JP3280456B2 - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
- Publication number
- JP3280456B2 JP3280456B2 JP6834593A JP6834593A JP3280456B2 JP 3280456 B2 JP3280456 B2 JP 3280456B2 JP 6834593 A JP6834593 A JP 6834593A JP 6834593 A JP6834593 A JP 6834593A JP 3280456 B2 JP3280456 B2 JP 3280456B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- ringing
- horizontal deflection
- deflection yoke
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受像機など
に使用される陰極線管に組み合わせる偏向ヨークに関す
る。
に使用される陰極線管に組み合わせる偏向ヨークに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】近年、偏向ヨークは水平偏向周波数の高
周波化により、偏向ヨークの持つインダクタンス，分布
容量，抵抗などに起因して、図３に示すように水平偏向
電流ａの過渡現象による振動波形(歪)ｂが発生する。こ
の歪は速度変調により発生する図４に示すような画面上
に縦縞(リンギングＣ)がホワイトパターンｄ上に発生
し、問題となっていた。
周波化により、偏向ヨークの持つインダクタンス，分布
容量，抵抗などに起因して、図３に示すように水平偏向
電流ａの過渡現象による振動波形(歪)ｂが発生する。こ
の歪は速度変調により発生する図４に示すような画面上
に縦縞(リンギングＣ)がホワイトパターンｄ上に発生
し、問題となっていた。
【０００３】従来、上記偏向ヨークのリンギングを改善
するため、次の(1)および(2)の手段が提案されている。
するため、次の(1)および(2)の手段が提案されている。
【０００４】(1) 水平偏向コイルにダイオードとコンデ
ンサおよび抵抗の共振回路を並列に接続する。
ンサおよび抵抗の共振回路を並列に接続する。
【０００５】(2) 水平偏向コイルと別に巻線されたコイ
ルをショートコイルとして配置する。
ルをショートコイルとして配置する。
【０００６】上記(1)の手段として図５に示すリンギン
グ補正回路があり、水平偏向コイル１にコンデンサ３と
抵抗４との共振回路を並列接続してある。この共振回路
は前記図３の水平偏向電流の過渡現象による振動波形の
周波数を共振周波数として、ダイオード２を介してバイ
パスさせるものである。このダイオード２の使用目的
は、リンギングの発生するマイナス側の水平偏向電流だ
けを前記共振回路に流し、回路の負荷を軽くするもので
ある。
グ補正回路があり、水平偏向コイル１にコンデンサ３と
抵抗４との共振回路を並列接続してある。この共振回路
は前記図３の水平偏向電流の過渡現象による振動波形の
周波数を共振周波数として、ダイオード２を介してバイ
パスさせるものである。このダイオード２の使用目的
は、リンギングの発生するマイナス側の水平偏向電流だ
けを前記共振回路に流し、回路の負荷を軽くするもので
ある。
【０００７】また、上記(2)の手段として図６に示すシ
ョートコイル付き偏向ヨークがあり、同図(A)は正面
図、同図(B)は平面図である。これは、図６に示すよう
に巻線されたコイルをショートコイル５として水平偏向
コイル１の磁界により誘起した逆起電力により発生する
電流による磁界で、前記図３の水平偏向電流の過渡現象
による振動波形を抑え込むものであり、図７に図６のシ
ョートコイル付き偏向ヨークの水平回路図を示す。
ョートコイル付き偏向ヨークがあり、同図(A)は正面
図、同図(B)は平面図である。これは、図６に示すよう
に巻線されたコイルをショートコイル５として水平偏向
コイル１の磁界により誘起した逆起電力により発生する
電流による磁界で、前記図３の水平偏向電流の過渡現象
による振動波形を抑え込むものであり、図７に図６のシ
ョートコイル付き偏向ヨークの水平回路図を示す。
【０００８】なお、図６において、６は絶縁枠、７はコ
ア、８は垂直偏向コイルである。
ア、８は垂直偏向コイルである。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)，(2)の偏向ヨークのリンギングを改善する手段に
は、次のような課題が残る。
(1)，(2)の偏向ヨークのリンギングを改善する手段に
は、次のような課題が残る。
【００１０】まず、上記(1)の手段では、コンデンサお
よび抵抗の時定数で定まる共振回路の特定の振動周波数
の振動波形しかバイパスすることができず、複雑で複数
の振動周波数を持つリンギングを完全になくすことは困
難である。
よび抵抗の時定数で定まる共振回路の特定の振動周波数
の振動波形しかバイパスすることができず、複雑で複数
の振動周波数を持つリンギングを完全になくすことは困
難である。
【００１１】また、上記(2)の手段では、水平偏向コイ
ルとは別に巻線されたコイルをショートコイルとして取
り付けるため、その分、機構が複雑になる。
ルとは別に巻線されたコイルをショートコイルとして取
り付けるため、その分、機構が複雑になる。
【００１２】本発明は、上記従来の各手段の問題点を解
決し、機構が複雑とならず、かつ複雑で複数の振動周波
数を持つリンギングをなくすことを目的とする。
決し、機構が複雑とならず、かつ複雑で複数の振動周波
数を持つリンギングをなくすことを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、インラインに配置された３ビームを発射す
る電子銃を保有した陰極線管に用いられる偏向ヨークの
水平偏向コイルと、該水平偏向コイルと各巻線が隣接す
る状態で同時に巻線されたリンギングコイルとを有し、
前記水平偏向コイルにコンデンサを介して前記リンギン
グコイルが並列接続され、かつ前記リンギングコイルに
ダイオードとコンデンサおよび抵抗よりなる共振回路を
並列接続してなることを特徴とする。
成するため、インラインに配置された３ビームを発射す
る電子銃を保有した陰極線管に用いられる偏向ヨークの
水平偏向コイルと、該水平偏向コイルと各巻線が隣接す
る状態で同時に巻線されたリンギングコイルとを有し、
前記水平偏向コイルにコンデンサを介して前記リンギン
グコイルが並列接続され、かつ前記リンギングコイルに
ダイオードとコンデンサおよび抵抗よりなる共振回路を
並列接続してなることを特徴とする。
【００１４】
【作用】本発明によれば、水平偏向コイルの磁界により
別のリンギングコイルに誘起した逆起電力で、コンデン
サ，抵抗よりなる共振回路により、水平偏向電流の過渡
現象による振動波形で誘起された逆起電力による誘導電
流のみを、コンデンサを介して前記水平偏向コイルに流
すことにより、水平偏向電流の過渡現象による振動波形
をキャンセルするものである。
別のリンギングコイルに誘起した逆起電力で、コンデン
サ，抵抗よりなる共振回路により、水平偏向電流の過渡
現象による振動波形で誘起された逆起電力による誘導電
流のみを、コンデンサを介して前記水平偏向コイルに流
すことにより、水平偏向電流の過渡現象による振動波形
をキャンセルするものである。
【００１５】
【実施例】図１は本発明の一実施例による偏向ヨークの
構成図であり、同図(A)は正面図、同図(B)はその平面図
である。前記図６と同じ構成部品等には同じ符号を付
し、その説明を省略する。
構成図であり、同図(A)は正面図、同図(B)はその平面図
である。前記図６と同じ構成部品等には同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【００１６】本実施例の偏向ヨークは、サドル形の水平
偏向コイル１と、トロイダル型の垂直偏向コイル８とに
よって構成され、水平偏向コイル１と同時に巻線された
別のリンギングコイル10と、図２の偏向ヨークの水平回
路図に示したダイオード２，コンデンサ３，11および抵
抗４を配線したプリント基板９により構成される。
偏向コイル１と、トロイダル型の垂直偏向コイル８とに
よって構成され、水平偏向コイル１と同時に巻線された
別のリンギングコイル10と、図２の偏向ヨークの水平回
路図に示したダイオード２，コンデンサ３，11および抵
抗４を配線したプリント基板９により構成される。
【００１７】図１の各構成部品は図２に示すように、水
平偏向コイル１と同時に巻線された別のリンギングコイ
ル10をコンデンサ11を介して並列接続し、かつダイオー
ド２と直列接続のコンデンサ３および抵抗４よりなる共
振回路を前記リンギングコイル10に並列接続してある。
平偏向コイル１と同時に巻線された別のリンギングコイ
ル10をコンデンサ11を介して並列接続し、かつダイオー
ド２と直列接続のコンデンサ３および抵抗４よりなる共
振回路を前記リンギングコイル10に並列接続してある。
【００１８】ダイオード２は、リンギングの発生するマ
イナス側の誘導電流だけを別のリンギングコイルに流
し、負荷を軽くするものである。
イナス側の誘導電流だけを別のリンギングコイルに流
し、負荷を軽くするものである。
【００１９】このように構成されているので、水平偏向
コイル１の磁界により別のリンギングコイル10に誘起し
た逆起電力で、コンデンサ３，抵抗４よりなる共振回路
により、水平偏向電流の過渡現象による振動波形で誘起
された逆起電力による誘導電流のみを、コンデンサ11を
介して前記水平偏向コイル１に流すことにより、水平偏
向電流の過渡現象による振動波形をキャンセルすること
ができる。つまり、複雑な複数の振動周波数を持つリン
ギングをなくすことができる。
コイル１の磁界により別のリンギングコイル10に誘起し
た逆起電力で、コンデンサ３，抵抗４よりなる共振回路
により、水平偏向電流の過渡現象による振動波形で誘起
された逆起電力による誘導電流のみを、コンデンサ11を
介して前記水平偏向コイル１に流すことにより、水平偏
向電流の過渡現象による振動波形をキャンセルすること
ができる。つまり、複雑な複数の振動周波数を持つリン
ギングをなくすことができる。
【００２０】これにより、前記図４で説明したリンギン
グＣをなくすことができ、機構も図７で説明した別にシ
ョートコイルを付けるのに比べ簡素化される。
グＣをなくすことができ、機構も図７で説明した別にシ
ョートコイルを付けるのに比べ簡素化される。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように本発明の偏向ヨーク
は、水平偏向周波数の高周波化により、偏向ヨークの持
つ歪による速度変調により発生する縦縞のリンギングを
機構的に簡単に、複数の振動周波数を持つリンギングを
なくすことができる。
は、水平偏向周波数の高周波化により、偏向ヨークの持
つ歪による速度変調により発生する縦縞のリンギングを
機構的に簡単に、複数の振動周波数を持つリンギングを
なくすことができる。
【図１】本発明の一実施例における偏向ヨークの構成図
である。
である。
【図２】本発明の一実施例における偏向ヨークの水平回
路図である。
路図である。
【図３】偏向ヨークの水平偏向電流の過渡現象による振
動波形を示す図である。
動波形を示す図である。
【図４】画面上のリンギングパターンを示す図である。
【図５】従来のリンギング補正回路である。
【図６】従来のリンギング補正ショートコイル付き偏向
ヨークである。
ヨークである。
【図７】図６の水平回路図である。
【符号の説明】 １…水平偏向コイル、 ２…ダイオード、 ３，11…コ
ンデンサ、 ４…抵抗、５…ショートコイル、 ６…絶
縁枠、 ７…コア、 ８…垂直偏向コイル、 ９…プリ
ント基板、 10…リンギングコイル。
ンデンサ、 ４…抵抗、５…ショートコイル、 ６…絶
縁枠、 ７…コア、 ８…垂直偏向コイル、 ９…プリ
ント基板、 10…リンギングコイル。
Claims (1)
- 【請求項１】 インラインに配置された３ビームを発射
する電子銃を保有した陰極線管に用いられる偏向ヨーク
の水平偏向コイルと、該水平偏向コイルと各巻線が隣接
する状態で同時に巻線されたリンギングコイルとを有
し、前記水平偏向コイルにコンデンサを介して前記リン
ギングコイルが並列接続され、かつ前記リンギングコイ
ルにダイオードとコンデンサおよび抵抗よりなる共振回
路を並列接続してなることを特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6834593A JP3280456B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6834593A JP3280456B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06284304A JPH06284304A (ja) | 1994-10-07 |
| JP3280456B2 true JP3280456B2 (ja) | 2002-05-13 |
Family
ID=13371159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6834593A Expired - Fee Related JP3280456B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3280456B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19732163A1 (de) * | 1997-07-25 | 1998-10-01 | Siemens Ag | Horizontalablenkstufe |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP6834593A patent/JP3280456B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06284304A (ja) | 1994-10-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3280456B2 (ja) | 偏向ヨーク | |
| US3814981A (en) | Horizontal centering circuit | |
| JP3989681B2 (ja) | 偏向システム | |
| JP3277407B2 (ja) | ダイナミックフォーカス回路及びディスプレイ装置 | |
| JPH0828827B2 (ja) | 水平出力回路 | |
| US4554489A (en) | Resonant magnetic deflection circuit | |
| KR200212847Y1 (ko) | 모니터의 링깅현상을 개선하기 위한 수평편향 회로 | |
| JPH083979B2 (ja) | 偏向ヨ−ク | |
| JPH0136280Y2 (ja) | ||
| US2783396A (en) | High voltage supplies | |
| US3048740A (en) | Electron beam convergence apparatus | |
| Bloomsburgh et al. | An advanced color television receiver using a beam indexing picture tube | |
| JPS599476Y2 (ja) | ダイナミックフォ−カス装置 | |
| JP3039935B2 (ja) | 水平偏向回路及びディスプレイ | |
| US5990636A (en) | Linearity coil of horizontal deflecting circuit | |
| JPS6023938A (ja) | インライン形カラ−陰極線管の偏向装置 | |
| JPH04369683A (ja) | Ｃｒｔディスプレイ装置 | |
| JPS5821354Y2 (ja) | フライバツクトランス装置 | |
| JPS61193575A (ja) | 偏向ヨ−ク装置 | |
| US3787750A (en) | Flying spot scanner system high voltage and horizontal deflection circuitry | |
| JPS61185847A (ja) | 偏向ヨ−クのリンギング防止装置 | |
| JPH0728772Y2 (ja) | 像歪補正回路 | |
| JP2743801B2 (ja) | 水平直線性補正コイル | |
| MXPA02008519A (es) | Circuito de modulacion para corriente de deflexion. | |
| JPH06268879A (ja) | 陰極線管画像表示装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |