JPH0238153B2 - - Google Patents

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JPH0238153B2
JPH0238153B2 JP60209852A JP20985285A JPH0238153B2 JP H0238153 B2 JPH0238153 B2 JP H0238153B2 JP 60209852 A JP60209852 A JP 60209852A JP 20985285 A JP20985285 A JP 20985285A JP H0238153 B2 JPH0238153 B2 JP H0238153B2
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JP
Japan
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adhesive
parts
acrylic
fine powder
aqueous dispersion
Prior art date
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JP60209852A
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JPS6268870A (ja
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Hideyuki Kawatake
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明はシリカ、酸化アンチモン、アルミナ、
カーボンブラツクより選ばれた微粉末により粘着
力、凝集力が改良された水分散型アクリル系粘着
剤に関するものである。 従来の技術及び問題点 従来、アクリル酸又はメタクリル酸のエステル
を主体とするラジカル反応性モノマを界面活性剤
などの水分散剤の存在下、ラジカル重合させて得
られるアクリル系ポリマを主成分とする水分散型
アクリル系粘着剤における、粘着特性として重要
な粘着力と凝集力とのバランスの調整は、成分モ
ノマの組合せを変える方式、粒子内架橋剤を使用
する方式、アクリル系ポリマー主鎖に導入したカ
ルボキシル基、水酸基、アルデヒド基等の官能基
とメラミン化合物、多価金属化合物等を介して粒
子間架橋させる方式などにより行われていた。 しかしながら、これら従来の調整方式では粘着
力と凝集力を両立させること及びそのバランスを
コントロールすることが困難であり、満足できる
粘着特性を有するものが得られにくいという問題
があつた。 問題点を解決するための手段及び作用 本発明者は上記の問題を克服し、粘着力と凝集
力が両立したあるいはそのバランスが適度にコン
トロールされた水分散型アクリル系粘着剤を開発
するために鋭意研究を重ねた結果、ある種の微粉
末を添加することによりその目的を達成しうるこ
とを見出した。本発明はこの新知見に基づいてな
したものである。 すなわち本発明は、アクリルベースポリマを水
分散液の状態で含有する粘着剤からなり、シリ
カ、酸化アンチモン、アルミナ及びカーボンブラ
ツクからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
粒径が100nm以下の微粉末を前記アクリルベース
ポリマ100重量部あたり0.〜50重量部添加してな
ることを特徴とする水分散型アクリル系粘着剤を
提供するものである。 前記の微粉末の添加により、得れる粘着剤の粘
着力と凝集力が向上してその両立が達成されると
共に、微粉末の添加量の程度による粘着力と凝集
力の向上に対する寄与度の差によりそのバランス
のコントロールが達成される。 本発明において用いられる微粉末は、シリカ、
酸化アンチモン、アルミナ及びカーボンブラツク
からなる群より選ばれた1種又は2種以上のもの
である。就中、系の混合状態の維特性、非ゲル化
性などの系の安定性の点すなわち、得られる粘着
剤の品質のバラツキの原因となる微粉末の沈降が
少ないこと、粘着力と凝集力の向上、殊に粘着力
の向上に対する寄与度が大きいこと、従つて少な
い使用量でもその効果が大きいこと、混合物のゲ
ル化を起しにくいこと、アクリルベースポリマ中
のカルボキシル基等の官能基と塩架橋(粘着力の
向上に対する寄与度の減少)を起しにくいこと、
従つて使用できるアクリルベースポリマの対象が
広いことなどの点、アクリルベースポリマの破壊
を伴なわずに広いpH域で使用できる点などから
シリカが好ましく用いられる。 前記の微粉末は系への分散性の点で水分散液の
状態で好ましく用いられる。その水分散液は、界
面活性剤などを用いて物理的に調製したものであ
つてもよいが、化学的製法により調製されたもの
が好ましい。その具体例としては市販品ではシリ
カ系のものとして、「スノーテツクス」(商品名、
日産化学工業社製)、「アデライト」(商品名、旭
電化工業社製)、その他のものとして「アルミナ
ゾル」、「酸化アンチモンゾル」(商品名、日産化
学工業社製)などをあげることができる。 微粉末の粒径は、1次粒子すなわち分散前ない
し水分散状態における粒子において100nm以下、
就中10〜100nmが適当である。その粒径が100nm
を超えると添加の効果が減少し、粘着力と凝集力
のバランスをコントロールしにくくなつて好まし
くない。 微粉末の添加量は、アクリルベースポリマの軟
らかさ、軟化剤、タツキフアイヤー樹脂等の添加
剤の有無、種類、配合量などの条件により適宜に
決定される。一般には、その添加量は微粉末の固
形分に基づてアクリルベースポリマ100重量部あ
たり0.5〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の
範囲で適宜に決定してよい。その添加量が0.5重
量部未満では得られる粘着剤が凝集力に乏しいも
のとなるし、50重量部を超えると得られる粘着剤
の粘着力の向上が低下する場合がある。 本発明において用いられるアクリルベースポリ
マとしては公知のものがあげられる。例えば、ブ
チルアクリレート、ブチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート、イソブチルアクリレート、イ
ソブチルメタクリレート、デシルアクリレート、
デシルメタクリレートのような炭素数4〜14程度
のアルコールとアクリル酸、メタクリル酸とのエ
ステルを主モノマとし、これとアクリル酸、メタ
クリル酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノメタクリレートのような官能
基含有共重合性モノマないし酢酸ビニル、アクリ
ロニトリル、スチレンのような改質用の共重合性
モノマとの共重合体などをあげることができる。
その製造は、例えば前記の成分モノマを過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素のよう
なラジカル開始剤とノニオン系ないしアニオン系
などの界面活性剤の存在下、水中でラジカル重合
させる公知の方法で行うことができる。 本発明の水分散型アクリル系粘着剤は、上記し
た微粉末ないしその水分散液と、アクリルベース
ポリマ水分散液ないしこれにジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレートなどの可塑剤、ロジ
ン、ロジン誘導体、テルペン誘導体などのタツキ
フアイヤー樹脂、顔料、充填剤などの改質剤を必
要に応じ添加したものとを混することにより得る
ことができる。その際、混合系の安定をはかる目
的で必要に応じアンモニア水、酢酸などのpH調
節剤を用いてもよい。 発明の効果 本発明の水分散型アクリル系粘着剤によれば、
その添加微粉末に基づいて粘着力及び凝集力にす
ぐれる粘着剤を得ることができる。また、粘着剤
における粘着力と凝集力のバランスをコントロー
ルすることも可能である。 さらに、粒子内架橋、粒子間架橋を行わしめる
必要がないので使用する成分モノマに対する制約
が小さく、成分モノマの組合せ等を幅広く選択で
きるなどの利点も有している。 加えて、単に微粉末を混合するだけの簡単な操
作で粘着特性にすぐれた水分散型アクリル系粘着
剤とすることができる有利性も有している。 実施例 参考例 1 ブチルアクリレート97部(重量部、以下同様)、
メタクリル酸3部、過硫酸アンモニウム0.3部、
ノニオン系乳化剤0.5部及びイオン交換水100部を
混合し、80℃で5時間反応させてアクリルベース
ポリマの水分散液を得た。 参考例 2 参考例1の水分散型にアクリルベースポリマ
100部あたりロジンエステル系軟化剤20部、テル
ペンフエノール樹脂エマルジヨン20部(固形分)
を添加して混合物を得た。 実施例 1〜4 参考例1の水分散液にアクリルベースポリマ
100部あたり微粉末シリカ(平均粒径10〜20nm)
水分散液を固形分に換算して0.5部、1部、3部
又は10部加え、撹拌下に水分散型アクリル系粘着
剤を得た。 実施例 5〜7 参考例2の混合物にアクリルベースポリマ100
部あたり微粉末シリカ(平均粒径10〜20nm)水
分散液を固形分に換算して5部、15部又は30部加
え撹拌下に水分散型アクリル系粘着剤を得た。 実施例 8〜10 参考例1の水分散液にアクリルベースポリマ
100部あたりアルミナゾル(平均粒径20〜50nm)、
酸化アンチモンゾル(平均粒径20〜50nm)又は
カーボンブラツク(平均粒径34〜35nm)水分散
液をそれぞれ固形分に換算して2部、20部又は10
部を加え撹拌下に水分散型アクリル系粘着剤を得
た。 比較例 参考例1のアクリルベースポリマの水分散液を
そのまま用いた。 評価試験 厚さ25μmのポリエステルフイルムに実施例、
比較例で得た水分散型アクリル系粘着剤を厚さが
50μmの塗膜なるように塗工し、これを100℃で
3分間乾燥させて粘着テープを得、下記の方法で
その粘着力及び凝集力を調べた。 〔粘着力〕 JIS Z−1528に準じて180度ピールにおける粘
着力を測定した。 〔凝集力〕 ベークライト板の上に10mm×20mmの面積で粘着
テープを貼付けると共に、粘着テープの一端をベ
ークライト板よりはみ出させて自由端とし、ここ
に金属棒をクリツプを介して取り付け、全体とし
て500gの荷重をかけた状態で垂直に保持し、80
℃の温度雰囲気下で粘着テープがベークライト板
より離れて落下するまでの時間を測定した。 結果を下表に示した。
【表】
【表】 表より、微粉末の添加により粘着力と凝集力が
向上すること、粘着力と凝集力とが両立したもの
とすることができること、微粉末の添加量を変え
ることにより粘着力と凝集力のバランスをコント
ロールしうることがわかる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリルベースポリマを水分散液の状態で含
    有する粘着剤からなり、シリカ、酸アンチモン、
    アルミナ及びカーボンブラツクからなる群より選
    ばれた1種又は2種以上の粒径が100nm以下の微
    粉末を前記アクリルベースポリマ100重量部あた
    り0.5〜50重量部添加してなることを特徴とする
    水分散型アクリル系粘着剤。 2 微粉末を水分散液の状態で添加してなる特許
    請求の範囲第1項記載の粘着剤。 3 微粉末がシリカである特許請求の範囲第1項
    記載の粘着剤。
JP20985285A 1985-09-20 1985-09-20 水分散型アクリル系粘着剤 Granted JPS6268870A (ja)

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JPS6268870A JPS6268870A (ja) 1987-03-28
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