる。
上述の実施例では、EI型のコアを用いたが日
型の閉磁路を構成すればコア形状は問わない。
又、第2図に於けるコア9,10、可変コイル
8、ダイオード15及びコンデンサ16は偏向ヨ
ーク上、例えば偏向コイルボビン上に取付けられ
る。更にコア9,10に於ける各コイルの位置は
同様の機能を維持する条件の下に変えることがで
きる。
型の閉磁路を構成すればコア形状は問わない。
又、第2図に於けるコア9,10、可変コイル
8、ダイオード15及びコンデンサ16は偏向ヨ
ーク上、例えば偏向コイルボビン上に取付けられ
る。更にコア9,10に於ける各コイルの位置は
同様の機能を維持する条件の下に変えることがで
きる。
本発明は叙上の如きものであるから、水平偏向
コイルの形状を修正しても最終的に残存するトリ
レンマ量を除去することが出来、3電子ビームは
画面の全域に亘つて集束し、高解像度の画像が得
られる。
コイルの形状を修正しても最終的に残存するトリ
レンマ量を除去することが出来、3電子ビームは
画面の全域に亘つて集束し、高解像度の画像が得
られる。
又、コアは閉磁路を形成しているから、漏洩磁
束が非常に少く、また永久磁石も使用しないか
ら、偏向ヨーク上に取付けても電子ビームに作用
して悪影響を与えることがない利点を有する。
束が非常に少く、また永久磁石も使用しないか
ら、偏向ヨーク上に取付けても電子ビームに作用
して悪影響を与えることがない利点を有する。
更に、バイアスコイルに流すバイアス電流量を
調整することにより、トリレンマ量の修正量を自
由に変えることができるから、偏向ヨーク製造上
のバラツキがあつても吸収することが出来、偏向
ヨークの歩留りを著しく向上させる効果がある。
調整することにより、トリレンマ量の修正量を自
由に変えることができるから、偏向ヨーク製造上
のバラツキがあつても吸収することが出来、偏向
ヨークの歩留りを著しく向上させる効果がある。
第1図は水平偏向コイルと画面の関係を示す概
略図、第2図は本発明偏向ヨーク装置の回路構成
図、第3図及び第4図は本発明装置に係るインピ
ーダンス制御装置の構成及び動作説明図、第5図
は第3図及び第4図のコアの磁化特性の説明図、
第6図は本発明装置に係るインピーダンス装置の
インダクタンス特性図、第7図は水平偏向電流波
形図、第8図は垂直偏向電流波形図、第9図は本
発明装置による水平偏向磁界の説明図である。 図中の2,3は水平偏向コイル、4は画面、
5,6はインピーダンスコイル、7は水平偏向回
路、8は可変コイル、9,10はコア、11,1
2はバイアスコイル、13,14は垂直コイル、
15はダイオード、16はコンデンサ、17,1
8は垂直偏向コイル、19は垂直偏向回路、2
0,21,23,24はコアの側脚、22,25
はコアの中央脚、51,52,61,62は区分
コイルである。
略図、第2図は本発明偏向ヨーク装置の回路構成
図、第3図及び第4図は本発明装置に係るインピ
ーダンス制御装置の構成及び動作説明図、第5図
は第3図及び第4図のコアの磁化特性の説明図、
第6図は本発明装置に係るインピーダンス装置の
インダクタンス特性図、第7図は水平偏向電流波
形図、第8図は垂直偏向電流波形図、第9図は本
発明装置による水平偏向磁界の説明図である。 図中の2,3は水平偏向コイル、4は画面、
5,6はインピーダンスコイル、7は水平偏向回
路、8は可変コイル、9,10はコア、11,1
2はバイアスコイル、13,14は垂直コイル、
15はダイオード、16はコンデンサ、17,1
8は垂直偏向コイル、19は垂直偏向回路、2
0,21,23,24はコアの側脚、22,25
はコアの中央脚、51,52,61,62は区分
コイルである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一対の水平偏向コイルと一対の垂直偏向コイ
ルを備え、前記水平偏向コイルには各々インピー
ダンスコイルを直列接続とすると共にこの直列回
路を並列に接続して水平偏向回路から水平偏向電
流を流し、前記インピーダンスコイルは各々個別
に日型閉磁路コアに巻装され、該各々のコアには
其れ其れバイアス磁束を発生する直流バイアスコ
イル及び垂直磁束を発生する垂直コイルが巻装さ
れ、前記垂直コイルには前記垂直偏向コイルと接
続して垂直偏向回路から垂直偏向電流を流し、前
記インピーダンスコイルが巻装されたコア部分で
前記バイアス磁束及び垂直磁束が一方のコアでは
同相に他方のコアでは逆相に構成してなる偏向ヨ
ーク装置に於て、前記水平偏向コイルと前記イン
ピーダンスコイルの接続回路に可変インピーダン
ス手段を介して水平偏向電流を供給し、該可変イ
ンピーダンス手段の両端から整流回路を通して前
記バイアスコイルに直流電流を供給する構成とし
たことを特徴とする偏向ヨーク装置。 2 前記インピーダンス手段は、可変コイルであ
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
偏向ヨーク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13319382A JPS5923671A (ja) | 1982-07-29 | 1982-07-29 | 偏向ヨ−ク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13319382A JPS5923671A (ja) | 1982-07-29 | 1982-07-29 | 偏向ヨ−ク装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5923671A JPS5923671A (ja) | 1984-02-07 |
JPH0245876B2 true JPH0245876B2 (ja) | 1990-10-12 |
Family
ID=15098879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13319382A Granted JPS5923671A (ja) | 1982-07-29 | 1982-07-29 | 偏向ヨ−ク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5923671A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5136567A (ja) * | 1974-09-20 | 1976-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS57184388A (en) * | 1981-05-08 | 1982-11-13 | Hitachi Ltd | Convergence correcting device |
-
1982
- 1982-07-29 JP JP13319382A patent/JPS5923671A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5136567A (ja) * | 1974-09-20 | 1976-03-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS57184388A (en) * | 1981-05-08 | 1982-11-13 | Hitachi Ltd | Convergence correcting device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5923671A (ja) | 1984-02-07 |
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