JPH083979B2 - 偏向ヨ−ク - Google Patents
偏向ヨ−クInfo
- Publication number
- JPH083979B2 JPH083979B2 JP61138615A JP13861586A JPH083979B2 JP H083979 B2 JPH083979 B2 JP H083979B2 JP 61138615 A JP61138615 A JP 61138615A JP 13861586 A JP13861586 A JP 13861586A JP H083979 B2 JPH083979 B2 JP H083979B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- deflection
- aberration correction
- coma
- ringing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インライン型カラー受像管、とくに高精細
度カラー受像管に装着されるセルフコンバージェンス用
偏向ヨークに関するものである。
度カラー受像管に装着されるセルフコンバージェンス用
偏向ヨークに関するものである。
従来の技術 一般に、インライン型カラー受像管に装着される偏向
ヨークは、ピンクッション状に歪んだ水平偏向磁界およ
びバレル状に歪んだ垂直偏向磁界を発生する。このた
め、ダイナミックコンバージェンス回路不要のセルフコ
ンバージェンス構成となし得るのであるが、前述のよう
に歪んだ水平・垂直偏向磁界を３電子ビームに与えると
コマ収差を生じ、第３図に示すようにセンターの電子ビ
ームＧによるラスターｇが、両サイドの電子ビームB,R
によるラスターb,rに比して小さくなる。
ヨークは、ピンクッション状に歪んだ水平偏向磁界およ
びバレル状に歪んだ垂直偏向磁界を発生する。このた
め、ダイナミックコンバージェンス回路不要のセルフコ
ンバージェンス構成となし得るのであるが、前述のよう
に歪んだ水平・垂直偏向磁界を３電子ビームに与えると
コマ収差を生じ、第３図に示すようにセンターの電子ビ
ームＧによるラスターｇが、両サイドの電子ビームB,R
によるラスターb,rに比して小さくなる。
そこで、第４図に示すように水平偏向コイル１の電子
銃側に１対の高透磁率片２を設け、これに水平偏向の漏
れ磁界を作用させることが行なわれている。このように
して水平偏向磁界の電子銃側を局部的にバレル状３に歪
ませると、第５図に示すように水平偏向磁界の電子銃側
においてセンターの電子ビームＧに作用する水平方向力
FGが、両サイドの電子ビームB,Rに作用する水平方向力F
B，FRに比して大となり、ラスターｇの水平方向サイズ
を残余のラスタb,rの水平方向サイズに近づけることが
できる。
銃側に１対の高透磁率片２を設け、これに水平偏向の漏
れ磁界を作用させることが行なわれている。このように
して水平偏向磁界の電子銃側を局部的にバレル状３に歪
ませると、第５図に示すように水平偏向磁界の電子銃側
においてセンターの電子ビームＧに作用する水平方向力
FGが、両サイドの電子ビームB,Rに作用する水平方向力F
B，FRに比して大となり、ラスターｇの水平方向サイズ
を残余のラスタb,rの水平方向サイズに近づけることが
できる。
また、垂直偏向に関しては、垂直偏向コイルの電子銃
側に第６図図示のような１対のコマ収差補正用コイル構
体４を設け、垂直偏向磁界の電子銃側を局部的にピンク
ッション状５に歪ませることが行なわれている。この場
合は第７図に示すように、垂直偏向磁界の電子銃側にお
いてセンターの電子ビームＧに作用する垂直方向力FG′
が、両サイドの電子ビームB,Rに作用する垂直方向力
FB′，FR′に比して大となり、ラスターｇの垂直方向サ
イズを残余のラスターb,rの垂直方向サイズに近づける
ことができる。
側に第６図図示のような１対のコマ収差補正用コイル構
体４を設け、垂直偏向磁界の電子銃側を局部的にピンク
ッション状５に歪ませることが行なわれている。この場
合は第７図に示すように、垂直偏向磁界の電子銃側にお
いてセンターの電子ビームＧに作用する垂直方向力FG′
が、両サイドの電子ビームB,Rに作用する垂直方向力
FB′，FR′に比して大となり、ラスターｇの垂直方向サ
イズを残余のラスターb,rの垂直方向サイズに近づける
ことができる。
発明が解決しようとする問題点 ところで、かかる偏向ヨークにおいては、リンギング
対策としてのダンピング回路を垂直偏向コイルに付加し
ているので、第８図の（ｂ）に示すような数MHzの高い
周波数（狭い間隔）のすだれ状のリンギングの発生を防
止することができる。しかし、前述のようなコマ収差補
正用コイルを備えた偏向ヨークにおいては、とくに水平
走査周波数が高い場合や、水平・垂直インダクタンス比
（LV／LH）値が大きい場合または水平振幅が大きい場合
に、第８図の（Ｃ）に示すような数百KHzの比較的低い
周波数（広い間隔）のすだれ状のリンギングが発生しや
すいという問題点があった。なお、第８図の（ａ）はサ
ドル形偏向コイルによるリンギングを示す。
対策としてのダンピング回路を垂直偏向コイルに付加し
ているので、第８図の（ｂ）に示すような数MHzの高い
周波数（狭い間隔）のすだれ状のリンギングの発生を防
止することができる。しかし、前述のようなコマ収差補
正用コイルを備えた偏向ヨークにおいては、とくに水平
走査周波数が高い場合や、水平・垂直インダクタンス比
（LV／LH）値が大きい場合または水平振幅が大きい場合
に、第８図の（Ｃ）に示すような数百KHzの比較的低い
周波数（広い間隔）のすだれ状のリンギングが発生しや
すいという問題点があった。なお、第８図の（ａ）はサ
ドル形偏向コイルによるリンギングを示す。
問題点を解決するための手段 本発明の偏向ヨークは、インライン型カラー受像管に
装着される偏向ヨークであって、ピンクッション状に歪
んだ水平偏向磁界を発生させる水平偏向コイル、バレル
状に歪んだ垂直偏向磁界を発生させる垂直偏向コイルお
よび前記垂直偏向コイルに直列に接続された複数のコマ
収差補正用コイルを備え、前記コマ収差補正コイルのそ
れぞれに、コンデンサおよび固定抵抗のいずれか一方ま
たは双方からなる直列接続体により構成され、かつこの
コマ収差補正コイルに起因するリンギングを防止するリ
ンギング防止回路を並列に接続したものである。
装着される偏向ヨークであって、ピンクッション状に歪
んだ水平偏向磁界を発生させる水平偏向コイル、バレル
状に歪んだ垂直偏向磁界を発生させる垂直偏向コイルお
よび前記垂直偏向コイルに直列に接続された複数のコマ
収差補正用コイルを備え、前記コマ収差補正コイルのそ
れぞれに、コンデンサおよび固定抵抗のいずれか一方ま
たは双方からなる直列接続体により構成され、かつこの
コマ収差補正コイルに起因するリンギングを防止するリ
ンギング防止回路を並列に接続したものである。
作用 このように構成すると、それぞれのコマ収差補正用コ
イル自身のインダクタンスと同じくそれぞれのコマ収差
補正コイル自身の浮遊容量とによる共振回路で生じる数
KHzの比較的低い周波数のすだれ状のリンギングを抑制
することができる。
イル自身のインダクタンスと同じくそれぞれのコマ収差
補正コイル自身の浮遊容量とによる共振回路で生じる数
KHzの比較的低い周波数のすだれ状のリンギングを抑制
することができる。
実施例 本発明の実施例を示す第１図において、６はサドル形
の垂直偏向コイル、７はトロイダル形の垂直偏向コイ
ル、８は垂直偏向コイル６の電子銃側に設けられたコマ
収差補正用コイル構体のコイルを示す。これらのコイル
は第２図に示すようにサドル形の水平偏向コイル９、フ
ェライトコアー10、硬質合成樹脂からなる漏斗状の絶縁
枠体11および水平偏向コイル９の電子銃側に設けられた
高透磁率片12とともに組み合わされて偏向ヨークを構成
している。
の垂直偏向コイル、７はトロイダル形の垂直偏向コイ
ル、８は垂直偏向コイル６の電子銃側に設けられたコマ
収差補正用コイル構体のコイルを示す。これらのコイル
は第２図に示すようにサドル形の水平偏向コイル９、フ
ェライトコアー10、硬質合成樹脂からなる漏斗状の絶縁
枠体11および水平偏向コイル９の電子銃側に設けられた
高透磁率片12とともに組み合わされて偏向ヨークを構成
している。
サドル形の垂直偏向コイル６には抵抗13および可変抵
抗14が並列に接続されており、トロイダル形の垂直偏向
コイル７には、コンデンサ15と抵抗16との直列接続体が
並列に接続されており、コマ収差補正用コイル構体のコ
イル８にも、コンデンサ17と固定抵抗18との直列接続体
が並列に接続されている。
抗14が並列に接続されており、トロイダル形の垂直偏向
コイル７には、コンデンサ15と抵抗16との直列接続体が
並列に接続されており、コマ収差補正用コイル構体のコ
イル８にも、コンデンサ17と固定抵抗18との直列接続体
が並列に接続されている。
垂直偏向系のコイル6,7,8には、元来、垂直偏向電流
成分のみが流れるべきであるが、これらのコイルが水平
偏向磁界のフィールド内に位置することから、クロスト
ークによる起電力を誘起し、共振現象を生じてリンギン
グ電流がコイルを流れる。本発明者らの解析によると、
垂直偏向系コイルを前述のように３種の、またはｎ種の
もので構成した場合、基本的には第８図の（ａ）〜
（ｃ）に示すような３種の、またはｎ種のリンギングが
発生する。そして、コマ収差補正用コイル８による第８
図（ｃ）のリンギングは数百KHzの比較的低い周波数と
なり、従来、その対策は講じられていなかった。
成分のみが流れるべきであるが、これらのコイルが水平
偏向磁界のフィールド内に位置することから、クロスト
ークによる起電力を誘起し、共振現象を生じてリンギン
グ電流がコイルを流れる。本発明者らの解析によると、
垂直偏向系コイルを前述のように３種の、またはｎ種の
もので構成した場合、基本的には第８図の（ａ）〜
（ｃ）に示すような３種の、またはｎ種のリンギングが
発生する。そして、コマ収差補正用コイル８による第８
図（ｃ）のリンギングは数百KHzの比較的低い周波数と
なり、従来、その対策は講じられていなかった。
そこで、本発明実施の装置においては前述のように、
４つのコイル８のそれぞれにコンデンサ17と固定抵抗18
との直列接続体からなるリンギング防止回路を並列に接
続しているのであり、これによって、第８図の（ｃ）に
示したようなリンギング現象の発生を防止することがで
きる。
４つのコイル８のそれぞれにコンデンサ17と固定抵抗18
との直列接続体からなるリンギング防止回路を並列に接
続しているのであり、これによって、第８図の（ｃ）に
示したようなリンギング現象の発生を防止することがで
きる。
なお、第１図に示した実施例ではリンギング防止回路
をコンデンサと固定抵抗との直列接続体としているが、
これに代えて、コンデンサおよび固定抵抗のいずれか一
方を用いることもできる。すなわち、使用する水平偏向
周波数が１種類の場合は、コンデンサのみを付加して共
振周波数を下げることができ、使用する水平周波数が広
帯域の場合は、抵抗のみで足りることがある。さらにコ
イル８のそれぞれに中間タップを設け、この中間タップ
に前述のようなリンギング防止回路を付加することもで
きる。使用するコンデンサや抵抗の値は、使用する水平
偏向周波数およびコマ収差補正用コイルのインダクタン
スあるいは発生するリンギングの周波数によって決定す
ればよい。
をコンデンサと固定抵抗との直列接続体としているが、
これに代えて、コンデンサおよび固定抵抗のいずれか一
方を用いることもできる。すなわち、使用する水平偏向
周波数が１種類の場合は、コンデンサのみを付加して共
振周波数を下げることができ、使用する水平周波数が広
帯域の場合は、抵抗のみで足りることがある。さらにコ
イル８のそれぞれに中間タップを設け、この中間タップ
に前述のようなリンギング防止回路を付加することもで
きる。使用するコンデンサや抵抗の値は、使用する水平
偏向周波数およびコマ収差補正用コイルのインダクタン
スあるいは発生するリンギングの周波数によって決定す
ればよい。
発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、コマ収差補正
用コイルのインダクタンスと浮遊容量とによる共振回路
で生じる数百KHzの比較的低い周波数のリンギングを抑
制することができ、とくに高精細度カラー受像管の電子
ビーム偏向手段に適用してすぐれた効果を発揮する。
用コイルのインダクタンスと浮遊容量とによる共振回路
で生じる数百KHzの比較的低い周波数のリンギングを抑
制することができ、とくに高精細度カラー受像管の電子
ビーム偏向手段に適用してすぐれた効果を発揮する。
第１図は本発明を実施した偏向ヨークの垂直偏向系コイ
ルの結線図、第２図は同偏向ヨークの一部破断側面図、
第３図は３電子ビームによるラスタのずれを説明するた
めの図、第４図および第５図は高透磁率片を付加したこ
とによる磁界分布および電子ビームに作用する力を説明
するための図、第６図および第７図はコマ収差補正用コ
イルを付加したことによる磁界分布および電子ビームに
作用する力を説明するための図、第８図はリンギング現
象を説明するための図である。 ６……サドル形垂直偏向コイル、７……トロイダル形垂
直偏向コイル、８……コマ収差補正用コイル、17……コ
ンデンサ、18……抵抗。
ルの結線図、第２図は同偏向ヨークの一部破断側面図、
第３図は３電子ビームによるラスタのずれを説明するた
めの図、第４図および第５図は高透磁率片を付加したこ
とによる磁界分布および電子ビームに作用する力を説明
するための図、第６図および第７図はコマ収差補正用コ
イルを付加したことによる磁界分布および電子ビームに
作用する力を説明するための図、第８図はリンギング現
象を説明するための図である。 ６……サドル形垂直偏向コイル、７……トロイダル形垂
直偏向コイル、８……コマ収差補正用コイル、17……コ
ンデンサ、18……抵抗。
Claims (1)
- 【請求項１】インライン型カラー受像管に装着される偏
向ヨークであって、ピンクッション状に歪んだ水平偏向
磁界を発生させる水平偏向コイル、バレル状に歪んだ垂
直偏向磁界を発生させる垂直偏向コイルおよび前記垂直
偏向コイルに直列に接続された複数のコマ収差補正用コ
イルを備え、前記コマ収差補正コイルのそれぞれに、コ
ンデンサおよび固定抵抗のいずれか一方または双方から
なる直列接続体により構成され、かつこのコマ収差補正
コイルに起因するリンギングを防止するリンギング防止
回路を並列に接続したことを特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61138615A JPH083979B2 (ja) | 1986-06-13 | 1986-06-13 | 偏向ヨ−ク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61138615A JPH083979B2 (ja) | 1986-06-13 | 1986-06-13 | 偏向ヨ−ク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62295337A JPS62295337A (ja) | 1987-12-22 |
| JPH083979B2 true JPH083979B2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=15226223
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61138615A Expired - Lifetime JPH083979B2 (ja) | 1986-06-13 | 1986-06-13 | 偏向ヨ−ク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH083979B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2811653B2 (ja) * | 1993-10-20 | 1998-10-15 | 日本ビクター株式会社 | 偏向ヨーク |
| KR20020000429A (ko) * | 2000-06-26 | 2002-01-05 | 이형도 | 그린 빔 불균형 개선 방법 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5829895Y2 (ja) * | 1977-06-14 | 1983-06-30 | 電気音響株式会社 | 偏向ヨ−ク装置 |
| JPS5638849Y2 (ja) * | 1977-10-14 | 1981-09-10 | ||
| JPS61230245A (ja) * | 1985-04-04 | 1986-10-14 | Denki Onkyo Co Ltd | 偏向ヨ−ク装置 |
-
1986
- 1986-06-13 JP JP61138615A patent/JPH083979B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62295337A (ja) | 1987-12-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |