JPH0238380Y2 - - Google Patents

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JPH0238380Y2
JPH0238380Y2 JP1983137351U JP13735183U JPH0238380Y2 JP H0238380 Y2 JPH0238380 Y2 JP H0238380Y2 JP 1983137351 U JP1983137351 U JP 1983137351U JP 13735183 U JP13735183 U JP 13735183U JP H0238380 Y2 JPH0238380 Y2 JP H0238380Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は給電端子ブロツク、より具体的に言え
ばプリント基板に装着された電源電流を供給する
ための給電端子ブロツクに関する。
給電端子の従来例を説明するに、第1図にはプ
リント基板1の給電部2に給電端子3が半田づけ
された構造が示されている。給電端子の中心に雌
ねじが切られており、電力を供給する電線の先端
に付された端子ラグ4をねじ5によつて給電端子
3に締付けて、電気導通を計つている。給電端子
には可成りの電流が流れるから、接触抵抗による
発熱を極力少なくするため、ねじの締付けは可成
り大きく、従つて、給電端子の各部は物理的にも
強固なものでなければならない。第2図に示され
た給電端子21は半田づけによらない、所謂プレ
スフイツト型の従来例を示す。給電端子21は絶
縁ボデー22に板金材料からスタンピング加工で
形成された導電素子23が絶縁ボデー中に固定さ
れた構造を有している。導電素子23の構造は第
2図から明らかなようにの字形に曲げられた薄
板の両側壁の延長上に、プリント回路板(図示せ
ず)のスルーホールにプレスばめされる圧入部2
4が側壁と一体的に形成されており、且つ導電素
子の上面に雌ねじ25がバーリングによつて形成
されている。バーリングとは、薄い板金材料の表
面に雌ねじ用の下孔を設ける場合、加工部分の材
料の肉厚を補なうための加工法であつて、板金材
の表面を開孔部内にめり込ませて開孔部の内壁を
構成させるため、口径の大きいダイに対して口径
が比較的小さいポンチを押し込んで絞り加工によ
り開孔部を形成する工法である。給電端子21は
その圧入部を対応する回路基板のスルーホールに
圧入して、回路基板に装着する。圧入部の数は図
示のものは、8極のものを示しているが、この数
はプリント基板に必要な電流要量によつて種々の
種類がある。導電素子の雌ねじ25の真下の絶縁
ボデー22の部分は雄ねじを受け入れるための孔
が設けられているので、第1図示の例と同様に雄
ねじ(図示せず)を雌ねじ25に螺合することに
より給電用の端子ラグ(図示せず)を素子23と
電気接続することが出来る。
第1図示の従来例に於ては半田づけ工程、即ち
予熱ステツプ、フラツクス塗布ステツプ、半田づ
けステツプ、洗浄ステツプ等多数のステツプが必
要であり、また一般に、回路基板の電力供給ライ
ンは熱放散が大きいので半田づけに困難が伴う。
第2図示の従来例に於ては、半田づけによる上述
の問題はプレスばめによつて解決されているけれ
ども、可成りの力が加わる雌ねじ部分は、通常の
板金材料を利用した場合、バーリング加工により
形成しなければならないので、丈夫な雌ねじが作
れない問題がある。また、第2図示の形式でバー
リング加工を要しない程の厚板を使用すると、圧
入部を薄くするための切削加工を必要とするし、
絶縁体に雌ねじを設けたものは雌ねじの部分が脆
弱である欠点を有する。
給電端子のプレスばめ用脚部を製造する観点か
らすれば、プレス加工によるプレスばめ用脚部の
生産は、最も安価に、しかも精密に量産すること
が出来るから、原材料としては板金材料が最適で
あり、それも、プレスばめに必要な弾性力を得る
範囲内で、出来るだけ薄い板金材料を選ぶのが有
利であることは自明であろう。他方、給電端子ブ
ロツクに電線を着脱自在にするための雌ねじを設
けるためには、板金材料は可成りの厚さが要求さ
れる。使用される原材料の厚さに関するこの二律
相反する問題の解決が本考案の課題解決の出発点
である。
従つて本考案の目的はプレスばめに好適な板金
材料を使用して、前者の要求を満足させ、そし
て、大量生産され入手が簡単で安価な市販の六角
ナツトを、板金材料製の端子部材と結合させるこ
とにより、後者の要求を満足させて、経済性に秀
れた給電端子を提供することにあり、構造が簡単
で堅牢にして低コストの給電端子ブロツクを提供
することにある。この目的を達成するため本考案
は、量産され市販されているナツトを端子部材と
組み合わせて給電端子ブロツクを構成する。以下
に添付図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。説明を簡単化するため、同一の素子は同一の
参照番号を使用している。
第3図は本考案の1実施例の給電端子ブロツク
31の斜視図が示され、第4A図は第3図に示さ
れた給電端子ブロツクをA−A線に沿つた断面
図、第4B図は給電端子ブロツク31を一部断面
図で示した側面図である。32はプリント基板の
スルーホール(図示せず)にプレスばめされる圧
入部を示し、33は六角ナツト、34はナツトの
側面と当接する切り起し、35はナツト33にね
じ込まれる雄ねじを挿通するための開孔を示して
いる。
第3図示の給電端子を得るための工程を説明す
ると、先ず第5図示の如く、板金材料から打ち抜
き形成された中央の開孔35、一対の形の切れ
目57及び57′、U字形の切り起し34及び3
4′、及び圧入部32を有する端子母材51が準
備される。圧入部32の間隔は装着されるべきプ
リント基板のスルーホールの隣接ピツチ(行ピツ
チ)と整合した間隔に作られている。圧入部32
の構造は図示のものの外、例えば特願昭57−
47465号の如く他の型式のものと代替しうること
は勿論である。端子母材51は次のステツプで、
開孔35を基準として、第5図示の2点鎖線54
に沿つて第1のの字曲げが行われる。開孔35
を含む上面板39からほぼ直角に折り曲げられ対
向する側面板の内側の寸法はナツトの対向する側
辺間の寸法とほぼ等しくなるように上記2点鎖線
54の間隔が定められている。次に、第1のの
字部材の一部である一対の形の切れ目、即ち一
対の保持部材57及び57′を残して上述の対向
する側面板を、開孔35を基準として、3点鎖線
35に沿つて外側にほぼ90度折り曲げて側面部5
9,59′(第3及び第5図参照)を形成し、更
に2点鎖線56に沿つて内側にほぼ90度折り曲げ
て段部52及び52′(第3及び第5図参照)を
形成し、第2のの字形を形成する。第2のの
字形の対向する一対の側面板は圧入部分32を有
する給電端子の側壁36となり、側壁の中心間
(板厚に対して)の間隔はプリント基板のスルー
ホールの列間ピツチと整合されている。
第5図に示された個々の端子部材は、曲げ部分
を1つの方向(図ではY座標軸方向)だけに限定
して設けることによつて、端子部分をX軸方向に
密に並べて板取りすることを可能とし、これによ
つて、板金材料を節約し、且つプレス加工を有利
にしていることには注意を払う必要がある。
次に、別途準備されているナツト33と上述の
折り曲げ形成された端子部材とを組み立てること
になる。ナツト33の雌ねじの中心と開孔35の
中心とを合致させて、ナツトを保持部材57及び
57′の間に挿入すると、ナツトの一対の側辺は
保持部材の間に挟まれ、他の一対の側辺は切り起
し34及び34′により挟まれる。保持部材57
及び57′は側面部59及び59′と等間隔で且つ
ナツトの厚さより大きな長さを有しているので、
保持部材の先端をナツトの面に沿つて折り曲げ
て、ナツトと係合し挟持する。圧入部の極数が大
である場合などで、給電端子の幅が大きい場合、
保持部材の幅はナツトの側辺より大きくし、その
弾性力でナツトを挟持させ、且つナツトの回転を
妨げる構造としてもよいが、通常保持部材の幅は
狭くして、ナツトの回転防止は側面部59及び5
9′により行うのが好ましい。切り起し34及び
34′はナツトが保持部材から滑り出すのを防止
し、且つ雄ねじの締め込みに対するナツトの回転
を防止する手段としても働く。
第3図示の給電端子31をプリント基板に装着
するために第6図の断面図に示された圧入治具6
1を用いるのが好ましい。第6図中、64はプリ
ント基板、65はスルーホールを示し、給電端子
ブロツク31の上面板39に当接しない深さのく
ぼみ66を有する圧入治具61の加圧部62及び
63がスルーホール65に整置された圧入部32
を垂直に押し付けて、圧入部をスルーホールにプ
レスばめし、給電端子ブロツクをプリント基板に
装着する。複数個の給電端子ブロツクを同時にプ
レスばめすることも出来、この場合の治具の変形
例はこの道の専門家には明らかなのでこれ以上の
説明は要しない。
第7図は本考案の第2の実施例の給電端子ブロ
ツク71を示しているが、上面板39から直接、
側壁36,36′が構成されて、第1実施例の側
面部59,59′及び段部52,52′を欠いてい
るので第1の実施例より構造が簡単である。然し
乍ら、ナツトの回転を防止するため、保持部5
7,57′の幅をナツトの側辺より大きな寸法と
するか、又は切り起し34を少くとも四カ所設け
ることが必要となる。第2実施例の給電端子ブロ
ツク71は上面板を直接押して、プレスばめする
ことは可能であるが、プレスばめの力点を出来る
だけ圧入部に近づけるため、圧入治具爪を係合さ
せるための溝72を設けてもよい。
以上、1個の端子部材に1個のナツトを組み合
わせる実施例で説明して来たが、1個の端子部材
に2以上のナツトを組み込んで1個の給電端子ブ
ロツクを構成する他の変形はこの道の専門家にと
つて自明なのでこれ以上の説明は要しない。
以上説明した通り、本考案の端子ブロツクは従
来のものの欠点を除去し、構造簡単堅牢にして、
大量生産に適した給電端子を提供し、量産されて
いる市販のナツトとの組み合わせなので経済性に
も秀れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は半田づけによる従来の給電端子を説明
するための斜視図、第2図はプレスばめによる従
来の給電端子の斜視図、第3図は本考案に従つた
給電端子ブロツクの斜視図、第4A図は第3図示
の給電端子ブロツクをA−A線に沿つて切断した
断面図、第4B図は第3図の給電端子ブロツクを
1部断面で示した側面図、第5図は第3図の給電
端子ブロツクの製造を説明するための板金材料の
平面図、第6図は第3図の給電端子ブロツクを回
路基板にプレスばめするための圧入治具の使用を
説明する図、第7図は本考案の他の実施例を示す
斜視図である。 31,71……給電端子ブロツク、32……圧
入部、33……六角ナツト、35……開孔、36
……側壁、34,34′……切り起し、39……
上面板、57,57′……保持部材、61……圧
入治具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 板金材料を打ち抜いて形成した端子部材と六角
    ナツトとの組み合わせにより構成され、プリント
    基板のスルーホールに圧入装着される給電端子ブ
    ロツクであつて、ナツトの一面と隣接して設けら
    れ且つ上記ナツトと螺合する雄ねじを挿通する開
    口が設けられている上面板と、上記スルーホール
    の列ピツチと整合された間隔を有する一対の側壁
    と、上記側壁の下端から突出して設けら且つ上記
    スルーホールの行ピツチと整合された間隔で配列
    された複数個の圧入部と、上記上面板から連続し
    てほぼ直角に折り曲げられ且つ上記六角ナツトの
    側辺を挟持した後上記六角ナツトの下面と係合す
    るようほぼ直角に折り曲げられて終端する一対の
    保持部材とから成り、 上記一対の保持部材に挟持された上記六角ナツ
    トの上記側辺以外の側辺と係合する少なくとも2
    つの切り起しを上記上面板に設けたことを特徴と
    する給電端子ブロツク。
JP1983137351U 1983-09-06 1983-09-06 給電端子ブロツク Granted JPS6046669U (ja)

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JP1983137351U JPS6046669U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 給電端子ブロツク

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JP1983137351U JPS6046669U (ja) 1983-09-06 1983-09-06 給電端子ブロツク

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JP6453562B2 (ja) * 2014-06-25 2019-01-16 矢崎総業株式会社 端子及び該端子を備える電気接続箱
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JPS6026458Y2 (ja) * 1981-06-10 1985-08-09 富士通株式会社 圧着端子構造

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JPS6046669U (ja) 1985-04-02

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